JP3562163B2 - Tv音声再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、TV音声再生の明瞭さ向上、低音域増強に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
TVセットに搭載されているスピーカは、大きさや形状の制約から充分な低音域の成分が再生できず、BS(衛星放送)やハイビジョン等のデジタル高性能の音楽ソースが放送されているにもかかわらず、貧弱な低音域再生しか楽しめないという問題を有していた。また最近では、CD、LD等の外部ソース機器との接続する機会が増え、更に、低音域再生の必要性が望まれている。通常、低音域を増強するには、音質音量制御回路(トーンコントロール)でブーストすれば良いが、低電圧駆動では、ダイナミックレンジ不足でブーストする量が少なくなる。この欠点を補う為、実開昭63−129318号公報に示すように、Lチャンネルスピーカ及びRチャンネルスピーカを、第3の電力増幅器を増設し、BTL接続方式として低音域を増強する音声再生方法が知られている。以下、図3を参照しながら低音域増強の一例について説明する。
【0003】
図3において、符号1は音質調整、音量調整を行う音質音量制御回路、4は音声Lチャンネル信号を電力増幅する電力増幅器、9はLチャンネルスピーカ、6は音声Rチャンネル信号を電力増幅する電力増幅器、11はRチャンネルスピーカ、2は音声Lチャンネル信号及び音声Rチャンネル信号を加算する加算器、12は低音域成分を抽出する低域通過フィルター(以下、LPFと呼ぶ。)、13は反転して電力増幅する反転電力増幅器である。
【0004】
以上のように構成された低音域増強について、その動作を説明する。入力された音声Lチャンネル信号及び音声Rチャンネル信号は音質音量制御回路1で音質調整、音量調整を行う。現状、この音質音量制御回路1は、IC化されている事が多く、ダイナミックレンジに制約がある。すなわち、CD等のソースで入力される音声Lチャンネル及び音声Rチャンネル信号は、最大2Vrmsと規程されており、一方、音質音量制御回路1は12V程度の単一電源で駆動され、最大レベルは約3Vrms程度である。すなわち、低音域をブーストする為には、トーンコントロールでブーストすれば良いが、3V/2V=1.5(3dB)倍程度しかブーストできない。そこで、加算器2で、音声Lチャンネル信号と音声Rチャンネル信号を加算し、LPF12で低音域のみを通過させ、反転電力増幅器13で信号増幅し、逆相の駆動電力を供給する。
【0005】
一方、音質音量制御回路1で制御された音声Lチャンネル信号及び音声Rチャンネル信号は、電力増幅器4、電力増幅器6で各々、電力増幅し、Lチャンネルスピーカ9、Rチャンネルスピーカ11の+端子に供給し、−端子は前記、反転電力増幅器13の出力とBTL接続する。このようにBTL接続すれば、低音域のみ2倍の電力がLチャンネルスピーカ及びRチャンネルスピーカ端子間に供給され、低電圧での低音域増強のダイナミックレンジが拡大可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の構成では低電圧での低音域増幅の効果はあるが、電力増幅器の増設によるコストアップにつながると共に、増幅器の増設の意義が少ない。すなわち、増幅器の増設をするより、電源を高電圧にする回路の工夫、増幅器直前での低音域ブースト等を行えば、音質音量制御回路でのダイナミックレンジ不足も解消できる。また、低音域のみを増幅させると、音質的に、こもった音となり、定位、明瞭さのない聴きづらい音になる問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のTV音声再生装置は、音声Lチャンネル信号と音声Rチャンネル信号を加算し、電力増幅器を通してセンタースピーカから再生することで音声明瞭さの向上を図ると共に、Lチャンネルスピーカ及びRチャンネルスピーカにLPFを通してBTL接続することにより低音域増強を図ることを特徴としたものである。
【0008】
本発明によれば、電力増幅器増設を有効に利用し、Lチャンネルスピーカ及びRチャンネルスピーカで低音域を効率良く増強し、かつ低音域が増強されても、センタースピーカにより音声明瞭さを向上するTV音声再生装置を提供できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のTV音声再生装置は、音声Lチャンネル信号と音声Rチャンネル信号を加算し、電力増幅器によりセンタースピーカから再生することで音声明瞭さの向上と、Lチャンネルスピーカ及びRチャンネルスピーカにLPFを通してBTL接続することにより低音域増強を図ることを特徴としたものであり、電力増幅器増設を有効に利用し、Lチャンネルスピーカ及びRチャンネルスピーカで低音域を効率良く増強し、かつ低音域が増強されても、センタースピーカにより音声明瞭さの向上を実現しうるものである。
【0010】
本発明の請求項1に記載されたTV音声再生装置は、音声Lチャンネル信号と音声Rチャンネル信号を音質調整、音量調整する音質音量制御回路の後段に、音声Lチャンネル信号及び音声Rチャンネル信号を加算する加算器と、加算器出力を位相反転する反転器と、反転器出力を電力増幅する第1の電力増幅器を直列に具備し、前記第1の電力増幅器出力を、TVセットの中央下部、または中央上部に設置されたセンタースピーカの−端子に接続し、+端子は接地する構成として、センター出力とし、音声明瞭さを向上すると共に、前記音質音量制御回路で出力された音声Lチャンネル信号を電力増幅する第2の電力増幅器、及び音声Rチャンネル信号を電力増幅する第3の電力増幅器を並列に備え、TVセット左右に設置されたLチャンネルスピーカ及びRチャンネルスピーカの+端子に各々接続し、−端子は前記第1の電力増幅器出力を入力とし、低音域成分のみを抽出するLPFを通して接続するBTL接続方式として、Lチャンネルスピーカ及びRチャンネルスピーカによる低音域増強を実現しうるものである。
【0011】
(実施の形態)
以下に、本発明の請求項1に記載された発明の実施の形態について、図1、図2を用いて説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施例におけるTV音声再生装置のブロック構成図を示す。図1において、1は音声Lチャンネル信号及び音声Rチャンネル信号を各々独立に音質調整、音量調整を行う音質音量制御回路であり、通常トーンコントロール、ボリュームと呼ばれ、IC化されている回路である。2は音声Lチャンネル信号及び音声Rチャンネル信号を加算する加算器、3は加算器出力を位相反転する反転器、5は反転器出力を電力増幅する電力増幅器であり、10はTVセットの中央下部、または中央上部に設置されたセンタースピーカであり、前記第1の電力増幅器5の出力をセンタースピーカ10の−端子に接続し、+端子は接地する構成として、音声加算信号をセンタースピーカ10から再生する。
【0013】
また、4は音声Lチャンネル信号を電力増幅する第2の電力増幅器、6は音声Rチャンネル信号を電力増幅する第3の電力増幅器であり、電力増幅器4、電力増幅器6の出力は、TVセット左右に設置されたLチャンネルスピーカ9及びRチャンネルスピーカ11の+端子に各々接続する。7、8は前記第1の電力増幅器5を入力とし、低音域のみを抽出するLPFであり、前記Lチャンネルスピーカ9、Rチャンネルスピーカ11の−端子に接続し、BTL接続とする。
【0014】
図2は図1に示す電力増幅後の各部の電流波形を示すものであり、正弦波をLR同相で入力した時の説明図である。すなわち、(a)、(c)部は同相で信号出力しているが、(b)は反転増幅されている為、逆相出力となる。この逆相電流が、LPF7、LPF8の作用で低音域のみ通過し、Lチャンネルスピーカ9、Rチャンネルスピーカに、通常の2倍の電流が流れる事になり、低音域のみ音圧が増強される。
【0015】
このように、加算された音声信号をセンタースピーカ10から再生する事により、音声明瞭さを改善すると共に、センタースピーカ駆動用に増設した電力増幅器5を有効に利用し、Lチャンネルスピーカ9、Rチャンネルスピーカ11をLPF7、LPF8を介してBTL接続すれば、低音域の増強が図れる。
【0016】
【発明の効果】
以上のように、本発明のTV音声再生装置は、センタースピーカを用いることで、音声明瞭さを向上できると共に、センタースピーカ駆動用の電力増幅器を有効に利用して、Lチャンネルスピーカ及び、RチャンネルスピーカをBTL接続させることにより、低音域をの増強できるTV音声再生装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるTV音声再生装置のブロック構成図
【図2】図1の各部の動作を説明する波形図
【図3】従来電力増幅回路のブロック構成図
【符号の説明】
1 音質音量制御回路
2 加算器
3 反転器
4、5、6 電力増幅器
7、8 LPF
9 Lチャンネルスピーカ
10 センタースピーカ
11 Rチャンネルスピーカ
Claims (1)
- 音声Lチャンネル信号と音声Rチャンネル信号を音質調整、音量調整する音質音量制御回路の後段に、音声Lチャンネル及び音声Rチャンネル信号を加算する加算器と、加算器出力を位相反転する反転器と、反転器出力を電力増幅する第1の電力増幅器を直列に具備し、前記第1の電力増幅器出力を、TVセットの中央下部、または中央上部に設置されたセンタースピーカの−端子に接続し、+端子は接地する構成として、センター出力とし、音声の明瞭さを改善すると共に、前記音質音量制御回路で出力された音声Lチャンネル信号を電力増幅する第2の電力増幅器、及び音声Rチャンネル信号を電力増幅する第3の電力増幅器を並列に備え、TVセット左右に設置されたLチャンネルスピーカ及びRチャンネルスピーカの+端子に各々接続し、−端子は前記第1の電力増幅器出力を入力とし、低音域成分のみを抽出するLPFを通して接続するBTL接続方式として、Lチャンネルスピーカ及びRチャンネルスピーカによる低音域増強を図るTV音声再生装置。
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JPH1094097A JPH1094097A (ja) | 1998-04-10 |
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ID=17079143
Family Applications (1)
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JP24176196A Expired - Fee Related JP3562163B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | Tv音声再生装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3562163B2 (ja) |
-
1996
- 1996-09-12 JP JP24176196A patent/JP3562163B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1094097A (ja) | 1998-04-10 |
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