JP2008148147A - 増幅回路、それを用いたオーディオ再生装置ならびに電子機器 - Google Patents

増幅回路、それを用いたオーディオ再生装置ならびに電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】カップリングキャパシタの充電時間中に信号処理が行えない。
【解決手段】増幅回路100は、増幅部10および充電回路20を備える。増幅部10には、カップリングキャパシタC1を介してオーディオ信号S1が入力される。増幅部10は、このオーディオ信号S1を増幅(減衰、あるいは単なるインピーダンス変換を含む)する。充電回路20は、増幅回路100の起動時にオン状態となり、増幅部10の入力端子に接続されるカップリングキャパシタC1の一端102を充電する。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流信号を増幅する増幅回路に関する。
オーディオ機器においては、微弱な電気信号であるオーディオ信号を増幅してスピーカやイヤホンなどの音声出力部に対して出力する。こうしたオーディオ機器では、数Hz〜数十kHzの可聴帯域の交流成分を含むアナログオーディオ信号(以下、単にオーディオ信号という)に対して、増幅、ボリウム制御、フィルタリングなどの所望の信号処理を行う信号処理回路が搭載される。
オーディオ信号が信号処理回路に対して入力される経路上には、直流防止用のカップリングキャパシタが設けられる。このカップリングキャパシタは、オーディオ信号の低周波成分を十分に通過させるためにサブμF以上という大容量が必要とされる。
一方、信号処理回路の初段には、入力インピーダンスを高くするために、増幅回路(増幅装置)が設けられる。この増幅回路は、所定のバイアス電位を基準として、オーディオ信号を増幅する。したがって、増幅回路の入力端子は所定のバイアス電位にバイアスされ、処理の対象となるオーディオ信号は、カップリングキャパシタを介して入力端子にカップリングされ、オーディオ信号がバイアス電位と重畳される。
特開2003−258559号公報
このような信号処理回路の起動について考察する。回路が停止状態にあるとき、カップリングキャパシタの電荷は放電されている。したがって、回路を起動する際には、カップリングキャパシタが充電され、増幅回路の入力端子の電位が、所定のバイアス電位に達するまで待機する必要があり、その間、信号処理が行えないという問題がある。カップリングキャパシタの容量が大きくなるほどこの問題は顕著となる。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その包括的な目的は、起動時間を短縮した増幅回路の提供にある。
本発明のある態様の増幅回路は、カップリングキャパシタを介して入力された信号を増幅する増幅部と、増幅部の入力端子に接続されるカップリングキャパシタの一端を充電する充電回路と、を備える。
本明細書において「増幅」とは、利得が1より大きい場合のほか、1以下の場合、すなわち「減衰」も含み、インピーダンス変換も含む。この態様によると、起動時に充電回路を利用してカップリングキャパシタを充電することにより、カップリングキャパシタを高速充電することができ、起動時間を短縮することができる。
増幅部は、演算増幅器を含んでもよい。充電回路は、演算増幅器の出力端子とカップリングキャパシタの一端を結ぶ電流経路を形成するバイパススイッチを含んでもよい。
この態様によれば、バイパススイッチをオンすることにより、演算増幅器のソース・シンク電流によってカップリングキャパシタを充電することができる。また、充電回路の面積が小さくて済む。
増幅回路は、カップリングキャパシタの一端と増幅部との間に設けられた入力スイッチをさらに備えてもよい。入力スイッチは、バイパススイッチと相補的にオンオフしてもよい。
この場合、バイパススイッチを介してカップリングキャパシタを充電する間、カップリングキャパシタの一端の電位が急激に変動しても、その変動が増幅部に入力され、ポップアップノイズが発生するのを防止できる。
増幅部は、演算増幅器の出力端子と反転入力端子の間に設けられた第1抵抗と、反転入力端子とカップリングキャパシタの一端の間に設けられた第2抵抗と、を含んでもよい。演算増幅器の非反転入力端子は、所定の電位にバイアスされて反転増幅器を構成しており、バイパススイッチは、演算増幅器の出力端子と、カップリングキャパシタの一端と、の間に設けられてもよい。
この場合、バイパススイッチがオンすると、第1、第2抵抗がバイパスされるため、充電経路の抵抗値が低下し、高速な充電が可能となる。
増幅部は、演算増幅器の出力端子と反転入力端子の間に設けられた第1抵抗と、反転入力端子とカップリングキャパシタの一端の間に設けられた第2抵抗と、を含んでもよい。演算増幅器の非反転入力端子は、所定の電位にバイアスされて反転増幅器を構成しており、バイパススイッチは、演算増幅器の出力端子と、第1、第2抵抗の接続点と、の間に設けられてもよい。
この場合、カップリングキャパシタは、バイパススイッチと第2抵抗を介して充電される。したがって第2抵抗の抵抗値を調節することにより充電速度を調節することができる。
増幅部は、演算増幅器の非反転入力端子に信号が入力され、演算増幅器の出力端子と反転入力端子の間に帰還経路が形成されて非反転増幅器を構成してもよい。バイパススイッチは、演算増幅器の出力端子と、カップリングキャパシタの一端と、の間に設けられてもよい。
ある態様において、充電回路は、出力端子がカップリングキャパシタの一端に接続されたボルテージフォロア回路を含んでもよい。
また、充電回路は、充電の完了とともにボルテージフォロア回路の出力をハイインピーダンスとしてもよい。このために、ボルテージフォロア回路の出力端子とカップリングキャパシタの一端の間にスイッチを設けてもよい。
この場合、カップリングキャパシタの充電が完了した後に、ボルテージフォロア回路が増幅部による信号処理に及ぼす影響を低減することができる。
増幅回路は、オーディオ信号を増幅してもよい。オーディオ信号を増幅する場合、カップリングキャパシタの容量が大きくなるため、充電回路による高速充電のメリットを享受することができる。
増幅回路は、ひとつの半導体集積基板上に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。増幅回路を1つのICとして集積化することにより、回路面積を削減することができる。
本発明の別の態様は、オーディオ再生装置に関する。このオーディオ再生装置は、アナログのオーディオ信号を出力するオーディオ信号生成部と、オーディオ信号に対して所定の信号処理を実行するオーディオ処理回路と、オーディオ信号生成部とオーディオ処理回路との間に設けられたカップリングキャパシタと、オーディオ処理回路の出力信号を出力する音声出力部と、を備える。オーディオ処理回路は、その初段にオーディオ信号を増幅する上述のいずれかの態様の増幅回路を含む。
この態様によると、上述した充電回路による充電作用によって、オーディオ処理回路の起動に要する時間が短縮されるため、オーディオ信号を音声出力部から出力するまでの時間を短縮できる。
本発明のさらに別の態様は、電子機器である。この電子機器は、上述のオーディオ再生装置を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係る増幅回路によれば、起動時間を短縮できる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aと部材Bが接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。同様に、「部材Aと部材Bの間に部材Cが設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図1は、本実施の形態に係る増幅回路100を備えるオーディオ再生装置300の構成を示すブロック図である。オーディオ再生装置300は、オーディオ信号(音声信号)を出力する機能を有し、携帯電話端末、ポータブルオーディオプレイヤ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラなどの電子機器に搭載される。オーディオ再生装置300は、オーディオ管理IC200、オーディオ信号生成部210、音声出力部220を備える。
オーディオ信号生成部210は、アナログのオーディオ信号S1を生成し、出力端子202から出力する。オーディオ信号生成部210により生成されるオーディオ信号S1は、電子機器に応じて異なっており、オーディオプレイヤの場合音楽やビープ音であり、携帯電話端末の場合、着信音、通話相手、その他の音声などである。
オーディオ管理IC200は、オーディオ信号S1に対して所定の信号処理を実行するオーディオ処理回路として機能する。所定の信号処理は、電子機器に応じて異なっており、たとえば増幅、ボリウム制御、フィルタリングなどが例示される。オーディオ管理IC200はひとつの半導体基板上に一体集積化されるのが好ましい。
カップリングキャパシタC1は、オーディオ信号生成部210とオーディオ管理IC200との間に設けられる。音声出力部220は、スピーカ、ヘッドホン、イヤホンなどであり、オーディオ管理IC200の出力信号S2を出力する。
オーディオ管理IC200は、増幅回路100、信号処理部110を含む。増幅回路100は、オーディオ管理IC200の初段に設けられており、オーディオ管理IC200の入力バッファとしても機能する。また増幅回路100は、オーディオ信号S1をバイアス電位Vbiasに重畳する。つまり、オーディオ管理IC200の内部において、オーディオ信号S1は、バイアス電圧Vbiasを中心として振動する。バイアス電圧Vbiasは、オーディオ管理IC200に供給される電源電圧Vddと接地電位の中点Vdd/2に設定される。信号処理部110は、増幅回路100の出力信号S2に対して、所定の信号処理を実行する。
図1では、オーディオ管理IC200、オーディオ信号生成部210は別個のICとして構成されるが、同一のICとして構成されてもよい。同一のICとして構成される場合であっても、カップリングキャパシタC1は容量値が大きいため、外付けのチップ部品が利用されるため、出力端子202、入力端子102は、いずれの場合でも設けられる。
増幅回路100は、増幅部10、充電回路20を含む。増幅部10は、カップリングキャパシタC1を介して入力されたオーディオ信号S1を増幅する。図1の増幅部10は、反転増幅器であり、演算増幅器12、第1抵抗R1、第2抵抗R2を含む。第1抵抗R1は、演算増幅器12の出力端子と反転入力端子の間に設けられる。第2抵抗R2は、反転入力端子とカップリングキャパシタC1の一端102の間に設けられる。演算増幅器12の非反転入力端子は、所定のバイアス電位Vbiasでバイアスされる。増幅部10の出力信号S2の電圧をV2、オーディオ信号S1の電圧振幅をV1とすると、
V2=Vbias+(Vbias−V1)×R1/R2 …(1)
が成り立つ。
本実施の形態に係る増幅回路100には、充電回路20が設けられる点を一つの特徴とする。充電回路20は、増幅部10の入力端子に接続されるカップリングキャパシタC1の一端102を充電する。
以上のように構成された増幅回路100の動作を説明する。オーディオ再生装置300の電源投入時、あるいはスタンバイ状態からの復帰時(以下、単に起動時という)において、入力端子102の電位は接地電位(0V)となっている。オーディオ再生装置300が起動すると、充電回路20がアクティブとなり、充電電流IcによってカップリングキャパシタC1の一端102が充電される。演算増幅器12において、反転入力端子と非反転入力端子間のイマジナリショートが成り立つから、反転入力端子の電位がバイアス電圧Vbiasに一致するように、カップリングキャパシタC1が充電される。
充電回路20を設けない場合、起動時のカップリングキャパシタC1は、演算増幅器12のソース電流(もしくはシンク電流)によって充電される。この場合、充電経路には、第1抵抗R1、第2抵抗R2が存在するため、カップリングキャパシタC1と(R1+R2)がCR回路を構成することになり、時定数τは、抵抗(R1+R2)に比例して大きくなる。その結果、カップリングキャパシタC1の一端102の電位が上昇するまでの時間が長くなり、その間、オーディオ信号S1を増幅できないという問題が発生する。
これに対して、図1の増幅回路100によれば、カップリングキャパシタC1を充電回路20からの充電電流Icを利用して充電する。充電電流Icの経路には、抵抗(R1+R2)ほど大きな抵抗成分は存在しないため、時定数τが短くなり、短時間で増幅回路100を起動することができる。
図2(a)〜(c)は、増幅回路の具体的な構成例を示す回路図である。図2(a)の増幅回路100aにおいて、充電回路20は、バイパススイッチSW1を含む。バイパススイッチSW1は、演算増幅器12の出力端子とカップリングキャパシタC1の一端102を結ぶ電流経路を形成する位置に設けられる。スイッチは、MOSFETなどのトランジスタを利用して構成することができる。図2の回路では、バイパススイッチSW1は、演算増幅器12の出力端子と、カップリングキャパシタC1の一端102と、の間に設けられる。制御部30は、起動時においてバイパススイッチSW1がオン状態とする。
図2(a)の増幅回路100aの動作を説明する。起動時に制御部30は、バイパススイッチSW1をオンする。その結果、演算増幅器12の出力端子からカップリングキャパシタC1の端子102の間に、バイパススイッチSW1を介した電流経路が形成される。その結果、演算増幅器12のソース電流(もしくはシンク電流)を充電電流Icとして、カップリングキャパシタC1が充電され、カップリングキャパシタC1の一端102の電圧が、バイアス電圧Vbias付近まで上昇する。
つまり、図2(a)の増幅回路100aでは、起動時において演算増幅器12およびバイパススイッチSW1は、図1の充電回路20として機能する。図2(a)の回路では、起動時に、第1抵抗R1、第2抵抗R2がバイパススイッチSW1によってバイパスされ、演算増幅器12の出力端子とカップリングキャパシタC1の間のインピーダンスが低下する。このときのCR時定数τは、実質的にバイパススイッチSW1のオン抵抗(たとえば数十Ω〜数百Ω程度)によって決まる。第1抵抗R1、第2抵抗R2の抵抗値は数百Ω〜数kΩ程度で構成されるため、時定数τは1桁以上短くなり、カップリングキャパシタC1の充電時間を大幅に短縮することができる。
また、オーディオ信号S1を増幅するための演算増幅器12を、充電回路として利用するため、回路面積の増大を抑えることができる。
図2(b)は、図2(a)の増幅回路の変形例である。図2(b)の増幅回路100bは、図2(a)の増幅回路100aに加えて、入力スイッチSW2をさらに備える。入力スイッチSW2は、入力端子102と第1抵抗R1の間に設けられる。制御部30は、入力スイッチSW2を、バイパススイッチSW1と相補的にオンオフする。つまり、起動時には、バイパススイッチSW1がオン状態、入力スイッチSW2がオフ状態となり、オーディオ信号S1の増幅時には、バイパススイッチSW1がオフ状態、入力スイッチSW2がオン状態となる。
図2(b)の回路によれば、図2(a)の回路の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
カップリングキャパシタC1が急速に充電されると、入力端子102の電位が急激に上昇することになる。入力端子102の信号が、演算増幅器12、第1抵抗R1、第2抵抗R2を含んで構成される反転増幅器によって増幅され、増幅回路100の後段の回路に出力されると、音声出力部220からポップアップノイズが出力されるため好ましくない。図2(b)の回路では、起動時に入力スイッチSW2をオフするため、入力端子102の電圧変動が増幅回路100の後段に現れるのを好適に防止することができる。なお、図2(a)の回路において、ポップアップノイズを防止するためには、増幅回路100aの後段の回路でポップアップノイズの対策を施せばよい。
図2(c)の回路は、図2(a)の変形例である。図2(c)の増幅回路100cにおいて、バイパススイッチSW1は、演算増幅器12の出力端子と、第1抵抗R1および第2抵抗R2の接続点と、の間に設けられる。
この場合、カップリングキャパシタC1は、バイパススイッチSW1と第2抵抗R2を介して充電される。したがって第2抵抗R2の抵抗値を調節することにより充電速度を調節することができる。なお、図2(b)の増幅回路100bにおいても、図2(c)と同様にバイパススイッチSW1を演算増幅器12の出力端子と、第1抵抗R1および第2抵抗R2の接続点と、の間に設けてもよい。
図3(a)、(b)は、増幅回路の具体的な構成例を示す回路図である。図3(a)の増幅回路100dにおいて、充電回路20cは、ボルテージフォロア回路22を含む。ボルテージフォロア回路22には、バイアス電圧Vbiasが入力されており、ボルテージフォロア回路22の出力端子は、スイッチSW3を介してカップリングキャパシタC1の一端102に接続される。なお、図3(a)、(b)において、増幅部10は簡略化して示す。
制御部30は、起動時にスイッチSW3をオンし、通常の増幅時にはオフする。スイッチSW3がオフすると、入力端子102から充電回路20c側を望んだインピーダンスはハイインピーダンスとなる。
図3(a)の回路によれば、起動時にスイッチSW3がオンすることにより、カップリングキャパシタC1の一端102の電位が、ボルテージフォロア回路22によってバイアス電圧Vbiasに近づくように充電される。ボルテージフォロア回路22の出力インピーダンスは低いため、カップリングキャパシタC1は高速に充電され、起動時間を短縮することができる。
図3(b)の回路は、図3(a)と充電回路の構成を異にする。増幅回路100eの充電回路20dは、第3抵抗R3、第4抵抗R4、スイッチSW4、SW5を備える。第1端子24には、第1の固定電圧である電源電圧Vddが印加され、第2端子26には、第2の固定電圧である接地電圧Vddが印加される。第3抵抗R3、スイッチSW4は、第1端子24とカップリングキャパシタC1の一端102の間に設けられる。第4抵抗R4、スイッチSW5は、第2端子26とカップリングキャパシタC1の一端102の間に設けられる。
制御部30は、起動時にスイッチSW4、SW5をオンし、通常の増幅時にはオフする。スイッチSW4、SW5のオン抵抗が十分に小さいと仮定すれば、カップリングキャパシタC1の一端102の電位は、R4/(R3+R4)×Vddまで急速に充電される。図3(b)の回路によれば、第3抵抗R3、第4抵抗R4の抵抗値によって、充電電圧を調節するとともに、時定数τを調節することができる。
上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、増幅部10として反転増幅器を用いる場合について説明したが、非反転増幅器を利用してもよい。図4(a)、(b)は、増幅部10の別の構成例を示す回路図である。図4(a)の増幅部10aは、演算増幅器12を利用したボルテージフォロアで構成される。図4(b)の増幅部10bは、演算増幅器12、抵抗R10、R11を備える。抵抗R11は、演算増幅器12の出力端子と反転入力端子の間に設けられ、抵抗R10は、演算増幅器12の反転入力端子と接地端子の間に設けられる。演算増幅器12の非反転入力端子は、カップリングキャパシタC1の端子102と接続される。増幅部10a、10bはいずれも、演算増幅器12の非反転入力端子にオーディオ信号S1が入力され、演算増幅器12の出力端子と反転入力端子の間に帰還経路が形成されて非反転増幅器を構成している。
図4(a)、(b)に示す増幅部10a、10bは、図1、図2(a)、(b)、図3(a)、(b)に示した任意の増幅部10と置換可能である。たとえば、図2(a)の増幅回路100aの増幅部10を図4(a)、(b)の増幅部10a、10bと置換した場合、バイパススイッチSW1は、演算増幅器12の出力端子と、カップリングキャパシタC1の一端102と、の間に設けられる。
また、上述したさまざまな増幅部10に使用される抵抗として、可変抵抗を利用してもよい。また、増幅部10の前段に抵抗分圧を利用したアテネータを設けてもよい。
本実施の形態では、増幅回路100の処理対象がオーディオ信号である場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。オーディオ信号に限らず、交流信号をバイアス電圧と重畳する際に、広くカップリングキャパシタが利用される。したがって、本発明は、広くカップリングキャパシタが使用される増幅回路に広く適用できる。
本実施の形態に係る増幅回路を備えるオーディオ再生装置の構成を示すブロック図である。 図2(a)〜(c)は、増幅回路の具体的な構成例を示す回路図である。 図3(a)、(b)は、増幅回路の具体的な構成例を示す回路図である。 図4(a)、(b)は、増幅部の別の構成例を示す回路図である。
符号の説明
10 増幅部、 12 演算増幅器、 C1 カップリングキャパシタ、 R1 第1抵抗、 R2 第2抵抗、 20 充電回路、 22 ボルテージフォロア回路、 SW1 バイパススイッチ、 SW2 入力スイッチ、 30 制御部、 100 増幅回路、 102 入力端子、 110 信号処理部、 200 オーディオ管理IC、 210 オーディオ信号生成部、 220 音声出力部、 300 オーディオ再生装置。

Claims (13)

  1. カップリングキャパシタを介して入力された信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部の入力端子に接続される前記カップリングキャパシタの一端を充電する充電回路と、
    を備えることを特徴とする増幅回路。
  2. 前記増幅部は、演算増幅器を含み、
    前記充電回路は、前記演算増幅器の出力端子と前記カップリングキャパシタの一端を結ぶ電流経路を形成するバイパススイッチを含むことを特徴とする請求項1に記載の増幅回路。
  3. 前記カップリングキャパシタの一端と前記増幅部との間に設けられた入力スイッチをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の増幅回路。
  4. 前記増幅部は、
    前記演算増幅器の出力端子と反転入力端子の間に設けられた第1抵抗と、
    前記反転入力端子と前記カップリングキャパシタの一端の間に設けられた第2抵抗と、
    を含み、前記演算増幅器の非反転入力端子が所定の電位にバイアスされて反転増幅器を構成しており、
    前記バイパススイッチは、前記演算増幅器の出力端子と、前記カップリングキャパシタの一端と、の間に設けられることを特徴とする請求項2に記載の増幅回路。
  5. 前記増幅部は、
    前記演算増幅器の出力端子と反転入力端子の間に設けられた第1抵抗と、
    前記反転入力端子と前記カップリングキャパシタの一端の間に設けられた第2抵抗と、
    を含み、前記演算増幅器の非反転入力端子が所定の電位にバイアスされて反転増幅器を構成しており、
    前記バイパススイッチは、前記演算増幅器の出力端子と、前記第1、第2抵抗の接続点と、の間に設けられることを特徴とする請求項2に記載の増幅回路。
  6. 前記増幅部は、前記演算増幅器の非反転入力端子に前記信号が入力され、前記演算増幅器の出力端子と反転入力端子の間に帰還経路が形成されて非反転増幅器を構成しており、
    前記バイパススイッチは、前記演算増幅器の出力端子と、前記カップリングキャパシタの一端と、の間に設けられることを特徴とする請求項2に記載の増幅回路。
  7. 前記充電回路は、出力端子が前記カップリングキャパシタの一端に接続されたボルテージフォロア回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の増幅回路。
  8. 充電の完了とともに、前記ボルテージフォロア回路の出力をハイインピーダンスとすることを特徴とする請求項7に記載の増幅回路。
  9. 前記充電回路は、
    第1の固定電圧が印加される第1端子と前記カップリングキャパシタの一端との間に直列に設けられた第3抵抗と第1スイッチと、
    第2の固定電圧が印加される第2端子と前記カップリングキャパシタの一端との間に直列に設けられた第4抵抗と第2スイッチと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の増幅回路。
  10. オーディオ信号を増幅することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の増幅回路。
  11. ひとつの半導体集積基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の増幅回路。
  12. アナログのオーディオ信号を出力するオーディオ信号生成部と、
    前記オーディオ信号に対して所定の信号処理を実行するオーディオ処理回路と、
    前記オーディオ信号生成部と前記オーディオ処理回路との間に設けられたカップリングキャパシタと、
    前記オーディオ処理回路の出力信号を出力する音声出力部と、
    を備え、
    前記オーディオ処理回路は、その初段に前記オーディオ信号を増幅する請求項1から9のいずれかに記載の増幅回路を含むことを特徴とするオーディオ再生装置。
  13. 請求項12に記載のオーディオ再生装置を備えることを特徴とする電子機器。
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