JP4661662B2 - 測色方法およびシェーディング補正方法 - Google Patents
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Description
このようなテストプリントを測色する場合において、測色装置に対してテストプリントが誤った向きにセットされると、露光装置等が誤ってセットアップされるおそれがある。そのため、テストプリントを測色した結果、予定された測色値と実際の測色値が大きく異なる場合には測定エラーとして取り扱うことによって、露光装置等が誤った設定でセットアップされることを防止する測色装置もある。
すなわち、このような測色装置では、搬送しながらテストプリントの測色を行なう。しかし、テストプリントを搬送する際に、モータの送り誤差等により搬送距離に誤差が生じる。そして、この搬送距離の誤差は、テストプリントを搬送する距離が長くなるに従って蓄積されて大きくなる。このため、テストプリントの測色を正確に行なうことができないため、測色結果に基づいて各装置のセットアップに必要な補正データを精度良く作成することができないという問題があった。
通常、このような写真処理装置が搭載する測色装置において、種々のテストプリントを搬送しながら測色を行なうことによって、写真処理装置に搭載されている各装置のセットアップに必要な補正データ等を作成して、各装置のセットアップを行なう。
これにより、例えば、長尺のテストプリントの測色を行なう場合において、測色の結果得られた測色値の測色位置をより正確な位置に補正して、より正確なテストプリントの測色を行なうことができる。
ここでは、テストプリントを両側から中央部にかけて測色する。
これにより、例えば、テストプリントを先端から後端まで一方向に搬送しながら測色する場合と比較して、テストプリントを両方向からほぼ半分ずつ測色することで、測色する際に蓄積される搬送距離の誤差を少なくすることができる。
このため、より正確な測色位置でテストプリントの測色を行なうことができる。
ここでは、テストプリントの中央部における測色値を合わせるように、測色値を補正する。
ここで、測色値には、例えば、複数の測色位置における測色値の平均値や、測色値の測色位置が含まれる。
このため、テストプリントを両端部から中央部まで約半分ずつ別々に測色した結果を基にして、例えば、テストプリント全体の測色値の傾向を把握することができる。
この結果、例えば、テストプリントの主走査方向におけるシェーディングによる露光ムラの傾向を測定することができる。
これにより、例えば、一方の端部から中央部までテストプリントを測色してから、もう一方の端部から中央部までテストプリントを測色する場合において、テストプリントの中央部における測色値を合わせるように、測色値の測色位置を補正することができる。
このため、テストプリントを両端部から中央部まで約半分ずつ別々に測色した結果を基にして、テストプリント全体の測色をより一層正確に行なうことができる。
ここで、シェーディングとは、周知の通り、例えば、照度ムラや照明ムラによって露光装置の主走査方向において発生する低周波のムラを意味する。そして、シェーディングによって発生するムラを、例えば、電気的、機械的手段によって補正することをシェーディング補正という。
現在、このようなシェーディングの補正をシェーディング補正用のテストプリントを用いて行なうことが検討されている。そして、このようなシェーディング補正に用いるテストプリントでは、テストプリントの周辺部と中央部とにおけるプリントの濃度値の傾向を正確に把握することが重要な問題であった。そのため、シェーディング補正用のテストプリントを正確に測色する必要がある。
これにより、シェーディング補正用のテストプリントの測色を行なった結果得られた測色値の測色位置をより正確な位置に補正して、より正確な測色を行なうことができる。
この結果、シェーディング補正用テストプリントを用いて、露光装置のシェーディ
ング補正に必要な補正データを精度良く作成することができる。
ここでは、上記発明に係る測色方法を露光処理の際の主走査方向のシェーディング補正に採用している。
この結果、露光装置のシェーディング補正をより精度良く行なうことができる。
第2の発明に係る測色方法によれば、より正確な測色位置でテストプリントの測色を行なうことができる。
第3の発明に係る測色方法によれば、例えば、テストプリントの主走査方向におけるシェーディングによる露光ムラの傾向を測定することができる。
第5の発明に係る測色方法によれば、シェーディング補正用テストプリントを用いて、露光装置のシェーディング補正に必要な補正データを精度良く作成することができる。
本発明の一実施形態に係るシェーディング補正方法を実行する写真プリントシステム(写真処理装置)1について、図1〜図12を用いて説明すれば以下の通りである。
[写真プリントシステム1全体の構成]
本実施形態に係る写真プリントシステム1は、図1に示すように、いわゆるデジタルミニラボと呼ばれる写真プリントシステムである。また、写真プリントシステム1は、操作ステーション2と、プリントステーション3とを備えている。
プリントステーション3は、操作ステーション2から受信したプリントデータに基づいて、印画紙(感光材料)Pに対して露光処理および現像処理を行って写真プリント画像を形成する。
プリントステーション3は、図1に示すように、ケーブル4を介して接続された操作ステーション2から受信したプリントデータに基づいて、印画紙Pを搬送しながら印画紙Pに対して露光処理および現像処理を行って写真プリント画像やテストプリント画像を形成する写真処理装置である。
2つの印画紙マガジン11は、プリントステーション3の内部において幅(主走査方向における長さ)が異なるロール状の印画紙Pを1個ずつ収納しており、印画紙搬送機構18によって適宜必要な量の印画紙Pが引き出される。なお、後述するシェーディング補正用のテストプリントTPを形成する際には、幅が広い方のロール状の印画紙Pを収納している印画紙マガジン11から印画紙Pが供給される。
バックプリント部13は、シートカッター12の下流側であって印画紙搬送機構18と隣接する位置に配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの裏面側に、色補正情報やコマ番号等のプリント処理情報を印刷する。
コンベア16は、プリントステーション3の上部に露出しており、写真プリント画像やテストプリント画像等が表面に形成されて乾燥処理後に排出された印画紙Pをソータ17の方向へ搬送する(図1および図2参照)。
印画紙搬送機構18は、プリントステーション3の内部において、印画紙マガジン11に収容されたロール状の印画紙Pを引き出すとともに、プリントサイズに切断された印画紙Pを、印画紙Pに対して行われる様々な処理に対応した搬送速度で搬送する。
操作ステーション2は、図3に示すように、デスク90周辺に配置された、自動濃度測定装置(測色装置)20と、フィルムスキャナ80と、モニタ82と、キーボード84と、マウス86と、メディアリーダ88aと、コンピュータユニット88と、を有している。
フィルムスキャナ80は、写真フィルムに現像された撮影コマに対応する画像をデジタル画像データとして取り込む。
コンピュータユニット88は、モニタ82、キーボード84、マウス86と接続されており、プリントステーション3に含まれる各部の動作や画像処理、自動濃度測定装置20における濃度測定結果に基づくシェーディング補正等の制御を行なう。そして、ユーザは、モニタ82に表示された画像を見ながら、キーボード84、マウス86等のポインティングデバイスを用いて画像処理やシェーディング補正等の各種処理の設定を行なう。
自動濃度測定装置20は、図4〜図6に示すように、主として、筐体100aと、カラーメータ6と、第1搬送機構8と、制御部25と、を備えている。
カラーメータ6は、測定部6aを備えており、所定の間隔(12mm)ごとにテストプリントTP(図7参照)(後段にて詳述)の濃度測定を行なう(後段に詳述)。第1搬送機構8は、テストプリントTPを測定部6aの直下に向かって間欠搬送(ステップ送り)する。
テストプリントTPを間欠搬送するための第1搬送機構8は、図5および図6に示すように、駆動軸23に固定された左右の第1搬送ローラ21a,21bと、その駆動軸よりも奥側の駆動ローラ24に固定された左右の第2搬送ローラ22a,22bも弾性材料によって形成された周面を有している。駆動軸23と駆動ローラ24との間には、タイミングプーリとタイミングベルトからなる伝動機構が設けられている。そして、駆動軸23と駆動ローラ24とは、この伝動機構によって常に同一の回転数で同期的に回転する。
本実施形態の写真プリントシステム1において、シェーディング補正用の補正値を算出する基になる測色結果は、以下で説明するシェーディング補正用のテストプリントTPの主走査方向における濃度を測定することで取得される。
すなわち、テストプリントTPは、図7に示すように、上述した印画紙マガジン11の一方から引き出された主走査方向に長い最大幅の印画紙Pに対して、プリント露光部14において所定のパターンが露光操作により形成された後、現状の処理液によって現像処理されて形成される。そして、テストプリントTPには、約0.9Dに相当する濃度の単一の帯Fが形成される。
ここで、印画紙Pに形成された発色特性の活性が高い濃度とは、図10に示すように、横軸に印画紙Pに照射された光量の対数値を、縦軸に印画紙Pの濃度値をそれぞれ示した片対数グラフの特性曲線において、曲線の傾きが大きく略線形となる部分に相当する濃度である。
本実施形態の写真プリントシステム1では、シェーディング補正用の補正値を算出するために、図11に示すフローチャートに従って、自動濃度測定装置20において、上述したテストプリントTPの主走査方向における濃度を測定する。以下、濃度測定装置20によるテストプリントTPの測色方法について説明する。
ステップS4において、制御部25は、テストプリントTPを搬送方向aの方向に連続搬送して排出する。
このように、濃度測定装置20におけるテストプリントの測色方法をシェーディング補正用のテストプリントTPに適用して、プリント露光部14のシェーディング補正に必要な補正値を精度良く得ることができる。
<濃度測定結果に基づくシェーディング補正方法>
本実施形態の写真プリントシステム1では、上述のように、自動濃度測定装置20において、図7に示すテストプリントTPについて主走査方向に沿って濃度測定を行なった結果に基づいて、図12に示すフローチャートに従ってシェーディング補正を行なう。
そして、ステップS12において、測色値として得られた濃度値の平均値を、CMYの各色ごとに算出する。本実施形態においては、図8に示すグラフに示すように、例えば、「C(シアン)」の測色値に対応する平均値として約0.88、「M(マゼンタ)」の測色値に対応する平均値として約0.82、「Y(イエロ)」の測色値に対応する平均値として約0.76を算出する。
これにより、テストプリントTPの濃度測定をより正確に行なって、より精度良くプリント露光部14のシェーディング補正に必要な補正値を得ることができる。
(1)
本実施形態のテストプリントTPの測色方法では、図11に示すように、テストプリントTPの濃度測定を行なって、その結果得られたテストプリントTPの両端部における測色値を基準にして各測色値の測色位置をそれぞれ補正する。
しかし、このような濃度測定装置では、テストプリントを搬送しつつ濃度測定を行なうため、テストプリントの濃度測定を行なう際にモータの送り誤差等によって搬送距離に誤差が発生する。
そこで、本実施形態のテストプリントTPの測色方法では、テストプリントTPの濃度測定を行った測色位置を、テストプリントTPの両端部における測色値を基準にして補正する。
(2)
本実施形態において用いているテストプリントは、図7に示すように、プリント露光部14における主走査方向の光量のムラ(シェーディング)の補正を行なうシェーディング補正用のテストプリントTPである。
現在、このようなシェーディングの補正をテストプリントによって行なうことが検討されている。
しかし、このようなシェーディングの補正をテストプリントによって行なう場合には、テストプリントに発生するシェーディングによる濃度のムラの傾向を正確に把握することが重要な問題であった。
これにより、シェーディング補正用のテストプリントTPの濃度測定を行なって、各測色値の測色位置をより正確な位置に補正して、より正確に濃度測定を行なうことができる。
(3)
本実施形態のシェーディング補正方法では、図11に示すように、テストプリントTPの濃度測定を行なって、テストプリントTPの両端部における測色値を基準にして各測色値の測色位置をそれぞれ補正する。そして、図12に示すように、測色位置を補正された測色値に基づいてプリント露光部14が露光処理を行なう際の主走査方向の光量のムラを補正する。
この結果、プリント露光部14のシェーディング補正をより精度良く行なうことができる。
(4)
本実施形態の自動濃度測定装置20では、図3に示すように、上記テストプリントTPの測色方法によってテストプリントTPの濃度測定を行なうように制御する制御部25を備えている。
この結果、写真プリントシステム1に搭載されているプリント露光部14のセットアップに必要な補正値を精度良く求めることができる。
本発明の他の実施形態に係る写真プリントシステム1では、シェーディング補正用の補正値を算出するために、図13に示すフローチャートに従って、自動濃度測定装置20において、上述したテストプリントTPの主走査方向における濃度を測定する。以下、濃度測定装置20によるテストプリントTPの測色方法について説明する。ここでは、前述した実施形態1と異なるテストプリントTPの構成および濃度測定装置20によるテストプリントTPの測色方法についてのみ説明し、説明しない構成については実施形態1において説明した内容に準じる。
本実施形態の写真プリントシステム1において、シェーディング補正用の補正値を算出する基になる濃度測定結果は、以下で説明するシェーディング補正用のテストプリントTPを主走査方向に沿って濃度測定を行なうことで取得される。
すなわち、テストプリントTPは、図14に示すように、上述した印画紙マガジン11の一方から引き出された主走査方向に長い最大幅の印画紙Pに対して、プリント露光部14において所定のパターンが露光操作により形成された後、現状の処理液によって現像処理されて形成される。そして、テストプリントTPには、約0.9Dに相当する濃度の単一の帯Fが互い違いに形成される。ここで、主走査方向のテストプリントTPの幅は約24.5インチである。なお、図14に示すテストプリントTPの二つの長方形状のプリントパターンの中央部側の端部には、プリントパターンの方向判別のためのカラーバーc1・c2がそれぞれプリントされている。
ここで、印画紙Pに形成された発色特性の活性が高い濃度とは、図10に示すように、横軸に印画紙Pに照射された光量の対数値を、縦軸に印画紙Pの濃度値をそれぞれ示した片対数グラフの特性曲線において、曲線の傾きが大きく略線形となる部分に相当する濃度である。
本実施形態の写真プリントシステム1では、シェーディング補正用の補正値を算出するために、図13に示すフローチャートに従って、自動濃度測定装置20において、上述したテストプリントTPの主走査方向における濃度を測定する。以下、濃度測定装置20によるテストプリントTPの測色方法について説明する。
ステップS23では、制御部25は、第1搬送機構8に対してテストプリントTPを所定の間隔、すなわち12mmだけ搬送方向aの方向に搬送させる。
ステップS26において、オペレータは、テストプリントTPの両端側から濃度測定を行なっていない場合には、テストプリントTPのもう一方の端部(後端)側を先にしてプリント挿入部100gへテストプリントTPを挿入する。そして、ステップS21へ進み再度テストプリントTPの濃度測定を行なう。また、既にテストプリントTPの両端部からの濃度測定を完了している場合には、ステップS27へ進む。ここでは、ステップ27へ進む。
ステップS27では、制御部25は、記憶部から各測色値と対応する測色位置とをそれぞれ読み出す。そして、テストプリントTPの先端から中央部にかけて濃度測定(以下、先端側から測定)を行なった際の所定の測色位置における測色値の平均値と、テストプリントTPの後端から中央部にかけて濃度測定(以下、後端側から測定)を行なった際の所定の測色位置の測色値の平均値と、をそれぞれ算出する。
さらに、制御部25は、上記2つの平均値の差を算出して、先端側から測定した測色値と後端側から測定した測色値のうち、平均値の低い方の各測色値に対して上記平均値の差をそれぞれ加算して、テストプリントTPの中央部における上記2つの平均値を合わせるように補正する。
また、このようにして、シェーディング補正に必要な補正値を得るためのテストプリントTPの濃度測定を行なって、プリント露光部14のシェーディング補正に必要な補正値を得ることができる。
[本テストプリントの測色方法の特徴]
(1)
本実施形態のテストプリントTPの測色方法では、図13に示すように、テストプリントTPに対して両端側から中央部にかけてそれぞれ濃度測定を行なう。
このため、さらに正確な測色位置でテストプリントTPの濃度測定を行なうことができる。
本実施形態のテストプリントTPの測色方法では、図13に示すように、テストプリントTPに対して両端側から中央部にかけてそれぞれ濃度測定を行なう。そして、テストプリントTPの所定の測色位置における測色値の平均値を合わせるように、各測色値を補正する。
この結果、テストプリントTPの主走査方向におけるシェーディングによる露光ムラの傾向を測定することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態2では、ステップS27において、先端側から測定を行なった場合と後端側から測定を行なった場合とにおいて、それぞれテストプリントTPの所定の測色位置における平均値を算出して、この2つの平均値をあわせるように平均値の低い方の各測色値を補正する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
上記他の実施形態(A)では、ステップS27において、制御部25は、先端側から測定した際のテストプリントTPの中央部における測色値と、後端側から測定した際のテストプリントTPの中央部における測色値とを合わせるように、各測色値の測色位置を補正する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
(C)
上記実施形態1では、本発明を濃度測定装置20によるテストプリントTPの測色方法として実現した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
(D)
上記実施形態2では、本発明を濃度測定装置20によるテストプリントTPの測色方法として実現した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
(E)
上記実施形態1では、ステップS5において、テストプリントTPの両端部分を基準にして測色に要した両端部分の間の距離を算出して、テストプリントTPの実際の長さに合うように各測色値の測色位置を補正する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
また、例えば、上記ステップS5において、特定の測定位置において、搬送誤差が大きくなるような場合には、予めその測定位置における搬送誤差の大きさを調べておいてより正確な測定位置になるように、さらに補正を行なってもよい。
(F)
上記実施形態1では、図11に示すステップS5において、測色値が最初に所定の量だけ変化した測色位置を先端部として、測色値が最後に所定の量だけ変化した測色位置を後端部として特定する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
(G)
上記実施形態1では、図11に示すステップS1〜ステップS3において、自動濃度測定装置20は、テストプリントTPを搬送方向aの方向に搬送しながら濃度測定をテストプリントTPの先端から後端まで一度に行なう例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
この場合には、上記実施形態2のように、テストプリントTPの両端部から中央部にかけて濃度測定を別々に行なうことによって、蓄積される搬送距離の誤差を少なくすることができる。
上記実施形態1では、各測色位置において一回ずつ濃度測定を行なう例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態1において、濃度測定の精度をさらに向上させたい場合には、テストプリントTPの濃度測定を複数回行なって各測色位置における測色値の平均から上記シェーディング補正に必要な補正値を求めてもよい。また、上記実施形態2においても、テストプリントTPの両端部から中央部にかけて行なう濃度測定をそれぞれ複数回ずつ行なってもよい
この場合には、さらに精度良くテストプリントTPの濃度測定を行なうことができる。
上記実施形態2では、自動濃度測定装置20は、テストプリントTPの濃度測定を所定の回数だけ行なってから搬送方向aと反対方向にテストプリントTPを搬送して排出する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、自動濃度測定装置に搬送方向を切り換える機能が無い場合には、テストプリントTPの濃度測定を行なった方向のまま搬送して排出してもよい。
(J)
上記実施形態2では、ステップS27において、先端側から測定を行なった場合と後端側から測定を行なった場合とにおいて、それぞれテストプリントTPの所定の測色位置における平均値を算出して、この2つの平均値の差を平均値の低い方の各測色値にそれぞれ加算して平均値を合わせるように補正を行なう例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
また、例えば、テストプリントTPの所定の測色位置における平均値が適当な値となるように、先端側から測定を行なった場合の各測色値と後端側から測定を行なった場合の各測色値とを、それぞれ補正してもよい。
これらの場合にも、上記実施形態2にかかるテストプリントTPの測色方法と同様の効果を得ることができる。
上記実施形態2では、ステップS27において、所定の測色位置とは、テストプリントTPに対して先端側から測定を行なった場合と後端側から測定を行なった場合とにおいて、テストプリントTPの中央部において重複して測色を行なう部分である例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
この場合にも、上記実施形態2にかかるテストプリントTPの測色方法と同様の効果を得ることができる。
(L)
上記実施形態2では、図13に示すステップS26において、テストプリントTPの両端部から濃度測定をまだ行なっていない場合には、オペレータがテストプリントTPのもう一方の端部をプリント挿入部100gへ挿入する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
この場合には、オペレータがテストプリントTPを自動濃度測定装置20にセットする手間が省けるので、作業性をさらに向上させることができる。
上記実施形態1、2では、テストプリントTPを12mm間隔で間欠搬送しながら濃度測定を行なう例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、プリント露光部から照射されるレーザのうち最も光量が低下し易い両端部と、最も光量が多くなり易い中央部とを含むように測色が行われていれば、所定の間隔ごとに濃度測定を行なう必要はない。この場合には、濃度測定を行なう回数を必要最小限とすることができるため、濃度測定に要する時間を短縮して効率よく実施することができる。
(N)
上記実施形態1、2では、自動濃度測定装置20において濃度測定を行なう際のテストプリントTPの搬送を、間欠搬送(ステップ送り)で行なう例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
(O)
上記実施形態1、2では、上述した主走査方向におけるテストプリントTPの測色を行った後、測色結果に基づいてプリント露光部14のシェーディング補正を1回行なう例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
この場合には、複数回シェーディング補正の精度をさらに向上させることができる。
(P)
上記実施形態1、2では、自動濃度測定装置20においてシェーディング補正用のテストプリントTPの濃度測定を行なう例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
また、例えば、プリント露光部14の色補正に用いるテストプリントであってもよい。
これらの場合には、テストプリントの濃度測定をより正確に行なって、各装置のセットアップに必要なデータやプリント露光部14の色補正に必要なデータを得ることができる。
2 操作ステーション
3 プリントステーション
4 ケーブル
6 カラーメータ
6a 測定部
6b 開口部
6L LED
6P 受光素子
8 第1搬送機構
10 トレイ
11 印画紙マガジン
12 シートカッター
13 バックプリント部
14 プリント露光部
15 処理槽ユニット
16 コンベア
17 ソータ
18 印画紙搬送機構
20 自動濃度測定装置(測色装置)
21a 第1搬送ローラ
21b 第1搬送ローラ
22a 第2搬送ローラ
22b 第2搬送ローラ
23 駆動軸
24 駆動ローラ
25 制御部
70 印画紙マガジン
82 モニタ
84 キーボード
86 マウス
88 コンピュータユニット
88a メディアリーダ
90 デスク
100a 筐体
100f 案内支持面
100g プリント挿入部
104 上部筐体
119 圧着ローラ
c1、c2 カラーバー
F 帯
P 印画紙(感光材料)
S ステップ
TP テストプリント
x1、x2 両端部
x3 中央部
Claims (6)
- 写真処理装置において感光材料に対して形成されたテストプリントの測色を行なう際の測色方法であって、
前記テストプリントの複数位置において測色を行い、得られた各測色値と前記測色値が得られた位置情報である測色位置とを取得する第1のステップと、
前記第1のステップにおいて測色された前記テストプリントの両端部における前記測色値の変化から前記テストプリントの両端部の位置情報である実際位置を取得する第2のステップと、
前記実際位置に合わせて各測色値に対応する前記測色位置を補正する第3のステップと、
を備えているテストプリントの測色方法。 - 写真処理装置において感光材料に対して形成されたテストプリントの測色を行なう際の測色方法であって、
前記テストプリントにおいて、一方の端部から中央部まで複数位置において測色を行なった後、他方の端部から前記中央部まで複数位置において測色を行い、得られた各測色値と前記測色値が得られた位置情報である測色位置とを取得する第1のステップと、
前記第1のステップにおいて測色された前記テストプリントの前記中央部において、前記一方の端部側から測色して得られた前記測色値と、前記他方の端部側から測色して得られた前記測色値とを合わせるように補正する第2のステップと、
を備えている、テストプリントの測色方法。 - 写真処理装置において感光材料に対して形成されたテストプリントの測色を行なう際の測色方法であって、
前記テストプリントにおいて、一方の端部から中央部まで複数位置において測色を行なった後、他方の端部から前記中央部まで複数位置において測色を行い、得られた各測色値と前記測色値が得られた位置情報である測色位置とを取得する第1のステップと、
前記第1のステップにおいて測色された前記テストプリントの両端部における前記測色値の変化から前記テストプリントの両端部の位置情報である第1の実際位置を取得する第2のステップと、
前記第1のステップにおいて測色された前記テストプリントの前記中央部において、前記一方の端部側から測色して得られた前記測色値と、前記他方の端部側から測色して得られた前記測色値とが一致する前記測色位置を第2の実際位置として特定する第3のステップと、
前記第1及び第2の実際位置に合わせて各測色値に対応する前記測色位置を補正する第4のステップと、
を備えているテストプリントの測色方法。 - 前記第1のステップにおいて測色された前記テストプリントの前記中央部において、前記一方の端部側から測色して得られた前記測色値と、前記他方の端部側から測色して得られた前記測色値とを合わせるように補正する測色値補正ステップを更に備える、
請求項3に記載のテストプリントの測色方法。 - 前記テストプリントは、前記感光材料に対して露光処理を行なう際の主走査方向における光量の差を補正するシェーディング補正用のテストプリントである、
請求項1から4のいずれか1項に記載のテストプリントの測色方法。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載のテストプリントの測色方法により、前記テストプリントの測色を行なう測色ステップと、
前記測色位置が補正された前記測色値又は補正された前記測色値に基づいて、露光処理を行なう際の主走査方向の光量の差を補正するシェーディング補正ステップと、
を備えている、シェーディング補正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006100289A JP4661662B2 (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | 測色方法およびシェーディング補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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