JP2007268960A - テストプリントおよびこれを用いたシェーディング補正方法 - Google Patents

テストプリントおよびこれを用いたシェーディング補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】露光装置のシェーディングを高精度に補正しつつ、コストアップを伴わないでシェーディング補正を行なうことが可能なシェーディング補正用のテストプリント、およびこれを用いたシェーディング補正方法を提供する。
【解決手段】テストプリントTPは、プリント露光部14による主走査方向における光量ムラを補正するシェーディング補正用に出力されるプリントであって、印画紙Pに対する発色特性の活性が高い部分の濃度を用いてプリントされている。
【選択図】図10

Description

本発明は、露光装置等のシェーディング補正に用いるテストプリントおよびこれを用いたシェーディング補正方法に関する。
一般的に、画像データ等に基づき感光材料に対してプリント処理を行なう写真処理装置では、テストプリントが形成された感光材料を測色して露光装置のセットアップが行なわれている。
このような写真処理装置に搭載された露光装置では、ミラーやレンズ等の光学系を用いてレーザ光を走査させて主走査方向における露光処理を行ない、感光材料を所定の搬送方向に搬送させることで副走査方向の露光処理を行なっている。このうち、主走査方向における露光処理については、感光材料の中央部から端部に移動するにしたがって、光学系を介して照射されるレーザ光の照射距離が長くなり、感光材料における中央部と両端部とでレーザ光の走査速度が変化して主走査方向における露光ムラとなって現れる。
例えば、特許文献1には、このような主走査方向における露光ムラの発生を抑制するために、光学系に含まれるレンズとして、主走査方向において均一な着色透明性、吸収特性および/または透過特性を有するレンズを少なくとも1枚含む光走査装置(露光装置)について開示されている。
特開2001−318334号公報(平成13年11月16日公開)
しかしながら、上記従来の公報では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示され露光装置では、主走査方向における光量差(シェーディング)を低減させるために特殊なレンズが必要になるため、コストアップの要因となるとともに、シェーディングを十分に軽減させることも難しいという問題があった。
本発明の課題は、露光装置のシェーディングを高精度に補正しつつ、コストアップを伴わないでシェーディング補正を行なうことが可能なシェーディング補正用のテストプリント、およびこれを用いたシェーディング補正方法を提供することにある。
第1の発明に係るテストプリントは、感光材料に対して露光処理を行なう際の主走査方向における光量のムラを補正する露光装置のシェーディング補正に用いられるテストプリントであって、発色特性の活性が高い濃度のプリントが形成されている。
ここでは、シェーディング補正用に形成されるテストプリントにおいて、発色特性の活性が高い濃度のプリントが形成されている。
ここで、発色特性の活性が高い濃度のプリントとは、例えば、感光材料に対してレーザを用いて露光処理を行なう際に、照射される光量の変化に伴って感光材料に形成されるプリントの濃度が顕著に変化するため、プリントの濃度を基にして照射された光量を求めることができるプリントである。なお、シェーディングとは、周知の通り、例えば、照度ムラや照明ムラによって発生する低周波のムラを意味する。そして、シェーディングによって発生するムラを、例えば、電気的、機械的手段によって補正することをシェーディング補正という。
通常、写真処理装置等に搭載された露光装置では、レンズやミラー等を組み合わせた光学系を介してレーザ光を感光材料表面に対して走査させて主走査方向における露光処理を行なう。このような主走査方向における露光処理において、レーザ光が感光材料の中央部から端部に向かって移動するにしたがって、光学系を介して感光材料表面に照射されるレーザ光の照射距離が長くなる。このため、感光材料の中央部と両端部とでレーザ光の走査速度が変化して主走査方向における露光ムラとなって現れる。そのため、従来は、光源から照射されるレーザの光量を主走査方向において均一となるように、レンズに加工を加えることでシェーディングの軽減を図っていた。
しかし、このようなレンズを加工して行なうシェーディングの軽減方法では、露光装置ごとにレンズを加工する必要があり、装置のコストが増大するおそれがある。また、シェーディングを十分に軽減させることが難しいという問題もあった。
そこで、本発明のテストプリントでは、露光装置から照射される光量のバラつきの影響が顕著に現れ易い発色特性の活性が高い濃度のプリントにより、テストプリントを形成している。
これにより、露光装置の主走査方向における光量のバラつきを、テストプリントにおける濃度差として明確に表現することができるため、露光装置から照射された光量の主走査方向におけるばらつきを正確に求めることができる。このため、例えば、求められた光量差を基にして、均一になるように光源の照射する光量を調整して高精度なシェーディング補正を行なうことができる。
この結果、シェーディング補正を行なう為にレンズを加工する必要がなくなり、シェーディング補正に要するコストを削減することができる。
第2の発明に係るテストプリントは、第1の発明に係るテストプリントであって、発色特性の活性が高い濃度は、照射された光量の対数値とプリント濃度の濃度値とによって示される感光材料の特性曲線において、特性曲線の傾きが大きい部分である。
ここでは、発色特性の活性が高い濃度は、例えば、照射された光量とプリント濃度の相関を示す特性曲線の傾きが大きい略線形となる部分の濃度である。
ここで、感光材料の特性曲線とは、例えば、横軸に入力としての光量の対数値を、縦軸に出力としての写真濃度を示す曲線である。なお、このような特性曲線を測定して、感度等の写真的特性全般を測定する方法をセンシメトリと呼ぶ。
これにより、照射される光量に対する濃度値の変化が大きい濃度のプリントを測色して、光量の変化を高精度に測定することができる。このため、照射された光量の変化を、プリントの濃度値を基にして、より正確に導くことができる。
この結果、光源のシェーディング補正をより正確に行なうことができる。
第3の発明に係るテストプリントは、第1または第2の発明に係るテストプリントであって、発色特性の活性が高い濃度は、濃度値が0.5D以上、1.8D以下の範囲である。
これにより、最も発色特性の活性が高い濃度範囲のプリントを用いて、光源から照射される光量を求めることができる。
このため、光源から照射された光量の変化を、最も発色特性の活性が高い濃度範囲のプリントの濃度値からさらに正確に導くことができるので、さらに精度良くシェーディング補正を行なうことができる。
第4の発明に係るシェーディング補正方法は、第1から第3の発明のいずれか1つに係るテストプリントの測色を行なう第1のステップと、第1のステップにおける測色結果に基づいて、露光装置の主走査方向における光量のムラを補正する第2のステップと、を備えている。
ここでは、上記発明に係るテストプリントを用いて、露光装置のシェーディング補正を行なう。
このため、例えば、テストプリントを12mm間隔で間欠搬送しながら測色した結果に基づいて、プリントの濃度値を均一にするために必要な光源から照射する光量の補正データを作成して露光装置のシェーディング補正を行なうことができる。
これにより、テストプリントにおける発色特性の活性の高いプリント部分の測色結果を基にして、露光装置から照射される光量の補正に必要な補正データを作成して露光装置の主走査方向におけるシェーディング補正を行なうことができる。
この結果、露光装置のシェーディングをコストアップを伴うことなく、高精度に補正することができる。
第1の発明に係るテストプリントによれば、シェーディング補正を行なう為にレンズを加工する必要がなくなり、シェーディング補正に要するコストを削減することができる。
第2の発明に係るテストプリントによれば、光源のシェーディング補正をより正確に行なうことができる。
第3の発明に係るテストプリントによれば、さらに精度良くシェーディング補正を行なうことができる。
第4の発明に係るシェーディング補正方法によれば、露光装置のシェーディングをコストアップを伴うことなく、高精度に補正することができる。
本発明の一実施形態に係るテストプリントを形成してシェーディング補正を行なう写真プリントシステムついて、図1〜図12を用いて説明すれば以下の通りである。
[写真プリントシステム1全体の構成]
本実施形態に係る写真プリントシステム1は、図1に示すように、いわゆるデジタルミニラボと呼ばれる写真プリントシステムである。また、写真プリントシステム1は、操作ステーション2と、プリントステーション3とを備えている。
操作ステーション2は、現像された写真フィルムやデジタルカメラ等で撮影されたデジタル画像データが保存されたメモリカード等のメディアM(図3参照)から画像データを取り込んでプリントデータを作成し、ケーブル4を介して接続されたプリントステーション3に対して送信する。
プリントステーション3は、操作ステーション2から受信したプリントデータに基づいて、印画紙(感光材料)Pに対して露光処理および現像処理を行なって写真プリント画像を形成する。
[プリントステーション3の構成]
プリントステーション3は、図1に示すように、ケーブル4を介して接続された操作ステーション2から受信したプリントデータに基づいて、印画紙Pを搬送しながら印画紙Pに対して露光処理および現像処理を行なって写真プリント画像やテストプリント画像を形成する写真処理装置である。
プリントステーション3は、図2に示すように、内部に、2つの印画紙マガジン11と、シートカッター12と、バックプリント部13と、プリント露光部14と、処理槽ユニット15(発色現像槽15a,漂白定着槽15b,安定処理槽15c)と、コンベア16と、ソータ17(図1参照)と、印画紙搬送機構18と、を有している。
2つの印画紙マガジン11は、プリントステーション3の内部において幅(主走査方向における長さ)が異なるロール状の印画紙Pを1個ずつ収納しており、印画紙搬送機構18によって適宜必要な量の印画紙Pが引き出される。なお、後述するシェーディング補正用のテストプリントTPを形成する際には、幅が広い方のロール状の印画紙Pを収納している印画紙マガジン11から印画紙Pが供給される。
シートカッター12は、印画紙搬送機構18の一部と隣接するように配置されており、印画紙マガジン11から引き出された印画紙Pをプリントサイズに切断する。
バックプリント部13は、シートカッター12の下流側であって印画紙搬送機構18と隣接する位置に配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの裏面側に、色補正情報やコマ番号等のプリント処理情報を印刷する。
プリント露光部14は、バックプリント部13の下流側における印画紙搬送機構18に隣接するように配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの表面に対して、プリントする撮影画像やシェーディング補正用テストプリント画像の露光処理を行なう。また、プリント露光部14には、副走査方向に搬送される印画紙Pに対してRGBの3色のレーザ光線を照射する図示しないライン露光ヘッドと、これらのレーザ光線を主走査方向に沿って移動させる光学系部材(ポリゴンミラー、レンズ等)と、を有している。
処理槽ユニット15は、プリント露光部14の下流側に配置されており、発色現像処理液を貯留する発色現像槽15a、漂白定着処理液を貯留する漂白定着槽15b、安定処理液を貯留する安定処理槽15cを有している。そして、露光後の印画紙Pがこれらの各処理槽15a〜15cをこの順で経由しながら印画紙搬送機構18によって搬送されることで、所望の写真プリント画像やテストプリント画像等が印画紙Pの表面に形成される。
コンベア16は、プリントステーション3の上部に露出しており、写真プリント画像やテストプリント画像等が表面に形成されて乾燥処理後に排出された印画紙Pをソータ17の方向へ搬送する(図1および図2参照)。
ソータ17は、プリントステーション3の前面側に鉛直方向に複数のトレイを並べた状態で配置されており、コンベア16によって搬送されるプリント済の印画紙Pを、オーダー単位で各トレイに振り分ける(図1参照)。
印画紙搬送機構18は、プリントステーション3の内部において、印画紙マガジン11に収容されたロール状の印画紙Pを引き出すとともに、プリントサイズに切断された印画紙Pを、印画紙Pに対して行なわれる様々な処理に対応した搬送速度で搬送する。また、印画紙搬送機構18は、印画紙Pの搬送方向におけるプリント露光部14の上流側および下流側にそれぞれ配置されたチャッカー式搬送ユニット(チャッカー)18aと、複数の挟持搬送ローラ対(ローラ対)18bと、を有している。
チャッカー式搬送ユニット18aは、プリントサイズに切断された印画紙Pの下流側(先端側)の端部を搬送方向における両側からつまむようにして搬送する。
挟持搬送ローラ対18bは、2つのローラを組み合わせて構成されており、2つのローラの間の隙間に印画紙Pを挟みこんで回転することで印画紙Pを下流側へと搬送する。
[操作ステーション2の構成]
操作ステーション2は、図3に示すように、デスク90周辺に配置された、自動濃度測定装置(測色装置)20と、フィルムスキャナ80と、モニタ82と、キーボード84と、マウス86と、メディアリーダ88aと、コンピュータユニット(補正部)88と、を有している。
自動濃度測定装置20は、シェーディング補正用のテストプリントとして作成された濃度が約0.9DのテストプリントTP(図7参照)の濃度を主走査方向に沿って自動的に測定する。なお、この自動濃度測定装置20の詳細な構成については後段にて詳述する。
フィルムスキャナ80は、写真フィルムに現像された撮影コマに対応する画像をデジタル画像データとして取り込む。
メディアリーダ88aは、本写真プリントシステム1のコントローラとして機能するコンピュータユニット88に搭載されており、デジタルカメラ等で撮影された画像のデジタルデータをメモリカードや各種半導体メモリ、CD−R等のメディアから取り込む。
コンピュータユニット88は、モニタ82、キーボード84、マウス86と接続されており、プリントステーション3に含まれる各部の動作や画像処理、自動濃度測定装置20における測色結果に基づくシェーディング補正等の制御を行なう。そして、ユーザは、モニタ82に表示された画像を見ながら、キーボード84、マウス86等のポインティングデバイスを用いて画像処理やシェーディング補正等の各種処理の設定を行なう。
[自動濃度測定装置20の構成]
自動濃度測定装置20は、図4〜図6に示すように、主として、筐体100aと、カラーメータ6と、第1搬送機構7と、第2搬送機構8と、押し付け機構60と、を備えている。
筐体100aは、板金製部材と合成樹脂部材とを組み合わせて構成されている。カラーメータ6は、測定部6aを備えている。第1搬送機構7は、校正プレートCPを測定部6aの直下に搬送する。第2搬送機構8は、テストプリントTPを測定部6aの直下に向かって間欠搬送する。押し付け機構60は、測定部6aの直下に搬送された校正プレートCPまたはテストプリントTPを測定部6aの下面の方向に向かって押し上げる(図6参照)。
第1搬送機構7および第2搬送機構8は、共通の駆動源として図示しないステッピングモータを備えている。カラーメータ6の測定部6aには、下向きの開口部6bが設けられており、この開口部6bの上方に複数のLED6Lと受光素子6Pとが設けられている。LED6Lは、少なくともRGBの各色に対応する互いに波長領域の異なる3個のLEDを含んでいる。互いに波長領域の異なるLEDは同時に発光されることはなく、各波長領域毎に所定の順序で交互に発光する。発光された光は、押し付け機構60によって測定部6aの開口部6b付近に押し付けられた被測定物(校正プレートCPまたはテストプリントTP)の面で反射し、開口部6bに戻る光の強度が受光素子6Pによって各波長領域別に検出される。このため、被測定物の面の濃度(または反射率)の算出が各波長領域毎に可能となる。なお、カラーメータ6は、筐体100a内の所定箇所に着脱自在に配置されているため、自動濃度測定装置20から適宜取り外してモニタの表示部の測色に用いることができる。
校正プレートCPを搬送するための第1搬送機構7は、図5に示すように、校正プレートCPを着脱自在に嵌め込むことの可能な係合凹部10aを備えたトレイ10を有する。トレイ10は、自動濃度測定装置20が測定位置にある時、オペレータから見て前後方向に移動可能なように、図示しない左右の案内レール上に摺動支持されている。トレイ10の下面にはラックギヤ10c(図6参照)が形成されており、トレイ10の下方には、ラックギヤ10cの一部と噛合するピニオンギヤ(従動ギヤの一例)が水平な支持軸上に回転可能に設けられている。ステッピングモータの正転および逆転向きの回転駆動力は、後述する伝動機構によってピニオンギヤに伝えられる。これにより、トレイ10を前後に往復移動させることができる。トレイ10の係合凹部10aは異形輪郭を持つ校正プレートCPの外形輪郭とほぼ完全に一致する形状で形成されている。このため、トレイ10の係合凹部10aに校正プレートCPを嵌め込むと、オペレータから見て黒色の第1スポットS1が奥側に、白色の第2スポットS2が手前側に配置される。このとき、上述したように、校正プレートCPは、白色の第2スポットS2に近接した角の一方のみが曲率の大きな曲線を描く異形となっているため、校正プレートCPを誤って反対向きあるいは裏向きにセットしてしまうことを防止できる。
テストプリントTPを間欠搬送するための第2搬送機構8は、図5および図6に示すように、駆動軸に固定された左右の第1搬送ローラ21a,21bと、その駆動軸よりも奥側の駆動軸に固定された左右の第2搬送ローラ22a,22bも弾性材料によって形成された周面を有している。各駆動軸の間には、タイミングプーリとタイミングベルトからなる伝動機構が設けられている。そして、2つの駆動軸は、この伝動機構によって常に同一の回転数で同期的に回転する。個々の搬送ローラ21a,21b,22a,22bの上方には、図6に示すように、挿入されたテストプリントTPを各搬送ローラ21a,21b,22a,22bに押し付けるための金属製の圧着ローラ119(合計4個)が遊転可能な状態で設けられている。第1搬送ローラ21a,21bおよび第2搬送ローラ22a,22bは、いずれも互いに同期して回転駆動される左右一対のローラを形成するため、テストプリントTPは蛇行することなく安定した姿勢で送り込まれる。
なお、筐体100aには、図4および図5に示すように、オペレータが載置するテストプリントTPを支持し、カラーメータ6の開口部6b側へ案内するための水平で上向きの案内支持面100fが設けられている。図4および図6に示すように、案内支持面100fの最も手前側の部位の上方には、カラーメータ6および圧着ローラ119を収納している上部筐体104は配置されておらず、テストプリントTPをカラーメータ6の下方に向けて挿入するためのプリント挿入部100gが形成されている。テストプリントTPは、図6に示すように、案内支持面100f上に載置した状態でプリント挿入部100gに押し込まれると、テストプリントTPの先端が第1搬送ローラ21a,21bとこれに対応する圧着ローラ119の間に挟み込まれる。搬送ローラ21a,21b,22a,22bと圧着ローラ119との接点、すなわちテストプリントTPが搬送される搬送面は、第2搬送機構8によって搬送中のテストプリントTPが校正プレートCPあるいはトレイ10と接触しないように、校正プレートCPあるいはトレイ10の上面よりも十分上方のレベルに設けられている。
また、プリント挿入部100g付近に相当する案内支持面100fの一部は、図5に示すように、手前側に抜き外しが可能なカバー部材106となっている。すなわち、トレイ10が最も手前側の待機位置にある時にカバー部材106を取り外すと、トレイ10の係合凹部10aに嵌め込まれた校正プレートCPが見え、被測定箇所(第1スポットS1と第2スポットS2)が汚染されていないか或いは褪色していないか等、校正プレートCPの状態を確認することができる。カバー部材106は、オペレータが不用意に校正プレートCPの面に触れて被測定箇所を汚すことや、校正プレートCPの表面に粉塵などが堆積すること、外部からの光線で第1スポットS1や第2スポットS2が褪色することを防止するために設けられている。なお、オペレータはカバー部材106を外して観察することで定期的に校正プレートCPの状態を確認し、被測定箇所が汚染されたり、粉塵、紙粉、毛髪などの異物が載っていれば、校正プレートCPの表面をクリーニングしたり、新しい校正プレートCPに取り替えたりする等の措置を採ることができる。
カラーメータ6を収納した部位は、テストプリントTPの前後方向の長さに関わらず全ての被測定面の測色操作が可能となるように、テストプリントTPの案内支持面100fに対して片持ち状に構成されている。すなわち、図5に示すように、自動濃度測定装置20の筐体100aは、第1搬送ローラ21a,21b、第2搬送ローラ22a,22b、および押し付け機構60等を収納した下部筐体102と、カラーメータ6および圧着ローラ119を収納している上部筐体104とを有している。そして、テストプリントTPは、下部筐体102と上部筐体104との間に挿入される。上部筐体104および下部筐体102は、図5に示すように、オペレータから見て左側の端部に設けられた連結部103において連結された片持ち構造になっている。
また、筐体100aの案内支持面100fの左右には、図4および図5に示すように、テストプリントTPの左端部付近を案内する固定式の左端ガイド42と、テストプリントTPの右端部付近を案内する可動式の右端ガイド43とが設けられている。これにより、テストプリントTPの左右の端部を、特にテストプリントTPが搬送ローラ21a,21b,22a,22bと圧着ローラ19の間に挟着されるまでの間、平面視における前後方向に直線状に案内し、かつテストプリントTPが案内支持面100fから大きく上向きに偏向しないように案内することができる。
(テストプリントTPの構成)
本実施形態の写真プリントシステム1において、シェーディング補正用の補正値を算出する基になる測定結果は、以下で説明するテストプリントTPを主走査方向に沿って濃度測定を行なうことで取得される。
すなわち、テストプリントTPは、図7に示すように、上述した印画紙マガジン11の一方から引き出された主走査方向に長い最大幅の印画紙Pに対して、プリント露光部14において所定のパターンが露光操作により形成された後、現状の処理液によって現像処理されて形成される。そして、テストプリントTPには、約0.9Dに相当する濃度の単一の帯Fが形成される。
通常、プリントステーション3から出力されるプリントの品質(各色の濃度等)は、特に、印画紙Pの搬送方向に直交する方向、つまり印画紙Pの幅方向(テストプリントTPの主走査方向)におけるサイズが大きくなればなるほど、図8に示すように、主走査方向における両端部x1,x2(図7参照)の濃度が中央部x3(図7参照)付近よりも低下して光量の変化が大きくなり易い。この主走査方向におけるムラは、プリント露光部14に含まれるレンズ等を含む光学系の特性に依存するものである。
このため、本実施形態では、図7に示すように、複数の濃度帯の中で発色特性の活性が高い濃度が約0.9Dの帯Fを、プリントステーション3において搬送可能な最大幅のテストプリントTPに形成し、自動濃度測定装置20においてこのテストプリントTPの濃度を主走査方向に沿って測定している。これにより、テストプリントTPにおいて発色特性の活性が高い濃度のプリント部分の濃度測定を行なって、プリント露光部14において前記プリント部分に対して照射された光量を正確に求めることができる。
ここで、印画紙Pに形成された発色特性の活性が高い濃度とは、印画紙P等の感光材料の特性曲線を意味する図10のセンシメトリのグラフに示すように、横軸に印画紙Pに照射された光量の対数値を、縦軸に印画紙Pの濃度値を示す片対数グラフの特性曲線において傾きが大きく、略線形となる部分に相当する濃度である。
これにより、照射される光量に対する濃度値の変化が大きい濃度のプリント部分の濃度測定を行なって、光量の変化を高精度に測定することができる。
なお、上記発色特性の活性が高い濃度とは、図10に示すグラフでは、濃度値が0.5D以上、1.8D以下の範囲の濃度に相当する。本実施形態では、上記範囲内における濃度値0.9Dのプリントを印画紙Pに対して形成している。
さらに、このように最も発色特性の活性が高い濃度範囲のプリントを用いて、プリント露光部14からテストプリントTPに対して照射された光量を求めることができる。
本実施形態では、このような発色特性の活性が高い濃度からなる帯FをテストプリントTPに形成し、自動濃度測定装置20において主走査方向における濃度測定を行なう。これにより、プリント露光部14の主走査方向における光量の変化が、濃度ムラとなってテストプリントTPに現れ易くなるため、この主走査方向における濃度を測定することでシェーディング補正に必要な補正値を後段にて詳述する方法によって算出することができる。
<自動濃度測定装置20によるテストプリントTPの主走査方向における濃度測定>
本実施形態の写真プリントシステム1では、シェーディング補正用の補正値を算出するために、図11に示すフローチャートに従って、自動濃度測定装置20において、上述したテストプリントTPの主走査方向における濃度を測定する。
すなわち、ステップS1において、まず、コンピュータユニット88が、操作ステーション2およびプリントステーション3を制御して、上述した図7に示す濃度約0.9Dの帯Fを含むテストプリントTPを作成する。
次に、ステップS2において、高精度な測色を実施するために、自動濃度測定装置20の校正を行なう。
詳細には、自動濃度測定装置20による濃度測定の結果は、自動濃度測定装置20に用いられている発光ダイオードの経時変化等による発光特性の変動によって測定誤差が生じる傾向がある。このため、テストプリントTPの主走査方向における測色を行なう前に、先ず、校正プレートCPと呼ばれる基準サンプルに設けられた基準となる濃度の被測定スポットを自動濃度測定装置20によって測定して自動濃度測定装置20の特性変化に基づく測定誤差の補正を行なう。これにより、自動濃度測定装置20の測定誤差のない自動濃度測定装置20によってテストプリントTPの濃度測定を行なうことができる。
この自動濃度測定装置20の測定誤差の補正に用いられる校正プレートCPは、図5に示すように、厚さが2〜3mm程度の合成樹脂製の板の表面に一対の被測定スポットを形成したものである。被測定スポットは、通常の写真プリント上で想定し得る最も低い反射率を持つ黒色の第1スポットS1と、通常の写真プリント上で想定し得る最も高い反射率を持つ白色の第2スポットS2とを有している。
測色操作では、上述したように、カラーメータ6のLEDは各波長領域毎に所定の順序で交互に発光され、校正プレートCPの第1スポットS1および第2スポットS2からの反射光の強度が受光素子6Pによって検出される。一方、このとき、操作ステーション2のコンピュータユニット88では、カラーメータ6によって得られた第1スポットS1と第2スポットS2の反射率の値に基づいて自動濃度測定装置20の校正が行なわれる。
以上のような校正処理が完了した後、ステップS3では、自動濃度測定装置20に対してテストプリントTPが主走査方向に沿って挿入される。
そして、ステップS4において、自動濃度測定装置20が、シェーディング補正用に作成されたテストプリントTPの測色を開始する。
具体的には、トレイ10が待機位置に復帰すると、モニタ82にはテストプリントTPを自動濃度測定装置20に挿入するように指示が表示される。この指示に従って、図4に矢印で示す向きにテストプリントTPが自動濃度測定装置20の案内支持面100fに沿って挿入されると、テストプリントTPの先端が図示しないセンサによって検出される。これにより、ステッピングモータが正転駆動され、第1搬送ローラ21a,21bと第2搬送ローラ22a,22bとが回転駆動される。この結果、第1搬送ローラ21a,21bと圧着ローラ19との間に挟着されたテストプリントTPは、帯Fの端部x1がカラーメータ6の開口部6bの直下に位置するまで下流側へと搬送される。
次に、テストプリントTPの先端が、さらに下流側に配置された図示しないセンサによって検出されると、ステッピングモータが一旦停止する。そして、このセンサによるテストプリントTPの先端の検出位置を基準にして、テストプリントTPの帯Fにおける測色操作(反射率の測定)が順次行なわれる。
ここでも、カラーメータ6のLEDは、各波長領域毎に所定の順序で交互に発光し、テストプリントTPの帯Fからの反射光の強度が受光素子6Pによって検出される。
続いて、ステップS5では、テストプリントTPが、自動濃度測定装置20によって所定の測色ポイントにおいて濃度測定を行なうごとに、第1搬送ローラ21a,21bと第2搬送ローラ22a,22bとによって間欠搬送される。このとき、最初に濃度が変化した地点を基準にしてステッピングモータには所定のパルス数が付与され、所定の距離だけ進んだ位置において、繰り返しテストプリントTPに形成された濃度約0.9Dの帯の濃度測定(測色)が実施される。
テストプリントTPの送り込み制御では、まず、テストプリントTPの先端の検出後、自動濃度測定装置20において濃度変化が検出されるまで、つまりテストプリントTPに形成された濃度が約0.9Dの帯Fを検出するまで、テストプリントTPを送り込む。そして、最初に濃度変化が検出されると、コンピュータユニット88はこれを測色対象である帯Fの部分と判断し、図7に示す帯F部分の端部x1において測色を行なった後、さらにテストプリントTPを所定の距離だけ間欠搬送する。この動作を、測色結果の濃度がほぼ0に近い値なるまで繰り返し行なうことで、測色結果として濃度がほぼ0となった測色ポイントの直前に測色した結果を、他方の端部x2における測色結果として記憶部に格納して、テストプリントTPの濃度測定を完了する。
自動濃度測定装置20においては、このようにステッピングモータによって所定距離間隔の間欠搬送を行ないながら、濃度が約0.9Dの帯部分における両端部x1,x2と中央部x3とを含む所望の測色ポイントにおいてそれぞれ測色を行なう。
そして、ここで取得された複数の測色結果は、ステップS6において、コンピュータユニット88内の記憶部に記録され、この測色結果に基づいて後述するシェーディング補正が実施される。
なお、テストプリントTPの送り込みは、押し付け機構60の押し付け部分を退避姿勢にして行なわれ、各帯Fの濃度測定のためにテストプリントTPを停止させている間は、押し付け機構60の押し付け部分が押し付け姿勢のまま保持される。
次に、ステップS7において、テストプリントTPの一方の端部から他方の端部までの濃度測定が完了すると、ステップS8において、ステッピングモータが逆転してテストプリントTPをプリント挿入部100gから手前側に排出する。そして、テストプリントTPの先端が図示しないセンサによって未検出の状態になると、ステッピングモータの回転が停止する。オペレータがテストプリントTPを案内支持面100fから取り上げると、コイルバネ33の付勢力によって揺動レバー32が休止姿勢に復帰する。
<測色結果に基づくシェーディング補正方法>
本実施形態の写真プリントシステム1では、上述のように、自動濃度測定装置20において、図7に示すテストプリントTPについて主走査方向に沿って測色された結果に基づいて、図12に示すフローチャートに従ってシェーディング補正を行なう。
すなわち、コンピュータユニット88では、上述した測色工程において取得された複数の測色ポイント(両端部x1,x2および中央部x3を含む)における測定結果を、図8に示すグラフに示す状態から図9に示すグラフに示す状態へ補正するために、プリント露光部14の主走査方向における光量のムラをほぼ均一化するためのシェーディング補正用の補正値を算出する。
具体的には、コンピュータユニット88は、まず、ステップS11において、図示しない記憶部に格納された複数の測色ポイントにおける測色結果を読み出す。
そして、ステップS12において、測定結果として得られた濃度値の平均値を、CMYの各色ごとに算出する。本実施形態においては、図8に示すグラフに示すように、例えば、「C(シアン)」の測色結果に対応する平均値として約0.88、「M(マゼンタ)」の測色結果に対応する平均値として約0.82、「Y(イエロ)」の測色結果に対応する平均値として約0.76を算出する。
次に、ステップS13において、CMYの3原色のそれぞれについて、テストプリントTPの主走査方向における複数の測色結果が、ステップS12において算出された各平均値に近づくように補正値を算出する。例えば、「C」の測色結果については、主走査方向における両端部x1,x2(図7参照)については、平均値である約0.88よりも測色結果の方が濃度値が小さい。一方、主走査方向におけるほぼ中央部x3(図7参照)については、平均値である約0.88よりも測色結果の方が濃度値が大きい。このため、コンピュータユニット88では、上記平均値に近づくように、両端部x1,x2については、測色結果を大きくする方向への補正値が算出される一方、中央部x3については、測色結果を小さくする方向への補正値が算出される。なお、他の色「M」および「Y」についても、同様にして、主走査方向における各測色ポイントごとに適切な補正値が算出される。
次に、ステップS14では、ステップS13において算出された補正値を用いてシェーディング補正を行ない、プリント露光部14の出力状態が調整されて、図9に示すように、主走査方向における濃度がほぼ均一になり、シェーディング補正に関する一連の工程を終了する。
これにより、テストプリントTPにおける発色特性の活性の高いプリント部分の測色結果を基にして、プリント露光部14の出力状態を調整することができる。
[本テストプリントTPおよびこれを用いたシェーディング補正方法の特徴]
(1)
本実施形態のテストプリントTPは、プリント露光部14による主走査方向における光量ムラを補正するシェーディング補正用に出力されるプリントであって、図10のグラフに示す、印画紙Pに対する発色特性の活性が高い部分の濃度を用いてプリントされている。
これにより、シェーディング補正の補正対象となるプリント露光部14の主走査方向における光量のバラつきによって生じる露光部分における濃度差を、テストプリントTPにおいて明確に表すことができる。
よって、このような光量のバラつきの影響を明確に表すことが可能な発色特性の活性が高い濃度でテストプリントTPを形成することで、このテストプリントTPの主走査方向における測色結果に基づいて、正確にシェーディング補正用の補正値を算出することができる。この結果、安価な方法により、高精度なシェーディング補正を実施することができる。
(2)
本実施形態のテストプリントTPは、図10に示すように、プリント露光部14から照射された光量の対数値とプリント濃度との関係を示す特性曲線のグラフにおける傾きが最大となる部分の濃度によって形成されている。
これにより、プリント露光部14による主走査方向における光量のバラつきに応じて、形成されるプリント濃度に差が生じ易くなる。よって、このテストプリントTPを測色することで、プリント露光部14による主走査方向における光量のバラつきを正確に把握して、高精度なシェーディング補正を実施することができる。
(3)
本実施形態のテストプリントTPは、図10に示すように、プリント露光部14から照射された光量の対数値とプリント濃度との関係を示す特性曲線のグラフにおける濃度値が0.5D以上1.8D以下の範囲内に含まれる0.9Dの濃度によって形成されている。
これにより、上記範囲内の濃度によって形成されたテストプリントTPを用いて測色およびシェーディング補正を行なうことで、プリント露光部14における主走査方向における光量差を正確に把握した上で、シェーディング補正用の補正値を算出し、高精度なシェーディング補正を実施することができる。
(4)
本実施形態のシェーディング補正方法では、テストプリントTPの測色を行なった結果に基づいて、プリント露光部14の主走査方向における光量のムラを調整する。
これにより、テストプリントTPにおける発色特性の活性の高いプリント部分の測色結果を基にして、プリント露光部14の出力状態を調整することができる。
この結果、プリント露光部14のシェーディング補正を特段のコストアップを伴わずに、精度良く行なうことができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、図10に示す特性曲線における発色特性の活性が高い部分として、0.9Dの濃度で形成されたテストプリントTPを用いて測色およびシェーディング補正を実施した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、0.9Dに限らず、上述した発色特性の活性が高い部分に相当する0.5D〜1.8Dの範囲内であれば、他の濃度値のテストプリントを形成して測色およびシェーディング補正を実施してもよい。
(B)
上記実施形態では、テストプリントTPの間欠搬送に合わせた所定のピッチ間隔ごとに測色を行なう例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、少なくとも、プリント露光部から照射されるレーザのうち最も光量が低下し易い両端部と、最も光量が多くなり易い中央部とを含むように測色が行なわれていれば、所定のピッチごとに測色を行なう必要はない。この場合には、測色ポイントの数を必要最小限とすることができるため、シェーディング補正処理時間を短縮して効率よく実施することができる。
ただし、主走査方向における光量のムラを正確に検出してより高精度なシェーディング補正を実施するという観点では、上記実施形態のように、所定のピッチ間隔で測色を行なうことがより好ましい。
(C)
上記実施形態では、テストプリントTPの主走査方向に沿って配置された複数の測色ポイントの測色結果の平均値を算出し、各測色結果がこれに近づくようにシェーディング補正用の補正値を算出する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、測色結果の平均値を補正値算出の基準とする替わりに、所定の濃度値を基準にして補正値を算出するようにしてもよい。
また、前後複数の測色ポイントにおける測色結果の移動平均を算出し、この移動平均に基づいて、シェーディング補正用の補正値を求めることもできる。この場合には、測色装置におけるノイズ成分やゴミの影響による測色結果の変動による影響を低減して、さらに高精度なシェーディング補正を実施することができる。
(D)
上記実施形態では、自動濃度測定装置(測色装置)20において測色を行なう際のテストプリントTPの搬送を、間欠搬送(ステップ送り)で行なう例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、スキャナ等の装置を用いて測色を行なう場合には、テストプリントTPを連続送りしながら、主走査方向における複数のポイントにおいて測色を行なうようにしてもよい。
(E)
上記実施形態では、上述した主走査方向におけるテストプリントTPの測色を行なった後、測色結果に基づいてプリント露光部14のシェーディング補正を1回行なう例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、シェーディング補正を行なう回数としては2回以上実施してもよい。
この場合には、シェーディング補正の精度をさらに向上させることができる。
本発明のテストプリントは、露光装置のシェーディングを高精度に補正しつつ、シェーディング補正に要するコストを削減することができるという効果を奏することから、レーザを主走査方向に照射して露光処理を行なう露光装置によって形成されるテストプリント、およびこれを用いたシェーディング補正方法に対して広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係るテストプリントを形成し、測色を行なう写真プリントシステムの構成を示す斜視図。 図1に含まれるプリントステーションの内部の構成を示す断面図。 図1に含まれる操作ステーションの構成を示す斜視図。 図3の操作ステーションが備えている自動濃度測定装置の構成を示す斜視図。 図3の操作ステーションが備えている自動濃度測定装置の詳細な構成を示す部分断面図。 図3の操作ステーションが備えている自動濃度測定装置の内部の構成を示す側断面図。 本発明の一実施形態に係るテストプリントの構成を示す平面図。 図7のテストプリントを主走査方向に沿って測色した結果を示すグラフ。 図8のグラフをシェーディング補正した後に作成されたテストプリントを主走査方向に沿って測色した結果を示すグラフ。 テストプリントが形成される感光材料の特性曲線を示すグラフ。 図1の写真プリントシステムにおいてシェーディング補正を行なう際のテストプリントの測色を行なう際の流れを示すフローチャート。 図11において取得された測色結果を用いてシェーディング補正を行なう際の流れを示すフローチャート。
符号の説明
1 写真プリントシステム
2 操作ステーション
3 プリントステーション
4 ケーブル
11 印画紙マガジン
12 シートカッター
13 バックプリント部
14 プリント露光部
15 処理槽ユニット
16 コンベア
17 ソータ
18 印画紙搬送機構
20 自動濃度測定装置(測色装置)
82 モニタ
84 キーボード
86 マウス
88 コンピュータユニット
88a メディアリーダ
90 デスク
100a 筐体
100f 案内支持面
100g プリント挿入部
F 帯
P 印画紙
TP テストプリント
CP 校正プレート
x1,x2 両端部
x3 中央部

Claims (4)

  1. 感光材料に対して露光処理を行なう際の主走査方向における光量のムラを補正する露光装置のシェーディング補正に用いられるテストプリントであって、
    発色特性の活性が高い濃度のプリントが形成されたテストプリント。
  2. 前記発色特性の活性が高い濃度は、照射された前記光量の対数値とプリント濃度の濃度値とによって示される前記感光材料の特性曲線において、前記特性曲線の傾きが大きい部分である、
    請求項1に記載のテストプリント。
  3. 前記発色特性の活性が高い濃度は、濃度値が0.5D以上、1.8D以下の範囲である、
    請求項1または2に記載のテストプリント。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のテストプリントの測色を行なう第1のステップと、
    前記第1のステップにおける測色結果に基づいて、前記露光装置の前記主走査方向における前記光量のムラを補正する第2のステップと、
    を備えているシェーディング補正方法。
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