JPH10181093A - 発光光量補正方法 - Google Patents

発光光量補正方法

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JPH10181093A
JPH10181093A JP28724997A JP28724997A JPH10181093A JP H10181093 A JPH10181093 A JP H10181093A JP 28724997 A JP28724997 A JP 28724997A JP 28724997 A JP28724997 A JP 28724997A JP H10181093 A JPH10181093 A JP H10181093A
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JP28724997A
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Futoshi Yoshida
太 吉田
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の発光素子をそれぞれ独立して光量補正
することにより、各色間はもちろん同一色間での光量の
ばらつきを防止し、仕上がり画像を向上する。 【解決手段】 補正時期には、補正用信号(階調0〜2
55)が順次出力され、単一のLEDチップ208毎に
点灯させ、フォトセンサ228によって光量を検出す
る。検出された光量(実測値)に基づいて、指定された
LEDチップ208の実測光量特性曲線を作成する。こ
の実測データと演算データとが比較され、補正される。
各階調で光量を検出するため、変化率も補正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル画像デー
タに基づいて、少なくとも1色が複数個の発光素子で構
成される3色の発光素子から発光される光ビームの光量
を制御して感光材料上に画像を走査記録する際の、発光
素子の発光光量補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
画像記録装置では、デジタル露光系を搭載したものが多
く開発されている。一般にデジタル露光系では、半導体
レーザから出力される光ビームを画像データで変調し、
ポリゴンミラーを高速回転させることで、この光ビーム
を偏向すると共に(主走査)、ガルバノミラー等でポリ
ゴンミラーで反射された光ビームをさらに副走査する
か、記録媒体側を移動させながら(あるいはステップ移
動させながら)主走査を繰り返すことにより、記録媒体
上に画像を記録するようになっている。ここで、記録媒
体は、コロナ放電によって帯電された感光ドラムであっ
てもよいし、平面状の感光材料であってもよい。また、
光源としては、半導体レーザを用いず、LED等の他の
発光体であってもい。
【0003】一方、画像を感光材料に記録した後、該感
光材料と受像材料とを重ね合わせた状態で、熱現像転写
処理によって受像材料へ画像を転写する画像記録装置が
存在している。この装置では、感光材料に画像を記録す
るタイプとして、所謂アナログ露光(原稿に光を照射し
てその反射光を感光材料へ順次案内するスリット露光が
一般的である。)とデジタル露光とがある。
【0004】また、この画像記録装置は、一般紙とほぼ
同等の質感を持つ受像材料に画像を記録することがで
き、上記のようにアナログ露光系又はデジタル露光系を
選択することができるので、様々な分野に適応すること
ができる。
【0005】さらに、光源として各色毎に複数のLED
を配設し、1回の主走査で複数ライン同時に記録するこ
とが提案されている。
【0006】ところで、デジタル露光の場合、感光材料
に到達する光量は、画像データに基づいて光源から照射
される時点、或いは光路途中で制御されるが、光源自体
の劣化、光源用電源の変動、光学系の汚れ等の原因で、
実際に感光材料へ到達する光量と、画像データから演算
上求められる光量との間で誤差が生じることがある。
【0007】これを解消するため、感光材料近傍の画像
記録領域外にフォトセンサ等の光電変換素子を配設し、
定期的(1主走査毎、1画像毎又は複数画像毎)に感光
材料面上の光量を検出し、この検出値と演算値とを比較
して、必要に応じて光量補正を行っている。
【0008】ここで、従来の光量補正は、従来の画像記
録装置が主走査時に1ライン毎に記録することが前提で
あるため、各色間のバランスのみを調整すればよく、ま
た、複数の光源を用いたとしても、1ラインの光量を増
加するためであったため、同一色間の光量バランスは問
題としていなかった。
【0009】しかしながら、複数ラインを同時に記録す
る場合には同一色について複数の発光素子を使用するこ
とになるため、同一色間の光量変動は、濃度むら等、仕
上がり画像に多大な影響を及ぼす。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、複数の発光素
子をそれぞれ独立して光量補正し、各色間及び同一色間
での光量のばらつきを防止することにより、仕上がり画
像を向上することができる発光光量補正方法を得ること
が目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、デジ
タル画像データに基づいて、少なくとも1色が複数個の
発光素子から成る3色の発光素子からの光ビームの光量
を制御して感光材料上に画像を走査記録する際の、発光
素子の発光光量補正方法であって、同一のデジタル画像
データに対して、前記3色の発光素子の内、同一色の発
光素子が同一の発光光量となるように各発光素子の駆動
信号レベルを補正し、次に、所定のデジタル画像データ
に対して、異なる色の発光素子間の発光光量比が所定の
値となるように、各発光素子の駆動信号レベルを補正す
ることを特徴とを有している。
【0012】請求項1に記載の発明によれば、まず、同
一色の発光素子が同一の発光量となるように駆動信号レ
ベルを補正する。
【0013】次に例えば一定の信号等の所定のデジタル
画像データを用いて、異なる色の発光素子間の発光光量
比が所定の値となるように、各発光素子の駆動レベルを
補正する。
【0014】このような光量補正値により、実際のデジ
タル画像データにおける各発光素子間の光量を精度よく
補正することができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、前記駆動信号レ
ベルの補正は、前記各発光素子について、駆動信号レベ
ルを変化させることにより所定の発光光量となる駆動信
号レベルを検出し、補正量を決定することを特徴として
いる。
【0016】ある所定のレベルで光量が一致しても、そ
の変化率が異なると、微妙にばらつきが生じる。特に、
特定の1色が強調されるような画像の場合、各色の光源
の光量に大きな差が生じ、この差に応じて誤差が増加す
る。そこで、光量補正時に画像データとして所定の変化
率で光量レベルが変化する画像データを出力し、光量を
絶対値のみならず変化率で補正する。これにより、仕上
がり画像をさらに向上することができる。
【0017】請求項3に記載の発明は、前記駆動信号レ
ベルの補正は、前記各発光素子について、駆動信号レベ
ルを変化させたときの駆動信号レベルと発光光量との関
係を示す補正テーブルを作成し、該補正テーブルに基づ
いて行うことを特徴としている。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、予め駆動
信号レベルを変化させたときの駆動信号レベルと発光光
量との関係を示す補正テーブルとして持つことにより、
補正処理のための時間を短縮することができる。
【0019】請求項4に記載の発明は、前記補正量の決
定は、前記各発光素子を順次点灯し、各発光素子の発光
光量を検出することにより行うことを特徴としている。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、同一の主
走査ラインであれば合成光量を検出すればよいが、副走
査方向にずれている場合は、独立して検出しないと濃度
むらが発生することになる。そこで、複数の発光素子を
順次独立して点灯させ、その発光光量を検出して、補正
値を決定する。
【0021】請求項5に記載の発明は、前記補正テーブ
ルの作成は、前記各発光素子を順次点灯し、各発光素子
の発光光量を検出することにより行うことを特徴として
いる。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、発光素子
の経時的な劣化等による誤差を無くすため、補正テーブ
ルを定期的に更新する必要がある。この場合、各発光素
子を順次点灯し、各発光素子の発光光量を検出し、その
データを基に補正テーブルを作成すればよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
(全体構成「外観」)図1乃至図3には、本実施の形態
に係る画像記録装置100が示されている。
【0024】この画像記録装置100は、光ディスク1
02やFD104(図3参照)に記録された画像データ
を読取り、感光材料106に露光すると共に、この感光
材料106に記録された画像を受像紙108に転写して
出力する装置である。
【0025】箱型のケーシング110の前面(図3の左
側)の上部は傾斜面とされ、操作表示部112が設けら
れている。
【0026】図2に示される如く、操作表示部112
は、右側に位置するモニタ部114と左側に位置する入
力部116とに分類され、モニタ部114には前記読み
取った画像が写し出されるようになっている。
【0027】また、入力部116は、複数の操作キー1
18と、入力データ確認用表示部120とで構成されて
おり、記録枚数入力、サイズ設定、色バランス調製、ネ
ガ/ポジ選択等、画像記録に必要なデータを入力するこ
とができるようになっている。
【0028】操作表示部112の下方には、デッキ部1
22が配設されている。デッキ部122は、図2の右側
に位置する光ディスク用デッキ部124と、左側に位置
するFDデッキ部126とで構成されている。
【0029】光ディスク用デッキ部124は、開閉ボタ
ン128の押圧操作を行うことにより、トレイ130が
開閉できるようになっている。このトレイ130上に光
ディスク102を載置することにより、光ディスク10
2を装置内部に装填することができる。
【0030】一方、FDデッキ部126は、FD挿入ス
ロット132が設けられ、FD104を挿入することに
より、装置内部の駆動系が作動して、FD104を引き
入れる構造となっている。なお、FD104を取り出す
場合は、操作ボタン134を押圧することにより、FD
104を引きだすことができる。
【0031】なお、光ディスクデッキ部124及びFD
デッキ部126には、それぞれアクセスランプ136、
138が設けられ、装置内でアクセス中はこのアクセス
ランプ136、138が点灯するようになっている。
【0032】デッキ部122のさらに下方には、排出ト
レイ140が配設されている。この排出トレイ140
は、通常は装置内に収容されており、把持部142に指
をかけて引き出すことができるようになっている(図1
参照)。
【0033】この排出トレイ140上に、前記画像が記
録された受像紙108が排出されるようになっている。
【0034】受像紙108は、予めトレイ144に層状
に収容されており、このトレイ144はケーシング11
0の上面に設けられた、トレイ装填口146に装填され
るようになっている。このトレイ装填口146に装填さ
れたトレイ144から、1枚づつ受像紙108を取り出
し、画像を転写させた後、前記排出トレイ140へ案内
される構成である。
【0035】ケーシング110の右側面(図1の紙面手
前側)には、2個の円形のカバー部材148、150が
取付けられている。このカバー部材148、150は、
個々に着脱可能とされており、このカバー部材148、
150の軸線方向に沿った装置内部には、図3に示され
る如く、ロール状の感光材料106を巻き取る供給リー
ル152と巻取リール154とが配設されており、これ
らのリールは、カバー部材148、150を取り外した
状態で取り出し、又は装填することができるようになっ
ている。 (受像紙搬送系)図3に示される如く、トレイ装填口1
46に装填されたトレイ144は、その先端部上面が半
月ローラ156に対向するようになっている。
【0036】半月ローラ156は円柱状ローラを軸に平
行な平面で切断することにより構成されており、通常
は、この切断面158がトレイ144内の最上層の受像
紙108と、所定の間隔をおいて対向されている。ここ
で、半月ローラ156が回転すると、前記最上層の受像
紙108と半月ローラ156の周面とが接触し、半月ロ
ーラ156が1回転することによって受像紙108が若
干引き出される。引き出された受像紙108は、第1の
ローラ対160に挟持され、この第1のローラ対160
の駆動力によって、トレイ144から完全に引き出され
るようになっている。
【0037】第1のローラ対160の下流側には、第2
のローラ対162、ガイド板164、第3のローラ対1
66が順に配設されており、受像紙108は第1のロー
ラ対160に挟持された後、第2のローラ対162に挟
持され、かつガイド板164に案内され、第3のローラ
対166に挟持される。
【0038】この第3のローラ対166では、感光材料
106との重ね合わせも行われる。すなわち、第3のロ
ーラ対166は、感光材料106の搬送路としても使用
される。 (感光材料搬送系)感光材料106は、供給リール15
2に層状に巻き取られた長尺の形で装置に装填されてい
る。供給リール152は、前記カバー部材150(装置
後方側)を取り外し、軸線方向に挿入することにより、
所定位置に装填することができる。
【0039】感光材料106が所定位置に装填されてい
る状態で、最外層を引き出し初期設定として所定の搬送
路に沿ってローディングが行われる。ローディングの手
順は、供給リール152から最外層を引き出し、この供
給リール152の装填位置近傍の第4のローラ対168
に挟持させ、リザーバ部170、ガイド板172を介し
て、前記第3のローラ対166に挟持させた後、ヒート
ローラ174に巻き掛けて、巻取リール154に巻き掛
けるようにしている。なお、この場合、ローディングに
必要な長さ分のリーダテープを供給リール152に巻き
取られた感光材料106の先端部に設けてもよい。
【0040】なお、この感光材料106の搬送路の内、
第4のローラ対168とリザーバ部170との間には露
光部176が設けられている。また、リザーバ部170
とガイド板172との間には、水塗布部178が設けら
れている。この露光部176及び水塗布部178の詳細
については後述するが、工程として感光材料106に露
光部176で画像が露光された後、乳剤面(露光面)に
水が塗布された状態で第3のローラ対166で受像紙1
08と重ね合わされるようになっている。 (ヒートローラ)ヒートローラ174は、本装置の熱現
像転写部であり、円筒状のローラ本体180と、このロ
ーラ本体180の内部の軸線に沿って設けられたヒータ
182と、で構成されており、ヒータ182の作動によ
って、ローラ本体180の表面が加熱され、このローラ
本体180に巻き掛けられる部材(感光材料106及び
受像紙108)に熱を与える役目を有している。この加
熱により、熱現像転写処理がなされ、感光材料106上
に記録された画像が、受像紙108に転写されるように
なっている。
【0041】ヒートローラ174の右下近傍には剥離ロ
ーラ184と剥離爪186とが設けられ、ヒートローラ
174に約1/3程度巻き掛けられた受像紙108を感
光材料106から引き剥がし、排出トレイ140方向に
受像紙108を案内する構造となっている。
【0042】一方、感光材料106は、ヒートローラ1
74に約1/2程度巻き取られ、180°方向転換され
て巻取リール154が装填された位置へ案内されるよう
になっている。 (水塗布部)図3に示される如く、水塗布部178は、
画像形成用溶媒としての水を感光材料106又は受像紙
108に付与し、両者の重ね合わせ面を密着させ、熱現
像する役目を有しており、感光材料106の幅方向に沿
った長尺の塗布片188と、水を貯留するタンク190
とで構成されている。
【0043】塗布片188は、フェルトやスポンジ等の
吸水性の高い部材で、かつ適度な硬さを持ったもので、
感光材料106の搬送時に所定の圧力で感光材料106
に接触するようになっている。タンク190内の水は毛
細管現象を利用して、塗布片188へ常に適度な量が移
行するようになっており、前記感光材料106と塗布片
188とが接触することにより、塗布片188によって
感光材料106の表面(乳剤面)に水が塗布される構成
である。
【0044】また、塗布片188が適度な圧力で感光材
料106に当接しているため、水は、均一に塗布され
る。
【0045】タンク190内の水は、水塗布部178全
体を取り外すことにより、補充するようになっている
が、配管を施して、装置外部から常に水を供給するよう
にしてもよい。
【0046】なお、本実施の形態では、画像形成用溶媒
として水を使用しているが、この水は純水に限らず、広
く一般的に使用されている意味で水を含む。また、水と
メタノール、DMF、アセトン、ジイソプチルケトン等
の低沸点溶媒との混合溶媒であってもよい。さらに、画
像形成促進剤、カブリ防止剤、現像停止剤、親水性熱溶
媒等を含有させた溶液であってもよい。 (露光部)図4には、本実施の形態に係る露光部176
が示されている。
【0047】露光部176は、感光材料106の搬送路
上方に設けられた光源ユニット200を主構成として、
コントローラ202に接続されている。コントローラ2
02には、画像信号を記憶するメモリが設けられており
(前記光ディスク102やFD104から読み取った画
像信号)、コントローラ202は、この画像信号に応じ
て、光源ユニット200内の光源部204を点灯させ
る。光源ユニット200は、後述する主走査ユニット2
06の駆動によって、感光材料106の幅方向(主走査
方向)に移動可能となっており、感光材料106が露光
部176をステップ駆動するときの停止時に主走査が行
われる。
【0048】露光部176の光源ユニット200は、箱
型の露光ケーシング214によって覆われており、この
露光ケーシング214の上端面に光源部204が配設さ
れ、この光源部204の発光面が露光ケーシング214
内側に向けられている。光源部204の発光面側には、
各色毎にアパーチャ216が設けられ、複数のLEDチ
ップ208からの光の広がりを制限している。なお、ア
パーチャ216のない構成も有り得る。
【0049】アパーチャ216の下側で露光ケーシング
214の中央部には、テレセントリックレンズ212が
配設され、光源部204からの光を集光し、感光材料1
06上に結像させる役目をしている。なお、結像された
像の解像度は、250〜400dpi程度である。
【0050】ここで、テレセントリックレンズ212
は、複数枚のレンズと絞りで構成されており、像面の高
さが変わっても倍率が変動しない特性を持ったレンズで
あり、主走査ユニット206による主走査移動時の振動
や、露光ケーシング214の取り付け状態による誤差を
吸収することができる。
【0051】また、ピントは、図示しないオートフォー
カス機構によって常に調整されている。或いは、焦点深
度の深いレンズ系とすることにより、調整不要としても
よい。
【0052】光源ユニット200は、主走査ユニット2
06の一部を構成する互いに平行な一対のガイドシャフ
ト218に支持されている。このガイドシャフト218
は、感光材料106の幅方向(図4の矢印W方向)に沿
って配設されており、光源ユニット200は、このガイ
ドシャフト218に案内されて、感光材料106の幅方
向に移動可能とされている。
【0053】光源部204の露光ケーシング214に
は、無端のタイミングベルト220の一部が固定されて
いる。このタイミングベルト220の両端は、それぞれ
ガイドシャフト218の両端近傍に位置するスプロケッ
ト222に巻き掛けられている。一方のスプロケット2
22の回転軸は変速機224を介してステッピングモー
タ226の回転軸と連結されており、このステッピング
モータ226の往復回転によって、光源ユニット200
は、ガイドシャフト218に沿って往復移動される。
【0054】ステッピングモータ226の駆動は、コン
トローラ202によって制御され、感光材料106のス
テップ駆動と同期がとられている。すなわち、感光材料
106が1ステップ移動されて停止した状態で、ステッ
ピングモータ226が回転を開始して感光材料106上
を光源部204が感光材料106の幅方向に沿って移動
する。所定パルスを確認した後、ステッピングモータ2
26を逆回転させることにより、光源部204は、元の
位置に戻る。この光源部204の戻り動作と同時に感光
材料106の次の移動が開始されるようになっている。
【0055】光源部204の光出力側、感光材料106
との対向面にはフォトダイオード228が配設され、受
光した光源部204からの光量に応じた信号を出力する
ようになっている。このフォトダイオード228は、光
量補正ユニット230に接続され、前記光量に応じた信
号はこの光量補正ユニット230へ入力される。
【0056】光量補正ユニット230では、検出した各
色のLEDチップ208からの光量と補正用一定信号か
ら予測される予測光量値とを比較して、濃度、色バラン
ス調整を行い、補正値をコントローラ202へ出力する
役目を有している。この補正値に基づいて、光源部20
4へ送られる画像信号が補正され、適正な光量で各LE
Dチップ208が点灯する。
【0057】図5に示される如く、光源部204は、L
EDチップ208が集合して構成されており、それぞれ
B(ブルー)、G(グリーン)、R(レッド)の各色に
発色するLEDチップ208(以下、色毎の個々に説明
する場合には、B色に発色するLEDチップをB−LE
Dチップ208B、G色に発色するLEDチップをG−
LEDチップ208G、R色に発色するLEDチップを
R−LEDチップ208Rという)がそれぞれ基板21
0上で、感光材料106の幅方向(主走査方向)に沿っ
て、同一の配列規則にしたがって取り付けられている。
なお、各色の波長は、R−LEDチップ208Rが65
0±20nm、G−LEDチップ208Gが530±3
0nm、B−LEDチップ208Bが470±20nm
とされている。
【0058】基板210の平面視で右端には、10個の
B−LEDチップ208Bが、2列、かつ千鳥状に配列
され、左端には、10個のR−LEDチップ208R
が、2列、かつ千鳥状に配列され、中央には、10個の
G−LEDチップ208Gが、2列、かつ千鳥状に配列
されており、合計6列のLEDチップが配列されてい
る。
【0059】基板210には、所定の配線がエッチング
処理等で施されているが、各配線は、この配線間が短絡
しないように、金属で被覆されており、放熱機能を有し
ている。このため、LEDチップ210の点灯による発
熱を抑制することができ、発光量の変動を抑えることが
できる。
【0060】以下に、本実施の形態で適用される光源部
204の各部の寸法を示す。まず、基板210は横
(X)×縦(Y)寸法は、5×5mm(最大)であり、
LEDチップ208の外形寸法(x×y)は約360×
360μmである。同一色の列間ピッチPは600μm
で、各列の行ピッチLは520μm、千鳥状としたとき
の段差寸法Dは260μmである。各色間の隙間寸法G
はテレセントリックレンズ212によって決まるもので
あり、一義的に決められないが、R−G間、G−B間の
隙間寸法Gは同一であることが好ましい。
【0061】なお、図5に示すLEDチップ208の斜
線部分は、実際に発光する領域であり、各領域は、図5
の鎖線で示される如く、千鳥状とした隣り合う列同士の
発光領域の境に対応させている。
【0062】上記構造の光源部204により、感光材料
106上には、各色共に1回の主走査で10本の主走査
ラインが記録できることになる。このため、感光材料1
06のステップ移動は、感光材料106上に記録される
主走査ライン幅の10倍のピッチで駆動、停止を繰り返
すように制御されている。
【0063】図6には、コントローラ202及び光量補
正ユニット230の詳細が示されている。
【0064】フォトセンサ228は、コントローラ20
2内の光量補正ユニット230に属する信号選別部10
に接続され、この信号選別部10において、光源ユニッ
ト200の走査開始位置を指示する基準位置信号とフォ
トセンサ228で検出した光量に基づく光量信号とに選
別される。
【0065】基準位置信号は、リセット出力部12に供
給され、このリセット出力部12から、ステッピングモ
ータ226のパルス信号をリセット(例えば0)するリ
セット信号がモータドライバ14へ出力される。
【0066】モータドライバ14では、このリセット信
号に基づいて、駆動開始位置が決められ、駆動開始信号
に基づいて主走査が開始される。
【0067】一方、信号選別部10で選別された光量信
号は、比較部16へ供給されるようになっている。比較
部16には、補正用一定信号が入力されており、補正用
一定信号(演算によって所定の光量に対応した信号)
と、光量信号(実際に検出した光量に対応した信号)と
が比較される。
【0068】比較部16は、信号変換部18に接続さ
れ、上記比較結果に基づく補正値(補正係数)がこの信
号変換部18に供給されるようになっている。
【0069】信号変換部18には、前記補正用一定信
号、及び画像信号が入力されるようになっており、通
常、画像信号が入力されると、この画像信号に基づくL
EDチップ208の発光量を演算し、発光量信号を光源
ドライバ20へ送出する役目を有している。光源ドライ
バ20では、発光量信号を受け、LEDチップ208を
発光させる。
【0070】ここで、光量補正時期(予め設定した一定
期間毎)がくると、補正スタート信号が、補正制御部2
2へ供給される。この補正スタート信号入力時は、通常
の画像信号ではなく、補正用一定信号が信号変換部18
へ供給される。
【0071】補正制御部22は、補正スタート信号が入
力されると、LEDチップ208を1個づつ検査するた
めに、予め定められた順番でLEDチップ208を選択
するためのLED選択信号を信号変換部18へ出力す
る。このLED選択信号が入力されると、信号変換部1
8から光源ドライバ20には、発光量信号(前記補正一
定信号に対応した信号)と共にLEDチップ208を指
定する信号が出力され、指定されたLEDチップ208
のみが点灯する。
【0072】このため、フォトセンサ228では、発光
する単一のLEDチップ208の光量を検出でき、この
検出値に基づいて補正されることになる。なお、比較部
16において、最終LEDチップ208の補正制御が完
了すると、補正制御部22へ補正終了信号が出力され、
通常の画像記録処理に戻すようになっている。 (リザーバ部)リザーバ部170は、前述の如く露光部
174と水塗布部178との間に配設されており、2対
の挟持ローラ対192、194と、1個のダンサーロー
ラ196とで構成されている。感光材料106は、2対
の挟持ローラ対192、194に掛け渡されており、こ
の間で感光材料106に略U字型の弛みを設けている。
この弛みに対応してダンサーローラ196が上下動し
て、弛み部の感光材料106を保持している。
【0073】露光部176では、感光材料106はステ
ップ移動するが、水塗布部178では、水の均一な塗布
のために一定速度で搬送させる必要がある。このため、
露光部176と水塗布部178との間に感光材料106
の搬送速度差が生じる。この速度差を吸収するために、
ダンサーローラ196が上下動し、感光材料106の弛
み量を調整し、感光材料106のステップ移動と定速移
動とを同時に行えるようにしている。
【0074】以下に本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、画像記録のための全体の流れを説明する。
【0075】トレイ144をトレイ装填口146に装填
しておき、感光材料106を巻き取った状態の供給リー
ル152及び空状態の巻取リール154をそれぞれ所定
位置に装填し、かつローディングが完了した状態で、操
作表示部112のプリント開始キーを操作すると、コン
トローラ202は、光ディスク102又はFD104か
ら画像データを読取り、記憶する。
【0076】コントローラ202で画像データを記憶す
ると、供給リール152を駆動して、感光材料106の
搬送を開始する。
【0077】感光材料106が露光部176の所定位置
に至ると、感光材料106は一旦停止して、コントロー
ラ202から10ライン分の画像信号が光源部204へ
出力される。この画像信号は、10ライン毎に出力さ
れ、光源部204は、ステッピングモータ226の駆動
によってガイドシャフト218に案内され感光材料10
6の幅方向に沿って移動する(主走査)。なお、この画
像信号の出力の開始前にフォトダイード228によって
光源部204からの各色の光量を検出し、光量補正ユニ
ット230において、濃度、色バランス等を調整するた
めの補正値をコントローラ202へ供給し、画像信号を
補正している。この補正は1画像毎に実行される。
【0078】1回の主走査が終了すると、感光材料10
6は、1ステップ(10ラインピッチ)移動し停止し、
2回目の主走査がなされる。これを繰り返すことによ
り、感光材料106上に1フレーム分の画像が記録され
る。なお、記録が終了した感光材料106は、リザーバ
部170の上流側の挟持ローラ対192のみの駆動(下
流側の挟持ローラ対194は停止)によって、ダンサー
ローラ196に巻き掛けられるようにリザーバ部170
で弛んだ状態で保持され、水塗布部178へは至らない
ようになっている。
【0079】リザーバ部170に、1画像分の長さの感
光材料106がたまると、リザーバ部170の下流側の
挟持ローラ対194が駆動を開始する。これにより、感
光材料(画像記録済)106が水塗布部178へ搬送さ
れる。水塗布部178では、感光材料106は定速搬送
され、塗布片188によって水が均一に塗布される。
【0080】この塗布片188には、タンク190から
水が常に送られており、かつ所定の圧力で感光材料10
6を押圧しているため、適量の水が感光材料106へ塗
布される。
【0081】水が塗布された感光材料106は、ガイド
板172に案内されて第3のローラ対166へと搬送さ
れる。
【0082】一方、受像紙108は、半月ローラ156
が1回転することにより、半月ローラ156の周面と受
像紙108の先端部とが接触し、最上層の受像紙108
が引き出され、第1のローラ対160に挟持される。こ
の第1のローラ対160の駆動によって、受像紙108
はトレイ144から引き出され、第2のローラ対162
に挟持された状態で、感光材料106の到着を待つ。
【0083】感光材料106がガイド板を通過するのに
同期して、第1のローラ対160及び第2のローラ対1
62の駆動が開始され、受像紙108は、ガイド板16
4に案内されて第3のローラ対166へと搬送される。
【0084】第3のローラ対166は、感光材料106
と受像紙108とが重ね合わされた状態でこれらを挟持
し、ヒートローラ174へ送り出す。このとき、感光材
料106に塗布された水によって、両者が密着される。
【0085】重ね合わされた状態の感光材料106と受
像紙108は、ヒートローラ174に巻き掛けられ、ヒ
ータ182からの熱を受け、熱現像転写処理がなされ
る。すなわち、感光材料106に記録された画像が受像
紙108へ転写され、顕像化される。
【0086】ヒートローラ174に約1/3程度巻き掛
けられた状態で熱現像転写は完了し、受像紙108は、
剥離ローラ184及び剥離爪186によって感光材料1
06から剥がされ、剥離ローラ184に巻き掛けられる
形で排出トレイ140上に排出される。
【0087】一方、感光材料106は、ヒートローラ1
74に約1/2巻き掛けられた後、接線方向に移動し
て、巻取リール154に巻き取られる。
【0088】ここで、図7のフローチャートに従い、画
像記録並びに光量補正制御ルーチンを詳細に説明する。
この光量補正制御では、LEDの発光光量がRGB各色
について同一になると共に、RGB各色の発光光量比が
所定比率、例えば、R:G:B=5:2:3になるよう
に補正する補正テーブルを作成するようにしている。
【0089】ステップ300では、補正時期か否かが判
断され、否定判定されると通常の画像記録モードとな
り、ステップ302へ移行する。ステップ302では、
変数nを1にセットし、次いでステップ304におい
て、記録する画面サイズに基づいて主走査回数Nをセッ
トして、ステップ306へ移行する。
【0090】次のステップ306では、記録開始時期か
否かが判断され、記録開始時期と判断されると、ステッ
プ308へ移行してn回目の主走査に必要な画像信号を
取り込み、後述する補正テーブルを用いて画像信号を補
正する。
【0091】次いでステップ310では、ステッピング
モータ226の駆動を開始し、補正された画像信号から
得られる光量信号に基づいて主走査を行うが、このと
き、光源ユニット200の移動量は画面サイズに基づい
て自動設定されている。
【0092】光源ユニット200が1往復して戻ってく
ると、これをフォトセンサ228で検出する。すなわ
ち、フォトセンサ228で光を検出すると(ステップ3
12で肯定判定されると)、1回の主走査が完了したと
判断し、ステップ314へ移行してステッピングモータ
226の駆動を停止する。次いでステップ316では、
リセット信号を出力し、ステップ318でステッピング
モータ226のパルスカウント値をリセットする。これ
により、常に、スタート時点のパルス数がリセットされ
るため、誤差が累積することがなく、精度よく主走査を
行うことができる。
【0093】次のステップ320では、変数nが予め画
面サイズによって設定された主走査回数Nに達したか否
かが判断され、否定判定されると、ステップ322へ移
行して副走査を行った後、ステップ324で変数nをイ
ンクリメントし、ステップ308でn回目の画像信号を
取り込む。また、ステップ320で肯定判定されると、
1画像分の走査が終了したと判断され、ステップ300
へ戻る。
【0094】次に、ステップ300において補正時期で
あると判断されると、ステップ325で変数iにRをセ
ットしてR−LEDチップ208Rの補正が行われるよ
うにし、ステップ326へ移行する。ステップ326で
は、変数iに対応する色のLEDチップの補正用一定信
号を出力し、次いでステップ328で変数iに対応する
色のLEDチップ208が1つ指定される。
【0095】次のステップ330では、指定されたLE
Dチップ208を補正用一定信号に基づいて点灯させ、
ステップ332でフォトセンサ228によって光量を検
出する。
【0096】検出された光量信号(実測値)は、ステッ
プ334で補正用一定信号から演算により予測された予
測光量の演算値と比較される。ステップ336では、こ
の比較の結果に基づいて補正の必要があるか否かが判断
される。R−LEDチップを点灯させたときの光量と予
測光量の演算値との差が所定値以上であることから補正
の必要があると判断された場合は、前記比較結果に基づ
いて補正値(補正係数)が演算され、この補正値(補正
係数)によって補正された光量信号が信号変換部18へ
出力され(ステップ338)、ステップ330へ戻り同
一のLEDチップ208を補正された光量信号で点灯さ
せ、再度実測して実測値と予測光量の演算値とが比較さ
れる。
【0097】また、上記のように光量信号が補正された
結果、実測値と予測光量の演算値との差が所定値未満に
なり、ステップ336で補正不要と判断された場合は、
ステップ339において各LEDに対応して補正値を記
憶するテーブルの指定されたLEDチップに対応する位
置に補正値を記憶する。なお、光量信号を補正する以前
から補正不要と判断されたLEDチップにについては補
正値として補正が不要であることを示す0が記憶され
る。
【0098】テーブルに補正値を記憶した後、ステップ
340へ移行して変数iに対応する色の全てのLEDチ
ップ208の検査が終了したか否かが判断され、否定判
定された場合は、ステップ328へ戻り、変数iに対応
する色の次のLEDチップ208を指定して、上記工程
を繰り返す。
【0099】一方、ステップ340で変数iに対応する
全てのLEDチップの検査が終了したと判断されたとき
は、ステップ342で変数iがRであったか否かを判断
し、Rであった場合にはステップ344で変数iをGに
変更し、G−LEDチップ208Gの補正が行われるよ
ううにし、ステップ348からステップ326へ移行す
る。ステップ326では、変数iに対応するLEDチッ
プの補正用一定信号、すなわちG−LEDチップの補正
用一定信号が出力される。
【0100】G−LEDチップの発光光量は、R−LE
Dチップの発光光量に対して所定比率、例えばR−LE
Dチップの発光光量の2/5であるため、G−LEDチ
ップの補正用一定信号のレベルはR−LEDチップの補
正用一定信号のレベルに対して所定比率(例えば、2/
5)に設定して出力する。
【0101】次のステップ330では、指定されたLE
Dチップ208を補正用一定信号に基づいて点灯させ、
ステップ332でフォトセンサ228によって光量を検
出する。
【0102】検出された光量信号は、ステップ334で
R−LEDチップの補正用一定信号から演算により予測
された予測光量の演算値と比較される。ステップ336
では、この比較の結果に基づいて補正の必要があるか否
かが判断される。G−LEDチップを点灯させたときの
光量と予測光量の演算値との比が所定比率(例えば、
5:2)でないことから補正の必要があると判断された
場合は、比較結果に基づいて補正値が演算され、この補
正値によって補正された光量信号が信号変換部18へ出
力され(ステップ338)、ステップ330へ戻り同一
のLEDチップ208を補正された光量信号で点灯さ
せ、再度実測して実測値と予測光量の演算値とが比較さ
れる。
【0103】上記のように光量信号が補正された結果、
実測値と予測光量の演算値との比が所定比率になり、ス
テップ336で補正不要と判断された場合は、ステップ
339において各LEDに対応して補正値を記憶するテ
ーブルの指定されたLEDチップに対応する位置に補正
値を記憶する。なお、光量信号を補正する以前から補正
不要と判断されたLEDチップにについては補正値とし
て補正が不要であることを示す0が記憶される。テーブ
ルに補正値を記憶した後、ステップ340へ移行して変
数iに対応する全てのLEDチップ208の検査が終了
したか否かが判断され、否定判定された場合は、ステッ
プ328へ戻り、変数iに対応する次のLEDチップ2
08を指定して、上記工程を繰り返す。
【0104】一方、ステップ340で変数iに対応する
全てのLEDチップの検査が終了したと判断さたとき
は、ステップ342で変数iがRであったか否かを判断
し、Rでなかった場合にはステップ346で変数iをB
に変更し、B−LEDチップ208Bの補正が行われる
ようにし、ステップ348からステップ326へ移行す
る。
【0105】そして、G−LEDチップの発光光量の補
正において説明したように、B−LEDチップについて
もR−LEDチップの発光光量に対して所定比率、例え
ばR−LEDチップの発光光量の3/5になるように補
正テーブルを演算する。
【0106】そして、ステップ348で全LEDチップ
の検査が終了したと判断されると、ステップ300へ戻
る。
【0107】以後画像記録を行う場合には、上記のよう
に発光光量の補正と発光光量比の補正とを行うように修
正された補正テーブルを用いて発光光量信号が補正され
る。
【0108】本実施の形態によれば、フォトセンサ22
8を光源ユニット200の位置決め、すなわち、ステッ
ピングモータ226による駆動時期の同期をとる機能
と、光源部204のLEDチップ208の光量補正機能
と、に兼用したため、感光材料106の近傍には、1個
のフォトセンサ228を設置すればよく、設置スペース
の縮小を図ることができ、コストダウンにもつながる。
【0109】また、光量補正を、複数のLEDチップ2
08個々に行うため、精度よい光量補正が行え、仕上が
り画像の品質を向上することができる。
【0110】なお、本実施の形態では、一定光量信号で
補正を行ったが、1個のLEDチップ208について、
異なる複数の光量信号で補正を行ってもよく。予め既知
の連続した光量の変化度合いを検査してもよい。
【0111】この光量変化は、8ビット、すなわち25
6階調で表され、各色毎の階調毎に光量が揃うように予
め以下の表1のように設定されている。この場合、RG
B各色の光量比は、5:2:3である。
【0112】
【表1】
【0113】図8には、光量を変化させながら各LED
チップ208の光量補正を行うためのフローチャートが
示されており、この図8では、前記図7のフローチャー
トにおけるステップ300で否定判定されたときの制御
(画像記録制御)については記載を省略する。また、図
7のフローチャートと同一部分には同一符号を付して説
明を省略する。
【0114】ステップ300において補正時期であると
判断されると、ステップ325からステップ400へ移
行する。ステップ400では、変数iに対応する色のL
EDチップ208から1つのLEDチップが指定され、
次いでステップ402で変数(階調を示す)mがリセッ
ト(0)され、ステップ404へ移行する。ステップ4
04では、変数iに対応する色の補正用信号(階調m)
が出力され、次いでステップ406では、指定されたL
EDチップ208を点灯させ、ステップ408でフォト
センサ228によって光量を検出する。検出された光量
(実測値)は、ステップ410で順次記憶される。
【0115】次のステップ412では、変数mが255
となったか否かが判断され、否定判定の場合は、ステッ
プ414で変数mをインクリメントしてステップ404
へ戻る。これを繰り返すことにより、1つのLEDチッ
プについて256階調のデータがメモリされる。これに
よって、補正用信号、すなわち駆動信号レベルと発光光
量との関係を示すテーブルが作成される。このように、
駆動信号レベルと変化させたときの駆動信号レベルと発
光光量との関係を示すテーブルを作成することにより、
補正処理のための時間を短縮することができる。
【0116】ステップ412で肯定判定されると、25
6階調分のデータが揃った、すなわちテーブルが作成さ
れたと判断され、ステップ416へ移行してテーブルに
記憶されている検出データに基づいて、指定されたLE
Dチップ208の実測光量特性曲線を作成する。
【0117】次のステップ418では、この実測データ
(実測光量特性曲線)と補正用信号から演算により得ら
れた予測光量の演算データとが比較され、ステップ42
0では、この比較結果に基づいて補正の要否が判断され
る。ステップ420で補正要と判断された場合は、前記
比較結果に基づいて各階調の補正信号が信号変換部18
へ出力され(ステップ422)、ステップ402へ戻り
同一のLEDチップ208で再度、全ての階調での光量
を検出する。
【0118】また、上記のように補正された結果ステッ
プ420で補正不要と判断された場合は、ステップ33
9で補正信号を生成するための補正値をテーブルに記憶
し、ステップ424へ移行して変数iの色の全てのLE
Dチップ208の検査が終了したか否かが判断される。
否定判定された場合は、ステップ400へ戻り、変数i
の色の次のLEDチップ208を指定して、上記工程を
繰り返す。また、肯定判定された場合は変数iの色のL
EDチップの補正は完了したと判断され、ステップ34
2〜ステップ348において変数iをG,Bに順に変更
して上記と同様に補正テーブルを作成する。
【0119】なお、本実施の形態では、光源部204の
LEDチップ208の配列を千鳥状としたが、図9に示
される如く各色1列で縦横に整列させてもよい。また各
色毎にLEDチップ数、列数を変更してもよい。
【0120】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る発光光量
補正方法は、複数の発光素子をそれぞれ独立して光量補
正し、各色間及び同一色間での光量のばらつきを防止す
ることにより、仕上がり画像を向上することができると
いう優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像記録装置の斜視図であ
る。
【図2】本実施の形態に係る画像記録装置の正面図であ
る。
【図3】本実施の形態に係る画像記録装置の内部構成を
示す側面断面図である。
【図4】露光部の概略構成を示す正面図である。
【図5】露光部の光源部を示す平面図である。
【図6】画像記録及び光量補正の制御ブロック図であ
る。
【図7】画像記録及び光量補正の制御フローチャートで
ある。
【図8】光量補正の変形例を示す制御フローチャートで
ある。
【図9】光源部の変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
100 画像記録装置 106 感光材料 108 受像紙 176 露光部 200 光源ユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル画像データに基づいて、少なく
    とも1色が複数個の発光素子から成る3色の発光素子か
    らの光ビームの光量を制御して感光材料上に画像を走査
    記録する際の、発光素子の発光光量補正方法であって、 同一のデジタル画像データに対して、前記3色の発光素
    子の内、同一色の発光素子が同一の発光光量となるよう
    に各発光素子の駆動信号レベルを補正し、 次に、所定のデジタル画像データに対して、異なる色の
    発光素子間の発光光量比が所定の値となるように、各発
    光素子の駆動信号レベルを補正することを特徴とする発
    光光量補正方法。
  2. 【請求項2】 前記駆動信号レベルの補正は、前記各発
    光素子について、駆動信号レベルを変化させることによ
    り所定の発光光量となる駆動信号レベルを検出し、補正
    量を決定することを特徴とする請求項1に記載の発光光
    量補正方法。
  3. 【請求項3】 前記駆動信号レベルの補正は、前記各発
    光素子について、駆動信号レベルを変化させたときの駆
    動信号レベルと発光光量との関係を示す補正テーブルを
    作成し、該補正テーブルに基づいて行うことを特徴とす
    る請求項1記載の発光光量補正方法。
  4. 【請求項4】 前記補正量の決定は、前記各発光素子を
    順次点灯し、各発光素子の発光光量を検出することによ
    り行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の発
    光光量補正方法。
  5. 【請求項5】 前記補正テーブルの作成は、前記各発光
    素子を順次点灯し、各発光素子の発光光量を検出するこ
    とにより行うことを特徴とする請求項3記載の発光光量
    補正方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006278548A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Fuji Xerox Co Ltd 発光素子駆動装置及び画像形成装置
US7911492B2 (en) 2004-05-20 2011-03-22 Seiko Epson Corporation Line head and image forming apparatus incorporating the same

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