JPH10181090A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10181090A
JPH10181090A JP34853496A JP34853496A JPH10181090A JP H10181090 A JPH10181090 A JP H10181090A JP 34853496 A JP34853496 A JP 34853496A JP 34853496 A JP34853496 A JP 34853496A JP H10181090 A JPH10181090 A JP H10181090A
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sub
image
scanning
photosensitive material
exposure
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JP34853496A
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Futoshi Yoshida
太 吉田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率よく画像を形成すると共に、必要によ
り、仕上がり品質のよい画像を形成する。 【解決手段】 高画質モードが選択されると、副走査方
向上流側端部の高画質用のLEDチップ208が選択さ
れて、4本の主走査ラインが形成され、4ラインピッチ
の副走査量で副走査が行われる。これにより狭い露光幅
で画像が形成され、実際の移動量が副走査量と異なって
も、濃度ムラの周期が細かくなり、むしろ全体として濃
度ムラが目立たない。一方、通常モードが選択される
と、全てのLEDチップ208が選択され、10本の主
走査ラインが形成され、10ラインピッチの副走査量で
副走査が行われる。これにより、効率よく画像を形成す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
し、特に、デジタル画像データに基づいて感光材料を露
光してデジタル画像データに応じた画像を形成する画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、画像形成装置には、半導体レーザ
や発光ダイオード(LED)等から照射されるスポット
状の光ビーム(以下、「スポット光」という)を、デジ
タル画像データに基づいて変調しながら主走査及び副走
査して、記録媒体に画像を形成するものがある。また、
この画像形成装置には、走査露光の際に、スポット光の
強度をデジタル画像データに応じて変化させることによ
り、形成するドットの濃度を変化させて記録媒体上にデ
ジタル画像データに応じた濃度のドットを形成するよう
にしたものがある。
【0003】発光素子としてLEDを用いた画像形成装
置には、副走査方向に沿って複数のLEDを配列し、複
数のLEDによって同時に主走査して、感光材料を露光
するものが提案されている。この画像形成装置では、個
々に主走査方向に沿って連続したドットのライン(以
下、「主走査ライン」という)を形成するLEDを、副
走査方向に沿って配列して同時に主走査を行うことによ
り、1回の主走査で感光材料の副走査方向に沿った所定
の露光幅の露光を行うことができる。従って、主走査ラ
インの間隔を緊密にした高画質の画像を形成するときに
も、主走査回数が多くなることがなく、短時間で効率の
よい画像形成が可能となる。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら、所定の露光幅
で露光する場合、露光幅に応じた移動量となるように副
走査を行うことになる。このとき副走査による移動量が
正確に制御されないと、主走査ラインの間隔が部分的に
変わり、主走査方向に沿ったスジ状の濃度ムラが生じて
しまう。特に、比較的広い露光幅での露光を繰り返すこ
とにより、一定間隔でスジ状の濃度ムラが現れることに
なり、高画質で形成する画像の仕上がり品質を損ねてし
まうという問題がある。
【0005】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
であり、処理効率よく画像を形成すると共に、必要に応
じて、仕上がり品質のよい画像を形成することできる画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、デジタル画像データに応じて感光材料を露光して画
像を形成する画像形成装置であって、それぞれがスポッ
ト光を発することにより前記感光材料を露光可能な所定
数の発光素子が副走査方向に沿って配列された露光光源
と、前記露光光源と前記感光材料とを主走査方向及び副
走査方向に沿って相対移動させる主走査手段及び副走査
手段と、前記露光光源に設けられている所定数の発光素
子のうち、任意の位置で連続する複数の発光素子を前記
感光材料の露光用に選択する選択手段と、前記選択手段
の選択結果に応じて、前記副走査手段による副走査方向
に沿った相対移動量を設定する副走査量設定手段と、前
記主走査手段及び前記副走査手段の作動を制御しなが
ら、前記選択手段によって選択された発光素子を前記デ
ジタル画像データに応じて発光させる露光制御手段と、
を含むことを特徴としている。
【0007】この発明によれば、副走査方向に配列され
た所定数の発光素子から、選択手段によって、任意の位
置で連続する複数の発光素子が露光用の発光素子として
選択されるので、1回の主走査露光による副走査方向に
沿った露光幅(以下、単に「露光幅」という)と、これ
に応じた副走査幅を決定して、画像を形成することがで
きる。
【0008】この結果、例えば、画質の程度に応じて露
光用の発光素子を選択することにより、画質に応じて露
光幅を変えることができる。高画質の画像を形成する場
合には、より狭い露光幅とし、一方、通常の画像を形成
する場合には、より広い露光幅とし、また、選択された
発光素子による露光幅に応じた副走査幅で副走査を行う
ことができる。このため、高画質の画像を形成する場合
には、狭い露光幅に応じた小さい副走査量で副走査しな
がら画像を形成するので、実際の移動量が副走査量と異
なっても、濃度ムラを細かい周期で生じさせ、むしろ全
体的に目立たないようにすることができる。一方、通常
の画像を形成する場合には、広い露光幅に応じた大きい
副走査量で副走査しながら画像を形成するので、高速で
画像を形成することができる。
【0009】従って、効率よく画像を形成することがで
きると共に、必要に応じて、主走査方向に沿ったスジ状
のムラが目立たない仕上がり品質のよい画像を形成する
ことができる。
【0010】請求項2に係る発明は、前記露光光源の所
定数の発光素子が、さらにそれぞれ主走査方向に千鳥状
に配置された複数の列で設けられ、前記選択手段によっ
て選択された任意の位置で連続する複数の発光素子が、
この複数の列の副走査方向上流側端部に設けられた発光
素子を含んで複数個であることを特徴としている。
【0011】この発明によれば、主走査方向に千鳥状に
配置された発光素子によって、各発光素子により形成可
能な主走査ラインを副走査方向に緊密に連続して形成す
ることができる。また、前記複数の列の副走査方向上流
側端部に配置された発光素子を含んで複数個が選択手段
によって選択されるので、全ての発光素子を選択した場
合であっても、そのうちの任意の複数個の発光素子を選
択した場合であっても、副走査方向での主走査ライン形
成開始位置を変更する必要がなく、制御を容易にするこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(全体構成「外観」)図1乃至図3には、本実施の形態
に係る画像形成装置100が示されている。
【0013】この画像形成装置100は、光ディスク1
02やFD104(図3参照)に記録された画像データ
を読取り、感光材料106に露光すると共に、この感光
材料106に記録された画像を受像紙108に転写して
出力する装置である。
【0014】箱型のケーシング110の前面(図3の左
側)の上部は傾斜面とされ、操作表示部112が設けら
れている。
【0015】図2に示される如く、操作表示部112
は、右側に位置するモニタ部114と左側に位置する入
力部116とに分類され、モニタ部114は前記読み取
った画像が写し出されるようになっている。
【0016】また、入力部116は、複数の操作キー1
18と、入力データ確認用表示部120とで構成されて
おり、記録枚数入力、サイズ設定、色バランス調製、ネ
ガ/ポジ選択等、画像形成に必要なデータが入力可能と
なっている。なお、操作キー118には、後述するモー
ド選択スイッチ117が配置されている。
【0017】操作表示部112の下方には、デッキ部1
22が配設されている。デッキ部122は、図3の右側
に位置する光ディスク用デッキ部124と、左側に位置
するFDデッキ部126とで構成されている。
【0018】光ディスク用デッキ部124は、開閉ボタ
ン128を押圧操作することにより、トレイ130が開
閉できるようになっている。このトレイ130上に光デ
ィスク102を載置することにより、光ディスク102
を装置内部に装填することができる。
【0019】一方、FDデッキ部126は、FD挿入ス
ロットル132が設けられ、FD104を挿入すること
により、装置内部の駆動系が作動して、FD104を引
き入れる構造となっている。なお、FD104を取り出
す場合は、操作ボタン134を押圧することにより、F
D104を引きだすことができる。
【0020】なお、光ディスクデッキ部124及びFD
デッキ部126には、それぞれアクセスランプ136、
138が設けられ、装置内でアクセス中はこのアクセス
ランプ136、138が点灯するようになっている。
【0021】デッキ部122のさらに下方には、排出ト
レイ140が配設されている。この排出トレイ140
は、通常は装置内に収容されており、把持部142に指
をかけて引き出すことができるようになっている(図1
参照)。
【0022】この排出トレイ140上に、前記画像が記
録された受像紙108が排出されるようになっている。
【0023】受像紙108は、予めトレイ144に層状
に収容されており、このトレイ144はケーシング11
0の上面に設けられた、トレイ装填口146に装填され
るようになっている。このトレイ装填口146に装填さ
れたトレイ144から、1枚づつ受像紙108を取り出
し、画像を転写させた後、前記排出トレイ140へ案内
される構成である。
【0024】ケーシング110の右側面(図1の紙面手
前側)には、2個の円形のカバー部材148、150が
取付けられている。このカバー部材148、150は、
個々に着脱可能とされており、このカバー部材148、
150の軸線方向に沿った装置内部には、図3に示され
る如く、ロール状の感光材料106を巻き取る供給リー
ル152と巻取リール154とが配設されており、これ
らのリールは、カバー部材148、150と取り外した
状態で取り出し、又は装填することができるようになっ
ている。 (受像紙搬送系)図3に示される如く、トレイ装填口1
46に装填されたトレイ144は、その先端部上面が半
月ローラ156に対向するようになっている。
【0025】半月ローラ156は周面の一部が接線方向
に切りかかれており、通常は、この切欠部158がトレ
イ144内の最上層の受像紙108と、所定の間隔をお
いて対向されている。ここで、半月ローラ156が回転
すると、前記最上層の受像紙108と半月ローラ156
の周面とが接触し、半月ローラ156が1回転すること
によって受像紙108が若干引き出される。引き出され
た受像紙108は、第1のローラ対160に挟持され、
この第1のローラ対160の駆動力によって、トレイ1
44から完全に引き出されるようになっている。
【0026】第1のローラ対160の下流側には、第2
のローラ対162、ガイド板164、第3のローラ対1
66が順に配設されており、受像紙108は第1のロー
ラ対160に挟持された後、第2のローラ対162に挟
持され、かつガイド板164に案内され、第3のローラ
対166に挟持される。
【0027】この第3のローラ対166では、感光材料
106との重ね合わせも行われる。すなわち、第3のロ
ーラ対166は、感光材料106の搬送路としても使用
される。 (感光材料搬送系)感光材料106は、供給リール15
2に層状に巻き取られた長尺の形で装置に装填されてい
る。供給リール152は、前記カバー部材150(装置
後方側)を取り外し、軸線方向に挿入することにより、
所定位置に装填することができる。
【0028】感光材料106が所定位置に装填されてい
る状態で、最外層を引き出し初期設定として所定の搬送
路に沿ってローディングが行われている。ローディング
の手順は、供給リール152から最外層を引き出し、こ
の供給リール152の装填位置近傍の第4のローラ対1
68に挟持させ、リザーバ部170、ガイド板172を
介して、前記第3のローラ対166に挟持させた後、ヒ
ートローラ174に巻き掛けて、巻取リール154に巻
き掛けるようにしている。なお、この場合、ローディン
グに必要な長さ分のリーダテープを供給リール152に
巻き取られた感光材料106の先端部に設けてもよい。
【0029】なお、この感光材料106の搬送路の内、
第4のローラ対168とリザーバ部170との間には露
光部176が設けられている。また、リザーバ部170
とガイド板172との間には、水塗布部178が設けら
れている。この露光部176及び水塗布部178の詳細
については後述するが、工程として感光材料106に露
光部176で画像が露光された後、乳剤面(露光面)に
水が塗布された状態で第3のローラ対166で受像紙1
08と重ね合わされるようになっている。 (ヒートローラ)ヒートローラ174は、本装置の熱現
像転写部であり、円筒状のローラ本体180と、このロ
ーラ本体180の内部の軸線に沿って設けられたヒータ
182と、で構成されており、ヒータ182の作動によ
って、ローラ本体180の表面が加熱され、このローラ
本体180に巻き掛けられる部材(感光材料106及び
受像紙108)に熱を与える役目を有している。この加
熱により、熱現像転写処理がなされ、感光材料106上
に記録された画像が、受像紙108に転写されるように
なっている。
【0030】ヒートローラ174の右下近傍には剥離ロ
ーラ184と剥離爪186とが設けられ、ヒートローラ
174に約1/3程度巻き掛けられた受像紙108を感
光材料106から引き剥がし、排出トレイ140方向に
受像紙108を案内する構造となっている。
【0031】一方、感光材料106は、ヒートローラ1
74に約1/2程度巻き取られ、180°方向転換され
て巻取リール154が装填された位置へ案内されるよう
になっている。 (水塗布部)図3に示される如く、水塗布部178は、
画像形成用溶媒としての水を感光材料106又は受像紙
108に付与し、両者の重ね合わせ面を密着させ、熱現
像する役目を有しており、感光材料106の幅方向に沿
って長尺の塗布片188と、水を貯留するタンク190
とで構成されている。
【0032】塗布片188は、フェルトやスポンジ等の
吸収性の高い部材で、かつ適度な硬さを持ったもので、
感光材料106が搬送時に所定の圧力で接触するように
なっている。タンク190内の水は毛細管現象を利用し
て、塗布片188へ常に適度な量が移行するようになっ
ており、前記感光材料106と塗布片188とが接触す
ることにより、塗布片188によって感光材料106の
表面(乳剤面)に水が塗布される構成である。
【0033】また、塗布片188が適度な圧力で感光材
料106に当接しているため、水は、均一に塗布され
る。
【0034】タンク190内の水は、水塗布部178全
体を取り外すことにより、補充するようになっている
が、配管を施して、装置外部から常に水を供給するよう
にしてもよい。
【0035】なお、本実施の形態では、画像形成用溶媒
として水を使用しているが、この水は純水に限らず、広
く一般的に使用されている意味で水を含む。また、水と
メタノール、DMF、アセトン、ジイソブチルケトン等
の低沸点溶媒との混合溶媒であってもよい。さらに、画
像形成促進剤、カブリ防止剤、現像停止剤、親水性熱溶
媒等を含有させた溶液であってもよい。 (露光部)図4には、本実施の形態に係る露光部176
が示されている。
【0036】露光部176は、感光材料106の搬送路
上方に設けられた光源ユニット200を主構成として、
コントローラ202に接続されている。コントローラ2
02には、デジタル画像データがメモリされており(前
記光ディスク102やFD104から読み取った画像デ
ータ)、このデジタル画像データに応じて、光源ユニッ
ト200内の光源部204を点灯させるようになってい
る。
【0037】光源ユニット200は、後述する本発明の
走査手段に対応する主走査ユニット206の駆動によっ
て、感光材料106の幅方向(主走査方向)に移動可能
となっており、感光材料106が露光部176をステッ
プ駆動するときの停止時に主走査が行われるようになっ
ている。
【0038】露光部176の光源ユニット200は、箱
型の露光ケーシング214によって覆われており、この
露光ケーシング214の上端面に光源部204が配設さ
れ、この光源部204の発光面が露光ケーシング214
内側に向けられている。光源部204の発光面側には、
アパーチャ216が設けられ、複数のLEDチップ20
8からの光の広がりを制限している。なお、アパーチャ
216はなくてもよい。
【0039】アパーチャ216の下流側で露光ケーシン
グ214の中央部の支持部215には、テレセントリッ
クレンズ212が配設され、光源部204からの所定の
光を集光し、感光材料106上に適切なピントとなるよ
うに結像させる役目を有している。なお、結像される光
の解像度は、250〜400dpi程度である。
【0040】ここで、テレセントリックレンズ212
は、各々複数枚のレンズと絞りで構成されており、像面
の高さが変わっても倍率が変動しない特性を持ったレン
ズであり、主走査ユニット206による主走査移動時
や、露光ケーシング214の取り付け状態による差を吸
収することができる。
【0041】また、全体的なピントは、図示しないオー
トフォーカス機構によって常に調整されている。或い
は、焦点深度の深いレンズ系とすることにより調整不用
とすることもできる。
【0042】光源部204は、主走査ユニット206の
一部を構成する互いに平行な一対のガイドシャフト21
8に支持されている。このガイドシャフト218は、感
光材料106の幅方向(図4の矢印W方向)に沿って配
設されており、光源部204は、このガイドシャフト2
18に案内されて、感光材料106の幅方向に移動可能
とされている。
【0043】光源部204の露光ケーシング214に
は、無端のタイミングベルト220の一部が固定されて
いる。このタイミングベルト220の両端は、それぞれ
ガイドシャフト218の両端近傍に位置するスプロケッ
ト222に巻き掛けられている。一方のスプロケット2
22の回転軸には変速機224を介してステッピングモ
ータ226の回転軸と連結されており、このステッピン
グモータ226の往復回転によって、光源部204は、
ガイドシャフト218に沿って往復移動される。
【0044】図6に示されるように、ステッピングモー
タ226は、ドライバ227を介してコントローラ20
2に接続されている。ステッピングモータ226の駆動
はコントローラ202によって制御され、感光材料10
6のステップ駆動と同期がとられている。すなわち、感
光材料106が1ステップ移動して停止した状態で、ス
テッピングモータ226が回転を開始して、光源部20
4が、感光材料106上を感光材料106の幅方向に沿
って移動する。所定パルスを確認した後、ステッピング
モータ226を逆回転させることにより、光源部204
は元の位置に戻る。この光源部204の戻り動作と同時
に感光材料106の次の移動が開始されるようになって
いる。
【0045】図4に示されるように、光源部204の光
出力側、感光材料106との対向面にはフォトダイオー
ド228が配設され、光源部204からの光源の光量に
応じた信号を出力するようになっている。このフォトダ
イオード228は、光量補正ユニット230に接続さ
れ、前記信号はこの光量補正ユニット230へ入力され
る。
【0046】光量補正ユニット230では、検出した各
色のLEDチップ208からの光量を比較して、濃度、
色バランス調整を行い、補正値をコントローラ202へ
出力する役目を有している。
【0047】図5に示される如く、光源部204は、L
EDチップ208が集合して構成されており、それぞれ
B(ブルー)、G(グリーン)、R(レッド)の各色に
発色するLEDチップ208(以下、色ごとの個々に説
明する場合には、B色に発色するLEDチップをB−L
EDチップ208B、G色に発色するLEDチップをG
−LEDチップ208G、R色に発色するLEDチップ
をR−LEDチップ208Rという)がそれぞれ基板2
10上で、感光材料106の幅方向(主走査方向)に沿
って、同一の配列規則にしたがって取り付けられてい
る。なお、各露光波長は、R−LEDチップ208Rで
は650±20nm、G−LEDチップ208Gでは5
30±30nm、B−LEDチップ208Bでは470
±20nmである。すなわち、基板210の平面視で右
端には、10個のB−LEDチップ208Bが、2列、
かつ千鳥状に配列され、左端には、10個のR−LED
チップ208Rが、2列、かつ千鳥状に配列され、中央
には、10個のG−LEDチップ208Gが、2列、か
つ千鳥状に配列されており、合計6列のLEDチップが
配列されている。
【0048】基板210には、所定の配線がエッチング
処理等で施されているが、この配線間が短絡しないよう
に、金属で被覆されており、放熱機能を有している。こ
のため、LEDチップ210の点灯による発熱を抑制す
ることができ、発光量の変動を抑えることができる。
【0049】以下に、本実施の形態で適用される光源部
204の各部の寸法を示す。まず、基板210は横
(X)×縦(Y)寸法は、5×5mm(最大)であり、
LEDチップ208の外形寸法(x×y)は約360×
360μmである。同一色の列間ピッチPは600μm
で、各列の行ピッチLは520μm、千鳥状としたとき
の段差寸法Dは260μmである。各色間の隙間寸法G
はテレセントリックレンズ212によって決まるもので
あり、一義的に決められないが、R−G間、G−B間の
隙間寸法Gは同一であることが好ましい。
【0050】なお、図5に示すLEDチップ208の斜
線部分は、実際に発光する領域であり、図5の鎖線で示
される如く、千鳥状とした隣り合う列同志の発光領域の
境を一致させている。
【0051】上記構造の光源部204により、感光材料
106上には、各色共に1回の主走査で所定数の主走査
ラインが形成可能となる。このため、感光材料106の
ステップ移動は、感光材料106上に記録される主走査
ライン幅の所定倍のピッチで駆動、停止を繰り返すよう
に制御されている。 (リザーバ部)リザーバ部170は、前述の如く露光部
174と水塗布部178との間に配設されており、2対
の挟持ローラ対192、194と、1個のダンサーロー
ラ196とで構成されている。感光材料106は、2対
の挟持ローラ対192、194に掛け渡されており、こ
の間で感光材料106に略U字型の弛みを設けている。
この弛みに対応してダンサーローラ196を上下動する
ようになっており、弛み部の感光材料106を保持して
いる。
【0052】露光部176では、感光材料106はステ
ップ移動するが、水塗布部178では、水の均一な塗布
のために一定速度で搬送させる必要がある。このため、
露光部176と水塗布部178との間に感光材料106
の搬送速度差が生じる。この速度差を吸収するために、
ダンサーローラ196が上下動して、感光材料106の
弛み量を調整することにより、感光材料106のステッ
プ移動と定速移動とを同期して行えるようにしている。
【0053】ところで、画像形成装置100には、操作
キー118のひとつとして、モード切換スイッチ117
が設けられている。モード切換スイッチ117は、操作
することによって、高画質モードと通常モードとを切換
可能となっている。モード切換スイッチ117は、選択
されたモードに対応するモード信号を出力する。
【0054】また、コントローラ202には、露光制御
部400が備えられ、露光制御部400は、光ディスク
102又はFD104からの画像信号を読み込む。ま
た、露光制御部400には、モード切換スイッチ117
が接続されており、キー操作によって選択されたモード
信号が入力する。さらに、光量補正ユニット230が接
続され、光量補正ユニット230から補正値を読み込
む。
【0055】露光制御部400では、モード切換スイッ
チ117からのモード信号に応じて点灯可能なLEDチ
ップ208が選択されて設定される。モード切換スイッ
チ117からのモード信号が通常モード信号である場合
には、10個のLEDチップ208全てが選択されて点
灯可能となる。一方、高画質モード信号である場合に
は、光源部204に設けられたLEDチップ208のう
ち、各列の副走査方向上流側端部に配置されたLEDチ
ップ208を含み、それぞれ2個のチップ(図5におい
て、主走査方向に千鳥状に配置されたLEDチップ20
8の各列のそれぞれ図5上方側端部に配置されたLED
チップ208R−11、208R−21、208G−1
1、208G−21、208B−11、208B−21
と2つめのチップ208R−12、208R−22、2
08G−12、208G−22、208B−12、20
8B−22)が選択される。
【0056】選択されたLEDチップ208には、露光
制御部400に読み込まれたデジタル画像データが割り
当てられる。また、露光制御部400では、入力された
補正値に基づいて、光源部204へ送られるデジタル画
像信号が補正され、これにより選択された各LEDチッ
プ208が適正な光量で点灯可能となる。
【0057】露光制御部40には、コントローラ202
に備えられた主走査制御部410及び副走査制御部41
2が接続されている。主走査制御部410は、主走査ユ
ニット206を移動させるステッピングモータ226に
ドライバ227を介して接続している。
【0058】また、露光制御部400には副走査制御部
412が接続されており、副走査制御部412は、ドラ
イバ414を介してモータ416が接続されている。モ
ータ416は、感光材料搬送系の第4のローラ対168
及びリザーバ部の挟持ローラ対192(図3参照)に接
続されている。副走査制御部412は、第4のローラ対
168及び挟持ローラ対192の駆動を制御して、感光
材料106を所定の副走査量でステップ移動させ、主走
査制御部410による主走査に同期させて副走査を制御
している。
【0059】副走査制御部412には、露光制御部40
0を介して選択されたモードのモード信号が入力する。
副走査制御部412では、副走査方向の相対移動量とし
て、通常モード用の10ラインピッチの副走査量と高画
質モード用の4ラインピッチの副走査量が設定されてい
る。副走査制御部412は、入力されたモード信号に応
じて、設定されている副走査量からいずれかの副走査量
を選択する。副走査制御部412は、選択された副走査
量に応じて駆動量に第4のローラ対168及び挟持ロー
ラ対192の駆動を調節する。
【0060】露光制御部400には、LED発光制御部
408に接続されている。LED発光制御部408で
は、露光量バランスの調整処理が施されたデジタル画像
データに基づいて、設定されたモードに応じて選択され
たLEDチップ208の発光を制御する。
【0061】これにより、画像形成装置100は、選択
されたモードに応じて画像形成が行われる。モード切換
スイッチ117によって、通常モードが選択されると、
光源部204に設けられたLEDチップ208が全て点
灯して、1回の主走査で10本の主走査ラインが形成さ
れ、主走査完了後に10ラインピッチの副走査量で副走
査が行われる。一方、高画質モードが選択されると、光
源部204に設けられたLEDチップ208のうち、前
述したように各列の端部に配置されたLEDチップ20
8及びその次のLEDチップ208が点灯して、1回の
主走査で4本の主走査ラインが形成され、主走査完了後
に4ラインピッチ(2Lの行ピッチ)の副走査量で副走
査が行われる。
【0062】次に、画像形成のための全体の流れを説明
する。トレイ144をトレイ装填口146に装填してお
き、感光材料106を巻き取った状態の供給リール15
2及び空状態の巻取リール154をそれぞれ所定位置に
装填し、かつローディングが完了した状態で、操作表示
部112のプリント開始キーを操作すると、コントロー
ラ202では、光ディスク102又はFD104から画
像データを読取り、記憶する。
【0063】コントローラ202で画像データを記憶す
ると、供給リール152が駆動して、感光材料106の
搬送を開始する。
【0064】感光材料106が露光部176の所定位置
に至ると、感光材料106は一旦停止して、コントロー
ラ202から画像信号が光源部204へ出力される。こ
の画像信号は、1回の主走査で形成される所定数の主走
査ラインごとに出力され、光源部204は、ステッピン
グモータ226の駆動によってガイドシャフト218に
案内され感光材料106の幅方向に沿って移動しなが
ら、所定の緊密間隔で露光を行い、多数のドットから構
成される主走査ラインを形成する。
【0065】また、このとき、このデジタル画像信号の
出力の開始前にフォトダイオード228によって光源部
204からの各色の光量を検出し、光量補正ユニット2
30において、濃度、色バランス等を調整するための補
正値をコントローラ202へ供給し、画像信号を補正し
ている。この補正値は1画像ごとに実行される。
【0066】1回の主走査露光が終了すると、感光材料
106は所定のピッチで1ステップ移動して停止し、2
回目の主走査露光が成される。これを繰り返すことによ
って感光材料106上に1フレーム分の画像が記録され
る。
【0067】なお、記録が終了した感光材料106は、
リザーバ部170の上流側の挟持ローラ対192のみの
駆動(下流側の挟持ローラ対194は停止)によって、
ダンサーローラ196に巻き掛けられるようにリザーバ
部170で弛んだ状態で保持され、水塗布部178へは
至らないようになっている。
【0068】リザーバ部170に、1画像分の長さの感
光材料106がたまると、リザーバ部170の下流側の
挟持ローラ対194が駆動を開始する。これにより、感
光材料(画像形成済)106が水塗布部178へ搬送さ
れる。水塗布部178では、感光材料106は定速搬送
され、塗布片188によって水が均一に塗布される。
【0069】この塗布片188には、タンク190から
水が常に送られており、かつ所定の圧力で感光材料10
6を押圧しているため、適量の水が感光材料106へ塗
布される。
【0070】水が塗布された感光材料106は、ガイド
板172に案内されて第3のローラ対166へと搬送さ
れる。
【0071】一方、受像紙108は、半月ローラ156
が1回転することにより、半月ローラ156の周面と受
像紙108の先端部とが接触し、最上層の受像紙108
が引き出され、第1のローラ対160の挟持される。こ
の第1のローラ対160の駆動によって、受像紙108
はトレイ144から引き出され、第2のローラ対162
に挟持された状態で、感光材料106を到着を待つ。
【0072】感光材料106がガイド板を通過するのに
同期して、第1のローラ対160及び第2のローラ対1
62の駆動が開始され、受像紙108は、ガイド板16
4に案内されて第3のローラ対166へと搬送される。
【0073】第3のローラ対166では、感光材料10
6と受像紙108とが重ね合わされた状態で挟持し、ヒ
ートローラ174へ送り出す。このとき、感光材料10
6に塗布された水によって、両者が密着される。
【0074】重ね合わされた状態の感光材料106と受
像紙108は、ヒートローラ174に巻き掛けられ、ヒ
ータ182からの熱を受け、熱現像転写処理がなされ
る。すなわち、感光材料106に記録された画像が受像
紙108へ転写され、顕像化される。
【0075】ヒートローラ174に約1/3程度巻き掛
けられた状態で熱現像転写は完了し、受像紙108は、
剥離ローラ184及び剥離爪186によって感光材料1
06から剥がされ、剥離ローラ184に巻き掛けられる
形で排出トレイ140上に排出される。
【0076】一方、感光材料106は、ヒートローラ1
74に約1/2巻き掛けられた後、接線方向に移動し
て、巻取リール154に巻き取られる。
【0077】これにより、コンパクトな構造で画像形成
を行うことができ、モニタ部114により記録する画像
を確認することができるため、濃度や色バランスの調節
が容易となる。
【0078】次に図7及び図8を参照して、画像形成装
置100による設定に応じた画像形成処理について説明
する。
【0079】図7において、1つの画像について露光処
理を行う指示が与えられると、ステップ300におい
て、高画質モードか否かが判断される。オペレータがモ
ード切換スイッチ117を操作することによって、高画
質モードが選択されると、判断は肯定されてステップ3
02に移行する。
【0080】ステップ302では、光源部204に設け
られた複数のLEDチップ208のうち、高画質モード
用のLEDチップ208R−11、208R−21、2
08G−11、208G−21、208B−11、20
8B−21、208R−12、208R−22、208
G−12、208G−22、208B−12、208B
−22が選択される。この高画質モード用のLEDチッ
プ208は、各列の端部側及び2つめに配置され、副走
査方向上流側に形成される連続した4本の主走査ライン
を形成可能なLEDチップ208である。
【0081】高画質モード用のLEDチップ208が選
択されると、ステップ304において、副走査量が、高
画質モード用の4ラインピッチに設定され、ステップ3
10に移行する。
【0082】一方、ステップ300において、オペレー
タによりモード切換スイッチ117が通常モードに操作
された場合には判断は否定されて、ステップ306に移
行し、通常モード用のLEDチップ208として全ての
LEDチップ208が選択される。
【0083】全てのLEDチップ208が選択される
と、ステップ308において、副走査量が10ラインピ
ッチに設定され、ステップ310に移行する。
【0084】ステップ310では、デジタル画像データ
の取り込みが行われる。デジタル画像データは、1回の
主走査ごとに取り込まれる。取り込まれたデジタル画像
データは、各モード用に選択されたLEDチップ208
に割当てられる。
【0085】デジタル画像データが取り込まれると、ス
テップ312において、主走査露光を開始し、ステップ
314において、主走査露光が終了したか否かが判断さ
れる。これにより、高画質モードの場合には、高画質用
のLEDチップ208によって、副走査方向上流側の連
続した4つのドット282のみが形成され、これが主走
査方向に連続されることによって4本の主走査ラインが
形成される(図8(A)参照)。一方、通常モードの場
合には、全てのLEDチップ208によって合計10個
のドット282、284が形成され、これにより10本
の主走査ラインが、副走査方向に連続して形成される。
【0086】1回の主走査露光が終了すると判断は肯定
されてステップ316に移行し、高画質モードでは4ラ
インピッチ、通常モードでは10ラインピッチで副走査
が行われる。
【0087】副走査が行われると、ステップ318にお
いて、次の主走査ラインがあるか否かが判断される。所
望の画像を形成するために必要な主走査ラインが主走査
露光によって全て形成されていない場合には判断は肯定
されて、ステップ310に移行し、次の主走査のための
デジタル画像データの取り込みが行われ、次の主走査露
光処理を行い、次に形成する主走査ラインがなくなるま
で繰り返される。
【0088】図8(A)は、高画質モードの場合に形成
されるn回目、n+1回目、n+2回目の主走査で各々
形成されるドットの一部を並べたものである。ここで示
されるように、高画質モードで主走査が繰り返される
と、副走査方向Pに沿って、2ラインピッチで主走査ラ
インが形成される。このため、高画質モードの露光幅、
即ち原点Oから位置Qまでの寸法及び位置Qから位置R
までの寸法は、通常モードの場合の露光幅、即ち、原点
Oから位置Sまでの寸法よりも短くなっている。
【0089】ここで、設定された副走査量と実際の移動
量とが異なって、間隔が異なる主走査ラインが形成され
た場合には、位置Q及び位置Rにおいて濃度が変化する
ため(図8(B)参照。図8(B)では濃度が濃くなる
場合を図示)、通常モードよりも細かい周期で濃度が変
化する。この結果、主走査方向に沿ってスジ状の濃度ム
ラが生じても、この細かい周期の濃度ムラは、むしろ全
体的に目立たない。
【0090】一方、通常モードの場合には、光源部20
4に設けられた全てのLEDチップ208を用いて、よ
り広い露光幅(原点Oから位置Sまでの寸法)で画像を
形成する。これにより、より少ない主走査回数で効率よ
く所望の画像を形成する。
【0091】ステップ318において、形成する主走査
ラインがなくなると、判断は否定されて一連の画像形成
処理を終了する。
【0092】従って、効率よく画像を形成することがで
きると共に、露光幅を必要に応じて変更して仕上がり品
質がよい画像を形成することができる。
【0093】本発明の実施の形態では、高画質モード用
のLEDチップ208を、光源部204に配置された各
LEDチップ208の列のうち、各列の端部に設けられ
たLEDチップ208R−11、208R−21、20
8G−11、208G−21、208B−11、208
B−21と、端部から2つめのLEDチップ208R−
12、208R−22、208G−12、208G−2
2、208B−12、208B−22としたが、これに
限定されない。各列の中央部分に配置されたLEDチッ
プ208としてもよい。
【0094】なお、高画質モードの場合に一度に形成さ
れる主走査ラインの数は、隣接して形成されていればよ
い。但し、1回の主走査で形成可能な主走査ラインの数
が増えると、露光幅が広くなるため、移動量が露光幅と
対応しなくなった場合に、粗い周期で濃度ムラが生じて
目立つようになるので、露光幅は比較的狭い方が好まし
い。
【0095】なお、図9(A)に示されるように、各列
の端部のLEDチップ208R−11、208R−2
1、208G−11、208G−21、208B−1
1、208B−21だけにすることによって、2ライン
ずつ形成することもできる。これにより、図9(B)に
示されるように、副走査量が実際の移動量と一致しなく
なることによって生じる濃度ムラの発生間隔が一層狭く
なって一層濃度ムラの目立たない画像を形成することが
できる。
【0096】本実施の形態において、光源部204にお
けるLEDチップ208の配列は、各色2列に限定され
ない。各色1列ずつであってもよい。また、光源部20
4におけるLEDチップ208の配置位置は、1回の主
走査で緊密にドット282が形成されるように配置され
ていなくてもよい。
【0097】図10には、緊密に配置されていない各色
1列ずつのLEDチップ208を備えた光源部504が
示されている。
【0098】この光源部504は、各色5個で構成され
る1列ずつのLEDチップ208を備えており、副走査
方向に隣接する2つのLEDチップ208の間隔D
1 は、各LEDチップ208で形成されるドット282
の副走査方向での寸法D2 と同一の寸法となっている。
これにより、光源部504の各LEDチップ208を点
灯すると、2ドットピッチでドット282が形成され
る。
【0099】この光源部504を用いて画像形成を行う
場合には、前記同様に、通常モードと高画質モードとを
選択して行うことができる。通常モードの場合には、全
てのLEDチップ208を点灯させて主走査しながら、
所定の副走査量で副走査を行う。これにより、1回の主
走査で5本の主走査ラインを形成しながら、効率よく画
像を形成することができる。一方、高画質モードでは副
走査方向上流側の端部のLEDチップ208R−11、
208G−11、208B−11と、2つめのLEDチ
ップ208R−12、208G−12、208B−12
と、3つめのLEDチップ208R−13、208G−
13、208B−13と、を点灯させて、主走査が行わ
れる。
【0100】このとき、1回目の主走査の際には副走査
方向端部のLEDチップ208R−11、208G−1
1、208B−11は、点灯させない。このため、1回
目の主走査では、副走査方向上流側の端部のLEDチッ
プ208によるドット284が形成されないことを考慮
して、光源部504が位置決めされる。
【0101】これにより、図11(A)に示されるよう
に、1回目の主走査による副走査方向上流側端部のドッ
ト284は形成されず、これに連続した2つのドット2
82が2ドットピッチで形成される。
【0102】1回目の主走査が終了すると、3ラインピ
ッチで副走査を行い、主走査を繰り返す。光源部504
のLEDチップ208によって2ドットピッチでドット
282が形成されるため、3ラインピッチの副走査によ
って、形成された2つのドット282の間に次の主走査
の副走査上流側の端部のドット282が形成される。
【0103】これによって、図11(A)に示されるよ
うに、露光幅、即ち原点Oから位置Q3 までの寸法は、
通常モードの場合の露光幅、即ち原点Oから位置Sまで
の寸法よりも短くなっている。また、1回目の主走査に
よる露光幅(原点Oから位置Q3 まで)が2回目の主走
査による露光幅(位置Q1 から位置Q6 まで)と重複す
る。この結果、各ドット282の間に次の主走査による
ドット282が形成されて、均等な副走査量で副走査を
行いながら、光源部504に配置されたLEDチップ2
08の位置よりも緊密にドット282を形成することが
でき、高画質の画像を得ることができる。
【0104】ここで、図11(B)に示されるように、
設定された副走査量と実際の移動量とが異なって間隔が
異なる主走査ラインが形成された場合には、位置Q1
位置Q2 及び位置Q3 において、即ち、各ドット282
ごとに濃度が変化し(図11(B)では濃度が濃くなる
場合を図示)、通常モードよりも細かい周期で濃度が変
化する。この結果、主走査方向に沿ってスジ状の濃度ム
ラが生じても、この細かい周期の濃度ムラは、むしろ全
体的に目立たない。このため、濃度ムラが目立たせずに
所望の画像を形成することができる。
【0105】従って、効率よく画像を形成することがで
きると共に、露光幅を必要に応じて変更して、仕上がり
品質がよい画像を形成することができる。
【0106】なお、光源部504では、高画質モードの
場合に、副走査方向上流側の端部のLEDチップ208
を用いたが、中央部分のLEDチップ208を用いても
よい。
【0107】本発明の実施の形態では、モードの設定を
高画質モードと通常モードの2段階としたが、これに限
定されない。例えば、より狭い露光幅の高画質モード、
中程度の露光幅の中画質モード、より広い露光幅の低画
質モードとした3モードなどとすることもできる。
【0108】また、本発明の実施の形態では、高画質の
画像と通常の画像とをモード切換スイッチ117による
キー操作で切り換えたが、これに限定されない。例え
ば、デジタル画像データに、実行するいずれかのモー
ド、又は実行する露光幅若しくはLEDチップ208の
数を記録することもできる。このような画像形成データ
をデジタル画像データの前に取り込んで画像形成処理を
行うことができる。これにより、確実に且つ高速に形成
の対象となる画像に合ったモードが選択されて、選択さ
れたモードで画像形成を行うことができる。
【0109】さらに、本発明の実施の形態では、画像の
画質に基づいてモードを選択したが、画質に限定されな
い。例えば、濃度変化の少ない画像と濃度変化の大きい
画像とでモードを変更してもよい。この場合には、濃度
変化のより少ない画像に対してより狭い露光幅とし、濃
度変化のより大きい画像に対してはより広い露光幅とす
ることができる。これによっても、前記同様の効果を得
ることができる。
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、画質の程度に応じて露
光用の発光素子を選択して露光幅を変更することができ
る。これにより、高画質の画像を形成する場合には狭い
露光幅とし、実際の移動量が副走査量と異なっても、濃
度ムラが生じる周期が細かくなり、むしろ全体的に目立
たないようにすることができる。一方、通常の画像を形
成する場合には広い露光幅として高速で画像を形成する
ことができる。
【0111】従って、効率よく画像を形成することがで
きると共に、必要に応じて、仕上がり品質のよい画像を
形成することができる。
【0112】また、主走査方向に千鳥状に配置された発
光素子によって、各発光素子により形成可能な主走査ラ
インを副走査方向に緊密に連続して形成して、仕上がり
品質のよい画像を形成することができると共に、主走査
方向の各列の端部に配置された発光素子を含んだ複数個
を選択することによって、主走査の副走査方向での主走
査ライン形成開始位置を変更する必要がなく、制御を容
易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像形成装置の斜視図であ
る。
【図2】本実施の形態に係る画像形成装置の正面図であ
る。
【図3】本実施の形態に係る画像形成装置の内部構成を
示す側面断面図である。
【図4】露光部の概略構成を示す正面図である。
【図5】露光部の光源部を示す平面図である。
【図6】コントローラの機能ブロック図である。
【図7】実施の形態に係る露光処理の一例を説明するフ
ローチャートである。
【図8】(A)は本実施の形態に係る露光処理で形成さ
れるドットの概念図、(B)は(A)の副走査方向に沿
った濃度変化を示すグラフである。
【図9】(A)は本実施の形態に係る他の露光処理で形
成されるドットの概念図、(B)は(A)の副走査方向
に沿った濃度変化を示すグラフである。
【図10】本実施の形態に係る露光部の他の光源部を示
す平面図である。
【図11】(A)は本実施の形態に係る他の露光処理で
形成されるドットの概念図、(B)は(A)の副走査方
向に沿った濃度変化を示すグラフである。
【符号の説明】
100 画像形成装置 106 感光材料 108 受像紙 117 モード切換スイッチ(選択手段) 174 ヒートローラ 176 露光部 178 水塗布部 200 光源ユニット 202 コントローラ 204 光源部(露光光源) 206 主走査ユニット 208 LEDチップ(発光素子) 226 ステッピングモータ(主走査手段) 400 露光制御部(露光制御手段) 408 LED発光制御部 410 主走査制御部 412 副走査制御部(副走査量調節手段) 416 モータ(副走査手段) 504 光源部(露光光源)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル画像データに応じて感光材料を
    露光して画像を形成する画像形成装置であって、 それぞれがスポット光を発することにより前記感光材料
    を露光可能な所定数の発光素子が副走査方向に沿って配
    列された露光光源と、 前記露光光源と前記感光材料とを主走査方向及び副走査
    方向に沿って相対移動させる主走査手段及び副走査手段
    と、 前記露光光源に設けられている所定数の発光素子のう
    ち、任意の位置で連続する複数の発光素子を前記感光材
    料の露光用に選択する選択手段と、 前記選択手段の選択結果に応じて、前記副走査手段によ
    る副走査方向に沿った相対移動量を設定する副走査量設
    定手段と、 前記主走査手段及び前記副走査手段の作動を制御しなが
    ら、前記選択手段によって選択された発光素子を前記デ
    ジタル画像データに応じて発光させる露光制御手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記露光光源の所定数の発光素子が、さ
    らにそれぞれ主走査方向に千鳥状に配置された複数の列
    で設けられ、前記選択手段によって選択された任意の位
    置で連続する複数の発光素子が、この複数の列の副走査
    方向上流側端部に設けられた発光素子を含んで複数個で
    あることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
JP34853496A 1996-12-26 1996-12-26 画像形成装置 Pending JPH10181090A (ja)

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JP34853496A Pending JPH10181090A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 画像形成装置

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JP (1) JPH10181090A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6324005B1 (en) 1998-12-17 2001-11-27 Fuji Photo Film Co., Ltd. Focusing optical system
JP2008012806A (ja) * 2006-07-06 2008-01-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法

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US6324005B1 (en) 1998-12-17 2001-11-27 Fuji Photo Film Co., Ltd. Focusing optical system
JP2008012806A (ja) * 2006-07-06 2008-01-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法

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