JP3741812B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、デジタル画像データに基づいて感光材料を露光してデジタル画像データに応じた画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、画像形成装置には、半導体レーザや発光ダイオード(LED)等から照射されるスポット状の光ビーム(以下、「スポット光」という)を、デジタル画像データに基づいて変調しながら主走査及び副走査して、記録媒体に画像を形成するものがある。また、この画像形成装置には、走査露光の際に、スポット光の強度をデジタル画像データに応じて変化させることにより、形成するドットの濃度を変化させて記録媒体上にデジタル画像データに応じた濃度のドットを形成するようにしたものがある。
【0003】
発光素子としてLEDを用いた画像形成装置には、副走査方向に沿って複数のLEDを配列し、複数のLEDによって同時に主走査して、感光材料を露光するものが提案されている。この画像形成装置では、個々に主走査方向に沿って連続したドットのライン(以下、「主走査ライン」という)を形成するLEDを、副走査方向に沿って配列して同時に主走査を行うことにより、1回の主走査で感光材料の副走査方向に沿った所定の露光幅の露光を行うことができる。従って、主走査ラインの間隔を緊密にした高画質の画像を形成するときにも、主走査回数が多くなることがなく、短時間で効率のよい画像形成が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、所定の露光幅で露光する場合、露光幅に応じた移動量となるように副走査を行うことになる。このとき副走査による移動量が正確に制御されないと、主走査ラインの間隔が部分的に変わり、主走査方向に沿ったスジ状の濃度ムラが生じてしまう。特に、比較的広い露光幅での露光を繰り返すことにより、一定間隔でスジ状の濃度ムラが現れることになり、高画質で形成する画像の仕上がり品質を損ねてしまうという問題がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮して成されたものであり、仕上がり品質のよい画像を処理効率よく形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、露光光源と感光材料とを主走査方向及び副走査方向へ相対移動させて、前記露光光源からの光ビームをデジタル画像データに基づいて感光材料上に走査露光し、画像を形成する画像形成装置であって、前記露光光源は、副走査方向に沿って複数の光ビームを発するように複数の発光素子が配設され、主走査により同時に複数本の主走査ラインが形成されて主走査露光が行われるものであり、一主走査露光後、次の主走査露光時に複数の主走査ラインが重複するように副走査量を調整する副走査量調整手段と、前記重複する主走査ライン領域を露光する発光素子について、先の主走査及び後の主走査において重複させて点灯させる発光素子を一主走査毎に選択設定し、選択設定された発光素子は重複露光により前記デジタル画像データに応じた露光量となるように発光を制御し、選択設定されなかった発光素子は先の主走査のみ、又は後の主走査のみで点灯させるように制御する発光制御手段と、を含むことを特徴としている。
【0011】
この発明によれば、重複する主走査ライン領域内の複数の主走査ラインの中に、重複して露光される主走査ラインを設けている。この重複して露光され、重複露光することによりデジタル画像データに基づく露光量となる主走査ラインは、その都度又は予め設定され、これにより主走査露光時の露光パターンが定まる。この露光パターンに基づいて、重複する主走査ライン領域では、先の主走査で所定の露光量となるように発光素子が点灯して主走査を行うことにより主走査ラインが形成され、次の主走査で、対応する所定の露光量となるように発光素子が点灯して主走査が行われて、既に形成されている主走査ラインに重複して主走査ラインが形成される。
【0012】
これにより、1回の主走査露光で露光される領域内に、今回の主走査露光時と前回又は次回の主走査露光時との間の境界を複数形成することができ、副走査量と実際の移動量とが異なる場合の主走査ラインの間隔のバラつきの発生する間隔を狭めることができる。この結果、副走査時の移動量に誤差が生じても、主走査方向に延びるスジ状のムラの間隔を細かくすることができ、全体としてこのスジ状のムラを目立たなくすることができる。
【0013】
従って、スジ状のムラにより仕上がり品質が損ねられることがなく、高画質(高解像度)の画像を効率よく形成することができる。
【0014】
なお、重複して露光する発光素子の光量は、デジタル画像データに応じた光量の50%ずつ調整することが好ましい。また、重複する領域の複数の主走査ラインの全てを選択してもよく、一部を選択してもよい。全ての主走査ラインを選択した場合には、重複領域の複数本の主走査ラインが全て重複して露光される。選択されなかった主走査ラインは、請求項1に記載のように主走査ラインに対応付けされた発光素子の一方のみを発光させてもよい。
【0016】
さらに、この発明によれば、重複する主走査ライン領域の主走査ラインから選択された今回の主走査露光時に露光する主走査ライン又は、重複する主走査ライン領域の主走査ラインから選択された重複露光する主走査ラインに対応する発光素子を、主走査ごとに選択するので、重複した主走査ライン領域における主走査ラインの形成パターンを主走査ごとに変更することができる。これにより、このように形成した画像には、副走査時の移動量に誤差が生じても、主走査ラインの間隔が異なることによって生じるスジ状のムラが不規則となり、一層目立たないようにすることができ、全体としてこのスジ状のムラを目立たなくすることができる。
【0017】
従って、スジ状のムラにより仕上がり品質が損ねられることがなく、高画質(高解像度)の画像を効率よく形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(全体構成「外観」)
図1乃至図3には、本実施の形態に係る画像形成装置100が示されている。
【0019】
この画像形成装置100は、光ディスク102やFD104(図3参照)に記録された画像データを読取り、感光材料106に露光すると共に、この感光材料106に記録された画像を受像紙108に転写して出力する装置である。
【0020】
箱型のケーシング110の前面(図3の左側)の上部は傾斜面とされ、操作表示部112が設けられている。
【0021】
図2に示される如く、操作表示部112は、右側に位置するモニタ部114と左側に位置する入力部116とに分類され、モニタ部114は前記読み取った画像が写し出されるようになっている。
【0022】
また、入力部116は、複数の操作キー118と、入力データ確認用表示部120とで構成されており、記録枚数入力、サイズ設定、色バランス調製、ネガ/ポジ選択等、画像形成に必要なデータを入力することができるようになっている。なお、操作キー118には、後述するパターン実行キー117が含まれている。
【0023】
操作表示部112の下方には、デッキ部122が配設されている。デッキ部122は、図3の右側に位置する光ディスク用デッキ部124と、左側に位置するFDデッキ部126とで構成されている。
【0024】
光ディスク用デッキ部124は、開閉ボタン128を押圧操作することにより、トレイ130が開閉できるようになっている。このトレイ130上に光ディスク102を載置することにより、光ディスク102を装置内部に装填することができる。
【0025】
一方、FDデッキ部126は、FD挿入スロットル132が設けられ、FD104を挿入することにより、装置内部の駆動系が作動して、FD104を引き入れる構造となっている。なお、FD104を取り出す場合は、操作ボタン134を押圧することにより、FD104を引きだすことができる。
【0026】
なお、光ディスクデッキ部124及びFDデッキ部126には、それぞれアクセスランプ136、138が設けられ、装置内でアクセス中はこのアクセスランプ136、138が点灯するようになっている。
【0027】
デッキ部122のさらに下方には、排出トレイ140が配設されている。この排出トレイ140は、通常は装置内に収容されており、把持部142に指をかけて引き出すことができるようになっている(図1参照)。
【0028】
この排出トレイ140上に、前記画像が記録された受像紙108が排出されるようになっている。
【0029】
受像紙108は、予めトレイ144に層状に収容されており、このトレイ144はケーシング110の上面に設けられた、トレイ装填口146に装填されるようになっている。このトレイ装填口146に装填されたトレイ144から、1枚づつ受像紙108を取り出し、画像を転写させた後、前記排出トレイ140へ案内される構成である。
【0030】
ケーシング110の右側面(図1の紙面手前側)には、2個の円形のカバー部材148、150が取付けられている。このカバー部材148、150は、個々に着脱可能とされており、このカバー部材148、150の軸線方向に沿った装置内部には、図3に示される如く、ロール状の感光材料106を巻き取る供給リール152と巻取リール154とが配設されており、これらのリールは、カバー部材148、150と取り外した状態で取り出し、又は装填することができるようになっている。
(受像紙搬送系)
図3に示される如く、トレイ装填口146に装填されたトレイ144は、その先端部上面が半月ローラ156に対向するようになっている。
【0031】
半月ローラ156は周面の一部が接線方向に切りかかれており、通常は、この切欠部158がトレイ144内の最上層の受像紙108と、所定の間隔をおいて対向されている。ここで、半月ローラ156が回転すると、前記最上層の受像紙108と半月ローラ156の周面とが接触し、半月ローラ156が1回転することによって受像紙108が若干引き出される。引き出された受像紙108は、第1のローラ対160に挟持され、この第1のローラ対160の駆動力によって、トレイ144から完全に引き出されるようになっている。
【0032】
第1のローラ対160の下流側には、第2のローラ対162、ガイド板164、第3のローラ対166が順に配設されており、受像紙108は第1のローラ対160に挟持された後、第2のローラ対162に挟持され、かつガイド板164に案内され、第3のローラ対166に挟持される。
【0033】
この第3のローラ対166では、感光材料106との重ね合わせも行われる。すなわち、第3のローラ対166は、感光材料106の搬送路としても使用される。
(感光材料搬送系)
感光材料106は、供給リール152に層状に巻き取られた長尺の形で装置に装填されている。供給リール152は、前記カバー部材150(装置後方側)を取り外し、軸線方向に挿入することにより、所定位置に装填することができる。
【0034】
感光材料106が所定位置に装填されている状態で、最外層を引き出し初期設定として所定の搬送路に沿ってローディングが行われている。ローディングの手順は、供給リール152から最外層を引き出し、この供給リール152の装填位置近傍の第4のローラ対168に挟持させ、リザーバ部170、ガイド板172を介して、前記第3のローラ対166に挟持させた後、ヒートローラ174に巻き掛けて、巻取リール154に巻き掛けるようにしている。なお、この場合、ローディングに必要な長さ分のリーダテープを供給リール152に巻き取られた感光材料106の先端部に設けてもよい。
【0035】
なお、この感光材料106の搬送路の内、第4のローラ対168とリザーバ部170との間には露光部176が設けられている。また、リザーバ部170とガイド板172との間には、水塗布部178が設けられている。この露光部176及び水塗布部178の詳細については後述するが、工程として感光材料106に露光部176で画像が露光された後、乳剤面(露光面)に水が塗布された状態で第3のローラ対166で受像紙108と重ね合わされるようになっている。
(ヒートローラ)
ヒートローラ174は、本装置の熱現像転写部であり、円筒状のローラ本体180と、このローラ本体180の内部の軸線に沿って設けられたヒータ182と、で構成されており、ヒータ182の作動によって、ローラ本体180の表面が加熱され、このローラ本体180に巻き掛けられる部材(感光材料106及び受像紙108)に熱を与える役目を有している。この加熱により、熱現像転写処理がなされ、感光材料106上に記録された画像が、受像紙108に転写されるようになっている。
【0036】
ヒートローラ174の右下近傍には剥離ローラ184と剥離爪186とが設けられ、ヒートローラ174に約1/3程度巻き掛けられた受像紙108を感光材料106から引き剥がし、排出トレイ140方向に受像紙108を案内する構造となっている。
【0037】
一方、感光材料106は、ヒートローラ174に約1/2程度巻き取られ、180°方向転換されて巻取リール154が装填された位置へ案内されるようになっている。
(水塗布部)
図3に示される如く、水塗布部178は、画像形成用溶媒としての水を感光材料106又は受像紙108に付与し、両者の重ね合わせ面を密着させ、熱現像する役目を有しており、感光材料106の幅方向に沿って長尺の塗布片188と、水を貯留するタンク190とで構成されている。
【0038】
塗布片188は、フェルトやスポンジ等の吸収性の高い部材で、かつ適度な硬さを持ったもので、感光材料106が搬送時に所定の圧力で接触するようになっている。タンク190内の水は毛細管現象を利用して、塗布片188へ常に適度な量が移行するようになっており、前記感光材料106と塗布片188とが接触することにより、塗布片188によって感光材料106の表面(乳剤面)に水が塗布される構成である。
【0039】
また、塗布片188が適度な圧力で感光材料106に当接しているため、水は、均一に塗布される。
【0040】
タンク190内の水は、水塗布部178全体を取り外すことにより、補充するようになっているが、配管を施して、装置外部から常に水を供給するようにしてもよい。
【0041】
なお、本実施の形態では、画像形成用溶媒として水を使用しているが、この水は純水に限らず、広く一般的に使用されている意味で水を含む。また、水とメタノール、DMF、アセトン、ジイソブチルケトン等の低沸点溶媒との混合溶媒であってもよい。さらに、画像形成促進剤、カブリ防止剤、現像停止剤、親水性熱溶媒等を含有させた溶液であってもよい。
(露光部)
図4には、本実施の形態に係る露光部176が示されている。
【0042】
露光部176は、感光材料106の搬送路上方に設けられた光源ユニット200を主構成として、コントローラ202に接続されている。コントローラ202には、デジタル画像データがメモリされており(前記光ディスク102やFD104から読み取った画像データ)、このデジタル画像データに応じて、光源ユニット200内の光源部204を点灯させるようになっている。
【0043】
光源ユニット200は、後述する本発明の走査手段に対応する主走査ユニット206の駆動によって、感光材料106の幅方向(主走査方向)に移動可能となっており、感光材料106が露光部176をステップ駆動するときの停止時に主走査が行われるようになっている。
【0044】
露光部176の光源ユニット200は、箱型の露光ケーシング214によって覆われており、この露光ケーシング214の上端面に光源部204が配設され、この光源部204の発光面が露光ケーシング214内側に向けられている。光源部204の発光面側には、アパーチャ216が設けられ、複数のLEDチップ208からの光の広がりを制限している。なお、アパーチャ216はなくてもよい。
【0045】
アパーチャ216の下流側で露光ケーシング214の中央部の支持部215には、テレセントリックレンズ212が配設され、光源部204からの所定の光を集光し、感光材料106上に適切なピントとなるように結像させる役目を有している。なお、結像される光の解像度は、250〜400dpi程度である。
【0046】
ここで、テレセントリックレンズ212は、各々複数枚のレンズと絞りで構成されており、像面の高さが変わっても倍率が変動しない特性を持ったレンズであり、主走査ユニット206による主走査移動時や、露光ケーシング214の取り付け状態による差を吸収することができる。
【0047】
また、全体的なピントは、図示しないオートフォーカス機構によって常に調整されている。或いは、焦点深度の深いレンズ系とすることにより調整不用とすることもできる。
【0048】
光源部204は、主走査ユニット206の一部を構成する互いに平行な一対のガイドシャフト218に支持されている。このガイドシャフト218は、感光材料106の幅方向(図4の矢印W方向)に沿って配設されており、光源部204は、このガイドシャフト218に案内されて、感光材料106の幅方向に移動可能とされている。
【0049】
光源部204の露光ケーシング214には、無端のタイミングベルト220の一部が固定されている。このタイミングベルト220の両端は、それぞれガイドシャフト218の両端近傍に位置するスプロケット222に巻き掛けられている。一方のスプロケット222の回転軸には変速機224を介してステッピングモータ226の回転軸と連結されており、このステッピングモータ226の往復回転によって、光源部204は、ガイドシャフト218に沿って往復移動される。
【0050】
図6に示されるように、ステッピングモータ226は、ドライバ227を介してコントローラ202に接続されている。ステッピングモータ226の駆動はコントローラ202によって制御され、感光材料106のステップ駆動と同期がとられている。すなわち、感光材料105が1ステップ移動して停止した状態で、ステッピングモータ226が回転を開始して、光源部204が、感光材料106上を感光材料106の幅方向に沿って移動する。所定パルスを確認した後、ステッピングモータ226を逆回転させることにより、光源部204は元の位置に戻る。この光源部204の戻り動作と同時に感光材料106の次の移動が開始されるようになっている。
【0051】
図4に示されるように、光源部204の光出力側、感光材料106との対向面にはフォトダイオード228が配設され、光源部204からの光源の光量に応じた信号を出力するようになっている。このフォトダイオード228は、光量補正ユニット230に接続され、前記信号はこの光量補正ユニット230へ入力される。
【0052】
光量補正ユニット230では、検出した各色のLEDチップ208からの光量を比較して、濃度、色バランス調整を行い、補正値をコントローラ202へ出力する役目を有している。
【0053】
図5に示される如く、光源部204は、LEDチップ208が集合して構成されており、それぞれB(ブルー)、G(グリーン)、R(レッド)の各色に発色するLEDチップ208(以下、色ごとの個々に説明する場合には、B色に発色するLEDチップをB−LEDチップ208B、G色に発色するLEDチップをG−LEDチップ208G、R色に発色するLEDチップをR−LEDチップ208Rという)がそれぞれ基板210上で、感光材料106の幅方向(主走査方向)に沿って、同一の配列規則にしたがって取り付けられている。なお、各露光波長は、R−LEDチップ208Rでは650±20nm、G−LEDチップ208Gでは530±30nm、B−LEDチップ208Bでは470±20nmである。すなわち、基板210の平面視で右端には、10個のB−LEDチップ208Bが、2列、かつ千鳥状に配列され、左端には、10個のR−LEDチップ208Rが、2列、かつ千鳥状に配列され、中央には、10個のG−LEDチップ208Gが、2列、かつ千鳥状に配列されており、合計6列のLEDチップが配列されている。
【0054】
基板210には、所定の配線がエッチング処理等で施されているが、この配線間が短絡しないように、金属で被覆されており、放熱機能を有している。このため、LEDチップ210の点灯による発熱を抑制することができ、光量の変動を抑えることができる。
【0055】
以下に、本実施の形態で適用される光源部204の各部の寸法を示す。
まず、基板210は横(X)×縦(Y)寸法は、5×5mm(最大)であり、LEDチップ208の外形寸法(x×y)は約360×360μmである。同一色の列間ピッチPは600μmで、各列の行ピッチLは520μm、千鳥状としたときの段差寸法Dは260μmである。各色間の隙間寸法Gはテレセントリックレンズ212によって決まるものであり、一義的に決められないが、R−G間、G−B間の隙間寸法Gは同一であることが好ましい。
【0056】
なお、図5に示すLEDチップ208の斜線部分は、実際に発光する領域であり、図5の鎖線で示される如く、千鳥状とした隣り合う列同志の発光領域の境を一致させている。
【0057】
上記構造の光源部204により、感光材料106上には、各色共に1回の主走査で所定数本の主走査ラインが記録できることになる。このため、感光材料106のステップ移動は、感光材料106上に記録される主走査ライン幅の所定倍のピッチで駆動、停止を繰り返すように制御されている。
(リザーバ部)
リザーバ部170は、前述の如く露光部174と水塗布部178との間に配設されており、2対の挟持ローラ対192、194と、1個のダンサーローラ196とで構成されている。感光材料106は、2対の挟持ローラ対192、194に掛け渡されており、この間で感光材料106に略U字型の弛みを設けている。この弛みに対応してダンサーローラ196を上下動するようになっており、弛み部の感光材料106を保持している。
【0058】
露光部176では、感光材料106はステップ移動するが、水塗布部178では、水の均一な塗布のために一定速度で搬送させる必要がある。このため、露光部176と水塗布部178との間に感光材料106の搬送速度差が生じる。この速度差を吸収するために、ダンサーローラ196が上下動させ、感光材料106の弛み量を調整し、感光材料106のステップ移動と定速移動とを同時に行えるようにしている。
【0059】
ところで、画像形成装置100は、図7に示されるように、感光材料106上に光源部204のLEDチップ208による露光可能な領域の一部を副走査方向に重ねて重複領域450を形成し、この重複領域450において2回の主走査で3本の主走査ラインを形成しながら画像を形成する画像形成処理が実行可能となっている。このために、重複領域450の3本の主走査ラインを形成可能なLDチップ208を先の主走査で点灯するか後の主走査で点灯するかを選択設定する露光パターンが設定されている。
【0060】
ここでは、重複領域450のうち、中央の1本をn回目の主走査で形成し、両端の2本をn+1回目の主走査で形成する露光パターンが設定されている(図8(A)参照)。この露光パターンによって、重複領域450の3本の主走査ラインを形成可能なLEDチップ208が、各主走査ラインごとに対応付けられる。
【0061】
図6に示されるように、画像形成装置100には、上記のような画像形成処理の実行を指示するパターン実行キー117が設けられている。パターン実行キー117は、所定の操作を行うことによって、予め設定された露光パターンによる画像形成処理の開始を指示する実行信号を出力する。
【0062】
コントローラ202には、露光制御部400が備えられ、露光制御部400は、光ディスク102又はFD104からの画像信号を読み込む。また、露光制御部400には、露光パターンが予め設定されていると共に、パターン実行キー117が接続され、パターン実行キー117から露光パターンにしたがった画像形成処理の実行を指示する実行信号が入力する。さらに、露光制御部400には、光量補正ユニット230が接続され、光量補正ユニット230から補正値を読み込む。
【0063】
露光制御部400には、コントローラ202に備えられた主走査制御部410及び副走査制御部412が接続されている。主走査制御部410は、主走査ユニット206を移動させるステッピングモータ226にドライバ227を介して接続している。
【0064】
また、副走査制御部412は、ドライバ414を介してモータ416の駆動を制御している。モータ416は、その駆動力によって、感光材料搬送系の第4のローラ対168及びリザーバ部の挟持ローラ対192(図3参照)を回転させている。副走査制御部412は、第4のローラ対168及び挟持ローラ対192の駆動を制御して、感光材料106を所定の副走査量でステップ移動させ、主走査制御部410による主走査に同期させて副走査を制御している。
【0065】
副走査制御部412には、露光制御部400から、実行が指示された露光パターンが入力する。副走査制御部412は、入力された露光パターンにしたがって光源部204による露光領域が3本の主走査ラインで重複するように、予め10個のLEDチップ208による主走査に対応した副走査量を調整し、重複領域450に対応した副走査量を決定する。
【0066】
また露光制御部400には、LED光量調節部404が接続されており、このLED光量調節部404には、露光制御部400から、実行が指示された露光パターンが入力する。LED光量調節部404は、入力された露光パターンにしたがって、重複領域450(図7参照)の3本の主走査ラインを形成可能な、対応付けられた3組のLEDチップ208のうち、n回目の主走査露光に選択された主走査ラインを形成するLEDチップ208を各組においてそれぞれオンに調節する。このとき、n+1回目の主走査露光に選択された主走査ラインに対応したLEDチップ208はオフに調節される(図8参照)。
【0067】
LED光量調節部404には、LED発光制御部408に接続されている。LED発光制御部408では、露光パターンにしたがってオンに調節された指定のLEDチップ208を含む、光源部204に設けられた全てのLEDチップ208の発光を、デジタル画像データにしたがって制御する。
【0068】
従って、画像形成装置100では、パターン実行キー117の操作に応じて、露光パターンにしたがって、所定の副走査量で、露光領域の一部を重複させながら、光量を調節されたLEDチップ208を含む光源部204のLEDチップ208を用いて主走査露光を繰り返し、画像を形成する。
【0069】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
まず、画像形成のための全体の流れを説明する。
【0070】
トレイ144をトレイ装填口146に装填しておき、感光材料106を巻き取った状態の供給リール152及び空状態の巻取リール154をそれぞれ所定位置に装填し、かつローディングが完了した状態で、操作表示部112のプリント開始キーを操作すると、コントローラ202では、光ディスク102又はFD104から画像データを読取り、記憶する。
【0071】
コントローラ202で画像データを記憶すると、供給リール152が駆動して、感光材料106の搬送を開始する。
【0072】
感光材料106が露光部176の所定位置に至ると、感光材料106は一旦停止して、コントローラ202から画像信号が光源部204へ出力される。この画像信号は、所定のライン数ごとに出力され、光源部204は、ステッピングモータ226の駆動によってガイドシャフト218に案内され感光材料106の幅方向に沿って移動しながら、所定の緊密間隔で露光を行い、多数のドット280から構成される主走査ラインを形成する。
【0073】
また、このとき、このデジタル画像信号の出力の開始前にフォトダイオード228によって光源部204からの各色の光量を検出し、光量補正ユニット230において、濃度、色バランス等を調整するための補正値をコントローラ202へ供給し、画像信号を補正している。この補正値は1画像ごとに実行される。
【0074】
1回の主走査露光が終了すると、感光材料106は所定のピッチで1ステップ移動して停止し、2回目の主走査露光が成される。これを繰り返すことによって感光材料106上に1フレーム分の画像が記録される。
【0075】
なお、記録が終了した感光材料106は、リザーバ部170の上流側の挟持ローラ対192のみの駆動(下流側の挟持ローラ対194は停止)によって、ダンサーローラ196に巻き掛けられるようにリザーバ部170で弛んだ状態で保持され、水塗布部178へは至らないようになっている。
【0076】
リザーバ部170に、1画像分の長さの感光材料106がたまると、リザーバ部170の下流側の挟持ローラ対194が駆動を開始する。これにより、感光材料(画像形成済)106が水塗布部178へ搬送される。水塗布部178では、感光材料106は定速搬送され、塗布片188によって水が均一に塗布される。
【0077】
この塗布片188には、タンク190から水が常に送られており、かつ所定の圧力で感光材料106を押圧しているため、適量の水が感光材料106へ塗布される。
【0078】
水が塗布された感光材料106は、ガイド板172に案内されて第3のローラ対166へと搬送される。
【0079】
一方、受像紙108は、半月ローラ156が1回転することにより、半月ローラ156の周面と受像紙108の先端部とが接触し、最上層の受像紙108が引き出され、第1のローラ対160の挟持される。この第1のローラ対160の駆動によって、受像紙108はトレイ144から引き出され、第2のローラ対162に挟持された状態で、感光材料106を到着を待つ。
【0080】
感光材料106がガイド板を通過するのに同期して、第1のローラ対160及び第2のローラ対162の駆動が開始され、受像紙108は、ガイド板164に案内されて第3のローラ対166へと搬送される。
【0081】
第3のローラ対166では、感光材料106と受像紙108とが重ね合わされた状態で挟持し、ヒートローラ174へ送り出す。このとき、感光材料106に塗布された水によって、両者が密着される。
【0082】
重ね合わされた状態の感光材料106と受像紙108は、ヒートローラ174に巻き掛けられ、ヒータ182からの熱を受け、熱現像転写処理がなされる。
すなわち、感光材料106に記録された画像が受像紙108へ転写され、顕像化される。
【0083】
ヒートローラ174に約1/3程度巻き掛けられた状態で熱現像転写は完了し、受像紙108は、剥離ローラ184及び剥離爪186によって感光材料106から剥がされ、剥離ローラ184に巻き掛けられる形で排出トレイ140上に排出される。
【0084】
一方、感光材料106は、ヒートローラ174に約1/2巻き掛けられた後、接線方向に移動して、巻取リール154に巻き取られる。
【0085】
これにより、コンパクトな構造で画像形成を行うことができ、モニタ部114により記録する画像を確認することができるため、濃度や色バランスの調節が容易となる。
【0086】
次に、図8及び図9を参照して、画像形成処理について説明する。図9には、本実施の形態に係る画像形成処理の一例が示されている。
【0087】
パターン実行キー117の操作によって露光パターンにしたがった画像形成処理が指示されると、ステップ300において、露光パターンが取り込まれる。
【0088】
露光パターンが取り込まれると、ステップ302において、露光パターンにしたがって副走査量が調整されて調整後の副走査量が決定される。これにより、3本の主走査ラインによって構成された重複領域450が2回の主走査によって露光可能となる。
【0089】
副走査量が決定すると、ステップ304において、露光パターンにしたがって重複領域450の3本の主走査ラインのうち、今回の主走査露光で形成することが選択された主走査ラインに対応するLEDチップ208のみをオンに調節する。今回の主走査露光で形成することが選択されなかった主走査ラインに対応するLEDチップ208をオフに調節する。
【0090】
重複領域450に対応するLEDチップ208がオンまたはオフに調節されると、ステップ306において、デジタル画像データが取り込まれる。このとき、全てのLEDチップ208に対してデジタル画像データが割り当てられる。このため、オフに調節されたLEDチップ208に対してもデジタル画像データが割り当てられる。
【0091】
デジタル画像データが取り込まれると、ステップ308において、主走査露光が開始される。
【0092】
図8(A)に示されるように、露光パターンにしたがって主走査露光が開始されると、対応付けされたLEDチップ208が副走査方向Pに沿ってオフオンオフとなったLEDチップ208によって、ドット451を主走査方向Wに連続して形成し、n回目側重複パターン452を構成する。これにより、オンに調節されたLEDチップ208によって、重複領域450の主走査ラインのうちn回目の主走査露光で形成することが選択された中央の主走査ラインが形成され、オフに調節されたLEDチップ208に対応する部分は空白となる。
【0093】
主走査露光が開始されると、ステップ310において主走査露光が終了したか否が判断され、終了するまで判断は否定される。
【0094】
1回の主走査が終了すると、判断は肯定されてステップ312において、調整され決定された副走査量で副走査される。この副走査によって、n回目の主走査露光により中央の主走査ラインのみが形成された重複領域450が、次の主走査による露光領域内に配置される。
【0095】
副走査が完了すると、ステップ314において、次の主走査ラインがあるか否かが判断され、所望の画像を形成するための主走査ラインが全て形成されていない場合には判断は肯定されてステップ306に移行し、次の主走査に係るデジタル画像データの取り込みが行われ、次の回の主走査が行われる。
【0096】
図8(A)に示されるように、露光パターンにしたがった主走査露光により、n+1回目の主走査露光で形成することが選択された主走査ラインに対応付けされたLEDチップ208が、オンとなってドット453を主走査方向Wに連続して形成し、これにより、n+1回目の重複パターン454が構成される。このn+1回目の重複パターン454は、n回目の重複パターンが452が形成された重複領域450に重ねて形成される。この結果、n回目の主走査露光によって形成されたドット451による中央部分の主走査ラインに、両側に隣接した2本の主走査ラインが形成される。これにより、重複領域450を構成する3本の主走査ラインのうち、中央の主走査ラインは、n回の主走査露光により形成され、残りの主走査ラインは、n+1回の主走査露光により形成される。
【0097】
このとき、図8(B)に示されるように、副走査時の移動量に誤差が生じて副走査量と実際の移動量とが異なった場合には、n+1回目の主走査ラインとn回目の主走査ラインとの間隔にバラつきが生じる。なお、図8(B)では移動量が設定量よりも少ない場合を示している。
n回目の主走査ラインとn+1回目の主走査ラインとの間隔が狭まると、重複領域450以外では、非重複領域のドット449にn+1回目のドット453が重なり、重複領域450では、n回目の主走査露光によるドット451にn+1回目の主走査露光によるドット453が重なる(位置Q及び位置S)。ドット451とドット453とは同一の光量となっているので、重複した部分(位置Q及び位置S)の濃度は濃くなる(図8(C)参照)。一方、n+1回目の主走査ラインがずれて、間隔が大きくなった部分(図8(B)における位置R)では、ドットが形成されないため濃度が薄くなる(図8(C)参照)。
【0098】
このため、位置Q、位置S及び位置Rに示されるように、主走査ラインの間隔にバラつきが生じ、このバラつきは細かい周期で発生する。この間隔のバラつきによって主走査方向に延びるスジ状の濃度ムラが生じるが、このような狭められた間隔で発生するスジ状の濃度ムラでは、画像全体として目立たない。
【0099】
このように、この露光パターンによる主走査露光を、副走査を繰り返しながら連続して行うことによって、副走査方向に連続した主走査ラインにより構成される画像を形成する。
【0100】
一方、所望の画像を形成するための主走査ラインが全て形成され、次に形成可能な主走査ラインがない場合には判断は否定されて、所望の画像を形成するための一連の処理を完了する。なお、所望の画像が複数存在する場合には、このルーチンを繰り返し実行することによって、同様に複数の画像を形成することができる。
【0101】
これにより、副走査量と副走査を行うときの移動量とが異なっても、主走査方向に延びるスジ状の濃度ムラによって仕上がり品質を損なうことなく、高画質の画像を効率よく形成することができる。
【0102】
本発明の実施の形態では、単一の露光パターンで画像を形成する場合を例に説明したが、露光パターンは単一でなくてもよい。
【0103】
図10には、重複領域450の主走査ラインのうち、先に点灯するLEDチップ208を主走査ごとに選択して変更する場合の一例が示されている。これにより、先に形成される主走査ラインが主走査ごとに変更される。なお、図10において重複領域450、455のうち斜線部はオンに調節されたLEDチップ208によって主走査ラインが形成される部分を示している。
【0104】
この画像形成処理では、主走査ごとに露光パターンが変更されるため、n回目の主走査露光においてオフオンオフに調節されたLEDチップ208は、n+1回目の主走査露光においてオンオフオフに調節される。このため、n回目とn+1回目の主走査露光による重複領域450では、3本の主走査ラインのうち中央の1本が先に形成されるが、n+1回目のとn+2回目の主走査露光による重複領域455では、3本の主走査ラインのうち副走査方向上流側の1本が先に形成される。
【0105】
このような主走査ごとに異なる露光パターンを用いて画像を形成するときに、副走査に誤差が生じても、主走査ラインの間隔のバラつきが発生する間隔(周期)を狭めると共に主走査ごとに異なって発生させる。
【0106】
これにより、主走査ラインの間隔のバラつきを主走査ごとに異なる周期で発生させるため、不規則なスジ状の濃度ムラにして、より一層濃度ムラを目立たせなくすることができる。
【0107】
このような露光パターンは、重複領域450、455において先に形成する主走査ラインを選択するために、例えば乱数等を適用して構成することができる。これにより、一定の周期でパターンが繰り返されることを防止して、スジ状の濃度ムラの出現周期を不規則して一層目立たないようにすることができる。
【0108】
また、繰り返し適用される単一の露光パターンと主走査ごとに変更可能な露光パターンとを選択的に設定することもできる。この場合には、任意の露光パターンを選択可能にする選択手段を設けることができる。
【0109】
なお、重複領域450に属する主走査ラインの数を3本としたがこれに限定されない。少なくとも2本の主走査ラインで構成される重複領域450であれば、前記同様の効果を得ることができる。但し、重複領域450に属する主走査ラインの数を増やすことによって、一度に形成される主走査ラインの数が減少するので、処理効率の観点から重複領域450の属する主走査ラインの数を決定する。但し、重複領域450に2本の主走査ラインが属する場合には、副走査方向P下流側の主走査ラインを先に形成する。
【0110】
本実施の形態では、露光パターンを、一対のLEDチップ208の光量をオンオフに調節する場合について説明したが、これに限定されない。
【0111】
図11には、対応する一対のLEDチップ208の光量を、重複露光することによってデジタル画像データに基づく光量になるように調節した露光パターンの一例が示されている。
【0112】
この露光パターンでは、n回目の主走査露光によってn回目側パターン452のドット460が形成され、n+1回目の主走査露光によってn+1回目パターン454のドット464が形成される。このドット460とドット464とを各々形成するLEDチップ208及びこれに対応するLEDチップ208の光量は、重複露光により足し合わされてデジタル画像データに基づく光量となる。なお、主走査ラインごとに対応付けられ、ドット460及びドット464を形成する一対のLEDチップ208の光量は、合計した場合にドット462を形成するLEDチップ208の光量と同一となれば、異なる光量としても同一の光量としてもよい。
【0113】
このため、n回目及びn+1回目の主走査露光により重複露光を行うことによって、重複領域450では、ドット460とドット464が重なって形成され、所定の露光量となる。これにより、重複領域450の主走査ラインは他の領域の主走査ラインと同一の濃度で形成され、均一の濃度の画像を形成可能にすることができる。
【0114】
この場合には、副走査時に移動量の誤差が生じても、ドット460、ドット464及びドット462のいずれか2つが重なり合うことにより生じる濃度差は小さい。
【0115】
また、対応する一対のLEDチップ208の光量を同一の光量とした場合、即ち50%の光量にしたには、ドット460、464とドット462とが重複してもドット462の1.5倍程度の濃度にすることができるため、濃度差を小さくすることができる。一方、対応する一対のLEDチップ208の光量を異なる光量とした場合には、ドット460、464、ドット462によって重複領域450における濃度差を、より細かく連続して生じさせることができる。
【0116】
この結果、主走査方向Wに延びるスジ状の濃度ムラを、一層目立ちにくくすることができる。
【0117】
この一対のLEDチップ208の光量を調節する露光パターンでは、重複領域450に属する主走査ラインの数を3本としたが、これに限定されない。重複領域450に、少なくとも2本の主走査ラインが属する場合であれば、対応する一対のLEDチップ208の光量の合計を、他の領域のLEDチップ208の光量と同一にして、前記同様の効果を得ることができる。
【0118】
この露光パターンにおいて、対応する一対のLEDチップ208の光量を異なる光量とした場合には、主走査ごとに光量を変更することができる。これにより、移動量と副走査量とが異なった場合に生じる主走査方向に延びるスジ状の濃度ムラの出現周期を一層不規則にして、このような濃度ムラを一層目立たないようにすることができる。
【0119】
なお、1回の主走査露光において、重複領域450に属する全ての主走査ラインを同一の光量で形成することもでき、またこれらの主走査ラインを各々異なる光量で形成することもできる。いずれの場合であっても、前記同様の効果を得ることができる。
【0120】
本発明の実施の形態では、露光パターンを予め設定していたが、これに限定されない。例えば、光ディスク102やFD104から、露光処理の度に読み込んでもよい。
【0121】
【発明の効果】
本発明によれば、副走査量調整手段により調整された副走査量で副走査することにより、重複する主走査ライン領域の主走査ラインを2回の主走査のいずれかで形成するので、1回の主走査露光で露光される領域内に、今回の主走査露光時と前回又は次回の主走査露光時との間の境界を複数形成することができ、副走査を行うときの移動量に誤差が生じても、主走査ラインの間隔のバラつきが発生する間隔を狭めることができる。従って、副走査時の移動量に誤差が生じても主走査方向に延びるスジ状のムラを目立たなくして、より仕上がり品質が損ねられることがない。また、これにより、高画質(高解像度)の画像を効率よく形成することができる。
【0122】
また、重複して露光される主走査ライン領域に、重複露光して露光される主走査ラインを設けるので、1回の主走査露光で露光される領域内に、今回の主走査露光時と前回又は次回の主走査露光時との間の境界を複数形成することができ、副走査を行うときの副走査量と実際の移動量とが異なっても、主走査ラインの間隔のバラつきが発生する間隔を狭めることができる。仕上がり品質が損ねられることがなく、高画質(高解像度)の画像を効率よく形成することができる。
【0123】
更に、上記発明において、重複する主走査ライン領域内の主走査ラインから選択された今回の主走査露光時に点灯する発光素子又は、重複する主走査ライン領域内の主走査ラインから選択された重複露光する主走査ラインに対応する発光素子を、主走査ごとに選択するので、このように形成した画像には、副走査量と実際の移動量とが異なっても、主走査方向に延びるスジ状のムラが不規則となり、一層目立たないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像形成装置の斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る画像形成装置の正面図である。
【図3】本実施の形態に係る画像形成装置の内部構成を示す側面断面図である。
【図4】露光部の概略構成を示す正面図である。
【図5】露光部の光源部を示す平面図である。
【図6】コントローラの機能ブロック図である。
【図7】本実施の形態に係る露光パターンにしたがって画像形成処理が行われた感光材料の概念的な平面図である。
【図8】(A)は本実施の形態に係る露光パターンにしたがって形成されるドットの概念図、(B)は(A)においてドットが重なって形成されたときの部分拡大図、(C)は(B)の濃度変化を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る画像形成処理の一例を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態の他の露光パターンにしたがって画像形成処理が行われる感光材料の概念図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る他の露光パターンにしたがって形成されるドットの概念図である。
【符号の説明】
100 画像形成装置
106 感光材料
108 受像紙
117 パターン実行キー(発光制御手段)
176 露光部
178 水塗布部
200 光源ユニット
202 コントローラ
204 光源部(露光光源)
206 主走査ユニット
208 LEDチップ(発光素子)
226 ステッピングモータ(主走査手段)
400 露光制御部
404 LED光量調節部(発光制御手段)
408 LED発光制御部(発光制御手段)
410 主走査制御部
412 副走査制御部(副走査量調節手段)
416 モータ(副走査手段)

Claims (1)

  1. 露光光源と感光材料とを主走査方向及び副走査方向へ相対移動させて、前記露光光源からの光ビームをデジタル画像データに基づいて感光材料上に走査露光し、画像を形成する画像形成装置であって、
    前記露光光源は、副走査方向に沿って複数の光ビームを発するように複数の発光素子が配設され、主走査により同時に複数本の主走査ラインが形成されて主走査露光が行われるものであり、
    一主走査露光後、次の主走査露光時に複数の主走査ラインが重複するように副走査量を調整する副走査量調整手段と、
    前記重複する主走査ライン領域を露光する発光素子について、先の主走査及び後の主走査において重複させて点灯させる発光素子を一主走査毎に選択設定し、選択設定された発光素子は重複露光により前記デジタル画像データに応じた露光量となるように発光を制御し、選択設定されなかった発光素子は先の主走査のみ、又は後の主走査のみで点灯させるように制御する発光制御手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
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