JP2006285054A - 写真処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 テストプリントによって形成された帯体の濃度を濃度計を用いて自動的に測定する場合でも、各帯体の濃度を正確に検出して、適正な露光条件の補正を行うことが可能な写真処理装置を提供する。
【解決手段】 写真プリントシステム1では、コンピュータユニット88が、セットアップ用に作成されるテストペーパーTPについて、図7に示すように、濃度測定対象となる各帯体Fの間に、隣接する帯体Fとの濃度差ができるだけ大きいGAP帯gを挿入するように、プリント露光部14を制御する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、印画紙にプリントした画像の色の濃度を自動的に測定する濃度計を備えており、濃度計における測定結果に基づいて露光条件の調整を行う写真処理装置に関する。
従来より、搬送される印画紙に対して露光部から光を照射して画像形成を行った後、現像液、漂白液、定着液、安定液等の各処理液に画像形成済みの印画紙を浸漬して写真プリントを行う写真処理装置が用いられている。
このような写真処理装置では、写真プリントを行う印画紙の製造ロットごとの発色特性の違い、露光部からの光の照射量のばらつきや露光部の光源の経時変化、各処理液の活性度合い等によって、プリント後の色合いが変化してしまう場合がある。この色合いの変化は、画像の再現性を低下させるため好ましくない。
このため、装置の立ち上げ時等において、1枚目の印画紙に対して濃度が異なる複数の帯体のテストプリントを行い、内蔵している濃度計によってこの濃度を測定して、露光条件等を調整するセットアップが行われる。これにより、毎回の写真プリントにおいて安定した写真プリントを行うことができる。
テストプリントでは、露光部によって濃度の異なる複数の帯体を所定のパターンで露光処理し、これを現像してテストペーパーを作成する。そして、このテストペーパーに形成された濃度の異なる複数の帯体の濃度が濃度計によって自動的に測定される。一般的に、テストペーパーに形成された濃度の異なる複数の帯体は、最も低濃度(白)から最も高濃度(黒)まで所定の濃度差ごとに均等の幅で形成されている(特許文献1の図2参照)。このため、写真処理装置では、濃度計によってこれらの複数の帯体の濃度を自動的に測定することで、今回テストプリントした画像の濃度が、低濃度側に偏っているか高濃度側に偏っているかを検出し、露光条件の調整等のセットアップを行う。
特開2001−005107号公報(平成13年1月12日公開)
しかしながら、上記従来の写真処理装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された写真処理装置では、テストプリントとして形成したテストペーパー全体の濃度が低濃度側あるいは高濃度側に大きく偏ってしまうと、隣り合う帯体同士の濃度差が小さくなってしまう。このとき、濃度計によって各帯体の濃度を自動的に測定していくと、隣接する帯体の濃度差が小さ過ぎて人間の目では認識できる濃度差であっても濃度計によっては認識することができずに帯体の境界を検出できない場合がある。通常、濃度計は、濃度が変化する境界部分を基準にしてそこから所定の距離だけ移動して濃度の測定を行うため、濃度が変化する境界部分を検出できない場合には、測定位置を正確に特定できずにセットアップを行うことができなくなるおそれがある。
本発明の課題は、テストプリントによって形成された帯体の濃度を濃度計を用いて自動的に測定する場合でも、各帯体の濃度を正確に検出して、適正な露光条件の補正を行うことが可能な写真処理装置を提供することにある。
第1の発明に係る写真処理装置は、感光材に対して濃度の異なる複数の帯体を形成するテストプリントを行い、前記各帯体の濃度を測定した結果に基づいてセットアップを行う写真処理装置であって、露光部と、現像処理部と、濃度測定部と、制御部と、を備えている。露光部は、感光材に対して画像データに基づいて露光処理を行う。現像処理部は、露光部によって露光処理された感光材に対して現像処理を行う。濃度測定部は、露光部および現像処理部においてセットアップ用のテストプリントを行って形成された濃度の異なる複数の帯体の濃度をそれぞれ測定する。制御部は、濃度の異なる複数の帯体の間に、両側の帯体との濃度差が所定の値以上となる仮の帯体を挿入するように露光部を制御する。
ここでは、テストプリントによって形成された複数の帯体のそれぞれの間に、挿入される両側の帯体との濃度差が所定値以上ある仮の帯体を挿入して、各帯体の濃度を濃度測定部によって測定する。
ここで、仮の帯体とは、濃度測定対象である帯体の境界部分を分かり易くするために挿入されるものであって、濃度測定対象にはならない部分である。例えば、低濃度(白)から高濃度(黒)までの濃度の異なる複数の帯体を濃度順に形成したテストプリントでは、低濃度(白)側の帯体の間には黒色の仮の帯体を挿入し、反対に高濃度(黒)側の帯体の間には白色の仮の帯体を挿入する。また、挿入される仮の帯体の濃度を決定する隣接する帯体との所定の濃度差は、濃度計等の濃度測定部の特性によって変動するものであるが、例えば、0.5D(Density)以上とすることができる。
通常、濃度測定部によってテストプリントによって形成された帯体の濃度を自動的に測定する場合には、濃度が切り替わる帯体の境界の位置を検出してその位置から所定の距離だけ内側の位置においてその帯体の濃度を測定している。このため、この帯体同士の境界部分の検出は、濃度測定部の現在の測定位置を正確に把握するために必要であり、セットアップのための正確な自動濃度検出を行う上で必須条件となる。
そこで、本発明の写真処理装置では、テストプリントによって濃度の異なる複数の帯体を形成するに際して各帯体の間に隣接する帯体との濃度差が所定値以上になるような仮の帯体を挿入してテストプリントを行う。これにより、隣接する帯体の濃度差が所定値以上ない場合でも、その間には両側の帯体との濃度差が所定値以上ある仮の帯体が挿入されているため、濃度測定部によって確実に濃度が切り替わる境界部分を検出して、セットアップ用の濃度の測定を正確に行うことができるため、適正なセットアップを行って再現性の高い写真プリントを行うことが可能な写真処理装置を提供することができる。
第2の発明に係る写真処理装置は、第1の発明に係る写真処理装置であって、仮の帯体は、白および黒の帯体である。
ここでは、白/黒の2色を仮の帯体の色(濃度)として用いている。つまり、白は最低濃度を示すものであり、黒は最高濃度を示すものである。このため、テストプリントによって形成された複数の帯体のうち、高濃度(黒)側には白の仮の帯体を挿入し、低濃度(白)側には黒の仮の帯体を挿入する。
これにより、双方の側の濃度において、隣接する帯体同士の境界を明確にすることができるため、濃度測定部によるテストプリントによって濃度ごとに形成された帯体の正確な濃度測定が可能になる。
第3の発明に係る写真処理装置は、第2の発明に係る写真処理装置であって、制御部は、白および黒の仮の帯体の切り替え位置を変更する。
ここでは、異なる濃度で形成された各帯体の間に挿入された白と黒の仮の帯体について、テストプリントによって形成された帯体の濃度の偏りの方向に応じて白/黒の切替え位置を変更する。
すなわち、濃度が異なるそれぞれの帯体の間に挿入された仮の帯体は、帯体との間の濃度差が所定値以上になるように、濃度が低い側には黒い仮の帯体、濃度が高い側には白い仮の帯体が挿入される。このため、通常は、帯体間に挿入される仮の帯体の色は、高低の濃度の中間部分にあたる位置で白/黒が切替えられている。このような白/黒の切替え位置を固定した場合には、テストプリントの濃度が例えば低濃度側に偏っているとテストプリントによって形成された帯体の全体が白っぽくなる。このため、間に挿入される両側の帯体との濃度差が所定値以上にならなくなる場合がある。この問題を解消するためには、黒い仮の帯体を中間位置よりももっと高濃度側まで挿入するように変更する必要がある。
そこで、本発明の写真処理装置では、仮の帯体として白/黒の2種類を帯体の間に挿入する写真処理装置において、テストプリントの結果に応じて白/黒の2種類の仮の帯体の切り替え位置を制御部によって変更する。
これにより、テストプリントが低濃度あるいは高濃度のいずれか一方に偏っているために1回目の濃度検出において帯体と仮の帯体との境界位置を正確に検出できなかった場合でも、白/黒の仮の帯体の切替え位置を変更して2回目の自動濃度測定を行うことで、容易に帯体と仮の帯体との濃度差が所定値以上になるようにすることができる。よって、テストプリントによって形成された帯体と仮の帯体との境界部分を確実に検出して、各帯体の濃度を正確に測定することができる。
第4の発明に係る写真処理装置は、第3の発明に係る写真処理装置であって、制御部は、仮の帯体の白および黒の切り替え位置の初期位置として、濃度が異なる複数の帯体のうち中間の濃度に相当する帯体の間の位置を設定している。
ここでは、濃度測定部の測定対象である帯体の間に挿入される仮の帯体について、白/黒の切替え位置の初期位置として、低濃度から高濃度になるように順に配置された複数の帯体の中の中間の濃度に相当する帯体の間の位置が設定されている。この中間の濃度に相当する帯体の間の位置とは、例えば、18ステップで帯体を形成したテストプリントでは、9ステップ目、24ステップで帯体を形成したテストプリントでは、12ステップ目である。
これにより、テストプリントによって形成された帯体が、低濃度側、高濃度側の何れに偏っていた場合でも、中央部分に切り替え位置の初期位置が設定されているため、最も効率よく適正な位置に切替え位置を変更することができる。
第5の発明に係る写真処理装置は、第1から第4の発明のいずれか1つに係る写真処理装置であって、制御部は、複数の帯体が、低濃度から高濃度あるいは高濃度から低濃度になる順に形成されるように露光部を制御する。
ここでは、テストプリントによって濃度が異なる複数の帯体を作成する際には、濃度順に各帯体を配置する。例えば、最低濃度(白)から徐々に濃度が増して行き、最高濃度(黒)に至るように帯体を形成する。
このように、徐々に濃度が変わるように配置された帯体を用いて自動濃度測定を行う場合でも、隣接する帯体との濃度差が所定値以上となる仮の帯体を挿入しているため、帯体の濃度の切り替わりの位置を容易に検出して、テストプリントの帯体の濃度を正確に測定することができる。
第6の発明に係る写真処理装置は、感光材に対して濃度の異なる複数の帯体を形成するテストプリントを行い、各帯体の濃度を測定した結果に基づいてセットアップを行う写真処理装置であって、露光部と、現像処理部と、濃度測定部と、制御部とを備えている。露光部は、感光材に対して画像データに基づいて露光処理を行う。現像処理部は、露光部によって露光処理された感光材に対して現像処理を行う。濃度測定部は、露光部および現像処理部においてセットアップ用のテストプリントを行って形成された濃度の異なる複数の帯体の濃度を測定する。制御部は、テストプリントに含まれる隣接する帯体の濃度差が所定の値以上になるように複数の帯体を形成する露光部を制御する。
ここでは、隣接する帯体の濃度が所定の濃度差以上になるように各帯体を配置したテストプリントを行う。なお、隣接する帯体同士が所定の濃度差以上となる帯体の配置の一例としては、高濃度、低濃度、高濃度、・・・と交互に高低濃度の帯体を配置した構成が考えられる。
ここで、テストプリントには、印画紙等の感光材に対して低濃度(白)から高濃度(黒)までの濃度を所定の濃度差ごとに形成した、例えば18本あるいは24本の複数の帯体が含まれる。濃度測定部では、この濃度が異なる複数の帯体の濃度を1本ずつ測定し、制御部が、測定結果に基づいて再現性の高い画像形成を行うことができるように露光部の出力調整等のセットアップを行う。
通常、濃度測定部によってテストプリントによって形成された帯体の濃度を自動的に測定する場合には、濃度が切り替わる帯体の境界の位置を検出してその位置から所定の距離だけ内側に移動してその帯体の濃度を測定している。このため、この帯体同士の境界部分の検出は、濃度測定部の現在の測定位置を正確に把握するために必要であり、セットアップのための正確な自動濃度検出を行う上で必須条件となる。
そこで、本発明の写真処理装置では、テストプリントによって濃度の異なる複数の帯体を形成する際に、隣接する帯体同士の濃度差が所定値以上になるように各帯体を配置したテストプリントを行う。
これにより、濃度測定部によって確実に濃度が切り替わる境界部分を検出して、帯体の濃度測定を正確に行うことができるため、適正なセットアップを行って再現性の高い写真プリントを行うことが可能な写真処理装置を提供することができる。
第1の発明に係る写真処理装置によれば、濃度測定部によって確実に濃度が切り替わる境界部分を検出して、適正なセットアップを行って再現性の高い写真プリントを行うことが可能な写真処理装置を提供することができる。
第2の発明に係る写真処理装置によれば、濃度測定部によるテストプリントによって濃度ごとに形成された帯体の正確な濃度測定が可能になる。
第3の発明に係る写真処理装置によれば、テストプリントによって形成された帯体の境界部分を確実に検出して、各帯体の濃度を正確に測定することができる。
第4の発明に係る写真処理装置によれば、最も効率よく適正な位置に切替え位置を変更することができる。
第5の発明に係る写真処理装置によれば、帯体の濃度の切り替わりの位置を容易に検出して、テストプリントの帯体の濃度を正確に測定することができる。
第6の発明に係る写真処理装置によれば、濃度測定部によって確実に濃度が切り替わる境界部分を検出して、適正なセットアップを行って再現性の高い写真プリントを行うことが可能な写真処理装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る写真プリントシステム(写真処理装置)1について、図1〜図13を用いて説明すれば以下の通りである。
[写真プリントシステム1の構成]
本発明の一実施形態に係る写真プリントシステム(写真処理装置)1は、図1に示すように、いわゆるデジタルミニラボと呼ばれる写真プリントシステムである。
写真プリントシステム1は、操作ステーション2と、プリントステーション3とを備えている。
操作ステーション2は、現像された写真フィルムやデジタルカメラ等で撮影されたデジタル画像データが保存されたメモリカード等のメディアM(図3参照)から画像データを取り込んでプリントデータを作成し、ケーブル4を介して接続されたプリントステーション3に対して送信する。
プリントステーション3は、操作ステーション2から受信したプリントデータに基づいて、印画紙Pに対して露光処理および現像処理を行って写真プリント画像を形成する。
[操作ステーション2の構成]
操作ステーション2は、図3に示すように、デスク90周辺に配置された、自動濃度測定部(濃度測定部)20と、フィルムスキャナ80と、モニタ(表示部)82と、キーボード84と、マウス86と、メディアリーダ88aと、コンピュータユニット(制御部)88と、を有している。
自動濃度測定装置20は、セットアップ用のテストプリントによって作成されたテストプリントTPに含まれる濃度が異なる複数の帯体の濃度を自動的に測定する。なお、この自動濃度測定装置20の詳細な構成については後段にて詳述する。
フィルムスキャナ80は、写真フィルムに現像された撮影コマに対応する画像をデジタル画像データとして取り込む。
メディアリーダ88aは、本写真プリントシステム1のコントローラとして機能するコンピュータユニット88に搭載されており、デジタルカメラ等で撮影された画像のデジタルデータをメモリカードや各種半導体メモリ、CD−R等のメディアから取り込む。
コンピュータユニット88は、モニタ82、キーボード84、マウス86と接続されており、プリントステーション3に含まれる各部の動作や画像処理、自動濃度測定装置20を用いたセットアップ等の制御を行う。ユーザは、モニタ82に表示された画像を見ながら、キーボード84、マウス86等のポインティングデバイスを用いて画像処理やセットアップ等の各種設定を行う。
[プリントステーション3の構成]
プリントステーション3は、図1に示すように、ケーブル4を介して接続された操作ステーション2から受信したプリントデータに基づいて、印画紙Pを搬送しながら印画紙Pに対して露光処理および現像処理を行って写真プリント画像を形成する写真処理装置である。
プリントステーション3は、図2に示すように、内部に、2つの印画紙マガジン11と、シートカッター12と、バックプリント部13と、プリント露光部(露光部)14と、処理槽ユニット15と、コンベア16と、ソータ17(図1参照)と、印画紙搬送機構18と、を有している。
2つの印画紙マガジン11は、プリントステーション3の内部においてロール状の印画紙Pを1個ずつ収納しており、印画紙搬送機構18によって適宜必要な量の印画紙Pが引き出される。
シートカッター12は、印画紙搬送機構18の一部と隣接するように配置されており、印画紙マガジン11から引き出された印画紙Pをプリントサイズに切断する。
バックプリント部13は、シートカッター12の下流側であって印画紙搬送機構18と隣接する位置に配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの裏面側に、色補正情報やコマ番号等のプリント処理情報を印刷する。
プリント露光部14は、バックプリント部13の下流側における印画紙搬送機構18に隣接するように配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの表面に対して、プリントする撮影画像の露光を行う。また、プリント露光部14には、副走査方向に搬送される印画紙Pに対して主走査方向に沿ってRGBの3色のレーザ光線を照射する図示しないライン露光ヘッドを有している。
処理槽ユニット15は、プリント露光部14の下流側に配置されており、発色現像処理液を貯留する発色現像槽15a、漂白定着処理液を貯留する漂白定着槽15b、安定処理液を貯留する安定処理層15cを有している。そして、露光後の印画紙Pがこれらの各処理槽15a〜15cをこの順で経由しながら印画紙搬送機構18によって搬送されることで、所望の写真プリント画像が印画紙Pの表面に形成される。
コンベア16は、プリントステーション3の上部に露出しており、写真プリント画像が表面に形成されて乾燥処理後に排出された印画紙Pをソータ17の方向へ搬送する(図1および図2参照)。
ソータ17は、プリントステーション3の前面側に鉛直方向に複数のトレイを並べた状態で配置されており、コンベア16によって搬送されるプリント済の印画紙Pを、オーダー単位で各トレイに振り分ける(図1参照)。
印画紙搬送機構18は、プリントステーション3の内部において、印画紙マガジン11に収容されたロール状の印画紙Pを引き出すとともに、プリントサイズに切断された印画紙Pを、印画紙Pに対して行われる様々な処理に対応した搬送速度で搬送する。また、印画紙搬送機構18は、印画紙Pの搬送方向におけるプリント露光部14の上流側および下流側にそれぞれ配置されたチャッカー式搬送ユニット(チャッカー)18aと、複数の挟持搬送ローラ対(ローラ対)18bと、を有している。
チャッカー式搬送ユニット18aは、プリントサイズに切断された印画紙Pの下流側(先端側)の端部を搬送方向における両側からつまむようにして搬送する。
挟持搬送ローラ対18bは、2つのローラを組み合わせて構成されており、2つのローラの間の隙間に印画紙Pを挟みこんで回転することで印画紙Pを下流側へと搬送する。
[自動濃度測定装置20を用いたテストプリントTPの濃度測定およびセットアップ]
自動濃度測定装置20は、毎日の運転開始時ごとにテストプリントによって作成されたテストプリントTPの濃度を測定する。そして、コンピュータユニット88は、この自動濃度測定装置20における測定結果に基づいてプリント露光部14の出力状態を調整するセットアップを行う。
通常、プリントステーション3から出力されるプリントの品質(各色の濃度等)は、印画紙Pのロットごとの特性や、プリント露光部14の光源の発光状態、各処理液の状態(処理液温度、酸化状態、活性度合等)によって変化してしまう。このため、テストプリントTPに形成された濃度の異なる複数の帯体のそれぞれの濃度を自動濃度測定装置20によって測定し、この測定結果に基づいてプリント露光部14の出力状態の調整(セットアップ)を行うことで、印画紙Pのロットやプリント露光部14、処理液の状態に関わらず再現性の高い写真プリントを行うことができる。
このセットアップでは、現在の状態のプリントステーション3から所定の画像データに基づいてテストプリントTPを出力し、このテストプリントTPの濃度を自動濃度測定装置20によって測定する。そして、この測定結果と所定の基準濃度との濃度差を算出し、この濃度差に基づいてプリント露光部14の出力状態の調整が行われる。プリント露光部14の調整は、例えば、レーザ露光エンジン(プリント露光部14の一例)の露光制御装置(図示せず)に設けられた画像データのLUTを書き換える等の方法により行うことができる。
なお、自動濃度測定装置20によるテストプリントTPの濃度測定の結果は、自動濃度測定装置20に用いられている発光ダイオードの経時変化等による発光特性の変動によって測定誤差が生じる傾向がある。このため、セットアップでは、先ず、校正プレートCPと呼ばれる基準サンプルに設けられた基準となる濃度の被測定スポットを自動濃度測定装置20によって測定して自動濃度測定装置20の特性変化に基づく測定誤差の補正を行う。これにより、自動濃度測定装置20の測定誤差のない自動濃度測定装置20によってテストプリントTPの濃度測定を行うことができる。
この自動濃度測定装置20の測定誤差の補正に用いられる校正プレートCPは、図5に示すように、厚さが2〜3mm程度の合成樹脂製の板の表面に一対の被測定スポットを形成したものである。被測定スポットは、通常の写真プリント上で想定し得る最も低い反射率を持つ黒色の第1スポットS1と、通常の写真プリント上で想定し得る最も高い反射率を持つ白色の第2スポットS2とを有している。校正プレートCPは、略矩形状の外形を有しているが、白色の第2スポットS2に近接した角の一方のみが曲率の大きな曲線を描く形状となっている。
テストプリントTPは、これから使用するロットの1枚目の印画紙Pに対して、プリント露光部14において所定のパターンが露光操作により形成された後、現状の処理液によって現像処理されて形成される。そして、テストプリントTPには、図7に示すように、濃度の異なる複数の帯体F1〜F18と、各帯体Fの間に挿入されたGAP帯(仮の帯体)g1〜g18とが形成される。GAP帯g1〜g18は、白および黒の帯体によって構成されている。本実施形態のテストプリントTPでは、図7に示すように、帯体F1〜F9の前隣には黒のGAP帯g1〜g9が挿入されており、帯体F10〜F18の前隣には白のGAP帯g10〜g18が挿入されている。言い換えれば、GAP帯gに含まれる2種類(白/黒)の切り替え位置を帯体F9の前後に設定してGAP帯gが形成されている。このGAP帯gの白/黒の切り替え位置の初期設定は、テストペーパーTPに形成された帯体F1〜F18の中央部分に相当する帯体F9となっている。なお、GAP帯gの白/黒の切り替え位置は、後述する設定変更画面を介して変更可能である。また、テストプリントTPの先端付近の中央には、挿入方向を示す矢印Dが設けられている。そして、矢印Dに続いてテストプリントTPの基端側に向かって、プリント露光部14からの露光を受けない最も濃度の低い(白色)帯体F1から、実質的にプリント露光部14によって可能な最も濃度の高い(黒色)帯体F18まで、互いに濃度(反射率)が少しずつ異なる灰色(無彩色)の帯体Fが連続的に濃度順にプリントされている。自動濃度測定装置20では、テストプリントTPの先端から矢印Dに最も近い白色の帯体F1の中央部位までの長さL1は、常に一定となるように形成されており、テストペーパーTPの搬送方向における各帯体Fの長さΔLも一定になるように設定されている。
自動濃度測定装置20では、テストプリントTPを搬送方向前方へ少しずつ搬送していくと、測定位置であるカラーメータ6は必ずGAP帯gを通過した後に各帯体Fの濃度を測定することになる。ここで、自動濃度測定装置20では、帯体Fが切り替わったことを、濃度が変化したか否かで判断し、濃度の切り替わり位置から所定の長さだけテストプリントTPを搬送して次の帯体Fの濃度を測定する。
このため、自動濃度測定装置20は、白または黒のGAP帯gを経て濃度測定対象となる各帯体Fの濃度の測定を帯体F1から帯体F18まで順番に行う。
本実施形態の写真プリントシステム1では、上述のように、均等の幅で形成された濃度の異なる複数の帯体Fについて、その帯体Fの端部(濃度が切り替わる部分)から所定の長さだけ搬送方向に移動した中央部分の濃度を、各帯体Fごとに自動的に測定する。このため、自動濃度測定装置20による濃度測定に際しては、測定位置を確実に認識した状態で各帯体Fの濃度を測定する必要がある。本実施形態では、テストプリントTPに形成された帯体Fには、白または黒のGAP帯gが隣接する帯体Fとの間に挿入されているため、GAP帯gと帯体Fとの境界部分を基準にしてそこから所定の長さ分移動した位置を各帯体Fの測定位置としている。
[自動濃度測定装置20の構成]
自動濃度測定装置20は、図4〜図6に示すように、主として、筐体100aと、カラーメータ6(測色計の一例)と、第1搬送機構7と、第2搬送機構8と、押し付け機構60とを備えている。
筐体100aは、板金製部材と合成樹脂部材とを組み合わせて構成されている。カラーメータ6は、測定部6aを備えている。第1搬送機構7は、校正プレートCPを測定部6aの直下に搬送する。第2搬送機構8は、テストプリントTPを測定部6aの直下に搬送する。押し付け機構60は、測定部6aの直下に搬送された校正プレートCPまたはテストプリントTPを測定部6aの下面の方向に向かって押し上げる(図6参照)。
第1搬送機構7および第2搬送機構8は、共通の駆動源として図示しないステッピングモータを備えている。カラーメータ6の測定部6aには、下向きの開口部6bが設けられており、この開口部6bの上方に複数のLED6Lと受光素子6Pとが設けられている。LED6Lは、少なくともRGBの各色に対応する互いに波長領域の異なる3個のLEDを含んでいる。互いに波長領域の異なるLEDは同時に発光されることはなく、各波長領域毎に所定の順序で交互に発光する。発光された光は、押し付け機構60によって測定部6aの開口部6b付近に押し付けられた被測定物(校正プレートCPまたはテストプリントTP)の面で反射し、開口部6bに戻る光の強度が受光素子6Pによって各波長領域別に検出される。このため、被測定物の面の濃度(または反射率)の算出が各波長領域毎に可能となる。なお、カラーメータ6は、筐体100a内の所定箇所に着脱自在に配置されているので、自動濃度測定装置20から適宜取り外してモニタの表示部の測色に用いることができる。
校正プレートCPを搬送するための第1搬送機構7は、図5に示すように、校正プレートCPを着脱自在に嵌め込むことの可能な係合凹部10aを備えたトレイ10を有する。トレイ10は、自動濃度測定装置20が測定位置にある時、オペレータから見て前後方向に移動可能なように、図示しない左右の案内レール上に摺動支持されている。トレイ10の下面にはラックギヤ10c(図6参照)が形成されており、トレイ10の下方には、ラックギヤ10cの一部と噛合するピニオンギヤ(従動ギヤの一例)が水平な支持軸上に回転可能に設けられている。ステッピングモータの正転および逆転向きの回転駆動力は、後述する伝動機構によってピニオンギヤに伝えられる。これにより、トレイ10を前後に往復移動させることができる。トレイ10の係合凹部10aは異形輪郭を持つ校正プレートCPの外形輪郭とほぼ完全に一致する形状で形成されている。このため、トレイ10の係合凹部10aに校正プレートCPを嵌め込むと、オペレータから見て黒色の第1スポットS1が奥側に、白色の第2スポットS2が手前側に配置される。このとき、上述したように、校正プレートCPは、白色の第2スポットS2に近接した角の一方のみが曲率の大きな曲線を描く異形となっているため、校正プレートCPを誤って反対向きあるいは裏向きにセットしてしまうことを防止できる。
テストプリントTPを搬送するための第2搬送機構8は、図5および図6に示すように、駆動軸に固定された左右の第1搬送ローラ21a,21bと、その駆動軸よりも奥側の駆動軸に固定された左右の第2搬送ローラ22a,22bも弾性材料によって形成された周面を有している。各駆動軸の間には、タイミングプーリとタイミングベルトからなる伝動機構が設けられている。そして、2つの駆動軸は、この伝動機構によって常に同一の回転数で同期的に回転する。個々の搬送ローラ21a,21b,22a,22bの上方には、図6に示すように、挿入されたテストプリントTPを各搬送ローラ21a,21b,22a,22bに押し付けるための金属製の圧着ローラ119(合計4個)が遊転可能な状態で設けられている。第1搬送ローラ21a,21bおよび第2搬送ローラ22a,22bは、いずれも互いに同期して回転駆動される左右一対のローラを形成するため、テストプリントTPは蛇行することなく安定した姿勢で送り込まれる。
なお、図4および図5に示すように、筐体100aには、オペレータが載置するテストプリントTPを支持し、カラーメータ6の開口部6b側へ案内するための水平で上向きの案内支持面100fが設けられている。図4および図6に示すように、案内支持面100fの最も手前側の部位の上方には、カラーメータ6および圧着ローラ119を収納している上部筐体104は配置されておらず、テストプリントTPをカラーメータ6の下方に向けて挿入するためのプリント挿入部100gが形成されている。テストプリントTPは、図6に示すように、案内支持面100f上に載置した状態でプリント挿入部100gに押し込まれると、テストプリントTPの先端が第1搬送ローラ21a,21bとこれに対応する圧着ローラ119の間に挟み込まれる。搬送ローラ21a,21b,22a,22bと圧着ローラ119との接点、すなわちテストプリントTPが搬送される搬送面は、第2搬送機構8によって搬送中のテストプリントTPが校正プレートCPあるいはトレイ10と接触しないように、校正プレートCPあるいはトレイ10の上面よりも十分上方のレベルに設けられている。
また、プリント挿入部100g付近に相当する案内支持面100fの一部は、図5に示すように、手前側に抜き外しが可能なカバー部材106となっている。すなわち、トレイ10が最も手前側の待機位置にある時にカバー部材106を取り外すと、トレイ10の係合凹部10aに嵌め込まれた校正プレートCPが見え、被測定箇所(第1スポットS1と第2スポットS2)が汚染されていないか或いは褪色していないか等、校正プレートCPの状態を確認することができる。カバー部材106は、オペレータが不用意に校正プレートCPの面に触れて被測定箇所を汚すことや、校正プレートCPの表面に粉塵などが堆積すること、外部からの光線で第1スポットS1や第2スポットS2が褪色することを防止するために設けられている。なお、オペレータはカバー部材106を外して観察することで定期的に校正プレートCPの状態を確認し、被測定箇所が汚染されたり、粉塵、紙粉、毛髪などの異物が載っていれば、校正プレートCPの表面をクリーニングしたり、新しい校正プレートCPに取り替えたりする等の措置を採ることができる。
カラーメータ6を収納した部位は、テストプリントTPの前後方向の長さに関わらず全ての被測定面Fの測色操作が可能となるように、テストプリントTPの案内支持面100fに対して片持ち状に構成されている。すなわち、図5に示すように、自動濃度測定装置20の筐体100aは、第1搬送ローラ21a,21b、第2搬送ローラ22a,22b、および押し付け機構60等を収納した下部筐体102と、カラーメータ6および圧着ローラ19を収納している上部筐体104とを有している。そして、テストプリントTPは、下部筐体102と上部筐体104との間に挿入される。上部筐体104および下部筐体102は、図5に示すように、オペレータから見て左側の端部に設けられた連結部103において連結された片持ち構造になっている。
また、筐体100aの案内支持面100fの左右には、図4および図5に示すように、テストプリントTPの左端部付近を案内する固定式の左端ガイド42と、テストプリントTPの右端部付近を案内する可動式の右端ガイド43とが設けられている。これにより、テストプリントTPの左右の端部を、特にテストプリントTPが搬送ローラ21a,21b,22a,22bと圧着ローラ19の間に挟着されるまでの間、平面視における前後方向に直線状に案内し、かつテストプリントTPが案内支持面100fから大きく上向きに偏向しないように案内することができる。
<自動濃度測定装置20による自動濃度測定制御>
ここで、操作ステーション2等によって行われる自動濃度測定装置20における自動濃度測定の制御方法について、以下で説明する。
処理槽ユニット15に貯留されている現像液等の各処理液の温度が設定温度に保持された状態においてモニタ82に校正モードの操作画面を呼び出すと、使用する印画紙マガジン11を選択するように指示が表示される。印画紙マガジン11を選択すると、選択された印画紙マガジン11から引き出してカットされた印画紙Pに対して、プリント露光部14によってテストプリントTPのための潜像が露光された後、現像処理されて上述した濃度の異なる複数の帯体F1〜F18およびGAP帯g1〜g18を含むテストプリントTPが出力される(図7参照)。
また、モニタ82に校正モードの操作画面を呼び出すと、このテストプリントTPの作成、出力が行われると同時に、自動濃度測定装置20では、校正プレートCPを用いた自動濃度測定装置20自身の校正が自動的に開始される。
自動濃度測定装置20の校正は、以下のような手順で行われる。
先ず、校正プレートCPを載置したトレイ10が待機位置にあることが確認されると、押し付け機構60の押し付け部分を退避姿勢で保持する。そして、ステッピングモータを正転駆動してトレイ10を奥側に搬送し、トレイ10の被検出部分が図示しないセンサによって検出された時点でステッピングモータの回転を停止する。この状態で、校正プレートCPの黒色の第1スポットS1がカラーメータ6の開口部6bの直下に位置する。そこで、押し付け機構60の押し付け部分を押し付け姿勢に切り替えると、校正プレートCPの第1スポットS1が開口部6bに押し付けられ、第1スポットS1の測色(反射率の測定)が行われる。
測色が完了したら、再び校正プレートCPをトレイ10の係合凹部10a内に戻した後、今度は校正プレートCPの白色の第2スポットS2がカラーメータ6の開口部6bの直下に位置するように、ステッピングモータを所定量だけさらに正転駆動してトレイ10を更に奥側に搬送する。そして、第2スポットS2の測色を同様に行う。第2スポットS2の測色を行った後は、校正プレートCPをトレイ10の係合凹部10a内に戻し、引き続き、トレイ10の被検出部分が非検出となるまでステッピングモータを逆転駆動することで、トレイ10を待機位置に復帰させる。
測色操作では、上述したように、カラーメータ6のLEDは各波長領域毎に所定の順序で交互に発光され、校正プレートCPの第1スポットS1および第2スポットS2からの反射光の強度が受光素子6Pによって検出される。一方、このとき、操作ステーション2のコンピュータユニット88では、カラーメータ6によって得られた第1スポットS1と第2スポットS2の反射率の値に基づいて自動濃度測定装置20の校正が行われる。
トレイ10が待機位置に復帰すると、モニタ82にはテストプリントTPを自動濃度測定装置20に挿入するように指示が表示される。この指示に従って、図4に矢印で示すように、テストプリントTPを所定の向きで自動濃度測定装置20の案内支持面100fに沿って挿入すると、テストプリントTPの先端が図示しないセンサによって検出される。これにより、ステッピングモータが正転駆動され、第1搬送ローラ21a,21bと第2搬送ローラ22a,22bとが回転駆動される。この結果、第1搬送ローラ21a,21bと圧着ローラ19との間に挟着されたテストプリントTPは、カラーメータ6の開口部6bの直下へと引き込まれる。
次に、テストプリントTPの先端が図示しないセンサによって検出されると、ステッピングモータが一旦停止する。そして、このセンサによるテストプリントTPの先端の検出位置を基準にしてテストプリントTPの個々の帯体Fの測色操作(反射率の測定)が、最も濃度の低い(白色)帯体F1から最も濃度の高い(黒色)帯体F18まで順次に行われる。
ここでも、カラーメータ6のLEDは、各波長領域毎に所定の順序で交互に発光し、テストプリントTPの各帯体Fからの反射光の強度が受光素子6Pによって検出される。
また、テストプリントTPは、自動濃度測定装置20によって濃度測定を行いながら奥へと送り込まれ、濃度が変化した地点を基準にしてステッピングモータに所定のパルス数を付与して所定の長さだけ進んだ位置において各帯体Fの濃度測定が実施される。このとき、本実施形態では、テストプリントTPの濃度測定対象である各帯体Fの間には、濃度測定対象とならないGAP帯gが挿入されている。このため、テストプリントTPの送り込み制御では、まず、テストプリントTPの先端の検出後、自動濃度測定装置20において濃度変化が検出されるまでテストペーパーTPを送り込む。そして、最初に濃度変化が検出されると、コンピュータユニット88はこれをGAP帯g1と判断し、さらにテストペーパーTPを送り込む。自動濃度測定装置20において次に濃度変化を検出すると、コンピュータユニット88はこれを最初の濃度測定対象である帯体F1と判断し、そこから所定の長さだけ送り込んだ位置(帯体F1の中央付近)でテストペーパーTPの送り込みを一時停止して帯体F1の濃度測定を行う。続いて、最初の濃度測定を行う帯体F1の測定が終了すると、テストプリントTPを少しずつ送り込み、自動濃度測定装置20において測定される濃度変化を検出するとコンピュータユニット88ではこれをGAP帯g2と判定する。そして、次に自動濃度測定装置20における濃度変化を検出すると、これを次の帯体F2と判断してその位置から所定の長さだけ進んだ位置(帯体F2の中央付近)でテストペーパーTPの送り込みを一時停止して帯体F2の濃度測定を行う。この動作を、以降の帯体F3から帯体F18まで繰り返すことでテストペーパーTPの濃度測定を完了する。
なお、テストプリントTPの送り込みは、押し付け機構60の押し付け部分を退避姿勢にして行われ、各帯体Fの濃度測定のためにテストプリントTPを停止させている間は、押し付け機構60の押し付け部分が押し付け姿勢のまま保持される。
最も濃度の高い帯体F18の濃度測定が完了すると、ステッピングモータが逆転してテストプリントTPを挿入部100gから手前側に送り出す。そして、テストプリントTPの先端が図示しないセンサによって未検出の状態になると、ステッピングモータの回転が停止する。オペレータがテストプリントTPを案内支持面100fから取り上げると、コイルバネ33の付勢力によって揺動レバー32が休止姿勢に復帰する。
カラーメータ6によるテストプリントTPの個々の被測定面Fの濃度(反射率)の測定結果は、互いに濃度の異なる個々の被測定面F毎に予め設定されている基準値と比較され、所定のアルゴリズムで判定されて、当日用いられるプリント露光部14の出力状態の調整に反映される。
このように自動濃度測定装置20を用いて一旦調整を行ったプリント露光部14によって改めてテストプリントTPを作成し、これを自動濃度測定装置20で各帯体Fの濃度を測定すると、テストプリントTPの各被測定面Fの濃度(反射率)が基準値に近づいていることが確認できる。
<GAP帯gの白/黒切り替え位置の変更>
本実施形態では、テストペーパーTPに濃度測定対象となる帯体F1〜F18と、非濃度測定対象となるGAP帯g1〜g18を交互に形成している。
このため、自動濃度測定装置20では、白(最低濃度)または黒(最高濃度)という2種類のGAP帯gを経由して濃度測定対象となる帯体Fの測定位置を決定し、濃度測定を行っている。
しかしながら、テストペーパーTPに形成された帯体Fが全体的に低濃度側、あるいは高濃度側に大きく偏った状態で出力された場合には、GAP帯gの白/黒の切り替え位置を帯体F9の位置で固定すると、例えば、中央付近の帯体F(帯体F8〜F11)における隣接するGAP帯gとの濃度差が、自動濃度測定装置20において検出可能な最低の濃度差0.5Dを下回るおそれがある。
そこで、本実施形態の自動濃度測定装置20では、最初に作成したテストペーパーTPの濃度測定を行った結果、隣接する帯体FとGAP帯gとの濃度差が0.5Dに満たずに適正な濃度測定を実施できなかった場合には、以下に示すモニタ82の表示画面上に表示される設定画面を介してGAP帯gの白/黒の切り替え位置を変更して、改めてテストペーパーTPを作成して再度濃度測定を行う。
すなわち、最初に作成されたテストペーパーTPの濃度測定が失敗した場合には、そのテストペーパーTPの濃度が低濃度側あるいは高濃度側に偏っていることが考えられるため、ユーザは濃度測定に失敗したテストペーパーTPを見てどちら側に偏って画像形成されているかを確認する。
そして、ユーザは、図8〜図13に示すモニタ82に表示される設定画面を表示した状態で、キーボード84とマウス86を用いて、GAP帯gの白/黒の切り替え位置を変更する。
具体的には、まず、図8に示すように、ネットオーダー画面200が表示されている状態で、FUNCTIONキー201をクリックする。
すると、図9に示すように、ネットオーダー画面200上にFUNCTIONの機能を設定するためのサブウィンドウ202が開かれる。ここで、サブウィンドウ202のメニューボタン203をクリックして、モニタ82の表示画面が、図10に示すメニュー画面210に切り替える。
次に、メニュー画面210において、拡張メニューボタン211をクリックして、図11に示す拡張メニュー画面220に切り替える。ここでさらに、拡張メニュー画面220の機能選択ボタン221をクリックして、機能選択画面230に切り替える。
機能選択画面230では、図12に示す表示・操作のタブ231を選択して、GAPの色を切り替えるステップ位置を変更するダイアログボックス232に、所望の切り替え位置を入力する。例えば、最初に作成されたテストペーパーTPが低濃度側に偏っている場合には、初期設定の9ステップ目よりも小さいステップ数(ステップ数8以下)を入力する。これにより、最初のテストペーパーTPよりも黒のGAP帯gの数を増やして帯体F8以下の各帯体F間に黒のGAP帯gが挿入されたテストペーパーTPを作成することができる。一方、高濃度側に偏っている場合には、初期設定の9ステップ目よりも大きいステップ数(ステップ10以上)を入力する。これにより、最初のテストペーパーTPよりも白のGAP帯gの数を増やして帯体F10以上の各帯体F間に白のGAP帯gが挿入されたテストペーパーTPを作成することができる。なお、図12に示す例では、初期位置として設定されている9ステップ目を表す数値が入力されている。
そして、ダイアログボックス232に所望のステップ数(切り替え位置)を入力後、OKボタン233をクリックして、図13に示すイニシャルセットアップ画面240を表示させる。イニシャルセットアップ画面240では、機能選択画面230において入力したステップ数が表示部241に表示され、ペーパータイプの選択ボックス242においてテストプリントを行う印画紙Pの種類を選択する。ここで、次へボタン243をクリックすることで、新たにGAP帯gの白/黒の切り替え位置が変更されたテストペーパーTPが作成される。
本実施形態の写真プリントシステム1では、以上のように、自動濃度測定装置20におけるセットアップ用に作成されたテストペーパーTPの濃度測定を行い、プリント露光部14の出力調整を行う。このとき、テストペーパーTPの濃度が低濃度側あるいは高濃度側に偏っている場合には、自動濃度測定装置20において隣接する帯体FとGAP帯gとの濃度差が0.5D未満となって濃度変化を検出することができない。このため、このような場合には、帯体Fの間に挿入されるGAP帯gの白/黒の切り替え位置を変更してテストペーパーTPを作成する。これにより、隣接する帯体F(GAP帯g)の濃度差を検出して各帯体Fの濃度測定位置を特定する自動濃度測定装置20であっても、セットアップ用に最適なテストペーパーTPを作成して濃度測定を行うことで、プリント露光部14の出力調整を行って再現性の高い写真プリントが可能な写真プリントシステム1を提供することができる。
[写真プリントシステム1の特徴]
(1)
本実施形態の写真プリントシステム1では、コンピュータユニット88が、セットアップ用に作成されるテストペーパーTPについて、図7に示すように、濃度測定対象となる各帯体Fの間に、隣接する帯体Fとの濃度差ができるだけ大きいGAP帯gを挿入するように、プリント露光部14を制御する。
これにより、隣接する帯体F間における濃度差が、自動濃度測定装置20において検出可能な最低濃度差0.5Dに満たない場合でも、例えば、帯体Fを高濃度側と低濃度側とに分けて、高濃度側には白のGAPg、低濃度側には黒のGAP帯gを挿入することで、自動濃度測定装置20において各帯体Fの測定位置を決定する濃度の切り替わり位置を確実に検出することができる。この結果、自動濃度測定装置20を用いてテストペーパーTPに形成された各帯体Fの濃度を測定して、プリント露光部14の出力調整を適切に行うことができるため、再現性の高い写真プリントが可能な写真プリントシステム1を提供することができる。
(2)
本実施形態の写真プリントシステム1では、コンピュータユニット88が、濃度測定対象となる各帯体Fの間に挿入されるGAP帯gとして、図7に示すように、白および黒の帯体を用いるように、プリント露光部14を制御する。
このように、最低濃度(白)と最高濃度(黒)のGAP帯gを組み合わせて、濃度測定対象となる帯体Fの間に挿入することで、自動濃度測定装置20において確実に濃度の切り替わり位置を検出することができる。この結果、各帯体Fの濃度測定位置の基準となる濃度変化の位置を確実に検出して各帯体Fの濃度を正確に測定することができる。
(3)
本実施形態の写真プリントシステム1では、図8〜図13に示す設定画面を介して、濃度測定対象となる各帯体Fの間に挿入されるGAP帯gの白/黒切り替え位置を変更して、コンピュータユニット88が、変更後のGAP帯gを挿入してテストペーパーTPを作成するようにプリント露光部14を制御する。
ここで、最初に作成されたテストペーパーTPが、低濃度側あるいは高濃度側に偏って作成されている場合には、白および黒のGAP帯gを均等に挿入しただけでは隣接する帯体Fとの濃度差が0.5D以上にならず、自動濃度測定装置20における各帯体Fの濃度測定ができないおそれがある。
そこで、本実施形態の写真プリントシステム1では、最初に作成されたテストペーパーTPの濃度の偏りを確認して、各帯体Fの間に挿入されるGAP帯gの白/黒の切り替え位置を変更する。
これにより、作成されたテストペーパーTPの濃度が一方に偏っており、自動濃度測定装置20において適切な濃度測定が実施できない場合でも、次に作成されるテストペーパーTPに最初に作成されたテストペーパーTPの濃度の偏りを反映させてGAP帯gの色を変更することで、テストペーパーTPに形成された各帯体Fとの濃度差が0.5D以上になるようにGAP帯gを挿入することができる。この結果、新たに作成されたテストペーパーTPを用いてプリント露光部14の出力調整を適切に行うことができるため、再現性の高い写真プリントが可能な写真プリントシステム1を提供することができる。
(4)
本実施形態の写真プリントシステム1では、図12に示すように、濃度測定対象となる帯体Fの間に挿入されるGAP帯gの白/黒の切り替え位置を、帯体F1〜F18の中央部分に相当する帯体F9(9ステップ目)の位置になるように初期設定されている。
これにより、テストペーパーTPに形成された帯体Fの濃度が、低濃度側、高濃度側のいずれか一方に偏って形成された場合でも、偏った側に応じて白/黒の切り替え位置を変更することで、セットアップ用に適したテストペーパーTPを効率よく作成することができる。
(5)
本実施形態の写真プリントシステム1では、コンピュータユニット88が、図7に示すように、低濃度側(帯体F1)から高濃度側(帯体F18)まで順に濃度が大きくなるように配置された帯体Fを形成するようにプリント露光部14を制御する。
この場合、隣接する各帯体Fの濃度差は小さくなるものの、その間にはGAP帯gが挿入された状態でテストペーパーTPが作成されるため、自動濃度測定装置20において各帯体Fの濃度測定を行う位置の基準となる濃度変化位置を容易に検出することが可能になる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、低濃度(白)から高濃度(黒)までの濃度を18ステップで均等に割り振ったそれぞれの帯体の間に、両側の帯体に対して0.5D以上の濃度差を有するGAP帯が挿入されるようにGAP帯gの白/黒の切り替え位置を変更してテストペーパーを作成する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、低濃度(白)から高濃度(黒)までの各濃度を単純に並べるのではなく、図14に示すように、低濃度(白)の次は高濃度(黒)と交互に配置するようにテストペーパーを作成してもよい。この場合には、各帯体の間にGAP帯を挿入しなくても濃度計による正確な濃度測定が可能になる。
ただし、図14に示すテストペーパーでは、例えば、濃度が低い側に大きく偏った場合には、帯体の全てが薄くプリントされて濃度が高い側の帯体と低い側の帯体とを交互に並べても0.5D未満となるおそれがあることから、上記実施形態のようにGAP帯を挿入した上で白/黒の切り替え位置を適切な位置に変更してテストペーパーを作成することが好ましい。
(B)
上記実施形態では、18ステップに分けられたそれぞれの帯体の間にGAP帯を挿入する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、隣接する帯体同士の濃度差が自動濃度測定装置20において検出可能な最低濃度差である0.5D以上である場合には、その位置にはGAP帯を挿入せずに、濃度差が0.5D未満の帯体の間にだけ任意にGAP帯を挿入してもよい。
ただし、上記実施形態のように、全ての帯体の間にGAP帯を挿入したテストペーパーを作成することで、濃度が切り替わる境界部分から所定の距離だけ搬送した帯体の部分の濃度を測定する際のテストペーパーの搬送制御を単純化することができる。
(C)
上記実施形態では、テストプリントによって形成される帯体を18ステップ分で表した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、テストプリントによって24ステップ分の帯体を形成してもよい。この場合には、さらに隣接する帯体間の濃度差が小さくなるため、GAP帯を挿入することでより効果的に帯体同士の境界を検出して正確に各帯体の濃度を測定することができる。
(D)
上記実施形態では、各帯体の間に挿入したGAP帯の白/黒の切替えの初期位置を18ステップの中央部分に相当する9ステップ目とした例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、各写真処理装置に搭載された露光装置(プリント露光部)の特性や使用する印画紙の特性がどちら側の濃度に偏り易いかに応じて、10ステップ以上に設定してもよいし、8ステップ以下に設定されていてもよい。
(E)
上記実施形態では、白/黒の2種類のGAP帯を、濃度計の測定対象となる帯体の間に挿入する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、隣接する帯体の濃度によっては、中間濃度に相当するグレーを挿入してもよい。しかし、上記実施形態のように、最高濃度に相当する黒と最低濃度に相当する白の2種類のGAP帯を用いることで、隣接する帯体との濃度差がつけやすくなることから上記実施形態のようにすることがより好ましい。
(F)
上記実施形態では、自動濃度測定装置20におけるテストペーパーの濃度測定の結果に基づいて行われるプリント露光部14の出力条件等を調整するセットアップを、毎回の運転開始時に行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、所定枚数の写真プリントを行うごとに上記セットアップを行ってもよいし、所定時間経過毎に上記セットアップを行ってもよい。この場合でも、プリント露光部14の経時変化や処理液の活性度合等の変化による写真プリントの色合いが変化してしまうことを防止して、常に再現性の高い写真プリントを行うことができる。
本発明の写真処理装置は、プリント露光部の経時変化や処理液の劣化状態等に関わらず、常に再現性の高い安定した写真プリントを行うことができるという効果を奏することから、写真プリントを行う各種装置に対して広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る写真プリントシステムの構成を示す斜視図。 図1に含まれるプリントステーションの内部の構成を示す断面図。 図1に含まれる操作ステーションの構成を示す斜視図。 図3の操作ステーションが備えている自動濃度測定部の構成を示す斜視図。 図3の操作ステーションが備えている自動濃度測定部の詳細な構成を示す部分断面図。 図3の操作ステーションが備えている自動濃度測定部の内部の構成を示す断面図。 図1の写真プリントシステムにおいてセットアップ用に形成されるテストペーパーの構成を示す平面図。 図7のテストペーパーに形成されるGAP帯の白/黒の切り替え位置を変更するための設定画面を示す図。 図7のテストペーパーに形成されるGAP帯の白/黒の切り替え位置を変更するための設定画面を示す図。 図7のテストペーパーに形成されるGAP帯の白/黒の切り替え位置を変更するための設定画面を示す図。 図7のテストペーパーに形成されるGAP帯の白/黒の切り替え位置を変更するための設定画面を示す図。 図7のテストペーパーに形成されるGAP帯の白/黒の切り替え位置を変更するための設定画面を示す図。 図7のテストペーパーに形成されるGAP帯の白/黒の切り替え位置を変更するための設定画面を示す図。 本発明の他の実施形態に係る写真プリントシステムにおいてセットアップ用に形成されるテストペーパーの構成を示す平面図。
符号の説明
1 写真プリントシステム(写真処理装置)
2 操作ステーション
3 プリントステーション
4 ケーブル
11 印画紙マガジン
12 シートカッター
13 バックプリント部
14 プリント露光部(露光部)
15 処理槽ユニット(現像処理部)
16 コンベア
17 ソータ
18 印画紙搬送機構
20 自動濃度測定部(濃度測定部)
70 印画紙マガジン
82 モニタ
84 キーボード
86 マウス
88 コンピュータユニット(制御部)
88a メディアリーダ
90 操作テーブル
100a 筐体
100f 案内支持面
100g プリント挿入部
200 ネットオーダー画面
201 FUNCTIONキー
202 サブウィンドウ
203 メニューボタン
210 メニュー画面
220 拡張メニュー画面
230 機能選択画面
232 ダイアログボックス
240 イニシャルセットアップ画面
F 帯体
g GAP帯(仮の帯体)
P 印画紙
TP テストプリント
CP 校正プレート

Claims (6)

  1. 感光材に対して濃度の異なる複数の帯体を形成するテストプリントを行い、前記各帯体の濃度を測定した結果に基づいてセットアップを行う写真処理装置であって、
    前記感光材に対して画像データに基づいて露光処理を行う露光部と、
    前記露光部によって露光処理された前記感光材に対して現像処理を行う現像処理部と、
    前記露光部および前記現像処理部において前記セットアップ用のテストプリントを行って形成された濃度の異なる複数の帯体の濃度をそれぞれ測定する濃度測定部と、
    前記濃度の異なる複数の帯体の間に、両側の前記帯体との濃度差が所定の値以上となる仮の帯体を挿入するように前記露光部を制御する制御部と、
    を備えている写真処理装置。
  2. 前記仮の帯体は、白および黒の帯体である、
    請求項1に記載の写真処理装置。
  3. 前記制御部は、前記白および黒の仮の帯体の切り替え位置を変更する、
    請求項2に記載の写真処理装置。
  4. 前記制御部は、前記仮の帯体の白および黒の切り替え位置の初期位置として、前記濃度が異なる複数の帯体のうち中間の濃度に相当する帯体の間の位置を設定している、
    請求項3に記載の写真処理装置。
  5. 前記制御部は、前記複数の帯体が、低濃度から高濃度あるいは高濃度から低濃度になる順に形成されるように前記露光部を制御する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の写真処理装置。
  6. 感光材に対して濃度の異なる複数の帯体を形成するテストプリントを行い、前記各帯体の濃度を測定した結果に基づいてセットアップを行う写真処理装置であって、
    前記感光材に対して画像データに基づいて露光処理を行う露光部と、
    前記露光部によって露光処理された前記感光材に対して現像処理を行う現像処理部と、
    前記露光部および前記現像処理部において前記セットアップ用のテストプリントを行って形成された濃度の異なる複数の帯体の濃度を測定する濃度測定部と、
    前記テストプリントに含まれる隣接する前記帯体の濃度差が所定の値以上になるように複数の前記帯体を形成する前記露光部を制御する制御部と、
    を備えている写真処理装置。
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