JP4660417B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

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Description

本発明は、タンクに貯留された水の水位を判定する水位判定機能を備えた食器洗浄機に係り、特に、洗浄水又は濯ぎ水の水位を判定する食器洗浄機に関する。
食器洗浄機には、タンクに貯留される洗浄水又は濯ぎ水の水位を調節するために、水位を検出するセンサである水位検出スイッチが設けられている。このような水位検出スイッチが設けられた食器洗浄機の一例が、特許文献1に提示されている。特許文献1では、食器洗浄機の洗浄水タンクに基準水位用スイッチ及び溢水水位用スイッチが設けられており、洗浄水タンク内の洗浄水が溢水水位以上になると排水ポンプを作動させてタンク内の洗浄水を食器洗浄機外に排出し、食器洗浄機外への洗浄水の溢水を防止している。
特開平5−220083号公報
上述した水位検出スイッチに異常が発生した場合には、食器洗浄機は通常の制御を実行できなくなる場合がある。即ち、食器洗浄機では、水位検出スイッチにより検出された水位に応じて、タンクへの給水、タンクからの排水、タンクに貯留された水の保温などの制御を実行するが、これらの洗浄水又は濯ぎ水に関する制御を適切に実行できなくなる、という問題がある。
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、水位検出スイッチに異常が生じた場合でも、適切に制御を実行することが可能な食器洗浄機を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る食器洗浄機は、食器を収容する洗浄室と、洗浄室内に収容した食器の洗浄又は濯ぎを行うための洗浄水又は濯ぎ水を貯えるタンクと、タンク内の洗浄水又は濯ぎ水を洗浄室内に配設されたノズルへ圧送する供給ポンプと、タンク内に洗浄水又は濯ぎ水を供給する給水手段と、タンク内の水位が基準水位に達したことを検出する基準水位用スイッチと、タンク内の水位が基準水位よりも高い位置にある溢水水位に達したことを検出する溢水水位用スイッチと、を備えた食器洗浄機において、洗浄水又は濯ぎ水の水位が基準水位に達していない状態で得られる両スイッチの検出状態を判定する第1判定手段と、給水手段による給水後に得られる両スイッチの検出状態を判定する第2判定手段と、第1判定手段及び第2判定手段の判定結果に基づいて、タンク内の洗浄水又は濯ぎ水の水位を制御する制御手段と、を設けたことを特徴とする。
上述した食器洗浄機によれば、基準水位用スイッチが正常であれば、洗浄水又は濯ぎ水の水位が基準水位に達しない状態では、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが検出される。このため、洗浄水又は濯ぎ水の水位が基準水位に達しない状態で、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していることが検出された場合には、基準水位用スイッチに異常があることがわかる。同様に、溢水水位用スイッチが正常であれば、洗浄水又は濯ぎ水の水位が溢水水位に達しない状態では、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していないことが検出される。このため、洗浄水又は濯ぎ水の水位が溢水水位に達しない状態で、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが検出された場合には、溢水水位用スイッチに異常があることがわかる。よって、上述した食器洗浄機によれば、第1判定手段が洗浄水又は濯ぎ水の水位が基準水位に達していない状態で得られる両スイッチの検出状態を判定することで、基準水位用スイッチ及び溢水水位用スイッチの異常の有無を把握することができ、その異常状態に応じた制御を行うことができる。
また、上述した食器洗浄機において、第1判定手段による判定は、供給ポンプが作動して濯ぎ水を貯えるタンクから濯ぎ水がノズルに圧送された後に行われ、第2判定手段による判定は、第1判定手段により判定されてから給水手段によりタンクに濯ぎ水が給水された後に行われることが好ましい。この構成によれば、供給ポンプが作動して濯ぎ水を貯えるタンクから濯ぎ水がノズルに圧送されて、濯ぎ水の水位が基準水位に達していない状態となった後に、第1判定手段が両スイッチの検出状態を判定するため、基準水位用スイッチ及び溢水水位用スイッチの異常の有無を把握することができる。また、第1判定手段により判定されてから給水手段によりタンクに濯ぎ水が給水された後に第2判定手段が両スイッチの検出状態を判定するため、その異常状態に応じた制御を行うことができる。ここで、供給ポンプが作動する度に両スイッチの異常が判定されるため、異常情報が洗浄サイクルごとに最新のものに更新されるので、一時的なスイッチの異常が起こって異常状態に応じた制御を行っても、スイッチの正常化に伴い直ぐに正常な制御に戻すことができる。
また、上述した食器洗浄機において、洗浄水を貯えるタンク内の洗浄水を排出する排水ポンプをさらに備え、第1判定手段による判定は、排水ポンプが作動してタンク内から洗浄水が排水された後に行われ、第2判定手段による判定は、第1判定手段により判定されてから給水手段によりタンクに洗浄水が給水された後に行われることが好ましい。この構成によれば、洗浄水を貯えるタンク内の洗浄水が排水されて、洗浄水の水位が基準水位に達していない状態となった後に、第1判定手段が両スイッチの検出状態を判定するため、基準水位用スイッチ及び溢水水位用スイッチの異常の有無を把握することができる。また、第1判定手段により判定されてから給水手段によりタンクに洗浄水が給水された後に第2判定手段が両スイッチの検出状態を判定するため、その異常状態に応じた制御を行うことができる。ここで、洗浄水が排水される度に両スイッチの異常が判定されるため、異常情報が洗浄サイクルごとに最新のものに更新されるので、一時的なスイッチの異常が起こって異常状態に応じた制御を行っても、スイッチの正常化に伴い直ぐに正常な制御に戻すことができる。
また、上述した食器洗浄機において、制御手段は、第1判定手段において、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していないことが判定され、且つ、第2判定手段において、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合、又は、第1判定手段において基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していることが判定されると共に、溢水水位用スイッチによる水位が溢水水位に達していないことが判定された場合には、第2判定手段における溢水水位用スイッチの検出状態に基づいて洗浄水又は濯ぎ水の水位を制御するようにしたことが好ましい。
第1判定手段において、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していないことが判定され、且つ、第2判定手段において、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合には、基準水位用スイッチに異常が生じている。また、第1判定手段において、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していることが判定されると共に、溢水水位用スイッチによる水位が溢水水位に達していないことが判定された場合にも、基準水位用スイッチに異常が生じている。そこで、上述した構成によれば、このように基準水位用スイッチに異常が生じている場合に、第2判定手段における溢水水位用スイッチの検出状態に基づいて洗浄水又は濯ぎ水の水位を制御するため、基準水位用スイッチに異常が生じても食器洗浄機を使用し続けることができる。
また、上述した食器洗浄機において、制御手段は、第1判定手段において、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していることが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合には、第2判定手段の判定結果にかかわらず異常報知を行うことが好ましい。第1判定手段において基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していることが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合には、両スイッチが共に異常であり、制御手段は洗浄水又は濯ぎ水の水位を適切に調節することができない。そこで、上述した構成によれば、制御手段は、第2判定手段の判定結果にかかわらず異常報知を行うことで、両スイッチの異常を知らせることができる。
また、上述した食器洗浄機において、制御手段は、第1判定手段において、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していないことが判定され、且つ、第2判定手段において、基準水位用スイッチによる水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合には、第1の異常報知を行い、第1判定手段において、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していないことが判定され、且つ、第2判定手段において、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していることが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合には、第2の異常報知を行うことが好ましい。
第1判定手段において、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していないことが判定され、且つ、第2判定手段において、基準水位用スイッチによる水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合には、基準水位用スイッチに異常があることがわかる。そこで、上述した構成によれば、制御手段は、基準水位用スイッチの異常を知らせるための第1の異常報知を行う。一方、第1判定手段において、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していないことが判定され、且つ、第2判定手段において基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していることが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合には、給水機器に異常があることがわかる。そこで、上述した構成によれば、制御手段は、給水機器の異常を知らせるための第2の異常報知を行う。このように異常個所に応じて異なる異常報知処理を行うことにより、異常個所を知らせることができる。
また、上述した食器洗浄機において、制御手段は、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが検出された場合に異常報知を行う異常報知手段を備えており、第2判定手段における溢水水位用スイッチの検出状態に基づいて洗浄水又は濯ぎ水の水位を制御するようにした場合には、異常報知を禁止することが好ましい。第2判定手段における溢水水位用スイッチの検出状態に基づいて洗浄水又は濯ぎ水の水位を制御するようにした場合には、水位が基準水位に達しても給水が停止されないため、水位は溢水水位に頻繁に達することとなる。そこで、上述した構成によれば、溢水報知処理を禁止することにより、溢水報知処理が頻繁に行われてしまうことを防止することができる。
上述した目的を達成するために、本発明に係る食器洗浄機は、食器を収容する洗浄室と、洗浄室内に収容した食器の洗浄又は濯ぎを行うための洗浄水又は濯ぎ水を貯えるタンクと、タンク内の洗浄水又は濯ぎ水を洗浄室内に配設されたノズルへ圧送する供給ポンプと、タンク内に洗浄水又は濯ぎ水を供給する給水手段と、タンク内の水位が基準水位に達したことを検出する基準水位用スイッチと、タンク内の水位が基準水位よりも高い位置にある溢水水位に達したことを検出する溢水水位用スイッチと、を備えた食器洗浄機において、タンク内の洗浄水又は濯ぎ水の水位が基準水位に達していない状態から給水手段による給水を行ったときに、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合には第1の異常報知を行い、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していることが判定されると共に、溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合には第2の異常報知を行うことを特徴とする。
上述した食器洗浄機によれば、タンク内へ給水手段により給水を行った状態において、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合と、基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していることが判定されると共に溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合とで、異なる異常報知を行うため、食器洗浄機の使用者は異常個所を判別することができる。
本発明に係る食器洗浄機によれば、基準水位用スイッチ又は溢水水位用スイッチに異常が生じた場合でも洗浄水又は濯ぎ水の水位を判定し、適切に制御を実行することができる。
以下、図面を参照して、本発明に実施形態に係る食器洗浄機について説明する。
図1に示すように、食器洗浄機1は、上下に仕切られたステンレス製の本体ケース2を有している。この本体ケース2の下部には機械室3が形成され、この機械室3内には、食器洗浄機1の動作全般を制御するマイクロコンピュータ(処理部)60が内蔵された電装ボックス6等が収容されている。一方、本体ケース2の上部には、洗浄室7が形成されると共に、この洗浄室7の開閉を行うために上下動するドア(図示せず)が取り付けられている。
この洗浄室7内には、ラックレール(図示せず)が着脱自在に配置されており、このラックレール上に、飲食後の皿や茶碗等の食器Pが並べられた格子状の食器ラック8が載置される。さらに、洗浄室7の上部には、放射状に延びる3本のアームからなる上側洗浄ノズル9と、一直線状に延びる上側濯ぎノズル11とが同一軸線上において回転自在に配置されている。同様に、洗浄室7の下部には、放射状に延びる3本のアームからなる下側洗浄ノズル12と、一直線状に延びる下側濯ぎノズル13とが同一軸線上において回転自在に配置されている。したがって、食器ラック8に並べられた食器Pには、洗浄ノズル9,12によって上下から洗浄水が噴射され、また、濯ぎノズル11,13によって上下から濯ぎ水が噴射されるため、食器Pの洗浄及び濯ぎが効率良く行われる。
このように構成された洗浄室7の底面7aには、第1のフィルタ14が着脱自在に配置されており、この第1のフィルタ14の下方には、洗浄水を貯留するための洗浄水タンク15が形成されている。さらに、洗浄水タンク15の底面15aには、第1のフィルタ14より目の細かい第2のフィルタ18が着脱自在に配置されており、この第2のフィルタ18の下方には、底面15aの一部が落ち込むようにして落込部19が形成されている。この落込部19には、温水である洗浄水を所定温度に維持するための洗浄水ヒータ16と、この洗浄水の温度を検知するための洗浄水温センサであるサーミスタ17とが設置されている。この落込部19の底面19aには排水管20が接続されており、この排水管20には、第2のフィルタ18の筒状部18aを貫通して上端部が洗浄水タンク15内に位置するオーバーフロー管21の下端部が嵌め込まれている。したがって、余剰な洗浄水は、オーバーフロー管21の上端部に形成された流入孔から管内に流れ込み、排水管20を介して外部に排出されるため、洗浄水タンク15内の洗浄水が一定水位に保たれる。
この洗浄水タンク15の落込部19には、洗浄水吸込管22を介して洗浄水供給ポンプ23が接続されている。この洗浄水供給ポンプ23の吐出口には洗浄水吐出管24が接続され、この洗浄水吐出管24は、第1の洗浄水吐出管25と第2の洗浄水吐出管26とに分岐して、第1の洗浄水吐出管25は上側洗浄ノズル9に接続され、第2の洗浄水吐出管26は下側洗浄ノズル12に接続されている。
また、機械室3内には、外部の給湯器(図示せず)から給湯管27を介して濯ぎ水が供給される濯ぎ水タンク28が配置されている。この濯ぎ水タンク28には、温水である濯ぎ水を所定温度に維持するための濯ぎ水ヒータ29と、この濯ぎ水の温度を検知するための濯ぎ水温センサであるサーミスタ31とが設置されている。さらに、濯ぎ水タンク28内には、余剰な濯ぎ水を外部に排出して一定水位に保つためのオーバーフロー管32が設置されており、その上端部から管内に流入した濯ぎ水は、排水管20を介して外部に排出される。
また、濯ぎ水タンク28には、濯ぎ水の水位を検出するための基準水位用フロートスイッチ50及び溢水水位用フロートスイッチ51が設置されている。基準水位用フロートスイッチ50は、給水手段である給水バルブ52の開放により濯ぎ水タンク28内に供給される濯ぎ水の水面が濯ぎ等に必要な高さである基準水位に達したことを検出するもので、同水面の高さが基準水位より高ければオンとなり、かつ同水面の高さが基準水位より低ければオフになるものである。また、溢水水位用フロートスイッチ51は、基準水位より高く、濯ぎ水タンク28内の濯ぎ水がオーバーフロー管32によって機外に溢れ出る直前の水面の高さを規定する溢水水位を検出するもので、同水面の高さが溢水水位より高ければオンになり、かつ同水面の高さが溢水水位より低ければオフになるものである。なお、各フロートスイッチ50,51は、上下に延びるシャフトに沿って浮き子が昇降自在に構成されており、濯ぎ水の水面が上下するとそれに伴って浮き子が昇降する。稀ではあるが、各フロートスイッチ50,51は、浮き子がシャフトに引っ掛かって上昇又は下降しなくなる異常が生じる場合がある。
この濯ぎ水タンク28には、濯ぎ水吸込管33を介して濯ぎ水供給ポンプ34が接続されている。この濯ぎ水供給ポンプ34の吐出口には濯ぎ水吐出管36が接続され、この濯ぎ水吐出管36は、第1の濯ぎ水吐出管37と第2の濯ぎ水吐出管38とに分岐して、第1の濯ぎ水吐出管37は上側濯ぎノズル11に接続され、第2の濯ぎ水吐出管38は下側濯ぎノズル13に接続されている。後述するように、濯ぎ水供給ポンプ34は、濯ぎ水タンク28から濯ぎ水を排出するための排水手段であると共に、洗浄水タンク15に洗浄水を供給するための給水手段となっている。
さらに、機械室3内には、洗浄水タンク15内の洗浄水に混入させるための液状又は粉状の洗剤Wを貯留した洗剤タンク39が配置されている。この洗剤タンク39には、洗剤吸込管41を介して洗剤供給ポンプ42が接続されている。この洗剤供給ポンプ42の吐出口には洗剤吐出管43の一端が接続されており、この洗剤吐出管43の他端43aは、洗浄室7内に位置して下方に向かって開口している。
ここで、上述した食器洗浄機1の動作について説明する。運転開始ボタンがONされると、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)60から洗浄開始信号が送出されて洗浄水供給ポンプ23が始動する。これにより、洗浄水タンク15内に貯留された洗浄水は、洗浄水吐出管24等を介して上下の洗浄ノズル9,12に圧送されて、各洗浄ノズル9,12から食器Pに向けて噴射される。このとき、各洗浄ノズル9,12は噴射力の反力によって回転し続けるため、洗浄水が食器Pに満遍なく当てられて、食器Pの汚れが効率良く洗い落とされる。
この食器Pに噴射された洗浄水は、食器Pから洗い落とされた残菜などの汚損物が第1のフィルタ14によって取り除かれつつ洗浄水タンク15内に回収される。さらに、第2のフィルタ18によって細かい汚損物が取り除かれた後、洗浄水供給ポンプ23により再び洗浄室7内に循環供給される。
このような洗浄工程が所定時間行われると、マイコン60から洗浄終了信号が送出されて洗浄水供給ポンプ23が停止し、マイコン60から濯ぎ開始信号が送出されて濯ぎ水供給ポンプ34が始動する。これにより、濯ぎ水タンク28内に貯留された濯ぎ水は、濯ぎ水吐出管36等を介して上下の濯ぎノズル11,13に圧送されて、各濯ぎノズル11,13から食器Pに向けて噴射される。このとき、各濯ぎノズル11,13もまた、噴射力の反力によって回転し続けるため、濯ぎ水が食器Pに満遍なく当てられて、食器Pの濯ぎが効率良く行われる。
この食器Pに噴射された濯ぎ水は、第1のフィルタ14を介して洗浄水タンク15内に回収される。これに伴って、回収された濯ぎ水と同量の洗浄水が、オーバーフロー管21から排水管20を介して外部に排出される。洗浄水タンク15内に回収された濯ぎ水は、洗浄水と混ざり合い、次回の洗浄工程における洗浄水として使用される。このような濯ぎ工程が所定時間行われると、マイコン60から濯ぎ終了信号が送出されて濯ぎ水供給ポンプ34が停止し、食器洗浄機1の1サイクルの動作が完了する。なお、本実施形態では、上述したように、洗浄水タンク15に濯ぎ水を回収することで、洗浄水タンク15に給水し、洗浄水の一部を入れ替えるようにしているが、他の実施形態では、給水配管から洗浄水タンク15に直接に給水し、洗浄水の一部を入れ替えるようにしてもよい。
上述した洗浄工程中には、洗剤タンク39内に貯留された洗剤Wが洗剤供給ポンプ42により洗剤吐出管43内を圧送されて、洗剤吐出管43の他端43aから洗浄室7内に滴下される。この滴下された洗剤Wは、濯ぎ水と混ざり合って洗浄水タンク15内に流入することになる。このようにして洗浄水タンク15内に新たな洗剤Wを供給するのは、洗浄水タンク15内への濯ぎ水の流入によって洗浄水中の洗剤濃度が低下してしまうのを防止するためである。
図2には、食器洗浄機1において濯ぎ水タンク28に関する制御を行うための各機器が示されている。マイコン60は、濯ぎ水タンク28内における濯ぎ水の水位を判定する水位判定機能61を有している。また、マイコン60は、濯ぎ水に関する制御を行う制御手段として、濯ぎ水の水位を適度に調節する水位調節機能62と、濯ぎ水の温度を適度に調節する水温調節機能63と、濯ぎ水が濯ぎ水タンク28から溢れることを報知すると共に、食器洗浄機1に異常が発生したことを報知する溢水・異常報知機能64とを有している。マイコン60のこれらの機能は、マイコン60がプログラムを実行することにより実現される。マイコン60の各機能61〜64による通常の処理について、より詳しく説明する。
マイコン60の水位判定機能61は、基準水位用フロートスイッチ50及び溢水水位用フロートスイッチ51の検出結果を取り込んで、濯ぎ水の水位を判定する水位判定処理を行う。水位判定機能61は、濯ぎ水の水位が基準水位に達していない状態で得られる両フロートスイッチ50,51の検出状態を判定する第1判定機能61aと、給水バルブ52の開放により給水された後に得られる両フロートスイッチ50,51の検出状態を判定する第2判定機能61bと、を有している。水位判定機能61は、第1判定機能61aにより判定された両フロートスイッチ50,51の検出状態に基づいて、両フロートスイッチ50,51の異常の有無を判定する。そして、両フロートスイッチ50,51に異常の有無に応じて、水位判定機能61は、第2判定機能61bにより判定された両フロートスイッチ50,51の検出状態に基づいた水位判定処理を行う。両フロートスイッチ50,51に異常がない場合の通常の水位判定処理においては、水位判定機能61は、基準水位用フロートスイッチ50がオフである場合には、濯ぎ水が基準水位を下回っていることを判定し、基準水位用フロートスイッチ50がオンである場合には、濯ぎ水が基準水位を上回っていることを判定する。一方、水位判定機能61は、溢水水位用フロートスイッチ51がオフである場合には、濯ぎ水が溢水水位を下回っていることを判定し、溢水水位用フロートスイッチ51がオンである場合には、濯ぎ水が溢水水位を上回っていることを判定する。なお、フロートスイッチ50,51に異常がある場合には、水位判定機能61は、第2判定機能61bにより判定された両フロートスイッチ50,51の検出結果から、水位制御用の擬似的な検出結果を導く。この擬似的な検出結果の導出については後述する。
マイコン60の水位調節機能62は、基準水位用フロートスイッチ50及び溢水水位用フロートスイッチ51の検出結果を取り込んで、これらのフロートスイッチ50,51の検出結果に基づいて濯ぎ水の水位調節処理を行う。即ち、マイコン60の水位調節機能62は、基準水位用フロートスイッチ50がオフである場合には、濯ぎ水が基準水位を下回っているため、給水バルブ52を開放して濯ぎ水タンク28に濯ぎ水を供給する。その後、基準水位用フロートスイッチ50がオンに変化した場合には、濯ぎ水が基準水位を上回っているため、給水バルブ52を閉鎖して濯ぎ水の供給を停止する。さらに、濯ぎ水の溢水を確実に防止するために、マイコン60の水位調節機能62は、溢水水位用フロートスイッチ51がオフからオンに変化した場合には、濯ぎ水が溢水水位を上回っているため、給水バルブ52を閉鎖して濯ぎ水の供給を停止する。
マイコン60の水温調節機能63は、基準水位用フロートスイッチ50及び溢水水位用フロートスイッチ51の検出結果を取り込んで、これらのフロートスイッチ50,51の検出結果に基づいて濯ぎ水の水温調節処理を行う。即ち、マイコン60の水温調節機能63は、サーミスタ31の検出出力を取り込んで、サーミスタ31により検出された温度が設定温度よりも低く、さらに基準水位用フロートスイッチ50がオンである場合には、濯ぎ水ヒータ29に通電して濯ぎ水を加熱する。そして、マイコン60の水温調節機能63は、サーミスタ31により検出された温度が設定温度に達した場合には、濯ぎ水ヒータ29への通電を停止する。なお、マイコン60の水温調節機能63は、基準水位用フロートスイッチ50がオフである場合には、濯ぎ水が基準水位を下回っているため、濯ぎ水ヒータ29への通電を停止する。これにより、濯ぎ水が不足した状態で空焚きされることを防止することができる。
マイコン60の溢水・異常報知機能64は、基準水位用フロートスイッチ50及び溢水水位用フロートスイッチ51の検出結果を取り込んで、これらのフロートスイッチ50,51の検出結果に基づいて溢水・異常報知処理を行う。即ち、マイコン60の溢水・異常報知機能64は、溢水水位用フロートスイッチ51の検出結果がオフからオンに変化した場合には、濯ぎ水が溢水水位を上回っているため、ブザー55を鳴音させることで、濯ぎ水が機外に溢れることをユーザに報知する。また、マイコン60の溢水・異常報知機能64は、食器洗浄機1のいずれかの箇所に異常が認められる場合には、ブザー55を鳴音させたり表示器56にエラーコードを表示させて、食器洗浄機1の異常をユーザに報知する。
特に、本実施形態において、マイコン60の溢水・異常報知機能64は、給水バルブ52が開けられて濯ぎ水タンク28に給水が行われている状態で、両フロートスイッチ50,51のオフが所定時間を超えて継続した場合には、食器洗浄機1に異常が発生したことを判定してブザー55を鳴音させると共に、食器洗浄機1の動作を停止するように設定されている。給水バルブ52が開けられてから所定時間が経過すれば、濯ぎ水タンク28に貯留される濯ぎ水は基準水位を確実に上回るはずであるが、濯ぎ水が基準水位を上回らないことは、基準水位用フロートスイッチ50、給水バルブ52などの給水系部品に異常が発生していることが推測されるからである。
次に、両フロートスイッチ50,51の異常を考慮したマイコン60による処理について詳しく説明する。図3には、マイコン60による処理のフローチャートが示されている。
濯ぎ工程において、濯ぎ水タンク28内の濯ぎ水の水位が基準水位を満たしている状態から、給水バルブ52を閉じて濯ぎ水タンク28への濯ぎ水の供給を停止すると共に、濯ぎ水供給ポンプ34を所定時間以上に渡って駆動すると、濯ぎ水の水位は基準水位よりも確実に低くなる(S301)。マイコン60は、このように濯ぎ水の水位が基準水位よりも低くなったタイミングで、基準水位用フロートスイッチ50及び溢水水位用フロートスイッチ51の検出結果を取り込む(S302)。ここでは、濯ぎ水の水位が基準水位よりも低くなっているのであるから、両フロートスイッチ50,51の検出結果は共にオフとなることが予想される。マイコン60は、このような予想に基づいて、両フロートスイッチ50,51の正常/異常を判定する(S303)。即ち、濯ぎ水の水位が基準水位よりも低くなっているのにも拘らず、基準水位用フロートスイッチ50又は溢水水位用フロートスイッチ51の検出結果がオンである場合には、そのフロートスイッチ50,51がオンからオフに変化しない異常があることを判定する。
より詳しく説明すると、マイコン60は、下の表1のテーブルに従って、両フロートスイッチ50,51が状態I、状態II、状態III又は状態IVのいずれにあるかを判定する。濯ぎ水供給ポンプ34が所定時間以上に渡って駆動された直後に、基準水位用フロートスイッチ50及び溢水水位用フロートスイッチ51が共にオフである場合には、マイコン60は、両フロートスイッチ50,51が正常であり、「状態I」であることを判定する。また、基準水位用フロートスイッチ50がオンであり、溢水水位用フロートスイッチ51がオフである場合には、マイコン60は、基準水位用フロートスイッチ50が異常であると共に溢水水位用フロートスイッチ51が正常であり、「状態II」であることを判定する。また、基準水位用フロートスイッチ50がオフであり、溢水水位用フロートスイッチ51がオンである場合には、マイコン60は、基準水位用フロートスイッチ50が正常であると共に溢水水位用フロートスイッチ51が異常であり、「状態III」であることを判定する。また、基準水位用フロートスイッチ50及び溢水水位用フロートスイッチ51が共にオンである場合には、マイコン60は、両フロートスイッチ50,51が異常であり、「状態IV」であることを判定する。
Figure 0004660417
上述したように、濯ぎ水の水位が基準水位よりも低くなったタイミングで両フロートスイッチ50,51の正常/異常が判定された後には、マイコン60は、その後の所定時間ごとのタイミングで両フロートスイッチ50,51の検出結果を取り込んで、下の表2のテーブルに従って両フロートスイッチ50,51の検出結果から水位制御用の擬似的な検出結果を導いてから、濯ぎ水の水位判定を繰り返す(S304,S305,S306)。表2のテーブルにおいて、左欄には、所定時間ごとに逐次取り込まれる両フロートスイッチ50,51の検出結果が示されており、右欄には、状態I、状態II、状態III及び状態IVの各状態における水位制御用の擬似的な検出結果が示されている。そして、マイコン60は、濯ぎ水の水位に応じて、水位調節処理、水温調節処理、溢水・異常報知処理を実行する(S307)。以下に、状態I、状態II、状態III及び状態IVの各状態ごとに、水位制御用の擬似的な検出結果の導出方法について説明し、併せてその擬似的な検出結果を反映した食器洗浄機1の処理について説明する。
Figure 0004660417
[状態I]
上述した両フロートスイッチ50,51の正常/異常の判定において「状態I」であることが判定された場合には、両フロートスイッチ50,51は共に正常であるため、マイコン60は、通常どおりに濯ぎ水の水位を判定する。即ち、マイコン60は、両スイッチ50,51の実際の検出結果をそのまま水位制御用の擬似的な検出結果として利用する。よって、基準水位用フロートスイッチ50及び溢水水位用フロートスイッチ51が共にオフである場合には、濯ぎ水の水位が基準水位よりも低いことを判定する。また、基準水位用フロートスイッチ50がオンであり、溢水水位用フロートスイッチ51がオフである場合、また、基準水位用フロートスイッチ50及び溢水水位用フロートスイッチ51が共にオンである場合には濯ぎ水の水位が基準水位よりも高いことを判定する。
但し、基準水位用フロートスイッチ50がオフであり、溢水水位用フロートスイッチ51がオンである場合には、実際には濯ぎ水の水位が基準水位より高くなっているものの、基準水位用フロートスイッチ50にオフからオンに変化しない異常が発生したため、基準水位用フロートスイッチ50がオフとなっていることが予想される。そこで、マイコン60は、基準水位用フロートスイッチ50がオフであり、溢水水位用フロートスイッチ51がオンである場合には、溢水水位用フロートスイッチ51の検出結果であるオンを反映させ、水位制御用の擬似的な検出結果としてオンを導出する。マイコン60は、このように水位制御用の擬似的な検出結果であるオンが導出されたことから、濯ぎ水の水位が基準水位よりも高いことを判定する。
「状態I」での水位調節処理においては、マイコン60は、通常どおりに水位調節処理を行う。即ち、基準水位用フロートスイッチ50及び溢水水位用フロートスイッチ51が共にオフである場合には、給水バルブ52を開いて濯ぎ水タンク28に濯ぎ水を供給する。また、基準水位用フロートスイッチ50がオフからオンに変化した場合には、給水バルブ52を閉じて濯ぎ水の供給を停止する。また、基準水位用フロートスイッチ50に異常が発生した場合の予備的な処理として、溢水水位用フロートスイッチ51がオフからオンに変化した場合には、給水バルブ52を閉じて濯ぎ水の供給を停止する。
「状態I」での水温調節処理においては、マイコン60は、通常どおりに水温調節処理を行う。即ち、濯ぎ水タンク28に取り付けられたサーミスタ31の検出温度が設定温度よりも高い場合には、濯ぎ水ヒータ29に通電せず、濯ぎ水の加熱を行わない。また、サーミスタ31の検出温度が設定温度よりも低い場合でも、基準水位用フロートスイッチ50がオフである場合には、濯ぎ水ヒータ29に通電せず、濯ぎ水の加熱を行わない。一方、サーミスタ31の検出温度が設定温度よりも低い場合で、基準水位用フロートスイッチ50がオンである場合には、濯ぎ水ヒータ29に通電して、濯ぎ水の加熱を行う。なお、既述のとおり、基準水位用フロートスイッチ50の検出結果がオフ、溢水水位用フロートスイッチ51がオンであることから水位制御用の擬似的な検出結果であるオンが導出された場合にも、同様に濯ぎ水ヒータ29に通電して濯ぎ水の加熱を行う。よって、基準水位用フロートスイッチ50にオフからオンに変化しない異常が発生した場合でも、食器洗浄機1の使用者は、普段どおりに食器洗浄機1を使用することができる。
「状態I」での溢水・異常報知処理においては、マイコン60は、次に説明するように溢水・異常報知処理を行う。「状態I」での溢水・異常報知処理を、図4のフローチャートを参照して説明する。マイコン60は、溢水水位用フロートスイッチ51がオフからオンに変化し、オン状態が10秒以上継続すると、基準水位用フロートスイッチ50の検出結果を取り込む(S401)。そして、マイコン60は、基準水位用フロートスイッチ50がオフか否かを判定する(S402)。
ステップ402において、基準水位用フロートスイッチ50がオフである場合には、基準水位用フロートスイッチ50にオフからオンに変化しない異常があることが予想されるため、基準水位用フロートスイッチ50の異常判定用のパラメータmをカウントアップする(S403)。そして、このパラメータmが所定数(本実施形態では3)以上であるか否かを判定する(S404)。ここで、パラメータmが3以上である場合には、基準水位用フロートスイッチ50の異常は恒常的であるため、基準水位用フロートスイッチ50の異常を示すエラーコードを表示器56に表示すると共に、ブザー55を鳴音して食器洗浄機1の使用者に濯ぎ水の溢水を報知する(S405)。一方、パラメータmが3より小さい場合には、処理を終了し、次に溢水水位用フロートスイッチ51がオフからオンに変化するまで待機する。
ステップ402において、基準水位用フロートスイッチ50がオフでない場合には、給水バルブ52の異常が予想されるため、給水バルブ52の異常判定用のパラメータnをカウントアップする(S406)。そして、このパラメータnが所定数(本実施形態では3)以上であるか否かを判定する(S407)。ここで、パラメータnが3以上である場合には、給水バルブ52の異常は恒常的であるため、給水バルブ52の異常を示すエラーコードを表示器56に表示すると共に、ブザー55を鳴音して食器洗浄機1の使用者に濯ぎ水の溢水を報知する(S408)。一方、パラメータnが3より小さい場合には、処理を終了し、次に溢水水位用フロートスイッチ51がオフからオンに変化するまで待機する。
なお、上述した処理において、溢水水位用フロートスイッチ51がオンである状態が10秒以上継続した場合に処理を開始する理由は、溢水水位用フロートスイッチ51にチャッタリングが生じて、溢水水位用フロートスイッチ51がオン・オフを繰返すことにより、短時間で、パラメータmが3回以上カウントアップされてしまうことを防止するためである。また、上述した処理において、基準水位用フロートスイッチ50の恒常的な異常のみを検出するために、基準水位用フロートスイッチ50がオフからオンに変化した場合には、パラメータmを0にリセットすることで、自動的に異常を解除してもよい。
濯ぎ水が溢水する原因としては、基準水位用フロートスイッチ50に異常があってオフからオンに変化しない場合と、給水バルブ52などの給水に関わる部品に異常があって給水停止されない場合とがある。上述した溢水・異常報知処理では、基準水位用フロートスイッチ50がオンである場合と、基準水位用フロートスイッチ50がオフである場合とで、異常個所を特定可能な互いに異なるエラーコードが表示器56に表示されるため、食器洗浄機1の使用者は、食器洗浄機1の異常個所が基準水位用フロートスイッチ50又は給水に関わる部品のいずれであるかを判別することができる。よって、食器洗浄機1の使用者は、食器洗浄機1の異常に迅速に対処することができる。なお、上述した溢水・異常報知処理では、異常個所を特定可能な互いに異なるエラーコードを表示器56に表示させたが、食器洗浄機1の異常個所を特定可能であれば他の方法で異常を報知してもよい。
仮に、基準水位用フロートスイッチ50がオン又はオフのいずれの場合でも、同じように異常が報知されると、食器洗浄機1の使用者は、濯ぎ水の溢水の原因を特定するために、濯ぎ水タンク28の蓋を開けて、濯ぎ水タンク28の内部を目視で確認する必要がある。このような場合、基準水位用フロートスイッチ50の異常であったにも拘らず、食器洗浄機1の使用者は給水バルブ52の異常であると誤って判断してしまう。これに対して、上述したように、基準水位用フロートスイッチ50がオンである場合とオフである場合とで、互いに異なる溢水報知処理を行うことにより、食器洗浄機1の使用者は、溢水報知処理から異常部位を特定できるため、異常部位を誤認することを防止することができる。また、稀に、基準水位用フロートスイッチ50の浮き子がシャフトに引っ掛かって上昇しなくなることにより、基準水位用フロートスイッチ50が一時的に異常となる場合がある。この現象は再現性が低く、振動などで解消されてしまうため、食器洗浄機1の使用者が濯ぎ水タンク28の蓋を開けてみると、そのときには既に基準水位用フロートスイッチ50の浮き子の引っ掛かりが解消されていることがある。これに対して、スイッチ異常が所定数おこった場合に異常報知を行うようにしたので、再現性の低い、一時的な異常では異常報知を行わず、使用者を煩わせることはない。
[状態II]
上述した両フロートスイッチ50,51の正常/異常の判定において「状態II」であることが判定された場合には、基準水位用フロートスイッチ50にはオンからオフに変化しない異常があるため、マイコン60は、溢水水位用フロートスイッチ51が検出する検出水位を水位制御用の擬似的な検出結果として導出する。ここでは溢水水位用フロートスイッチ51のみが正常であるため、マイコン60は、基準水位用フロートスイッチ50の検出結果に拘らず、溢水水位用フロートスイッチ51の検出結果に基づいて濯ぎ水が基準水位よりも高いか又は低いかを判定する。即ち、溢水水位用フロートスイッチ51がオフである場合には、水位制御用の擬似的な検出結果であるオフを導出して、濯ぎ水の水位が基準水位よりも低いことを判定する。また、溢水水位用フロートスイッチ51がオンである場合には、濯ぎ水の水位が基準水位よりも高いことを判定する。なお、基準水位用フロートスイッチ50がオフとなった場合には、基準水位用フロートスイッチ50に発生したオンからオフに変化しない異常は解消されているため、上記の「状態I」に移行する。
「状態II」での水位調節処理においては、マイコン60は、通常とは異なる水位調節処理を行う。即ち、基準水位用フロートスイッチ50がオンであり、溢水水位用フロートスイッチ51がオフである場合には、水位制御用の擬似的な検出結果であるオフが導出されており、濯ぎ水の水位が基準水位よりも低いことが判定されているため、マイコン60は、給水バルブ52を開いて濯ぎ水タンク28に濯ぎ水を供給する。また、基準水位用フロートスイッチ50がオンであり、溢水水位用フロートスイッチ51がオンである場合には、水位制御用の擬似的な検出結果であるオンが導出されているため、濯ぎ水の水位が基準水位よりも高いことが判定され、マイコン60は、給水バルブ52を閉じて濯ぎ水の供給を停止する。
「状態II」での水温調節処理においては、マイコン60は、通常とは異なる水温調節処理を行う。即ち、濯ぎ水タンク28に取り付けられたサーミスタ31の検出温度が設定温度よりも高い場合には、濯ぎ水ヒータ29に通電せず、濯ぎ水の加熱を行わない。また、サーミスタ31の検出温度が設定温度よりも低い場合であって、基準水位用フロートスイッチ50がオンであり、溢水水位用フロートスイッチ51がオフである場合には、水位制御用の擬似的な検出結果であるオフが導出されており、濯ぎ水の水位が基準水位よりも低いことが判定されているため、マイコン60は、濯ぎ水ヒータ29に通電せず、濯ぎ水の加熱を行わない。一方、サーミスタ31の検出温度が設定温度よりも低い場合であって、基準水位用フロートスイッチ50がオンであり、溢水水位用フロートスイッチ51がオンである場合には、水位制御用の擬似的な検出結果であるオンが導出されているため、濯ぎ水の水位が基準水位よりも高いことが判定され、マイコン60は、濯ぎ水ヒータ29に通電して、濯ぎ水の加熱を行う。
「状態II」での溢水・異常報知処理においては、溢水水位用フロートスイッチ51の検出結果がオフからオンに変化しても、マイコン60はブザー55を鳴音せず、濯ぎ水の水位が溢水水位より高くなったことを報知しない。状態IIでは、溢水水位用フロートスイッチ51の検出結果を利用して濯ぎ水の水位を調節するため、食器洗浄機1が食器類の洗浄を実行する際には、濯ぎ水の水位が溢水水位より頻繁に高くなる。よって、状態IIにおいて、溢水水位用フロートスイッチ51がオフからオンに変化するごとに溢水報知処理を行うと、ブザー55が頻繁に鳴音することとなり、食器洗浄機1の使用者は違和感を持ってしまう。そこで、上述したように、状態IIでは溢水報知処理を禁止している。
[状態III]
上述した両フロートスイッチ50,51の正常/異常の判定において「状態III」であることが判定された場合には、溢水水位用フロートスイッチ51にはオンからオフに変化しない異常があるため、マイコン60は、溢水水位用フロートスイッチ51の検出結果を利用しない。一方、基準水位用フロートスイッチ50は正常であるため、マイコン60は、基準水位用フロートスイッチ50の検出結果に基づいて濯ぎ水の水位を判定する。即ち、マイコン60は、基準水位用フロートスイッチ50の実際の検出結果をそのまま水位制御用の擬似的な検出結果として利用する。よって、基準水位用フロートスイッチ50がオフであり、溢水水位用フロートスイッチ51がオンである場合には、濯ぎ水の水位が基準水位よりも低いことを判定する。また、基準水位用フロートスイッチ50がオンであり、溢水水位用フロートスイッチ51がオンである場合には、濯ぎ水の水位が基準水位よりも高いことを判定する。なお、溢水水位用フロートスイッチ51のオフとなった場合には、溢水水位用フロートスイッチ51に発生したオンからオフに変化しない異常は解消されているため、上記の「状態I」に移行する。
「状態III」での水位調節処理においては、マイコン60は、ほぼ通常どおりの水位調節処理を行う。即ち、基準水位用フロートスイッチ50がオフであり、溢水水位用フロートスイッチ51がオンである場合には、給水バルブ52を開いて濯ぎ水タンク28に濯ぎ水を供給する。また、基準水位用フロートスイッチ50がオフからオンに変化した場合には、給水バルブ52を閉じて濯ぎ水の供給を停止する。
「状態III」での水温調節処理においては、マイコン60は、ほぼ通常どおりの水温調節処理を行う。即ち、濯ぎ水タンク28に取り付けられたサーミスタ31の検出温度が設定温度よりも高い場合には、濯ぎ水ヒータ29に通電せず、濯ぎ水の加熱を行わない。また、サーミスタ31の検出温度が設定温度よりも低い場合でも、基準水位用フロートスイッチ50がオフである場合には、濯ぎ水ヒータ29に通電せず、濯ぎ水の加熱を行わない。一方、サーミスタ31の検出温度が設定温度よりも低い場合で、基準水位用フロートスイッチ50がオンである場合には、濯ぎ水ヒータ29に通電して、濯ぎ水の加熱を行う。
「状態III」での溢水・異常報知処理においては、溢水水位用フロートスイッチ51がオンであってもマイコン60はブザー55を鳴音せず、濯ぎ水の水位が溢水水位より高くなったことを報知しない。このように状態IIIで溢水報知処理を禁止するのは、溢水水位用フロートスイッチ51が異常であるため、溢水報知処理を適切に行えないからである。
[状態IV]
上述した両フロートスイッチ50,51の正常/異常の判定において「状態IV」であることが判定された場合には、両フロートスイッチ50,51にはオンからオフに変化しない異常があるため、マイコン60は、両フロートスイッチ50,51の検出結果を利用しない。即ち、マイコン60は、両フロートスイッチ50,51のそれぞれの検出結果にかかわらず水位制御用の擬似的な検出結果であるオフを導出し、濯ぎ水の水位が基準水位よりも低いことを判定する。
「状態IV」での水位調節処理においては、マイコン60は、通常とは異なる水位調節処理を行う。即ち、両フロートスイッチ50,51の検出結果にかかわらず水位制御用の擬似的な検出結果であるオフが導出され、濯ぎ水の水位が基準水位よりも低いことが判定されるため、マイコン60は、給水バルブ52を開いて濯ぎ水タンク28に濯ぎ水を供給する。なお、後述するように食器洗浄機1の動作は直ぐに停止されるため、濯ぎ水タンク28に濯ぎ水が供給されても問題ない。
「状態IV」での水温調節処理においては、マイコン60は、通常とは異なる水温調節処理を行う。即ち、濯ぎ水タンク28に取り付けられたサーミスタ31の検出温度が設定温度よりも高い場合には、濯ぎ水ヒータ29に通電せず、濯ぎ水の加熱を行わない。また、サーミスタ31の検出温度が設定温度よりも低い場合でも、水位制御用の擬似的な検出結果であるオフが導出されているため、濯ぎ水ヒータ29に通電せず、濯ぎ水の加熱を行わない。これにより、濯ぎ水ヒータ29の空焚きが防止されている。
「状態IV」での溢水・異常報知処理においては、マイコン60は、通常とは異なる異常報知処理を行う。既述のとおり、マイコン60の溢水・異常報知処理は、給水バルブ52が開けられた状態で、基準水位用フロートスイッチ50のオフが所定時間を超えて継続した場合には、食器洗浄機1に給水異常が発生したことを判定してブザー55を鳴音させると共に、食器洗浄機1の動作を停止させるように設定されている。よって、上述したように、マイコン60が、水位制御用の擬似的な検出結果であるオフを導出し続けた場合には、上記の給水異常の判定条件が満たされるため、マイコン60はブザー55を鳴音させると共に食器洗浄機1の動作を停止させる。
なお、上述した実施形態では、濯ぎ水タンク28に基準水位用フロートスイッチ50及び溢水水位用フロートスイッチ51を設けて濯ぎ水の水位を判定したが、他の実施形態では、洗浄水タンク15に基準水位用フロートスイッチ及び溢水水位用フロートスイッチを設けて洗浄水の水位を判定し、洗浄水に関して水位調節処理、水温調節処理、溢水・異常報知処理などを行ってもよい。
また、上述した実施形態では、濯ぎ水供給ポンプ34を所定時間以上に渡って駆動したタイミングで、第1判定機能により両フロートスイッチ50,51の検出状態を判定し、給水バルブ52の開放により給水された後のタイミングで、第2判定機能により両フロートスイッチ50,51の検出状態を判定している。但し、特開平5−220083号公報のように食器洗浄機が構成された場合には、排水手段である排水ポンプが所定時間以上に渡って駆動したタイミングで、第1判定機能により両フロートスイッチの検出状態を判定し、給水バルブの開放により給水された後のタイミングで、第2判定機能により両フロートスイッチの検出状態を判定してもよい。
また、上述した実施形態では、上記の表の左欄に示される水位制御用の検出結果とは別に、同表の右欄に示されるフロートスイッチ50,51の擬似的な検出結果を導出した。但し、他の実施形態では、同表の左欄に示されるフロートスイッチ50,51の検出結果を直接変更することで、フロートスイッチ50,51の検出結果を同表の右欄に示される状態としてもよい。
本発明の実施形態に係る食器洗浄機を示す断面図である。 食器洗浄機のブロック図である。 食器洗浄機による水位判定処理を示すフローチャートである。 食器洗浄機による溢水・異常報知処理のフローチャートである。
符号の説明
1…食器洗浄機、2…本体ケース、3…機械室、6…電装ボックス、7…洗浄室、8…食器ラック、9,12…洗浄ノズル、11,13…濯ぎノズル、14…フィルタ、15…洗浄水タンク、16…洗浄水ヒータ、17…サーミスタ、18…フィルタ、19…落込部、20…排水管、21…オーバーフロー管、22…洗浄水吸込管、23…洗浄水供給ポンプ、24,25,26…洗浄水吐出管、27…給湯管、28…濯ぎ水タンク、29…濯ぎ水ヒータ、31…サーミスタ、32…オーバーフロー管、33…濯ぎ水吸込管、34…濯ぎ水供給ポンプ、36,37,38…濯ぎ水吐出管、39…洗剤タンク、41…洗剤吸込管、42…洗剤供給ポンプ、43…洗剤吐出管、50…基準水位用フロートスイッチ、51…溢水水位用フロートスイッチ、52…給水バルブ、55…ブザー、56…表示器、60…マイクロコンピュータ、61…水位判定機能、62…水位調節機能、63…水温調節機能、64…溢水・異常報知機能、P…食器類。

Claims (8)

  1. 食器を収容する洗浄室と、
    前記洗浄室内に収容した食器の洗浄又は濯ぎを行うための洗浄水又は濯ぎ水を貯えるタンクと、
    前記タンク内の洗浄水又は濯ぎ水を前記洗浄室内に配設されたノズルへ圧送する供給ポンプと、
    前記タンク内に洗浄水又は濯ぎ水を供給する給水手段と、
    前記タンク内の水位が基準水位に達したことを検出する基準水位用スイッチと、
    前記タンク内の水位が前記基準水位よりも高い位置にある溢水水位に達したことを検出する溢水水位用スイッチと、
    を備えた食器洗浄機において、
    前記洗浄水又は濯ぎ水の水位が前記基準水位に達していない状態で得られる前記両スイッチの検出状態を判定する第1判定手段と、
    前記給水手段による給水後に得られる前記両スイッチの検出状態を判定する第2判定手段と、
    前記第1判定手段及び前記第2判定手段の判定結果に基づいて、前記タンク内の洗浄水又は濯ぎ水の水位を制御する制御手段と、
    を設けたことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記第1判定手段による判定は、前記供給ポンプが作動して濯ぎ水を貯える前記タンクから濯ぎ水が前記ノズルに圧送された後に行われ、
    前記第2判定手段による判定は、前記第1判定手段により判定されてから前記給水手段により前記タンクに濯ぎ水が給水された後に行われることを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
  3. 洗浄水を貯える前記タンク内の洗浄水を排出する排水ポンプをさらに備え、
    前記第1判定手段による判定は、前記排水ポンプが作動して前記タンク内から洗浄水が排水された後に行われ、
    前記第2判定手段による判定は、前記第1判定手段により判定されてから前記給水手段により前記タンクに洗浄水が給水された後に行われることを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
  4. 前記制御手段は、
    前記第1判定手段において、前記基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、前記溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していないことが判定され、且つ、前記第2判定手段において、前記基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、前記溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合、
    又は、
    前記第1判定手段において、前記基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していることが判定されると共に、前記溢水水位用スイッチによる水位が溢水水位に達していないことが判定された場合には、
    前記第2判定手段における前記溢水水位用スイッチの検出状態に基づいて洗浄水又は濯ぎ水の水位を制御するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の食器洗浄機。
  5. 前記制御手段は、
    前記第1判定手段において、前記基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していることが判定されると共に、前記溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合には、
    前記第2判定手段の判定結果にかかわらず異常報知を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の食器洗浄機。
  6. 前記制御手段は、
    前記第1判定手段において、前記基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、前記溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していないことが判定され、且つ、前記第2判定手段において、前記基準水位用スイッチによる水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、前記溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合には、第1の異常報知を行い、
    前記第1判定手段において、前記基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、前記溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していないことが判定され、且つ、前記第2判定手段において、前記基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していることが判定されると共に、前記溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合には、第2の異常報知を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の食器洗浄機。
  7. 前記制御手段は、
    前記溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが検出された場合に異常報知を行う異常報知手段を備えており、
    前記第2判定手段における前記溢水水位用スイッチの検出状態に基づいて洗浄水又は濯ぎ水の水位を制御するようにした場合には、前記異常報知を禁止するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の食器洗浄機。
  8. 食器を収容する洗浄室と、
    前記洗浄室内に収容した食器の洗浄又は濯ぎを行うための洗浄水又は濯ぎ水を貯えるタンクと、
    前記タンク内の洗浄水又は濯ぎ水を前記洗浄室内に配設されたノズルへ圧送する供給ポンプと、
    前記タンク内に洗浄水又は濯ぎ水を供給する給水手段と、
    前記タンク内の水位が基準水位に達したことを検出する基準水位用スイッチと、
    前記タンク内の水位が前記基準水位よりも高い位置にある溢水水位に達したことを検出する溢水水位用スイッチと、
    を備えた食器洗浄機において、
    前記タンク内の洗浄水又は濯ぎ水の水位が前記基準水位に達していない状態から前記給水手段による給水を行ったときに、
    前記基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していないことが判定されると共に、前記溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合には第1の異常報知を行い、
    前記基準水位用スイッチにより水位が基準水位に達していることが判定されると共に、前記溢水水位用スイッチにより水位が溢水水位に達していることが判定された場合には第2の異常報知を行うことを特徴とする食器洗浄機。

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