JP2007125165A - 食器洗浄機 - Google Patents

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英幸 片柳
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Abstract

【課題】 給水電磁弁の異常を早期に検出することにより、無駄なすすぎ水の排出を最小限に抑えることができる食器洗浄機を提供する。
【解決手段】 食器洗浄機1において、すすぎ水タンク22の所定の満水位を検出する水位センサ27と、すすぎ水タンク22への給水を制御する給水電磁弁30と、水位センサ27の出力に基づき、すすぎ水タンク22内の水位を満水位に維持するように給水電磁弁30を制御する制御装置とを備え、制御装置は運転停止時に、給水電磁弁30を閉じた状態における水位センサ27の出力に基づき、給水電磁弁30の異常を判断する弁異常検出動作を実行する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、すすぎ水タンクからポンプによりすすぎ水をすすぎノズルに供給し、該すすぎノズルから洗浄室内に吐出して食器等のすすぎを行う食器洗浄機に関する。
従来の食器洗浄機は、洗浄室の上下に洗浄ノズルとすすぎノズルをそれぞれ回転自在に配設し、これらの間に収容した皿などの被洗浄物の洗浄とすすぎを行う(特許文献1参照。)。この食器洗浄機は、洗浄水ポンプによって、洗浄水タンク内の洗浄水を洗浄室の上部に設けた洗浄ノズルから下向きに噴射すると共に、下部に設けた洗浄ノズルから上向きに噴射することによって、被洗浄物を上下から洗い、洗浄運転を行う。その後、すすぎ水ポンプによって、洗浄室の上下に設けたすすぎノズルに、すすぎ水タンク内のすすぎ水を給送する。すすぎ水は、上部に設けたすすぎノズルから下向きに噴射すると共に、下部に設けたすすぎノズルから上向きに噴射することによって、被洗浄物に付着した洗剤や洗浄水を上下から洗い流す。このすすぎ運転を行って、一サイクルの動作を終了する。そして、すすぎ水タンクから噴射したすすぎ水は、洗浄水タンクに回収し、次のサイクルの洗浄水として利用する。また、すすぎ水タンクには、水位センサが設けられており、上述した如きすすぎ運転によりすすぎ水が減少し、所定の水位を下回った場合には、給水電磁弁が開放され、給水が行われる。
また、洗浄水タンク及びすすぎ水タンクには、それぞれヒータが設けられており、これらタンク内に貯溜される水は、このヒータによって所定の温度にまで昇温され、温水とされる。これにより、洗剤の化学的活性を高め、洗浄効率の向上を図っていた。
特開2002−28124号公報
従来の食器洗浄機において、すすぎ水タンクへの給水を行う給水電磁弁に故障が生じると、食器洗浄機の運転停止状態であっても、給水電磁弁が開放されたままとなり、必要以上にすすぎ水タンク内に水が流入することとなる。そのため、すすぎ水タンク内にはオーバーフローパイプが設けられており、所定水位上の水は、当該オーバーフローパイプから外部に排出されることになる。
しかしながら、このオーバーフローパイプは、給水電磁弁の故障を使用者に報知するものではないため、使用者がこれらの故障を認識するまでは、オーバーフローパイプから水が溢れ続けることとなり、不必要な水の消費が継続して生じることとなる。特に、運転が停止された状態であって、作業者が食器洗浄機付近にいない場合や、給水電磁弁の締まりが悪く僅かな水量の漏れが生じている場合には、このような不要な流水音を認識することができない場合が多く、給水電磁弁の故障には気がつきにくいという問題がある。
そのため、市場から給水電磁弁の故障時における上述した不必要な水の消費を改善することができる装置の開発が要望されている。
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、給水電磁弁の異常を早期に検出することにより、無駄なすすぎ水の排出を最小限に抑えることができる食器洗浄機を提供する。
本発明の食器洗浄機は、すすぎ水タンクからポンプによりすすぎ水をすすぎノズルに供給し、該すすぎノズルから洗浄室内に吐出して食器等のすすぎを行うものであって、すすぎ水タンクの所定の満水位を検出するための水位センサと、すすぎ水タンクへの給水を制御する給水電磁弁と、水位センサの出力に基づき、すすぎ水タンク内の水位を満水位に維持するように給水電磁弁を制御する制御装置とを備え、制御装置は運転停止時に、給水電磁弁を閉じた状態における水位センサの出力に基づき、給水電磁弁の異常を判断する弁異常検出動作を実行することを特徴とする。
請求項2の発明は、上記発明において、制御装置は、弁異常検出動作において、すすぎタンクの水位を満水位よりも低下させ、所定時間経過後に水位センサが満水位を検出した場合、給水電磁弁の異常と判断することを特徴とする。
請求項3の発明は、上記各発明において、制御装置は、弁異常検出動作を所定時間毎に実行することを特徴とする。
請求項4の発明は、上記各発明において、制御装置は、弁異常検出動作において給水電磁弁の異常と判断した場合、所定の警報動作を実行することを特徴とする。
本発明によれば、すすぎ水タンクからポンプによりすすぎ水をすすぎノズルに供給し、このすすぎノズルから洗浄室内に吐出して食器等のすすぎを行う食器洗浄機において、すすぎ水タンクの所定の満水位を検出するための水位センサと、すすぎ水タンクへの給水を制御する給水電磁弁と、水位センサの出力に基づき、すすぎ水タンク内の水位を満水位に維持するように給水電磁弁を制御する制御装置とを備え、制御装置は運転停止時に、給水電磁弁を閉じた状態における水位センサの出力に基づき、給水電磁弁の異常を判断する弁異常検出動作を実行するので、給水電磁弁の故障等により運転停止時においてすすぎ水タンクに連続して給水が行われるような異常事態の発生を早期に検出することが可能となり、無駄なすすぎ水の排出を最小限に抑えることができる。
請求項2の発明によれば、上記発明において、制御装置は、弁異常検出動作において、すすぎタンクの水位を満水位よりも低下させ、所定時間経過後に水位センサが満水位を検出した場合、給水電磁弁の異常と判断することにより、格別な検出手段を設けることなく、既に備えている水位センサ等を用いることによって、給水電磁弁の異常を判断することが可能となる。これにより、生産コストの低減を図ることができる。また、少量の水の変化によって、給水電磁弁の異常を判断することが可能となると共に、短時間にて給水電磁弁の異常を判断することが可能となり、これによっても、無駄なすすぎ水の排出を最小限に抑えることが可能となる。
また、請求項3の発明によれば、上記各発明において、制御装置は、弁異常検出動作を所定時間毎に実行することにより、開閉動作の度に必ず発生するとは限らない給水電磁弁の異常を検出することが可能となり、確実な給水電磁弁の異常検出動作を行うことができるようになる。
請求項4の発明によれば、上記各発明において、制御装置は、弁異常検出動作において給水電磁弁の異常と判断した場合、所定の警報動作を実行することにより、使用者に給水電磁弁の異常を早期に報知することが可能となる。これにより、当該給水電磁弁の異常に対し、迅速に対応することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の食器洗浄機1の斜視図、図2は本発明の食器洗浄機1の断面図、図3は食器洗浄機1の制御回路図である。
1は食器洗浄機であり、この食器洗浄機1を構成する本体2の上部には前面に食器などの被洗浄物4が収容された洗浄ラック5の収納取出を行うための開口2Aが形成された洗浄室3が区画形成されている。そして、この洗浄室3の前面開口2Aは、開閉扉6によって開閉自在に閉塞される。尚、この開閉扉6には、該扉6の開閉を検出するための扉スイッチ7(図3のみ図示する。)が設けられている。また、この本体2の上部前面には、電源スイッチ32及び表示部36(図3のみ図示する。)を備えた操作パネル33である。
洗浄室3の上部には洗浄水を下向きに噴射する複数の洗浄ノズル8Aを有する上洗浄アーム8が回転可能に配設されている。この上洗浄アーム8の若干下位には上洗浄アーム8と同心上で回転する上すすぎアーム9が配設されている。この上すすぎアーム9はすすぎ水を下向きに噴射する複数の図示しないすすぎノズルを有している。また、洗浄室3の下部には洗浄水を上向きに噴射する複数の洗浄ノズル10Aを有する下洗浄アーム10が回転可能に配設されている。この下洗浄アーム10の若干上位にはすすぎ水を上向きに噴射する複数の図示しないすすぎノズルを有する下すすぎアーム11が下洗浄アーム10と同心上で回転可能に配設されている。
一方、洗浄室3の下方にはフィルタ13によって洗浄室3と区画された比較的容量の大きい洗浄水タンク14が設けられている。この洗浄水タンク14内にはオーバーフローパイプ15が立設されており、洗浄水タンク14の洗浄水面を所定水位に規制する位置にて、洗浄水タンク14内に開口している。また、洗浄水タンク14内には洗浄水を所定温度に維持するために、洗浄水タンクヒータ16(図3のみ図示する。)が収納されている。更に、洗浄水タンク14内の水温を検知するために、水位より下方の外壁から洗浄水タンク温度センサ17(図3のみ図示する。)が挿入されている。尚、洗浄水タンク14内に貯溜された洗浄水には洗剤が混入されており、この洗浄水を洗浄水ポンプ18で吸入、圧送し、吐出管19、洗浄配管20を介して、上下洗浄ノズル8A及び10Aが形成される上下洗浄アーム8、10に給送している。
他方、本体2の下部には、+85℃の高温のすすぎ水を貯溜するすすぎ水タンク22が配設されている。このすすぎ水タンク22の貯溜水はすすぎ水ポンプ23で圧送され、すすぎ配管24を介して上下すすぎノズルが形成される上下すすぎアーム9、11に給送される。また、すすぎ水タンク22内には、すすぎ水タンク22内の満水位を検出するためのすすぎ水タンク水位センサ27が設けられている。
また、すすぎ水タンク22内には、貯溜水を上記所定温度に加熱するために、すすぎ水タンクヒータ28が収納されている。更に、このすすぎ水タンク22内の水温を検知するために、水位より下方の外壁からすすぎ水タンク温度センサ29(図3のみ図示する。)が挿入されている。尚、すすぎ水タンク22には、外部の図示しない水道管から給水電磁弁30が介設された給水配管31を介してすすぎ水が給水されると共に、該給水電磁弁30によりすすぎ水タンク22への給水制御が行われている。
次に、本発明を実現するための制御回路を図3を参照して説明する。図3において、42は汎用のマイクロコンピュータ(制御手段)から構成される制御基板であり、洗浄水タンク14内に設けられた洗浄水の水位センサ(洗浄水タンク水位センサ)43と、前記すすぎ水タンク水位センサ27と、洗浄水タンク温度センサ17と、すすぎ水タンク温度センサ29と、電源スイッチ32及び表示部36が設けられた操作パネル33が接続されていると共に、基板用トランス44から交流電源35を得ている。
前記すすぎ水タンクヒータ28は、ハイリミットサーモスタット37と直列に接続され、スイッチリレーR1で制御される。前記洗浄水タンクヒータ16は、ハイリミットサーモスタット38と直列に接続され、スイッチリレーR2で制御される。40は前記洗浄水ポンプ18の洗浄水ポンプモータであり、スイッチリレーR3で制御される。41は前記すすぎ水ポンプ23のすすぎ水ポンプモータであり、スイッチリレーR4で制御される。前記給水電磁弁30は、スイッチリレーR5で制御される。これらは、それぞれ並列に接続され、自動運転時には、制御基板42が各スイッチリレーR1、R2、R3、R4、R5を制御することによって制御されるものである。
尚、前記扉スイッチ7は扉用リレーRLを介して接続されると共に、この扉スイッチ7と扉用リレーRLとの間から前記制御基板42に接続している。また、この扉用リレーRLは、扉用リレー接点45をON−OFFさせるものであり、該扉用リレー接点45は、前記スイッチリレーR3とスイッチリレーR4に対し直列に接続されている。
以上の構成で、本発明の食器洗浄機1の運転動作を説明する。先ず、食器洗浄機1の操作パネル3に設けられた電源スイッチ32を投入すると、制御基板42のマイクロコンピュータは、スイッチリレーR5に通電を行い、その接点から給水電磁弁30を開放し、すすぎ水タンク22内にすすぎ水の供給を行う。このすすぎ水はすすぎ水タンク22内に貯溜される。またこのとき、制御基板42のマイクロコンピュータは、スイッチリレーR4に通電を行い、その接点からすすぎ水ポンプモータ41を運転する。これにより、すすぎ水が漸次すすぎ水ポンプ23によって汲み上げられ、すすぎ配管24を介して、上下すすぎノズル9、11に圧送される。
圧送されたすすぎ水は、上下すすぎノズルから放出され、下方の洗浄水タンク14内に貯溜される。各タンク14及び22が水位センサ27、43の出力に基づき、所定水位に達したら、制御基板42のマイクロコンピュータは、スイッチリレーR5への通電を遮断し、給水電磁弁30を閉鎖する。更に、スイッチリレーR1及びR2への通電を行うことで、洗浄水タンクヒータ16及びすすぎ水タンクヒータ28に通電を行い、各タンク14、22内の水温が所定温度になるまで加熱する。
以後、すすぎ水タンク22内のすすぎ水はすすぎ水タンク温度センサ29の働きにより+85℃に維持され、洗浄水タンク14内の洗浄水は洗浄水タンク温度センサ17の働きにより+65℃に維持される。また、洗浄水タンク14内には適正濃度になるように洗剤が投入される。
その後、使用者が皿などの被洗浄物4を載置した洗浄ラック5を洗浄室3に収容して、扉6を閉鎖すると、制御基板42のマイクロコンピュータは、スイッチリレーR3への通電を行い、その接点により洗浄水ポンプモータ40を運転する。これにより、洗浄水ポンプ18が回転し始め、洗浄水が上下洗浄アーム8、10へ圧送され、洗浄ノズル8A、10Aから噴射される洗浄水によって、被洗浄物4に付着した汚れを洗い落とされる。尚、扉用リレーRLにより、洗浄水ポンプモータ40及びすすぎ水ポンプモータ41への通電は、扉スイッチ7がONとされないと、扉用リレー接点45がONとされないため、扉6が閉鎖されない限り、行われない。
そして、上述したように噴射された洗浄水は下方の洗浄水タンク14に落下し、再び洗浄水ポンプ18に吸入され、以後同じルートを循環する。予め設定された設定時間だけこの作業を行った後、制御基板42のマイクロコンピュータは、スイッチリレーR3への通電を遮断し、これにより、洗浄水ポンプモータ40への通電が遮断され、洗浄水ポンプ18の運転が停止する。
次に、制御基板42のマイクロコンピュータは、スイッチリレーR4への通電を行い、その接点によりモータ41への通電を行い、すすぎ水ポンプ23を回転させ、+85℃の高温すすぎ水を上下すすぎアーム9、11に圧送する。これにより、すすぎノズルから噴射されるすすぎ水によって、被洗浄物4の表面に付着した洗剤や洗浄水をすすぎ落とす。
予め設定された設定時間だけこの作業を行った後、制御基板42のマイクロコンピュータは、スイッチリレーR4への通電を遮断し、これにより、すすぎ水ポンプモータ41への通電が遮断され、すすぎ水ポンプ23の運転が停止する。その後、制御基板42のマイクロコンピュータは、図示しないブザーを鳴らして洗浄作業が終了したことを報知する。すすぎ水は下方の洗浄水タンク14内に落下し、次の工程の洗浄水として再利用される。
その後、操作パネル33の電源スイッチ32が切断されると、制御基板42のマイクロコンピュータは、給水電磁弁30の異常検出動作を行う。以下、当該給水電磁弁異常検出動作について、図4のフローチャート図を参照して詳述する。尚、本実施例において異常検出動作は、マイクロコンピュータが交流電源35に接続された状態であって、操作パネル33の電源スイッチ32が切断されている運転停止時に実行されるものである。また、本実施例においてこの異常検出動作は、電源スイッチ32が切断される以前に上述した如き洗浄作業が終了した後、扉6が一旦開放され、その後、扉6が閉鎖されていることを扉スイッチ7により検出していることを条件として行うものとする。
先ず、制御基板42のマイクロコンピュータは、ステップS1において電源スイッチ32が切断されてから若しくは、前回の異常検出動作が終了してから所定時間、本実施例では、1時間が経過しているか否かを判断し、当該時間が経過している場合には、ステップS2に進む。ステップS2において、制御基板42のマイクロコンピュータは、スイッチリレーR4に通電を行い、その接点からすすぎ水ポンプモータ41を運転する。尚、このとき、給水電磁弁30は、閉じているものとする。
そして、このすすぎ水ポンプモータ41の運転により、すすぎ水タンク22内のすすぎ水がすすぎ水ポンプ23によって汲み上げられ、すすぎ配管24を介して、上下すすぎノズル9、11に圧送される。このとき、制御基板42のマイクロコンピュータは、ステップS3においてすすぎ水タンク水位センサ27による満水位検出がOFFとなったか否かを判断し、満水位検出がOFFとなった時点で、スイッチリレーR4を非通電とし、すすぎ水ポンプモータ41を停止し(ステップS4)、ステップS5に進む。
制御基板42のマイクロコンピュータは、ステップS5においてすすぎ水ポンプモータ41が停止してから所定時間、本実施例では1分間が経過したか否かを判断し、経過している場合には、ステップS6に進む。尚、この所定時間とは、制御上、給水電磁弁30が閉鎖されているにもかかわらず、給水電磁弁30が閉鎖不全等の故障や異常が発生している場合に、すすぎ水タンク22内の水位が満水位にまで復帰するのに十分な時間として設定されるものである。
制御基板42のマイクロコンピュータは、ステップS6において、すすぎ水タンク水位センサ27が満水位を検出しているか否かを判断し、満水位を検出している場合には、ステップS7に進んで、給水電磁弁30の異常を検出したことを記憶しておき、電源スイッチ32が通電された際に、操作パネル33の表示部36に当該異常検出した旨を表示する。
これにより、給水電磁弁30の故障が生じ、給水電磁弁30が閉鎖しない異常状態が発生した場合であっても、制御基板42のマイクロコンピュータにより、給水電磁弁30の異常検出に基づき早期に使用者に当該異常発生を報知することができる。これにより、使用者は、給水電磁弁30に異常が生じていることを認識することができ、迅速に給水電磁弁30の異常に対応することができるため、無駄なすすぎ水の排出を最小限に抑えることができる。
特に、上述したような給水電磁弁30の異常検出動作では、すすぎ水タンク22の少量の水位の変化に基づいて給水電磁弁30の異常検出を行うため、給水電磁弁30の閉鎖不全などが原因とされる僅かな水漏れ発生等の異常についても対応することが可能となる。そのため、従来では、長期的に観察しなければ発見することができなかった給水電磁弁30の異常を早期に発見することができるようになり、これによっても、無駄なすすぎ水の排出を最小限とすることができるようになる。
他方、ステップS6において、すすぎ水タンク水位センサ27が満水位を検出していないと判断した場合には、制御基板42のマイクロコンピュータは、ステップS8に進み、スイッチリレーR5への通電を行い、給水電磁弁30を開放し、すすぎ水タンク22への給水を行う。そして、すすぎ水タンク水位センサ27による満水位検知に基づき(ステップS9)、制御基板42のマイクロコンピュータは、スイッチリレーR5への通電を遮断し、給水電磁弁30を閉鎖し、給水を停止する(ステップS10)。以上にて、一連の給水電磁弁30の異常検出動作を終了する。
その後、制御基板42のマイクロコンピュータは、上述したように、ステップS1に戻り、前回の異常検出動作が終了したから所定時間経過後に再び、給水電磁弁30の異常検出動作を行うものとする。
これにより、開閉動作の度に必ず発生するとは限らない給水電磁弁30の異常を検出することが可能となり、確実な給水電磁弁30の異常検出動作を行うことができるようになる。
また、上述したような弁異常検出動作は、すすぎ水タンク22の水位を満水位よりも低下させ、所定時間経過後にすすぎ水タンク水位センサ27が満水位を検出した場合に給水電磁弁30の異常を判断するものであるため、格別な異常検出手段を設けることなく、既設の水位センサ27等を用いることにより、給水電磁弁30の異常を判断することが可能となるため、生産コストの低減を図ることができる。
尚、本実施例では、すすぎ水ポンプモータ41を運転することで、すすぎ水タンク22の水位を満水位から低下させているが、これに限るものではなく、例えば、すすぎ水タンク22に図示しない排水弁を設け、当該排水弁を制御することにより、すすぎ水タンク22の水位を満水位から低下させても良いものとする。
また、本実施例では、給水電磁弁30の異常を判断した場合には、電源スイッチ32が通電された際に、操作パネル33の表示部36に当該異常検出した旨を表示することとしているが、これに限るものではなく、異常を判断した際に、即座に、操作パネル33の表示部36に異常検出した旨を表示しても良いものとする。
尚、洗浄室3内から被洗浄物4が取り出されない状態で、電源スイッチ32をOFFとされた場合には、異常検出動作において、すすぎ水が被洗浄物4にかかってしまうこととなるため、上述したように、異常検出動作は、電源スイッチ32が切断される以前に上述した如き洗浄作業が終了した後、即ち、すすぎ工程が終了した後、扉6が一旦開放され、その後、扉6が閉鎖されていることを扉スイッチ7により検出していることを条件として行うことが好ましい。
また、本実施例では、電源スイッチ32が通電状態とされており、扉6が閉鎖されることで、洗浄水ポンプモータ40を運転する洗浄運転を開始する制御を行っているが、これに限定されるものではなく、例えば、交流電源35に接続することで、すすぎ水タンク22、洗浄水タンク14内への給水を行い、所定温度になるまで加温する運転を行い、格別に設けられた洗浄運転開始スイッチを操作することで、洗浄運転を開始したものであっても良いものとする。係る場合には、洗浄運転が行われていない状態において上述した如き弁異常検出動作を実行するものとする。
本発明の食器洗浄機の斜視図である。 図1の食器洗浄機の断面図である。 図1の食器洗浄機の制御回路図である。 弁異常検出動作のフローチャート図である。
符号の説明
1 食器洗浄機
2 本体
3 洗浄室
7 扉スイッチ
14 洗浄水タンク
18 洗浄水ポンプ
22 すすぎ水タンク
23 すすぎ水ポンプ
27 すすぎ水タンク水位センサ
28 すすぎ水タンクヒータ
29 すすぎ水タンク温度センサ
30 給水電磁弁
32 電源スイッチ
33 操作パネル
36 表示部
40 洗浄水ポンプモータ
41 すすぎ水ポンプモータ
42 制御基板

Claims (4)

  1. すすぎ水タンクからポンプによりすすぎ水をすすぎノズルに供給し、該すすぎノズルから洗浄室内に吐出して食器等のすすぎを行う食器洗浄機において、
    前記すすぎ水タンクの所定の満水位を検出するための水位センサと、
    前記すすぎ水タンクへの給水を制御する給水電磁弁と、
    前記水位センサの出力に基づき、前記すすぎ水タンク内の水位を前記満水位に維持するように前記給水電磁弁を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は運転停止時に、前記給水電磁弁を閉じた状態における前記水位センサの出力に基づき、前記給水電磁弁の異常を判断する弁異常検出動作を実行することを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記制御装置は、前記弁異常検出動作において、前記すすぎタンクの水位を前記満水位よりも低下させ、所定時間経過後に前記水位センサが前記満水位を検出した場合、前記給水電磁弁の異常と判断することを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
  3. 前記制御装置は、前記弁異常検出動作を所定時間毎に実行することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食器洗浄機。
  4. 前記制御装置は、前記弁異常検出動作において前記給水電磁弁の異常と判断した場合、所定の警報動作を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の食器洗浄機。
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