JP4538996B2 - 食器洗い機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄ポンプにより食器類に向けて洗浄水を噴射して食器類を洗浄する食器洗い機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の食器洗い機は図8に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図に示すように、洗浄槽1は洗浄水を溜め、前方に開口部2を有し、この開口部2をふた3により開閉可能に覆っている。洗浄槽1の内部に洗浄水を噴射する洗浄ノズル4を回転自在に設けている。また、洗浄槽1内に食器かご5を設け、食器類6を収容するようにしている。ヒータ7は洗浄水を加熱するものであり、洗浄ポンプ8は洗浄水を洗浄ノズル4に供給するものである。
【0004】
洗浄槽1の底部に排水口9を設け、この排水口9に残滓等を捕捉する残滓フィルタ10を設けている。排水ポンプ11は洗浄水を排水するもので、給水弁12は洗浄槽1に給水するものである。制御手段13は、洗浄ポンプ8・排水ポンプ11・給水弁12等を制御して、洗浄・すすぎ・乾燥の各行程を逐次制御するように構成している。
【0005】
上記構成に於いて動作を説明すると、食器洗い機専用洗剤を洗浄槽1に投入して運転をスタートすると、給水弁12により洗浄槽1内へ給水した後、洗浄槽1内の洗浄水はヒータ7によって温水化され、洗浄ポンプ8にて残滓フィルタ10から吸い込まれ洗浄ノズル4に圧送され、洗浄ノズル4の噴出口から食器類6に向けて噴出した後、循環し食器類6の洗浄を行う。
【0006】
洗浄行程が終了すると、洗浄槽1の下部に設けた排水ポンプ11によって機外に洗浄水が排水される。以下、洗浄行程と同様にすすぎ行程を行い、乾燥行程を経て運転を終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の食器洗い機においては、食器洗い機専用洗剤を使用せずに一般の台所用洗剤を使用すると、洗浄運転中において大量の泡が発生する。大量の泡の発生により、洗浄ポンプ8に泡が吸い込まれ、ポンプの能力が著しく低下し洗浄ができないという問題を有していた。また、大量の泡発生により泡漏れが発生するという問題があった。
【0009】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、所定量以上の泡が発生したことを精度よく、また早期に検知し、洗剤誤使用による洗浄不十分・泡漏れ等を未然に防ぐとともに、溢水状態と区別して泡の大量発生による泡異常をより精度よく検知し、洗剤誤使用による洗浄不十分・泡漏れ等を未然に防ぐことを第1の目的としている。
【0010】
また、泡検知を行った後、洗浄槽内の大量の泡を洗い流す消泡運転中に、使用者が運転を取りやめる等の操作をなくし、消泡運転を最後まで確実に行うようにすることを第2の目的としている。
【0011】
また、洗浄槽内の大量の泡を洗い流す消泡運転であることを明確に知らせるとともに、消泡運転終了が確実にわかり、消泡運転を最後まで確実に行うようにすることを第3の目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記第1の目的を達成するために、洗浄水を溜め食器類を収容する洗浄槽に給水手段により給水し、洗浄ポンプにより洗浄水を供給する洗浄ノズルを洗浄槽内に回転自在に配設し、洗浄槽内の水位を水位検知手段により検知するとともに、水位検知手段により検知する水位より所定量高い水位を溢水検知手段により検知し、水位検知手段、溢水検知手段の出力を制御手段に入力して、給水手段、洗浄ポンプ、洗浄槽内の洗浄水を排水する排水ポンプなどの動作を制御するよう構成し、制御手段は、溢水検知手段により溢水状態を検知すると排水ポンプを所定時間駆動して排水し、排水後溢水検知手段により溢水状態を検知している場合は、洗浄槽内に所定量以上の泡が発生した泡異常と判定するようにしたものである。
【0015】
これにより、溢水状態と区別して泡の大量発生による泡異常をより精度よく検知することができ、洗剤誤使用による洗浄不十分・泡漏れ等を未然に防ぐことができる。
【0016】
また、上記第2の目的を達成するために、洗浄水を溜め食器類を収容する洗浄槽に給水手段により給水し、洗浄ポンプにより洗浄水を供給する洗浄ノズルを洗浄槽内に回転自在に配設し、運転スタート・停止や運転コース設定等を行う操作手段と洗浄槽内の所定以上の泡立ちを検知する泡検知手段の出力を制御手段に入力して、給水手段、洗浄ポンプ、洗浄槽内の洗浄水を排水する排水ポンプなどの動作を制御するよう構成し、制御手段は、泡検知手段により泡立ちを検知したとき、泡を消すための消泡運転を行い、消泡運転中は操作手段による設定変更の受け付けを不可としたものである。
【0017】
これにより、泡検知を行った後、洗浄槽内の大量の泡を洗い流す消泡運転中に、使用者が運転を取りやめる等の操作がなくなり、消泡運転を最後まで確実に行うことができる。
【0018】
また、上記第3の目的を達成するために、洗浄水を溜め食器類を収容する洗浄槽に給水手段により給水し、洗浄ポンプにより洗浄水を供給する洗浄ノズルを洗浄槽内に回転自在に配設し、運転スタート・停止や運転コース設定等を行いまた表示手段による表示を行う操作表示手段と洗浄槽内の所定以上の泡立ちを検知する泡検知手段の出力を制御手段に入力して、給水手段、洗浄ポンプ、洗浄槽内の洗浄水を排水する排水ポンプなどの動作を制御するよう構成し、制御手段は、泡検知手段により泡立ちを検知したとき、泡を消すための消泡運転を行い、消泡運転中は操作表示手段の表示手段により泡発生表示を行い、消泡運転終了後に操作表示手段により報知するようにしたものである。
【0019】
これにより、洗浄槽内の大量の泡を洗い流す消泡運転であることを明確に知らせることができるとともに、消泡運転終了が確実にわかり、消泡運転を最後まで確実に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、洗浄水を溜め食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽に給水する給水手段と、前記洗浄槽内に回転自在に配設した洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗浄水を供給する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内の洗浄水を排水する排水ポンプと、前記洗浄槽内の水位を検知する水位検知手段と、前記水位検知手段により検知する水位より所定量高い水位を検知する溢水検知手段と、前記水位検知手段、溢水検知手段の出力を入力し前記給水手段、洗浄ポンプ、排水ポンプなどの動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記溢水検知手段により溢水状態を検知すると前記排水ポンプを所定時間駆動して排水し、排水後前記溢水検知手段により溢水状態を検知している場合は、前記洗浄槽内に所定量以上の泡が発生した泡異常と判定するようにしたものであり、溢水状態と区別して泡の大量発生による泡異常をより精度よく検知することができ、洗剤誤使用による洗浄不十分・泡漏れ等を未然に防ぐことができる。
【0023】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、制御手段は、洗浄槽内に所定量以上の泡が発生したと判定したとき、前記洗浄槽内の泡を消すための消泡運転を行い、前記消泡運転中は溢水検知手段による溢水状態の検知を行わないようにしたものであり、洗浄槽内の大量の泡を洗い流す消泡運転を最後まで確実に自動的に行うことができ、大量の泡を消すために使用者が給水・排水等を繰り返す操作が不要となり、使い勝手を向上することができる。
【0024】
請求項3に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明において、制御手段は、消泡運転中に、水位検知手段により水位を検知するまで、または所定時間の間、給水手段により給水を行うようにしたものであり、溢水状態でかつ泡の大量発生の場合であっても、洗浄槽内の大量の泡を洗い流す消泡運転中の溢水を防ぐことができる。
【0025】
請求項4に記載の発明は、洗浄水を溜め食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽に給水する給水手段と、前記洗浄槽内に回転自在に配設した洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗浄水を供給する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内の洗浄水を排水する排水ポンプと、運転スタート・停止や運転コース設定等を行う操作手段と、前記洗浄槽内の所定以上の泡立ちを検知する泡検知手段と、前記操作手段、泡検知手段の出力を入力し前記給水手段、洗浄ポンプ、排水ポンプなどの動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記泡検知手段により泡立ちを検知したとき、泡を消すための消泡運転を行い、前記消泡運転中は前記操作手段による設定変更の受け付けを不可としたものであり、洗浄槽内の大量の泡を洗い流す消泡運転中に使用者が運転を取りやめる等の操作がなくなり、消泡運転を最後まで確実に行うことができる。
【0026】
請求項5に記載の発明は、洗浄水を溜め食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽に給水する給水手段と、前記洗浄槽内に回転自在に配設した洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗浄水を供給する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内の洗浄水を排水する排水ポンプと、運転スタート・停止や運転コース設定等を行いまた表示手段による表示を行う操作表示手段と、前記洗浄槽内の所定以上の泡立ちを検知する泡検知手段と、前記操作表示手段、泡検知手段の出力を入力し前記給水手段、洗浄ポンプ、排水ポンプなどの動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記泡検知手段により泡立ちを検知したとき、泡を消すための消泡運転を行い、前記消泡運転中は前記操作表示手段の表示手段により泡発生表示を行い、消泡運転終了後に前記操作表示手段により報知するようにしたものであり、洗浄槽内の大量の泡を洗い流す消泡運転であることを明確に知らせることができるとともに、消泡運転終了が確実にわかり、消泡運転を最後まで確実に行うことができる。
【0027】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一番号を付して説明を省略する。
【0028】
(実施例1)
図1および図2に示すように、補助タンク14は、排水口10と補助配管15により洗浄槽1と連通している。この補助タンク14に水位スイッチ16を設け、フロート17が洗浄槽1の水位により上昇し、所定水位で水位スイッチ16を作動させて水位を検知するよう構成し、水位スイッチ16とフロート17により水位検知手段を構成している。溢水検知手段18は、補助タンク14内に設けた一対の電極よりなり、水位検知手段の所定水位より所定量高い水位で検知するよう構成している。
【0029】
制御手段19は、水位検知手段、溢水検知手段18などの出力を入力し、洗浄ポンプ8、排水ポンプ11、給水弁(給水手段)12、ヒータ7などの動作を逐次制御するものである。ここで、制御手段19は、食器洗い機の運転停止中や待機中に、溢水検知手段18が検知したとき、溢水状態であると判定して排水ポンプ11の運転を行い、また、運転動作中に溢水検知手段18が検知したとき、洗浄槽1内に所定量以上の泡が発生した泡異常と判定するよう構成している。
【0030】
また、制御手段19は、運転動作中に洗浄ポンプ8を所定時間(本実施例では5秒間)停止させるようにしている。
【0031】
上記構成において動作を説明する。使用者が誤って一般の台所洗剤等の食器洗い機用洗剤以外の洗剤を使用し、運転を開始した場合、洗浄行程において洗浄水が洗浄ポンプ8で撹拌されることにより泡が大量に発生する。泡の量が増加するとともに洗浄水の水位が下がり、補助配管15を通って補助タンク14に泡が充満し、溢水検知手段18により検知を行う。
【0032】
泡は洗浄ポンプ8の運転中にのみ発生するため、運転動作中に溢水検知手段18が検知したとき、洗浄槽1内に所定量以上の泡が発生した泡異常と判定することにより、確実に泡の大量発生を検知することができる。
【0033】
また、運転停止中や待機中において溢水検知手段18が検知した場合は、泡の発生の可能性がないため、給水弁12の開放故障等による溢水状態と判定することで、溢水状態と泡の大量発生による検知を確実に分離して検知することができ、泡発生の場合は使用者に洗剤の誤使用を知らせることができ、洗浄不十分や泡漏れ等を未然に防ぐことができる。
【0034】
また、洗浄ポンプ8の運転中に、所定時間、たとえば5秒程度停止させるため、この停止期間に洗浄ポンプ8の吐出がなくなり、洗浄槽1の水位および泡面は上昇する。これによって、溢水検知手段18の検知が早まり、早期に泡の大量発生を検知することができる。
【0035】
(実施例2)
図1に示す制御手段19は、溢水検知手段18により溢水状態を検知すると、排水ポンプ11を所定時間駆動して排水し、排水後溢水検知手段18により溢水状態を検知している場合は、洗浄槽1内に所定量以上の泡が発生した泡異常と判定するようにし、洗浄槽1内に所定量以上の泡が発生したと判定したとき、洗浄槽1内の泡を消すための消泡運転を行い、消泡運転中は溢水検知手段18による溢水状態の検知を行わないようにしている。
【0036】
また、消泡運転中に、水位検知手段により水位を検知するまで、または所定時間の間、給水弁12により給水を行うようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0037】
上記構成において図3を参照しながら動作を説明する。ステップ30にて運転を開始した後、ステップ31にて洗浄ポンプ8を駆動して洗浄行程を行い、ステップ32にて溢水検知手段18が検知したかどうかを判定する。溢水検知手段18が検知しなければ、ステップ33を通してステップ31へ戻り、ステップ33にて所定時間が経過するとステップ34へ進み洗浄行程を終了する。
【0038】
ステップ32にて溢水検知手段18が検知すると、ステップ35にて所定時間(本実施例では50秒間)排水ポンプ11を運転する。排水ポンプ11の運転が終了した後、ステップ36で溢水検知手段18が検知しているかどうかを判定する。
【0039】
溢水検知手段18が検知を行い、その後排水ポンプ11を所定時間運転したとき、洗浄水が所定の洗浄水位と比べ高く溢水の可能性がある場合には、排水ポンプ11の運転により洗浄槽1内の水位は低下し、電極よりなる溢水検知手段18は直ちに非検知状態となる。一方、洗浄槽1内に多量の泡が発生して溢水検知手段18が検知を行った場合には、溢水検知手段18の周辺には大量の泡が存在し、排水ポンプ11を所定時間運転した後においても、溢水検知手段18は検知状態を保つ。
【0040】
したがって、ステップ36にて溢水検知手段18が検知しなければステップ38へ進み、給水弁12が連続して開放状態となっている開放故障による溢水検知と判定し、ステップ38にて溢水異常報知をし、排水ポンプ11を連続運転する。
【0041】
一方、ステップ36にて溢水検知手段18が検知していると、ステップ39へ進み、洗浄槽1内で泡が大量発生していることによる泡検知と判定し、ステップ40にて泡異常報知を行い、ステップ41にて溢水検知手段18による検知を不可とし、ステップ42にて大量の泡を消すための給水・洗浄ポンプ運転・排水ポンプ運転のサイクルを有する消泡運転サイクルを行う。
【0042】
これによって、溢水状態と区別して泡の大量発生による泡異常をより精度よく検知することができ、洗剤誤使用による洗浄不十分・泡漏れ等を未然に防ぐことができる。
【0043】
また、ステップ41にて溢水検知手段18による検知を不可とし、ステップ42にて、洗浄槽1内の多量の泡を消すために給水弁12による給水、洗浄ポンプ8を所定時間運転、排水ポンプ11の運転のサイクルを少なくとも1回運転する消泡運転を行うことにより、溢水検知手段18が泡により検知をつづけても、洗浄槽1内の大量の泡を洗い流す消泡運転を最後まで確実に自動的に行うことができ、大量の泡を消すために使用者が給水、排水等を繰り返す煩雑な操作が不要となり、非常に利便性を高めることができる。
【0044】
また、ステップ42にて洗浄槽1内の多量の泡を消すために給水弁12による給水、洗浄ポンプ8を所定時間運転、排水ポンプ11の運転のサイクルを少なくとも1回運転する消泡運転を行い、消泡運転中の給水は水位検知手段が検知するまでか、もしくは所定時間以内本実施例では45秒以内とすることにより、消泡運転中であって溢水検知手段18による検知を行なわない状態で、かつ給水弁12が開放故障の場合であっても、給水を溢水状態になるまでに確実に止めることが可能となり、溢水状態でかつ泡の大量発生の場合であっても洗浄槽1内の大量の泡を洗い流す消泡運転中の溢水を確実に防ぐことができる。
【0045】
(実施例3)
図4に示すように、制御手段20は、運転スタート・停止や運転コースの設定を行う操作手段21を有している。泡検知手段22はは一対の電極からなり、洗浄槽1内の所定量以上の泡立ちを検知するものである。制御手段20は、泡検知手段22により泡立ちを検知したとき、泡を消すための消泡運転を行い、消泡運転中は操作手段21による設定変更の受け付けを不可としている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0046】
上記構成において図5を参照しながら動作を説明する。ステップ43にて泡検知手段22により洗浄槽1内の大量の泡の発生を検知すると、ステップ44にて排水ポンプ11を運転して排水し、ステップ45にて操作手段21による設定変更を不可とする。その後、ステップ32〜ステップ34にて、洗浄槽1内の大量の泡を消すための給水、洗浄ポンプ運転、排水ポンプ運転のサイクルからなる消泡運転を行い、ステップ49にてこのサイクルを3回繰り返す。
【0047】
ステップ49にてこのサイクルを3回繰り返すと、ステップ50にて操作手段21による設定ができるようにし、ステップ51にて異常報知した後、ステップ52にて終了する。
【0048】
このように、泡検知を行った後に洗浄槽1内の大量の泡を洗い流す消泡運転を行い、消泡運転中に操作手段21による設定変更を不可とすることにより、消泡運転中に使用者が運転停止操作を行う等の運転を取りやめる操作がなくなり、消泡運転を最後まで確実に行うことができる。
【0049】
(実施例4)
図6に示すように、泡検知手段22は、一対の電極からなり、洗浄槽1内の所定量以上の泡立ちを検知するものである。制御手段23は、操作表示手段24を有しており、操作表示手段24は、図7に示すように、運転スタート・停止や運転コースの設定を行う操作部25と、運転コース等の内容を表示する発光ダイオードなどの表示部26を設けている。洗剤誤使用表示部27は、食器洗い機専用洗剤以外を使用したときに表示するものである。
【0050】
ここで、制御手段23は、泡検知手段22により泡立ちを検知したとき、洗浄槽1内の泡を消すために給水、洗浄ポンプ運転、排水運転のサイクルを少なくとも1回運転する消泡運転を行い、消泡運転中は操作表示手段24の洗剤誤使用表示部27により泡発生表示を行い、消泡運転終了後に、洗剤誤使用部27の点滅とともにブザー(図示せず)により報知するようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0051】
上記構成において動作を説明する。台所用洗剤等の泡立ちの非常に高いものを誤って使用した場合に、泡検知手段22により泡を検知すると、洗浄槽1内の大量の泡を洗い流す消泡運転を行う。このとき、洗剤誤使用表示部27により泡発生表示を行うことで、大量の泡の発生により消泡運転を行っていることを使用者に明確に知らせることができるとともに、消泡運転後にブザー吹奏を行うことにより消泡運転終了が確実にわかり、消泡運転を最後まで確実に行うことができる。
【0054】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、洗浄水を溜め食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽に給水する給水手段と、前記洗浄槽内に回転自在に配設した洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗浄水を供給する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内の洗浄水を排水する排水ポンプと、前記洗浄槽内の水位を検知する水位検知手段と、前記水位検知手段により検知する水位より所定量高い水位を検知する溢水検知手段と、前記水位検知手段、溢水検知手段の出力を入力し前記給水手段、洗浄ポンプ、排水ポンプなどの動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記溢水検知手段により溢水状態を検知すると前記排水ポンプを所定時間駆動して排水し、排水後前記溢水検知手段により溢水状態を検知している場合は、前記洗浄槽内に所定量以上の泡が発生した泡異常と判定するようにしたから、溢水状態と区別して泡の大量発生による泡異常をより精度よく検知することができ、洗剤誤使用による洗浄不十分・泡漏れ等を未然に防ぐことができる。
【0055】
また、請求項2に記載の発明によれば、制御手段は、洗浄槽内に所定量以上の泡が発生したと判定したとき、前記洗浄槽内の泡を消すための消泡運転を行い、前記消泡運転中は溢水検知手段による溢水状態の検知を行わないようにしたから、洗浄槽内の大量の泡を洗い流す消泡運転を最後まで確実に自動的に行うことができ、大量の泡を消すために使用者が給水・排水等を繰り返す操作が不要となり、使い勝手を向上することができる。
【0056】
また、請求項3に記載の発明によれば、制御手段は、消泡運転中に、水位検知手段により水位を検知するまで、または所定時間の間、給水手段により給水を行うようにしたから、溢水状態でかつ泡の大量発生の場合であっても、洗浄槽内の大量の泡を洗い流す消泡運転中の溢水を防ぐことができる。
【0057】
また、請求項4に記載の発明によれば、洗浄水を溜め食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽に給水する給水手段と、前記洗浄槽内に回転自在に配設した洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗浄水を供給する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内の洗浄水を排水する排水ポンプと、運転スタート・停止や運転コース設定等を行う操作手段と、前記洗浄槽内の所定以上の泡立ちを検知する泡検知手段と、前記操作手段、泡検知手段の出力を入力し前記給水手段、洗浄ポンプ、排水ポンプなどの動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記泡検知手段により泡立ちを検知したとき、泡を消すための消泡運転を行い、前記消泡運転中は前記操作手段による設定変更の受け付けを不可としたから、洗浄槽内の大量の泡を洗い流す消泡運転中に使用者が運転を取りやめる等の操作がなくなり、消泡運転を最後まで確実に行うことができる。
【0058】
また、請求項5に記載の発明によれば、洗浄水を溜め食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽に給水する給水手段と、前記洗浄槽内に回転自在に配設した洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗浄水を供給する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内の洗浄水を排水する排水ポンプと、運転スタート・停止や運転コース設定等を行いまた表示手段による表示を行う操作表示手段と、前記洗浄槽内の所定以上の泡立ちを検知する泡検知手段と、前記操作表示手段、泡検知手段の出力を入力し前記給水手段、洗浄ポンプ、排水ポンプなどの動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記泡検知手段により泡立ちを検知したとき、泡を消すための消泡運転を行い、前記消泡運転中は前記操作表示手段の表示手段により泡発生表示を行い、消泡運転終了後に前記操作表示手段により報知するようにしたから、洗浄槽内の大量の泡を洗い流す消泡運転であることを明確に知らせることができるとともに、消泡運転終了が確実にわかり、消泡運転を最後まで確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の食器洗い機の縦断面図
【図2】同食器洗い機の要部拡大断面図
【図3】本発明の第2の実施例の食器洗い機の要部動作フローチャート
【図4】本発明の第3の実施例の食器洗い機の縦断面図
【図5】同食器洗い機の要部動作フローチャート
【図6】本発明の第4の実施例の食器洗い機の縦断面図
【図7】同食器洗い機の操作表示部の拡大正面図
【図8】従来の食器洗い機の縦断面図
【符号の説明】
1 洗浄槽
4 洗浄ノズル
6 食器類
8 洗浄ポンプ
11 排水ポンプ
12 給水弁(給水手段)
16 水位スイッチ(水位検知手段)
17 フロート(水位検知手段)
18 溢水検知手段
19 制御手段
Claims (5)
- 洗浄水を溜め食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽に給水する給水手段と、前記洗浄槽内に回転自在に配設した洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗浄水を供給する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内の洗浄水を排水する排水ポンプと、前記洗浄槽内の水位を検知する水位検知手段と、前記水位検知手段により検知する水位より所定量高い水位を検知する溢水検知手段と、前記水位検知手段、溢水検知手段の出力を入力し前記給水手段、洗浄ポンプ、排水ポンプなどの動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記溢水検知手段により溢水状態を検知すると前記排水ポンプを所定時間駆動して排水し、排水後前記溢水検知手段により溢水状態を検知している場合は、前記洗浄槽内に所定量以上の泡が発生した泡異常と判定するようにした食器洗い機。
- 制御手段は、洗浄槽内に所定量以上の泡が発生したと判定したとき、前記洗浄槽内の泡を消すための消泡運転を行い、前記消泡運転中は溢水検知手段による溢水状態の検知を行わないようにした請求項1記載の食器洗い機。
- 制御手段は、消泡運転中に、水位検知手段により水位を検知するまで、または所定時間の間、給水手段により給水を行うようにした請求項2記載の食器洗い機。
- 洗浄水を溜め食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽に給水する給水手段と、前記洗浄槽内に回転自在に配設した洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗浄水を供給する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内の洗浄水を排水する排水ポンプと、運転スタート・停止や運転コース設定等を行う操作手段と、前記洗浄槽内の所定以上の泡立ちを検知する泡検知手段と、前記操作手段、泡検知手段の出力を入力し前記給水手段、洗浄ポンプ、排水ポンプなどの動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記泡検知手段により泡立ちを検知したとき、泡を消すための消泡運転を行い、前記消泡運転中は前記操作手段による設定変更の受け付けを不可とした食器洗い機。
- 洗浄水を溜め食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽に給水する給水手段と、前記洗浄槽内に回転自在に配設した洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに洗浄水を供給する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内の洗浄水を排水する排水ポンプと、運転スタート・停止や運転コース設定等を行いまた表示手段による表示を行う操作表示手段と、前記洗浄槽内の所定以上の泡立ちを検知する泡検知手段と、前記操作表示手段、泡検知手段の出力を入力し前記給水手段、洗浄ポンプ、排水ポンプなどの動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記泡検知手段により泡立ちを検知したとき、泡を消すための消泡運転を行い、前記消泡運転中は前記操作表示手段の表示手段により泡発生表示を行い、消泡運転終了後に前記操作表示手段により報知するようにした食器洗い機。
Priority Applications (1)
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Publication Number | Publication Date |
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