JP4656180B2 - 非可逆回路素子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、非可逆回路素子、特に、マイクロ波帯で使用されるアイソレータやサーキュレータなどの非可逆回路素子及びその製造方法に関する。
従来より、アイソレータやサーキュレータなどの非可逆回路素子は、予め定められた特定方向にのみ信号を伝送し、逆方向には伝送しない特性を有している。この特性を利用して、例えば、アイソレータは、自動車電話、携帯電話などの移動体通信機器の送信回路部に使用されている。
特許文献1には、直方体形状のフェライトに第1中心電極及び第2中心電極を互いに絶縁状態で巻き回して結合させ、該フェライトに直流磁界を印加するようにフェライトの両主面に一対の永久磁石を配置してフェライト・磁石組立体を構成し、回路基板上に搭載したフェライト・磁石組立体の側部をヨークで囲った非可逆回路素子が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の非可逆回路素子では、フェライト・磁石組立体の周囲はヨークで囲まれてはいるものの空洞になっているため、湿度の影響を受けるという不具合を有していた。また、フェライト・磁石組立体の側部をもヨークで囲むため、部品点数が増加するとともに製造工程も煩雑であった。
国際公開第2007/46229号パンフレット
そこで、本発明の目的は、湿度などの影響を排除でき、かつ、効率よく製造できる非可逆回路素子及びその製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の第1の形態である非可逆回路素子は、
互いに電気的に絶縁状態で交差して配置された複数の中心電極を両主面に形成したフェライトと、該フェライトに直流磁界を印加するようにフェライトの両主面に配置した一対の永久磁石とからなるフェライト・磁石素子と、
前記フェライトの両主面が垂直に位置するように前記フェライト・磁石素子を表面に接合した基板と、
前記フェライト・磁石素子の上面を覆うように配置された平板状ヨークと、
少なくとも前記フェライト・磁石素子の前記基板に対する接合部に配置された液状樹脂が硬化した第1の樹脂層と、
前記平板状ヨークの裏面に貼着された軟質シート状樹脂が硬化した第2の樹脂層と、
を備え
前記第1及び第2の樹脂層が、前記フェライト・磁石素子の周囲を囲み、かつ、外周面に露出していること、
を特徴とする。
本発明の第2の形態である非可逆回路素子の製造方法は、
互いに電気的に絶縁状態で交差して配置された複数の中心電極を両主面に形成したフェライトと、該フェライトに直流磁界を印加するようにフェライトの両主面に配置した一対の永久磁石とからなる複数のフェライト・磁石素子を、該フェライトの両主面が垂直に位置するように、マザー基板の表面にマトリクス状に接合する工程と、
少なくとも前記フェライト・磁石素子の前記マザー基板に対する接合部に液状樹脂を配置、硬化させて第1の樹脂層を設ける工程と、
裏面に貼着された軟質シート状樹脂を有するマザー平板状ヨークを前記フェライト・磁石素子の上面に配置し、該軟質シート状樹脂をいったん軟化させた後に硬化させて第2の樹脂層を設ける工程と、
前記第2の樹脂層を設けた後に、前記マザー基板を前記マザー平板状ヨークとともに所定の単位に切断し、前記第1及び第2の樹脂層を外周面に露出させる工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、フェライト・磁石素子の周囲が第1及び第2の樹脂層で封止されるため、湿度の影響を排除することができる。中心電極を備えたフェライトは両主面を永久磁石で挟み込まれているため、側部を囲むヨークを必ずしも必要とはしない。また、第1及び第2の樹脂層は、液状樹脂を自動的に塗布したり、平板状ヨークに貼着したシート状樹脂を加圧、軟化させることで容易に設けることができる。しかも、基板や平板状ヨークをマザー基板の状態で製造すれば、多数個取りの手法で効率よく製造することができる。
以下、本発明に係る非可逆回路素子及びその製造方法の実施例について添付図面を参照して説明する。
(第1実施例、図1〜図7参照)
本発明に係る非可逆回路素子の第1実施例である2ポート型アイソレータ1の分解斜視図を図1に示す。この2ポート型アイソレータ1は、集中定数型アイソレータであり、概略、平板状ヨーク10と、基板20と、フェライト32と一対の永久磁石41とからなるフェライト・磁石素子30と、第1の樹脂層50と第2の樹脂層60で構成されている。
フェライト32には、図2に示すように、表裏の主面32a,32bに互いに電気的に絶縁された第1中心電極35及び第2中心電極36が形成されている。ここで、フェライト32は互いに対向する平行な第1主面32a及び第2主面32bを有する直方体形状をなしている。
また、永久磁石41はフェライト32に対して直流磁界を主面32a,32bに略垂直方向に印加するように主面32a,32bに対して、例えば、エポキシ系の接着剤42を介して接着され(図4参照)、フェライト・磁石素子30を形成している。永久磁石41の主面41aは前記フェライト32の主面32a,32bと同一寸法であり、互いの外形が一致するように主面32a,41a、主面32b,41aどうしを対向させて配置されている。
第1中心電極35は導体膜にて形成されている。即ち、図2に示すように、この第1中心電極35は、フェライト32の第1主面32aにおいて右下から立ち上がって2本に分岐した状態で左上に長辺に対して比較的小さな角度で傾斜して形成され、左上方に立ち上がり、上面32c上の中継用電極35aを介して第2主面32bに回り込み、第2主面32bにおいて第1主面32aと透視状態で重なるように2本に分岐した状態で形成され、その一端は下面32dに形成された接続用電極35bに接続されている。また、第1中心電極35の他端は下面32dに形成された接続用電極35cに接続されている。このように、第1中心電極35はフェライト32に1ターン巻回されている。そして、第1中心電極35と以下に説明する第2中心電極36とは、間に絶縁膜が形成されて互いに絶縁された状態で交差している。中心電極35,36の交差角は必要に応じて設定され、入力インピーダンスや挿入損失が調整されることになる。
第2中心電極36は導体膜にて形成されている。この第2中心電極36は、まず、0.5ターン目36aが第1主面32aにおいて右下から左上に長辺に対して比較的大きな角度で傾斜して第1中心電極35と交差した状態で形成され、上面32c上の中継用電極36bを介して第2主面32bに回り込み、この1ターン目36cが第2主面32bにおいてほぼ垂直に第1中心電極35と交差した状態で形成されている。1ターン目36cの下端部は下面32dの中継用電極36dを介して第1主面32aに回り込み、この1.5ターン目36eが第1主面32aにおいて0.5ターン目36aと平行に第1中心電極35と交差した状態で形成され、上面32c上の中継用電極36fを介して第2主面32bに回り込んでいる。以下同様に、2ターン目36g、中継用電極36h、2.5ターン目36i、中継用電極36j、3ターン目36k、中継用電極36l、3.5ターン目36m、中継用電極36n、4ターン目36o、がフェライト32の表面にそれぞれ形成されている。また、第2中心電極36の両端は、それぞれフェライト32の下面32dに形成された接続用電極35c,36pに接続されている。なお、接続用電極35cは第1中心電極35及び第2中心電極36のそれぞれの端部の接続用電極として共用されている。
また、接続用電極35b,35c,36pや中継用電極35a,36b,36d,36f,36h,36j,36l,36nはフェライト32の上下面32c,32dに形成された凹部37(図3参照)に銀、銀合金、銅、銅合金などの電極用導体を塗布又は充填して形成されている。また、上下面32c,32dには各種電極と平行にダミー凹部38も形成され、かつ、ダミー電極39a,39b,39cが形成されている。この種の電極は、マザーフェライト基板に予めスルーホールを形成し、このスルーホールを電極用導体で充填した後、スルーホールを分断する位置でカットすることによって形成される。なお、各種電極は凹部37,38に導体膜として形成したものであってもよい。
フェライト32としてはYIGフェライトなどが用いられている。第1及び第2中心電極35,36や各種電極は銀や銀合金の厚膜又は薄膜として印刷、転写、フォトリソグラフなどの工法で形成することができる。中心電極35,36の絶縁膜としてはガラスやアルミナなどの誘電体厚膜、ポリイミドなどの樹脂膜などを用いることができる。これらも印刷、転写、フォトリソグラフなどの工法で形成することができる。
なお、フェライト32を絶縁膜及び各種電極を含めて磁性体材料にて一体的に焼成することが可能である。この場合、各種電極を高温焼成に耐えるPd、Ag又はPd/Agを用いることになる。
永久磁石41は、通常、ストロンチウム系、バリウム系、ランタン−コバルト系のフェライトマグネットが用いられる。永久磁石41とフェライト32とを接着する接着剤42としては、一液性の熱硬化型エポキシ接着剤を用いることが最適である。
基板20は、通常のプリント配線回路基板と同種の材料からなり、その表面には、前記フェライト・磁石素子30の接続用電極35b,35c,36pやチップタイプの整合回路素子CS1、R(図5参照)をはんだ付けするための端子電極21a〜21dや入出力用電極、グランド電極(図示せず)が形成されている。また、基板20の内部には、整合回路素子C1,C2,CS2(図5参照)が内部電極にて形成されている。
前記フェライト・磁石素子30は、基板20上に載置され、フェライト32の下面32dの接続用電極35b,35c,36pが基板20上の端子電極21a,21b,21cとリフローはんだ付けされて一体化されるとともに、永久磁石41の下面が基板20上に接着剤などにて一体化される。また、整合回路素子CS1,Rが基板20上の端子電極21b,21c,21dとリフローはんだ付けされる。
平板状ヨーク10は、電磁シールド機能を有するもので、前記フェライト・磁石素子30の上面に以下に説明する第2の樹脂層60を介して貼着されている。
ここで、アイソレータ1の一回路例を図5の等価回路に示す。入力ポートP1は整合用コンデンサCS1を介して整合用コンデンサC1と終端抵抗Rとに接続され、整合用コンデンサCS1は第1中心電極35の一端に接続されている。第1中心電極35の他端及び第2中心電極36の一端は、終端抵抗R及びコンデンサC1,C2に接続され、かつ、コンデンサCS2を介して出力ポートP2に接続されている。第2中心電極36の他端及びコンデンサC2はグランドポートP3に接続されている。
以上の等価回路からなる2ポート型アイソレータ1においては、第1中心電極35の一端が入力ポートP1に接続され他端が出力ポートP2に接続され、第2中心電極36の一端が出力ポートP2に接続され他端がグランドポートP3に接続されているため、挿入損失の小さな2ポート型の集中定数型アイソレータとすることができる。さらに、動作時において、第2中心電極36に大きな高周波電流が流れ、第1中心電極35にはほとんど高周波電流が流れない。
また、フェライト・磁石素子30は、フェライト32と一対の永久磁石41が接着剤42で一体化されていることで、機械的に安定となり、振動や衝撃で変形・破損しない堅牢なアイソレータとなる。
ここで、第1及び第2の樹脂層50,60について説明する。第1の樹脂層50は、図6及び図7(B)に示すように、フェライト・磁石素子30の基板20に対する接合部に配置された常温で液状の熱硬化性樹脂(例えば、粒子が細かいエポキシ系樹脂)であって、接合部に塗布した後、加熱することで硬化させたものである。なお、図6及び図7において、符号55は整合回路素子CS1,Rの接合用はんだを示し、符号56はフェライト・磁石素子30の接続用電極35b,35c,36pの接合用はんだを示している。
第2の樹脂層60は、図7(C)に示すように、平板状ヨーク10の母材であるマザーヨーク10’の裏面に接着された熱硬化性の軟質シート状樹脂60’(例えば、エポキシ系樹脂)であって、フェライト・磁石素子30や整合回路素子CS1,Rを覆うように基板20の表面に加圧状態で配置し、いったん軟化させた後に硬化させたものである。
次に、第1実施例であるアイソレータ1の製造工程について、前記第1及び第2の樹脂層50,60を設ける工程を主として説明する。
まず、複数のフェライト・磁石素子30をフェライト32の両主面32a,32bが垂直に位置するようにマザー基板20’の表面にマトリクス状に接合するとともに、整合回路素子CS1,Rもマザー基板20’の表面に接合する(図7(A)参照)。そして、フェライト・磁石素子30と整合回路素子CS1,Rのマザー基板20’に対する接合部に液状樹脂を塗布、硬化させて第1の樹脂層50を設ける(図7(B)参照)。液状樹脂は常温では液状であり、例えば、165℃で90分加熱することで硬化する。この第1の樹脂層50は基板20の表面において、フェライト・磁石素子30や整合回路素子CS1,Rのはんだ付け部分を除く隙間に充填される。
次に、図7(C)に示すように、裏面に軟質シート状樹脂60’を接着したマザーヨーク10’をフェライト・磁石素子30の上面に配置し、該軟質シート状樹脂60’をいったん軟化させた後に硬化させ、第2の樹脂層60を設ける。軟質シート状樹脂60’は150℃で180分間、加圧状態で加熱することにより、軟化/硬化する。軟質シート状樹脂60’は軟化したときにフェライト・磁石素子30や整合回路素子CS1,Rの間の隙間に侵入し、これらの素子を外気から封止する(図7(D)参照)。
第2の樹脂層60を設ける工程は、具体的には、室内圧を高く設定できるオーブンを使用し、加圧はオーブンの室内圧を、例えば、4〜5気圧程度に高めることで行う。
その後、マザー基板20’をマザーヨーク10’とともに、図7(D)に示す点線Yで切断し、1単位ごとのアイソレータ1とする。このとき、点線Yと直交する方向にも1単位ごとに切断することは勿論である。
以上のごとく、本第1実施例では、フェライト・磁石素子30の周囲が第1及び第2の樹脂層50,60で封止されるため、湿度の影響を排除することができる。中心電極35,36を備えたフェライト32は両主面32a,32bを永久磁石41で挟み込まれているため、側部を囲むヨークを必ずしも必要とはしない。また、第1及び第2の樹脂層50,60は、液状樹脂を自動的に塗布したり、マザーヨーク10’に貼着したシート状樹脂60’を加圧、軟化させることで容易に設けることができる。しかも、基板20や平板状ヨーク10をマザー基板20’、マザーヨーク10’から製造するため、多数個取りの手法で効率よく製造することができる。
特に、本第1実施例では、第1の樹脂層50を接合部に薄く設けているため、比較的高価な液状樹脂の使用量が少なくて済み、かつ、液状樹脂の硬化に伴ってマザー基板20’の撓むおそれがない。
(第2実施例、図8〜図10参照)
本発明に係る非可逆回路素子の第2実施例である2ポート型アイソレータ2の分解斜視図を図8に示す。この2ポート型アイソレータ2は、前記第1実施例と基本的には同じ構成からなり、第1実施例と同じ部材、部分には共通した符号を付し、重複した説明は省略する。第1実施例と異なるのは、第1の樹脂層50を比較的厚く設け、第2の樹脂層60を比較的薄く設けた点にある。
即ち、第1の樹脂層50は、図9に示すように、フェライト・磁石素子30や整合回路素子CS1,Rの基板20に対する接合部を含めてフェライト・磁石素子30の上面にまで設けられている。第2の樹脂層60は、平板状ヨーク10とフェライト・磁石素子30の上面との間に設けられている。
製造工程は、まず、複数のフェライト・磁石素子30をフェライト32の両主面32a,32bが垂直に位置するようにマザー基板20’の表面にマトリクス状に接合するとともに、整合回路素子CS1,Rもマザー基板20’の表面に接合する(図10(A)参照)。そして、液状樹脂をフェライト・磁石素子30の上面まで塗布し、硬化させて第1の樹脂層50を設ける(図10(B)参照)。フェライト・磁石素子30の高さは約0.5mmであり、液状樹脂はマザー基板20’の端部から流れ出すことなく、フェライト・磁石素子30の周囲に侵入する。液状樹脂の加熱温度、加熱時間は前記第1実施例とほぼ同様である。
次に、図10(C)に示すように、裏面に軟質シート状樹脂60’を接着したマザーヨーク10’をフェライト・磁石素子30の上面に配置し、該軟質シート状樹脂60’をいったん軟化させた後に硬化させ、第2の樹脂層60を設ける(図10(D)参照)。第2の樹脂層60を設ける工程では、第2実施例においても室内圧を高く設定できるオーブンを使用することができる。但し、第2の樹脂層60は平板状ヨーク10とフェライト・磁石素子30の上面との間に設けられるため、必ずしも前記第1実施例ほどの加圧力、加熱温度、加熱時間を必要とはしない。
その後、マザー基板20’をマザーヨーク10’とともに、図10(D)に示す点線Yで切断し、1単位ごとのアイソレータ2とする。このとき、点線Yと直交する方向にも1単位ごとに切断することは勿論である。
本第2実施例であるアイソレータ2の作用効果は前記第1実施例と同様である。特に、フェライト・磁石素子30の周囲を液状樹脂で覆うために該周囲に空隙が発生することがなく、第2の樹脂層60はフェライト・磁石素子30の上面と第1の樹脂層50とで形成される平坦面上に設けられるので貼着性が良好である。
(他の実施例)
なお、本発明に係る非可逆回路素子及びその製造方法は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
特に、整合回路の構成は任意であり、全ての整合回路素子が基板上に外付けされていてもよく、あるいは基板に内蔵されていてもよい。また、フェライト・磁石素子において、フェライトと永久磁石は一体に焼成されたものであってもよい。
本発明の第1実施例である非可逆回路素子(2ポート型アイソレータ)を示す分解斜視図である。 中心電極付きフェライトを示す斜視図である。 前記フェライトの素体を示す斜視図である。 フェライト・磁石素子を示す分解斜視図である。 2ポート型アイソレータの一回路例を示す等価回路図である。 前記非可逆回路素子の、図1に示すA−Aに相当する、断面図である。 前記非可逆回路素子の製造工程を示す、図1に示すB−Bに相当する、断面図である。 本発明の第2実施例である非可逆回路素子(2ポート型アイソレータ)を示す分解斜視図である。 前記非可逆回路素子の、図8に示すA−Aに相当する、断面図である。 前記非可逆回路素子の製造工程を示す、図8に示すB−Bに相当する、断面図である。
符号の説明
1,2…2ポート型アイソレータ
10…平板状ヨーク
10’…マザーヨーク
20…基板
20’…マザー基板
30…フェライト・磁石素子
32…フェライト
35…第1中心電極
36…第2中心電極
41…永久磁石
50…第1の樹脂層(液状樹脂)
60…第2の樹脂層(シート状樹脂)

Claims (6)

  1. 互いに電気的に絶縁状態で交差して配置された複数の中心電極を両主面に形成したフェライトと、該フェライトに直流磁界を印加するようにフェライトの両主面に配置した一対の永久磁石とからなるフェライト・磁石素子と、
    前記フェライトの両主面が垂直に位置するように前記フェライト・磁石素子を表面に接合した基板と、
    前記フェライト・磁石素子の上面を覆うように配置された平板状ヨークと、
    少なくとも前記フェライト・磁石素子の前記基板に対する接合部に配置された液状樹脂が硬化した第1の樹脂層と、
    前記平板状ヨークの裏面に貼着された軟質シート状樹脂が硬化した第2の樹脂層と、
    を備え
    前記第1及び第2の樹脂層が、前記フェライト・磁石素子の周囲を囲み、かつ、外周面に露出していること、
    を特徴とする非可逆回路素子。
  2. 前記第1の樹脂層は前記接合部に配置され、
    前記第2の樹脂層は前記フェライト・磁石素子の周囲に配置されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の非可逆回路素子。
  3. 前記第1の樹脂層は前記接合部を含めて前記フェライト・磁石素子の周囲に配置され、
    前記第2の樹脂層は前記第1の樹脂層及び前記フェライト・磁石素子の上面と前記平板状ヨークとの間に配置されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の非可逆回路素子。
  4. 前記基板上に、整合回路素子が前記フェライト・磁石素子に隣接してかつ前記第1及び第2の樹脂層に覆われて配置されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の非可逆回路素子。
  5. 互いに電気的に絶縁状態で交差して配置された複数の中心電極を両主面に形成したフェライトと、該フェライトに直流磁界を印加するようにフェライトの両主面に配置した一対の永久磁石とからなる複数のフェライト・磁石素子を、該フェライトの両主面が垂直に位置するように、マザー基板の表面にマトリクス状に接合する工程と、
    少なくとも前記フェライト・磁石素子の前記マザー基板に対する接合部に液状樹脂を配置、硬化させて第1の樹脂層を設ける工程と、
    裏面に貼着された軟質シート状樹脂を有するマザー平板状ヨークを前記フェライト・磁石素子の上面に配置し、該軟質シート状樹脂をいったん軟化させた後に硬化させて第2の樹脂層を設ける工程と、
    前記第2の樹脂層を設けた後に、前記マザー基板を前記マザー平板状ヨークとともに所定の単位に切断し、前記第1及び第2の樹脂層を外周面に露出させる工程と、
    を備えたことを特徴とする非可逆回路素子の製造方法。
  6. 前記第2の樹脂層を設ける工程は、加熱用オーブン内を高圧に保つとともに所定の温度に加熱して行うことを特徴とする請求項5に記載の非可逆回路素子の製造方法。
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