JP4651147B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録紙にインク滴を所定パターンに付着させて画像を形成するインクジェットヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、記録紙に画像を形成するための記録デバイスとしてインクジェットヘッドが用いられており、その記録方式としては、インク滴を記録紙に向けて吐出させるのに圧電素子が変形するときのエネルギーを利用する圧電方式や発熱抵抗体の発する熱エネルギーを利用するサーマル方式等が知られている。
【0003】
例えば圧電方式のインクジェットヘッドは、基板の上面に、圧電材料から成り、間にインク流路が形成される多数の隔壁を隣り合う隔壁同士が対面するようにして一列状に取着させるとともに、これら隔壁の頂部に、前記インク流路に連通する多数の吐出孔が一列状に穿設されている天板を載置させた構造を有しており、記録紙を前記天板の上面に沿って吐出孔の列と直交する方向に搬送しながら、多数の隔壁を外部からの画像データに基づき選択的に屈曲・変形させてインク流路内のインクを加圧するとともに天板の吐出孔よりインク滴を吐出させ、これを記録紙に付着させることによって画像が形成される。
【0004】
また一方、サーマル方式のインクジェットヘッドは、上述したインクジェットヘッドの隔壁を圧電材料に代えて金属等の変形しない材料で形成し、これら隔壁間に位置する基板の上面に発熱抵抗体を1個ずつ配設させた構造を有しており、多数の発熱抵抗体を外部からの画像データに基づき選択的にジュール発熱させて発熱抵抗体近傍のインクを急沸させ、このとき発生する気泡の圧力でインク流路内のインクを加圧することにより天板の吐出孔よりインク滴を吐出させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のインクジェットヘッドを用いて記録紙の全体もしくは所定の領域を塗りつぶす“べた印画”を行う際、インクが付着しない空白域を完全になくしてしまうには、図7に示す如く、吐出孔より吐出されるインク量を増やして記録紙に形成される個々の印画ドットdの径を大きくする必要があった。
【0006】
しかしながら、空白域が完全になくなる程度に全ての印画ドットdの径を大きくした場合、各々が略円形をなすように形成された印画ドットdは全体の約50%に相当する部分が隣接する印画ドットdと重なり合うこととなり、それ故、記録紙に形成される画像の濃度が上記重なり部(図中の黒塗り部分)で過度に濃くなり、画質が著しく劣化する欠点を有していた。
【0007】
またこの場合、記録紙には多量のインクが付着されるため、インクの使用量が多くなる上に、これらのインクを乾燥させるのに長時間を要する欠点も有していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので、本発明のインクジェットヘッドは、基板の上面に、間にインク流路が形成される多数の隔壁を隣り合う隔壁同士が対面するようにして二列状に取着させるとともに、これら隔壁の頂部に、前記インク流路に連通する多数の吐出孔が二列状に、かつ、一方の列の吐出孔が他方の列の吐出孔間に位置するようにして穿設されている天板を載置させて成り、記録紙を前記天板の上面に沿って前記吐出孔の列と直交する方向に搬送しながら、前記インク流路内のインクを選択的に加圧して前記吐出孔よりインク滴を吐出させることにより画像を記録するインクジェットヘッドであって、前記インク流路の両端は、インクが充填される前記基板と前記天板との間の間隙に連通しており、一方の列の前記多数の隔壁および他方の列の前記多数の隔壁はそれぞれ、隣接する隔壁間が、第1の間隔と該第1の間隔よりも広い第2の間隔とを交互に置くように配列されており、かつ、前記一方の列の前記第1の間隔を置いて設けられた前記隔壁と、前記他方の列の前記第1の間隔を置いて設けられた前記隔壁とが、前記多数の隔壁の配列方向において同じ位置に配置されており、前記一方の列の吐出孔より吐出されるインク滴の吐出量よりも前記他方の列の吐出孔より吐出されるインク滴の吐出量が少なくなるように、前記一方の列の吐出孔の両側に、前記一方の列の前記第1の間隔を置いて設けられた前記隔壁が配されているとともに、前記他方の列の吐出孔の両側に、前記他方の列の前記第2の間隔を置いて設けられた前記隔壁が配されていることを特徴とするものである。
【0009】
また本発明の上記インクジェットヘッドにおいて、前記隔壁が圧電材料により形成されており、インク滴の吐出に際して前記隔壁を屈曲・変形させることによって前記インク流路内のインクを加圧するようになしてもよい
【0010】
更に本発明の上記インクジェットヘッドにおいて、前記基板の上面には、隣接する前記隔壁間に発熱抵抗体が被着されており、インク滴の吐出に際して前記発熱抵抗体の発熱に伴い発生する気泡により前記インク流路内のインクを加圧するようになしてもよい
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
(第1形態)
図1は本発明を圧電方式のインクジェットヘッドに適用した形態を示す分解斜視図、図2(a)(b)は図1のインクジェットヘッドの主走査方向に係る断面図、図3は図1のインクジェットヘッドの副走査方向に係る断面図、図4は図1のインクジェットヘッドに使用される天板の平面図であり、1は基板、2a,2bは隔壁、3はインク流路、5は天板、6a,6bは吐出孔である。
【0014】
前記基板1は、アルミナセラミックス等の電気絶縁性材料から成り、その上面で隔壁2a,2b等を支持するための支持母材として機能する。
【0015】
前記基板1は、例えばアルミナセラミックスから成る場合、アルミナ、シリカ、マグネシア等のセラミックス原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加・混合して泥漿状に成すとともに、これを従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法等を採用することによってセラミックグリーンシートを得、しかる後、前記セラミックグリーンシートを所定形状に打ち抜いた上、高温で焼成することによって製作される。
【0016】
また前記基板1の上面には、多数の隔壁2a,2bが主走査方向にわたって二列状に取着される。
【0017】
前記多数の隔壁2a,2bは、各々の列の隣り合う隔壁同士を対面させた形で略平行(±1度以内)に配列されており、隣り合う隔壁間2a−2a,2b−2bにはインク流路3が形成される。
【0018】
これらの隔壁2a,2bは、その各々がチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料から成っており、その上部領域及び下部領域はそれぞれ図2(a)の矢印方向に分極処理されていることから、その両側面に被着される電極4を介して隔壁2a,2bに所定の電力が印加されると、隔壁2a,2bは、図2(b)に示す如く、剪断モードで“く”の字状に屈曲・変形し、インク流路3内のインクを加圧するためのエネルギーを発生する。
【0019】
ここで、他方の列を構成する隔壁2bは、記録紙Mの全体もしくは所定の領域を塗りつぶす“べた印画”を行う場合に隔壁2aの駆動によって形成される印画ドット間の空白領域を埋める小さなインク滴iを発生させるためのものであり、従って“べた印画”以外の印画動作においては他方の列の隔壁2bは使用されず、一方の列の隔壁2aのみが使用されることとなる。
【0020】
尚、前記隔壁2a,2bは、まずチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする焼結体を分極処理することによって圧電セラミックスを形成し、これをエポキシ樹脂等の接着剤でもって基板1の上面に接着・固定した上、ダイシングソー等を用いて各々が隔壁状をなすように研削加工することにより形成される。
【0021】
また前記基板1の上面には、各々の一端が対応する隔壁2a,2bの側面まで導出された多数の電極4が被着される。
【0022】
前記多数の電極4は、アルミニウム等の金属により所定パターンに被着・形成されており、図示しないドライバーICの駆動に伴って隔壁2a,2bを屈曲・変形させるための所定の電力を印加する作用を為す。
【0023】
尚、前記多数の電極4は、アルミニウムや銅等の金属を従来周知の薄膜手法、具体的には真空蒸着法やスパッタリング法等を採用することにより基板1の上面及び隔壁2a,2bの表面に所定厚みに被着させ、これをレーザー等で切断・加工することにより所定パターンに形成される。
【0024】
更にまた前記隔壁2a,2bの頂部には、前記インク流路3に連通する多数の吐出孔6a,6bを有した天板5が載置・固定され、該天板5によってインク流路3の上部を塞いでいる。
【0025】
前記天板5は、下面に絶縁膜(図示せず)を被着させたモリブデン製のベース5a上にポリイミド樹脂から成るフィルム5bを貼着した構造を有しており、前記吐出孔6a,6bはベース5a及びフィルム5bの双方を貫通するように形成される。
【0026】
また前記天板5に穿設されている多数の吐出孔6a,6bは、主走査方向に沿って二列状に、かつ、一方の列の吐出孔6aが他方の列の吐出孔間6b−6bに位置するように穿設されており、一方の列Aを構成する吐出孔6aが一方の隔壁2a,2a間のインク流路3に、また他方の列Bを構成する吐出孔6bが他方の隔壁2b,2b間のインク流路3にそれぞれ連通している。
【0027】
前記吐出孔6a,6bは、例えば30μm〜60μmの直径を有し、前述した隔壁2a,2bの屈曲・変形によりインク流路3内のインクが加圧されると、吐出孔6a,6bよりインク滴が吐出されるようになっている。
【0028】
そして前記吐出孔6a,6bの両側に位置する隔壁間2a−2a,2b−2bの間隔W1,W2は、吐出孔6aの両側よりも、吐出孔6bの両側で広く設定されている。
【0029】
具体的には、吐出孔6aの両側に配される隔壁間2a−2aの間隔W1が30μm〜50μmの場合、吐出孔6bの両側に配される隔壁間2b−2bの間隔W2は例えば50μm〜80μmに設定され、隔壁2a,2bに等しく電力を印加して隔壁2a,2bを屈曲・変形させたとき、吐出孔6a,6bよりインク滴を吐出させる力は間隔を広くした隔壁2b,2b間で弱まり、吐出孔6bより吐出されるインク量は吐出孔6aより吐出されるインク量よりも少なくなる。
【0030】
従って、“べた印画”を行う場合、一方の列Aの吐出孔6aからのインク滴iにより形成した印画ドットd1,d1間の空白域を、他方の列Bの吐出孔6bからの小さなインク滴iにより形成される小さな印画ドットd2で良好に埋めることができ、図5に示す如き印画ドットパターンが得られるようになる。
【0031】
例えば、吐出孔6aからのインク滴iにより形成される印画ドットd1の径が40μm〜50μmの場合、吐出孔6bからのインク滴iにより形成される印画ドットd2の径は16μm〜30μmとなり、この場合、略円形をなすように形成された印画ドットd1,d2が隣接する印画ドットd1,d2と重なり合う部分(図中の黒塗り部分)を全体の20%以下に抑えることができるため、適正な濃度をもった“べた印画”が得られ、画質を向上させることが可能となる。
【0032】
またこの場合、記録紙に“べた印画”を形成するにあたって記録紙に付着するインクの量は少なくなることから、インクの使用量が節約され、記録紙に付着するインクも比較的短時間で乾燥されることとなる。
【0033】
更に前記天板5の吐出孔6a,6bのうち他方の列Bの吐出孔6bは、図3に示す如く、一方の列Aの吐出孔6aに比し記録紙Mの搬送方向上流側に傾斜させて穿設されており、これによって吐出孔6bより吐出されるインク滴iは記録紙Mの搬送方向と逆行する方向に吐出される。尚、吐出孔6aが天板5の上面に対して直角に設けられている場合、天板5の上面に対する吐出孔6bの傾斜角θは例えば45°〜89°に設定される。
【0034】
尚、前記天板5は、モリブデン製のベース5aに吐出孔6a,6bに対応する貫通孔を従来周知のエッチング等によって径80μm〜110μm程度に穿設し、次に前記ベース5aの上面にポリイミド樹脂製のフィルム5bを接着剤により貼着した上、該フィルム5bにレーザー加工等によって吐出孔6a,6bを形成することにより製作され、得られた天板5を吐出孔6a,6bが対応するインク流路3上に配置されるように位置合わせし、天板5をエポキシ樹脂等の接着剤を介して多数の隔壁2a,2bの頂部に載置させることにより天板5が隔壁2a,2b上に接着・固定される。
【0035】
また、多数の吐出孔6aから成る一方の列Aと、多数の吐出孔6bから成る他方の列Bとの間隔は、記録紙Mの搬送速度や隔壁2b,2bの駆動タイミング等に応じて適宜決定され、例えば隔壁2b,2bを同時に駆動する場合、前記間隔は副走査ピッチの約1/2に相当する幅に設定される。
【0036】
かくして上述したインクジェットヘッドは、記録紙Mを天板5の上面に沿って吐出孔6a,6bの列と直交する方向に搬送しながら、多数の隔壁2a,2bをドライバーIC等に駆動に伴って個々に選択的に屈曲・変形させて、インク流路3内のインクを加圧するとともに、該加圧したインクの一部を天板5の吐出孔6a,6bより外部に吐出させ、該吐出したインク滴iを記録紙Mに所定パターンに付着させることにより記録紙Mに所定の印画が形成される。
【0037】
(第2形態)
次に本発明の第2形態について説明する。
図6は本発明をサーマル方式のインクジェットヘッドに適用した形態を示す断面図であり、7a,7bは隔壁、8は天板、9は発熱抵抗体である。尚、先に述べた第1形態と同じ構成要素には同一符号を用い、説明を省略する。
【0038】
本形態のインクジェットヘッドが第1形態のものと構造上、異なっている点は、隔壁7a,7bを圧電材料に代えて金属等の変形しない材料で天板8と一体的に形成した点と、隔壁間7a−7a,7b−7bに位置する基板1の上面に発熱抵抗体9を1個ずつ配設した点であり、それ以外の点は第1形態のものと全く同じである。
【0039】
前記発熱抵抗体9は、TaNやTaSiO,TaSiNO,TiSiO,TiSiCO,NbSiO等の電気抵抗材料から成っており、各発熱抵抗体9の両端に電気的に接続される電極(図示せず)を介して電源電力が印加されるとジュール発熱を起こし、インク流路3内のインクを急沸させてインク中に気泡Aを形成するのに必要な所定の熱エネルギーを発生する。
【0040】
かかる発熱抵抗体9は、従来周知の薄膜手法、具体的にはスパッタリング、フォトリソグラフィー及びエッチング等を採用し、基板1の上面に所定厚み、所定パターンに被着させることにより形成される。
【0041】
本形態のインクジェットヘッドにより記録動作を行う場合は、記録紙を天板8の上面に沿って吐出孔6a,6bの列と直交する方向に搬送しながら、発熱抵抗体9を外部からの画像データに基づき選択的にジュール発熱させて発熱抵抗体9上に設けられているインク流路3内のインクを急沸させるとともに該インク中に気泡Aを発生させ、これら気泡Aによる圧力でインク流路3内のインクを加圧し、吐出孔6a,6bよりインク滴iを吐出させて記録紙に付着させることにより画像が形成される。
【0042】
かかる第2形態のインクジェットヘッドにおいても、一方の列Aを構成する吐出孔6aの両側に位置する隔壁間7a−7aの間隔よりも、他方の列Bを構成する吐出孔6bの両側に位置する隔壁間7b−7bの間隔が広く設定されているため、隔壁間7a−7aの発熱抵抗体9と隔壁間7b−7bの発熱抵抗体9に等しく電力を印加して両者をジュール発熱させたとき、発熱抵抗体9上で発生する気泡Aの圧力は隔壁7a,7a間に比し隔壁7b,7b間で横方向に大きく分散し、吐出孔6bよりインク滴を吐出させる力が弱まって吐出孔6bより吐出されるインク量が吐出孔6aより吐出されるインク量よりも少なくなる。
【0043】
従って、“べた印画”を行う場合、一方の列Aの吐出孔6aからのインク滴iにより形成した印画ドット間の空白域を、他方の列Bの吐出孔6bからの小さなインク滴iにより形成される小さな印画ドットで良好に埋めることができ、適正な濃度をもった“べた印画”が得られ、画質を向上させることが可能となる。
【0044】
またこの場合、記録紙に“べた印画”を形成するにあたって記録紙に付着するインクの量は少なくなることから、インクの使用量が節約され、記録紙に付着されるインクも比較的短時間で乾燥されることとなる。
【0045】
尚、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
【0046】
例えば上述の第1形態では、基板1をアルミナセラミックス等の電気絶縁性材料により形成するようにしたが、これに代えて、基板1を圧電材料でもって隔壁2a,2bと一体的に形成するようにしても構わない。
【0047】
また上述の第1形態では、インク吐出量の制御を、隣り合う隔壁間の間隔を一方の列と他方の列とで可変させることによってのみ行うようにしたが、このような制御に加えて、隔壁2a,2bへの印加電力、或いはパルス波形を可変させるようにすれば、インク滴iの吐出量を細かく制御することができ、より品質の高い印画を形成することができるようになる。
【0048】
更に上述の第1,第2形態では、二列状に配列した隔壁2a,2b(7a,7b)をそれぞれ独立して形成したが、これに代えて両者を繋げるようにして形成しても構わない。
【0049】
【発明の効果】
本発明のインクジェットヘッドによれば、略円形をなすように形成された印画ドットが隣接する印画ドットと重なり合う面積を小さくすることができるため、適正な濃度をもった“べた印画”が得られ、画質を向上させることが可能となる。
【0050】
また本発明のインクジェットヘッドによれば、記録紙に“べた印画”を形成するにあたって記録紙に付着するインクの量は少なくなることから、インクの使用量が節約され、インクを比較的短時間で乾燥させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1形態に係るインクジェットヘッドの分解斜視図である。
【図2】(a)(b)は図1のインクジェットヘッドの主走査方向に係る断面図である。
【図3】図1のインクジェットヘッドの副走査方向に係る断面図である。
【図4】図1のインクジェットヘッドに使用される天板の平面図である。
【図5】図1のインクジェットヘッドを用いて“べた印画”を行った場合の印画ドットパターンを示す図である。
【図6】本発明の第2形態に係るインクジェットヘッドの断面図である。
【図7】従来のインクジェットヘッドを用いて“べた印画”を行った場合の印画ドットパターンを示す図である。
【符号の説明】
1・・・基板、2a,2b,7a,7b・・・隔壁、3・・・インク流路、5,8・・・天板、6a,6b・・・吐出孔、9・・・発熱抵抗体

Claims (3)

  1. 基板の上面に、間にインク流路が形成される多数の隔壁を隣り合う隔壁同士が対面するようにして二列状に取着させるとともに、これら隔壁の頂部に、前記インク流路に連通する多数の吐出孔が二列状に、かつ、一方の列の吐出孔が他方の列の吐出孔間に位置するようにして穿設されている天板を載置させて成り、記録紙を前記天板の上面に沿って前記吐出孔の列と直交する方向に搬送しながら、前記インク流路内のインクを選択的に加圧して前記吐出孔よりインク滴を吐出させることにより画像を記録するインクジェットヘッドであって、
    前記インク流路の両端は、インクが充填される前記基板と前記天板との間の間隙に連通しており、
    一方の列の前記多数の隔壁および他方の列の前記多数の隔壁はそれぞれ、隣接する隔壁間が、第1の間隔と該第1の間隔よりも広い第2の間隔とを交互に置くように配列されており、かつ、前記一方の列の前記第1の間隔を置いて設けられた前記隔壁と、前記他方の列の前記第1の間隔を置いて設けられた前記隔壁とが、前記多数の隔壁の配列方向において同じ位置に配置されており、
    前記一方の列の吐出孔より吐出されるインク滴の吐出量よりも前記他方の列の吐出孔より吐出されるインク滴の吐出量が少なくなるように、前記一方の列の吐出孔の両側に、前記一方の列の前記第1の間隔を置いて設けられた前記隔壁が配されているとともに、前記他方の列の吐出孔の両側に、前記他方の列の前記第2の間隔を置いて設けられた前記隔壁が配されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記隔壁が圧電材料により形成されており、インク滴の吐出に際して前記隔壁を屈曲・変形させることによって前記インク流路内のインクを加圧するようになしたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記基板の上面には、隣接する前記隔壁間に発熱抵抗体が被着されており、インク滴の吐出に際して前記発熱抵抗体の発熱に伴い発生する気泡により前記インク流路内のインクを加圧するようになしたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
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