JP2005153321A - インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベース40の上面に接合された積層型の圧電素子50は櫛歯状に分割され、それぞれの個別電極54にFPC80を介して駆動電圧が印加され、圧電素子50を変形させ、振動板を介して加圧液室内のインクを加圧し、ノズルよりインク滴を吐出する。FPC80は樹脂フィルムベースに電極パターン81を施した構成で、圧電素子の並び方向の中央部にスリット82を有するので、熱圧着後のFPC幅に対する熱収縮量が1/2になり残留応力を低減し、圧電素子に柱倒れが生じることを防止する。
【選択図】図7
Description
このインクジェットヘッドは、共通液室12となる彫り込みを形成したフレーム10と、それぞれ流体抵抗部21、加圧液室22となる彫り込みとノズルに連通する連通口23を形成した流路板20と、複数のノズル31によってノズル列を形成したノズル板30と、複数の島状凸部(アイランド部)61、ダイアフラム部62及びインク流入口63を有する振動板60と、振動板60の島状凸部61に接着層70を介して接合された積層型の圧電素子50と、圧電素子50を固定しているベース40を備えている。ベース40はチタン酸バリウム系セラミックからなり、圧電素子50を2列配置して接合し、図1の左方の圧電素子上に、図示されていない同様のインクジェットヘッドが配置され、2つのノズル列が形成されている。ここで、流路板20、ノズル板30、振動板60、圧電素子50、ベース40は流路ユニットを形成し、流路ユニットと複数のノズル31を露出させる開口を備えたノズルカバー32をフレーム10に固定するようになっている。
図4は、従来技術において、圧電素子とFPCを電気的に接続する際の圧電素子とFPCの関係を示す斜視図である。
図4に示すように、ベース40に接着接合された圧電素子50をダイシングにより分割加工を施し、分割した個々の圧電素子50の端部に形成した外部電極53に、外部電極53と同寸の電極パターン81が形成されたFPC80を熱圧着することにより電気的接続を行う。
圧電素子とFPCを電気的に接続する際の熱圧着工程において、FPC80が樹脂フィルムベースに金属からなる電極パターン81を施した構成になっていることから、熱圧着接合時には、ヒータチップ85が接触する付近であるFPC80の熱圧着部が熱膨張して、図5に示すように複数の圧電素子50の配列方向(チャンネル方向)に延びる。FPC80が延びることにより、圧電素子50の外部電極53のピッチとFPC80の電極パターン81のピッチにズレが生じるが、従来はFPC80の電極パターン81のピッチをFPC80の熱膨張率から予め小さくしておくことで対応している。
熱圧着工程により圧電素子とFPCが接合した後は、図6に示すように、FPCの収縮により圧電素子50が倒れる方向に応力が働く。これにより、圧電素子50が柱倒れする等の不良が発生する。
したがって、本発明は、圧電素子等の加圧手段とFPCを熱圧着した後の圧電素子の熱収縮による圧電素子の柱倒れによる不良品の発生を防止することを目的とする。
請求項3の発明は、圧電素子とFPCの熱圧着工程における部品間位置合わせ品質の向上を図ることができる。
また、請求項4の発明は、インクジェット記録装置に請求項1〜3の発明のインクジェットヘッドを搭載することにより、高品質な画像を安価に提供することができる。
図7は、実施例1のインクジェットヘッドにおいて、圧電素子とFPCを電気的に接続する際の圧電素子とFPCの関係を示す斜視図である。
インクジェットヘッドにおいて、ベース40の上面に接合された積層型の圧電素子50はダイシング加工により櫛歯状に分割され、それぞれの圧電素子端面は個別電極54とされている。一方、ドライバICからの画像情報に応じた駆動電圧は、FPC80を介して個々の圧電素子50に印加され、圧電素子50を変形させ、振動板を介して加圧液室内のインクを加圧し、ノズルよりインク滴を吐出する。
FPC80は、樹脂フィルムベースに電極パターン81を施した構成で、電極パターン81の配列ピッチは圧電素子50の配列ピッチと等しく形成されている。これらの圧電素子50とFPC80とは従来技術と同様に熱圧着工程を経て電気的接合が行われる。
◇FPCチャンネル方向幅:30〜70mm
◇FPC樹脂フィルム厚さ:0.01〜0.05mm
◇熱圧着用ヒータチップ温度:100〜500℃
図4に示す接続部の構造において、上記条件で熱圧着を行うと、FPC80の熱圧着部をヒータチップにより加熱している状態では、FPC80が40〜70μm熱膨張による変形を起こす。前記したように、この状態でFPC80の熱圧着部を常温に戻すと、FPC80の収縮力により、特に両端の圧電素子柱部に倒れが生じる。
前記した問題の対策案として、本発明では、図8に示すようにFPC80の熱圧着部における圧電素子の並び方向の中央部にスリット82を設ける。FPC80がスリット82を有することにより、FPC幅に対する熱収縮量が1/2になるので残留応力の低減を図ることができ、圧電素子に柱倒れが生じることを防止することができる。
なお、スリット82を定間隔で複数設けることにより、より一層残留応力を低減することができる。
前記問題の対策案として、スリット82先端部の一部を連結部83によって連結しておく。連結部83を設ける位置は、図9に示すように、FPC80の縁部に限られるものではなく、スリット81の中間部に設けることもできる。
このようにすることにより、FPC80先端部付近の剛性が高まり、本来の熱収縮に対するスリット機能を満足しつつ、機械的位置合わせ精度を確保することが可能となる。
実施例2のインクジェット記録装置は、記録装置本体111の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ123、キャリッジ123に搭載した本発明に係るインクジェットヘッドからなる記録ヘッド124、記録ヘッド124へインクを供給するインクカートリッジ125等で構成される印字機構部112等を収納し、記録装置本体111の下方部には前方側から多数枚の用紙113を積載可能な給紙カセット(あるいは給紙トレイでもよい。)114を抜き差し自在に装着することができ、また、用紙113を手差しで給紙するための手差しトレイ115を開倒することができ、給紙カセット114あるいは手差しトレイ115から給送される用紙113を取り込み、印字機構部112によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ116に排紙する。
Claims (4)
- ノズル板に設けられた複数のノズル孔から該ノズル孔に対応する加圧手段により加圧されたインクを吐出する流路ユニットをフレームに固定したインクジェットヘッドにおいて、前記加圧手段には駆動信号を供給するFPCが熱圧着接続され、前記FPCの熱圧着部はスリットが設けられていることを特徴とするインクジェットヘッド。
- 請求項1記載のインクジェットヘッドにおいて、前記スリットは前記加圧手段の並び方向に複数設けられていることを特徴とするインクジェットヘッド。
- 請求項1または2記載のインクジェットヘッドにおいて、前記スリットはスリットの幅方向で連結されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
- 請求項1乃至3いずれかに記載されたインクジェットヘッドを搭載したことを特徴とするインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003395383A JP2005153321A (ja) | 2003-11-26 | 2003-11-26 | インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003395383A JP2005153321A (ja) | 2003-11-26 | 2003-11-26 | インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005153321A true JP2005153321A (ja) | 2005-06-16 |
Family
ID=34721173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003395383A Pending JP2005153321A (ja) | 2003-11-26 | 2003-11-26 | インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005153321A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009101543A (ja) * | 2007-10-22 | 2009-05-14 | Ricoh Co Ltd | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 |
US9939695B2 (en) | 2014-09-29 | 2018-04-10 | Samsung Display Co., Ltd. | Display device |
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2003
- 2003-11-26 JP JP2003395383A patent/JP2005153321A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009101543A (ja) * | 2007-10-22 | 2009-05-14 | Ricoh Co Ltd | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 |
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