JP2001232822A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JP2001232822A JP2000048194A JP2000048194A JP2001232822A JP 2001232822 A JP2001232822 A JP 2001232822A JP 2000048194 A JP2000048194 A JP 2000048194A JP 2000048194 A JP2000048194 A JP 2000048194A JP 2001232822 A JP2001232822 A JP 2001232822A
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    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】“べた印画”を行う場合であっても、インクを
短時間で乾燥させることができるインクジェットヘッド
を提供する。 【解決手段】基板1の上面に、間にインク流路が形成さ
れる多数の隔壁2a,2bを隣り合う隔壁同士が対面す
るようにして二列状に取着させるとともに、これら隔壁
2a,2bの頂部に、前記インク流路に連通する多数の
吐出孔6a,6bが二列状に、かつ、一方の列の吐出孔
6aが他方の列の吐出孔間6b−6bに位置するように
して穿設されている天板5を載置させた上、一方の列の
吐出孔6aより吐出されるインク滴の吐出量よりも他方
の列の吐出孔6bより吐出されるインク滴の吐出量が少
なくなるように、吐出孔6bの両側に配されている隔壁
2b,2b間の間隔W2を広くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙にインク滴
を所定パターンに付着させて画像を形成するインクジェ
ットヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録紙に画像を形成するため
の記録デバイスとしてインクジェットヘッドが用いられ
ており、その記録方式としては、インク滴を記録紙に向
けて吐出させるのに圧電素子が変形するときのエネルギ
ーを利用する圧電方式や発熱抵抗体の発する熱エネルギ
ーを利用するサーマル方式等が知られている。
【0003】例えば圧電方式のインクジェットヘッド
は、基板の上面に、圧電材料から成り、間にインク流路
が形成される多数の隔壁を隣り合う隔壁同士が対面する
ようにして一列状に取着させるとともに、これら隔壁の
頂部に、前記インク流路に連通する多数の吐出孔が一列
状に穿設されている天板を載置させた構造を有してお
り、記録紙を前記天板の上面に沿って吐出孔の列と直交
する方向に搬送しながら、多数の隔壁を外部からの画像
データに基づき選択的に屈曲・変形させてインク流路内
のインクを加圧するとともに天板の吐出孔よりインク滴
を吐出させ、これを記録紙に付着させることによって画
像が形成される。
【0004】また一方、サーマル方式のインクジェット
ヘッドは、上述したインクジェットヘッドの隔壁を圧電
材料に代えて金属等の変形しない材料で形成し、これら
隔壁間に位置する基板の上面に発熱抵抗体を1個ずつ配
設させた構造を有しており、多数の発熱抵抗体を外部か
らの画像データに基づき選択的にジュール発熱させて発
熱抵抗体近傍のインクを急沸させ、このとき発生する気
泡の圧力でインク流路内のインクを加圧することにより
天板の吐出孔よりインク滴を吐出させるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のインクジェットヘッドを用いて記録紙の全体もしく
は所定の領域を塗りつぶす“べた印画”を行う際、イン
クが付着しない空白域を完全になくしてしまうには、図
7に示す如く、吐出孔より吐出されるインク量を増やし
て記録紙に形成される個々の印画ドットdの径を大きく
する必要があった。
【0006】しかしながら、空白域が完全になくなる程
度に全ての印画ドットdの径を大きくした場合、各々が
略円形をなすように形成された印画ドットdは全体の約
50%に相当する部分が隣接する印画ドットdと重なり
合うこととなり、それ故、記録紙に形成される画像の濃
度が上記重なり部(図中の黒塗り部分)で過度に濃くな
り、画質が著しく劣化する欠点を有していた。
【0007】またこの場合、記録紙には多量のインクが
付着されるため、インクの使用量が多くなる上に、これ
らのインクを乾燥させるのに長時間を要する欠点も有し
ていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点に鑑み
案出されたもので、本発明のインクジェットヘッドは、
基板の上面に、間にインク流路が形成される多数の隔壁
を隣り合う隔壁同士が対面するようにして二列状に取着
させるとともに、これら隔壁の頂部に、前記インク流路
に連通する多数の吐出孔が二列状に、かつ、一方の列の
吐出孔が他方の列の吐出孔間に位置するようにして穿設
されている天板を載置させて成り、記録紙を前記天板の
上面に沿って吐出孔の列と直交する方向に搬送しなが
ら、前記インク流路内のインクを選択的に加圧して前記
吐出孔よりインク滴を吐出させることにより画像を記録
するインクジェットヘッドであって、前記一方の列の吐
出孔より吐出されるインク滴の吐出量よりも他方の列の
吐出孔より吐出されるインク滴の吐出量が少なくなるよ
うに、吐出孔の両側に配されている隔壁間の間隔を広く
したことを特徴とするものである。
【0009】また本発明のインクジェットヘッドは、前
記隔壁が圧電材料により形成されており、インク滴の吐
出に際して前記隔壁を屈曲・変形させることによってイ
ンク流路内のインクを加圧するようになしたことを特徴
とするものである。
【0010】更に本発明のインクジェットヘッドは、前
記基板の上面には、隣接する隔壁間に発熱抵抗体が被着
されており、インク滴の吐出に際して前記発熱抵抗体の
発熱に伴い発生する気泡によりインク流路内のインクを
加圧するようになしたことを特徴とするものである。
【0011】また更に本発明のインクジェットヘッド
は、前記多数の吐出孔が、他方の列の吐出孔を一方の列
の吐出孔に比し記録紙の搬送方向上流側に傾斜させた状
態で穿設されていることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づい
て詳細に説明する。
【0013】(第1形態)図1は本発明を圧電方式のイ
ンクジェットヘッドに適用した形態を示す分解斜視図、
図2(a)(b)は図1のインクジェットヘッドの主走
査方向に係る断面図、図3は図1のインクジェットヘッ
ドの副走査方向に係る断面図、図4は図1のインクジェ
ットヘッドに使用される天板の平面図であり、1は基
板、2a,2bは隔壁、3はインク流路、5は天板、6
a,6bは吐出孔である。
【0014】前記基板1は、アルミナセラミックス等の
電気絶縁性材料から成り、その上面で隔壁2a,2b等
を支持するための支持母材として機能する。
【0015】前記基板1は、例えばアルミナセラミック
スから成る場合、アルミナ、シリカ、マグネシア等のセ
ラミックス原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加・混
合して泥漿状に成すとともに、これを従来周知のドクタ
ーブレード法やカレンダーロール法等を採用することに
よってセラミックグリーンシートを得、しかる後、前記
セラミックグリーンシートを所定形状に打ち抜いた上、
高温で焼成することによって製作される。
【0016】また前記基板1の上面には、多数の隔壁2
a,2bが主走査方向にわたって二列状に取着される。
【0017】前記多数の隔壁2a,2bは、各々の列の
隣り合う隔壁同士を対面させた形で略平行(±1度以
内)に配列されており、隣り合う隔壁間2a−2a,2
b−2bにはインク流路3が形成される。
【0018】これらの隔壁2a,2bは、その各々がチ
タン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料から成って
おり、その上部領域及び下部領域はそれぞれ図2(a)
の矢印方向に分極処理されていることから、その両側面
に被着される電極4を介して隔壁2a,2bに所定の電
力が印加されると、隔壁2a,2bは、図2(b)に示
す如く、剪断モードで“く”の字状に屈曲・変形し、イ
ンク流路3内のインクを加圧するためのエネルギーを発
生する。
【0019】ここで、他方の列を構成する隔壁2bは、
記録紙Mの全体もしくは所定の領域を塗りつぶす“べた
印画”を行う場合に隔壁2aの駆動によって形成される
印画ドット間の空白領域を埋める小さなインク滴iを発
生させるためのものであり、従って“べた印画”以外の
印画動作においては他方の列の隔壁2bは使用されず、
一方の列の隔壁2aのみが使用されることとなる。
【0020】尚、前記隔壁2a,2bは、まずチタン酸
ジルコン酸鉛を主成分とする焼結体を分極処理すること
によって圧電セラミックスを形成し、これをエポキシ樹
脂等の接着剤でもって基板1の上面に接着・固定した
上、ダイシングソー等を用いて各々が隔壁状をなすよう
に研削加工することにより形成される。
【0021】また前記基板1の上面には、各々の一端が
対応する隔壁2a,2bの側面まで導出された多数の電
極4が被着される。
【0022】前記多数の電極4は、アルミニウム等の金
属により所定パターンに被着・形成されており、図示し
ないドライバーICの駆動に伴って隔壁2a,2bを屈
曲・変形させるための所定の電力を印加する作用を為
す。
【0023】尚、前記多数の電極4は、アルミニウムや
銅等の金属を従来周知の薄膜手法、具体的には真空蒸着
法やスパッタリング法等を採用することにより基板1の
上面及び隔壁2a,2bの表面に所定厚みに被着させ、
これをレーザー等で切断・加工することにより所定パタ
ーンに形成される。
【0024】更にまた前記隔壁2a,2bの頂部には、
前記インク流路3に連通する多数の吐出孔6a,6bを
有した天板5が載置・固定され、該天板5によってイン
ク流路3の上部を塞いでいる。
【0025】前記天板5は、下面に絶縁膜(図示せず)
を被着させたモリブデン製のベース5a上にポリイミド
樹脂から成るフィルム5bを貼着した構造を有してお
り、前記吐出孔6a,6bはベース5a及びフィルム5
bの双方を貫通するように形成される。
【0026】また前記天板5に穿設されている多数の吐
出孔6a,6bは、主走査方向に沿って二列状に、か
つ、一方の列の吐出孔6aが他方の列の吐出孔間6b−
6bに位置するように穿設されており、一方の列Aを構
成する吐出孔6aが一方の隔壁2a,2a間のインク流
路3に、また他方の列Bを構成する吐出孔6bが他方の
隔壁2b,2b間のインク流路3にそれぞれ連通してい
る。
【0027】前記吐出孔6a,6bは、例えば30μm
〜60μmの直径を有し、前述した隔壁2a,2bの屈
曲・変形によりインク流路3内のインクが加圧される
と、吐出孔6a,6bよりインク滴が吐出されるように
なっている。
【0028】そして前記吐出孔6a,6bの両側に位置
する隔壁間2a−2a,2b−2bの間隔W1,W2
は、吐出孔6aの両側よりも、吐出孔6bの両側で広く
設定されている。
【0029】具体的には、吐出孔6aの両側に配される
隔壁間2a−2aの間隔W1が30μm〜50μmの場
合、吐出孔6bの両側に配される隔壁間2b−2bの間
隔W2は例えば50μm〜80μmに設定され、隔壁2
a,2bに等しく電力を印加して隔壁2a,2bを屈曲
・変形させたとき、吐出孔6a,6bよりインク滴を吐
出させる力は間隔を広くした隔壁2b,2b間で弱ま
り、吐出孔6bより吐出されるインク量は吐出孔6aよ
り吐出されるインク量よりも少なくなる。
【0030】従って、“べた印画”を行う場合、一方の
列Aの吐出孔6aからのインク滴iにより形成した印画
ドットd1,d1間の空白域を、他方の列Bの吐出孔6b
からの小さなインク滴iにより形成される小さな印画ド
ットd2で良好に埋めることができ、図5に示す如き印
画ドットパターンが得られるようになる。
【0031】例えば、吐出孔6aからのインク滴iによ
り形成される印画ドットd1の径が40μm〜50μm
の場合、吐出孔6bからのインク滴iにより形成される
印画ドットd2の径は16μm〜30μmとなり、この
場合、略円形をなすように形成された印画ドットd1,
d2が隣接する印画ドットd1,d2と重なり合う部分
(図中の黒塗り部分)を全体の20%以下に抑えること
ができるため、適正な濃度をもった“べた印画”が得ら
れ、画質を向上させることが可能となる。
【0032】またこの場合、記録紙に“べた印画”を形
成するにあたって記録紙に付着するインクの量は少なく
なることから、インクの使用量が節約され、記録紙に付
着するインクも比較的短時間で乾燥されることとなる。
【0033】更に前記天板5の吐出孔6a,6bのうち
他方の列Bの吐出孔6bは、図3に示す如く、一方の列
Aの吐出孔6aに比し記録紙Mの搬送方向上流側に傾斜
させて穿設されており、これによって吐出孔6bより吐
出されるインク滴iは記録紙Mの搬送方向と逆行する方
向に吐出されることから、インク滴iが記録紙Mに対し
て着弾する際の相対速度は速く、従って、インク吐出量
が少量となることに起因して吐出孔6bからの吐出速度
が遅くなってもインク滴iを記録紙Mの所定位置に正確
に着弾させて良好な印画を形成することが可能となる。
尚、吐出孔6aが天板5の上面に対して直角に設けられ
ている場合、天板5の上面に対する吐出孔6bの傾斜角
θは例えば45°〜89°に設定される。
【0034】尚、前記天板5は、モリブデン製のベース
5aに吐出孔6a,6bに対応する貫通孔を従来周知の
エッチング等によって径80μm〜110μm程度に穿
設し、次に前記ベース5aの上面にポリイミド樹脂製の
フィルム5bを接着剤により貼着した上、該フィルム5
bにレーザー加工等によって吐出孔6a,6bを形成す
ることにより製作され、得られた天板5を吐出孔6a,
6bが対応するインク流路3上に配置されるように位置
合わせし、天板5をエポキシ樹脂等の接着剤を介して多
数の隔壁2a,2bの頂部に載置させることにより天板
5が隔壁2a,2b上に接着・固定される。
【0035】また、多数の吐出孔6aから成る一方の列
Aと、多数の吐出孔6bから成る他方の列Bとの間隔
は、記録紙Mの搬送速度や隔壁2b,2bの駆動タイミ
ング等に応じて適宜決定され、例えば隔壁2b,2bを
同時に駆動する場合、前記間隔は副走査ピッチの約1/
2に相当する幅に設定される。
【0036】かくして上述したインクジェットヘッド
は、記録紙Mを天板5の上面に沿って吐出孔6a,6b
の列と直交する方向に搬送しながら、多数の隔壁2a,
2bをドライバーIC等に駆動に伴って個々に選択的に
屈曲・変形させて、インク流路3内のインクを加圧する
とともに、該加圧したインクの一部を天板5の吐出孔6
a,6bより外部に吐出させ、該吐出したインク滴iを
記録紙Mに所定パターンに付着させることにより記録紙
Mに所定の印画が形成される。
【0037】(第2形態)次に本発明の第2形態につい
て説明する。図6は本発明をサーマル方式のインクジェ
ットヘッドに適用した形態を示す断面図であり、7a,
7bは隔壁、8は天板、9は発熱抵抗体である。尚、先
に述べた第1形態と同じ構成要素には同一符号を用い、
説明を省略する。
【0038】本形態のインクジェットヘッドが第1形態
のものと構造上、異なっている点は、隔壁7a,7bを
圧電材料に代えて金属等の変形しない材料で天板8と一
体的に形成した点と、隔壁間7a−7a,7b−7bに
位置する基板1の上面に発熱抵抗体9を1個ずつ配設し
た点であり、それ以外の点は第1形態のものと全く同じ
である。
【0039】前記発熱抵抗体9は、TaNやTaSi
O,TaSiNO,TiSiO,TiSiCO,NbS
iO等の電気抵抗材料から成っており、各発熱抵抗体9
の両端に電気的に接続される電極(図示せず)を介して
電源電力が印加されるとジュール発熱を起こし、インク
流路3内のインクを急沸させてインク中に気泡Aを形成
するのに必要な所定の熱エネルギーを発生する。
【0040】かかる発熱抵抗体9は、従来周知の薄膜手
法、具体的にはスパッタリング、フォトリソグラフィー
及びエッチング等を採用し、基板1の上面に所定厚み、
所定パターンに被着させることにより形成される。
【0041】本形態のインクジェットヘッドにより記録
動作を行う場合は、記録紙を天板8の上面に沿って吐出
孔6a,6bの列と直交する方向に搬送しながら、発熱
抵抗体9を外部からの画像データに基づき選択的にジュ
ール発熱させて発熱抵抗体9上に設けられているインク
流路3内のインクを急沸させるとともに該インク中に気
泡Aを発生させ、これら気泡Aによる圧力でインク流路
3内のインクを加圧し、吐出孔6a,6bよりインク滴
iを吐出させて記録紙に付着させることにより画像が形
成される。
【0042】かかる第2形態のインクジェットヘッドに
おいても、一方の列Aを構成する吐出孔6aの両側に位
置する隔壁間7a−7aの間隔よりも、他方の列Bを構
成する吐出孔6bの両側に位置する隔壁間7b−7bの
間隔が広く設定されているため、隔壁間7a−7aの発
熱抵抗体9と隔壁間7b−7bの発熱抵抗体9に等しく
電力を印加して両者をジュール発熱させたとき、発熱抵
抗体9上で発生する気泡Aの圧力は隔壁7a,7a間に
比し隔壁7b,7b間で横方向に大きく分散し、吐出孔
6bよりインク滴を吐出させる力が弱まって吐出孔6b
より吐出されるインク量が吐出孔6aより吐出されるイ
ンク量よりも少なくなる。
【0043】従って、“べた印画”を行う場合、一方の
列Aの吐出孔6aからのインク滴iにより形成した印画
ドット間の空白域を、他方の列Bの吐出孔6bからの小
さなインク滴iにより形成される小さな印画ドットで良
好に埋めることができ、適正な濃度をもった“べた印
画”が得られ、画質を向上させることが可能となる。
【0044】またこの場合、記録紙に“べた印画”を形
成するにあたって記録紙に付着するインクの量は少なく
なることから、インクの使用量が節約され、記録紙に付
着されるインクも比較的短時間で乾燥されることとな
る。
【0045】尚、本発明は上述の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の変更、改良等が可能である。
【0046】例えば上述の第1形態では、基板1をアル
ミナセラミックス等の電気絶縁性材料により形成するよ
うにしたが、これに代えて、基板1を圧電材料でもって
隔壁2a,2bと一体的に形成するようにしても構わな
い。
【0047】また上述の第1形態では、インク吐出量の
制御を、隣り合う隔壁間の間隔を一方の列と他方の列と
で可変させることによってのみ行うようにしたが、この
ような制御に加えて、隔壁2a,2bへの印加電力、或
いはパルス波形を可変させるようにすれば、インク滴i
の吐出量を細かく制御することができ、より品質の高い
印画を形成することができるようになる。
【0048】更に上述の第1,第2形態では、二列状に
配列した隔壁2a,2b(7a,7b)をそれぞれ独立
して形成したが、これに代えて両者を繋げるようにして
形成しても構わない。
【0049】
【発明の効果】本発明のインクジェットヘッドによれ
ば、略円形をなすように形成された印画ドットが隣接す
る印画ドットと重なり合う面積を小さくすることができ
るため、適正な濃度をもった“べた印画”が得られ、画
質を向上させることが可能となる。
【0050】また本発明のインクジェットヘッドによれ
ば、記録紙に“べた印画”を形成するにあたって記録紙
に付着するインクの量は少なくなることから、インクの
使用量が節約され、インクを比較的短時間で乾燥させる
こともできる。
【0051】更に本発明のインクジェットヘッドによれ
ば、他方の列の吐出孔を一方の列の吐出孔に比し記録紙
の搬送方向上流側に傾斜させて穿設しておくことによ
り、該傾斜する吐出孔からのインク滴は記録紙の搬送方
向と逆行する方向に吐出されるため、インク滴が記録紙
に対して着弾する際の相対速度は速く、インク量が少量
となることに起因して他方の列の吐出孔からのインク滴
の吐出速度が遅くなってもインク滴を記録紙の所定位置
に正確に着弾させて良好な印画を形成することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1形態に係るインクジェットヘッド
の分解斜視図である。
【図2】(a)(b)は図1のインクジェットヘッドの
主走査方向に係る断面図である。
【図3】図1のインクジェットヘッドの副走査方向に係
る断面図である。
【図4】図1のインクジェットヘッドに使用される天板
の平面図である。
【図5】図1のインクジェットヘッドを用いて“べた印
画”を行った場合の印画ドットパターンを示す図であ
る。
【図6】本発明の第2形態に係るインクジェットヘッド
の断面図である。
【図7】従来のインクジェットヘッドを用いて“べた印
画”を行った場合の印画ドットパターンを示す図であ
る。
【符号の説明】
1・・・基板、2a,2b,7a,7b・・・隔壁、3
・・・インク流路、5,8・・・天板、6a,6b・・
・吐出孔、9・・・発熱抵抗体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の上面に、間にインク流路が形成され
    る多数の隔壁を隣り合う隔壁同士が対面するようにして
    二列状に取着させるとともに、これら隔壁の頂部に、前
    記インク流路に連通する多数の吐出孔が二列状に、か
    つ、一方の列の吐出孔が他方の列の吐出孔間に位置する
    ようにして穿設されている天板を載置させて成り、記録
    紙を前記天板の上面に沿って吐出孔の列と直交する方向
    に搬送しながら、前記インク流路内のインクを選択的に
    加圧して前記吐出孔よりインク滴を吐出させることによ
    り画像を記録するインクジェットヘッドであって、 前記一方の列の吐出孔より吐出されるインク滴の吐出量
    よりも他方の列の吐出孔より吐出されるインク滴の吐出
    量が少なくなるように、吐出孔の両側に配されている隔
    壁間の間隔を広くしたことを特徴とするインクジェット
    ヘッド。
  2. 【請求項2】前記隔壁が圧電材料により形成されてお
    り、インク滴の吐出に際して前記隔壁を屈曲・変形させ
    ることによってインク流路内のインクを加圧するように
    なしたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    トヘッド。
  3. 【請求項3】前記基板の上面には、隣接する隔壁間に発
    熱抵抗体が被着されており、インク滴の吐出に際して前
    記発熱抵抗体の発熱に伴い発生する気泡によりインク流
    路内のインクを加圧するようになしたことを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】前記多数の吐出孔が、他方の列の吐出孔を
    一方の列の吐出孔に比し記録紙の搬送方向上流側に傾斜
    させた状態で穿設されていることを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェットヘッド。
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