JP4646305B2 - 折り畳み式隠蔽はがき - Google Patents

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Description

本発明は、郵便はがきに記入された情報を隠蔽して郵送するための折り畳み式隠蔽はがきに関する。
郵便はがきの通信面に、例えば口座振替申込書、クレジット払い申込書、住所変更届等のような個人情報の記入欄が設けられた郵便はがきは、記入した個人情報を郵送途中で盗み見られないように保護する必要がある。そこで、一般的には、隠蔽はがきを利用することにより、個人情報を隠蔽した状態で郵送している。
下記の特許文献1には、隠蔽はがきとして利用可能な盗視防止媒体に関する発明が開示されている。この盗視防止媒体は、隠蔽ラベルと、はがきや封書などの情報記録媒体とから構成されている。隠蔽ラベルは基材シートの裏面に隠蔽層と接着層を積層したものであり、接着層として紫外線硬化型樹脂等で形成した接着剤や、熱失効性接着剤を使用している。また、情報記録媒体は、基体部の表面に秘密情報記録領域が設けられ、その記録領域を囲むように、基体部に切り込み部が形成されている。
そして、郵送時には情報記録媒体の上に隠蔽ラベルを貼り付けて、秘密情報記録領域を被覆隠蔽する。一方、秘密情報記録領域の内容を確認する場合には、隠蔽ラベルの接着層が紫外線硬化型樹脂等の接着剤であれば紫外線を照射し、熱失効性接着剤であれば加熱して、接着力を弱めてから隠蔽ラベルを剥がし、内容を確認する。また、そのような処理を行わずに隠蔽ラベルを剥がそうとすると、接着層が基体部に貼り付いたまま切り込み部から紙破壊が起こり、情報記録媒体に不正に剥がされた痕跡が残るようになっている。
ところが、このような構成からなる盗視防止媒体によると、次のような問題がある。まず、隠蔽ラベルを剥がす際に紫外線照射や加熱の処理を行わなければならず、剥離作業が面倒である上に、紫外線照射装置や加熱装置等の大掛かりな装置が必要になり、設備費が嵩む。また、切り込み部が秘密情報記録領域を囲むように形成されていることから、装置を使わずに隠蔽ラベルを剥がした場合、切り込み部から発生した紙破壊が記録領域にまで及んでしまい、記録領域に記入された情報が損傷し、大切な情報を読み取れなくなる恐れもある。
特開平8−156458号公報
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、簡単かつ廉価に利用でき、不正に剥がされた痕跡を確認できるようにするとともに、情報記入欄に記入された情報を損傷することなく確実に保護できるようにした折り畳み式隠蔽はがきを提供することを目的とする。
本発明の折り畳み式隠蔽はがきは、上記の目的を達成するため、二つ折りで郵便はがきの規定サイズを満たすはがき用紙に、はがき本体と貼付票とが折り畳み可能に連接されており、上記はがき本体は、上記はがき用紙の表面に設けられた宛名部と、上記はがき用紙の裏面に設けられた情報記入欄と、を備えるとともに、上記貼付票は、上記はがき用紙の表面に設けられて上記情報記入欄を被覆隠蔽する隠蔽部と、上記はがき用紙の裏面の外縁に沿って塗布された強粘着層と、上記強粘着層よりも内側領域に塗布された弱粘着層と、上記強粘着層と重なる位置又はその外側のみに上記はがき用紙の裏面側から切り込まれたハーフカットと、上記強粘着層と上記弱粘着層とを被覆保護する剥離紙と、を備えたことを特徴とする。
ここで、強粘着層と弱粘着層には、ともにゴム系(天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴム)、アクリル系(エマルジョン型、ホットメルト型)、シリコーン系等の感圧粘着剤を使用でき、特にアクリル系エマルジョン型粘着剤が好適である。また、強粘着層と弱粘着層とで、粘着剤に含まれる粘着付与樹脂の種類や比率を調節してその接着力を異ならせるようにする。
強粘着層は、はがき用紙を再剥離不能に接着するとともに、剥がそうとしたとき、はがき用紙の紙破壊が起こる程度の接着力が必要とされる。その具体的な基準としては300gf/25mm(JIS Z0237準拠の180度剥離法)以上に設定されていればよい。一方、弱粘着層は、はがき用紙を再剥離可能に接着するとともに、剥がした後、はがき用紙に糊残りしない程度の接着力とされ、その具体的な基準としては300gf/25mm(同上)未満に設定されている必要がある。
上記の折り畳み式隠蔽はがきは、通常はがきとして構成したものであるが、本発明は往復はがきとして構成することもできる。すなわち、本発明の折り畳み式隠蔽はがきは、二つ折りで郵便はがきの規定サイズを満たすはがき用紙に、返信はがき本体と往信はがき本体とが折り畳み可能に連接されており、上記返信はがき本体は、上記はがき用紙の表面に設けられた返信宛名部と、上記はがき用紙の裏面に設けられた情報記入欄と、を備えるとともに、上記往信はがき本体は、上記はがき用紙の表面に設けられて上記情報記入欄を被覆隠蔽する隠蔽部と、上記はがき用紙の裏面に設けられた郵便種別表示欄と、上記郵便種別表示欄を除く外縁に沿って塗布された強粘着層と、上記強粘着層よりも内側領域に塗布された弱粘着層と、上記強粘着層に沿って上記はがき用紙の裏面側から切り込まれたハーフカットと、上記強粘着層と上記弱粘着層とを被覆保護する剥離紙と、上記剥離紙の表面に設けられた往信宛名部と、を備えたことを特徴とする。
上記の通常はがき又は往復はがきとして構成した折り畳み式隠蔽はがきにおいて、上記ハーフカットよりも内側位置に、上記強粘着層に沿って上記はがき用紙の表面側から切り込まれたハーフカットが設けられていてもよい。また、上記強粘着層と上記弱粘着層との境界位置に、切り取り用ミシン目が形成されている構成を採用することもできる。
本発明の折り畳み式隠蔽はがきによれば、以下のような効果が得られる。
郵送時には、剥離紙を剥がして折り畳むことにより、はがき用紙どうしが貼り合わされ、情報記入欄が隠蔽部により被覆隠蔽されるので、情報記入欄に記入した情報の機密性を保持した状態で郵送することができる。一方、受け取り側では、強接着部分を切り取った後に隠蔽部を剥がすだけで開封できるので、特殊な装置を必要とせず、簡単かつ廉価に剥離作業を行うことができる。
また、郵送途中で情報記入欄を見るために隠蔽部を剥がそうとしても、はがき用紙の外縁が強粘着層で接着されていて剥がせないので、その内側に隠れている情報を盗み見ることはできない。しかも無理やりに隠蔽部を剥がそうとする力が加わると、ハーフカットを起点にして部分的な紙破壊が起こるので、紙破壊された痕跡が残っていれば、受け取り側で郵送途中に剥がされた事実を知ることができる。
さらには、不正に剥がされた結果、紙破壊された隠蔽はがきにダメージが加わるが、はがき本体の宛名部は何ら損傷しないので、郵送に支障を来たすことがなく、隠蔽はがきを確実に宛先に届けることができる。また、はがき本体を損傷しないで済むので、情報記入欄に記入された情報を後に読み取れなくなる恐れもなく、情報を確実に保護することができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例を説明する。
図1は実施例1の折り畳み式隠蔽はがきの構成を示す平面図、図2は同はがきの構成を示す断面図、図3は同はがきの使用方法を示す説明図である。
実施例1は本発明の折り畳み式隠蔽ハガキを“通常はがき”に適用した例である。図示したように、本実施例の折り畳み式隠蔽はがき(以下、単に「隠蔽はがき」という)10は、郵便はがきの規定サイズ(縦148mm×横100mm)の2倍の大きさを有するはがき用紙11で構成されており、はがき用紙11を二つ折りすることで郵便はがきの規定サイズを満たすようになっている。また、はがき用紙11の中央には折り畳みしやすくするための折り線12が設けられている。
折り線12はカット部の長さを短く設定したミシン目等からなり、図1(ア)に示すはがき用紙11を表面から見ると山折り線であり、同図(イ)に示すはがき用紙11を裏面から見ると谷折り線である。また、はがき用紙11には、折り線12を中心にした左右両側に、はがき本体13と貼付票14とが連接されている。
はがき本体13は、はがき用紙11の表面に設けられた宛名部15を備えており、宛名部15には「郵便はがき」の文字からなる郵便種別表示欄、郵便番号記入欄、返信時の宛先等の所定事項があらかじめ印刷される。また、はがき本体13の通信面、つまり宛名部15の裏面には機密性を要する情報記入欄16が設けられている。本実施例では情報記入欄16を口座振替申込書に利用しており、申込者記入欄、振替口座記入欄があらかじめ印刷されている。
はがき本体13に連接された貼付票14は、はがき用紙11の表面に設けられた隠蔽部17を備えている。隠蔽部17は郵送時に情報記入欄16を被覆隠蔽して外部から記入事項を見えなくする部分であり、はがき用紙11が隠蔽性を有する素材であれば特に加工は必要ないが、透過性を有する素材であればその上に濃色系インキで地紋を印刷したり、あるいは濃色系の着色フィルムを貼着したりして隠蔽性を付与する必要がある。
一方、はがき用紙11の裏面、つまり隠蔽部17の反対面には粘着部18が設けられている。粘着部18は折り線12を谷折りしたときに対向面の情報記入欄16に貼り合わされる部分であり、接着力の異なる粘着剤により構成されている。
図示したように、はがき用紙11の外縁に沿って帯状に設けられているのが強粘着層181であり、アクリル系エマルジョン型の感圧粘着剤を塗布して形成されている。強粘着層181の領域は、少なくとも隠蔽部17を折り畳んだとき情報記入欄16に重ならない位置に設定される。この強粘着層181は、はがき用紙11を再剥離不能に接着するとともに、剥がそうとしたとき、はがき用紙11の紙破壊が起こる程度の接着力が必要とされる。その具体的な基準としては300gf/25mm(JIS Z0237準拠の180度剥離法)以上に設定されていればよい。
強粘着層181よりも内側に設けられているのが弱粘着層182であり、同じくアクリル系エマルジョン型の感圧粘着剤で形成される。弱粘着層182の領域は、隠蔽部17を折り畳んだとき情報記入欄16をすべて覆い隠すように、強粘着層181の領域よりも内側のほぼ全域にわたって設定されている。この弱粘着層182は、はがき用紙11を再剥離可能に接着するとともに、剥がした後のはがき用紙11に糊残りしない程度の接着力とされ、その具体的な基準としては300gf/25mm(同上)未満に設定されている必要がある。
貼付票14にはハーフカット19が設けられている。ハーフカット19は貼り合わせた後の隠蔽部17を剥がそうとしたとき紙破壊の起点となるものであり、図2に示したように、強粘着層181に沿って、はがき用紙11の裏面から用紙内部の中央付近まで到達する深さに切り込み形成されている。本実施例では、ハーフカット19の位置は強粘着層181よりも外側に設定されているが、強粘着層181と重なる位置に設定してもよく、この場合、はがき用紙11にハーフカット19の加工を施した後で強粘着層181を塗布すればよい。
粘着部18は使用時まで剥離紙21で被覆保護されており、剥離紙21は紙材22の裏面にシリコーン系剥離剤を均一に塗布した剥離層23を介して、強粘着層181と弱粘着層182の両方に剥離可能に貼着されている。なお、剥離紙21の表面はフリースペースになっているので、例えば、この隠蔽はがき10の使用方法や情報記入欄への記入例などを印刷することができる。
以上が本実施例の隠蔽はがきの構成であるが、以下にその使用方法を説明する。
口座振替申込書を使用するユーザは、まず、図3(ア)に示したように隠蔽はがき10を見開き状態にし、剥離紙21に印刷された記入例を見ながら情報記入欄16に申込者の住所、氏名、指定口座等の個人情報24を記入する。また、記入し終えた後、はがき用紙11から剥離紙21を剥がして除去する。
次に、図3(イ)に示したように、隠蔽部17を折り畳んで情報記入欄16を被覆隠蔽する。はがき本体13と貼付票14の間にある折り線12を谷折りすると、隠蔽部17の内側領域は弱粘着層182を介して情報記入欄16の上に再剥離可能に接着されるとともに、隠蔽部17の外側領域については強粘着層181を介して再剥離不能に接着される。このように、ユーザは情報記入欄16を被覆隠蔽した状態で郵送でき、これにより情報記入欄16に記入した個人情報24の機密性が保持される。
ここで、本実施例の隠蔽はがき10によれば、郵送途中で何者かによって剥がされた場合には、その痕跡が残るようになっている。
すなわち、情報記入欄16を見るために隠蔽部17を剥がそうとしても、はがき本体13と貼付票14との外縁は強粘着層181で接着されていて剥がせないので、その内側に隠れている個人情報24を盗み見ることはできない。しかも隠蔽部17を剥がそうとする力が加わると、図3(ウ)に示したように、貼付票14は裏面のハーフカット19を起点に破断し、紙破壊の結果として紙片25が剥ぎ取られる。
したがって、貼付票14に部分的に紙破壊した痕跡が残っていれば、受け取り側で郵送途中に剥がされた事実を知ることができる。また、剥ぎ取られた紙片25は細かく破断しているため、元通りに貼り合わせて修復することは難しく、仮に修復できたとしても隠蔽はがき10の外側に修復した形跡が残るので、開封した痕跡を消し去ることは不可能である。なお、ハーフカット19は貼付票14の裏面に形成されており、隠蔽部17を貼り合わせた後には隠れて外部から見えなくなるので、上記のような細工が施されていることを第三者に悟られる心配もない。
さらに、貼付票14が紙破壊されて隠蔽はがき10にダメージが加わるが、はがき本体13の宛名部15は何ら損傷しないので、郵送に支障を来たすことがなく、隠蔽はがき10を確実に宛先に届けることができる。また、貼付票14の一部が破損するだけで済むので、情報記入欄16に記入された個人情報24を後に読み取れなくなる恐れもなく、個人情報24が確実に保護される。
その一方で、返送された隠蔽はがき10を受け取った企業は、以下のようにして、隠れていた情報記入欄16の個人情報24を確認することができる。まず、図3(エ)に示したように、強粘着層181と弱粘着層182との境界部分を封筒カッターCなどで切断し、隠蔽はがき10から強接着部分のみを切り取って分離する。次いで、図3(オ)に示したように、隠蔽部17を剥がして隠蔽はがき10を見開き状態にする。このとき、隠蔽はがき10は、強接着部分が分離されて弱粘着層182だけで貼り合わされた状態になっているので、はがき本体13に糊残りせずに剥がすことができ、情報記入欄16に記入されている個人情報24を読み取ることが可能になる。
図4は実施例2の折り畳み式隠蔽はがきの構成を示す平面図、図5は同はがきの構成を示す断面図、図3は同はがきの使用方法を示す説明図である。
実施例2は本発明の折り畳み式隠蔽ハガキを“往復はがき”に適用した例である。図示したように、本実施例の隠蔽はがき30は、郵便はがきの規定サイズの2倍の大きさを有するはがき用紙31で構成され、はがき用紙31の中央に形成された折り線32を介して返信はがき本体33と往信はがき本体34とが連接されている。
返信はがき本体33は、はがき用紙31の表面に設けられた返信宛名部35と、裏面に設けられた情報記入欄36とを備えている。返信宛名部35には「郵便往復はがき(返信)」の文字からなる郵便種別表示欄、郵便番号記入欄、返信時の宛先等が、また情報記入欄36には口座振替申込書の申込者記入欄、振替口座記入欄があらかじめ印刷されている。
往信はがき本体34は、はがき用紙31の表面に設けられた隠蔽部37と、裏面に設けられた粘着部38とを備えている。本実施例の粘着部38についても、強粘着層381と弱粘着層382という、接着力の異なる粘着剤で構成されているが、その塗布領域が実施例1のものと異なっている。すなわち、本実施例の場合、はがき用紙31の裏面には往信はがきであることを示すために、「郵便往復はがき(往信)」の文字からなる郵便種別表示欄を表示しなければならないので、強粘着層381は郵便種別表示欄を除く外縁に沿って帯状に形成され、弱粘着層382はそれよりも内側領域に限定して形成されている。
往信はがき本体34にはハーフカット39が設けられているが、本実施例では紙破壊の起点となるハーフカット(以下「起点用ハーフカット」という)391と、紙破壊の終点となるハーフカット(以下「終点用ハーフカット」という)392と、の2本のハーフカットが設けられていることが特徴である。図5に示したように、起点用ハーフカット391は強粘着層381の外側に沿って、はがき用紙31の裏面から用紙内部の中央付近まで到達する深さに切り込み形成されている。これとは逆に、終点用ハーフカット392は強粘着層381の内側に沿って、はがき用紙31の表面から用紙内部の中央付近まで到達する深さに切り込み形成されている。
粘着部38は使用時まで剥離紙41で被覆保護されており、剥離紙41は紙材42の裏面にシリコーン系剥離剤を均一に塗布した剥離層43を介して、強粘着層381と弱粘着層382の両方に剥離可能に貼着されている。剥離紙41の表面には往信宛名部44が設けられ、郵便番号記入欄、往信時の宛先等があらかじめ印刷されている。
さらに、本実施例では、封筒カッターCなどの道具がなくても強接着部分を分離できるように、往信はがき本体34に切り取り用ミシン目45が設けられている。図5に示したように、切り取り用ミシン目45は、強粘着層381と弱粘着層382との境界でかつ終点用ハーフカット392よりも内側位置に、はがき用紙31の表裏面を貫通する深さで形成される。なお、切り取り用ミシン目45は、少なくともはがき用紙31にのみ形成すれば充分であるが、剥離紙41の対応する位置に追加して形成してもよい。
以上が本実施例の隠蔽はがきの構成であるが、以下にその使用方法を説明する。
隠蔽はがき30を作成する企業は、往信はがき本体34の往信宛名部44にユーザの宛先等を印刷するとともに、返信はがき本体33の返信宛名部35に自身の宛先を印刷し、往信宛名部44が表側に来るように二つ折りして郵送する。一方、隠蔽はがき30を受け取ったユーザは、まず、図6(ア)に示したように隠蔽はがき30を見開き状態にし、返信はがき本体33の情報記入欄36に申込者の住所、氏名、指定口座等の個人情報46を記入する。また、記入し終えた後、はがき用紙31から剥離紙41を剥がして除去する。
次に、図6(イ)に示したように、隠蔽部37を折り畳み、情報記入欄36を被覆隠蔽する。返信はがき本体33と往信はがき本体34の間にある折り線32を谷折りすると、隠蔽部37の内側領域は弱粘着層382を介して情報記入欄36に再剥離可能に接着されるとともに、隠蔽部37の外側領域については強粘着層381を介して再剥離不能に接着される。このように、ユーザは情報記入欄36を被覆隠蔽した状態で郵送でき、これにより情報記入欄36に記入した個人情報46の機密性が保持される。
本実施例の隠蔽はがき30においても、郵送途中で何者かによって剥がされた場合には、その痕跡が残るようになっている。
すなわち、情報記入欄36を見るために隠蔽部37を剥がそうとしても、返信はがき本体33と往信はがき本体34との外縁は強粘着層381で接着されていて剥がせないので、内側に隠れている個人情報46を盗み見ることはできない。しかも隠蔽部37を剥がそうとする力が加わると、図6(ウ)に示したように、起点用ハーフカット391から破断が始まり、それが終点用ハーフカット392まで至ることによって、隠蔽部37の一部が帯状に剥ぎ取られ、紙破壊の結果として帯状紙片47が分離される。
したがって、往信はがき本体34の一部に帯状に剥ぎ取られた痕跡が残っていれば、受け取り側で郵送途中に剥がされた事実を知ることができる。また、分離された帯状紙片47を元通りに貼り合わせて修復したとしても、返信はがき本体33の外側に修復した形跡が残り、開封した痕跡を消し去ることは不可能である。
さらに、往信はがき本体34が紙破壊されて隠蔽はがき30にダメージが加わるが、返信はがき本体33の返信宛名部35は何ら損傷しないので、郵送に支障を来たすことがなく、隠蔽はがき30を確実に返信先に届けることができる。また、往信はがき本体34の一部が帯状に切り取られるだけで済むので、情報記入欄36に記入された個人情報46を後に読み取れなくなる恐れもなく、個人情報46が確実に保護される。
その一方で、返送された隠蔽はがき30を受け取った企業は、以下のようにして、隠れていた情報記入欄36の個人情報46を確認することができる。まず、図6(エ)に示したように、切り取り用ミシン目45を切断して、強粘着層381と弱粘着層382とを分離する。本実施例では実施例1のときと異なり、剥離時に封筒カッターCなどの道具を使わなくても開封でき、使い勝手がよい。次いで、図6(オ)に示したように、隠蔽部37を剥がして隠蔽はがき30を見開き状態にする。このとき、隠蔽はがき30は、強接着部分が分離されて弱粘着層382だけで貼り合わされた状態になっているので、返信はがき本体33に糊残りせずに剥がすことができ、情報記入欄36に記入されている個人情報46を読み取ることが可能になる。
なお、本実施例の往復はがき30では、往信はがき本体34に起点用ハーフカット391と、終点用ハーフカット392と、切り取り用ミシン目45が設けられているが、実施例1の通常はがき10と同様に、終点用ハーフカット392と切り取り用ミシン目45については必ずしも設ける必要はない。また、これとは逆に実施例1の通常はがき10において、起点用ハーフカット391と、終点用ハーフカット392と、切り取り用ミシン目45を設けてもよい。
さらに、実施例1ではハーフカット19の位置が強粘着層181よりも外側に設定されているが、この場合に強粘着層181の接着力が弱いとはがき用紙11の剛度や紙力強度によってはハーフカット19が紙破壊の起点とならずに隠蔽部17を綺麗に剥がせてしまう可能性がある。そこで、隠蔽部17を剥がしたとき確実に紙破壊が起こるようにするためには、ハーフカット19を強粘着層181と重なる位置に設定することが望ましい。なお、このことは実施例2におけるハーフカット39についても同様に当てはまる。
以上説明した実施例は、折り畳み式隠蔽はがきの情報記入欄に口座振替申込書を設けた例であったが、本発明はこれに限らず、例えばクレジット払い申込書、住所変更届、あるいはアンケートはがきのように、記入した情報の機密性を保持して郵送する用途として同様に利用することができる。
本発明における実施例1の折り畳み式隠蔽はがきを示すもので、(ア)は表側から見た平面図、(イ)は裏側から見た平面図である。 図1に示すA−A線断面図である。 実施例1の折り畳み式隠蔽はがきの使用方法を示すもので、(ア)は剥離紙を剥がしたとき、(イ)は隠蔽部を折り畳んだとき、(ウ)は隠蔽部を剥がそうとしたとき、(エ)は強接着部分を切断したとき、(オ)は切断後に隠蔽部を剥がしたとき、の状態を示す説明図である。 本発明における実施例2の折り畳み式隠蔽はがきを示すもので、(ア)は表側から見た平面図、(イ)は裏側から見た平面図である。 図4に示すB−B線断面図である。 実施例2の折り畳み式隠蔽はがきの使用方法を示すもので、(ア)は剥離紙を剥がしたとき、(イ)は隠蔽部を折り畳んだとき、(ウ)は隠蔽部を剥がそうとしたとき、(エ)は切り取り用ミシン目を切断したとき、(オ)は切断後に隠蔽部を剥がしたとき、の状態を示す説明図である。
符号の説明
10 折り畳み式隠蔽はがき(通常はがき)
11 はがき用紙
12 折り線
13 はがき本体
14 貼付票
15 宛名部
16 情報記入欄
17 隠蔽部
18 粘着部
181 強粘着層
182 弱粘着層
19 ハーフカット
21 剥離紙
22 紙材
23 剥離剤層
24 個人情報
25 紙片
30 折り畳み式隠蔽はがき(往復はがき)
31 はがき用紙
32 折り線
33 返信はがき本体
34 往信はがき本体
35 返信宛名部
36 情報記入欄
37 隠蔽部
38 粘着部
381 強粘着層
382 弱粘着層
39 ハーフカット
391 起点用ハーフカット
392 終点用ハーフカット
41 剥離紙
42 紙材
43 剥離剤層
44 往信宛名部
45 切り取り用ミシン目
46 個人情報
47 帯状紙片

Claims (4)

  1. 二つ折りで郵便はがきの規定サイズを満たすはがき用紙に、はがき本体と貼付票とが折り畳み可能に連接されており、
    上記はがき本体は、
    上記はがき用紙の表面に設けられた宛名部と、
    上記はがき用紙の裏面に設けられた情報記入欄と、
    を備えるとともに、
    上記貼付票は、
    上記はがき用紙の表面に設けられて上記情報記入欄を被覆隠蔽する隠蔽部と、
    上記はがき用紙の裏面の外縁に沿って塗布された強粘着層と、
    上記強粘着層よりも内側領域に塗布された弱粘着層と、
    上記強粘着層と重なる位置又はその外側のみに上記はがき用紙の裏面側から切り込まれたハーフカットと、
    上記強粘着層と上記弱粘着層とを被覆保護する剥離紙と、
    を備えたことを特徴とする折り畳み式隠蔽はがき。
  2. 二つ折りで郵便はがきの規定サイズを満たすはがき用紙に、返信はがき本体と往信はがき本体とが折り畳み可能に連接されており、
    上記返信はがき本体は、
    上記はがき用紙の表面に設けられた返信宛名部と、
    上記はがき用紙の裏面に設けられた情報記入欄と、
    を備えるとともに、
    上記往信はがき本体は、
    上記はがき用紙の表面に設けられて上記情報記入欄を被覆隠蔽する隠蔽部と、
    上記はがき用紙の裏面に設けられた郵便種別表示欄と、
    上記郵便種別表示欄を除く外縁に沿って塗布された強粘着層と、
    上記強粘着層よりも内側領域に塗布された弱粘着層と、
    上記強粘着層に沿って上記はがき用紙の裏面側から切り込まれたハーフカットと、
    上記強粘着層と上記弱粘着層とを被覆保護する剥離紙と、
    上記剥離紙の表面に設けられた往信宛名部と、
    を備えたことを特徴とする折り畳み式隠蔽はがき。
  3. 上記ハーフカットよりも内側位置に、上記強粘着層に沿って上記はがき用紙の表面側から切り込まれたハーフカットが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳み式隠蔽はがき。
  4. 上記強粘着層と上記弱粘着層との境界位置に、切り取り用ミシン目が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳み式隠蔽はがき。
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