JP4645046B2 - タオル - Google Patents

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本発明は、人体の皮膚面、例えば入浴時の身体の洗浄において、布帛を石鹸またはボディーソープなどと併用して使用することにより、泡立ちが良く、肌に優しい感触が得られ、身体全体に付着した皮脂、垢や汚れなどを綺麗に落とす効果に優れ、かつ、使用後において泡切れが良く、すすぎが容易であり、繰り返し使用においても雑菌が繁殖することがなく、衛生的なボディータオルに好適なタオルおよびその製造方法に関する。
従来、例えば入浴時の身体の洗浄は、運動によって発生した多量の汗や自然に蓄積された垢や汚れなどを完全に落とす時などに行われる。身体の洗浄方法は固形石鹸またはボディーソープをタオルに含ませ、揉んで泡立てた後、身体に擦りつけて行われる。
入浴時の身体の洗浄に用いられるタオル、すなわちボディータオルは、例えば、これまでの慣習から綿繊維からなるパイルタオルが多く用いられている。該タオルは、お湯または水で濡らした際、水分を多く含みすぎるため、泡立ち性が不足し、多量の石鹸が必要である。このことが泡切れ性を悪化している一要因となっている。さらに、繰り返し使用においては、濡れたまま風呂場内に放置するため、雑菌が繁殖し、不衛生であるなどの問題があった。
一方、合成繊維からなるパイルタオルも市場に出回っている。該タオルは水切れ性などの改善は成されているが、水切れ性が良すぎるため、身体全体を洗浄するには数回石鹸を付け直す必要があり、結果として多くの石鹸を使用することになる。泡立ち性もまた改善されているものの大きい泡しか得られず、毛穴または角質の深部まで泡が届かないため、洗い落しがあり、不満の残るものであった。また、洗浄時の肌への感触は個人差はあるが痛いとの意見が多く、かつ、肌が黒ずむなどの問題があった。さらに、、繰り返し使用において、不衛生であるなどの問題があった。
また、最近、パイル形状を有しないメッシュ状の合成繊維からなるタオルや極細繊維を混繊したパイルタオルなどが提案されている。
例えば、パイル形状を有しないメッシュ状の合成繊維からなるタオルが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。これらはいずれも、通常太さの合成繊維が用いられており、メッシュ構造にすることによって、泡立ち性を良くしている。しかしながら、いずれのタオルにおいても、細かい泡が得られず、結果として洗い残すことになり、肌への優しいタッチも得られない。さらに、繰り返し使用において、衛生面で問題の残るものであった。
一方、極細繊維を混繊したパイルタオルも提案されている(例えば、特許文献3、4参照)。これらのループパイルタオルは、極細繊維が使われており、きめ細かい泡は得られるが、パイル状であることからパイルが爪の先や荒れた肌表面に引っかかりスムーズな洗浄ができないこと、水含み量が多いため、多量の洗剤を必要とすること、さらに、繰り返し使用において、衛生面でも問題の残るものであった。
特開2002−153396号公報 特開2002−13050号公報 特許第2031163号公報 特許第2697151号公報 実公平6−8790号公報
本発明の課題は、人体の皮膚面、例えば入浴時の身体の洗浄において、布帛を石鹸と併用して用いることにより、毛穴の底または近傍に埋もれた皮脂あるいは汚れなどを隅々まで綺麗に落とす効果に優れ、かつ、細かいクリーミーな泡が得られることから肌面を傷つけることのない肌に優しい衛生的なボディータオルに好適なタオルおよびその製造方法を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するために、以下の構成を採用する。すなわち、
(1)単繊維繊度が0.001デシテックス以上1.0デシテックス未満の極細合成繊維が30〜70重量%と1.0デシテックス以上10デシテックス以下の太さの合成繊維が70〜30重量%とが3層の多層構造とし、かつ、該多層構造において、該極細合成繊維が、該多層構造の両表面層に配され、該合成繊維が中層が用いられていることを特徴とする泡を用いた洗浄用のタオル。
(2)厚さが1〜5mmであることを特徴とする前記(1)に記載のタオル。
(3)ポリエステル系繊維および/またはポリアミド系繊維からなることを特徴とする前記(1)または(2)のいずれかに記載のタオル。
(4)ピリジン系抗菌剤を含有することを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載のタオル。
(5)海島構造または剥離構造を有する複合合成繊維と該複合合成繊維の海成分除去処去後または剥離処理後の複合合成繊維の単繊維繊度よりも太い合成繊維を用いて複数枚の筬を有するタテ編み機に掛けて編成してなる布帛を熱水中またはアルカリ液中で処理し、海成分除去処理または剥離処理することを特徴とするタオルの製造方法。
本発明は、人体の皮膚面、例えば入浴時の身体の洗浄において、布帛を石鹸と併用して用いることにより、毛穴の底、あるいは近傍に埋もれた皮脂、または汚れなどを隅々まで綺麗に落とす効果に優れ、かつ、細かいクリーミーな泡が得られることから肌面を傷つけることのない肌に優しい衛生的なボディータオルに好適なタオルを提供することができる。
本発明のボディータオルにおいては、単繊維繊度が0.001デシテックス以上1.0デシテックス未満の合成繊維を用いる。単繊維繊度は好ましくは0.005デシテックス以上0.9デシテックス以下であり、さらに好ましくは0.01デシテックス以上0.8デシテックス以下である。0.001デシテックスを下回る場合には、細過ぎるため、単繊維が爪や指先に引っかかり、単糸切れなどが発生し、結果として耐久性の劣るものになる。また、1.0デシテックス以上の場合には、単繊維が太く繊維間隙が大きくなりすぎるため、石鹸と併用して使用した場合に大きい泡しか得られず、皮膚洗浄効果が不足し、肌に対し痛い感触を与えるなどの問題がある。
上記単繊維繊度が0.001デシテックス以上1.0デシテックス未満の合成繊維の割合はタオル全体の30〜70重量%である。30重量%を下回る場合には全体に硬い風合いとなり、きめ細かい泡は得られない。また、70重量%を上回る場合には、全体として柔らかくなりすぎるため、石鹸を付すと同時に手で泡立てた場合、手から滑り落ち、身体洗いが困難になり、実用上不満の残るものとなる。
その他の合成繊維として単繊維繊度が1.0デシテックス以上10デシテックス以下の合成繊維を用いる。単繊維繊度は好ましくは1.5デシテックス以上9デシテックス以下、さらに好ましくは2.0デシテックス以上8デシテックス以下である。1デシテックスを下回る場合には全体が柔らかくなりすぎるため、取り扱い難いものになり、10デシテックスを上回る場合には硬くなりすぎるため、タオルの概念から外れたものになるため好ましくない。また、1.0デシテックス以上10デシテックス以下の太さの合成繊維の混率は、タオル全体の70〜30重量%である。70重量%を上回る場合には全体に硬い風合いとなり、表面に太い繊維が露出し、肌に痛い感触を与え好ましくない。また30重量%を下回る場合には柔らか過ぎるため、取り扱い難いものとなる。1.0デシテックス以上10デシテックス以下の合成繊維は、概ね中層に位置し、石鹸液を含む層、いわゆるスポンジ構造となるものであり、タオル全体の風合いをコントロールする重要な役割を果たす。
さらに本発明の布帛は単繊維繊度が0.001デシテックス以上1.0デシテックス未満の極細合成繊維と1.0デシテックス以上10デシテックス以下の太さの合成繊維とが多層構造を有する。
多層構造とは、3層の構造からなることを言う。表裏に極細繊維を配し、両層を1.0デシテックス以上10デシテックス以下の太さの合成繊維を渡り糸および/または連結糸として用いて結接し、中層に空隙をもたせたダンボール調布帛構造にするのが好ましいが、中層部に通常繊維と混繊して用いることもできる。渡り糸および/または連結糸として用いて結接した層も多層構造の一層と数える。
本発明の布帛の厚さは、1〜5mmであり、好ましくは1.0〜4mmである。厚さが1mmを下回る場合は、中層部でのダンボール構造にすることが難しく、泡立ち性が不足する。手にまとわりついて扱いづらいなどの問題がある。厚さが5mmを上回る場合には厚すぎるため、濡れた際にぼてつき感がある。
本発明のタオル布帛はピリジン系抗菌剤を含有することが好ましい。ピリジン系抗菌剤としては、2−クロロ−6−トリクロロメチルピリジン、2−クロロ−4−トリクロロメチル−6−メトキシピリジン、2−クロロ−4−トリクロロメチル−6−(2−フリルメトキシ)ピリジン、ジ(4−クロロフェニル)ピリジン、2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛、ジ(2−ピリジルチオール−1−オキシド)から選ばれた少なくとも1種が好ましく用いられる。
本発明のタオル布帛は、中層部に位置する繊維はダンボール構造にすることにより、中層部に多くの空隙が生じ、この空隙によって石鹸液が揉まれ泡となって発生する。所謂、スポンジ構造である。中層部で発生した泡は、さらに表裏層の極細繊維によって切り刻まれ、より細かいクリーミーな泡が形成されるのである。この泡が毛穴の底または近傍に溜まった皮脂あるいは汚れに到達し、肌表面に導かれる。導かれた皮脂あるいは汚れは極細繊維からなる高密度編織の間隙に取り込まれ肌面を綺麗にするのである。
布帛を構成する合成繊維としては、極細化可能な合成繊維とその他の合成繊維を用いる。極細化可能な繊維としては、例えば、海島型合成繊維または剥離型合成繊維などが挙げられる。
海島型合成繊維の場合は島成分としては、例えば、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリルニトリル系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維などの極細化可能な繊維であればいかなる繊維でもよいが、なかでも、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびこれらの共重合体などからなるポリエステル系繊維や、ナイロン4、ナイロン6、ナイロン66およびこれらの共重合体などからなるポリアミド系繊維が好ましい。さらに、極細化した後の洗濯による寸法変化の小さいポリエステル系繊維がより好ましい。海成分としては、例えば、ポリエステル系変成樹脂、ポリ乳酸系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂などが挙げられるが、なかでも、島成分との相性が良く製糸し易い、ポリエステル系変成樹脂が好ましい。極細化は、海成分を例えばアルカリ溶液中で溶解することによって、容易に得ることができる。
また、剥離型合成繊維の場合は、2〜5成分の合成樹脂繊維を組み合わせて得ることができ、単一成分としては、例えば、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリルニトリル系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維などを挙げることができるが、なかでも、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびこれらの共重合体などからなるポリエステル系繊維や、ナイロン4、ナイロン6、ナイロン66およびこれらの共重合体などからなるポリアミド系繊維、およびこれらの組み合わせのものが好ましい。
剥離型の場合は、例えば、アルカリ液中で処理することによって、剥離し、極細化することができる。
その他の合成繊維としては、布帛全体の風合いを調整する重要な役割を果たすものであり、風合いをコントロールできる繊維であればいかなる繊維でもよく、例えば、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリルニトリル系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維などを挙げることができるが、なかでも、極細繊維との相性がよい、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびこれらの共重合体などからなるポリエステル系繊維や、ナイロン4、ナイロン6、ナイロン66およびこれらの共重合体などからなるポリアミド系繊維が好ましい。
また、極細化可能な合成繊維とその他の合成繊維は、生糸のまま使うことはできるが、予め、各々、別々に仮撚り、押し込み、擦過などの加工糸にして使うこともできるし、両者をエアー交絡、実撚りして使うこともでき、目的に応じて選ぶことができる。
本発明のタオル布帛は中層に空隙を有する多層構造であれば織物、編物のいずれでも良く、例えば織物であれば、二重・三重などの重ね織りであり、編み物であれば、ダブルラッセル、ダブルトリコット、ダブルジャージーなどのタテ編みなどが挙げられるが、柔軟な風合いを有するダブルトリコットが好ましい。
次に本発明のボディータオルの製造方法の一例を以下に示す。
ポリエステル系成分を用いた海島型分割型複合繊維と1.0デシテックス以上5デシテックス以下の太さの合成繊維を用い、表裏に海島型複合繊維リッチとし中層を通常太さの繊維で構成された3層構造布帛を作成し、これを例えば熱水中やアルカリ液などで処理することにより、0.001デシテックス以上1.0デシテックス未満の極細繊維と1.0デシテックス以上10デシテックス以下の太さの合成繊維繊維とする。その後、ピリジン系抗菌剤を染色液中に投入し、染色と同時に抗菌加工を行う。
本発明のタオル布帛は、運動時に発生した皮脂汚れや蓄積された皮脂汚れ、例えば主として顔面以外の毛穴の底または近傍に滲み出た皮脂あるいは汚れを石鹸などと同時に用いることによって短時間で十分に取り除くことができ、かつ、肌面を傷つけることない衛生的なボディータオルとして好適に使用される。勿論、顔面の汚れ取りに用いることもできる。
以下実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明する。
(1)泡立ち性評価方法
A.石鹸液の調液
牛乳石鹸共進社株式会社製の“COW”ブランドビューティーソープ(固形石鹸)を10g/lになるよう、お湯に溶かし、これを石鹸液とした。
B.石鹸液含浸
試料を上記石鹸液に5分間した後、オ・エム・マシン株式会社製の試験マングルで19.6N(2Kg/cm2)の圧力で絞った。
C.絞られた試料を摩擦堅牢度測定方法(JIS L0949に準じた方法)で30往復して泡の出方を目視判断し、以下の判断基準で評価した。
○:微細でクリーミーな泡が出る。
△:泡は少し出るが大きい。
×:泡が出ない。
(2)肌への感触
10人の人に実際に使用してもらい評価した。
○:3人以上の人が良いと評価した。
△:1,2名の人が良いと判断した。
×:誰も良いと言わなかった。
(3)水切れ評価方法
家庭用洗面器にお湯(約40℃)7割程度溜め、その中に使用済みタオル(サイズ:幅33cm、長さ84cm)を投入し、約10秒程度、すすいでお湯を入れ替えた。
○:1、2回のすすぎ洗いで液が、綺麗になる。
△:3〜4回のすすぎ洗いが必要である。
×:5回以上のすすぎ洗いが必要である。
(4)制菌評価方法
制菌性能は統一試験法を採用し、試験媒体は臨床分離株を用いた。試験方法は、滅菌試料布に上記試験菌のブイヨン懸濁液を注加し、密閉容器注で37℃、18時間培養後の生菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を求め、次の基準に従った。
log(B/A)>1.5の条件下、log(B/C)を菌数増減値差とし、2.2以上を合格レベルとした。
ただし、Aは無加工品の接種直後分散回収した菌数、Bは無加工品の18時間培養後分散回収した菌数、Cは加工品の18時間培養後分散回収した菌数を表す。
(5)皮膚面清浄評価方法
洗浄前後の毛穴の底または/近傍をハイロック(株)製のデジタルハイスコープKH−2400DPの300倍で観察した。
判定方法は、
○:皮脂または/汚れが殆ど付着していない。
△:少し付着している。
×:かなり付着している。
とした。
(6)厚さ測定方法
尾崎MFG(株)のダイヤルシックネスゲージHタイプを用いて測定した。
判定は、
○:0.05mm以上0.5mm以下の範囲のもの。
×:上記範囲を外れるもの。
とした。
(実施例1)
海島型複合繊維として、トータル繊度が135デシテックス、18フィラメント(70島/フィラメント)の海島型ポリエステル複合繊維で、島成分がポリエチレンテレフタレートで海成分がポリエステルの酸成分としてテレフタル酸と5−ナトリウムイソフタル酸の共重合体からなるアルカリ熱水可溶ポリエステルからなる繊維(海島重量比率は20/80)を表面に21.5重量%、裏面に17.8重量%、他の合成繊維として56デシテックス、12フィラメント(単繊維繊度が4.7デシテックス)のポリエチレンテレフタレート繊維で60.7重量%になるように設計し、通常のダブルラッセルタテ編み機で製編した。得られた生機を130℃×30分間マレイン酸処理することによって海成分を脆化させた後、80℃×45分間水酸化ナトウム処理することにより、その海成分を完全に除去した。得られた極細繊維の単繊維繊度は0.07デシテックス、編物の厚さは2.5mmであった。この編物を2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛1g/lと分散染料でライトブルーに染色した。
泡立ち性を評価したところ、極めて微細でクリーミーナ泡が発生しており、身体洗浄においても、非常に滑らかで肌に優しい布帛であった。使用後、軽くすすぎ洗いしたところ、1,2回で綺麗になった。次に肌面をビデオマイクロスコープで観察したところ、毛穴の底または近傍にあった皮脂あるいは汚れは完全に取り除かれており、ツルツルの肌面であった。
(実施例2)
表面及び裏面の各々に海島型複合繊維22重量%、合計44重量%、中層部に他の合成繊維を56重量%になるように設計した3層構造の布帛とする以外は、実施例1と同様の方法で布帛を作成した。得られた布帛の厚みは3.5mmであり、泡立ち性を評価したところ、極めて微細でクリーミーナ泡が発生しており、身体洗浄においても、非常に滑らかで肌に優しい布帛であった。使用後、軽くすすぎ洗いしたところ、1,2回で綺麗になった。次に肌面をビデオマイクロスコープで観察したところ、毛穴の底または近傍にあった皮脂あるいは汚れは完全に取り除かれており、ツルツルの肌面であった。
(比較例1)
110デシテックス、24フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維100%で 平織り組織の織物を製織し、抗菌剤を使わないで染色・評価した。泡は全く発生せず肌面を擦った際、痛い感触であり、肌面は洗い残しがあり、ボディータオルとして使用できない物であった。
(比較例2)
市販の綿製タオルを用いた。泡は全く発生せず、肌面は洗い残しがあり、使用後のすすぎ洗いは4、5回必要であった。ボディータオルとして不満の残る物であった。
(比較例3)
実施例1と同様の海島型複合繊維100%で丸編み組織を通常のヨコ編み機で製編し、脱海後、染色し、泡立ち性を調べた。泡は全く発生せず、肌面を擦った際、柔らか過ぎて扱い辛く、ボディータオルとして使用できない物であった。
Figure 0004645046

Claims (4)

  1. 単繊維繊度が0.001デシテックス以上1.0デシテックス未満の極細合成繊維が30〜70重量%と1.0デシテックス以上10デシテックス以下の太さの合成繊維が70〜30重量%とが3層の多層構造とし、かつ、該多層構造において、該極細合成繊維が、該多層構造の両表面層に配され、該合成繊維が中層に用いられていることを特徴とする泡を用いた洗浄用のタオル。
  2. 厚さが1〜5mmであることを特徴とする請求項1に記載のタオル。
  3. ポリエステル系繊維および/またはポリアミド系繊維からなることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のタオル。
  4. ピリジン系抗菌剤を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタオル。
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