JP2007244459A - タオル - Google Patents

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Abstract

【課題】人体の皮膚面の洗浄、例えば入浴時の身体の洗浄において、布帛と石鹸を併用して用いることにより、クリーミーな泡により毛穴の底または近傍に埋もれた皮脂あるいは汚れなどを隅々まできれいに落とす効果と、皮膚そのものに適度な刺激を与え、使用後にさっぱりとしたマッサージ効果を1枚のタオルで得ることができ、ボディタオルなどに好適でさらに衛生的なタオルを提供する。
【解決手段】多層構造を有する布帛であって、片面の表面粗さ(SMD)が5μm以下であり、もう片面の表面粗さ(SMD)が5μmを越えることを特徴とするタオル。
【選択図】図1

Description

本発明は人体の皮膚面の洗浄、例えば入浴時の身体の洗浄において、布帛を石鹸またはボディソープなどと併用して使用する際、泡立ちが良く、身体全体に付着した皮脂、垢や汚れなどをきれいに落とす効果に優れると同時に皮膚表面に適度な刺激を与え、使用後にスッキリとしたマッサージ効果が得られるボディタオルなどに好適なタオルに関する。
従来、入浴時などに用いる浴用タオルはこれまでの慣例から木綿製のパイルタオルが多く用いられてきた。該タオルはお湯または水に濡らした際、水分を多く含みすぎるため、泡立ち性が不良で、多量の石鹸が必要となる。また、水切れ性が悪いため、濡れたまま風呂内などに放置すると雑菌が繁殖し、不衛生であるという問題があった。
近年、合成繊維からなるパイルタオルも市場に出回っている。このタオルは水切れ性などの面において改善され、泡立ち性も改善されているものの大きい泡しか得られず、毛穴または角質の深部まで泡が届かないためか、洗い残しがあり、不満の残るものであった。
これらを改善するため、極細繊維を用いて、細かいクリーミーな泡を得ることを狙ったタオルが提案されている(例えば、特許文献1参照)。たしかに、このタオルは細かな泡を得ることができ肌面を傷つけにくく、肌に優しい衛生的なタオルであった。ただ肌にあたる感触があまりにも優しすぎるため、また肌そのものへの刺激が少なすぎて使用後のさっぱり感が乏しいものとなっている。細かい泡による洗浄効果と肌からのマッサージ効果を一枚のタオルで得たいと願う人にとって新たなタオルの提案を渇望していた。
特開2005−245739号公報
本発明の課題は、人体の皮膚面の洗浄、例えば入浴時の身体の洗浄において、布帛と石鹸を併用して用いることにより、クリーミーな泡により毛穴の底または近傍に埋もれた皮脂あるいは汚れなどを隅々まできれいに落とす効果と、皮膚そのものに適度な刺激を与え、使用後にさっぱりとしたマッサージ効果を1枚のタオルで得ることができ、ボディタオルなどに好適でさらに衛生的なタオルを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の構成を採用する。すなわち
(1)多層構造を有する布帛であって、片面の表面粗さ(SMD)が5μm以下であり、もう片面の表面粗さ(SMD)が5μmを越えることを特徴とするタオル。
(2)表面粗さ(SMD)が5μmを越える面がメッシュ構造であることを特徴とする前記(1)に記載のタオル。
(3)単繊維繊度が0.001デシテックス以上1.0デシテックス未満の極細合成繊維Aが30〜70重量%と1.0デシテックス以上10.0デシテックス以下の合成繊維Bが70〜30重量%からなり、主に表面には合成繊維Aが配されていることを特徴とする前記(1)または(2)に記載のタオル。
(4)厚さが1〜5mmであることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載のタオル。
(5)ポリエステル系繊維および/またはポリアミド系繊維からなることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載のタオル。
(6)表面粗さ(SMD)が5μmを越える面に突起構造を有することを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載のタオル。
(7)タオルの少なくとも片端に取手を有することを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載のタオル。
本発明によれば、人体の皮膚面の洗浄、例えば入浴時の身体の洗浄において、布帛と石鹸を併用して用いることにより、クリーミーな泡により毛穴の底または近傍に埋もれた皮脂あるいは汚れなどを隅々まできれいに落とす効果と、皮膚そのものに適度な刺激を与え使用後にさっぱりとしたマッサージ効果を1枚のタオルで得ることができ、ボディタオルなどに好適でさらに衛生的であるという優れた効果を奏することができる。
本発明のタオルは多層構造を有する布帛である。この布帛は多層構造であれば織物であっても、編物であってもさらには不織布であってもよい。多層構造とは2層以上の構造からなることをいい、好ましくは3層以上5層以下である。3層以上の場合、両表層を渡り糸および/または連結糸で結接し、中層に空間を持たせたいわゆる段ボール調布帛構造にすることが好ましい。
多層構造であることにより、お湯あるいは水の含みが優れた泡立ち性を得ることができる。
また、中層に持たせた空間を構成する繊維がいわゆるスポンジ構造となるものであり、タオルの厚さ方向の風合いをコントロールするものとなる。
この布帛は片面の表面粗さ(SMD)が5μm以下であり、もう片面の表面粗さ(SMD)が5μmを越えるものである。
両面が表面粗さ(SMD)が5μmを越えると石鹸を用いても大きな泡しか得ることができず、また肌への刺激が強く痛いと感じてしまうからである。5μm以下の面は、0.5μm以上であることが好ましい。
また、両面が表面粗さ(SMD)が5μm以下の場合、肌への刺激感が低すぎマッサージ効果が乏しく入浴後も不満の残るものとなる。5μmを越える面は、50μm以下であることが好ましい。
本発明のタオルに用いる布帛は単繊維繊度が0.001デシテックス以上1.0デシテックス未満の極細合成繊維Aが30〜70重量%と1.0デシテックス以上10.0デシテックス以下の合成繊維Bが70〜30重量%からなることが好ましい。
極細合成繊維Aが、1.0デシテックス以上の場合には、表面粗さ(SMD)が5μm以下の面に用いた場合、単繊維が太く繊維間隔が大きくなり、大きな泡しか得られない場合がある。0.001デシテックス未満の場合には、細すぎるため、単繊維が爪や指先のあれた皮膚などに引っかかりやすく、単糸切れなどが発生し、結果として耐久性の劣るものとなる場合がある。極細合成繊維Aの単繊維繊度は、さらに好ましくは0.01デシテックス以上0.8デシテックス以下である。
極細合成繊維Aの割合は、タオルを構成する布帛全体の30〜70重量%であることが好ましい。30重量%未満の場合は布帛全体が硬い風合いとなり、きめ細やかな泡が得られにくい場合がある。また70重量%を越える場合は全体として柔らかくなり過ぎるため、実用上不満の残るものとなる場合がある。
極細合成繊維Aは主に布帛の表面に配されていることが好ましく、この極細合成繊維Aが細かくクリーミーな泡の発生と皮膚の角質を物理的にかつやさしくこすり取る効果につながっているものと思われる。
合成繊維Bが、1.0デシテックス未満の場合、全体として柔らかくなり過ぎるため、取り扱いにくいものとなる場合があり、10デシテックスを越えると硬くなりすぎるため、タオルの概念からはずれたものになるため好ましくない場合がある。さらに好ましくは1.5デシテックス以上8デシテックス以下である。
合成繊維Bはタオル全体の70〜30重量%であることが好ましい。70重量%を越える場合には全体として硬い風合いとなり好ましくない場合がある。また30重量%未満の場合は、柔らかすぎるため、取り扱いにくいものとなる場合がある。
合成繊維Bはおおむね中層に位置し、石鹸液を含む層、いわゆるスポンジ構造となることがあり、タオル全体の風合いをコントロールする重要な役割を果たす場合がある。
本発明のタオルに用いる布帛の厚さは1〜5mmであることが好ましい。厚さが1mm未満の場合、3層構造以上の場合の中層部で段ボール構造にすることが難しく、泡立ち性が不足する場合がある。厚さが5mmを越える場合は厚すぎるため、濡れた際にぼてつき感がある場合がある。
本発明のタオルに用いる布帛を構成する合成繊維としては、極細化可能な合成繊維とその他の合成繊維を用いることができる。
極細化可能な合成繊維としては、例えば海島型合成繊維または剥離型合成繊維などが挙げられる。
海島型合成繊維の場合は島成分として、例えばポリエステル系ポリマ、ポリアミド系ポリマ、ポリアクリロニトリル系ポリマ、ポリウレタン系ポリマ、ポリビニルアルコール系ポリマ、ポリ塩化ビニル系ポリマ、ポリプロピレン系ポリマ、ポリエチレン系ポリマ、ポリ乳酸系ポリマなど極細繊維化可能なポリマであればいかなるポリマであってもよい。なかでもポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびこれらの共重合体などからなるポリエステル系ポリマからなる繊維やナイロン4、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12およびこれらの共重合体などからなるポリアミド系ポリマからなる繊維が好ましい。さらに極細化した後の洗濯による寸法変化の小さいポリエステル系ポリマを用いた繊維がより好ましい。海成分としては、例えばポリエステル系共重合ポリマ、ポリ乳酸系ポリマ、ポリビニルアルコール系ポリマなどが挙げられるが、ポリエステル系共重合ポリマが好ましい。極細化は海成分を例えばアルカリ溶液中で溶解することによって、容易に得ることができる。
また、剥離系合成繊維の場合は、2成分以上のポリマを組み合わせて得ることができ、構成するポリマ成分としては、例えばポリエステル系ポリマ、ポリアミド系ポリマ、ポリアクリロニトリル系ポリマ、ポリウレタン系ポリマ、ポリビニルアルコール系ポリマ、ポリ塩化ビニル系ポリマ、ポリプロピレン系ポリマ、ポリエチレン系ポリマ、ポリ乳酸系ポリマなどを挙げることができる。なかでもポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびこれらの共重合体などからなるポリエステル系ポリマからなる繊維やナイロン4、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12およびこれらの共重合体などからなるポリアミド系ポリマおよびこれらを組み合わせたものが好ましい。
剥離型の場合、例えばアルカリ溶液中で処理することにより剥離し、極細化することができる。
その他の合成繊維としては、布帛全体の風合いを調整する重要な役割を果たすものであり、風合いをコントロールできる繊維であればいかなる合成繊維であってもよく、例えば例えばポリエステル系ポリマ、ポリアミド系ポリマ、ポリアクリロニトリル系ポリマ、ポリウレタン系ポリマ、ポリビニルアルコール系ポリマ、ポリ塩化ビニル系ポリマ、ポリプロピレン系ポリマ、ポリエチレン系ポリマ、ポリ乳酸系ポリマからなる合成繊維などを挙げることができるが、なかでも極細繊維との相性がよい、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびこれらの共重合体などからなるポリエステル系ポリマからなる繊維やナイロン4、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12およびこれらの共重合体などからなるポリアミド系ポリマからなる繊維が好ましい。
極細化可能な合成繊維とその他の合成繊維は、生糸のまま使用することができるが、予め各々別々にまたは一緒に仮撚り、押し込み、擦過などの加工糸を用いることもできるし、各々別々にまたは一緒にエアー交絡や実撚り加工を行い使用するなど目的に応じて選ぶことができる。
本発明のタオルに用いる布帛は織物であっても編物であってもよく、例えば織物であれば、二重、三重などの重ね織りであり、編み物であれば、ダブルラッセル、ダブルトリコット、ダブルジャージーなど経て編みなどが挙げられるが、柔軟な風合いを有するダブルトリコットが好ましい。
本発明のタオルに用いる布帛は、表面粗さ(SMD)が5μmを越える面がメッシュ構造であることが好ましい。
メッシュ構造とは、編み物の場合、編み目の形態を表したもので、その最小単位の構造は三角構造、四角構造、六角構造さらにはそれらが組み合わされたものなど特に限定するものではない。メッシュの大きさ、すなわち変形を与えない無張力の状態での最小単位のタオルの長手方向と幅方向の大きさは、小さすぎると皮膚表面に十分な刺激を与えることができず、また大きすぎるとクリーミーな泡を生じにくいという問題を生ずる。好ましくはその最小単位のタオルに対して長手方向および幅方向の大きさは0.01〜10mm、さらに好ましくは0.1〜5mmである。
メッシュ構造であることにより、安定した表面粗さを得ることができ洗浄中に適度な水分を含みやすく、効果的に皮膚へのマッサージ効果を与えることができる。
さらに、本発明のタオルは、表面粗さ(SMD)が5μmを越える面に突起構造を有することが好ましい。そのような構造にすることにより、さらに皮膚への刺激を与えることが可能となり、より効果的に皮膚へのマッサージ効果を与えることができる。
突起構造を与える方法としては、突起物を付着させる方法、布帛をヒダ状に縫い合わせる方法などいずれの方法も適用できる。
突起物を付着させる方法の場合、目的である適度な刺激を与えるものであればいかなる形状、材質、数量でもよく、その材質もプラスチック、木、布帛などいづれでもよい。形状についてたとえば円錐状、円柱状、多角錘状、多角柱状のものなどが該当し、また皮膚にあたる先端もとがったもの、丸みのあるものなどである。ただし、皮膚に傷を付ける形状は好ましくない。
また、本発明のタオルに用いる布帛に突起構造を付与する方法として布帛の一部をヒダ状に縫い合わせることも好ましい。表面粗さ(SMD)が5μmを越える布帛のため、そのマッサージ効果はより顕著となる。
ヒダの大きさは特に限定するものではないが、その高さは0.2〜2.0cmであることが好ましい。0.2cm未満の場合、ヒダをつけた十分な効果が得られないことがあり、2.0cmを越えると単なる異物と感じられ、不快な触感となる。
本発明のタオルの布帛に形成するヒダの数は複数本以上あることが好ましく、より好ましくは2本以上である。背中などをこする場合、2本未満だと有効な刺激効果を得ることができない場合がある。
このヒダを形成する方法は特に限定するものではないが、たとえばタオルの長さ方向に生地をつまみ上げ糸で縫製することが有効である。
本発明のタオルは、タオルの少なくとも片端にひも状物などからなる取手を有することが好ましい。該取手はタオルの少なくとも片端に有すればよいが、好ましくは両端に有するものである。
またこの取手はどのような形状であってもよいが手がかけやすい形状にするためループ状にしたり、木片やプラスチックで握りやすい形状のものを取り付けてもよい。
この取手は、背中やふともも、足の裏など洗う際、また皮膚への刺激を与える際に持ちやすくする効果がある。
この取手をひも状物とした場合、ひも状物の材質は、天然繊維、再生繊維、合成繊維などいかなる繊維であっても良いが、衛生面、水切れ性、耐久性などの面から合成繊維が好ましく、ポリエステル系ポリマ、ポリアミド系ポリマ、ポリアクリロニトリル系ポリマ、ポリウレタン系ポリマ、ポリビニルアルコール系ポリマ、ポリ塩化ビニル系ポリマ、ポリプロピレン系ポリマ、ポリエチレン系ポリマ、ポリ乳酸系ポリマなどがある。
この中で、発色性、コスト面などから、ポリアクリル系ポリマからなる繊維で製造されたひも状物がよい。
図1は、本発明のタオルの一例を示す外観図であり、表面粗さ(SMD)が5μmを越えるメッシュ構造1の面にヒダ状に縫い合わせた突起構造2を有し、さらに、両端に取手3が取り付けられている。
次に、本発明のタオルの製造方法の一例について以下に示す。
ポリエステル系成分を用いた海島型分割型複合繊維と通常のポリエステル系繊維を用いて、表裏に海島型分割型複合繊維リッチとし、中層に普通のポリエステル系繊維で構成された3層構造の布帛を作成する。この際、布帛の片面は表面粗さ(SMD)が5μm以下のプレーンな構造とし、もう片面は表面粗さ(SMD)が5μmを越えるメッシュ状の構造とし、熱水中やアルカリ溶液中で処理することにより、海島型分割型複合繊維は分割し0.001デシテックス以上1.0デシテックス未満の極細繊維と1.0デシテックス以上1.0デシテックス未満の太さの合成繊維となる。
この発明のタオル布帛を用いたタオルは、運動時に発生した皮脂汚れや蓄積された皮脂汚れ、例えば主として顔面以外の毛穴の底または近傍に滲み出た皮脂あるいは汚れを石鹸などと同時に用いることにより短時間で十分取り除くことができる一方、古い角質を効率よく取り除いたり、皮膚に適度な刺激をあたえることによるいわゆるマッサージ効果が得られる衛生的なボディタオルとして好適に使用される。
さらに突起構造を付けることにより、このマッサージ効果はより顕著となり、一日の疲れをとる入浴時間をより楽しく過ごすことができる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明する。
(1)表面粗さ(SRD)の測定方法
KES試験機を用いて生地表面の上を直径0.5mmのピアノ線を10gの押圧で異動させたときの変位量を測定した。タテとヨコ方向にそれぞれ測定した値の平均値を表面粗さ(SRD)とした。
(2)皮膚への触感
10人のパネラーに実際に使用してもらい、その感触を官能的に
なめらか
硬め
刺激的
の3段階で評価した。10人の内、最も評価した感触をその評価とした。
(3)泡立ち性評価方法
A.石鹸液の調液
日本リーバ株式会社製の“ダウボディウォッシュ”をお湯で溶かし、25重量%溶液を作成しこれを石鹸液とした。
B.石鹸液の含浸
試料を上記石鹸液に3分間浸した後、片手で3回絞り広げを繰り返した。
C.泡立ち性の評価
200ccのビーカーに補修した石鹸液の重量(g)と泡の高さ(cm)を計測した。
さらに目視で泡の大きさを判定し、以下の判断基準で評価した。
○:総じて微細でクリーミーな泡が多い。
△:総じて大きな泡と小さな泡が半々である。
×:泡の大きさが大きい。
(4)水切れ性
家庭用洗面器にお湯(40℃)を溜め、その中に日本リーバ株式会社製の“ダウボディウォッシュ”を3ccとお湯(40℃)付け泡立てたタオル(サイズ:幅20cm、長さ100cm)を投入し、約10秒程度すすいだ後お湯を入れ替えた。
○:1,2回のすすぎ洗いで液がきれいになる。
△:3〜4回のすすぎ洗いが必要である。
× :5回以上のすすぎ洗いが必要である。
(5)皮膚面洗浄性
洗浄前後の毛穴の底または/近傍をハイロック(株)製のデジタルハイスコープKH−2400DPの300倍で観察した。
○:皮脂または/汚れがほとんど付いていない。
△:少し付着している。
×:かなり付着している。
(6)厚さ
JIS L 1096 8.5.1(織物の厚さ)による。ただし、一定圧力は0.7kPaとした。
(実施例1)
海島型複合繊維として、トータル繊度が66デシテックス、9フィラメント(70島/フィラメント)の海島型ポリエステル複合繊維で島成分がポリエチレンテレフタレートで海成分がポリエステルの酸成分としてテレフタル酸と5−ナトリウムイソフタル酸の共重合体からなる繊維(海島重量比率は20/80)を表面に23重量%、裏面に12重量%、他の合成繊維として56デシテックス、12フィラメント(単繊維繊度が4.7デシテックス)と33デシテックス、12フィラメント(単繊維繊度が2.8デシテックス)のポリエチレンテレフタレート繊維を合わせて65重量%になるように設計し、通常のダブルラッセルたて編み機で、表面がなめらかな構造、裏面が6角形のメッシュ構造になるように編成した。得られた生機を130℃×30分間マレイン酸処理することにより海成分を脆化させた後、80℃×45分間水酸化ナトリウム処理することにより、その海成分を完全に除去した。得られた極細繊維の単繊維繊度は0.07デシテックスであった。メッシュ面は長さ3.5mm、幅1.5mmの6角形のメッシュ構造となった。厚さは3mmであった。
この編物を長さ100cm、幅20cmに裁断し周囲を縫製し本発明のタオルを作成した。
(実施例2)
実施例1で作成した編物を用い、長さ90cm、幅15cmに裁断し、周囲を縫製した。
次に長さ方向に直角に1cm摘みメッシュ面が出っ張るように縫製した。これを7箇所作成した。さらに両端に取手としてアクリル製の組みひもをループ状に各々1本取り付けた。
(比較例1)
実施例1で用いた海島型複合繊維を表面に21.5重量%、裏面に17.8重量%、ポリエチレンテレフタレート繊維を60.7重量%で表面および裏面がなめらかな構造になるように設計し、通常のダブルラッセルたて編み機で編成した。得られた生機を実施例1と同様の条件でマレイン酸処理、水酸化ナトリウム処理を行い、タオル用の生地を作成した。厚さは2.5mmであった。
泡立ち性、肌への触感、水切れ性などはよかったが、表面がともにスムーズなため肌への刺激が少なく使用後のさっぱり感が乏しいものとなった。
(比較例2)
110デシテックス、24フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維100%で平織り組織の織物を製織し、長さ100cm、幅20cmに裁断し、周囲を縫製したタオルを作成した。厚さは0.15mmであった。
泡は全く発生せず肌面を擦った際、痛い感触があった。また肌面は洗い残しがあり、ボディタオルとして使用できないものであった。
(比較例3)
市販の木綿製のタオルを用いた。厚さは2mmであった。
泡立ちは悪く、肌面の洗い残しがあり、使用後のすすぎ洗いは5回以上必要であった。
ボディタオルとしては不満の残るものとなった。
(比較例4)
市販のナイロンタオルを用いた。厚さは1.5mmであった。
使用しているナイロン繊維の繊度は56デシテックスで24フィラメントであり、タオル表面は凹凸構造であった。
泡は立つものの泡のサイズは大きく、また皮膚への刺激が強く痛いという感触が残った。
実施例1〜実施例2、および比較例1〜比較例4の評価結果を表1に示す。
Figure 2007244459
本発明のタオルの一例を示す外観図である。
符号の説明
1:メッシュ構造
2:突起構造
3:取手

Claims (7)

  1. 多層構造を有する布帛であって、片面の表面粗さ(SMD)が5μm以下であり、もう片面の表面粗さ(SMD)が5μmを越えることを特徴とするタオル。
  2. 表面粗さ(SMD)が5μmを越える面がメッシュ構造であることを特徴とする請求項1に記載のタオル。
  3. 単繊維繊度が0.001デシテックス以上1.0デシテックス未満の極細合成繊維Aが30〜70重量%と1.0デシテックス以上10.0デシテックス以下の合成繊維Bが70〜30重量%からなり、主に表面には合成繊維Aが配されていることを特徴とする請求項1または2に記載のタオル。
  4. 厚さが1〜5mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタオル。
  5. ポリエステル系繊維および/またはポリアミド系繊維からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のタオル。
  6. 表面粗さ(SMD)が5μmを越える面に突起構造を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のタオル。
  7. タオルの少なくとも片端に取手を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のタオル。
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