JP3244365U - タオル - Google Patents

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直樹 中村
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Kyowa Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】汚れの除去効果、垢落しの効果などをより向上させたタオルを提供する。【解決手段】基布1の片面または両面に、高さ方向に複数のループRを連設したパイルPを多数備えたパイル部2を設けたものとしている。前記パイル部2は、基布1の片面または両面のそれぞれに全体に設けたものとしたり、部分的に設けたものとしている。また、前記パイル部2は、高さ方向に同じ個数の複数のループRを連設したパイルPを多数備えたものとしたり、一個のループRを設けたパイルPを混在させて、高さ方向に複数のループRを連設したパイルPを多数備えたものとしたり、高さ方向に異なる個数の複数のループRを連設したパイルPを多数備えたものとしている。【選択図】図2

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本考案は、入浴時等に使用して、汚れや垢、角質などの除去を効果的に行うことができるタオルに関するものである。
従来、この種のタオルとしては、基布の一面に綿パイルを施すと共に、他面の全体もしくは一部分に硬質の合成繊維パイルを施したものが存在する(特許文献1)。
このような従来のタオルは、硬質の合成繊維パイルで、身体各部に付着した汚れ、垢等の洗浄を行うことができ、柔軟性を有する綿パイル部によって、身体各部に付着した水分の拭き取りを行なうことができるとしている。
また、この種のタオルとしては、主原糸のパイル直径が0.5~5mm、パイル高さが1~10mmであるパイル布帛からなるものが存在する(特許文献2)。
このような従来のタオルは、垢落とし能力と皮膚当たりの柔らかさ、吸水性と速乾性、泡立ち性と泡切れ性などを兼ね備えているとしている。
さらに、この種のタオルとしては、地部と、ループ構造のパイルを有するパイル部とからなり、そのパイル部を長繊維と短繊維を撚り合わせてなる紡績糸で形成したものが存在する(特許文献3)。
このような従来のタオルは、肌に優しくて使い心地がよく、しかも優れた垢すり性を有するとしている。
また、この種のタオルとしては、パイル部と無パイル部が経方向に交互に配列された緯縞柄を有するものが存在する(特許文献4)。
このような従来のタオルは、パイル引け等の問題がなく、泡立ち性、泡切れ性、速乾性、垢落とし能力、耐久性等に優れているとしている。
さらに、この種のタオルとしては、間隔をおいてループ状に突出したパイル部分が緯糸と組織されて緯糸方向に畝状をなしており、パイル部分の断面形状がΩ字状をなしたものが存在する(特許文献5)。
このような従来のタオルは、パイル部分に適度なシャリ感を与え、浴用タオルとして使用すると、垢擦り効果を発揮するとしている。
また、この種のタオルとしては、タオル表面のパイル部を実質的に高さの異なった硬質なパイルが不規則に乱立した形態としたものが存在する(特許文献6)。
このような従来のタオルは、垢すり性能に優れ、軽量で取り扱いやすく、石鹸使用後の濯ぎ性にも優れるなどとしている。
実開昭59ー97698号公報 実公平4ー14076号公報 特開平6ー284987号公報 特開平8ー196465号公報 特開平8ー325894号公報 特開2000ー41889号公報
特許文献1~6に記載された従来のタオルにおいては、パイルを施す面やパイルの施し方、パイルの形状や大きさ、パイルの材質などを特定して、汚れの除去効果、垢落しの効果などを向上させたものとしている。
しかしながら、前記従来のタオルにおいては、表裏面全体、表裏面の何れか全体、表裏面の一部分に施されたパイルは、一個のループを突出した構造にしているため、この一個のループでは、汚れの除去効果、垢落しの効果などを充分に発揮することができないという課題を有していた。
そこで、本考案は、このような従来の課題を解決するものであり、パイルを複数個のループを連設した構造とし、汚れの除去効果、垢落しの効果などをより向上させたタオルを提供することを目的としてなされたものである。
そのため、本考案のタオルは、基布1の片面または両面に、高さ方向に複数のループRを連設したパイルPを多数備えたパイル部2を設けたものとしている。
本考案のタオルにおいて、前記パイル部2は、基布1の片面または両面のそれぞれに全体に設けたものとしたり、部分的に設けたものとしている。
本考案のタオルにおいて、前記パイル部2は、高さ方向に同じ個数の複数のループRを連設したパイルPを多数備えたものとしている。
本考案のタオルにおいて、前記パイル部2は、一個のループRを設けたパイルPを混在させて、高さ方向に複数のループRを連設したパイルPを多数備えたものとしている。
本考案のタオルにおいて、前記パイル部2は、高さ方向に異なる個数の複数のループRを連設したパイルPを多数備えたものとしている。
本考案のタオルは、以上のように構成されているため、汚れや垢、不要な角質の除去効果などをより向上させることができる。
本考案のタオルの実施形態を示す外観斜視図である。 本考案のタオルのパイルの立設状態の一例を模式的に示した縦断面拡大図である。 本考案のタオルのパイルの立設状態の他の例を模式的に示した縦断面拡大図である。 本考案のタオルのパイルの立設状態のさらに他の例を模式的に示した縦断面拡大図である。 本考案のタオルを使用して汚れや角質を除去する様子を模式的に示した説明図である。
以下、本考案のタオルを実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
本考案のタオルは、図1に示したように、例えば縦の長さを13~15cm程度とし、横の長さを85~95cm程度とし、厚さを1~3mm程度とした略長方形状に形成しており、基布1の片面または両面に、高さ方向に複数のループRを連設したパイルPを多数備えたパイル部2を設けたものとしている。
前記基布1は、図示したような大きさの略長方形状に形成すると、入浴時等に、背中に架け渡して、肩から腰当たりで両端を手で持てば、背中を容易に洗うことができるので好ましいが、縦横が30~35cm程度とした略正方形状のハンドタオルなどとすることもでき、縦横の長さや厚さが限定されることはない。
また、前記基布1は、材質や織編方法なども限定されることはないが、綿や麻、羊毛などの天然繊維、レーヨンやナイロン、ポリエステルなどの化学繊維、またはこれらの混合繊維からなるパイル織編物などとすることができ、非伸縮性としたり、縦横の両方向または縦横の一方向に伸縮自在としたものとすることができる。
前記パイル部2は、基布1の片面または両面のそれぞれに全体に設けたものとしても、部分的に設けたものとしてもよい。前記パイル部2を基布1に部分的に設けたものとするには、例えば図1に示したように、基布1の片面または両面に一定の間隔で縦方向に設けることにより、縦縞状に設けたものとすることができる。
また、前記パイル部2を、基布1の片面または両面に一定の間隔で横方向に設けることにより、横縞状に設けたものとするなど適宜の形態として、基布1に部分的に設けたものとすることができる。
さらに、前記パイル部2は、天然繊維や化学繊維、またはこれらの混合繊維の短繊維や長繊維、または短繊維と長繊維の複合線繊維を撚り合わせてなるものとしており、図2に示したように、高さ方向に同じ個数の複数のループRを連設したパイルPを多数備えたものとしてもよいが、図3に示したように、一個のループRを設けたパイルPを混在させて、高さ方向に複数のループRを連設したパイルPを多数備えたものとしたり、図4に示したように、高さ方向に異なる個数の複数のループRを連設したパイルPを多数備えたものとすることもできる。
前記ループRは、楕円形状や長円形状とするのが好ましく、楕円形状や長円形状とした場合には、高さhを1~4mm程度、幅wを0.5~2mm程度とするのが、汚れや垢、不要な角質を効果的に除去するのに好ましいが、形状や大きさが限定されるものではない。
また、前記ループRの個数は、2~3個が好ましく、3個を超える場合は隣り合うループRどうしが縺れ易くなるので好ましくない。
本考案のタオルは、以上に述べたように構成されているので、次のようにして使用される。
先ず、本考案のタオルを湯や水に浸し、石鹸で泡立て、手や足などの素肌Sに押し当て軽く擦る。すると、図5に示したように、パイルPに連設した複数のループRの何れかに、汚れや垢、不要な角質などが引っ掛かり、これらを取り除くことができる。
使用後のタオルは、石鹸を洗い流して、絞って水気を取り去った後、干して乾燥させれば何度でも使用することができる。
以上に述べたように、本考案のタオルは、パイルPに連設した複数のループRによって、汚れや垢、不要な角質の除去効果などをより向上させることができるものとなった。
1 基布
2 パイル部
P パイル
R ループ

Claims (5)

  1. 基布の片面または両面に、高さ方向に複数のループを連設したパイルを多数備えたパイル部を設けたことを特徴とするタオル。
  2. 前記パイル部は、基布の片面または両面のそれぞれに全体に設けたものとしたり、部分的に設けたものとしていることを特徴とする請求項1に記載のタオル。
  3. 前記パイル部は、高さ方向に同じ個数の複数のループを連設したパイルを多数備えたものとしていることを特徴とする請求項1または2に記載のタオル。
  4. 前記パイル部は、一個のループを設けたパイルを混在させて、高さ方向に複数のループを連設したパイルを多数備えたものとしていることを特徴とする請求項1または2に記載のタオル。
  5. 前記パイル部は、高さ方向に異なる個数の複数のループを連設したパイルを多数備えたものとしていることを特徴とする請求項1または2に記載のタオル。
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