JP4168226B2 - 泡立て具、同泡立て具により生成した泡を用いた洗浄方法、及び手袋型洗浄具 - Google Patents

泡立て具、同泡立て具により生成した泡を用いた洗浄方法、及び手袋型洗浄具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、洗顔クリームや固形・液体・粒状石鹸などの洗剤を泡立てる泡立て具、及び同泡立て具により生成した泡を用いて、顔や身体、さらには様々な物品を洗浄する洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の泡立て具として、特開平10−276928号公報に記載されているように、数ミリ程度の網目を有する一体成形のプラスチックネットが知られている。
【0003】
かかるネットで作った泡を顔などにつけて洗い流すことにより、洗剤を直接肌にこすりつけることなく、泡の洗浄力を利用した肌にやさしい洗浄が行えるとしている。
【0004】
また、例えば直接洗浄に用いる洗浄具として、食器洗い用のスポンジなどが従来より知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したプラスチックネットは、十分な洗浄力を有するほどの極小な泡粒を作り出すことはできないものであった。
【0006】
すなわち、一体成形されたプラスチックネットは、表面が平らであり、織り目が大きく、しかも、使用に際して揉んだりすると網目が変形して均一な泡を形成しにくく、さらに、水分を切りにくいので、水分が多くなり泡質が低下してしまうものであった。
【0007】
すなわち、測定した結果によると、網目が約1mmのネットで作られた泡は、粒径が100μmの大粒のものが大半であり、また泡中に水分を多く含んでいるために、顔に泡を塗った場合、泡の延びが弱く、かつ消え易いもので、滑らかさに欠けているものであった。
【0008】
このように、作られた泡の粒径が大きいことから、肌の毛穴や細かな凹凸内に入り込めず、きめ細かい洗浄は望めないものであった。
【0009】
また、泡立てるために、ネットを掌で揉み解したりする動作が必要となるが、数ミリ程度の網目を有する一体成形のプラスチックネットでは、かかる動作が肌への刺激となり、アトピー性皮膚炎などを患っていると、掌が痛く、また症状を悪化させてしまうおそれがあった。
【0010】
このように、大きい粒径の泡しか得られないネットは、洗浄力にしても、洗浄方法としても大いなる改善の余地が残されていた。
【0011】
また、食器洗いなどに用いられるスポンジは、一方の手で食器を持ち、他方の手にスポンジを持って洗うことになるが、大きな皿などの食器を片手で持ちながら洗うことは、高齢者などには難しく、また、スポンジを持った手に力を入れることも容易ではない。
【0012】
さらに、どうしても洗剤が直接手に触れるので、例えばアトピー性皮膚炎などの者にとっては食器洗いも苦痛な作業となり、ゴム手袋を嵌めての作業となっていた。すなわち、手袋を嵌めた上にスポンジなどを用意しなければならず、面倒であった。
【0013】
本発明は、上記課題を解決することのできる泡立て具、同泡立て具により生成した泡を用いた洗浄方法、及び手袋型洗浄具を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明では、縦横の長さが300μm以下の織り目を有し、合成樹脂繊維からなる縦糸と横糸とが交互に上下に位置するように平織りされた布体を上下に重ねて二層構造とし、両層間に空気層を形成したことを特徴とする洗剤の泡立て具を提供する。
【0015】
また、請求項2記載の本発明では、上記空気層内に、表面に凹凸を有する泡立て促進用布体を介在させた。
【0016】
また、請求項3記載の本発明では、上記布体を略筒状に縫製し、これを扁平化して布体の上下二層構造となし、同布体の長手方向に対して略中央から二つ折りし、合わされた端部同士を縫合するとともに、ギャザー部を形成した。
【0017】
また、請求項4記載の本発明では、上記布体内に、表面に凹凸を形成した球体を収納した。
【0018】
さらに、請求項5記載の本発明では、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の泡立て具を用いた洗浄方法であって、適宜湿らせた布体に石鹸を適量つけ、揉みながら泡立てた後に布体をしごいて泡を取出し、取出した泡を被洗浄部につけた後、拭き取る、あるいは洗い流すこととした。
【0019】
また、請求項6記載の本発明では、上記請求項3又は4に記載の泡立て具を用いた洗浄方法であって、適宜湿らせた布体の二つ折り部分の間に固形石鹸を収容するか、あるいは布体に液体石鹸や粉石鹸を適量つけて、一方の手でギャザー部を摘み、他方の手で筒状布体の底部を支え、ギャザー部を押しつけながら適宜こすることで泡立て、筒状布体をしごいて泡を取出し、取出した泡を被洗浄部につけた後、拭き取る、あるいは洗い流すこととした。
【0020】
また、請求項7記載の本発明では、上記泡中に、直径が5〜20μmの極小泡を多数含むこととした。
【0021】
また、請求項8記載の本発明では、適宜湿らせた布体は、水又は湯に浸した布体が十分にしぼられた状態であることとした。
【0022】
また、請求項9記載の本発明では、上記被洗浄部が人体の一部であり、泡を被洗浄部につけた後、同被洗浄部を蒸しタオルで所定時間被覆し、その後タオルを取り除くこととした。
【0023】
また、請求項10記載の本発明では、縦横の長さが300μm以下の織り目を有し、合成樹脂繊維からなる縦糸と横糸とが交互に上下に位置するように平織りされた布体を、手袋の掌側に設けた手袋型洗浄具を提供する。
【0024】
また、請求項11記載の本発明では、上記布体を手袋の外形に合わせて裁断し、裁断した布体の周縁を手袋に固着した。
【0025】
さらに、請求項12記載の本発明では、上記布体にギャザー部を設けた。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明に係る泡立て具は、縦横の長さが300μm以下の織り目を有し、合成樹脂繊維からなる縦糸と横糸とが交互に上下に位置するように平織りされた布体を上下に重ねて二層構造とし、両層間に空気層を形成したものである。
【0027】
合成繊維としては、伸縮しにくいポリエステルを原料とした繊維を好適に使用することができ、織り目の大きさは、好ましくは250μm以下とし、より好ましくは50〜100μmとする。なお、織り目の下限サイズは、洗剤が通過し、かつ通気性を確保できる大きさである。
【0028】
また、かかる布体は、縦糸と横糸とが交互に上下に織られた平織りなので、使用中に揉んだりしても網目の変形が小さく、均一な大きさの泡を形成しやすい。また、より微小な泡を生成するためには、洗剤と水分との体積比を1:2〜10とし、より望ましくは1:2〜5とするとよい。
【0029】
そして、本泡立て具は、そのままタオルのように用いて泡立てることもできるが、上下に層状に配した布体間に形成される空気層内に、表面に凹凸を有する泡立て促進用布体を介在させることができる。
【0030】
かかる泡立て促進用布体は、一側表面に凹凸があるように織られ、好ましくは織り目が50〜100μ程度の布体を用いる。かかる泡立て促進用布体の存在によって、揉み動作中に泡立て具内で空気が混ざりやすくなり、直径が5〜20μmの極小泡を多数含む、よりクリーミーできめ細かい泡を生成することが可能となる。
【0031】
この泡立て促進用布体を織る撚糸としては、極細の単糸を100本程度撚った太めの縦糸と、縦糸よりも細い横糸とを用いることができる。これら縦糸と横糸とを織り込むことにより、表面に凹凸があり、かつ織り目も小さな布生地を得られる。
【0032】
この凹凸がある泡立て促進用布体を用いることによって、泡たて具を揉んだときに、外側の布体同士が密着することを防止して空気溜りを良好に維持するとともに、太い縦糸と細い横糸が組み合わされていることで適度な弾性を有することから、ポンプのように外気を取り込んだり排出したりして、織り目に張られた界面活性剤の膜に空気を送り込んで、泡の生成効率を高めることができ、より細かな気泡を効率良く作り出すことができる。
【0033】
しかも、泡立て促進用布体自体の織り目に張られた界面活性剤の膜も、空気を取り込んだときに泡となり、なおかつかかる泡も空気層内において保持されて泡の生成効率が高まっている。
【0034】
すなわち、外側の布体と内側の泡立て促進用布体とからなる本泡立て具を適宜湿らせて固形・液体・粒状石鹸などを適量つけ、これを手などで揉むと、石鹸水と空気とによって気泡が形成され、これら気泡が外側の布体、泡立て用布体を通過して内部へと進む際に、各布体のメッシュに対応する50〜100μmの直径の気泡へと再形成され、さらに、かかる再形成された気泡が、外側の布体と内側の泡立て促進用布体との相互の凹凸同士の接触によって非定常的に無数に形成されたミクロン単位の微細な空間に到達して、さらに微細な5〜20μmの気泡が瞬時に多量に形成されるものである。
【0035】
そして、形成された微細な気泡群は、手揉み運動の繰返しによって、さらに微細化、安定化され、泡立て促進用布体及び外側の布体を通過して泡立て具の外部へと運ばれる。
【0036】
また、外部へ運ばれた気泡群も、手揉み運動の継続によって、再び泡立て具の内部へと導かれ、気泡の形成が連続して継続的に行われる。このときに、上述したように、泡立て促進用布体のポンプ作用によって、より効率的に泡立てることができるものである。
【0037】
したがって、本泡立て具によれば、多量の気泡が短時間に、かつ容易に形成されることになる。
【0038】
ところで、前記泡立て促進用布体は適宜色付きのものを用いることができ、前記外側の布体から色が透けて見えることで落ち着きのある上品な風合いをかもし出すことができる。
【0039】
上記泡立て具の使用方法としては、先ず、上述したように、泡立て具全体を適宜湿らせて固形・液体・粒状石鹸などの洗剤を適量つけ、その後、泡立て具を手などで揉みながら泡立てるとともに、布体をしごいて泡塊を取出すものであるが、この取出した泡塊は、上記した極微小な泡(直径5〜20μm)を多数を含んでおり、これを被洗浄部につけた後、拭き取るか洗い流すかすることで汚れを簡単に落とすことができる。
【0040】
そして、被洗浄部が肌であれば、極微小な泡が皮膚の凹凸、毛穴の中まで浸透して、汚れ成分が泡に効果的に吸着するので洗浄効果が著しく高まるとともに、皮膚を擦ったりする必要が全くないので、皮膚に刺激を与えることがなく、皮膚炎を患っているものでも安心して使用できる。
【0041】
さらに、本泡立て具を用いれば、例えば入浴が難しい入院中のものや、寝たきりの状態の者の身体洗浄も効果的に行える。
【0042】
すなわち、被洗浄部である人体の一部、例えば手、足、胴体部などに本泡立て具で生成した泡をつけた後、同被洗浄部を蒸しタオルなどで所定時間被覆し、その後タオルを取り除くだけで、十分な洗浄効果を得ることができる。
【0043】
なお、タオルは必ずしも蒸しタオルとは限らないが、蒸しタオルを使用することで、毛穴などが開き、洗浄効果をさらに向上させるとともに、身体を暖める効果もある。
【0044】
さらに、泡立て具は下記の構成とすることができる。
【0045】
すなわち、上記布体を略筒状に縫製し、これを扁平化して布体の上下二層構造となし、同布体の長手方向に対して略中央から二つ折りし、合わされた端部同士を縫合し、かつギャザー部を形成するものである。
【0046】
また、この場合も上下の布体の間には、泡立ち促進用布体を配設しておくことが好ましい。
【0047】
そして、かかる形状とすることにより、取扱いやすく、かつ意匠的にも美感を生じるので、特に美顔用途の製品に最適となる。
【0048】
また、ギャザー部を形成したことで、同ギャザー部が泡立て時に泡立て具を揉んだりするときの摘み部となすことができ、取り扱いやすくなり、楽に泡立て動作を行うことができる。
【0049】
かかる構成の泡立て具の用い方としては、適宜湿らせた布体の二つ折り部分の間に固形石鹸を収容するか、あるいは布体に液体石鹸や粉石鹸を適量つけて、一方の手でギャザー部を摘み、他方の手で筒状布体の底部を支え、ギャザー部を押しつけながら適宜こすることで泡立てることができる。
【0050】
そして、筒状布体をしごいて泡を取出し、取出した泡を、前述同様に被洗浄部につけて、その後、拭き取る、あるいは洗い流すものである。
【0051】
このように、上記構成の泡立て具では、より簡便に極小の泡を効率的に生成することができ、極小の泡を用いて、擦り落とすような動作の不要なスマートな効果的洗浄が行える。
【0052】
被洗浄部としては、顔、手足、胴体などの外に、頭髪でもよく、またかかる人体の外にも、繊維類、壁紙、タイルや食器などの陶器類、ガラス製品、自動車ボディなどの金属面、あるいは塗装面、さらには家具類などの木材表面、レザー類など、様々なものが対象となる。すなわち、表面に小さな凹凸のあるものであれば、この凹凸内にこびりついた汚れ成分を微小な泡で吸着して効果的な洗浄効果を得ることができるものである。
【0053】
また、石鹸の種類も何ら限定するものではなく、用途に応じて、適宜選択して使用することができる。
【0054】
さらに、上記した各形態の泡立て具において、その布体内に、表面に凹凸を形成した球体を収納することもできる。
【0055】
かかる球体によって、泡立て促進用布体と同様な作用をより高めることができる。なお、球体としては、ゴムやその他合成樹脂製品とすることが好ましい。
【0056】
ところで、泡立て具には、適度な水分を含ませることが必要であるが、含ませる水の適量は、泡立て具を水又は湯に浸し、これを十分にしぼった状態であればよい。
【0057】
しぼった状態の水分量であれば、泡に含まれる水気は少なく、延びがよく、泡の外殻を構成する界面活性剤分子構造がしっかりして形崩れがないことから泡も消えにくくなり、汚れ成分を十分に吸着することができる。
【0058】
また、縦横の長さが300μm以下の織り目を有し、合成樹脂繊維からなる縦糸と横糸とが交互に上下に位置するように平織りされた布体を、手袋の掌側に設けて手袋型洗浄具とすることができる。
【0059】
すなわち、上記布体を手袋の外形に合わせて裁断し、裁断した布体の周縁を手袋に固着するもので、固着方法としては、手袋が合成樹脂製の場合は溶着などの方法が好ましいまし。また、布製手袋であれば、縫着することができる。
【0060】
そして、上記布体には、やはりギャザー部を設けることができ、かかるギャザー部によって泡立て効果を向上させることができる。
【0061】
上記手袋型洗浄具は、これを両手に嵌めて使用することができ、壁やテーブル類などの広い範囲を洗う場合などに効率的である。また、食器洗いにも好適に用いることができ、両手で食器類を持ちながら自然に洗浄することが可能となる。
【0062】
本手袋型洗浄具を用いれば、食器を両手で持つことになり、しかもスポンジなどをしっかり握る必要もないので、握力のない老齢者でも、あるいは子供でも楽に食器洗いができる。
【0063】
また、特にアトピー性皮膚炎などを患っている者は、従来よりゴム手袋などをして肌を保護していたが、本洗浄具では、手袋と食器洗い用スポンジとが兼用されることになるので、肌を守りながら、スポンジなどを使うことなく直接本洗浄具に洗剤を付けて食器洗いができるので使い勝手が良好となる。
【0064】
【実施例】
以下、本実施例に係る泡立て具を、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0065】
(第1実施例)
図1は第1実施例に係る泡立て具の一部切欠正面図、図2は同泡立て具の一部の断面視による拡大説明図、図3は外側布体の織り目を示す説明図、図4は内側布体の織り目を示す説明図、図5は泡立て具の使用状態を示す説明図、図6は泡の拡大図、図7及び図8は泡立て具を用いた洗浄方法の一例を示す説明図である。
【0066】
図1及び図2に示すように、本泡立て具Aは、実質的にはポリエステルからなる合成樹脂繊維で織り、筒状に縫製した外側布体1と、同外装布体1の内部に配設した泡立ち促進用布体としての内側布体2とから構成している。
【0067】
外側布体1は、筒状に縫製した後、平たくして布体を上下に重なるようにした二層構造としており、これを長手方向に対して略中央から二つ折りし、合わされた端部同士を縫合するとともに、端部にギャザー部10を形成している(図1)。12は前記ギャザー部10の一側面に取付けた装飾体、13は指挿し兼用吊下用リングである。
【0068】
また、同外側布体1は、図3に示すように、縦横の長さが300μm以下の織り目1cを有するもので、好ましくは、50〜100μmの範囲で織るものとし、縦糸1aと横糸1bとを交互に上下に位置するように平織りしている。なお、本実施例における織り目1cは8 0μmとしている。したがって、同外側布体1の手触りはきわめてソフトな感じのものとなっている。
【0069】
そして、二層構造とした外側布体1,1間に形成される空気層3内に、上記内側布体2が介設されている。
【0070】
同内側布体2は、外側布体1同様にポリエステル繊維からなる撚糸による織物であり、一側表面に凹凸があるように織られている。そして、これも織り目2cを50〜100μ程度の大きさとしている。
【0071】
しかも、同内側布体2を織る撚糸としては、図4に示すように、極細の単糸を100本程度撚った太めの縦糸2aと、縦糸2aよりも細い横糸2 bとを用いている。これら縦糸2aを鎖状に織り、これと横糸2bとを織り込むことにより、一側表面に凹凸が形成されるようにし、かつ極細の織り目2cを形成している。
【0072】
また、内側布体2は適宜好みの色合いとすることができ、外側布体2から透けて内側布体2の色をうすく見せることで、落ち着きがあり、かつおしゃれな外観とすることができる。
【0073】
かかる構成の泡立て具Aを実際に用いて泡を形成する場合について説明する。なお、ここでは、固形石鹸を使用して泡立てる場合とする。
【0074】
先ず、泡立て具Aを、水又は湯に浸し、これを十分にしぼって、適宜湿らせた状態とする。
【0075】
そして、泡立て具Aを二つ折りにすることで形成された石鹸収容空間11内に固形石鹸を収容し、図5に示すように、ギャザー部10を摘み、他方の手で泡立て具Aの底部を支え、ギャザー部10を押しつけながら適宜揉むことで、布体1,2同士をこすり合わせる。なお、図示しないが、一方の手の指を前記指挿し兼用吊下用リング13に通すことで、揉む動作をより円滑に行える。
【0076】
かかる動作により、石鹸水と空気とによって泡が形成され、これら泡が外側布体1、内側布体2を通過して内部へと進む際に、各布体1,2の織り目1c,2cに対応する50〜100μmの直径の泡へと再形成され、さらに、かかる再形成された気泡が、外側布体1と内側布体2との相互の凹凸同士の接触によって非定常的に無数に形成されたミクロン単位の微細な空間に到達して、さらに微細な5〜20μmの泡が瞬時に多量に形成される。
【0077】
そして、形成された微細な泡群は、手揉み運動の繰返しによって、さらに微細化、安定化され、内側布体2及び外側布体1を通過して泡立て具Aの外部へと運ばれる。
【0078】
また、外部へ運ばれた泡群も、手揉み運動の継続によって、再び泡立て具Aの内部へと導かれ、泡の形成が連続して継続的に行われて、ボリュームのある泡塊4を得ることができる。
【0079】
このときに、本泡立て具Aは凹凸がある内側布体2を備えていることから、泡たて具Aを揉んだときに、二層になっている外側布体1,1同士が密着することを防止して空気溜りの形成を良好に維持し、しかも、内側布体2は太い縦糸2aと細い横糸2bとが組み合わされていることで適度な弾性を有することから、ポンプのように外気を取り込んだり排出したりすることができ、織り目2cに張られた石鹸水の膜に空気を送り込むことができ、泡の生成効率を高めてより細かな気泡を効率良く作り出すことができる。
【0080】
しかも、内側布体2自体の織り目2cに張られた石鹸水の膜も、空気を取り込んだときに泡となり、なおかつ、かかる泡も空気層内において保持されて泡の生成効率が高まる。
【0081】
したがって、本泡立て具Aによれば、多量の泡からなる泡塊4を、短時間に、かつ容易に形成することができる。
【0082】
図6(a)に、本泡立て具Aで生成した泡の拡大図を示しており、参考で示した図6(b)の従来の泡立て具で生成した泡と比べ、はるかに微小なサイズの泡が多量に形成されていることが分かる。
【0083】
このようにして生成した極微小の泡からなる泡塊4は、泡立て具A全体をしごいて容易に掌に取ることができ、取出した泡を被洗浄部につけ、その後、拭き取るか洗い流すかすることで大きな洗浄効果を得ることができる。
【0084】
また、この泡塊4は、水分が少ないので、界面活性剤の分子構造がしっかりと泡の外骨格を形成しており、消えにくく、延びが良好である。したがって、汚れ成分を泡が吸着する効果を永く保持でき、しかも、拭き取った後は、不快なぬめり感などを生じない。
【0085】
かかる特性を利用し、本泡立て具Aを用いるとにより、例えば、入浴が難しい入院患者や、寝たきりの状態の者の入浴代わりとしての身体洗浄を効果的に行うことができる。
【0086】
すなわち、図7及び図8に示すように、被洗浄部が腕5(手を含む)である場合、本泡立て具Aで生成した泡塊4を、先ず一方の腕5につけ(図7(a))、次いで、その腕5を蒸しタオル6で被覆し(図7(b))、その後、他方の腕5に泡塊4をつけ(図7(c))、さらにその腕5を同様に蒸しタオル6で被覆する(図8(a))。
【0087】
その後、初めの腕5に巻いた蒸しタオル6を取り除き(図8(b))、その後、後の腕5に巻いた蒸しタオル6を取り除く(図8(c))。
【0088】
かかる方法によって、入浴に代わる洗浄効果を得ることができる。
【0089】
なお、被覆した蒸しタオル6を取り除くまでの時間は、特に定めるものではないが、30秒〜2分程度でも十分である。
【0090】
また、蒸しタオル6は、これを腕5などに被覆するのではなく、直接泡を拭い取るように用いる方法であっても構わない。
【0091】
さらに、泡を拭き取るためのタオルは必ずしも蒸しタオル6とは限らず、乾燥したタオル、ある程度湿ったタオルなどでもよいが、蒸しタオル6を使用することで、毛穴などを開かせて、洗浄効果をさらに向上させるとともに、身体を暖める効果も奏する。
【0092】
上記した例では腕5を被洗浄部として説明したが、脚(足を含む)、胴体、首、顔、頭(頭髪を含む)など、人体のいかなる個所にも適用可能であるので、十分に入浴代わりとしての身体洗浄が行える。
【0093】
特に、洗顔に用いる場合、泡の大きさが直径5〜20μmの極めて微小であるために、肌へののりがよく、しっとりとした洗浄感を得ることができ、化粧などのメイク落としは当然のこと、肌の毛穴まで浸透して汚れをきめ細かく吸着して落とすことができるので、肌を清潔にすることができ、大きな美顔効果を奏することができる。
【0094】
また、例えば、アトピー性皮膚炎などを患っている場合や、皮膚に何らかの炎症や傷がある場合でも、洗浄時に皮膚を擦ったりする必要が全くないので、皮膚に刺激を与えることがなく、炎症を悪化させるおそれがなく、安心して洗浄することができる。
【0095】
また、肌や人体に限らず、本泡立て具Aにより生成した泡は、あらゆるものの洗浄に適用可能である。
【0096】
たとえば、繊維類、壁紙、タイルや食器などの陶器類、ガラス製品、皮製品、金属製品など、様々なものを対象とすることができる。
【0097】
すなわち、表面に小さな凹凸のあるものであれば、この凹凸内の汚れ成分を前記した直径5〜20μmの微小な泡で効果的に吸着し、大きな洗浄効果を得ることができる。
【0098】
しかも、必ずしも水で洗い落とす必要がなく、つけた泡を拭い取るだけで十分なので、洗浄場所が限定されないという大きな利点を有する。
【0099】
また、上記してきた身体洗浄の場合、蒸しタオル6に代えて、図9〜図12に示した専用具を使用することができる。
【0100】
これは、人体にフィットするように形成された上衣81と足包82と腕包83とからなり、これら上衣81、足包82、腕包83は、それぞれ上側部81a,82a,83aと下側部81b,82b,83bとでペアになっている。図9〜図12において、(a)は各下側部を平面視で示した図であり、(b)は各上側部のを背面視で示したものである。
【0101】
図示するように、上衣81は、胴部84と同胴部84から上方に延設した左右肩当て部85,85と、胴部84から両側方に延設した胴巻き部86,86とからなり、表面を防水加工した防水生地87にタオル地88を合わせている。
【0102】
これと同様に、足包82及び腕包83も、上側部82a,83aと下側部82b,83bとは、それぞれ表面を防水加工した防水生地87にタオル地88を合わせて形成している。
【0103】
なお、上衣81、足包82、腕包83の形状としては、実施例に限るものではなく、身体につけた泡をタオル地88で吸い取ることができる程度にフィットした状態で包める形状であれば何でもよい。
【0104】
図中、89は面ファスナであり、上衣81、足包82、腕包83の各上側部81a,82a,83aと下側部81b,82b,83bとに、それぞれ必要個所に設けている。
【0105】
かかる専用具を用いれば、図13に示すように、寝たきりの老人や入院患者などの身体を洗う際に、ベッドなどを濡らすことなくスマートに全身の洗浄が可能となる。しかも、老人などは比較的寒がりであるが、胴体も衣服のように包み込むので寒く感じることがない。
【0106】
また、身体に付けた泡を拭き取る場合、図14に示すようなタオル9を用いることもできる。
【0107】
これは、タオル9の両縁近傍に手通し用のベルト91,91を設けたもので、図示するように、同ベルト91に手を通して拭き動作を行うと、タオル9を大きく広げた状態でタオル9の広げた面全体を有効利用して拭き取ることができ、拭き取り動作を効率的に行える。なお、当然ながら、かかるタオル9は通常のタオルとしての利用も可能であることは言うまでもない。
【0108】
(第2実施例)
図15は第2実施例に係る泡立て具Aの説明図であり、図示するように、本実施例に係る泡立て具Aは、外側布体1を筒状に縫製し、端部同士を連結して環状となし、これを指挿し兼用吊下用リング13に挿通した形状としたものである。
【0109】
指挿し兼用吊下用リング13への挿通部分が細まって襞のようになっており、第1実施例と同様に、手揉みしやすくなっている。
【0110】
(第3実施例)
図16は第3実施例に係る泡立て具Aの説明図であり、第1実施例に係る泡立て具Aを展開して指挿し兼用吊下用リング13を廃止した形状としたもので、いわゆる通常の布巾のように形成している。
【0111】
(第4実施例)
図17は第4実施例に係る泡立て具Aの説明図であり、本泡立て具Aは、第1実施例に係る泡立て具Aに、図18に示す泡立て促進用球体7を収容したものである。
【0112】
すなわち、二層とした外側布体1,1間の空気層3内に泡立て促進用球体7を収容したものであるが、内側布体2は省略してもよい。
【0113】
同泡立て促進用球体7は、比較的弾性のあるゴム体などの合成樹脂製で形成しており、掌に収まりやすくするために直径を20〜35mmとし、図18に示すように、その表面には凹凸を形成している。
【0114】
本実施例では、凸部70の高さは1〜2mm、凹部71は深さを1〜1.5mmとして、凸部70、凹部71の各間隔を2〜3mmあけている。なお、凸部70と凹部71のいずれか一方は省略しても構わないし、凸部70、凹部71に代えて、縦横交差するような溝部を多数形成して凹凸としてもよい。
【0115】
さらに、泡立て促進用球体7は、内側布体2と同質の繊維を球状に成形したものとすることもできる。
【0116】
以上、第1〜第4実施例を通して本発明を説明したが、各実施例に係る泡立て具Aは、いずれにしても、縦横の長さが300μm以下の織り目を有し、合成樹脂繊維からなる縦糸と横糸とが交互に上下に位置するように平織りされた布体を上下に重ねて二層構造とし、両層間に空気層3を形成した外側布体1を用いることには変わりはない。そして、好ましくは、上記空気層3内に泡立て促進用としての内側布体2、もしくは泡立て促進用球体7を配設するものである。
【0117】
かかる泡立て具Aを用いることにより、揉み動作中に泡立て具A内で空気が混ざりやすくし、しかも、直径が5〜20μmの極微小な泡を多数含む、よりクリーミーできめ細かい泡塊4を生成して、かかる極微小な泡を利用して、大きな洗浄効果を奏することができる。
【0118】
(第5実施例)
図19〜図22に、上記してきた外側布体1と内側布体2とを利用した手袋型洗浄具Bを示す。
【0119】
すなわち、縦横の長さが300μm以下の織り目を有し、合成樹脂繊維からなる縦糸と横糸とが交互に上下に位置するように平織りされた布体を外側布体1として、これをゴムなど合成樹脂製の手袋本体100の掌側に設けたものである。
【0120】
また、本実施例では、上記外側布体1の内側には、ここでも第1実施例で説明した内側布体2を配設している。
【0121】
図19に示したものは、手袋本体100の外形に合わせつつ、後述するギャザー部110などを形成する代を勘案して、手袋本体100の外形よりも若干小さめに配置できるような所要の大きさに前記外側布体1及び内側布体2を裁断し、裁断した布体1,2の周縁を手袋本体100に溶着している。
【0122】
かかる構成により、外側布体1及び内側布体2と手袋本体100との間には空気層が形成され、洗剤をつけて泡立てる際に泡立ちが良くなり、微小な泡を効率的に大量に生成することができ、汚れ落ちを良好にすることができる。
【0123】
図中、110は、より泡立ちを良好にするために、掌部分の上下に設けたギャザー部であり、ここでは、帯状のゴムなどの弾性帯120を引っ張った状態で外側布体1及び内側布体2とに縫い込んで形成するようにしている。
【0124】
図20に示した手袋型洗浄具Aは、ギャザー部110の構成が異なっており、ここでは、糸などによる縫製でギャザー部110を形成している。
【0125】
かかるギャザー部110を設けることで、泡立て効果をより一層高めることができるとともに、ギャザー部110による被洗浄面の摩擦効果で汚れの落ち具合がさらに高まる。
【0126】
ところで、図21に示したものは、図19に示した手袋型洗浄具Aの布体1,2を、各指部分、掌部分に分けてより細かく分割したもので、実際に手に装着したときに指などがつっぱったりすることなく円滑に動くようにしている。なお、この場合においても、指部分に取付けた外側布体1の内側には内側布体2を適宜配設することができる。
【0127】
また、指などを円滑に動かすためには、例えば、図22に示したように、指部の股の部分101と、この股の部分101に対応する布体1,2の縁部140との間隔Dを広めにとるようにしてもよい。
【0128】
以上、縦横の長さが300μm以下の織り目を有し、合成樹脂繊維からなる縦糸と横糸とが交互に上下に位置するように平織りされた布体を外側布体1を利用した手袋型洗浄具Aの構成について、図19〜図22を参照して説明したが、各図において例示したものは左手用としており、右手用のものも同様な構成で提供されることになる。
【0129】
かかる手袋型洗浄具Aを用いれば、例えば食器洗いなどに使用する場合は、両手で食器類を持ちながら食器全体を満遍なく容易に洗浄することができ、スポンジなどを用いるのと異なり、一方の手で重たい食器などを持ちながら、他方の手でスポンジに力を込めるような作業は必要なく、労力の低減が図れる。
【0130】
したがって、力のない老齢者や年少者でも、楽に食器洗いなどを行える。
【0131】
さらに、床、壁、テーブル類などの広範囲の面を洗浄する場合でも、かかる手袋型洗浄具Aを両手に嵌めて、洗剤を泡立てて面を擦ることで、別途、雑巾やモップ類などを手に持つことなく、効率的に洗浄することができ、洗浄効率を著しく高めることができる。
【0132】
また特に、アトピー性皮膚炎などを患っている者は、従来よりゴム手袋などをして肌を保護していたが、本洗浄具では、手袋と食器洗い用スポンジとが兼用されることになるので、肌を守りながら、スポンジなどを使うことなく直接本洗浄具に洗剤を付けて食器洗いができるので使い勝手がきわめて良好となる。
【0133】
【発明の効果】
発明は上記のような形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。
【0134】
(1)請求項1記載の本発明では、縦横の長さが300μm以下の織り目を有し、合成樹脂繊維からなる縦糸と横糸とが交互に上下に位置するように平織りされた布体を上下に重ねて二層構造とし、両層間に空気層を形成したことにより、布体に石鹸をつけて手揉みなどすると、極めて微小なクリーミーで、延びがよく、消えにくい泡を形成することができ、しかも布体はソフトで、揉む手に刺激を与えることもない。
【0135】
(2)請求項2記載の本発明では、上記空気層内に、表面に凹凸を有する泡立て促進用布体を介在させたことにより、より一層のきめ細かい泡を形成することができるとともに、泡の形成時間を短縮することができる。
【0136】
(3)請求項3記載の本発明では、上記布体を略筒状に縫製し、これを扁平化して布体の上下二層構造となし、同布体の長手方向に対して略中央から二つ折りし、合わされた端部同士を縫合するとともに、ギャザー部を形成したことにより、取扱いやすくなって、効率的に泡の形成が行える。
【0137】
(4)請求項4記載の本発明では、上記布体内に、表面に凹凸を形成した球体を収納したことにより、より一層のきめ細かい泡を生成することができるとともに、泡の形成時間を短縮することができる。
【0138】
(5)請求項5記載の本発明では、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の泡立て具を用いた洗浄方法であって、適宜湿らせた布体に石鹸を適量つけ、揉みながら泡立てた後に布体をしごいて泡を取出し、取出した泡を被洗浄部につけた後、拭き取る、あるいは洗い流すこととしたので、さまざまな物品の効果的な表面洗浄が行え、特に、必ずしも水で洗い流す必要もないので、洗い場所を選ばないというメリットがある。また、特に、美顔用の洗顔とすれば、極めて微小なクリーミーで、延びがよく、消えにくい泡が毛穴まで浸透して汚れを吸着し、肌を清潔に保つことができる。
【0139】
(6)請求項6記載の本発明では、上記請求項3又は4に記載の泡立て具を用いた洗浄方法であって、適宜湿らせた布体の二つ折り部分の間に固形石鹸を収容するか、あるいは布体に液体石鹸や粉石鹸を適量つけて、一方の手でギャザー部を摘み、他方の手で筒状布体の底部を支え、ギャザー部を押しつけながら適宜こすることで泡立て、筒状布体をしごいて泡を取出し、取出した泡を被洗浄部につけた後、拭き取る、あるいは洗い流すこととしたので、取扱いやすくなり、だれでも簡単にクリーミーな極微小な泡を生成して物品洗浄が行える。
【0140】
(7)請求項7記載の本発明では、上記泡中に、直径が5〜20μmの極小泡を多数含むこととしたので、ほとんどの物品表面に存在する凹凸内に泡が浸入して汚れ成分を吸着することができ、洗浄効果が著しく向上する。
【0141】
(8)請求項8記載の本発明では、適宜湿らせた布体は、水又は湯に浸した布体が十分にしぼられた状態であることとしたので、水分が少なく、泡が消えにくく型崩れもせずに長持ちし、汚れ成分の吸着効果を永く保つことができる。
【0142】
(9)請求項9記載の本発明では、上記被洗浄部が人体の一部であり、泡を被洗浄部につけた後、同被洗浄部を蒸しタオルで所定時間被覆し、その後タオルを取り除くこととしたので、例えば、入浴できない寝たきりの病人や老人の入浴代わりに身体洗浄が行える。
【0143】
(10)請求項10記載の本発明では、縦横の長さが300μm以下の織り目を有し、合成樹脂繊維からなる縦糸と横糸とが交互に上下に位置するように平織りされた布体を、手袋の掌側に設けた手袋型洗浄具とすることで、例えば食器洗いなどに使用する場合は、両手で食器類を持ちながら食器全体を満遍なく容易に洗浄することができ、スポンジなどを用いるのと異なり、一方の手で重たい食器などを持ちながら、他方の手でスポンジに力を込めるような作業は必要なく、労力の低減が図れ、力のない老齢者や年少者でも、楽に食器洗いなどを行える。
【0144】
また、床、壁、テーブル類などの広範囲の面を洗浄する場合でも、かかる手袋型洗浄具Aを両手に嵌めて、洗剤を泡立てて面を擦ることで、別途、雑巾やモップ類などを手に持つことなく、効率的に洗浄することができ、洗浄効率を著しく高めることができる。
【0145】
さらに、アトピー性皮膚炎などを患っている者は、従来よりゴム手袋などをして肌を保護していたが、本洗浄具では、手袋と食器洗い用スポンジとが兼用されることになるので、肌を守りながら、スポンジなどを使うことなく直接本洗浄具に洗剤を付けて食器洗いができるので使い勝手が良好となる。
【0146】
(11)請求項11記載の本発明では、上記布体を手袋の外形に合わせて裁断し、裁断した布体の周縁を手袋に固着したことにより、布体と手袋との間には空気層が形成されることになり、洗剤の泡立ちが良好となって洗浄効果をより高めることができる。
【0147】
(12)請求項12記載の本発明では、上記布体にギャザー部を設けたので、泡立て効果をより一層高めることができるとともに、同ギャザー部による被洗浄面の摩擦効果で汚れの落ち具合をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る泡立て具の一部切欠正面図である。
【図2】同泡立て具の一部の断面視による拡大説明図である。
【図3】外側布体の織り目を示す説明図である。
【図4】内側布体の織り目を示す説明図である。
【図5】泡立て具の使用状態を示す説明図である。
【図6】泡の拡大図である。
【図7】泡立て具を用いた洗浄方法の一例を示す説明図である。
【図8】泡立て具を用いた洗浄方法の一例を示す説明図である。
【図9】泡立て具を用いた洗浄方法で使用する拭取りの専用具のうち上衣を示す説明図である。
【図10】泡立て具を用いた洗浄方法で使用する拭取りの専用具のうち足包を示す説明図である。
【図11】泡立て具を用いた洗浄方法で使用する拭取りの専用具のうち腕包を示す説明図である。
【図12】図11のI−I線における断面図である。
【図13】泡立て具を用いた洗浄方法で使用する拭取りの専用具の使用状態を示す説明図である。
【図14】泡立て具を用いた洗浄方法で使用する拭取りの専用具としてのタオルの説明図である。
【図15】第2実施例に係る泡立て具の説明図である。
【図16】第3実施例に係る泡立て具の説明図である。
【図17】第4実施例に係る泡立て具の説明図である。
【図18】泡立て促進用球体の説明図である。
【図19】手袋型洗浄具の説明図である。
【図20】手袋型洗浄具の説明図である。
【図21】手袋型洗浄具の説明図である。
【図22】手袋型洗浄具の説明図である。
【符号の説明】
A 泡立て具
B 手袋型洗浄具
1 外側布体
1a 縦糸
1b 横糸
1c 織り目
2 内側布体(泡立て促進用布体)
3 空気層
10 ギャザー部
12 装飾体
13 指挿し兼用吊下用リング

Claims (12)

  1. 縦横の長さが300μm以下の織り目を有し、合成樹脂繊維からなる縦糸と横糸とが交互に上下に位置するように平織りされた布体を上下に重ねて二層構造とし、両層間に空気層を形成したことを特徴とする洗剤の泡立て具。
  2. 空気層内に、表面に凹凸を有する泡立て促進用布体を介在させたことを特徴とする請求項1記載の洗剤の泡立て具。
  3. 布体を略筒状に縫製し、これを扁平化して布体の上下二層構造となし、同布体の長手方向に対して略中央から二つ折りし、合わされた端部同士を縫合するとともに、ギャザー部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の洗剤の泡立て具。
  4. 布体内に、表面に凹凸を形成した球体を収納したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗剤の泡立て具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の泡立て具を用いた洗浄方法であって、適宜湿らせた布体に石鹸を適量つけ、揉みながら泡立てた後に布体をしごいて泡を取出し、取出した泡を被洗浄部につけた後、拭き取る、あるいは洗い流すことを特徴とする洗浄方法。
  6. 請求項3又は4に記載の泡立て具を用いた洗浄方法であって、適宜湿らせた布体の二つ折り部分の間に固形石鹸を収容するか、あるいは布体に液体石鹸や粉石鹸を適量つけて、一方の手でギャザー部を摘み、他方の手で筒状布体の底部を支え、ギャザー部を押しつけながら適宜こすることで泡立て、筒状布体をしごいて泡を取出し、取出した泡を被洗浄部につけた後、拭き取る、あるいは洗い流すことを特徴とする洗浄方法。
  7. 泡中に、直径が5〜20μmの極小泡を多数含むことを特徴とする請求項5又は6に記載の洗浄方法。
  8. 適宜湿らせた布体は、水又は湯に浸した布体が十分にしぼられた状態であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の洗浄方法。
  9. 被洗浄部が人体の一部であり、泡を被洗浄部につけた後、同被洗浄部を蒸しタオルで所定時間被覆し、その後タオルを取り除くことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の洗浄方法。
  10. 縦横の長さが300μm以下の織り目を有し、合成樹脂繊維からなる縦糸と横糸とが交互に上下に位置するように平織りされた布体を、手袋の掌側に設けたことを特徴とする手袋型洗浄具。
  11. 布体を手袋の外形に合わせて裁断し、裁断した布体の周縁を手袋に固着したことを特徴とする請求項10記載の手袋型洗浄具。
  12. 布体にギャザー部を設けたことを特徴とする請求項10又は11に記載の手袋型洗浄具。
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