特許文献1の洗管ピグは、表面を繊維被覆でカバーしている。繊維被覆は織物などで製作される。この洗管ピグは、繊維被覆で表面をカバーして、配管を擦り洗いするときに摩耗屑の発生を防止する。
特許文献2の洗管ピグは、ピグ本体を、発泡密度0.02〜0.06g/cm3の軟質発泡体で形成している。本体ピグである軟質発泡体と同等の収縮性と可撓性があって、非圧力流体透過性の発泡樹脂からなる破泡ペーストを、0.05〜0.08mmの厚さでピグ本体の略全周面にコーティングしている。破泡ペーストは、非圧力流体透過性の発泡樹脂の連続気泡が独立気泡に変わったり、気泡が変形して偏平になったり、連続気泡および独立気泡が潰れて被膜になったりしている糊の状態のようなものである。
この洗管ピグは、本体ピグの表面を破泡ペーストでコーティングして、本体ピグの損傷を防止する。
特許文献3の洗管ピグは、長さ方向の両端部の外周面及び端面にエポキシ樹脂のコーティング層を設けている。この洗管ピグは、本体ピグをポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂等のプラスチック発泡体や天然もしくは合成ゴム発泡体等、一般的にピグとして使用される材質で製作して、その両端部の外周面及び端面にエポキシ樹脂のコーティング層を設けている。
これらの公報に記載される洗管ピグは、織物、破泡ペースト、エポキシ樹脂などでコーティングして、配管内を擦り洗いするときに破損して摩耗屑が発生するのを防止している。
ただ、この構造は、表面をカバーする織物、破泡ペースト、エポキシ樹脂等が本体ピグの配管内面の擦り洗い効果に影響を与える。たとえば、織物でカバーしている特許文献1の洗管ピグは、織物が配管の内面を擦り洗いするので、織物が破損して摩耗屑となる欠点がある。さらに、破泡ペーストでコーティングしている洗管ピグは、破泡ペーストが破損して摩耗屑となる欠点がある。さらに、エポキシ樹脂で両端部をコーティングしている洗管ピグは、硬いエポキシ樹脂が洗管ピグの弾性変形を制限する。このため、洗管ピグを、配管の内面に沿う状態に弾性変形させるのが難しく、エポキシ樹脂のコーティングが配管の擦り洗い効果を低下させる。
本発明は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたもので、本発明の大切な目的は、水道管の内面を効果的に擦り洗いしながら、破損して摩耗屑が発生するのを有効に防止して、洗浄後の水道水に摩耗屑が混合されるのを阻止できる水道管の洗管ピグを提供することにある。
本発明の水道管の洗管ピグは、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
水道管の洗管ピグは、地中に埋設している水道管1内を圧送されて、水道管1の内面を擦り洗いする。洗管ピグは、弾性変形する本体ピグ30と、この本体ピグ30の表面を被覆する本体ピグ30よりも硬いプラスチックモノフィラメント32からなるカバーネット31とを備える。カバーネット31は、本体ピグ30の一部を網目33から外部に表出させる大きさの網目33としている。カバーネット31の網目33から本体ピグ30の一部が外部に表出し、水道管1の内面を本体ピグ30とプラスチックモノフィラメント32の両方で擦り洗いする。
本発明の請求項2の水道管の洗管ピグは、請求項1の構成に加えて、本体ピグ30を、弾性変形する軟質のプラスチック成形体とし、このプラスチック製の本体ピグ30に、カバーネット31をインサート成形して固定している。
本発明の請求項3の水道管の洗管ピグは、請求項2の構成に加えて、プラスチック発泡体の本体ピグ30が、表面に非発泡層34を有し、非発泡層34をカバーネット31の網目33から外部に表出させている。
本発明の請求項4の水道管の洗管ピグは、請求項1の構成に加えて、カバーネット31を、熱可塑性のプラスチック繊維の交点を熱溶着してなる網材としている。
本発明の請求項5水道管の洗管ピグは、請求項1の構成に加えて、カバーネット31の網目33を、1mmよりも大きく、10mmよりも小さくしている。
本発明の請求項6の水道管の洗管ピグは、請求項1の構成に加えて、本体ピグ30の表面をカバーネット31でカバーしている擦洗ピグ4と、この擦洗ピグ4の先端に、折曲部6を介して連結している擦洗ピグ4よりも小さい外形のガイドピグ5とを備えている。
本発明の請求項7の水道管の洗管ピグは、請求項6の構成に加えて、折曲部6を、擦洗ピグ4とガイドピグ5とを連結する変形できるロッド状又は紐状としている。
本発明の水道管の洗管ピグは、水道管の内面を効果的に擦り洗いしながら、破損して摩耗屑が発生するのを確実に防止して、洗浄後にあっては、水道水に摩耗屑が混ざって排出されるのを阻止できる特徴がある。それは、本発明の洗管ピグが、弾性変形する本体ピグの表面を、プラスチックモノフィラメントからなる網材のカバーネットで被覆し、このカバーネットの網目を、本体ピグの一部を網目から外部に表出させる大きさとしているからである。この構造の洗管ピグは、弾性変形する本体ピグをプラスチックモノフィラメントからなるカバーネットの網目から外部に表出させる。いいかえると、本体ピグの全面を覆い隠すようにカバーネットで被覆するのではない。この構造の洗管ピグは、カバーネットの網目から外部に表出される本体ピグでもって、水道管の内面を擦り洗いする。このとき、本体ピグが擦り洗いする水道管の内面に損傷を受けて、その一部が本体ピグから分離するのをカバーネットで阻止する。すなわち、本体ピグをカバーネットで被覆しながら、弾性変形する本体ピグで水道管の内面を擦り洗いできる。
さらに、本体ピグの表面を覆うカバーネットは、プラスチックモノフィラメントからなる網材であって、表面に多数の細い繊維が表出する撚糸からなるものでない。このカバーネットは、撚糸のように、表面の細い糸が損傷して分離することがない。プラスチックモノフィラメントは、1本の繊維であって強くて損傷して切れることがない。このため、カバーネットが損傷して水道管の内面に残存して、水道水に混在して排出されることがない。
さらにまた、本発明の洗管ピグは、弾性変形する本体ピグの表面を、プラスチックモノフィラメントからなるカバーネットで被覆し、さらに、カバーネットの網目から本体ピグを外部に表出させるので、水道管の内面は、本体ピグのみでなく、カバーネットのプラスチックモノフィラメントによっても擦り洗いされ、本体ピグのみの洗管ピグに比較して、水道管の内面を効果的に綺麗に洗浄できる特徴もある。それは、カバーネットのプラスチックモノフィラメントは弾性変形する本体ピグよりも硬く、これが水道管の内面に強く付着する異物を効果的に除去し、さらに弾性変形する本体ピグで綺麗に擦り落とすことができる。プラスチックモノフィラメントのみの洗浄では、硬く付着する異物を効果的に除去できても、水道管の内面全体を綺麗に洗浄するのが難しく、また本体ピグのみでは水道管の内面に強く付着する異物を確実に除去できないが、本発明の洗管ピグは、プラスチックモノフィラメントと本体ピグの両方で水道管の内面を擦り洗いするので、強く付着する異物を確実に除去しながら、水道管の内面全体を綺麗に擦り洗いできる特徴がある。
さらに、本発明の請求項2の洗管ピグは、請求項1の構成に加えて、本体ピグを弾性変形する軟質のプラスチック成形体とし、このプラスチック製の本体ピグに、カバーネットをインサート成形して固定している。この洗管ピグは、本体ピグを成形するプラスチックをカバーネットの網目に確実に充填しながら、プラスチック製の本体ピグの表面にカバーネットを確実に固定できる。さらに、この構造の洗管ピグは、カバーネットの網目に表出する本体ピグを、カバーネットの表面と同一面にできるので、カバーネットと本体ピグの両方を弾性的に水道管の内面に押圧して擦り洗いできる。
さらに、本発明の請求項3の洗管ピグは、請求項2の構成に加えて、プラスチック発泡体の本体ピグが表面に非発泡層を有し、この非発泡層をカバーネットの網目から外部に表出させているので、水道管の内面を擦り洗いするときに、表面の破損をより有効に防止できる特長がある。とくに、非発泡層の表面を、カバーネットで被覆する構造によって、本体ピグの損傷を理想的に保護できる。また、この洗管ピグは、非発泡層が広い面積で水道管の内面に接触しながら擦り洗いするので、水道管の内面を損傷することなく、綺麗に擦り洗いできる特長もある。
本発明の請求項4の洗管ピグは、カバーネットとして、熱可塑性のプラスチック繊維の交点を熱溶着してなる網材を使用するので、プラスチックモノフィラメントからなるカバーネットを交点で補強しながら、本体ピグの表面を確実に被覆できる。
さらに、本発明の請求項6の洗管ピグは、水道管の内面を効率よく洗浄しながら、水道管から細い分岐管にスムーズに洗管ピグを移送して、簡単に能率よく、しかも詰まらないように取り出しできる特長がある。それは、この洗管ピグが、本体ピグの表面をカバーネットでカバーしている擦洗ピグの先端に、折曲部を介して擦洗ピグよりも小さい外形のガイドピグを連結しているからである。この構造の洗管ピグは、水道管から分岐管に移送する状態において、細い分岐管にガイドピグがあって、擦洗ピグが水道管にある状態で、分岐管のガイドピグを加圧流体で圧送させて、折曲部を介して水道管内の擦洗ピグを引っ張って分岐管に移送できる。したがって、水道管から細い分岐管にスムーズに擦洗ピグを移送させて効率よく洗浄できる。
さらに、本発明の請求項7の洗管ピグは、擦洗ピグとガイドピグとを連結する折曲部を、変形できるロッド状又は紐状としているので、細長いロッド状または紐状の折曲部を変形させて、ガイドピグを水道管から分岐管にスムーズに移送できる特長がある。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための水道管の洗管ピグを例示するものであって、本発明は洗管ピグを以下に特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1に示すように、地中に埋設している水道管1は、消火栓と空気管と泥吐き部のいずれかからなる分岐管2を所定の間隔で連結している。これらの分岐管2は、先端を地上に設けている。水道管1に連結しているこれらの分岐管2を利用して、洗管ピグ3を分岐管2から水道管1に入れ、また水道管1を洗浄した洗管ピグ3を水道管1から外部に取り出すことで、水道管を簡単に擦り洗いできる。ただ、本発明の洗管ピグは、必ずしもこれらの分岐管から出し入れする必要はない。水道管の一部を地中から掘り出して、水道管に直接に洗管ピグを出し入れすることもできる。また、水道管に専用の分岐管を連結して、この分岐管から洗管ピグ管を出し入れすることもできる。消火栓などの分岐管は、先端を地面から表出させているので、ここから洗管ピグを水道管に入れることによって、地面を掘り起こすことなく地中に埋設する水道管に洗管ピグを入れることができ、また地中の水道管から洗管ピグを外部に取り出しできる。水道管1に入れられた洗管ピグ3は、加圧流体で圧送されて水道管1の内部を移動する。移動する洗管ピグ3は、表面で水道管1の内面を擦り、水道管1の内面に付着する汚れや異物、あるいは錆等を除去して綺麗に洗浄する。
水道管1の特定の領域を洗管ピグ3で洗浄するとき、水道管1に洗管ピグ3を入れる分岐管2の外側と、水道管1から洗管ピグ3を取り出す分岐管2の外側を仕切弁8で閉塞する。一対の仕切弁8で水道管1の特定の領域を閉塞する状態で、図2に示すように、送り込み側の分岐管2に洗管ピグ3を入れ、この洗管ピグ3の背面に加圧流体を供給して、洗管ピグ3を分岐管2から水道管1に移送し、さらに水道管1の内部を移動させる。水道管1を洗浄した洗管ピグ3は、図3に示すように、続いて供給される加圧流体で、水道管1から分岐管2に圧送され、この分岐管2から外部に排出される。
加圧流体で水道管1を圧送される洗管ピグ3は、表面で水道管1の内面を擦り洗いしながら移動する。汚れの甚だしい水道管1は、洗管ピグ3を水道管1内に複数回移送する。繰り返し水道管1の内部に圧送される洗管ピグ3は、通過する毎に水道管1の内面を擦り洗いして綺麗にする。したがって、洗管ピグ3を水道管1に通過させる回数を多くして、水道管1の内面をより綺麗に洗浄できる。
洗管ピグ3は、水道管1の内面に押圧される状態で移動して、水道管1の内面を綺麗に擦り洗いする。洗管ピグ3が水道管1の内面を押圧する力が弱くなると、能率よく擦り洗いできなくなる。したがって、洗管ピグ3は、弾性変形できる材料を水道管1の内径よりも太くし、弾性的に拡開されて、水道管の内面を擦り洗いする。
洗管ピグ3の外形と弾性は、水道管1内を圧送して移送でき、かつ水道管1の内面を所定の圧力で押圧して綺麗に擦り洗いできるように、たとえば、水道管の内径の1.05倍よりも太く、好ましくは1.1倍よりも太く、さらに好ましくは1.2倍よりも太くする。太すぎる洗管ピグは、水道管内をスムーズに圧送するのが難しくなる。したがって、洗管ピグは、例えば水道管の内径の2.5倍よりも細く、好ましくは2倍よりも細くする。柔軟で変形しやすい洗管ピグは、太くしても、水道管内をスムーズに圧送できる。硬くて変形し難い洗管ピグは、水道管の内面を効果的に擦り洗いできるが、太すぎると水道管内をスムーズに圧送できなくなる。したがって、洗管ピグの外径は、その弾性変形する割合、すなわち硬いか柔軟であるかを考慮し、さらに水道管を擦り洗いする状態を考慮して最適値に設計される。水道管は、強く擦り洗いする場合と、強く擦り洗いすることなく、表面を軽く擦り洗いする場合とがある。軽く擦り洗いする洗管ピグは、強く擦り洗いする洗管ピグに比較して、細くて柔軟にする。
洗管ピグ3は、水道管1の内部を圧送できるが、水道管1から細い分岐管2に移送するのが難しい。さらに分岐管2は、T字状のチーズ9を介して水道管1に連結されるので、水道管1から分岐管2に移送される洗管ピグ3は、水道管1と分岐管2の境界で移送方向を90度変更する必要があり、このことが、洗管ピグ3の移送を難しくする。
図4と図5は、太い水道管1から細い分岐管2に移送できる独特の構造の洗管ピグ3を示す。この図の洗管ピグ3は、擦洗ピグ4と、この擦洗ピグ4の先端に、折曲部6を介して連結している擦洗ピグ4よりも小さい外形のガイドピグ5とを備える。
擦洗ピグ4は、弾性変形する本体ピグ30と、この本体ピグ30の表面を被覆するプラスチックモノフィラメント32からなるカバーネット31とを備える。カバーネット31は、本体ピグ30の一部を網目33から外部に表出させる大きさの網目33としている。
本体ピグ30は、弾性変形する軟質のプラスチックでもって、全体の形状を円柱状としている。図4と図5の擦洗ピグ4は、本体ピグ30の先端部をテーパー状に細くしている。この擦洗ピグ4は、凹凸のある水道管1の内部をスムーズに引っかかることなく圧送される。また、分岐管2から水道管1に、また水道管1から分岐管2にスムーズに移送される。弾性変形する軟質の本体ピグ30は、ウレタン樹脂やEVA等の軟質のプラスチック発泡体である。プラスチック発泡体は、独立気泡を有する発泡体、または連続気泡を有する発泡体である。独立気泡を有するプラスチック発泡体は、液体や気体の透過が少なく、加圧流体を透過させないので効率よく圧送できる。また、連続気泡のプラスチック発泡体は、変形率を大きくして、水道管1から細い分岐管2にスムーズに移送できる。プラスチックを発泡成形している本体ピグ30は、図5の一部拡大断面図と図6の拡大断面斜視図に示すように、表面に非発泡層34を設けて、この非発泡層34をカバーネット31の網目33から外部に表出させている。非発泡層34は発泡する気泡のない薄い軟質膜である。この本体ピグ30は、非発泡層34から内部に向かって次第に発泡の気泡が大きくなっている。非発泡層34は、1mm以下、好ましくは0.8mm以下、さらに好ましくは0.5mm以下の自由に変形できる軟質の薄膜としている。この本体ピグ30は、表面を非発泡層34で被覆するので、水道管1の内面を擦り洗いするときに、表面の破損をより有効に防止できる。とくに、非発泡層34の表面を、さらにカバーネット31で被覆する構造によって、本体ピグ30の損傷は理想的な状態に保護される。また、この本体ピグ30は、非発泡層34が広い面積で水道管1の内面に接触しながら擦り洗いするので、水道管1の内面を損傷することなく、綺麗に擦り洗いできる。ただし、本発明の洗管ピグは、本体ピグ30の表面をカバーネット31で被覆するので、図7と図8に示すように、本体ピグ30をプラスチック発泡体としながら、表面に非発泡層を設けない構造、すなわち、発泡する気泡を表面に表出することもできる。この本体ピグ30は、表面の気泡によって微細な凹凸ができ、凹凸で水道管の内面を効果的に擦り洗いできる特徴がある。
軟質のプラスチック成形体である本体ピグ30は、プラスチックで成形する工程で、カバーネット31を表面にインサート成形して固定している。この本体ピグ30は、以下のようにして製造される。
(1)本体ピグ30を成形する金型の成形室にカバーネット31を仮止めした後に、金型を型締めする。
(2)金型の成形室に、加熱して熔融状態にあるプラスチックを注入する。
(3)プラスチックを冷却した後、金型から脱型する。
この状態で、プラスチック製の本体ピグ30の表面にカバーネット31が固定される。カバーネット31をインサート成形して固定している本体ピグ30は、カバーネット31の網目33に、本体ピグ30を成形するプラスチックが充填される。したがって、この構造の洗管ピグ3は、本体ピグ30の表面がカバーネット31の表面と同一面にある。
カバーネット31を仮止めしている金型の成形室に、発泡するプラスチックを注入して、発泡成形された本体ピグ30の表面に、カバーネット31がインサート成形された洗管ピグ3を製造できる。この洗管ピグ3は、本体ピグ30の表面にできる非発泡層34を、図5と図6に示すように、カバーネット31のプラスチックモノフィラメント32の表面に沿って設けることができる。この本体ピグ30は、非発泡層34をカバーネット31のプラスチックモノフィラメント32で補強する構造となり、本体ピグ30の損傷を最も有効に防止できる。
表面に非発泡層を設けないプラスチック発泡体の本体ピグ30は、表面を柔軟にできる。この本体ピグ30は、図7に示すように、カバーネット31よりも大きい形状とし、これをカバーネット31に入れて、図8に示すように、柔軟な表面をカバーネット31の網目33に突出できる。この構造の洗管ピグ3は、カバーネット31の網目33に侵入する本体ピグ30の表面部分を、カバーネット31の表面からさらに突出でき、またカバーネット31と同一面とすることもできる。この洗管ピグは、カバーネット31と本体ピグ30とを別々に製造する。別々に製造されたカバーネット31に本体ピグ30を入れて製作される。
本体ピグ30の表面を被覆するカバーネット31は、プラスチックモノフィラメント32を網状としたもので、本体ピグ30の一部を網目33から外部に表出させる大きさの網目33としている。プラスチックモノフィラメント32は、ナイロン繊維やウレタン繊維のモノフィラメント32が適している。ナイロン繊維やウレタン繊維のカバーネット31は強靱で、水道管の内面を破損しない状態で擦り洗いしながら移動できる。ただ、本発明の洗管ピグは、カバーネットのプラスチックモノフィラメントを、ナイロン繊維やウレタン繊維には特定しない。カバーネットのプラスチックモノフィラメントには、たとえばポリエステル繊維など、他の全ての強靱なプラスチックモノフィラメントも使用できる。プラスチックモノフィラメント32の太さは、好ましくは0.3mm〜1mmである。ただ、プラスチックモノフィラメントには、0.2mmよりも太く、1.5mmよりも細いものも使用できる。プラスチックモノフィラメント32は、太くして強靱にできる。ただ、太すぎるプラスチックモノフィラメントは、柔軟に変形し難くなって、水道管の内面にぴったりと沿い難くなる。反対に細いプラスチックモノフィラメントは、柔軟で水道管の内面にぴったりと沿って内面全体を綺麗に擦り洗いできるが、強度が低下して切れやすくなる。したがって、プラスチックモノフィラメントは、強度と柔軟性を考慮し、さらに水道管の内面の洗浄状態を考慮して、前述の範囲とする。
ウレタン繊維のモノフィラメント32からなるカバーネット31は、プラスチックモノフィラメント32自体に伸縮性があるので、本体ピグ30と一緒に伸縮する。したがって、このカバーネット31の洗管ピグ3は、カバーネット31と本体ピグ30の両方を弾性的に水道管1の内面に押圧して、擦り洗いできる。ただし、本発明の洗管ピグは、カバーネットのプラスチックモノフィラメントに必ずしも伸縮性のあるモノフィラメントを使用する必要はない。それは、プラスチックモノフィラメントを網状に連結する構造で、カバーネットを本体ピグと一緒に伸縮できるからである。たとえば、網状であるカバーネット31は、その引っ張り方向によって、伸縮性が生じる。このため、伸縮性がないプラスチックモノフィラメントを網状に連結したカバーネットであっても、網目の形状を変形させる方向(網目の対角線方向)に伸縮させて、本体ピグと一緒に伸縮できる。また、図9に示すように、軟質のプラスチックシート35を切断し、これを拡開して製造されるカバーネット31は、矢印で示す方向に伸縮性があるので、伸縮方向を本体ピグの円周方向として、カバーネットと本体ピグとを一緒に伸縮させて、水道管の内面に押圧して擦り洗いできる。
また、図10に示すように、伸縮しないプラスチックモノフィラメント32を波形に成形して、伸縮性を実現できる。このプラスチックモノフィラメント32を網状に加工して、伸縮性のあるカバーネット31にできる。
さらに、プラスチックモノフィラメントは、図11に示すように、表面をプラスチックコーティングすることもできる。この図に示すプラスチックモノフィラメント32は、複数の細い繊維37Aを撚り合わせた撚糸37の表面をプラスチックでコーティングしている。このプラスチックモノフィラメント32は、全体を1本のプラスチック繊維とはせず、細い繊維37Aを撚り合わせた撚糸37の表面に、一体的なプラスチックの表面層38を設けて、プラスチックモノフィラメント32としている。すなわち、本明細書において、プラスチックモノフィラメントとは、1本のプラスチック繊維のみでなく、複数のプラスチック繊維を束ねて、表面をプラスチックコーティングしたモノフィラメントも含む広い意味で使用する。図11のプラスチックモノフィラメント32は、撚糸37の表面をプラスチックの表面層38でコーティングしているので、細い繊維37Aが損傷して分離するのを有効に阻止できる。このため、このプラスチックモノフィラメントからなるカバーネットにおいても、繊維が損傷して水道管の内面に残存して、水道水に混在して排出されることはない。
さらに、図11に示すプラスチックモノフィラメントは、表面に研磨粒39を付着している。この研磨粒39は、撚糸37の表面をコーティングする工程で、プラスチックモノフィラメントの表面に付着することができる。研磨粒39は、たとえば、撚糸37の表面をコーティングするバインダーを介して表面に付着できる。このプラスチックモノフィラメント32は、撚糸37の表面にバインダーを塗布してコーティングした後、研磨粒39を吹き付けて、表面層38の表面に研磨粒39を付着できる。あるいは、プラスチックモノフィラメント32は、研磨粒39を混合したバインダーを撚糸37の表面に塗布して、研磨粒39を表面層38から表出させることができる。このプラスチックモノフィラメント32は、図12に示すように、表面層38に研磨粒39を埋設する状態で配設できるので、研磨粒39をしっかりと付着できる。このように、表面に研磨粒39を備えるプラスチックモノフィラメント32で製作されるカバーネットは、水道管の内面をより効果的に擦り洗いできる特長がある。
カバーネット31の網目33は、約3mm〜5mmとする。ただし、カバーネットは、その網目を、1mmよりも大きく、10mmよりも小さくすることもできる。カバーネットの網目が小さすぎると、カバーネットが本体ピグの全面を覆う状態となって、本体ピグを網目から外部に表出できなくなる。この洗管ピグは、本体ピグで水道管の内面を擦り洗いできなくなる。したがって、カバーネット31の網目33は、1mmよりも大きくして、本体ピグ30を網目33から外部に表出させる。
カバーネット31は、縦横に平行に配列しているプラスチックモノフィラメント32を直交する交点で連結して網状とすることができる。このカバーネット31は、熱可塑性のプラスチック繊維であるプラスチックモノフィラメント32の交点を熱溶着してなる網材とすることができる。あるいは、カバーネット31は、プラスチック繊維の交点をバインダーで接着して網状とすることもできる。あるいはまた、カバーネット31は、図9に示すように、プラスチックシート35を所定の間隔で所定の長さに切断し、切断部分を拡開するように引っ張って網状にすることもできる。このカバーネット31は、切断幅(W)がプラスチックモノフィラメント32の太さを決定し、切断長さ(L)が網目33の大きさを特定する。カバーネット31は、プラスチックモノフィラメント32の結合状態で網目33の形状が異なる。したがって、本明細書において、網目の大きさとは、多角形の場合は、その対角線の長さを意味するものとする。以上のようにして網状に成形されるカバーネットは、図示しないが、表面全体をプラスチックコーティングすることもできる。このカバーネットは、プラスチックモノフィラメントの連結部を、プラスチックの表面層で被覆して補強できる。さらに、このカバーネットは、全体の表面をコーティングするプラスチックの表面層を介して、表面に研磨粒を付着することもできる。
図4と図5の洗管ピグ3は、折曲部6を、可撓性のある軟質ウレタン樹脂等の軟質プラスチックをロッド状に成形したものとしている。プラスチックでロッド状に成形している折曲部6は、一端を擦洗ピグ4に埋設して連結し、他端をガイドピグ5に埋設して連結している。この折曲部6は、擦洗ピグ4とガイドピグ5に埋設する部分に複数の枝6Aを突出するように設けている。この形状の折曲部6は、擦洗ピグ4とガイドピグ5に抜けないように連結できる。
ロッド状の折曲部6は、擦洗ピグ4とガイドピグ5とを離して連結すると共に、細長いロッド部を曲がりやすくする。この構造の洗管ピグ3は、ガイドピグ5と擦洗ピグ4を分岐管2から水道管1に、また水道管1から分岐管2にスムーズに移送できる。とくに、水道管1から細い分岐管2にスムーズにガイドピグ5と擦洗ピグ4を移送できる。それは、分岐管2にガイドピグ5があって、擦洗ピグ4が水道管1にある状態で、分岐管2のガイドピグ5が加圧流体に圧送されて、折曲部6を介して水道管1内の擦洗ピグ4を引っ張って分岐管2に移送できるからである。また、ガイドピグ5が水道管1から分岐管2に移送されるときに、細長いロッド状の折曲部6が曲がりやすく、ガイドピグ5を水道管1から分岐管2にスムーズに移送できる効果もある。さらに、ロッド状の折曲部6は、ガイドピグ5が分岐管2に、擦洗ピグ4が水道管1内にあるとき、擦洗ピグ4が加圧流体で圧送されてロッド状の折曲部6を後ろから押すこともでき、ガイドピグ5と擦洗ピグ4をスムーズに移送することに効果がある。
ただし、本発明は、洗管ピグの折曲部をロッド状には特定しない。折曲部は、たとえば、図示しないが、自由に変形できる紐状とすることもできる。紐状の折曲部は、ガイドピグが分岐管にある状態で、擦洗ピグを水道管に位置させる長さ、たとえば擦洗ピグの外径よりも長くする。折曲部を紐状とする洗管ピグは、加圧流体で圧送される分岐管のガイドピグが、紐状の折曲部を介して水道管の擦洗ピグを引っ張って、水道管から分岐管に移送させる。紐状の折曲部は、変形しやすいので、ガイドピグが水道管から分岐管に移送するときに曲がりやすく、ガイドピグを水道管から分岐管にスムーズに移送できる。
さらに、本発明の洗管ピグは、折曲部6を、擦洗ピグ4の本体ピグ30とガイドピグ5に一体構造とすることもできる。この洗管ピグ3は、図13に示すように、擦洗ピグ4の本体ピグ30と折曲部6とガイドピグ5の全体をプラスチック発泡体で一体的に成形している。この構造は、安価に多量生産できる。さらに、この洗管ピグ3は、全体をプラスチック発泡体で一体成形する工程で、本体ピグ30の表面にカバーネット31をインサート成形して固定することができる。この洗管ピグ3の折曲部6は、本体ピグ30とガイドピグ5を成形するプラスチック発泡で成形される。この洗管ピグ3は、折曲部6をガイドピグ5よりも細く成形して、曲がりやすくしている。細く成形される折曲部6は、表面に非発泡層36を設けて引っ張り強度を強くできる。
ガイドピグ5は、水道管1を洗浄するためのものではなく、擦洗ピグ4を水道管1から分岐管2に引っ張り上げるために設けている。したがって、ガイドピグ5は、分岐管2内をスムーズに圧送される外径に製作される。水道管1に連結している分岐管2の内径は、ほとんどが75mmである。ガイドピグ5は、この内径の分岐管2に加圧流体で圧送されるように、外径を80mm〜150mmとする。ガイドピグ5は、擦洗ピグ4と同じように、分岐管2の内面に弾性的に押圧される状態で、加圧流体に圧送される。
ガイドピグ5は、擦洗ピグ4と同じように、弾性変形材を円柱状に加工して製作される。弾性変形材は、ウレタン樹脂やEVA等の軟質のプラスチック発泡体である。弾性変形材は、プラスチック発泡体に代わって、ゴム状弾性体を気密に閉塞して、内部に気体を充填する構造とすることもできる。図のガイドピグ5は円柱状としているが、ガイドピグは、必ずしも円柱状とする必要はなく、分岐管内をスムーズに圧送できる他の外形とすることもできる。ガイドピグは、図示しないが、球形状とすることもできる。球形状のガイドピグは、外径である直径を80mm〜150mmとすることができる。さらに、ガイドピグは、側面の一部にテーパー面を有する円柱状や円錐台形状とすることもできる。これらのガイドピグも、底面の外径を80mm〜150mmとして分岐管内をスムーズに圧送できる。
以上の洗管ピグ3は、以下のようにして地中に埋設している水道管1を洗浄する。
(1)洗管ピグ3で洗浄する領域の両側、すなわち送り込み側の分岐管2の外側と、取り出し側の分岐管2の外側に連結している仕切弁8を閉弁する。
(2)分岐管2と消火栓等を連結しているフランジの止ネジを外して、送り込み側と取り出し側の消火栓等を外して分岐管2の先端を開口する。
(3)図2に示すように、送り込み側の分岐管2の開口端に、両フランジ短管10を介して三フランジY字管11を連結する。さらに、図3に示すように、取り出し側の分岐管2の開口端に、両フランジ短管10を介して三フランジY字管11を連結する。
両フランジ短管10は、テーパー管10aの両端にフランジ10bを設けている。テーパー管10aは、分岐管2に向かって内径を次第に細くして、三フランジY字管11から挿入される洗管ピグ3を分岐管2に無理なく案内する。したがって、このテーパー管10aは、下端の内径を分岐管2と同じとし、上端の内径を、三フランジY字管11の下端と同じ内径としている。たとえば、図2の三フランジY字管11は、下端の内径を100mmとするので、テーパー管10aは、上端の内径を100mm、下端の内径を75mmとしている。三フランジY字管11は、下端の内径を100mm、上端と分岐端の内径を125mmとしている。
送り込み側の三フランジY字管11は、直管11Aの上端に開閉弁12を介して、加圧流体源24に連結するカップリング13を連結している。分岐管11Bの開口端にも開閉弁14を介して加圧流体源25に連結するカップリング15を連結している。三フランジY字管11には圧力計16を連結して、加圧流体の圧力を検出するようにしている。
取り出し側の三フランジY字管11は、直管11Aの上端に開閉弁17を介してチーズ18を連結し、チーズ18の開口端に開閉弁19、20を介して、加圧流体源26に連結するカップリング21と、真空装置27に連結するカップリング22とを連結している。分岐管11Bの開口端には仕切弁23を連結している。この三フランジY字管11も圧力計16を連結して、加圧流体の圧力を検出するようにしている。
(4)送り込み側の三フランジY字管11の分岐端を開口して洗管ピグ3を入れ、洗管ピグ3を押して直管11Aまで押し込んだ後、分岐端を閉塞する。図の三フランジY字管11は、分岐端に開閉弁14を介してカップリング15を連結しているので、このカップリング15を介して分岐端を加圧空気源25のコンプレッサに連結し、コンプレッサから加圧空気を供給して、洗管ピグ3を直管11Aまで押し込むことができる。
(5)その後、送り込み側の三フランジY字管11の上端に設けているカップリング13を介して加圧流体源24に連結し、加圧流体源24から加圧流体を供給する。加圧流体源24はコンプレッサである。コンプレッサである加圧流体源24は、加圧流体として加圧空気を供給する。供給された加圧空気は、図2に示すように、洗管ピグ3を、三フランジY字管11と両フランジ短管10と分岐管2に通過させ、さらに分岐管2から水道管1に圧送する。水道管1は分岐管2よりも太いので、洗管ピグ3は分岐管2から水道管1に無理なく圧送される。このとき、分岐端のカップリング15を加圧流体源25であるコンプレッサに連結して、ここから三フランジY字管11に加圧空気を供給することもできる。
(6)送り込み側の三フランジY字管11から供給される加圧流体は、洗管ピグ3を送り込み側から取り出し側に圧送する。洗管ピグ3が取り出し側に圧送されると、送り込み側からの加圧空気の供給を停止する。その後、洗管ピグ3を取り出し側から送り込み側に逆方向に圧送して水道管1の内面をさらに擦り洗いする。このとき、取り出し側の三フランジY字管11に連結しているカップリング19を加圧流体源26のコンプレッサに連結し、送り込み側の三フランジY字管11に連結している開閉弁14を開いて空気を排気できる状態とする。取り出し側から供給される加圧流体は、洗管ピグ3を取り出し側から送り込み側に逆方向に圧送する。この状態で、取り出し側から送り込み側に逆移送された洗管ピグ3は、その後、再び、送り込み側から取り出し側に圧送される。洗管ピグ3を、送り込み側と取り出し側に繰り返し往復させて、水道管1の内面はより綺麗に擦り洗いされる。水道管1の内面を往復するように圧送される洗管ピグ3は、擦洗ピグ4の本体ピグ30の表面とカバーネット31の両方で水道管1の内面を擦り洗いする。
(7)水道管1の内面を往復して綺麗に擦り洗いした洗管ピグ3は、取り出し側の三フランジY字管11から外部に取り出される。このとき、送り込み側から加圧流体を供給して、洗管ピグ3の先端に連結しているガイドピグ5を水道管1から分岐管2に移送する。ガイドピグ5は擦洗ピグ4よりも細く、また折曲部6を介して擦洗ピグ4に連結しているので、水道管1から分岐管2にスムーズに移送される。このとき、取り出し側の三フランジY字管11に連結している真空装置27で空気を強制的に排出して、ガイドピグ5を水道管1から分岐管2にスムーズに移送することができる。
(8)分岐管2に移送されたガイドピグ5は、送り込み側から供給される加圧空気に圧送されて、分岐管2を上昇する。このときも、取り出し側の三フランジY字管11に連結している真空装置27で空気を強制的に排気して、ガイドピグ5をスムーズに分岐管2に上昇できる。
(9)分岐管2を上昇するガイドピグ5は、折曲部6を介して擦洗ピグ4を引っ張って、水道管1から分岐管2に移送する。ガイドピグ5と擦洗ピグ4の両方が分岐管2に移送された洗管ピグ3は、加圧空気で分岐管2を上昇する方向に圧送され、取り出し側の分岐管2から外部に排出される。
以上のように加圧流体に加圧空気を使用すると、洗管ピグ3を速やかに分岐管2と水道管1に圧送できる。ただし、加圧流体には加圧液体、すなわち水を加圧して供給することもできる。この場合、加圧流体源は、水を加圧して排出できるタービンポンプ等の水ポンプである。
以上の実施例は、消火栓と空気管と泥吐き部のいずれかからなる分岐管2を使用して、洗管ピグ3を水道管1に入れ、また排出するので、水道管1に洗管ピグ3を出し入れする分岐管2を連結する必要がない。ただ、水道管に、これよりも細い分岐管を連結して、この連結された分岐管から洗管ピグを水道管に出し入れすることもできる。この場合、洗管ピグは、水道管よりも細い分岐管を利用して、水道管に出し入れできることから、水道管に細い分岐管を連結し、この分岐管から出し入れできる。したがって、水道管に分岐管を連結するとしても、細い分岐管を連結するので、分岐管の連結を簡単に経済的にできる。