JPH07248091A - 管内流路閉塞具 - Google Patents

管内流路閉塞具

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JPH07248091A
JPH07248091A JP6067951A JP6795194A JPH07248091A JP H07248091 A JPH07248091 A JP H07248091A JP 6067951 A JP6067951 A JP 6067951A JP 6795194 A JP6795194 A JP 6795194A JP H07248091 A JPH07248091 A JP H07248091A
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pipe
flexible tube
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JP6067951A
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Susumu Yasuda
享 安田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管内の任意の箇所まで簡単に侵入することが
でき且つその場所で流路を確実に臨時的に閉塞すること
ができる管内流路閉塞具の提供を目的とし、これによっ
て例えば上記薬剤清掃等による良好な清掃を可能とせん
ことを目的とする。 【構成】 流体管の管内に挿脱自在に挿入されて、一次
的に管内の流路を閉塞する管内流路閉塞具であって、少
なくとも管内に挿脱自在に挿入することができる可撓性
チューブ10とその先頭部11に取り付けられる膨縮自在の
風船部材30とを有し、可撓性チューブ10にはその先頭部
11の少なくとも側周面11a に複数の通孔20を設けると共
に風船部材30を通孔20のある側周面11a を覆う形で取り
付けることで、可撓性チューブ10から通孔20を通って風
船部材30へ出入りせられる空気等の流体により、風船部
材30を可撓性チューブ10の先頭部側周面11a に沿った収
縮状態と先頭部側周面11a から膨張した状態にすること
ができるよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排水管等の流体管内に
挿脱自在に挿入されて、一次的に管内の流路を閉塞する
ことができる管内流路閉塞具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば家庭内の台所、洗面所、ト
イレ等における排水管内を清掃等するための道具とし
て、管の口からジェット水流を噴入するようなパイプク
リーナが提供されている。また必要に応じて棒の先端に
束子を取り付けたようなものを使用したりしている。ま
た管の口等から薬剤を流して管内付着物を除去するよう
なこともなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ジェッ
ト水流を用いるものでは、ある程度の管内径を必要とす
るのと、曲がりくねった管では十分に内部に効果が及ば
ない問題があり、また棒の先に束子をつけたようなもの
でも、十分に曲がりくねった管内には十分に挿入するこ
とができない欠点があった。一方、管の口等から薬剤を
流して管内付着物を除去する方法の場合においても、薬
品が流れ去ってしまうため、管内の目的の場所を十分に
清掃することができない問題があった。
【0004】そこで本発明は管内の任意の箇所まで簡単
に侵入することができ且つその場所で流路を確実に臨時
的に閉塞することができる管内流路閉塞具の提供を目的
とし、これによって例えば上記薬剤清掃等による良好な
清掃を可能とせんことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の管内流路閉塞具は、水管等の流体管の管内
に挿脱自在に挿入されて、一次的に管内の流路を閉塞す
る管内流路閉塞具であって、少なくとも管内に挿脱自在
に挿入することができる可撓性チューブと該可撓性チュ
ーブの先頭部に取り付けられる膨縮自在の風船部材とを
有し、前記可撓性チューブにはその先頭部の少なくとも
側周面に複数の通孔を設けると共に前記風船部材を前記
通孔のある側周面を覆う形で取り付けることで、前記可
撓性チューブから前記通孔を通って風船部材へ出入りせ
られる空気等の流体により、該風船部材を可撓性チュー
ブの先頭部側周面に沿った収縮状態と先頭部側周面から
膨張した状態にすることができるよう構成したことを第
1の特徴としている。また本発明の管内流路閉塞具は、
上記第1の特徴に加えて、風船部材を取り付けた可撓性
チューブの先頭部を別体として、可撓性チューブ本体に
対して着脱自在に接続されるよう構成したことを第2の
特徴としている。また本発明の管内流路閉塞具は、上記
第1又は2の特徴に加えて、風船部材の外側面の少なく
とも一部周囲を吸水膨張性材で構成していることを第3
の特徴としている。また本発明の管内流路閉塞具は、上
記第1又は2の特徴に加えて、風船部材の外側面を蛇腹
状の凹凸形状としていることを第4の特徴としている。
また本発明の管内流路閉塞具は、上記第1から4の何れ
かの特徴に加えて、風船部材を取り付けた可撓性チュー
ブの先頭部の先端に、可撓性チューブを管内へ侵入させ
るための案内ボールを取り付けたことを第5の特徴とし
ている。また本発明の管内流路閉塞具は、上記第1から
5の何れかの特徴に加えて、可撓性チューブの前記風船
部材が取り付けられる部分よりも少し手前の位置に一定
以上の内圧が加わった場合に開口する泡放出孔を設け、
可撓性チューブの基端で加温空気を供給できるヒータ付
空気供給手段と接続自在としたことを第6の特徴として
いる。
【0006】
【作用】上記本発明の第1の特徴によれば、可撓性チュ
ーブを先頭部から、その先頭部に取り付けられた風船部
材を収縮させさた状態で、例えば排水管の排水口に少し
挿入し、次に前記可撓性チューブの基端側から空気を送
って前記風船部材を少し膨らませた後、前記排水口から
水を流すと、排水管内に流れ落ちて行く水の水圧を前記
少し膨らんだ風船部材が受け、極簡単に曲がりくねった
排水管内を水と一緒に押し流されて行く。挿入距離を可
撓性チューブの長さで計っておけば、可撓性チューブが
その長さまで排水管に入った時点で該可撓性チューブの
侵入をストップすることで、前記風船部材が排水管内の
所定の位置に位置付けられる。次に可撓性チューブの基
端側から更に空気を吹き込むことで前記風船部材が十分
に膨らみ、排水管内周壁まで達して該排水管内をその位
置で閉塞する。これによって排水管の流路がその位置で
閉止される。よって清掃用の薬剤等を排水口から流し込
むことで、該薬剤等は排水管内を風船部材の位置まで流
れ、その場所で溜まる。前記清掃処理が終了等すると、
今度は可撓性チューブの基端側から空気を抜くと、風船
部材が萎み、十分に空気を抜くことで風船部材が可撓性
チューブの先頭部側周面に沿うように収縮するので、そ
のまま可撓性チューブを排水管から抜き出せばよい。風
船部材は可撓性チューブの先頭部側周面に沿う形に収縮
するようにしているので、排水管から可撓性チューブを
抜き出す際に、風船部材が邪魔になったり、風船部材が
壁等に引っ掛かったりするのを防止することができる。
即ち第1の特徴によれば、排水管等の流体管内の任意の
位置で、必要な時間だけ臨時的に流路を閉塞することが
できる。また本発明の上記第2の特徴によれば、上記第
1の特徴による作用に加えて、風船部材を取り付けた可
撓性チューブの先頭部を別体として、可撓性チューブ本
体に対して着脱自在に接続されるよう構成したので、挿
入される管の大きさや曲がり具合等に応じて、それに適
した大きさや形等の風船部材を自在に選んで使用するこ
とができる。また本発明の上記第3の特徴によれば、上
記第1又は2の特徴による作用に加えて、風船部材の外
側面の少なくとも一部周囲を吸水膨張性材で構成するこ
とで、該吸水膨張性材が水分を吸収して膨張することに
より、膨張させた風船部材を一層確実に流体管内壁に密
着させることができ、確実な流路の閉塞を確保すること
ができる。また本発明の上記第4の特徴によれば、上記
第1又は2の特徴による作用に加えて、風船部材の外側
面を蛇腹状の凹凸形状とすることで、風船部材を膨張さ
せた際により確実に流体管内壁に密着させることがで
き、確実な流路の閉塞を確保することができる。また本
発明の上記第5の特徴によれば、上記第1から4の特徴
による作用に加えて、風船部材を取り付けた可撓性チュ
ーブの先頭部の先端に、可撓性チューブを管内へ侵入さ
せるための案内ボールを取り付けることで、風船部材を
取り付けた可撓性チューブを排水口等から挿入する際
に、その案内ボールを排水口等に少し挿入した後、前記
排水口から水を流すと、排水管内に流れ落ちて行く水の
水圧を前記案内ボールが受け、極簡単に曲がりくねった
排水管内を水と一緒に押し流されて行く。よって途中で
風船部材を少し膨らませたりする作業を省略することが
できる。また本発明の上記第6の特徴によれば、上記第
1から5の特徴による作用に加えて、可撓性チューブの
前記風船部材が取り付けられる部分よりも少し手前の位
置に一定以上の内圧が加わった場合に開口する泡放出孔
を設けることで、可撓性チューブに接続されたヒータ付
空気供給手段から供給される加温空気を、前記泡放出孔
から泡として、薬剤が入れられた管内に放出することが
でき、これによって薬剤の加温による洗浄力増加と泡に
よる洗浄力の増加を図ることができる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す管内流路閉塞具
の全体構成図、図2の(A)、(B)はそれぞれ可撓性
チューブの先頭部の他の例を示す図、図3の(A)、
(B)はそれぞれ風船部材の他の例を示す図、図4は本
発明の他の実施例を示す管内流路閉塞具の要部構成図、
図5は本発明の管内流路閉塞具の使用例を説明する図、
図6は管内流路閉塞具の使用例を説明する図、図7は本
発明の管内流路閉塞具に空気を送り込む空気供給手段の
1つを示すエアーポンプの例を示す断面図、図8は本発
明の管内流路閉塞具の更に他の実施例を示す図、図9は
図8に示す管内流路閉塞具を用いた使用例を説明する図
である。
【0008】図1において、10はビニール製等の可撓性
チューブで、排水管等の流体管内に十分な距離を侵入で
きるような長さを有し、その先頭部11の側周面11a に複
数の通孔20を均一に分散させて設けている。そして風船
部材30を前記通孔20のある先頭部11の側周面11a を覆う
形で取り付けている。この図1に示す実施例では先頭部
11の先端11b が風船部材30内に先端近くまで十分に侵入
した状態に構成されている。またこの図1示す実施例で
は先頭部11の先端11b は開口させているが、閉止させて
おいてもよい。前記風船部材30は例えばゴム等の膨縮自
在の材料からなり、内部に空気や水やその他の流体が導
入されることで膨張し、流体が排除されると収縮する。
前記可撓性チューブ10の先頭部11は別体として可撓性チ
ューブ本体12に対して着脱自在に接続することができる
ようにしてもよい。接続は例えばネジ13やピンやその他
の通常用いられる嵌合手段を用いることができる。前記
可撓性チューブ10の基端側に逆止弁14を設けてもよい。
また可撓性チューブ10の基端開口10a に閉塞用栓15を設
けてもよい。
【0009】前記可撓性チューブ10の基端開口10a から
例えば空気を吹き込むことで、その空気が可撓性チュー
ブ10内を通って先頭部11の側周面11a の通孔20から風船
部材30内に送り込まれ、該風船部材30を図1の一点鎖線
で示すように周囲へ膨張させる。一方、前記可撓性チュ
ーブ10の基端開口10a から空気を抜くと風船部材30は収
縮し、図1の破線で示すように先頭部11の側周面11a に
沿う。強力に真空吸引すれば、先頭部11の側周面11a に
沿って密着する。また先頭部11の先端11b を風船部材30
内に先端近くまで侵入した状態にしているので、収縮し
た際に風船部材30が前に垂れたりしない。よって風船部
材30を取り付けた可撓性チューブ10を管から抜き出す際
に風船部材が邪魔になって抜け難くなるといったことが
回避される。
【0010】図2はそれぞれ可撓性チューブ10の先頭部
11の他の例を示す図で、(A)は風船部材30内に先端近
くまで深く侵入させた可撓性チューブ10の先頭部11の先
端11b を少し外方へ拡開させた例を示す。これにより風
船部材30を収縮させた際に該風船部材30が先頭部11の先
端11b に垂れたりすることなく、破線で示すように、先
端11b に沿って収縮させることができる。また(B)に
示す例では、可撓性チューブ10の先頭部11の先端11b は
閉塞し、風船部材30は先端11b を除いた通孔20のある側
周面11a を覆う形で取り付けている。このように風船部
材30を側周面11a だけを覆うようにして取り付けること
で、収縮させた際に確実に側周面11a に沿った状態とな
り、管からの抜き出しが容易となる。
【0011】図3はそれぞれ風船部材の他の例を示す図
で、(A)は風船部材30の外側面の少なくとも一部周囲
を吸水膨張性材31で構成したものである。吸水膨張性材
31を用いることで、風船部材30を膨張させた際に、水分
を吸収した吸水膨張性材31が膨張することで一層確実に
風船部材30を流体管内壁に密着させることができる。ま
た(B)に示す例では、風船部材30の外側面を蛇腹状の
凹凸形状32としたものである。風船部材30の外側面を蛇
腹状の凹凸形状32とすることで、風船部材30を膨張させ
た際に凹凸形状32によって確実に流体管内壁に密着させ
ることができ、確実な流路の閉塞を確保することができ
る。
【0012】図4は管内流路閉塞具の他の例を示してお
り、本実施例では、風船部材30を取り付けた可撓性チュ
ーブ10の先頭部11の先端11b に、可撓性チューブ10を管
内へ侵入させるための案内ボール40を取り付けたもので
ある。案内ボール40は紐41によって、先頭部11の先端11
b に着脱自在にネジ50嵌合されて取り付けられている。
案内ボール40は、例えばピンポン玉や発砲スチロール球
等、水流による水圧を受けて容易に押し流されることが
できるボールとする。案内ボール40を例えば排水口等に
少し挿入した後排水口から水を流すと、排水管内に流れ
落ちて行く水の水圧を案内ボール40が受け、極簡単に曲
がりくねった排水管内を水と一緒に押し流されて奥へ侵
入して行くので、これに伴って可撓性チューブ10を管内
に侵入させて行くことができる。
【0013】次に本発明の管内流路閉塞具の使用の一例
を図5、図6を用いて説明する。図5に示す様な洗面排
水管1のニの位置で管1の流路を閉塞する場合、先ず排
水口2から風船部材30を萎んだ(図6の破線で示す)収
縮した状態にして可撓性チューブ10を挿入し、少し入っ
たイの位置で、可撓性チューブ10の基端開口10a から空
気を吹き込み、風船部材30を管1内壁に達しない程度に
少し膨張させる(図6の一点鎖線で示す)。次に水道カ
ラン3等を開いて水を排水口2から流入させると、排水
管1内に流れ落ちて行く水の水圧を前記少し膨らんだ風
船部材30が受け、押し流され、また浮力でロの位置まで
達し、さらに水を流すことでハの位置まで押し流された
後、一気に下方へ流される。よって挿入距離を可撓性チ
ューブ10の長さで計っておけば、可撓性チューブ10がそ
の長さまで排水管1に入った時点で該可撓性チューブ10
の侵入をストップすることで、前記風船部材30を排水管
1内の所定の位置ニに位置付けられる。次に可撓性チュ
ーブ10の基端開口10a からさらに空気を吹き込むことで
前記風船部材30が十分に膨らみ(図6の実線で示す)、
排水管1内周壁まで達して該排水管1内流路をその位置
で閉塞する。よって清掃用の薬剤等を排水口2から流し
込むことで、該薬剤等は排水管1内を風船部材30のある
ニの位置まで流れ、その場所で溜まり、排水口2からニ
の位置までの排水管1内が清掃される。清掃作業が終了
すると、可撓性チューブ10の基端開口10a から空気を抜
くことで風船部材30が収縮し、可撓性チューブ10の先頭
部11の側周面11a に沿った位置まで収縮する(図6の破
線で示す)。勿論、可撓性チューブ10の基端開口10a か
ら真空吸引すれば、風船部材30を側周面11a に密着する
状態に収縮させることができる。よって可撓性チューブ
10を排水口2側から引き抜けば、風船部材30を取り付け
た先頭部11までを容易に抜き出すことができる。
【0014】上述した使用例では、図2の(B)に示す
先頭部11を持つ可撓性チューブ10について説明したが、
図1や図2の(A)に示す先頭部11を持つ可撓性チュー
ブ10を用いた場合も同様である。一方、図4に示すよう
な案内ボール40を設けた可撓性チューブ10を使用する場
合には、排水口2から流入される水流の水圧を案内ボー
ル40で受けることができるので、よって途中で風船部材
30を少し膨らませたりする作業を省略することができ
る。また上記において可撓性チューブ10の基端開口10a
からの空気の吹き込みは、人力で行うこともできるが、
図7に示すエアーポンプ60等の空気供給手段を用い、後
端62側から吸い込んだ空気を先端61側から可撓性チュー
ブ10に導入するようにしてもよい。前記空気供給手段
は、可撓性チューブ10や風船部材30の規模に応じて手動
エアーポンプ、電動エアーポンプ、コンプレッサー等を
用いることができる。また清掃作業期間中において風船
部材30を膨張状態に保持するのは、前記可撓性チューブ
10の基端開口10a に設けた閉塞用栓15で可撓性チューブ
10を閉塞することで容易に行うことができる。
【0015】次に本発明の管内流路閉塞具の更に他の実
施例を図8に沿って説明する。この例では、可撓性チュ
ーブ10の先頭部11の風船部材30が取り付けられる部分よ
りも少し手前の位置に一定以上の内圧が加わった場合に
開口する泡放出孔70を設けている。このように構成する
ことで、可撓性チューブ10に対して加温空気を供給でき
るヒータ付エアーポンプ80やヒータ付設のコンプレッサ
ーを接続し、風船部材30で閉塞され且つ薬剤等が入れら
れた管1内に対して前記ポンプ80から加温空気を供給す
ることで、可撓性チューブ10が一定以上の内圧になる
と、加温空気が泡Sとなって管1内に継続的に放出され
る。これにより前記供給導入された薬剤の温度を上げて
その効き目を上げることができ、また泡Sによる汚れ等
の除去効果を上げることができる。
【0016】図9は図8に示す管内流路閉塞具を用いた
応用例を示す。小便器4を自動的に清掃することができ
るようになされている。即ちヒータ付エアーポンプ80や
ヒータ付設のコンプレッサーに接続された可撓性チュー
ブ10の先頭部11を小便器4の排水管5内に挿入し、風船
部材30で管5内を閉塞し、前記ヒータ付エアーポンプ80
から加温空気を供給して管5内に泡Sを放出しながら、
循環ポンプ90により前記排水管5内から吸引管91を介し
て吸引した薬剤を供給管92から小便器4の最上部に循
環、噴出させる。93は供給管92固定用の吸盤である。以
上のように構成することで、例えば清掃運転を夕方にセ
ットすれば、朝には清掃が完了している。
【0017】以上の実施例では排水管1、5を用いて説
明したが、本発明の管内流路閉塞具は排水管以外の水
管、液管、空気管その他の流体管に適用されるものであ
る。また実施例では可撓性チューブ10には空気を供給し
て風船部材30を膨張させているが、例えば水等の流体を
入れて膨張させることも可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上の構成よりなり、請求項1
に記載の管内流路閉塞具によれば、可撓性チューブを管
内の目的とする位置まで容易に侵入させることができ、
またその位置で風船部材を膨張させることで、流体管の
流路を望む位置で確実に閉塞することができる。よって
薬剤等による管内の洗浄の際、少量の薬剤で目的とする
場所を十分に清掃することができ、且つ薬剤等を無駄に
垂れ流したりすることを予防することができる。しかも
風船部材は可撓性チューブの先頭部側周面に沿う形に収
縮するように取り付けているので、排水管から可撓性チ
ューブを抜き出す際には、風船部材が邪魔になったり、
風船部材が壁等に引っ掛かったりするのを防止すること
ができ、スムーズに抜き取ることができる。また請求項
2に記載の管内流路閉塞具によれば、請求項1に記載の
構成による効果に加えて、風船部材を取り付けた可撓性
チューブの先頭部を別体として、可撓性チューブ本体に
対して着脱自在に接続されるよう構成したので、挿入さ
れる管の大きさや曲がり具合等に応じて、それに適した
大きさや形等の風船部材を自在に選んで使用することが
できる。また請求項3に記載の管内流路閉塞具によれ
ば、請求項1または2に記載の構成による効果に加え
て、風船部材の外側面の少なくとも一部周囲を吸水膨張
性材で構成したので、該吸水膨張性材が水分を吸収して
膨張することにより、膨張させた風船部材を一層確実に
流体管内壁に密着させることができ、確実な流路の閉塞
を確保することができる。また請求項4に記載の管内流
路閉塞具によれば、請求項1または2に記載の構成によ
る効果に加えて、風船部材の外側面を蛇腹状の凹凸形状
としているので、風船部材を膨張させた際により確実に
流体管内壁に密着させることができ、確実な流路の閉塞
を確保することができる。また請求項5に記載の管内流
路閉塞具によれば、請求項1〜4の何れかに記載の構成
による効果に加えて、風船部材を取り付けた可撓性チュ
ーブの先頭部の先端に、可撓性チューブを管内へ侵入さ
せるための案内ボールを取り付けたので、可撓性チュー
ブを排水口等から挿入する際に、前記案内ボールにより
容易に挿入することができ、挿入途中で風船部材を少し
膨らませたりする作業を省略することができる。また請
求項6に記載の管内流路閉塞具によれば、請求項1〜5
の何れかに記載の構成による効果に加えて、可撓性チュ
ーブの前記風船部材が取り付けられる部分よりも少し手
前の位置に一定以上の内圧が加わった場合に開口する泡
放出孔を設け、可撓性チューブの基端で加温空気を供給
できるヒータ付空気供給手段と接続自在としたので、可
撓性チューブに接続されたヒータ付空気供給手段から供
給される加温空気を、前記泡放出孔から泡として、薬剤
が入れられた管内に放出することができ、これによって
薬剤の加温による洗浄力増加と泡による洗浄力の増加を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す管内流路閉塞具の全体構
成図である。
【図2】それぞれ可撓性チューブの先頭部の他の例を示
す図である。
【図3】それぞれ風船部材の他の例を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す管内流路閉塞具の要
部構成図である。
【図5】本発明の管内流路閉塞具の使用例を説明する図
である。
【図6】管内流路閉塞具の使用例を説明する図である。
【図7】本発明の管内流路閉塞具に空気を送り込む空気
供給手段の1つを示すエアーポンプの例を示す断面図で
ある
【図8】本発明の管内流路閉塞具の更に他の実施例を示
す図である。
【図9】図8に示す管内流路閉塞具を用いた使用例を説
明する図である。
【符号の説明】
10 可撓性チューブ 11 先頭部 11a 側周面 20 通孔 30 風船部材 31 吸水膨張性材 32 凹凸形状 40 案内ボール 60 エアーポンプ 70 泡放出孔 80 ヒータ付エアーポンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水管等の流体管の管内に挿脱自在に挿入
    されて、一次的に管内の流路を閉塞する管内流路閉塞具
    であって、少なくとも管内に挿脱自在に挿入することが
    できる可撓性チューブと該可撓性チューブの先頭部に取
    り付けられる膨縮自在の風船部材とを有し、前記可撓性
    チューブにはその先頭部の少なくとも側周面に複数の通
    孔を設けると共に前記風船部材を前記通孔のある側周面
    を覆う形で取り付けることで、前記可撓性チューブから
    前記通孔を通って風船部材へ出入りせられる空気等の流
    体により、該風船部材を可撓性チューブの先頭部側周面
    に沿った収縮状態と先頭部側周面から膨張した状態にす
    ることができるよう構成したことを特徴とする管内流路
    閉塞具。
  2. 【請求項2】 風船部材を取り付けた可撓性チューブの
    先頭部を別体として、可撓性チューブ本体に対して着脱
    自在に接続されるよう構成したことを特徴とする請求項
    1に記載の管内流路閉塞具。
  3. 【請求項3】 風船部材の外側面の少なくとも一部周囲
    を吸水膨張性材で構成していることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の管内流路閉塞具。
  4. 【請求項4】 風船部材の外側面を蛇腹状の凹凸形状と
    している請求項1又は2の何れかに記載の管内流路閉塞
    具。
  5. 【請求項5】 風船部材を取り付けた可撓性チューブの
    先頭部の先端に、可撓性チューブを管内へ侵入させるた
    めの案内ボールを取り付けたことを特徴とする請求項1
    から4の何れかに記載の管内流路閉塞具。
  6. 【請求項6】 可撓性チューブの前記風船部材が取り付
    けられる部分よりも少し手前の位置に一定以上の内圧が
    加わった場合に開口する泡放出孔を設け、可撓性チュー
    ブの基端で加温空気を供給できるヒータ付空気供給手段
    と接続自在とした請求項1から5の何れかに記載の管内
    流路閉塞具。
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