JP2006336149A - 皮膚洗浄用布帛およびその製造方法 - Google Patents
皮膚洗浄用布帛およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006336149A JP2006336149A JP2005162358A JP2005162358A JP2006336149A JP 2006336149 A JP2006336149 A JP 2006336149A JP 2005162358 A JP2005162358 A JP 2005162358A JP 2005162358 A JP2005162358 A JP 2005162358A JP 2006336149 A JP2006336149 A JP 2006336149A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fabric
- skin
- dtex
- fiber
- cleaning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Body Washing Hand Wipes And Brushes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
Abstract
本発明は、人体の皮膚面、例えば化粧落としの洗顔において、該布帛を石鹸などと併用して用いることにより、毛穴の底または近傍に埋もれた皮脂または/汚れなどを隅々まで綺麗に落とす効果に優れ、かつ、肌面を傷つけることなく、その効果を直接手の感触で確認しやすい皮膚洗浄用布帛およびその製造方法を提供せんとするものである。
【解決手段】
表面に単繊維繊度が0.001デシテックス以上、1.0デシテックス以下の極細繊維からなる布帛を使用し、裏面に通気性に優れた布帛を使用し、二層構造としたことを特徴とする皮膚洗浄用布帛。
【選択図】なし
Description
(1)表面に単繊維繊度が0.001デシテックス以上、1.0デシテックス以下の極細繊維からなる布帛を使用し、裏面に通気性に優れた布帛を使用し、二層構造としたことを特徴とする皮膚洗浄用布帛。
(2)前記いずれかの布帛がポリエステル系繊維または/およびポリアミド系繊維からなることを特徴とする(1)に記載の皮膚洗浄用布帛。
(3)前記いずれかの布帛がピリジン系抗菌剤を含有することを特徴とする(1)または(2)に記載の皮膚洗浄用布帛。
(4)海島構造または剥離構造を有する複合繊維を用いて製織または編成してなる布帛を熱水中またはアルカリ液中で処理し、海成分を除去、または剥離した後、染色処理を行うことにより得られた、単繊維繊度が0.001デシテックス以上、1.0デシテックス以下の極細繊維からなる布帛と、通気性に優れた布帛とを、二層構造とすることを特徴とする皮膚洗浄用布帛の製造方法。
(5)前記染色処理と同時にピリジン系抗菌剤の付与を行うことを特徴とする(4)に記載の皮膚洗浄用布帛の製造方法
ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維をそれぞれ単独で用いてもよいが、両方を組合わせて使うことも好ましい。ポリエステル系繊維とは、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびこれらの共重合体などからなる繊維であり、ポリアミド系繊維とは、例えばナイロン4、ナイロン6、ナイロン66およびこれらの共重合体などからなる繊維である。
次に、本発明の皮膚洗浄用布帛の製造方法について説明する。
表面に使用する布帛は、海島構造または剥離構造を有する複合繊維を用いて製織または編成等してなる布帛を熱水中またはアルカリ液中で処理し、海成分を除去、または剥離して単繊維繊度が0.001デシテックス以上、1.0デシテックス以下の極細繊維とした後、染色処理を行う。染色処理は公知の液流染色機等を用いて、公知の方法で行うことができ、染料も公知の染料を用いることができる。
なお、抗菌剤としてはピリジン系抗菌剤が好ましく、本発明におけるピリジン系抗菌剤としては、2−クロロ−6−トリクロロメチルピリジン、2−クロロ−4−トリクロロメチル−6−メトキシピリジン、2−クロロ−4−トリクロロメチル−6−(2−フリルメトキシ)ピリジン、ジ(4−クロロフェニル)ピリジン、2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛、ジ(2−ピリジルチオール−1−オキシド)から選ばれた少なくとも1種であり、平均粒子径が1μm以下であることが好ましい。ピリジン系抗菌剤の平均粒子径が1μm以上であると本発明において用いられている合成繊維の繊度が約2μmであるため、繊維に対して抗菌剤が吸尽しにくく、十分な抗菌性能を発揮できないことがあるからである。
[泡の量の測定方法]
泡立ちの測定方法は、まず、布帛を約35℃の湯に3分間浸したのち、洗顔用石鹸“ビオレ”(登録商標)洗顔フォーム(花王(株)製)1gを付け、30秒間揉んで泡を立てた。次にこのとき発生した泡をスプーンで100ccビーカーに移し、泡立ち量を測定した。
表面層の布帛用の繊維として、トータル繊度が110デシテックス、18フィラメント(70島/フィラメント)の海島型ポリエステル複合繊維で、島成分がポリエチレンテレフタレートで海成分がポリエステルの酸成分としてテレフタル酸と5−ナトリウムイソフタル酸の共重合体からなるアルカリ熱水可溶ポリエステルからなる繊維(海島比率は20/80)を用いた。この繊維をタテ密度145本/2.54cm、タテ密度107本/2.54cmの平織りを通常の織機で製織した。得られた生機を130℃×30分間マレイン酸処理することによって海成分を脆化させた後、80℃×45分間水酸化ナトウム水溶液処理することにより、その海成分を完全に除去した。得られた極細繊維の単繊維繊度は0.07デシテックス、織物の厚さは0.11mmであり、密度はタテ糸本数10,150本/2.54cm、ヨコ糸本数は7,490本/2.54cmの高密度織物であった。この織物を2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛1g/lと分散染料でライトブルーに染色した後、9.8MPaの高圧水流で表面処理を行った。この布帛と、裏面層の布帛として繊度75デシテックスの繊維をトリコット編機で編成された開口率が20%、通気量は400cm3/cm2/S、のメッシュ生地とを縁部分で縫い合わせ二層構造の布帛を作製した。
表面層の布帛として、タテ密度150本/2.54cm、タテ密度110本/2.54cmの平織りとする以外は実施例1と同様の方法で二層構造の布帛を得た。なお、得られた表面層の布帛は極細繊維の単繊維繊度は0.07デシテックス、密度はタテ糸本数10,500本/2.54cm、ヨコ糸本数7,700本/2.54cmの高密度織物であった。
布帛を使用せず手で直接洗顔用石鹸“ビオレ” (登録商標)洗顔フォーム(花王(株)製)1gを付け、30秒間揉んで泡を立てた。このときの泡の量は20ccであった。
海島型複合繊維、トータル繊度が110デシテックス、18フィラメント(70島/フィラメント)の海島型ポリエステル複合繊維で、島成分がポリエチレンテレフタレートで海成分がポリエステルの酸成分としてテレフタル酸と5−ナトリウムイソフタル酸の共重合体からなるアルカリ熱水可溶ポリエステルからなる繊維(海島比率は20/80)を用いた。この繊維をタテ密度145本/2.54cm、タテ密度107本/2.54cmの平織りを通常の織機で製織した。得られた生機を130℃×30分間マレイン酸処理することによって海成分を脆化させた後、80℃×45分間水酸化ナトウム水溶液処理することにより、その海成分を完全に除去した。得られた極細繊維の単繊維繊度は0.07デシテックス、織物の厚さは0.11mmであり、密度はタテ糸本数10,150本/2.54cm、ヨコ糸本数は7,490本/2.54cmの高密度織物であった。この織物を2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛1g/lと分散染料でライトブルーに染色した後、9.8MPaの高圧水流で表面処理を行った。
海島型複合繊維、トータル繊度が110デシテックス、18フィラメント(70島/フィラメント)の海島型ポリエステル複合繊維で、島成分がポリエチレンテレフタレートで海成分がポリエステルの酸成分としてテレフタル酸と5−ナトリウムイソフタル酸の共重合体からなるアルカリ熱水可溶ポリエステルからなる繊維(海島比率は20/80)を用いた。この繊維をタテ密度145本/2.54cm、タテ密度107本/2.54cmの平織りを通常の織機で製織した。得られた生機を130℃×30分間マレイン酸処理することによって海成分を脆化させた後、80℃×45分間水酸化ナトウム処理することにより、その海成分を完全に除去した。得られた極細繊維の単繊維繊度は0.07デシテックス、織物の厚さは0.11mmであり、密度はタテ糸本数は10,150本/2.54cm、ヨコ糸本数は7,490本/2.54cmの高密度織物であった。この織物を2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛1g/lと分散染料でライトブルーに染色した後、9.8MPaの高圧水流で表面処理を行った。
Claims (5)
- 表面に単繊維繊度が0.001デシテックス以上、1.0デシテックス以下の極細繊維からなる布帛を使用し、裏面に通気性に優れた布帛を使用し、二層構造としたことを特徴とする皮膚洗浄用布帛。
- 前記いずれかの布帛がポリエステル系繊維または/およびポリアミド系繊維からなることを特徴とする請求項1に記載の皮膚洗浄用布帛。
- 前記いずれかの布帛がピリジン系抗菌剤を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の皮膚洗浄用布帛。
- 海島構造または剥離構造を有する複合繊維を用いて製織または編成してなる布帛を熱水中またはアルカリ液中で処理し、海成分を除去、または剥離した後、染色処理を行うことにより得られた、単繊維繊度が0.001デシテックス以上、1.0デシテックス以下の極細繊維からなる布帛と、通気性に優れた布帛とを、二層構造とすることを特徴とする皮膚洗浄用布帛の製造方法。
- 前記染色処理と同時にピリジン系抗菌剤の付与を行うことを特徴とする請求項4に記載の皮膚洗浄用布帛の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005162358A JP2006336149A (ja) | 2005-06-02 | 2005-06-02 | 皮膚洗浄用布帛およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005162358A JP2006336149A (ja) | 2005-06-02 | 2005-06-02 | 皮膚洗浄用布帛およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006336149A true JP2006336149A (ja) | 2006-12-14 |
Family
ID=37556949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005162358A Pending JP2006336149A (ja) | 2005-06-02 | 2005-06-02 | 皮膚洗浄用布帛およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006336149A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008184711A (ja) * | 2007-01-30 | 2008-08-14 | Asahi Kasei Home Products Kk | クリーナー |
JP2010095813A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Teijin Fibers Ltd | 多層構造織編物および繊維製品 |
JP2010194927A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Teijin Fibers Ltd | 多層構造布帛および繊維製品 |
JP2010233865A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Teijin Fibers Ltd | 洗浄用具 |
CN103057177A (zh) * | 2012-12-30 | 2013-04-24 | 青岛暖倍儿服饰有限公司 | 保暖面料 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0833588A (ja) * | 1994-07-25 | 1996-02-06 | Fushimi:Kk | タオル |
JP2004332149A (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-25 | Toray Ind Inc | 皮膚洗浄用布帛およびその製造方法 |
JP2005095252A (ja) * | 2003-09-22 | 2005-04-14 | Yumiko Mikuni | 洗顔具及びこれを用いた洗顔方法 |
-
2005
- 2005-06-02 JP JP2005162358A patent/JP2006336149A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0833588A (ja) * | 1994-07-25 | 1996-02-06 | Fushimi:Kk | タオル |
JP2004332149A (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-25 | Toray Ind Inc | 皮膚洗浄用布帛およびその製造方法 |
JP2005095252A (ja) * | 2003-09-22 | 2005-04-14 | Yumiko Mikuni | 洗顔具及びこれを用いた洗顔方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008184711A (ja) * | 2007-01-30 | 2008-08-14 | Asahi Kasei Home Products Kk | クリーナー |
JP2010095813A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Teijin Fibers Ltd | 多層構造織編物および繊維製品 |
JP2010194927A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Teijin Fibers Ltd | 多層構造布帛および繊維製品 |
JP2010233865A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Teijin Fibers Ltd | 洗浄用具 |
CN103057177A (zh) * | 2012-12-30 | 2013-04-24 | 青岛暖倍儿服饰有限公司 | 保暖面料 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6775526B2 (ja) | 面ファスナーおよび繊維製品 | |
MXPA02008901A (es) | Telas absorbentes, productos y metodos. | |
JP4575199B2 (ja) | ぬれ感の少ない織編物および繊維製品 | |
JP2006336149A (ja) | 皮膚洗浄用布帛およびその製造方法 | |
JP4742819B2 (ja) | ワイピングクロスおよびその製造方法 | |
JP2007528450A (ja) | 汚染物除去用ポリエステル織物及びその製造方法 | |
JP2010095813A (ja) | 多層構造織編物および繊維製品 | |
JP2007197889A (ja) | 皮革様シート状物およびその製造方法 | |
JP4632007B2 (ja) | 身体洗浄用具 | |
JP2009268795A (ja) | 皮脂取り用布帛および皮脂取り製品 | |
JP5113094B2 (ja) | 撥水性布帛およびその製造方法および繊維製品 | |
JP2008036062A (ja) | 浴用ボディタオル | |
JP5592122B2 (ja) | 洗顔クロス | |
JP4645046B2 (ja) | タオル | |
JP3083690B2 (ja) | カットパイル織物 | |
JP4182805B2 (ja) | 皮膚洗浄用布帛およびその製造方法 | |
KR100554264B1 (ko) | 세정성 및 형태안정성이 우수한 세정용 원단 및 그 제조방법 | |
JP4306340B2 (ja) | 洗顔用布帛およびその製造方法 | |
JP2015012959A (ja) | モップ | |
JP2019180838A (ja) | 面ファスナーおよび繊維製品 | |
JP6958829B1 (ja) | 織物 | |
JP5420993B2 (ja) | 皮脂取りクロスの製造方法 | |
KR100863934B1 (ko) | 목욕용 직물 | |
JPH11241259A (ja) | 不織布、ワイピングクロスおよび表皮材 | |
JP2005274666A (ja) | コンタクトレンズの洗浄方法及びそれに用いるコンタクトレンズ洗浄用布帛 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080528 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101005 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110621 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111018 |