JP2002238797A - 皮膚洗浄用シート及び皮脂除去方法 - Google Patents

皮膚洗浄用シート及び皮脂除去方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体洗浄剤の保持性に優れるとともに、化粧
が施されている場合でも、化粧を落とすことなく皮膚表
面に浮きでた余分な皮脂やメイク汚れを選択的に除去す
ることができ、しかも使用感に優れた皮膚洗浄用シート
及び化粧を落とすことなく皮脂やメイク汚れを選択的に
除去することができる皮脂除去方法を提供することにあ
る。 【解決手段】 液体洗浄剤が、アクリル系繊維を含有す
る三層構造の不織布に含侵されてなる皮膚洗浄用シート
であって、該不織布の表層部は細分割された極細繊維が
分散交路して構成され、中間層部は細分割された極細繊
維が束状で交路して或いは細分割されていない繊維が交
路して構成されていることを特徴とする皮膚洗浄用シー
トとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は皮膚洗浄用シート及
び皮脂除去方法に関する。より詳しくは、液体洗浄剤の
保持性に優れるとともに、化粧が施されている場合で
も、化粧を落とすことなく皮膚表面に浮きでた余分な皮
脂やメイク汚れを選択的に除去することができ、しかも
使用感に優れた皮膚洗浄用シート及び化粧を落とすこと
なく皮脂やメイク汚れを選択的に除去することができる
皮脂除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】過剰な皮脂の分泌により、すぐに化粧が
崩れるといった悩みを抱えている女性が多い。この化粧
くずれは、皮膚から分泌される汗や皮脂などの皮膚上の
汚れが原因である。化粧くずれの原因となる余分な皮脂
やメイク汚れを除去するためには、洗顔料を用いて洗顔
する方法が最も効果的である。しかしながら、一度洗顔
すると再度化粧をする必要があり、特に外出時に容易に
行うことはできない。そこで近年、外出時でも手軽に洗
顔効果を得るために、液体洗浄剤を不織布などのシート
に含浸させたシート状洗浄剤が開発されている。このシ
ート状洗浄剤には液体洗浄剤が含浸されているために、
余分な皮脂やメイク汚れを簡単に除去できるとともに、
特に夏場の暑い時期の使用においてひんやりとした使用
感を得ることができる。しかしながら、シートで皮膚を
擦ることにより汚れや皮脂を除去するものであるから、
化粧を同時に取り除いてしまう。このために、皮脂やメ
イク汚れを除去した後に再度化粧をする必要があった。
【0003】一方、古くから使用されている脂取り紙
は、化粧を落とすことなくメイク汚れや皮脂を除去する
ことができ、外出時においても容易に使用することがで
きる。しかしながら、脂取り紙は一回で除去することが
できる皮脂の量に限度があるために、通常何枚もの脂取
り紙を必要とした。しかも、脂取り紙はごわごわした感
触を与えるために、使用感に優れるものではなかった。
また、特に夏場の暑い時期の使用においては、ひんやり
とした使用感が得られないという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
鋭意研究を行った結果、液体洗浄剤をアクリル系繊維が
含有される三層構造の不織布に含浸することにより、液
体洗浄剤の保持性に優れるとともに、化粧が施されてい
る場合でも、化粧を落とすことなく余分な皮脂やメイク
汚れを選択的に除去することができ、しかも使用感に優
れた皮膚洗浄用シートが得られることを、また、液体洗
浄剤が含浸された不織布を用いて押し拭きすることによ
り、化粧を落とすことなく皮脂やメイク汚れを選択的に
除去することができることを見出し、本発明の完成に至
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
液体洗浄剤が、アクリル系繊維を含有する三層構造の不
織布に含浸されてなる皮膚洗浄用シートであって、該不
織布の表層部は細分割された極細繊維が分散交路して構
成され、中間層部は細分割された極細繊維が束状で交路
して或いは細分割されていない繊維が交路して構成され
ていることを特徴とする皮膚洗浄用シートに関する。請
求項2に係る発明は、前記不織布の目付量が20〜15
0g/mであり、厚みが0.1〜1.0mmであるこ
とを特徴とする請求項1に記載の皮膚洗浄用シートに関
する。請求項3に係る発明は、前記請求項1又は2に記
載の皮膚洗浄用シートが、液体洗浄剤に含まれる成分の
揮発を防ぐことができる包装具に収納されていることを
特徴とする皮膚洗浄用シートに関する。請求項4に係る
発明は、液体洗浄剤が含浸された不織布を化粧が施され
ている皮膚の上で押し拭きして皮脂を除去することを特
徴とする皮脂除去方法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る皮膚洗浄用シ
ートについて、図面を参照しつつ詳述する。本発明に係
る皮膚洗浄用シートは、液体洗浄剤が三層構造の不織布
に含浸されていることを特徴とする。
【0007】液体洗浄剤が含浸される不織布はアクリル
系繊維から構成される。本発明におけるアクリル系繊維
とは、アクリロニトリル又はアクリロニトリルと単量体
から構成される共重合体を紡糸して得られる繊維のこと
である。共重合体を得る際に用いられる単量体は特に限
定されず、アクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニル、塩
化ビニル、メタリルスルホン酸、ポリアルキレングリコ
ール等のようなアクリロニトリルと共重合可能な単量体
であればいずれの単量体も使用することができる。この
場合、アクリロニトリルの含有量は特に限定されない
が、60〜90重量%程度含有されていればよい。
【0008】図1は本発明に係る皮膚洗浄用シートの不
織布(1)の断面を示した概略説明図である。アクリル
系繊維から構成される不織布(1)は、図1の概略説明
図に示されるように表層部(2)と中間層部(3)から
なる三層構造とされる。表層部(2)を構成する繊維
は、細分割された極細繊維が分散交路して構成される。
細分割された極細繊維の繊度は、特に限定されないが、
0.1〜0.001デシテックスとすることが好まし
い。このような極細繊維が用いられる理由は、皮膚の表
面のメイク汚れや余分な皮脂を押し拭きするだけで化粧
を落とすことなく除去することができるからである。ま
た、中間層部に含浸された液体を強固に保持することが
できるからである。しかも一度拭き取った固形状の汚れ
をしっかりと絡めとり、再度皮膚に付着することがない
からである。尚、細分割された極細繊維の断面形状は特
に限定されず、円形であっても、多角形であっても構わ
ない。
【0009】中間層部(3)は細分割された極細繊維が
束状で交路して構成されている。或いは細分割されてい
ない繊維が交路して構成されている。中間層部(3)を
構成するアクリル系繊維は多数の微細な空隙(多孔質)
を有していることが好ましい。この理由は、多数の微細
な空隙が設けられたアクリル系繊維を用いることによ
り、拭き取った余分な皮脂や汗などの液体状の汚れを吸
収するために、拭き取った汚れが皮膚に再付着すること
を防ぐことができるからである。また、中間層部(3)
は極細繊維が束状で交路して構成され或いは細分割され
ていない繊維が交路して構成されているから、表層部
(1)に比べて繊維と繊維との間隙が広くなるように形
成される。このようにして形成された間隙に液体洗浄剤
が保持されている。尚、中間層部(3)を構成するアク
リル系繊維の断面形状は特に限定されず、円形、多角形
などを例示することができる。中間層部(3)を構成す
る繊維の繊度は特に限定されないが、1.0〜2.5デ
シテックス、好ましくは1.5〜2.0デシテックスと
される。不織布(1)は上記のような三層構造から構成
されているから、液体洗浄剤は中間層部に保持されるた
めに液体洗浄剤の保持性に優れる。
【0010】三層構造の不織布(1)の目付量は特に限
定されないが、20〜150g/m 、好ましくは25
〜120g/mとされる。また、不織布(1)の厚み
も特に限定されないが、0.1〜1.0mm、より好ま
しくは0.15〜0.8mmとされる。
【0011】アクリル系繊維から三層構造を有する不織
布を製造する方法も特に限定されず、混式、接着式、ニ
ードルパンチ式、スパンボンド式のいずれも好適に用い
ることができるが、スパンボンド式で製造されることが
好ましい。
【0012】尚、本発明では、不織布(1)にアクリル
系繊維以外の繊維が混合されていても構わない。混合さ
れる繊維は特に限定されないが、ポリエステル系繊維、
レーヨン系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリエチレン
系繊維、ナイロン系繊維等を例示することができる。ア
クリル系繊維以外の繊維を混合する場合、その混合量は
特に限定されないが、アクリル系繊維の含有量が、不織
布(1)中、20〜95重量%、好ましくは35〜90
重量%となるように混合することが好ましい。
【0013】上述した不織布(1)に含浸される液体洗
浄剤の組成は特に限定されないが、洗浄成分として界面
活性剤、アルコール系溶媒、多価アルコール、グリコー
ルエーテル、水のうちの一種以上が配合されることが好
ましい。用いられる界面活性剤は化粧料原料として用い
られるものであれば、いずれの界面活性剤も使用するこ
とができ、具体的には、非イオン界面活性剤、両イオン
性界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性
剤を例示することができる。具体的には、ポリオキシエ
チレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリ
ン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モ
ノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、テトラオ
レイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、モノオレイン酸ポリエチレングリ
コール、モノオレイン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテル等の非イオン界面活性剤を、ラウリルジメチ
ルアミノ酢酸ベタイン、塩化アルキルジアミノエチルグ
リシン液、β‐ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウ
ム、2−アルキル‐N−カルボキシメチル‐N−ヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタイン等の両イオン性界
面活性剤を、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、
塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム塩、塩化
ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等のカチオン界
面活性剤を、金属せっけん、セチル硫酸ナトリウム、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤
を例示することができる。特に本発明では、非イオン界
面活性剤を用いることが好ましく、特に、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンアルキルエーテルを用いることがより好まし
い。界面活性剤を配合する場合、その配合量は特に限定
されないが、液体洗浄剤全量中、0.01〜10.0重
量%、好ましくは0.05〜5重量%とされる。
【0014】また、用いられるアルコール系溶媒は、化
粧料原料として用いられるものであれば、いずれのアル
コール系溶媒も使用することができ、具体的には、エタ
ノール、イソプロピルアルコール等を例示することがで
きる。アルコール系溶媒を配合する場合、その配合量は
特に限定されないが、液体洗浄剤全量中、0.5〜7
0.0重量%、好ましくは1.0〜40.0重量%とさ
れる。
【0015】さらに本発明では、多価アルコール又はグ
リコールエーテルのうちの一種以上を配合することがで
きる。多価アルコール又はグリコールエーテルは、使用
感と洗浄力の向上のために配合される。多価アルコール
又はグリコールエーテルは化粧料原料として用いられる
ものであれば特に限定されることなく配合することがで
きる。具体的には、多価アルコールとしては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、グリセリン、ソルビトール等を、グリコー
ルエーテルとしては、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノエチルメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコール、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、ジエチレングリコール等を例示するこ
とができる。特に本発明では、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジプロピレ
ングリコールを用いることが好ましい。多価アルコール
又はグリコールエーテルを配合する場合、その配合量は
特に限定されないが、液体洗浄剤全量中、0.1〜1
0.0重量%、好ましくは0.5〜5.0重量%とされ
る。
【0016】さらに本発明では、この他の通常の化粧料
に用いられる成分を適宜任意に配合することができる。
具体的には、油性成分、水溶性高分子、美白剤、防腐
剤、殺菌剤、香料、色素、酸化防止剤、動植物抽出物、
収斂剤、皮膚柔軟剤、紫外線吸収剤、冷感剤、保湿剤、
水溶性高分子、酸、塩基、タンパク質、アミノ酸、キレ
ート剤、pH調整剤等の成分を適宜任意に配合すること
ができる。以上説明した各成分を、水(精製水)に溶解
又は懸濁することにより液体洗浄剤が得られる。水(精
製水)の配合量は特に限定されないが、液体洗浄剤全量
中、20〜99重量%、好ましくは50〜95重量%と
される。
【0017】尚、ひんやりとした使用感をより効果的に
得るためには、エタノール、メントール、L−メンチル
グリセリルエーテル、カンファー等を配合することが好
ましい。
【0018】不織布(1)に含浸させる液体洗浄剤の量
は特に限定されないが、不織布(1)1重量部に対し
て、液体洗浄剤を0.5〜8重量部、好ましくは1〜5
重量部とされる。また、液体洗浄剤を含浸させる方法は
特に限定されず、折りたたんだ状態の不織布に液体洗浄
剤を注入する方法や裁断前にスプレー法や印刷法等によ
り含浸後裁断して積層とする方法等を例示することがで
きる。不織布に含浸された液体洗浄剤は、中間層部に形
成された間隙に主に保持される。しかも不織布の表層部
は極微細な繊維であるから強固に保持されることから、
該シートにより押し拭きした際に含浸された液体洗浄剤
の適量を肌に移行させることができる。
【0019】こうして得られた本発明に係る皮膚洗浄用
シートは、通常の場合、包装具に収納されて使用され
る。尚、包装具の形態は特に限定されないが、液体洗浄
剤の成分の揮発を防止することができる包装具を用いる
ことが好ましい。具体的には、図2に示されるような取
り出し口(6)が設けられた平面視矩形状の包装具
(4)を例示することができる。取り出し口(6)に
は、粘着剤が塗布された開閉部材(5)が設けられてお
り、使用しないときは取り出し口(6)を密閉すること
ができる。また、包装具(4)を構成する素材は液体洗
浄剤の揮発を防止することができる素材であれば特に限
定されない。例えば、内面に金属層が積層又は蒸着され
た樹脂製の包装具を例示することができる。
【0020】本発明に係る皮膚洗浄用シートを使用する
には、まず、図3に示されるように開閉部材(5)を開
けた後に、図4に示されるように皮膚洗浄用シートを取
り出す。次に、余分な皮脂や化粧くずれを除去したい箇
所を、皮膚洗浄用シートを用いて押し拭きする。不織布
の表層部は極微細なアクリル系繊維であるから、押し拭
きすることで、メイクを除去することなく余分な皮脂や
化粧くずれを選択的に除去することができる。除去され
たメイク汚れなどの固形状の汚れはこの極微細な繊維に
絡み取られ皮膚に再付着することはない。また不織布の
中間層部は微細な空隙が形成されたアクリル系繊維が含
まれているから、除去された皮脂や汗などの液体状の汚
れは中間層部のアクリル系繊維にすばやく吸収されるた
めに皮膚に再付着することはない。しかも、含浸されて
いた液体洗浄剤は除去した汚れとともに中間層部のアク
リル系繊維に吸収されるために皮膚に残ることはない。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明するが、
本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではな
い。尚、配合量は重量%である。
【0022】1.試料の調製 表1に記載の不織布に、不織布1g当り10%(w/
w)エタノール水溶液を2.5g含浸させて実施例1乃
至4及び比較例1,2のシート状化粧料を得た。尚、実
施例1の試料の調製には、不織布としてシャレリアC1
080(商品名、旭化成工業株式会社製)を、実施例2
の試料の調製には、不織布としてシャレリアC1030
(商品名、旭化成工業株式会社製)を、実施例3の試料
の調製には、不織布としてシャレリアC3040(商品
名、旭化成工業株式会社製)を、実施例4の試料の調製
には、不織布としてシャレリアCR040(商品名、旭化
成工業株式会社製)を、比較例1の試料の調製には、不
織布としてコットエースC080S/A18(商品名、ユ
ニチカ株式会社製)を、比較例2の試料の調製には不織
布としてVilene EW−7180(商品名、日本バイリーン株
式会社製)を、それぞれ使用した。
【0023】2.試験例1;化粧落ち性試験(シートへ
のメイクの色移り) 前腕内側部に口紅を一定量塗布し、実施例1乃至4及び
比較例1,2の各試料を用いて一定圧で同じ回数押し拭
きをして口紅のシートへの色移りを下記の評価基準に従
って専門パネラー5名により評価した。結果を後記表1
に記載する。 <評価基準> ○:専門パネラー5名中4名以上が殆ど色移りしないと
評価 △:専門パネラー5名中2〜3名が殆ど色移りしないと
評価 ×:専門パネラー5名中1名以下が殆ど色移りしないと
評価
【0024】3.試験例2;肌に対する水性媒体付着性 前腕内側部を実施例1乃至4及び比較例1,2の各試料
を用いて一定圧で同じ回数押し拭きをした後に、水性媒
体が付着すると透明になるフィルム(ルシードあぶらと
り紙、商品名、株式会社マンダム製)で再度押し拭きを
して透明度合いを下記の評価基準に従って専門パネラー
5名により評価した。結果を後記表1に記載する。 <評価基準> ○:専門パネラー5名中4名以上が殆ど透明化しないと
評価 △:専門パネラー5名中2〜3名が殆ど透明化しないと
評価 ×:専門パネラー5名中1名以下が殆ど透明化しないと
評価
【0025】4.試験例3;皮膚洗浄後のファンデーシ
ョンの塗布性 日頃から、脂取り紙を用いて化粧直しをしている女性5
名によって、皮膚洗浄後のファンデーションの塗布性を
評価した。評価方法は、化粧6時間後に実施例1乃至4
及び比較例1,2の各試料を用いて皮膚を洗浄した後
に、化粧崩れの有無及び使用後のファンデーションの塗
り易さを、以下の評価基準に従って評価した。結果を後
記表1に記載する。 <使用後の化粧くずれの評価基準> ○:5名中4名以上が化粧くずれがないと回答 △:5名中2〜3名が化粧くずれがないと回答 ×:5名中1名以下が化粧くずれがないと回答 <ファンデーションの塗り易さの評価基準> ○:5名中4名以上が良いと回答 △:5名中2〜3名が良いと回答 ×:5名中1名以下が良いと回答
【0026】5.試験例4;使用感 上記試験例3の評価の際に、使用時の使用感(ひんやり
していて心地良いかどうか)及び使用後の汚れがとれた
すっきり感を、以下の評価基準に従って評価した。結果
を後記表1に記載する。 <使用感の評価基準> ○:5名中4名以上がひんやりしていて心地良いと回答 △:5名中2〜3名がひんやりしていて心地良いと回答 ×:5名中1名以下がひんやりしていて心地良いと回答 <すっきり感の評価基準> ○:5名中4名以上が良いと回答 △:5名中2〜3名が良いと回答 ×:5名中1名以下が良いと回答
【0027】
【表1】
【0028】表1の結果のとおり、本発明に係る皮膚洗
浄用シートは、押し拭きすることで皮膚の余分な皮脂や
メイク汚れを簡単に除去することができる。しかも、メ
イクした肌に使用しても化粧を落とすことはなく、汚れ
や皮脂を選択的に除去することができる。また、肌に水
性媒体が残ることはなく、今までにない良好な使用感が
得られる。また、本発明に係る皮膚洗浄用シートを用い
て皮膚を洗浄した後は、化粧くずれがなく、ファンデー
ションの延びがよいことが分かる。
【0029】以下、本発明に係る皮膚洗浄用シートに用
いられる液体洗浄剤の処方例を示す。尚、配合量は重量
%である。 処方例1 エタノール 10.0 メントール 0.05 ホ゜リオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.10 香料 0.05 グリセリン 2.0 乳酸 0.05 乳酸ナトリウム 1.0 精製水 残 量 合計 100.0重量%
【0030】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明に係る皮膚洗
浄用シートは、不織布の表層部は細分割された極細繊維
が分散交路して構成され、中間層部は細分割された極細
繊維が束状で交路して或いは細分割されていない繊維が
交路して構成されているから、液体洗浄剤は表層部の極
細繊維によって強固に保持され中間層部に含浸されてい
るために、ひんやりとした使用感を与えることができ、
しかも液体洗浄剤を皮膚の上に残すことなく皮膚の汚れ
を除去することができる。また、表層部は極細繊維が分
散交路して構成されているから、化粧が施されている場
合でも、化粧を落とすことなく、押し拭きするだけで皮
膚表面に浮きでた余分な皮脂やメイク汚れを選択的に除
去することができる。また、本発明に係る皮脂除去方法
は、液体洗浄剤が含浸された不織布を化粧が施されてい
る皮膚の上で押し拭きして皮脂を除去するものであるか
ら、化粧が施されている場合でも、化粧を落とすことな
く、押し拭きするだけで皮膚表面に浮きでた余分な皮脂
やメイク汚れを選択的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】三層構造の不織布の断面図を示した概略説明図
である。
【図2】包装具に皮膚洗浄用シートが収納された状態を
示す斜視図である。
【図3】包装具の取り出し口を開けた状態を示す斜視図
である。
【図4】包装具から皮膚洗浄用シートを取り出す状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 不織布 2 表層部 3 中間層部 4 包装具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体洗浄剤が、アクリル系繊維を含有す
    る三層構造の不織布に含浸されてなる皮膚洗浄用シート
    であって、該不織布の表層部は細分割された極細繊維が
    分散交路して構成され、中間層部は細分割された極細繊
    維が束状で交路して或いは細分割されていない繊維が交
    路して構成されていることを特徴とする皮膚洗浄用シー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記不織布の目付量が20〜150g/
    であり、厚みが0.1〜1.0mmであることを特
    徴とする請求項1に記載の皮膚洗浄用シート。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の皮膚洗浄用
    シートが、液体洗浄剤に含まれる成分の揮発を防ぐこと
    ができる包装具に収納されていることを特徴とする皮膚
    洗浄用シート。
  4. 【請求項4】 液体洗浄剤が含浸された不織布を化粧が
    施されている皮膚の上で押し拭きして皮脂を除去するこ
    とを特徴とする皮脂除去方法。
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Cited By (7)

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