JP2002065497A - 化粧料含浸用シート及び化粧料含浸シート - Google Patents

化粧料含浸用シート及び化粧料含浸シート

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JP2002065497A
JP2002065497A JP2000264330A JP2000264330A JP2002065497A JP 2002065497 A JP2002065497 A JP 2002065497A JP 2000264330 A JP2000264330 A JP 2000264330A JP 2000264330 A JP2000264330 A JP 2000264330A JP 2002065497 A JP2002065497 A JP 2002065497A
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cosmetic
weight
sheet
fiber
impregnating
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Mihoko Inaba
美穂子 稲葉
Yasushi Kakizawa
恭史 柿澤
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧料の含浸性に優れ、肌感触が良く、使用
時のヨレやヘタリがなく、硬くなく、更に、化粧料の肌
への移行性が良好な化粧料含浸用シート及び化粧料含浸
シートの提供。 【解決手段】 親水性繊維を40重量%以上含有する肌
接触層と、親水性繊維を40重量%未満含有する基材層
と、を有することを特徴とする化粧料含浸用シートであ
る。該化粧料含浸用シートとしては、親水性繊維の総含
有量が20〜70重量%である態様、親水性繊維がセル
ロース系繊維である態様、基材層が疎水性繊維を含有す
る態様、肌接触層が基材層の両側に設けられた態様が好
ましい。また、前記化粧料含浸用シートにエタノール及
び水を含有する化粧料を含浸させた化粧料含浸シートで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料の保持能に
優れ、使用時の肌感触が良く、使用時にヨレ難い化粧料
含浸用シート及び該化粧料含浸用シートを用いた化粧料
含浸シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、汗、皮脂、メイク汚れ等を除去す
るために、不織布等のシートに化粧料を含浸させたウェ
ットシートが種々提案されている。例えば、特開平7−
255630号、特開平10−280261号、及び、
特開平11−49641号の各公報には、レーヨンやコ
ットン等のセルロース系繊維を主体とする不織布を使用
したウェットシートが提案されている。しかし、これら
のウェットシートにおいては、含浸液の含浸性や使用時
のシートの柔らかさは良好であるが、親水性繊維が主体
であるため、含浸使用時にシートのヨレやヘタリが発生
し易く、また肌へのベタつき感が大きいという問題があ
った。
【0003】一方、特開平9−234167号公報にお
いては、疎水性繊維100〜50重量%と親水性繊維0
〜50重量%とからなる上下各層と、疎水性繊維0〜2
0重量%と親水性繊維100〜80重量%とからなる中
間層と、により構成された不織布を使用したウェットシ
ートが提案されている。しかし、このウェットシートに
おいては、含浸使用時のシートのヨレやヘタリ、肌への
ベタつき感は改善されたものの、合成繊維、特に熱融着
性繊維の含量が多くなるにつれてシートの柔らかさが損
なわれ、更に、肌への含浸液移行性が低下し乾いた感触
を与えるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、化粧料の含浸性に優れ、肌
感触が良く、使用時のヨレやヘタリがなく、硬くなく、
更に、化粧料の肌への移行性が良好な化粧料含浸用シー
ト及びこれを用いた化粧料含浸シートを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段としては、以下の通りである。即ち、 <1> 親水性繊維を40重量%以上含有する肌接触層
と、親水性繊維を40重量%未満含有する基材層と、を
有することを特徴とする化粧料含浸用シートである。 <2> 親水性繊維の総含有量が、20〜70重量%で
ある前記<1>に記載の化粧料含浸用シートである。 <3> 親水性繊維が、セルロース系繊維である前記<
1>又は<2>に記載の化粧料含浸用シートである。 <4> 基材層が、疎水性繊維を含有する前記<1>か
ら<3>のいずれかに記載の化粧料含浸用シートであ
る。 <5> 肌接触層が、基材層の両側に設けられた前記<
1>から<4>のいずれかに記載の化粧料含浸用シート
である。
【0006】<6> 前記<1>から<5>のいずれか
に記載の化粧料含浸用シートに、エタノール及び水を含
有する化粧料を含浸させたことを特徴とする化粧料含浸
シートである。 <7> 化粧料の含浸倍率が、1.5〜5倍量である前
記<6>に記載の化粧料含浸シートである。 <8> 化粧料が、少なくとも、滑沢性粉末、非イオン
界面活性剤、及び、保湿剤のいずれかを含有する前記<
6>又は<7>に記載の化粧料含浸シートである。
【0007】
【発明の実施の形態】[化粧料含浸用シート]本発明の
化粧料含浸用シートは、肌接触層と、基材層と、を有
し、必要に応じてその他の層を有する。
【0008】(肌接触層)前記肌接触層は、親水性繊維
を40重量%以上含有し、必要に応じてその他の成分を
含有する。尚、本発明において、前記「肌接触層」と
は、化粧料含浸シートとして使用した際、肌に接触させ
る側の層を指す。
【0009】前記肌接触層としては、前記親水性繊維を
60〜90重量%含有するのが好ましく、70〜80重
量%含有するのがより好ましい。尚、本発明において
は、前記親水性繊維の含有量の数値範囲として、前記数
値範囲のいずれかの下限値若しくは上限値又は後述する
実施例のいずれかの数値を下限とし、前記数値範囲のい
ずれかの下限値若しくは上限値又は後述する実施例のい
ずれかの数値を上限とする数値範囲も好ましい。
【0010】前記含有量が、40重量%未満では、化粧
料含浸シートとして用いる際の化粧料の含浸性の低下、
肌感触の悪化、肌への化粧料移行性の低下が起こる。
【0011】前記親水性繊維とは、繊維分子中に親水性
官能基を有する繊維を指す。該親水性官能基としては、
水酸基、アミノ基、カルボキシル基等が挙げられる。前
記親水性繊維としては、例えば、綿、パルプ、麻等の天
然セルロース系繊維、パルプより得られるビスコースレ
ーヨン、銅アンモニアレーヨン(キュプラ)、溶剤紡糸
されたレーヨンであるリオセル、テンセル等の再生セル
ロース系繊維、キチン、アルギン酸繊維、コラーゲン繊
維等の再生繊維などが挙げられる。これらの中でも、肌
感触、含浸性、肌への化粧料の移行性の点で、セルロー
ス系繊維が好ましく、肌感触の点で、特に、再生セルロ
ース系繊維が好ましい。これらの親水性繊維は、1種単
独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0012】前記親水性繊維の繊度としては、特に制限
はないが、0.6〜3.3デシテックスが好ましく、
1.1〜2.2デシテックスがより好ましい。前記親水
性繊維の繊維長としては、特に限定されないが、20〜
51mmが好ましく、35〜51mmがより好ましい。
【0013】前記その他の成分としては、特に制限はな
いが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリ
オレフィン系樹脂からなる繊維、ポリエステル系樹脂、
ポリアクリル系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂か
らなる繊維、これらの樹脂等の共重合物、変性物、組み
合わせからなる繊維等の種々の疎水性繊維等の合成繊維
が挙げられる。これらの中でも、ヨレ・ヘタリが無い点
で、ポリオレフィン系樹脂からなる繊維、ポリエステル
系樹脂からなる繊維等が好ましい。これらの繊維は、1
種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0014】前記合成繊維の繊度としては、特に制限は
ないが、0.6〜3.3デシテックスが好ましく、1.
1〜2.2デシテックスがより好ましい。前記合成繊維
の繊維長としては、特に制限はないが、20〜51mm
が好ましく、35〜51mmがより好ましい。
【0015】(基材層)前記基材層は、親水性繊維を4
0重量%未満含有し、必要に応じてその他の成分を含有
する。前記親水性繊維の含有量としては、30重量%以
下が好ましく、25重量%以下がより好ましい。前記含
有量が、40重量%以上では、使用時にヨレ・ヘタリが
生ずる。前記親水性繊維としては、「肌接触層」の項で
既に述べた親水性繊維が挙げられる。
【0016】前記その他の成分としては、疎水性繊維が
特に好ましい。該疎水性繊維の含有量としては、60重
量%以上である必要があり、70重量%以上が好まし
く、75重量%以上がより好ましい。前記含有量が、6
0重量%未満では、使用時に、シートのヨレやヘタリが
起こることがある。
【0017】前記疎水性繊維としては、「肌接触層」の
項で既に述べた合成繊維がいずれも好適に挙げられる。
【0018】前記肌接触層は、前記基材層上に、公知の
水流交絡(スパンレース)法、サーマルボンド法、ケミ
カルボンド法等の方法で設けられるのが好ましい。これ
らの方法の中でも、化粧料含浸用シートを構成する繊維
間が接着されず、繊維の自由度が低減せず、肌感触が硬
くならない点で、水流交絡法が好ましく、例えば、基材
層を構成する繊維からなる繊維ウェブあるいは不織布上
に、肌接触層を構成する繊維からなる繊維ウェブを重
ね、高速ジェット水流により繊維の交絡を行うことによ
って設けられるのが好ましい。
【0019】<化粧料含浸用シート>前記化粧料含浸用
シートにおいて、前記親水性繊維の総含有量としては、
20〜70重量%であるのが好ましく、30〜50重量
%であるのがより好ましい。尚、本発明においては、前
記親水性繊維の総含有量の数値範囲として、前記数値範
囲のいずれかの下限値若しくは上限値又は後述する実施
例のいずれかの数値を下限とし、前記数値範囲のいずれ
かの下限値若しくは上限値又は後述する実施例のいずれ
かの数値を上限とする数値範囲も好ましい。
【0020】前記総含量が、20重量%未満では、化粧
料含浸用シートが硬くなる一方、70重量%を越える
と、使用時のヨレやヘタリが発生し好ましくない。
【0021】前記化粧料含浸用シートの坪量としては、
特に制限はないが、通常25〜120g/m2であり、
40〜80g/m2が好ましい。前記坪量が、25g/
2未満では、使用時のヨレやヘタリが発生し易くなる
ことがある一方、120g/m2を超えると、肌感触が
硬くなることがある。
【0022】前記化粧料含浸用シートにおいて、前記肌
接触層は、2面を肌接触面として好適に使用できる点
で、前記基材層の両側に設けられるのが好ましい。従っ
て、前記化粧料含浸用シートの構成としては、例えば、
肌接触層が、疎水性繊維を含有する不織布、繊維ウェブ
等の両側にそれぞれ設けられた3層構成が好適である。
【0023】前記化粧料含浸用シートが3層構成である
場合、例えば、3つの繊維ウェブを積層して不織布とし
た構成や、3つのうち少なくとも1つに不織布を用い、
該不織布及び繊維ウェブを積層して不織布とした構成等
が挙げられる。特に、使用時の肌感触等の点から、3つ
の繊維ウェブを積層して不織布とした構成や、不織布を
用い、その両側にそれぞれ繊維ウェブを配して不織布と
した構成が好ましく、後者の場合、用いられる不織布に
おける繊維の繊維長は、前述の数値範囲に限定されず、
連続した長繊維でもよい。
【0024】本発明の化粧料含浸用シートは、前述の構
成を有するため、化粧料の含浸性に優れ、肌感触が良
く、使用時のヨレやヘタリがなく、硬くなく、化粧料の
肌への移行性が良好である。
【0025】[化粧料含浸シート]本発明の化粧料含浸
シートは、前記本発明の化粧料含浸用シートに、化粧料
を含浸させてなる。
【0026】(化粧料)前記化粧料は、エタノール及び
水を含有し、必要に応じてその他の成分を含有する。
【0027】−エタノール及び水− 前記エタノールの含有量としては、5〜50重量%が好
ましく、10〜30重量%がより好ましい。前記含有量
が、5重量%未満では、使用時のさっぱり感が不充分と
なることがある一方、50重量%を超えると、使用時に
刺激臭を感じることがある。
【0028】前記水の含有量としては、50〜95重量
%が好ましく、70〜90重量%がより好ましい。前記
含有量が、50重量%未満では、含浸安定性が低下する
ことがある一方、95重量%を超えると、使用時のさっ
ぱり感が不充分となることがある。
【0029】−その他の成分− 前記その他の成分としては、滑沢性粉末、非イオン界面
活性剤、及び、保湿剤等が挙げられる。
【0030】前記滑沢性粉体としては、特に制限はない
が、無機粉体、有機粉体等が挙げられる。前記無機粉体
としては、シリカ、酸化チタン、タルク、カオリン、ベ
ントナイト、酸化亜鉛等が挙げられる。前記有機粉体と
しては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポ
リメタクリレート、ポリスチレン等が挙げられる。これ
らの滑沢性粉体は、1種単独で使用してもよく、2種以
上を併用してもよい。これらの滑沢性粉体の前記化粧料
に対する配合量としては、0.5〜10重量%が好まし
い。
【0031】前記非イオン界面活性剤としては、通常の
化粧料組成物に用いられるものであれば特に制限はない
が、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリ
オキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ングリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリルエステ
ル、脂肪酸アルキロールアミド等が好適に挙げられ、こ
れらの中でも、使用感、安定性の点で、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステルがより好ましい。これらの非イオン
界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を
併用してもよい。
【0032】前記非イオン界面活性剤の平均HLB(親
水親油バランス)値としては、10〜15が好ましい。
前記平均HLBが、前記数値範囲外では、安定性が低下
することがある。
【0033】前記非イオン界面活性剤の前記化粧料に対
する配合量としては、0.05〜15重量%が好まし
い。
【0034】前記保湿剤としては、特に制限はないが、
多価アルコール、グリコールエーテル等が挙げられる。
前記多価アルコールとしては、例えば、ヘキシレングリ
コール、エチレングリコール、プロピレングリコール、
イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセ
リン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等が挙げら
れる。前記グリコールエーテルとしては、例えば、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノフェニルエーテル等が挙げられる。こ
れらの保湿剤の中でも、使用感の点で、プロピレングリ
コール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ソ
ルビトール、ジプロピレングリコール等が好ましい。こ
れらの保湿剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上
を併用してもよい。
【0035】前記保湿剤の前記化粧料に対する配合量と
しては、0.1〜10重量%が好ましい。
【0036】前記化粧料としては、前述のほか、例え
ば、殺菌剤、防腐剤、キレート剤、色素、香料、酸化防
止剤、pH調整剤、薬効剤等を含有させてもよく、これ
らは、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合でき
る。
【0037】(含浸)前記含浸において、前記化粧料含
浸用シートに対する前記化粧料の含浸倍率(重量)とし
ては、前記化粧料含浸用シート1重量部に対し、1.5
〜5倍量が好ましく、2〜4倍量がより好ましい。尚、
本発明においては、前記含浸倍率(重量)の数値範囲と
して、前記数値範囲のいずれかの下限値若しくは上限値
又は後述する実施例のいずれかの数値を下限とし、前記
数値範囲のいずれかの下限値若しくは上限値又は後述す
る実施例のいずれかの数値を上限とする数値範囲も好ま
しい。前記含浸倍率が、1.5倍量未満では、肌移行性
が不充分なことがある一方、5倍量を超えると、肌移行
性が大きくなり過ぎ、ベタつき感が生ずることがある。
【0038】前記含浸の方法としては、特に制限はない
が、公知のスプレー法、浸漬法、塗工法等が挙げられ
る。
【0039】以上説明した本発明の化粧料含浸シート
は、本発明の化粧料含浸用シートを用いるため、化粧料
の含浸性に優れ、肌感触が良く、使用時のヨレやヘタリ
がなく、硬くなく、化粧料の肌への移行性が良好であ
る。
【0040】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるも
のではない。
【0041】(実施例1〜26及び比較例1〜15)表
1〜3に示す組成の化粧料含浸用シートをそれぞれ作製
した。尚、実施例1〜12、14〜16、及び、18〜
26、比較例1〜11及び14〜15では、公知の水流
交絡法によって、実施例13及び17、比較例12及び
13では、公知のサーマルボンド法によって基材層の両
側に肌接触層が設けられた化粧料含浸用シートを作製し
た。
【0042】<化粧料含浸シートの作製−1>実施例1
〜18及び比較例1〜13において得られた化粧料含浸
用シートを100×150mmにカットし、含浸倍率
(重量)3倍量の化粧料(処方例に示す化粧料A)を含
浸させ、実施例1〜18及び比較例1〜13における化
粧料含浸シートを得た。
【0043】<化粧料の含浸性の評価>「化粧料含浸シ
ートの作製−1」で得られた化粧料含浸シートの吸液性
及び拡散性を、以下の基準に従って目視にて官能評価
し、化粧料の含浸性の評価とした。結果を表1〜2に示
す。
【0044】−−評価基準−− ◎:吸液性、拡散性共に非常に良好である。 ○:吸液性、拡散性共に良好である。 △:吸液性、拡散性共にやや良くない。 ×:吸液性、拡散性共に良くない。
【0045】<肌感触、使用時のヨレ・ヘタリ、及び、
硬さの評価> 「化粧料含浸シートの作製−1」で得られた化粧料含浸
シートについて、「肌感触」、「使用時のヨレ・ヘタ
リ」、及び、「硬さ」について、以下のようにして評価
を行った。結果を表1〜2に示す。
【0046】−肌感触− 化粧料含浸シートで肌を拭いた時の肌当たりを、6名の
被験者により、以下の基準に従って官能評価した。
【0047】−−評価基準−− ◎:肌当たりが非常に良い。 ○:肌当たりが良い。 △:肌当たりがやや良くない。 ×:肌当たりが良くない。
【0048】−硬さ− 化粧料含浸シートを手で折り曲げた時の硬さを、6名の
被験者により、以下の基準に従って官能評価した。
【0049】−−評価基準−− ◎:硬さは全く感じられない。 ○:硬さがやや感じられるが、使用上問題無い。 △:硬さがかなり感じられる。 ×:硬さが非常に感じられる。
【0050】−使用時のヨレ・ヘタリ− 化粧料含浸シートで肌を拭いた時の化粧料含浸シートの
ヨレ・ヘタリを、6名の被験者により、以下の基準に従
って官能評価した。
【0051】−−評価基準−− ◎:ヨレ・ヘタリが全くない。 ○:ヨレ・ヘタリがほとんどない。 △:ヨレ・ヘタリがある。 ×:ヨレ・ヘタリが非常に多い。
【0052】<化粧料含浸シートの作製−2>実施例1
9〜26及び比較例14〜15において得られた化粧料
含浸用シートを100×150mmにカットし、これ
に、表3の「化粧料」の項でそれぞれ示す化粧料を、表
3の「含浸倍率」の項でそれぞれ示す含浸倍率で含浸さ
せ、実施例19〜26及び比較例14〜15における化
粧料含浸シートを得た。
【0053】<化粧料の肌移行性の評価> 「化粧料含浸シートの作製−1」及び「化粧料含浸シー
トの作製−2」で得られた化粧料含浸シートを用い、6
名の被験者により、肌を拭いた時の肌への化粧料の移行
性を、以下の基準に従って官能評価した。結果を表1〜
3に示す。
【0054】−−評価基準−− ◎:ベタつき、乾燥感が全く無く、移行性が適切であ
る。 ◎:ベタつき、乾燥感が無く、移行性がほぼ適切であ
る。 △:若干のベタつき感や乾燥感がある。 ×:ベタつき感や乾燥感が非常に大きい。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】(使用繊維及び不織布) ・N−1:レーヨン繊維1.7デシテックス×40mm ・N−2:リオセル繊維0.9デシテックス×40mm ・N−3:コットン繊維1.7デシテックス×24mm ・N−4:ポリエステル繊維1.6デシテックス×44
mm ・N−5:ポリプロピレン繊維1.7デシテックス×5
1mm ・N−6:ポリプロピレン/ポリエチレン複合繊維2.
2デシテックス×51mm ・N−7:ポリエステル/ポリエチレン複合繊維2.2
デシテックス×51mm ・N−8:ポリエステル/ポリエチレン分割型複合繊維
2.2デシテックス(分割後0.28デシテックス)×
51mm
【0059】 ・N−9:ポリプロピレンスパンボンド不織布 ・N−10:ポリエステル/ポリエチレンスパンボンド
不織布 ・N−11:ポリプロピレンポイントエンボスサーマル
ボンド不織布 ・N−12:ポリプロピレンエアスルー不織布 ・N−13:ポルプロピレンスパンレース布織布 ・N−14:キュプラ長繊維不織布
【0060】(処方例) [化粧料A] ・ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油:0.05
重量% ・ポリエチレングリコール#200:1.0重量% ・無水ケイ酸(平均粒径5μm、三好化成):5.0重
量% ・エタノール:20.0重量% ・l−メントール:0.02重量% ・パラオキシ安息香酸メチル:0.2重量% ・香料:0.05重量% ・精製水:バランス 計:100.0重量%
【0061】[化粧料B] ・ポリオキシエチレン(70)硬化ヒマシ油:1.0重
量% ・タルク:5.0重量% ・エタノール:15.0重量% ・パラオキシ安息香酸メチル:0.3重量% ・香料:0.05重量% ・精製水:バランス 計:100.0重量%
【0062】[化粧料C] ・モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン(7)グリセリ
ン:6.0重量% ・スクワラン:0.3重量% ・イソノナン酸イソノニル:0.1重量% ・1,3−ブチレングリコール:2.5重量% ・パラオキシ安息香酸メチル:0.3重量% ・エタノール:8.0重量% ・香料:0.02重量% ・精製水:バランス 計:100.0重量%
【0063】[化粧料D] ・ポリエチレングリコール#400:4.0重量% ・無水ケイ酸(5μm):5.0重量% ・パラオキシ安息香酸メチル:0.3重量% ・イソプロピルメチルフェノール:0.03重量% ・エタノール:23.0重量% ・香料:0.05重量% ・精製水:バランス 計:100.0重量%
【0064】[化粧料E] ・モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン(7)グリセリ
ン:2.5重量% ・スクワラン:0.1重量% ・ソルビット:3.0重量% ・2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル:0.05
重量% ・ヒマワリ油:0.1重量% ・1,3−ブチレングリコール:2.0重量% ・ジプロピレングリコール:2.0重量% ・パラオキシ安息香酸メチル:0.2重量% ・グリチルレチン酸ステアリル:0.01重量% ・カミツレエキス:0.01重量% ・エタノール:10.0重量% ・スメクタイト(0.5μm、クニミネ工業):0.0
5重量% ・香料:0.02重量% ・精製水:バランス 計:100.0重量%
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、化粧料の含浸性に優
れ、肌感触が良く、使用時のヨレやヘタリがなく、硬く
なく、更に、化粧料の肌への移行性が良好な化粧料含浸
用シート及びこれを用いた化粧料含浸シートを提供する
ことができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性繊維を40重量%以上含有する肌
    接触層と、親水性繊維を40重量%未満含有する基材層
    と、を有することを特徴とする化粧料含浸用シート。
  2. 【請求項2】 親水性繊維の総含有量が、20〜70重
    量%である請求項1に記載の化粧料含浸用シート。
  3. 【請求項3】 親水性繊維が、セルロース系繊維である
    請求項1又は2に記載の化粧料含浸用シート。
  4. 【請求項4】 基材層が、疎水性繊維を含有する請求項
    1から3のいずれかに記載の化粧料含浸用シート。
  5. 【請求項5】 肌接触層が、基材層の両側に設けられた
    請求項1から4のいずれかに記載の化粧料含浸用シー
    ト。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の化粧
    料含浸用シートに、エタノール及び水を含有する化粧料
    を含浸させたことを特徴とする化粧料含浸シート。
  7. 【請求項7】 化粧料の含浸倍率が、1.5〜5倍量で
    ある請求項6に記載の化粧料含浸シート。
  8. 【請求項8】 化粧料が、少なくとも、滑沢性粉末、非
    イオン界面活性剤、及び、保湿剤のいずれかを含有する
    請求項6又は7に記載の化粧料含浸シート。
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