JP3793028B2 - 皮膚洗浄用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は皮膚洗浄用シートに関する。より詳しくは、液体洗浄剤の保持性に優れるとともに、化粧が施されている場合でも、化粧を落とすことなく皮膚表面に浮きでた余分な皮脂やメイク汚れを選択的に除去することができ、しかも使用感に優れた皮膚洗浄用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
過剰な皮脂の分泌により、すぐに化粧が崩れるといった悩みを抱えている女性が多い。この化粧くずれは、皮膚から分泌される汗や皮脂などの皮膚上の汚れが原因である。化粧くずれの原因となる余分な皮脂やメイク汚れを除去するためには、洗顔料を用いて洗顔する方法が最も効果的である。しかしながら、一度洗顔すると再度化粧をする必要があり、特に外出時に容易に行うことはできない。そこで近年、外出時でも手軽に洗顔効果を得るために、液体洗浄剤を不織布などのシートに含浸させたシート状洗浄剤が開発されている。このシート状洗浄剤には液体洗浄剤が含浸されているために、余分な皮脂やメイク汚れを簡単に除去できるとともに、特に夏場の暑い時期の使用においてひんやりとした使用感を得ることができる。しかしながら、シートで皮膚を擦ることにより汚れや皮脂を除去するものであるから、化粧を同時に取り除いてしまう。このために、皮脂やメイク汚れを除去した後に再度化粧をする必要があった。
【0003】
一方、古くから使用されている脂取り紙は、化粧を落とすことなくメイク汚れや皮脂を除去することができ、外出時においても容易に使用することができる。しかしながら、脂取り紙は一回で除去することができる皮脂の量に限度があるために、通常何枚もの脂取り紙を必要とした。しかも、脂取り紙はごわごわした感触を与えるために、使用感に優れるものではなかった。また、特に夏場の暑い時期の使用においては、ひんやりとした使用感が得られないという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明者らは、鋭意研究を行った結果、液体洗浄剤をアクリル系繊維が含有される三層構造の不織布に含浸することにより、液体洗浄剤の保持性に優れるとともに、化粧が施されている場合でも、化粧を落とすことなく余分な皮脂やメイク汚れを選択的に除去することができ、しかも使用感に優れた皮膚洗浄用シートが得られることを見出し、本発明の完成に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、非イオン界面活性剤を含む液体洗浄剤が、アクリル系繊維を含有する三層構造の不織布に含浸されてなる皮膚洗浄用シートであって、該不織布の表層部は細分割された極細繊維が分散交路して構成され、中間層部は細分割された極細繊維が束状で交路して或いは細分割されていない繊維が交路して構成されるとともに、該中間層部を構成するアクリル系繊維が多数の微細な空隙を有することを特徴とする皮膚洗浄用シートに関する。
請求項2に係る発明は、前記不織布の目付量が20〜150g/m2であり、厚みが0.1〜1.0mmであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚洗浄用シートに関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る皮膚洗浄用シートについて、図面を参照しつつ詳述する。本発明に係る皮膚洗浄用シートは、液体洗浄剤が三層構造の不織布に含浸されていることを特徴とする。
【0007】
液体洗浄剤が含浸される不織布はアクリル系繊維から構成される。本発明におけるアクリル系繊維とは、アクリロニトリル又はアクリロニトリルと単量体から構成される共重合体を紡糸して得られる繊維のことである。共重合体を得る際に用いられる単量体は特に限定されず、アクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニル、塩化ビニル、メタリルスルホン酸、ポリアルキレングリコール等のようなアクリロニトリルと共重合可能な単量体であればいずれの単量体も使用することができる。この場合、アクリロニトリルの含有量は特に限定されないが、60〜90重量%程度含有されていればよい。
【0008】
図1は本発明に係る皮膚洗浄用シートの不織布(1)の断面を示した概略説明図である。アクリル系繊維から構成される不織布(1)は、図1の概略説明図に示されるように表層部(2)と中間層部(3)からなる三層構造とされる。表層部(2)を構成する繊維は、細分割された極細繊維が分散交路して構成される。細分割された極細繊維の繊度は、特に限定されないが、0.1〜0.001デシテックスとすることが好ましい。このような極細繊維が用いられる理由は、皮膚の表面のメイク汚れや余分な皮脂を押し拭きするだけで化粧を落とすことなく除去することができるからである。また、中間層部に含浸された液体を強固に保持することができるからである。しかも一度拭き取った固形状の汚れをしっかりと絡めとり、再度皮膚に付着することがないからである。尚、細分割された極細繊維の断面形状は特に限定されず、円形であっても、多角形であっても構わない。
【0009】
中間層部(3)は細分割された極細繊維が束状で交路して構成されている。或いは細分割されていない繊維が交路して構成されている。中間層部(3)を構成するアクリル系繊維は多数の微細な空隙(多孔質)を有している。この理由は、多数の微細な空隙が設けられたアクリル系繊維を用いることにより、拭き取った余分な皮脂や汗などの液体状の汚れを吸収するために、拭き取った汚れが皮膚に再付着することを防ぐことができるからである。また、中間層部(3)は極細繊維が束状で交路して構成され或いは細分割されていない繊維が交路して構成されているから、表層部(1)に比べて繊維と繊維との間隙が広くなるように形成される。このようにして形成された間隙に液体洗浄剤が保持されている。尚、中間層部(3)を構成するアクリル系繊維の断面形状は特に限定されず、円形、多角形などを例示することができる。中間層部(3)を構成する繊維の繊度は特に限定されないが、1.0〜2.5デシテックス、好ましくは1.5〜2.0デシテックスとされる。不織布(1)は上記のような三層構造から構成されているから、液体洗浄剤は中間層部に保持されるために液体洗浄剤の保持性に優れる。
【0010】
三層構造の不織布(1)の目付量は特に限定されないが、20〜150g/m2、好ましくは25〜120g/m2とされる。また、不織布(1)の厚みも特に限定されないが、0.1〜1.0mm、より好ましくは0.15〜0.8mmとされる。
【0011】
アクリル系繊維から三層構造を有する不織布を製造する方法も特に限定されず、混式、接着式、ニードルパンチ式、スパンボンド式のいずれも好適に用いることができるが、スパンボンド式で製造されることが好ましい。
【0012】
尚、本発明では、不織布(1)にアクリル系繊維以外の繊維が混合されていても構わない。混合される繊維は特に限定されないが、ポリエステル系繊維、レーヨン系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリエチレン系繊維、ナイロン系繊維等を例示することができる。アクリル系繊維以外の繊維を混合する場合、その混合量は特に限定されないが、アクリル系繊維の含有量が、不織布(1)中、20〜95重量%、好ましくは35〜90重量%となるように混合することが好ましい。
【0013】
上述した不織布(1)に含浸される液体洗浄剤の組成は、洗浄成分として必須である界面活性剤の他に、アルコール系溶媒、多価アルコール、グリコールエーテル、水のうちの一種以上が配合されることが好ましい。界面活性剤は非イオン界面活性剤を用いることができる。具体的には、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等の非イオン界面活性剤を例示することができる。特に、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを用いることがより好ましい。その配合量は特に限定されないが、液体洗浄剤全量中、0.01〜10.0重量%、好ましくは0.05〜5重量%とされる。
【0014】
また、用いられるアルコール系溶媒は、化粧料原料として用いられるものであれば、いずれのアルコール系溶媒も使用することができ、具体的には、エタノール、イソプロピルアルコール等を例示することができる。アルコール系溶媒を配合する場合、その配合量は特に限定されないが、液体洗浄剤全量中、0.5〜70.0重量%、好ましくは1.0〜40.0重量%とされる。
【0015】
さらに本発明では、多価アルコール又はグリコールエーテルのうちの一種以上を配合することができる。多価アルコール又はグリコールエーテルは、使用感と洗浄力の向上のために配合される。多価アルコール又はグリコールエーテルは化粧料原料として用いられるものであれば特に限定されることなく配合することができる。具体的には、多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトール等を、グリコールエーテルとしては、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルメチルエーテル、ジプロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール等を例示することができる。特に本発明では、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコールを用いることが好ましい。多価アルコール又はグリコールエーテルを配合する場合、その配合量は特に限定されないが、液体洗浄剤全量中、0.1〜10.0重量%、好ましくは0.5〜5.0重量%とされる。
【0016】
さらに本発明では、この他の通常の化粧料に用いられる成分を適宜任意に配合することができる。具体的には、油性成分、水溶性高分子、美白剤、防腐剤、殺菌剤、香料、色素、酸化防止剤、動植物抽出物、収斂剤、皮膚柔軟剤、紫外線吸収剤、冷感剤、保湿剤、水溶性高分子、酸、塩基、タンパク質、アミノ酸、キレート剤、pH調整剤等の成分を適宜任意に配合することができる。以上説明した各成分を、水(精製水)に溶解又は懸濁することにより液体洗浄剤が得られる。水(精製水)の配合量は特に限定されないが、液体洗浄剤全量中、20〜99重量%、好ましくは50〜95重量%とされる。
【0017】
尚、ひんやりとした使用感をより効果的に得るためには、エタノール、メントール、L−メンチルグリセリルエーテル、カンファー等を配合することが好ましい。
【0018】
不織布(1)に含浸させる液体洗浄剤の量は特に限定されないが、不織布(1)1重量部に対して、液体洗浄剤を0.5〜8重量部、好ましくは1〜5重量部とされる。また、液体洗浄剤を含浸させる方法は特に限定されず、折りたたんだ状態の不織布に液体洗浄剤を注入する方法や裁断前にスプレー法や印刷法等により含浸後裁断して積層とする方法等を例示することができる。不織布に含浸された液体洗浄剤は、中間層部に形成された間隙に主に保持される。しかも不織布の表層部は極微細な繊維であるから強固に保持されることから、該シートにより押し拭きした際に含浸された液体洗浄剤の適量を肌に移行させることができる。
【0019】
こうして得られた本発明に係る皮膚洗浄用シートは、通常の場合、包装具に収納されて使用される。尚、包装具の形態は特に限定されないが、液体洗浄剤の成分の揮発を防止することができる包装具を用いることが好ましい。具体的には、図2に示されるような取り出し口(6)が設けられた平面視矩形状の包装具(4)を例示することができる。取り出し口(6)には、粘着剤が塗布された開閉部材(5)が設けられており、使用しないときは取り出し口(6)を密閉することができる。また、包装具(4)を構成する素材は液体洗浄剤の揮発を防止することができる素材であれば特に限定されない。例えば、内面に金属層が積層又は蒸着された樹脂製の包装具を例示することができる。
【0020】
本発明に係る皮膚洗浄用シートを使用するには、まず、図3に示されるように開閉部材(5)を開けた後に、図4に示されるように皮膚洗浄用シートを取り出す。次に、余分な皮脂や化粧くずれを除去したい箇所を、皮膚洗浄用シートを用いて押し拭きする。不織布の表層部は極微細なアクリル系繊維であるから、押し拭きすることで、メイクを除去することなく余分な皮脂や化粧くずれを選択的に除去することができる。除去されたメイク汚れなどの固形状の汚れはこの極微細な繊維に絡み取られ皮膚に再付着することはない。また不織布の中間層部は微細な空隙が形成されたアクリル系繊維が含まれているから、除去された皮脂や汗などの液体状の汚れは中間層部のアクリル系繊維にすばやく吸収されるために皮膚に再付着することはない。しかも、含浸されていた液体洗浄剤は除去した汚れとともに中間層部のアクリル系繊維に吸収されるために皮膚に残ることはない。
【0021】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。尚、配合量は重量%である。
【0022】
1.試料の調製表1に記載の不織布に、不織布1g当り10%(w/w)エタノール水溶液を2.5g含浸させて実施例1乃至4及び比較例1,2のシート状化粧料を得た。尚、実施例1の試料の調製には、不織布としてシャレリアC1080(商品名、旭化成工業株式会社製)を、実施例2の試料の調製には、不織布としてシャレリアC1030(商品名、旭化成工業株式会社製)を、実施例3の試料の調製には、不織布としてシャレリアC3040(商品名、旭化成工業株式会社製)を、実施例4の試料の調製には、不織布としてシャレリアCR040(商品名、旭化成工業株式会社製)を、比較例1の試料の調製には、不織布としてコットエースC080S/A18(商品名、ユニチカ株式会社製)を、比較例2の試料の調製には不織布としてVilene EW−7180(商品名、日本バイリーン株式会社製)を、それぞれ使用した。
【0023】
2.試験例1;化粧落ち性試験(シートへのメイクの色移り)
前腕内側部に口紅を一定量塗布し、実施例1乃至4及び比較例1,2の各試料を用いて一定圧で同じ回数押し拭きをして口紅のシートへの色移りを下記の評価基準に従って専門パネラー5名により評価した。結果を後記表1に記載する。
<評価基準>
○:専門パネラー5名中4名以上が殆ど色移りしないと評価
△:専門パネラー5名中2〜3名が殆ど色移りしないと評価
×:専門パネラー5名中1名以下が殆ど色移りしないと評価
【0024】
3.試験例2;肌に対する水性媒体付着性前腕内側部を実施例1乃至4及び比較例1,2の各試料を用いて一定圧で同じ回数押し拭きをした後に、水性媒体が付着すると透明になるフィルム(ルシードあぶらとり紙、商品名、株式会社マンダム製)で再度押し拭きをして透明度合いを下記の評価基準に従って専門パネラー5名により評価した。結果を後記表1に記載する。
<評価基準>
○:専門パネラー5名中4名以上が殆ど透明化しないと評価
△:専門パネラー5名中2〜3名が殆ど透明化しないと評価
×:専門パネラー5名中1名以下が殆ど透明化しないと評価
【0025】
4.試験例3;皮膚洗浄後のファンデーションの塗布性日頃から、脂取り紙を用いて化粧直しをしている女性5名によって、皮膚洗浄後のファンデーションの塗布性を評価した。評価方法は、化粧6時間後に実施例1乃至4及び比較例1,2の各試料を用いて皮膚を洗浄した後に、化粧崩れの有無及び使用後のファンデーションの塗り易さを、以下の評価基準に従って評価した。結果を後記表1に記載する。
<使用後の化粧くずれの評価基準>
○:5名中4名以上が化粧くずれがないと回答
△:5名中2〜3名が化粧くずれがないと回答
×:5名中1名以下が化粧くずれがないと回答
<ファンデーションの塗り易さの評価基準>
○:5名中4名以上が良いと回答
△:5名中2〜3名が良いと回答
×:5名中1名以下が良いと回答
【0026】
5.試験例4;使用感上記試験例3の評価の際に、使用時の使用感(ひんやりしていて心地良いかどうか)及び使用後の汚れがとれたすっきり感を、以下の評価基準に従って評価した。結果を後記表1に記載する。
<使用感の評価基準>
○:5名中4名以上がひんやりしていて心地良いと回答
△:5名中2〜3名がひんやりしていて心地良いと回答
×:5名中1名以下がひんやりしていて心地良いと回答
<すっきり感の評価基準>
○:5名中4名以上が良いと回答
△:5名中2〜3名が良いと回答
×:5名中1名以下が良いと回答
【0027】
【表1】
【0028】
表1の結果のとおり、本発明に係る皮膚洗浄用シートは、押し拭きすることで皮膚の余分な皮脂やメイク汚れを簡単に除去することができる。しかも、メイクした肌に使用しても化粧を落とすことはなく、汚れや皮脂を選択的に除去することができる。また、肌に水性媒体が残ることはなく、今までにない良好な使用感が得られる。また、本発明に係る皮膚洗浄用シートを用いて皮膚を洗浄した後は、化粧くずれがなく、ファンデーションの延びがよいことが分かる。
【0029】
以下、本発明に係る皮膚洗浄用シートに用いられる液体洗浄剤の処方例を示す。尚、配合量は重量%である。
処方例1
エタノール 10.0
メントール 0.05
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.10
香料 0.05
グリセリン 2.0
乳酸 0.05
乳酸ナトリウム 1.0
精製水 残 量
合計 100.0重量%
【0030】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明に係る皮膚洗浄用シートは、不織布の表層部は細分割された極細繊維が分散交路して構成され、中間層部は細分割された極細繊維が束状で交路して或いは細分割されていない繊維が交路して構成されるとともに、該中間層部を構成するアクリル系繊維は、多数の微細な空隙を有しているから、液体洗浄剤は表層部の極細繊維によって強固に保持され中間層部に含浸されているために、ひんやりとした使用感を与えることができ、しかも液体洗浄剤を皮膚の上に残すことなく皮膚の汚れを除去することができる。また、表層部は極細繊維が分散交路して構成されているから、化粧が施されている場合でも、化粧を落とすことなく、押し拭きするだけで皮膚表面に浮きでた余分な皮脂やメイク汚れを選択的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】三層構造の不織布の断面図を示した概略説明図である。
【図2】包装具に皮膚洗浄用シートが収納された状態を示す斜視図である。
【図3】包装具の取り出し口を開けた状態を示す斜視図である。
【図4】包装具から皮膚洗浄用シートを取り出す状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 不織布
2 表層部
3 中間層部
4 包装具
Claims (2)
- 非イオン界面活性剤を含む液体洗浄剤が、アクリル系繊維を含有する三層構造の不織布に含浸されてなる皮膚洗浄用シートであって、該不織布の表層部は細分割された極細繊維が分散交路して構成され、中間層部は細分割された極細繊維が束状で交路して或いは細分割されていない繊維が交路して構成されるとともに、該中間層部を構成するアクリル系繊維が多数の微細な空隙を有することを特徴とする皮膚洗浄用シート。
- 前記不織布の目付量が20〜150g/m2であり、厚みが0.1〜1.0mmであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚洗浄用シート。
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