JP2004188189A - メーク落としシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】化粧メーク落としに優れた化粧メーク落とし方法とメーク落としキットを提供すること。
【解決手段】清拭用物品と化粧落とし組成物とから成る化粧メーク落としシステムで、物品は、上面と下面とを備えた細長い可撓性の水不溶性基板2から成りヒトの親指以外の一指及び親指を各々が受容する左右のポケット4,6が基板に形成され、ポケット4,6は、互いに向き合うそれぞれの開口端を有しており、基板2の中央に設けられたブリッジ領域8によって隔てられている。物品は組成物と共に、指を汚すことなく皮膚から落屑を除去し、睫及び瞼のような難しい場所に接触してマスカラ及びアイシャドウを除去することができる。
【選択図】図1
【解決手段】清拭用物品と化粧落とし組成物とから成る化粧メーク落としシステムで、物品は、上面と下面とを備えた細長い可撓性の水不溶性基板2から成りヒトの親指以外の一指及び親指を各々が受容する左右のポケット4,6が基板に形成され、ポケット4,6は、互いに向き合うそれぞれの開口端を有しており、基板2の中央に設けられたブリッジ領域8によって隔てられている。物品は組成物と共に、指を汚すことなく皮膚から落屑を除去し、睫及び瞼のような難しい場所に接触してマスカラ及びアイシャドウを除去することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、メーク落としシステム、特に、目の周囲及び顔面及び身体の別の領域から彩色化粧品を集中的に除去するためのメーク落としシステムに関する。
多くの異なるタイプの化粧落とし剤が市販されている。非常に伝統的なタイプはコールドクリームである。透明なコールドクリームが最新の改良形として米国特許第5,695,772号(Kangaら)に報告されている。コールドクリームを塗布する際には、広口ビンに収容された半流体配合物に指を浸す。クリームを皮膚に擦り込み、摩耗及び溶解力を利用してそれまでに塗布されていた化粧品の成分を皮膚から除去する。
別のタイプの化学的化粧落とし剤は、除去機能を実行するために油の溶解力よりも界面活性剤に依存するクレンジング剤である。コールドクリームであるかクレンジング剤であるかにかかわりなく、これらの製品では、製品を塗布した指に汚れた残渣が残る。擦り込み処置後、化粧落とし剤と除去した化粧品との双方を取り除くために指自体の十分な洗浄を行う必要がある。
マスカラのような“防水”性の化粧品には更に別の問題がある。化学的洗顔剤の使用だけではこれらの製品を除去することが極めて難しい。例えば、防水性マスカラに対して普通の化学的メーク落とし剤を擦り込むと、刺激性の化学物質がマスカラに沿って眼に入ったりする。
顔面から落屑を拭き取るためにティッシュが長年使用されてきた。これらは汚れを伴う化学的メーク落とし剤の問題を解決する。しかしながら、ティッシュは寸法が大きいので簡単に手際よく処理できない。目の周囲領域に使用するためのよりいっそう精密な道具が要望されている。
溶媒を含有させた拭き取り用物品が化粧落とし剤として使用されている。現在市販されている商品としてはPond’s(R) Make−Up Remover Cleansing Clothsがある。この製品は、米国特許第6,287,582 B1号(Gottら)及び米国特許第6,294,182 B1号(Znaidenら)に記載されている。これらの湿潤清拭シートは好ましい製品として受け容れられているが、化学物質を使用する方法及びティッシュを使用する方法の欠点かまだある程度残っている。これらの清拭シートは目の周囲領域に対しては十分に効果的でなく、また、指を汚す。
身体から彩色化粧品を除去するための、
(a)ヒトの親指以外の一指または親指を受容する大きさを各々が有している左右それぞれのポケットを対向両端に備えた細長い可撓性の水不溶性基板から成り、該ポケットが基板の中央に設けられたブリッジ領域によって隔てられた互いに向き合う開口末端をそれぞれ有している清拭用物品を準備する段階と、
(b)清拭用物品によって分配するためにメーク落とし組成物を清拭用物品または皮膚に塗布する段階と、
(c)左右それぞれのポケットに親指以外の一指及び親指を挿入する段階と、
(d)皮膚から落屑及び化粧品の残渣を除去するために皮膚を清拭用物品に接触させる段階とから成る方法が提供される。
(a)ヒトの親指以外の一指または親指を受容する大きさを各々が有している左右それぞれのポケットを対向両端に備えた細長い可撓性の水不溶性基板から成り、該ポケットが基板の中央に設けられたブリッジ領域によって隔てられた互いに向き合う開口末端をそれぞれ有している清拭用物品を準備する段階と、
(b)清拭用物品によって分配するためにメーク落とし組成物を清拭用物品または皮膚に塗布する段階と、
(c)左右それぞれのポケットに親指以外の一指及び親指を挿入する段階と、
(d)皮膚から落屑及び化粧品の残渣を除去するために皮膚を清拭用物品に接触させる段階とから成る方法が提供される。
ポケットという用語は、必須ではないが好ましくは、基板の末端に向かって下方に傾斜する壁を有している円筒状の立体構造を意味する。ポケットは一端が閉鎖されていてもよく、または、両端が開放されていてもよい。好ましい実施態様では、一方のポケットが他方のポケットよりも大きい内容積を有している。大きいほうの受容ポケット及び小さいほうの受容ポケットに親指及び人差し指がそれぞれ適合するようにポケットを異なる大きさにしてある。
基板の下面は好ましくは凹凸表面である。このような凹凸構造によって拭き取り過程で基板に蓄積できる落屑の量が増す。不規則なトポグラフィーによって表面積が拡大し、このような成果が得られる。縮緬状のトポグラフィー及び開孔をもつ基板の双方がこの目的に有効である。例えば、基板が約2−約5,000個/cm2の開孔、好ましくは約25−約500個/cm2の開孔、最適には約20−約100個/cm2の開孔を有するウェブでもよい。開孔のサイズは、約0.001−約10mm、好ましくは約0.05−約5mm、最適には約1−約3mmの範囲でよい。
好ましい実施態様では、物品が約6−約30cm、好ましくは約9−約20cm、最適には約12−約18cmの長さを有し得る。各ポケットに対するブリッジ領域の相対的長さは約2:1−約1:2の範囲でよく、好ましくは約1:1である。物品の幅は約1−約6cm、好ましくは約2−約4cmの範囲でよい。
別の目的によれば、本発明はまたメーク落としキットを提供する。キットは、
(a)約0.1−約50重量%の乳化剤と有効量の担体とから成るメーク落とし組成物と、
(b)ヒトの親指以外の一指または親指を受容する大きさを各々が有している左右それぞれのポケットを対向両端に備えた細長い可撓性の水不溶性基板から成り、該ポケットが基板の中央に設けられたブリッジ領域によって隔てられた互いに向き合う開口末端をそれぞれ有している清拭用物品と、
から成る。
(a)約0.1−約50重量%の乳化剤と有効量の担体とから成るメーク落とし組成物と、
(b)ヒトの親指以外の一指または親指を受容する大きさを各々が有している左右それぞれのポケットを対向両端に備えた細長い可撓性の水不溶性基板から成り、該ポケットが基板の中央に設けられたブリッジ領域によって隔てられた互いに向き合う開口末端をそれぞれ有している清拭用物品と、
から成る。
添付図面に関する考察から本発明の別の利点及び特徴がより明らかにされるであろう。
公知技術の問題を解決するメーク落としシステムがここに知見された。このシステムは化粧落とし過程で使用者の指が汚れることを防止できる。第二に、このシステムによれば化粧落としが難しい顔の部分を清浄にすることができる。例えば、システムは、睫、眉毛及び瞼から化粧品を除去することに優れている。マスカラが効率的に移動される。システムはまた口紅の除去にも有用である。
本発明の清拭用物品の作用面に粉末状または指触乾燥状態のクレンジング配合物を配備し得る。これによって乾燥物品が提供される。しかしながら、液体クレンジング剤を基板に含浸させた湿潤物品も本発明の要旨に包含される。
本発明は図面に基づいて説明するのが最良である。図1は清拭用物品の第一実施態様を平面図で示す。物品は、左右のポケット4,6を備えた細長い基板2から構成されている。基板2の中央に設けられたブリッジ領域8が双方のポケットを互いから分離している。
図2は上面及び下面10,12を有している基板2を最もはっきりと示す。ポケット4,6は、基板の対向両端で周縁18に沿って上面10に付加された左右のウェブ14,16から形成されている。ポケットの各々は、ヒトの親指以外の一指または親指を受容する大きさである。これらのポケットはそれぞれの左端及び右端に、ヒトの指を受容するための互いに向き合う開口20,22を有している。図示の実施態様で、ポケットの末端はそれぞれの縁24,26で閉鎖されている。
第一の実施態様は単一未完成品基板28から製造され得る。製造工程は、図3に示す未完成品の左右のウェブ14,16をそれぞれの折り目30−32に沿って縁34に向かって折り畳む段階を含む。ポケット形成中に基板とウェブとの間に形付け用シューを挿入することによってポケットを形成するための位置合せを補助する。周縁18に沿って熱シールまたは超音波シールを行うと折り返し部分の接着が完了してポケットが形成される。熱シールまたは超音波シールの代りに縫合を行うこともできるが好ましくはない。縫い目は、基板の下面が皮膚に比較的優しい感触を与えるという望ましい特性を妨げるからである。
図4は清拭用物品の扱い方を示す。睫からマスカラを落としたいときには、片手の人差し指と親指とをそれぞれ左右のポケット4,6に入れる。1つの実施態様では、メーク落とし組成物を下面12に塗布する。次に物品を睫のそばにもってくる。次いでブリッジ領域8を殆ど重なり合うまで折り曲げると人差し指と親指とが重なり合う。ピンセットで挟むようにして領域34,36が睫に接触し、両領域間のマスカラを除去する。
図5は本発明の第二の実施態様を示す。物品は、左右のポケット104,106が設けられた細長い基板102から構成されている。基板102の中央に設けられたブリッジ領域108が双方のポケットを互いから分離している。
ポケット104の内容積はポケット106の内容積よりも大きい。大きい方の容積は親指が入る大きさてある。小さい方の右側ポケットの容積は、親指よりも細い人差し指を入れるために十分なだけの容積でよい。
ポケットは、互いに並置された開口端120及び122をそれぞれ有している。第一の実施態様と違って、左右それぞれのポケットは縁端124及び126において密閉されずに開放されている。基板102の中央に設けられたブリッジ領域108が双方のポケットを互いから分離している。
図6は、図5に示す第二の実施態様を製造するための未完成品を示す。未完成品は、開孔付きの不織基板から形成された上面(外面)110を有している。メーク落とし剤またはこれによって除去された落屑は開孔付きの層に浸透するであろうが、下面(内面)112には、メーク落とし剤またはこれによって除去された落屑を透過させないポリオレフィンウェブが存在する。外側ウェブと内側ウェブとは互いに接着されている。
第二の実施態様の製造工程は、左右の翼107a,107b及び109a,109bを折り合わせる段階を含む。次にそれぞれの翼部分の各々を合わせて周縁111及び113に沿って熱シールする。この場合にも、ポケット形成中に翼の間に形付け用シューを挿入することによってポケットを形成するための位置合せを補助する。
本発明の基板は水不溶性基板である。“水不溶性”という用語は、基板が水に溶解しないことまたは水に浸漬させても容易に分裂しないことを意味する。
上記の基準を満たす適当な基板の非限定例は、不織基板、織物基板、水分保有基板及び空気保有基板である。好ましい実施態様では、経済性がよく多様な材料としてすぐに入手できるという理由で不織基板を使用する。不織という用語は、層が繊維から構成されており、その繊維が布状に製織されるのでなく、シート、特に薄いシート状に形成されていることを意味する。繊維はランダム繊維(即ち、ランダム配列)でもよく、または、カーディング処理繊維(即ち、主として一方向に配列するように梳られた繊維)でもよい。更に、不織基板がランダム繊維の層とカーディング処理繊維の層との組合せから構成されてもよい。
不織基板は天然及び合成の様々な材料から構成され得る。天然という用語は、材料が、植物、動物、昆虫または副産物に由来することを意味する。合成という用語は、材料が主として種々の人造材料から得られるか、または、常用の合成もしくは天然の織物用繊維もしくはそれらの混合物のいずれかから成る通常は繊維状ウェブの形状の材料から得られることを意味する。
本発明に有用な天然材料の非限定例は、絹繊維、ケラチン繊維及びセルロース繊維である。ケラチン繊維の非限定例は、羊毛繊維、ラクダ毛繊維などから成るグループから選択される。セルロース繊維の非限定例は、木材パルプ繊維、綿繊維、大麻繊維、黄麻繊維、亜麻繊維及びそれらの混合物から成るグループから選択される。木材パルプ繊維、綿繊維及びそれらの組合せが好ましい。
本発明に有用な合成材料の非限定例は、アセテート繊維、アクリル繊維、セルロースエステル繊維、モダクリル繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリビニルアルコール繊維、レーヨン繊維及びそれらの混合物から成るグループから選択される。これらの合成材料の幾つかの例としては、Acrilan(R)、Creslan(R)、及び、アクリロニトリル基材の繊維Orlon(R)のようなアクリル繊維類;セルロースアセテート、Arnel(R)及びAcele(R)のようなセルロースエステル繊維類;ナイロン(例えば、Nylon 6、Nylon66及びNylon610)のようなポリアミド類;Fortrel(R)、Kodel(R)及びポリエチレンテレフタレート繊維Dacron(R)のようなポリエステル類;ポリプロピレン、ポリエチレンのようなポリオレフィン類;ポリビニルアセテート繊維及びそれらの混合物がある。
天然材料から製造された不織基板は、大抵の場合は細目ワイヤスクリーン上で繊維の液体懸濁液から形成されたウェブまたはシートから成る。本発明に有用な天然材料から製造された基板は多様な種類の市販資源から得られる。本発明に有用な適当な市販紙層の非限定例は、James River Corporation,Green Bay,WIから入手可能なエンボス加工した空気保有セルロース層Airtex(R);及び、Walkisoft U.S.A.,Mount Holly,NCから入手可能なエンボス加工した空気保有セルロース材料Walkisoft(R)である。
本発明に有用な合成材料から製造された不織基板もまた多様な種類の市販資源から得られる。本発明に使用し得る適当な不織層材料の非限定例は、HEF 40−047、Veratec,Inc.,Walpole,MAから入手可能な約50%レーヨンと50%ポリエステルとを含有する開孔付きの水分保有材料;HEF 140−102、Veratec,Inc.,Walpole,MAから入手可能な約50%レーヨンと50%ポリエステルとを含有する開孔付きの水分保有材料;Novenet(R) 149−191、Veratec,Inc.,Walpole,MAから入手可能な約69%レーヨンと約25%ポリプロピレンと約6%綿とを含有する格子模様に型押しした熱接着材料;HEF Nubtex(R) 149−801、Veratec,Inc.,Walpole,MAから入手可能な約100%ポリエステル含有のネップのある開孔付き水分保有材料;Keybak(R) 951V、Chicopee Corporation,New Brunswick,NJから入手可能な約75%のレーヨンと約25%のアクリル繊維とを含有する乾式形成された開孔付き材料;Keybak(R) 1368、Chicopee Corporation,New Brunswick,NJから入手可能な約75%のレーヨンと約5%のポリエステルとを含有する開孔付き材料;Duralace(R) 1236、Chicopee Corporation,New Brunswick,NJから入手可能な約100%のレーヨンを含有する開孔付き水分保有材料;Duralace(R) 5904、Chicopee Corporation,New Brunswick,NJから入手可能な約100%のポリエステルを含有する開孔付き水分保有材料;Sontara(R) 8868、Dupont Chemical Corp.から入手可能な約50%のセルロースと約50%のポリエステルとを含有する水分保有材料、である。
本発明の物品は使い捨てであると考えてよい。“使い捨て”という用語は、常用の意味、即ち、少ない回数、好ましくは25回未満、より好ましくは約10回未満、最適には約2回未満の使用の後で処分または廃棄される物品という意味で使用されている。
本発明のシステムは、清拭用物品と組合せて使用されるメーク落とし組成物を含み得る。メーク落とし組成物は乳化剤と美容的に許容される担体とを含む。
乳化剤は、アニオン性、非イオン性、カチオン性及び両性の界面活性剤から成るグループから選択し得る。特に好ましい非イオン性乳化剤は、疎水性化合物1モルあたり2−100モルのエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドと縮合したC10−C20の脂肪アルコールまたは脂肪酸の疎水性化合物;2−20モルのアルキレンオキシドと縮合したC2−C10のアルキルフェノール;エチレングリコールのモノ−及びジ−脂肪酸エステル;脂肪酸モノグリセリド;ソルビタン、モノ及びジ−C8−C20脂肪酸;ポリオキシエチレンソルビタン及びそれらの組合せである。アルキルポリグリコシド及び糖脂肪アミド(例えば、メチルグルコンアミド)も適当な非イオン性乳化剤である。
好ましいアニオン性界面活性剤は、セッケン、アルキルエーテルスルフェート及びアルキルエーテルスルホネート、アルキルスルフェート及びアルキルスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルスルホスクシネート及びジアルキルスルホスクシネート、C8−C20アシルイセチオネート、C8−C20アルキルエーテルホスフェート、C8−C20サルコシネート及びそれらの組合せである。
組成物中の乳化剤の量は、約0.1−約40重量%、好ましくは約1−約20重量%、最適には約1−約5重量%の範囲であろう。
担体の量は、1−99.9%、好ましくは約70−約95%、最適には約80−約90%の範囲でよい。有用な担体としては、水、皮膚緩和剤、脂肪酸、脂肪アルコール、保湿剤、増粘剤及びそれらの組合せがある。担体は水性でも無水物でもまたはエマルジョンでもよい。好ましくは組成物が水性、特に水と油とから成るW/OまたはO/W型のエマルジョンである。水が存在するとき、その量は、約5−約95重量%、好ましくは約20−約70重量%、最適には約35−約60重量%の範囲でよい。
皮膚緩和物質は美容的に許容される担体として役立つ。これらはシリコーン油、合成エステル及び炭化水素の形態でよい。皮膚緩和剤の量は、約0.1−約95重量%、好ましくは約1−約50重量%の範囲内の任意の値でよい。
シリコーン油は揮発性品種及び不揮発性品種に分類される。本文中で使用された“揮発性”という用語は、周囲温度で測定可能な蒸気圧を有している物質を意味する。揮発性シリコーン油は、3−9個、好ましくは4個または5個のケイ素原子を含んでいる環状(シクロメチコーン)または線状ポリジメチルシロキサンから選択されるのが好ましい。
皮膚緩和物質として有用な不揮発性シリコーン油としては、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン及びポリエーテルシロキサンコポリマーがある。本発明に有用な本質的に不揮発性のポリアルキルシロキサンとしては例えば、25℃で約5×10−6−0.1m2/秒の粘度を有しているポリジメチルシロキサンがある。本発明組成物に有用な好ましい不揮発性皮膚緩和剤としては、25℃で約1×10−5−約4×10−4m2/秒の粘度を有しているポリジメチルシロキサンがある。
別のクラスの不揮発性シリコーンは乳化性及び非乳化性のシリコーンエラストマーである。この種類の代表は、Dow Corning 9040、General Electric SFE 839、及び、Shin−Etsu KSG−18として入手可能なジメチコーン/ビニルジメチコーンクロスポリマーである。Silwax WS−L(ジメチコーンコポリオールラウレート)のようなシリコーンワックスも使用できる。
エステル皮膚緩和剤としては以下の物質がある:
(1)10−20個の炭素原子を有している脂肪酸のアルケニルまたはアルキルエステル類。その例は、イソプロピルパルミテート、メチルパルミテート、メチルステアレート、イソアラキジルネオペンタノエート、イソノニルイソナノノエート、オレイルミリステート、オレイルステアレート、及び、オレイルオレエート;
(2)エトキシル化脂肪アルコールの脂肪酸エステルのようなエーテル−エステル類;
(3)多価アルコールエステル類。エチレングリコールモノ及びジ−脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノ及びジ−脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(200−6000)モノ及びジ−脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ及びジ−脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコール2000モノオレエート、ポリプロピレングリコール2000モノステアレート、エトキシル化プロピレングリコールモノステアレート、グリセリルモノ及びジ−脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ−脂肪エステル、エトキシル化グリセリルモノ−ステアレート、1,3−ブチレングリコールモノステアレート、1,3−ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、及び、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが適当な多価アルコールエステルである。ペンタエリトリトール、トリメチロールプロパン及びC1−C30アルコールのネオペンチルグリコールエステルが特に有用である;
(4)蜜蝋、鯨蝋及びトリベヘニンワックスのようなワックスエステル類;
(5)コレステロール脂肪酸エステルのようなステロールエステル類;
(6)スクロースポリベヘネート及びスクロースポリコットンシーデートのような脂肪酸の糖エステル類。
(1)10−20個の炭素原子を有している脂肪酸のアルケニルまたはアルキルエステル類。その例は、イソプロピルパルミテート、メチルパルミテート、メチルステアレート、イソアラキジルネオペンタノエート、イソノニルイソナノノエート、オレイルミリステート、オレイルステアレート、及び、オレイルオレエート;
(2)エトキシル化脂肪アルコールの脂肪酸エステルのようなエーテル−エステル類;
(3)多価アルコールエステル類。エチレングリコールモノ及びジ−脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノ及びジ−脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(200−6000)モノ及びジ−脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ及びジ−脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコール2000モノオレエート、ポリプロピレングリコール2000モノステアレート、エトキシル化プロピレングリコールモノステアレート、グリセリルモノ及びジ−脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ−脂肪エステル、エトキシル化グリセリルモノ−ステアレート、1,3−ブチレングリコールモノステアレート、1,3−ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、及び、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが適当な多価アルコールエステルである。ペンタエリトリトール、トリメチロールプロパン及びC1−C30アルコールのネオペンチルグリコールエステルが特に有用である;
(4)蜜蝋、鯨蝋及びトリベヘニンワックスのようなワックスエステル類;
(5)コレステロール脂肪酸エステルのようなステロールエステル類;
(6)スクロースポリベヘネート及びスクロースポリコットンシーデートのような脂肪酸の糖エステル類。
美容的に許容される適当な担体となる炭化水素としては、ペトロラタム、鉱油、C11−C13のイソパラフィン、ポリアルファオレフィン、特に、Presperse Inc.からPermethyl 101Aとして市販されているイソヘキサデカンがある。
植物油もまた皮膚緩和性担体として有用である。好適例は、ヒマワリ種油、ベニバナ油、綿実油、ダイズ油及びそれらの混合物である。
10−30個の炭素原子を有している脂肪酸も美容的に許容される担体として適当であろう。この種類の代表は、ペラルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノール酸、アラキン酸、ベヘン酸及びエルカ酸である。
10−30個の炭素原子を有している脂肪アルコールは別の有用な種類の美容的に許容される担体である。この種類の代表はステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール及びセチルアルコールである。
多価アルコール型の保湿剤は美容的に許容される担体として使用できる。典型的な多価アルコールは、グリセロール、ポリアルキレングリコールであり、より好ましくは、アルキレンポリオール及びそれらの誘導体、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びそれらの誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロール及びそれらの混合物である。保湿剤の量は、組成物の重量の0.5−50重量%、好ましくは1−15重量%の範囲内の任意の値でよい。
増粘剤は本発明の組成物の美容的に許容される担体の一部として使用できる。典型的な増粘剤としては、架橋アクリレート(例えば、Carbopol 982(R))、疎水的に改質されたアクリレート(例えば、Carbopol 1382(R))、セルロース誘導体及び天然ガムがある。有用なセルロース誘導体は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメトセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース及びヒドロキシメチルセルロースである。本発明に好適な天然ガムは、グアル、キサンタン、スクレロチウム、カラギーナン、ペクチン及びこれらのガムの組合せである。無機物もまた増粘剤として使用することができ、特に、ベントナイト及びヘクトライトのようなクレー、ヒュームドシリカ、並びに、マグネシウムアルミニウムシリケート(Veegum(R))のようなシリケートを使用し得る。増粘剤の量は、0.0001−10重量%、通常は0.001−1重量%、最適には0.01−0.5重量%の範囲でよい。
潜在的に有害な微生物の増殖から防御するために保存剤も本発明組成物に含有させるのが好ましい。より最近に使用されるようになった保存剤はヒダントイン誘導体、プロピオン酸塩、及び、様々な第四アンモニウム化合物である。化粧品化学者は適当な保存剤に詳しく、保存剤チャレンジテストに合格し製品安定性を与えるような保存剤を造作なく選択できる。特に好ましい保存剤はフェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、イミダゾリジニルウレア、デヒドロ酢酸ナトリウム及びベンジルアルコールである。保存剤は、組成物の用途、及び、保存剤とエマルジョン中の別の成分との不適合の可能性を考慮に入れて選択するべきである。保存剤は好ましくは、組成物の重量の0.01−2重量%の範囲の量で使用される。
色素、着香料、乳白剤及び研磨剤も本発明の組成物に含有させ得る。これらの物質の各々は約0.05−約5重量%、好ましくは0.1−3重量%の範囲の量でよい。
“から成る”という用語はその後に記述された要素に全く限定されることなく、主要なまたは副次的な機能重要性を有している明記しない要素を包含する。言い換えると、すべての段階、要素または任意選択要素を網羅する必要はない。“含んでいる”または“有している”という用語が使用されているとき、これらの用語の意味は上記に定義の“から成る”に等価である。
処理実施例及び比較例を除いて、または、他に明白な指示がある場合を除いて、材料の量を表す本明細書中のすべての数値は“約”という用語で修飾されていると理解されたい。
特許、特許出願及び印刷刊行物などの本文中に引用されたすべての文献はその記載内容全部が参照によって本発明に含まれるものとする。
以下の実施例は本発明の実施態様をより十分に説明する。明細書及び特許請求の範囲に記載されたすべての部、パーセンテージ及び割合は他の指示がなければ重量基準である。
不織木綿から形成された清拭用物品を第一の実施態様に従って製造した。物品を10枚重ねにした積層体を以下の表Iに示す配合組成をもつ典型的なメーク落とし剤と共に1つのキットに包装した。
この実施例は、図1−4に示す実施態様の清拭用物品を5枚重ねにした積層体がクレンジングオイル型のメーク落とし剤と共に包装されているキットの別の例を示す。クレンジングオイルの配合組成を以下の表IIに示す。
この実施例は、図1−4に示す実施態様の物品を5枚重ねにして透明なコールドクリーム組成物と共に包装したまた別のキットを示す。コールドクリームの配合組成を以下の表IIIに示す。
以下の実施例は本発明の実施態様をより十分に説明する。明細書及び特許請求の範囲に記載されたすべての部、パーセンテージ及び割合は他の指示がなければ重量基準である。
Claims (7)
- 皮膚から化粧品及び落屑を除去するための、
(a)ヒトの親指以外の一指または親指を受容する大きさを各々が有している左右それぞれのポケットを対向両端に備えた細長い可撓性の水不溶性基板から成り、前記ポケットが基板の中央に設けられたブリッジ領域によって隔てられた互いに向き合う開口末端をそれぞれ有している清拭用物品を準備する段階と、
(b)清拭用物品によって分配するためにメーク落とし組成物を清拭用物品または皮膚に塗布する段階と、
(c)左右それぞれのポケットに親指以外の一指及び親指を挿入する段階と、
(d)皮膚から落屑及び化粧品の残渣を除去するために皮膚を清拭用物品に接触させる段階とから成る方法。 - メーク落とし組成物が組成物の重量の約0.1−約40重量%の乳化剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記物品及び組成物が共通パッケージに一緒に包装されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- (a)約0.1−約50重量%の乳化剤と有効量の担体とから成るメーク落とし組成物と、
(b)ヒトの親指以外の一指または親指を受容する大きさを各々が有している左右それぞれのポケットを対向両端に備えた細長い可撓性の水不溶性基板から成り、前記ポケットが基板の中央に設けられたブリッジ領域によって隔てられた互いに向き合う開口末端をそれぞれ有している清拭用物品と、
から成るメーク落としキット。 - 基板の下面が縮緬状または開孔のあるトポグラフィーを有していることを特徴とする請求項4に記載の物品。
- 一方のポケットが他方のポケットよりも大きい内容積を有していることを特徴とする請求項4に記載の物品。
- ポケットの少なくとも1つが両端で開口していることを特徴とする請求項4に記載の物品。
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-
2003
- 2003-11-28 JP JP2003398596A patent/JP2004188189A/ja active Pending
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