JP3040121U - シート状パック - Google Patents

シート状パック

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JP3040121U
JP3040121U JP1997000784U JP78497U JP3040121U JP 3040121 U JP3040121 U JP 3040121U JP 1997000784 U JP1997000784 U JP 1997000784U JP 78497 U JP78497 U JP 78497U JP 3040121 U JP3040121 U JP 3040121U
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film
sheet
forming
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JP1997000784U
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大蔵 守金
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DIA Pharmaceutical Co Ltd
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DIA Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被膜形成に要する時間が短く
かつ形成される被膜の膜強度が非常に高く、角質を確実
に除去できるシート状パックを提供するにある。 【構成】 透湿性シート状基材(1)と該
シート状基材(1)に含浸・担持される被膜形成性化粧料
層(2)とからなり、上記被膜形成性化粧料層(2)にはポリ
アクリル酸又はポリアクリル酸とプルランを主成分とす
る被膜形成性材料が配合されており、これによって短時
間で被膜が形成されると共に被膜の膜強度が高くかつ皮
膚への接着性が良好となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はピールオフタイプのシート状パックの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ピールオフタイプのパックは、皮膚表面に被膜を形成して皮脂を吸収したり皮 膚に緊張を与えかつ血行をよくすると共に、その後この被膜を皮膚から剥がすこ とにより垢や角栓等を除去することができるもので、エモリエント効果及び清浄 効果が期待できるものである。 このようなピールオフタイプのパックとしては、従来、ゼリー状、ペースト状 のものが汎用されていたが、最近では、被膜の強度、被膜形成時間の短縮化、ケ アに伴う手の汚れや煩雑さの減少等の観点から、シート状パックが考案されてい る。
【0003】 上記ピールオフタイプのシート状パックとしては、例えば、特開平7−330 575号公報に開示されているものを挙げることができる。 このシート状パックは、被膜形成性化粧料と透湿性基材からなるもので、形成 される被膜が強固な接着力を有する点を1つの特徴としている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、さらに膜形成に要する時間が短くかつ非常に強固な接着力を発揮す るピールオフタイプのシート状パックを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かくして本願『請求項1』にかかる考案によれば、『透湿性シート基材(1)と 、該シート基材(1)に含浸・担持される被膜形成性化粧料層(2)とからなり、上記 被膜形成性化粧料層(2)に含まれる被膜形成性材料がポリアクリル酸を主成分と することを特徴とするシート状パック(A)』が提供される。
【0006】 また、本願『請求項3』にかかる考案によれば、『透湿性シート基材と、該シ ート基材に含浸・担持される被膜形成性化粧料層とからなり、上記被膜形成性化 粧料層に含まれる被膜形成性材料がポリアクリル酸及びプルランを主成分とする ことを特徴とするシート状パック』が提供される。
【0007】 本願『請求項1』にかかるシート状パック(A)によれば、被膜形成性化粧料層( 2)にはポリアクリル酸が被膜形成性材料の主成分として含有されているので、被 膜が迅速に形成されると共に形成される被膜の強度及び皮膚へ接着力が強く、角 栓や垢等は確実に膜中に捉らえられることとなる。 またピールオフする際にも膜強度が強いので途中で千切れることもない。
【0008】 本願『請求項3』にかかるシート状パックによれば、被膜形成性化粧料層には ポリアクリル酸及びプルランが被膜形成性材料の主成分として含有されているの で、被膜がより迅速に形成されると共に形成される被膜の強度及び皮膚へ接着力 がより強く、角栓や垢等は確実に膜中に捉らえられることとなる。 またピールオフする際にも膜強度が強いので途中で千切れることもない。
【0009】
【考案の実施の形態】
本考案で用いられる透湿性シート基材(1)は、被膜形成性化粧料層を含浸・担 持できかつ水分・湿分を透過させる機能を有するもので、さらに皮膚に対して悪 影響を与えないものであれば、当該分野で公知のものをそのまま用いる事ができ 、例えば、綿、麻、羊毛等の天然繊維、ナイロン、ビニリデン、ポリ塩化ビニル 、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアクリル 等の合成繊維、レーヨン、アセテート等のセルロース繊維等の繊維からなる織布 ・不織布・編み物等の布が挙げられ、中でも疎水性繊維から構成されるものが好 適に用いられる。
【0010】 上記透湿性シート基材(1)は、更に柔軟性・伸縮性を有するものが皮膚外面の 形状に無理無く沿って皮膚との密着性を高める点から好ましい。 また、上記透湿性シート基材(1)は、連続気泡を有する樹脂発泡シートであっ てもよい。
【0011】 本考案における被膜形成性化粧料層(2)は、被膜形成性材料及び化粧料から主 として構成される。 上記被膜形成性材料は、ポリアクリル酸を主成分とするものと、ポリアクリル 酸及びプルランを主成分とするものが用いられる。 上記前者の場合は、本願『請求項2』に示すように、ポリアクリル酸が被膜形 成性化粧料層全体の1〜98重量%(乾燥重量)の範囲となるように用いられる 。上記上限含量よりも多い場合は保湿性、接着性、使用感等の点で好ましくなく 、上記下限含量よりも少ない場合は膜強度が不十分となる点で好ましくない。 一方、上記後者の場合は、本願『請求項4』に示すように、ポリアクリル酸及 びプルランの合計が被膜形成性化粧料層全体の1〜98重量%(乾燥重量)の範 囲となるように用いられる。上記上限含量よりも多い場合は保湿性、接着性、使 用感等の点で好ましくなく、上記下限含量よりも少ない場合は膜強度が不十分と なる点で好ましくない。また、プルランはポリアクリル酸に対して5〜80重量 %の範囲で用いられることが好ましいが、別段これに限定されない。
【0012】 また、上記被膜形成性材料には増粘剤が適宜加えられていてもよい。該増粘剤 としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、ペクチン、ゼラチン、キサン タンガム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、カラギーナン等 が挙げられる。
【0013】 また、上記被膜形成性化粧料層(2)に配合される化粧料としては、保湿剤、油 分等公知のものが挙げられる。 上記保湿剤としては、例えば、エチレングリコールの他、ジエチレングリコー ル、トリエチレングリコール等のポリエチレングリコール類、プロピレングリコ ールの他、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール等のポリプロピ レングリコール類、ブチレングリコール類、グリセリン、ジグリセリン、その他 のポリグリセリン類、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、マルチトー ル等の糖アルコール類、グルコース、フラクトース、ガラクトース糖の単糖類、 マルトース、ラクトース糖の多糖類糖が挙げられるが、別段これらに限定されな い。
【0014】 また、油分としてはいわゆるエモリエント成分として知られているものが相当 し、例えば、スクワラン、流動パラフィン等の炭化水素、オリーブ油、ホホバ油 、ヤシ油等の天然油、イソプロピルミリステート、セチルイソオクタノエート等 のエステル類、シリコーン油、イソステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸等 が挙げられる。
【0015】 さらに、上記被膜形成性化粧料層(2)には、収斂剤、美白成分、消炎成分、色 素、顔料、界面活性剤、殺菌剤、防腐剤等が適宜添加されていてもよい。
【0016】 本考案の被膜形成性化粧料層(2)は、十分な水の存在下では流動性が付与され かつ乾燥状態では被膜が形成され得るように調製される。
【0017】 実施例1 図1は、本願『請求項1』にかかるシート状パックの一例の要部概略断面図で ある。 同図のシート状パック(A)は、透湿性シート状基材(1)と該シート状基材(1)に 含浸・担持された被膜形成性化粧料層(2)と、該被膜形成性化粧料層(2)の表面に 貼着されているポリエステル製の剥離フィルム(3)とから構成されている。
【0018】 上記シート状基材(1)は、ポリエステル製繊維素材からなる不織布にて構成さ れている。 被膜形成性化粧料層(2)は上記シート状基材(1)の一方の表面に担持されており 、かつこの表層部内にも含浸されている。
【0019】 上記被膜形成性化粧料層(2)を構成する化粧料溶液は以下の配合に基づいて調 製されている。 《配合》 (本品原液 100g中) ポリアクリル酸 15 % メチルパラベン 0.1% ポリビニルピロリドン 3.0% ソルビトール70%液 5.0% グリセリン 5.0% 酸化チタン 5.0% ポリオキシエチレンソルビタンオレート〔20E.O〕 20 % 精製水 適 量 合計 100 % 《調製法》 被膜形成性成分であるポリアクリル酸、ポリビニルピロリドンを適量な精製水 に撹拌機を用いて均一に液状化させ、次いで残りの精製水に酸化チタン、グリセ リン、ソルビトール、ポリオキシエチレンソルビタンオレート〔20E.O〕、メチ ルパラベンを加えてよく撹拌し、これを前者に加えてさらに良く撹拌して均一な 被膜形成性化粧料を得た。
【0020】 上記シート状パック(A)は、例えば以下のようにして製造することができるが 、これに限定されるものではない。 すなわち、図2に示すように、一方にシート状基材(1)を巻回したシート状基 材供給ローラを用意し、他方に剥離フィルム(3)を巻回した剥離フィルム供給ロ ーラを用意し、これらの供給ローラの中間においてナイフコータ又はコンマコー タ(4)及び熱風乾燥炉(5)を設定する。
【0021】 剥離フィルム供給ローラから送出された剥離フィルム(3)上にコンマコータ(4) により被膜形成性化粧料溶液を一定の厚さで塗工し、これをその後段に設けられ た熱風乾燥炉(5)内を通過させてセミドライ状態まで乾燥させた後、シート状基 材供給ローラから送出されたシート基材(1)を上記乾燥された被膜形成性化粧料 層上にプレスローラ(6)により圧着させて所定深さまで含浸させた後、巻き取り ローラによって巻き取って行く。 これにより、シート状基材(1)の一方の表面側に所定深さの含浸層を形成して 担持された被膜形成性化粧料層(2)が形成されることとなる。
【0022】 以上のようにして、シート状基材(1)の一方の表面層に被膜形成性化粧料層(2) が含浸・担持されかつこの被膜形成性化粧料層の外面が剥離フィルム(3)によっ て被覆された形態の本発明のシート状パック(A)が得られることとなる。
【0023】 上記得られたシート状パック(A)は、適用部位に適合する大きさ・形状に適宜 カットされて用いられる。 まず、皮膚の適用部位に指で一様に薄く水または化粧水を塗布し、この上から 、上記カットされたシート状パック(A)から剥離フィルム(3)を剥離して露呈され た被膜形成性化粧料層(2)を圧し当てる。 この場合、該パック(A)の透湿性シート状基材(1)は柔軟な素材であるので適用 象部位がどのような曲率を有していても、ピッタリと沿わせることができる。
【0024】 一方、含浸・担持されている被膜形成性化粧料層(2)は接触した水分によって 溶解されて皮膚表面に接触するが、水分移動が早いので、溶解された被膜形成性 化粧料成分は速やかに被膜を形成する。 従って、透湿性シート状基材(1)の一端をもって適用部位から引き剥がす際、 形成された被膜は膜強度が高くかつ透湿性シート状基材(1)に所定深さまで強固 に結合しているので、皮膚への剥がれ残しを生ずることなく、皮膚から完全に剥 離することができる。 また、皮膚との接着強度が強いので、角栓等を確実に除去する事ができる。
【0025】 実施例2 本例は、本願『請求項3』にかかるシート状パックの一例についてのものであ る。 本例のシート状パックは、被膜形成性化粧料層の組成を下記するごとく変更す る以外は実施例1と同様に実施した。
【0026】 上記被膜形成性化粧料層を構成する化粧料溶液は以下の配合に基づいて調製さ れている。 《配合》(本品原液 100g中) ポリアクリル酸 10 % プルラン 5.0% メチルパラベン 0.1% ポリビニルピロリドン 3.0% ソルビトール70%液 10 % グリセリン 5.0% 酸化チタン 5.0% ポリオキシエチレンソルビタンオレート〔20E.O〕 2.0% 精製水 適 量 合計 100 % 《調製法》 被膜形成性成分であるポリアクリル酸、プルラン、ポリビニルピロリドンを適 量な精製水に撹拌機を用いて均一に液状化させ、次いで残りの精製水に酸化チタ ン、グリセリン、ソルビトール、ポリオキシエチレンソルビタンオレート〔20E. O〕、メチルパラベンを加えてよく撹拌し、これを前者に加えてさらに良く撹拌 して均一な被膜形成性化粧料を得た。
【0027】 以上の構成にて得られる本例のシート状パックは、実施例1と同等の技術的効 果を奏することができる。
【0028】
【考案の効果】
本願考案のシート状パックは、被膜形成性化粧料層の被膜形成に要する時間が 短くかつ形成される被膜の膜強度が高く、その上皮膚への非常に強い接着性を示 すので、被膜形成後引っ張って剥がしても、被膜形成部位に剥がれ残りが生ずる ことなく、確実に角質を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本顔『請求項1』にかかるシート状パックの一
例の要部概略断面図
【図2】本顔『請求項1』にかかるシート状パックの製
造法の一例の模式図
【符号の説明】
(A)…シート状パック (1)…透湿性シート状基材 (2)…被膜形成性化粧料層 (3)…剥離フィルム

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透湿性シート基材と、該シート基
    材に含浸・担持される被膜形成性化粧料層とからなり、 上記被膜形成性化粧料層に含まれる被膜形成性材料がポ
    リアクリル酸を主成分とすることを特徴とするシート状
    パック。
  2. 【請求項2】 ポリアクリル酸が、被膜形成性化
    粧料層中に1〜98重量%(乾燥重量)の割合で含有さ
    れてなる請求項1記載のシート状パック。
  3. 【請求項3】 透湿性シート基材と、該シート基
    材に含浸・担持される被膜形成性化粧料層とからなり、 上記被膜形成性化粧料層に含まれる被膜形成性材料がポ
    リアクリル酸及びプルランを主成分とすることを特徴と
    するシート状パック。
  4. 【請求項4】 ポリアクリル酸及びプルランが、
    被膜形成性化粧料層中に1〜98重量%(乾燥重量)の
    割合で含有されてなる請求項3記載のシート状パック。
JP1997000784U 1997-01-31 1997-01-31 シート状パック Expired - Lifetime JP3040121U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11116435A (ja) * 1997-10-06 1999-04-27 Nitto Denko Corp 美白化粧シートおよびその使用方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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