JP2004530686A

JP2004530686A - 湿性のクレンジング用拭取り製品

Info

Publication number: JP2004530686A
Application number: JP2002588971A
Authority: JP
Inventors: ゴツト，ロバート・エドワード; スラブチエフ，クレイグ・ステイーブン
Original assignee: ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ
Priority date: 2001-05-14
Filing date: 2002-05-06
Publication date: 2004-10-07
Also published as: CA2444721A1; CN100369599C; CA2444721C; ATE312594T1; EP1387668A2; ES2253547T3; MXPA03010287A; DE60208017D1; AR033737A1; KR20040029992A; WO2002092052A2; CN1518440A; AU2002342264B2; US20030032349A1; ZA200308101B; WO2002092052A8; BR0209586A; WO2002092052A3; DE60208017T2; US6730621B2

Abstract

不織クロスのような可撓性基板にクレンジング組成物を含浸させた実質的に湿性の使い捨てクレンジング用加工製品が開示されている。含浸組成物は、起泡性界面活性剤と水とを含み、組成物は約５０−約３００，０００センチポアズの範囲の粘度を有している。水の量は、完成加工製品の１５重量％よりも多いが、４０重量％以下である。粘度及び水が記載の範囲内であるときは泡形成の速度及び泡の量が増加する。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、廉価で製造容易な使い捨て一回使用型の実質的に湿性のクレンジング用製品に関する。
【背景技術】
【０００２】
身体のクレンジング用製品及びコンディショニング用製品は伝統的に、固形セッケン、クリーム、ローション及びジェルのような様々な形態で商品化されてきた。これらの配合物については消費者に受け容れられるために幾つかの合格基準を満たす努力が続けられてきた。このような基準としては、クレンジング効果、皮膚感触、皮膚に対する低刺激性及び泡量がある。理想的な身体クレンジング剤は、皮膚または毛髪を穏やかに洗浄し、刺激を殆どまたは全く生じさせることなく、頻繁な使用後に皮膚または毛髪を過度に乾燥させないものでなければならない。許諾済み及び審査中のものも含めた一連の特許出願がＰｒｏｃｔｅｒ＆Ｇａｍｂｌｅによって発表されており、それらは、上記のような機能性に関する多くの問題を処理するという触れ込みの使い捨て型身体クレンジング製品を記載している。これらの製品は実質的に乾性の加工製品であり、界面活性剤、構造化剤、皮膚コンディショニング剤及びその他の性能成分から成るクレンジング組成物が製織クロスまたは不織クロスに付着されている。これらの文献の多くで“実質的に乾性の”という用語は、含水量が最大で１０％、幾つかのものでは１５％と定義されている。特に好ましいレベルは５％以下である。米国で販売されている商品の具体例は、Ｏｌａｙ^（Ｒ）ＤａｉｌｙＦａｃｉａｌＣｌｅａｎｓｉｎｇＣｌｏｔｈｓであり、水レベルは完成したクロス加工製品の３−４重量％である。この技術は下記の特許に記載されている。
【０００３】
米国特許第５，９５１，９９１号（Ｗａｇｎｅｒら）の目的は、起泡性界面活性剤とコンディショニング用エマルジョンとを別々にクロス基板に含浸させることによって製造した基板を提供することである。米国特許第５，９８０，９３１号（Ｆｏｗｌｅｒら）が強調する特徴は、油溶性コンディショニング剤を含浸させたことである。国際特許ＷＯ９９／５５３０３（Ａｌｂａｃａｒｙｓら）は、スキンケア有効成分をクレンジング組成物と共に配合することを記載している。
【０００４】
これらの製品の製造方法は、双方ともがＭａｃｋｅｙら名義の米国特許第５，９５２，０４３号及び第５，８６３，６６３号に報告されている。これらの特許は、連続脂質相を使用すること及び高融点ワックス状材料を拭取り基板に付着させることを教示している。材料は、（例えば皮膚の拭取り中の）低剪断接触によって容易に破壊されて内部の皮膚コンディショニング相を容易に放出できるように十分に壊れ易いことが必要であるが、また、苛酷な加工工程中に内部相の時期尚早な放出が生じることを防止すべく十分に強靭であることも要求される。この技術に関する問題は、妥協的な調整の結果として、連続的な外部脂質相／内部極性相が、加工及び処理に対して十分に強靭でないこと、及び、洗浄条件下でコンディショニング剤を皮膚に効率的に放出させるべく十分に壊れ易くないことである。
【０００５】
この分野のもっと最近の公開特許には、国際特許ＷＯ０１／０８５４２Ａ１（Ｃｅｎら）、ＷＯ０１／０８６５５Ａ１（Ｐｈｉｐｐｓら）、ＷＯ０１／０８６５６Ａ１（Ｓｍｉｔｈら）、ＷＯ０１／０８６５７Ａ１（Ｌｏｒｅｎｚｉら）、及び、ＷＯ０１／０８６５８Ａ１（Ｃａｗｋｗｅｌｌら）がある。これらはいずれもＰｒｏｃｔｅｒａｎｄＧａｍｂｌｅ所有である。これらの文献は、拭取り技術を、対照的な組織特性をもつ貼合せ複層基板に拡大している。２つの面のうち、粗いほうの面は係合表面として作用し、他方の面はクレンジング補助剤を配給する面として役立つ。加工製品は、０．９５グラム未満の水分保持率で定義されるように実質的に乾性であると記載されている。この率は、加工製品中の非結合液体全部の重量を表すが、含水量と同義ではない。水レベルは定義されていない。
【０００６】
我々の検討によれば、公知の技術によって製造された乾性の拭取り製品は泡立ちが遅いことが判明した。我々はこの問題の原因は拭取り基板に比較的厚いコーティングが付着されているためであると考える。改善された起泡性をもつクレンジング用拭取り製品及び効率的に製造できる同様の製品が要望されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
従って、本発明の１つの利点は、水に接触すると迅速に泡立ち、持続性の泡を豊富に生じるような使い捨てクレンジング用製品を提供することである。
【０００８】
本発明の別の利点は、製造中の泡の発生を最小にする方法でクレンジング組成物が可撓性拭取りクロスにコートされている使い捨てクレンジング製品を提供することである。
【０００９】
本発明のまた別の利点は、製造適性の改善、審美性の向上、起泡性の増進が見込まれる含浸組成物を含み得る使い捨てクレンジング製品を提供することである。
【００１０】
本発明の上記及びその他の利点は以下の発明の開示の項を理解することによっていっそう明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
（ｉ）水不溶性基板と、
（ｉｉ）基板に含浸させた、
（ａ）泡立つに十分な量で存在する少なくとも１つの起泡性界面活性剤と、
（ｂ）水と、
を含むクレンジング組成物と、
を含み、
水が製品の１５重量％よりも多いが４０重量％よりも少ない量で存在すること、及び、上記組成物が３０ｍｍの波形平行プレート（ｐｒｏｆｉｌｅｄｐａｒａｌｌｅｌｐｌａｔｅｓ）を備えたＨａａｋｅＣＶ２０レオメーターによって２３℃で測定して５０−３００，０００ｃｐの粘度を有していることを特徴とする実質的に湿性のクレンジング製品が提供される。
【００１２】
含浸させたクレンジング組成物の粘度に臨界範囲が存在することがここに知見された。最小粘度未満では消費者が乾性の拭取り製品を水で濡らしたときに組成物の泡立ちがよくない。この理論に固執するつもりはないが、我々の理解では、低粘度の組成物は水によってシンクから流れ去り易く、泡立ちに利用されない。逆に、過度に高粘度の組成物は水で迅速に活性化しないので消費者には泡が立ち難い。遅延期間が存在する。
【００１３】
従って、本発明に従って使用される組成物は５０−３００，０００ｃｐ（センチポアズ）の範囲の粘度を有している。粘性は３０ｍｍの波形平行プレートを備えたＨａａｋｅＣＶ２０レオメーターによって２３℃で測定される。好ましい粘度範囲は１００−２５０，０００ｃｐ、より好ましくは１５０−１００，０００ｃｐ、いっそう好ましくは２００−５０，０００ｃｐ、最適には４００−１０，０００ｃｐである。
【００１４】
別の重要な知見は、水レベルの臨界性である。実質的に乾性の加工製品は瞬時に泡を発生し難い。起泡性界面活性剤は１５％未満の水レベルでは容易に活性化できない。起泡性界面活性剤が基板からいっそう迅速に放出されて泡を生じるためにはある程度の実質量の水が存在しなければならない。最低レベルは完成クレンジング製品の１５重量％よりも大きい値、好ましくは少なくとも約２０重量％、より好ましくは少なくとも約２５重量％でなければならない。このような高湿の水レベルは、布基板に柔軟性を与えるという別の利点を有している。その結果として、より柔軟でより快適な感触が得られる。
【００１５】
過度に多い量の水が存在してはならない。水の量が多くなるほど製品が水浸しになって美感もよくない。もっと重大なことは水が微生物の増殖を促進することである。高含水量の系ではもっと高いレベルの保存剤が必要である。保存剤は単にコストだけの問題ではない。一部の消費者はある種の保存剤に対して皮下アレルギーを生じる。微生物が耐性菌株の形態に突然変異していないことを確認するために保存された系を連続的にモニターしなければならない。従って、最高レベルはクレンジング製品の重量の約４０重量％、好ましくは約３５重量％を上回る値になってはならない。
【００１６】
本発明の組成物の必須要素の１つは起泡性界面活性剤である。“起泡性界面活性剤”という用語は、水を加えて機械的に撹拌すると泡を生じる即ち泡立つ界面活性剤を意味する。好ましくはこれらの起泡性界面活性剤は低刺激性でなければならない。これは、これらの界面活性剤が十分なクレンジング効果または洗浄効果を与えなければならないが皮膚または毛髪を過度に乾燥させてはならないこと、及び、前述の起泡基準を満たしていなければならないことを意味する。
【００１７】
本発明の製品は、典型的には少なくとも１種類の起泡性界面活性剤を含浸組成物の重量を基準として約０．５重量％−約６０重量％、好ましくは約０．７５重量％−約４０重量％、より好ましくは約１重量％−約２０重量％の量で含む。
【００１８】
多様な種類の起泡性界面活性剤が本発明に使用でき、これらはアニオン性、非イオン性、カチオン性、両性の界面活性剤及びこれらの界面活性剤の起泡性混合物から成るグループから選択される。
【００１９】
本発明に使用できるアニオン性の起泡性界面活性剤の非限定例は以下のクラスを含む：
（１）アルキル基に９−１５個の炭素原子、好ましくは１１−１４個の炭素原子を有している直鎖状または分枝状の形態のアルキルベンゼンスルホネート。アルキル鎖に約１２個の炭素原子を有している直鎖状のアルキルベンゼンスルホネートが特に好ましい；
（２）８−２２個の炭素原子、好ましくは１２−１６個の炭素原子を有しているアルコールを硫酸化することによって得られるアルキルスルフェート。このアルキルスルフェートは式ＲＯＳＯ_３ ⁻Ｍ^＋を有しており、式中のＲはＣ_８−２２のアルキル基を表し、Ｍは一価及び／または二価のカチオンを表す；
（３）アルキル部分に８−２２個の炭素原子、好ましくは１２−１６個の炭素原子を有しているパラフィンスルホネート。これらの界面活性剤はＨｏｅｃｈｓｔＣｅｌａｎｅｓｅからＨｏｓｔａｐｕｒＳＡＳとして市販されている；
（４）８−２２個の炭素原子、好ましくは１２−１６個の炭素原子を有しているオレフィンスルホネート。ＢｉｏｔｅｒｇｅＡＳ４０^（Ｒ）として入手可能なＣ_１４−Ｃ_１６のオレフィンスルホン酸ナトリウムが最も好ましい；
（５）８−２２個の炭素原子、好ましくは１２−１６個の炭素原子を有しており、３０モル未満、好ましくは１２モル未満のエチレンオキシドでエトキシル化されたアルコールから誘導されたアルキルエーテルスルフェート。ＳｔａｎｄｏｐｏｌＥＳ−２^（Ｒ）として市販されている２モルの平均エトキシル化から形成されたラウリルエーテル硫酸ナトリウムが最も好ましい；
（６）アルキル部分に８−２２個の炭素原子、好ましくは１２−１６個の炭素原子を有しているアルキルグリセリルエーテルスルホネート；
（７）式：Ｒ^１ＣＨ（ＳＯ_３ ⁻Ｍ^＋）ＣＯ_２Ｒ^２の脂肪酸エステルスルホネート。式中のＲ^１は約Ｃ_８−Ｃ_１８、好ましくはＣ_１２−Ｃ_１６の直鎖状または分枝状アルキルを表し、Ｒ^２は約Ｃ_１−Ｃ_６、好ましくは主としてＣ_１の直鎖状または分枝状アルキルを表し、Ｍ^＋は一価または二価のカチオンを表す；
（８）６−１８個、好ましくは８−１６個の炭素原子を有している第二アルコールスルフェート；
（９）１０−２２個の炭素原子を有している脂肪アシルイセチオネート。ココイルイセチオン酸ナトリウムが好ましい；
（１０）アルキル基の各々が３−２０個の範囲の炭素原子を有しているジアルキルスルホスクシネート；
（１１）式ＲＣＯＮ（ＣＨ_３）ＣＨ_２ＣＨ_２ＣＯ_２Ｍで示されるアルカノイルサルコシネート。式中のＲは約１０−約２０個の炭素原子を有しているアルキルまたはアルケニルを表し、Ｍはアンモニウム、ナトリウム、カリウム及びトリアルカノールアンモニウムのような水溶性カチオンである。ラウロイルサルコシン酸ナトリウムが最も好ましい；
（１２）アルキル基が８−１２個の範囲の炭素原子を有しているアルキルラクチレート。ＰａｔｔｅｒｓｏｎＣｈｅｍｉｃａｌＣｏｍｐａｎｙからＰａｔｉｏｎｉｃ１３８Ｃ^（Ｒ）として市販されているラウロイルラクチル酸ナトリウムが最も好ましい；
（１３）８−１６個の炭素原子を有しているタウレート。ココイルメチルタウレートが好ましい。
【００２０】
本発明に好適な非イオン性の起泡性界面活性剤としては、疎水性化合物１モルあたり２−１００モルのエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドと縮合したＣ_１０−Ｃ_２０の脂肪アルコールまたは脂肪酸の疎水性化合物；２−２０モルのアルキレンオキシドと縮合したＣ_２−Ｃ_１０のアルキルフェノール；エチレングリコールジステアレートのようなエチレングリコールのモノ−及びジ−脂肪酸エステル；脂肪酸モノグリセリド；ソルビタンモノ−及びジ−Ｃ_８−Ｃ_２０の脂肪酸；及びポリソルベート８０及びトゥイーン８０^（Ｒ）として入手可能なポリオキシエチレンソルビタン、並びに、上記の界面活性剤のいずれかの組合せがある。
【００２１】
その他の有用な非イオン性界面活性剤としては、アルキルポリグルコシド、糖脂肪アミド（例えば、メチルグルコンアミド）及び長鎖第三アミンオキシドがある。後者の部類の非限定例は、ジメチロドデシルアミンオキシド、オレイルジ（２−ヒドロキシエチル）アミンオキシド、ジメチルオクチルアミンオキシド、ジメチルデシルアミンオキシド、ジメチルテトラデシルアミンオキシド、ジメチルデシルアミンオキシド、ジメチルテトラデシルアミンオキシド、ジ（２−ヒドロキシエチル）テトラデシルアミンオキシド、３−ジドデシルオキシ−２−ヒドロキシプロピルジ（３−ヒドロキシプロピル）アミンオキシド、及び、ジメチルヘキサデシルアミンオキシドである。
【００２２】
本発明に使用できる両性の起泡性界面活性剤としては、脂肪族の第二及び第三アミン、好ましくは、窒素がカチオン状態にあり、脂肪族ラジカルが直鎖または分枝鎖であり、ラジカルの１つが、カルボキシ、スルホネート、スルフェート、ホスフェートまたはホスホネートのようなイオン化可能な水溶性基を含有している上記のようなアミンである。代表的な物質は、コカミドプロピルベタイン、コカムホアセテート、コカムホジアセテート、コカムホプロピオネート、コカムホジプロピオネート、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、セチルジメチルベタイン、コカミドプロピルＰＧ−ジモニウムクロリドホスフェート、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、セチルジメチルベタイン及びそれらの組合せである。
【００２３】
本発明の目的には、起泡性界面活性剤の全量対水の重量比が、１：１０−５：１、好ましくは１：４−４：１、より好ましくは１：３−３：１、最適には１：２−２：１の範囲でよい。
【００２４】
本発明の必要要素の１つは水不溶性基板成分である。“水不溶性”という用語は、水に浸漬させたときに基板が溶解したり容易に分裂したりしないことを意味する。多様な種類の材料を基板として使用し得る。望ましい特性は非限定例に、（ｉ）十分に使用に耐える湿潤強度、（ｉ）十分な研磨性、（ｉｉｉ）十分な弾性及び多孔性、（ｉｖ）十分な粘性、及び、（ｖ）適正な寸法、などである。
【００２５】
上記の基準を満たす適当な不溶性基板の非限定例は、不織基板、製織基板、水分保有基板、空気保有基板、などである。好ましい実施態様では不織基板を使用する。これらが経済的でありまた様々な材料として入手し易いからである。不織という用語は、布に織られないでシート特に薄葉シートに形成された繊維から成る層を意味する。繊維はランダム（即ち、ランダム配列）でもよく、または、カーディング処理しても（即ち、くしけずって主として一方向に配向させても）よい。更に、不織基板がランダム繊維の層とカーディング処理した繊維の層との組合せから構成されてもよい。
【００２６】
不織基板は天然及び合成の様々な材料から構成され得る。天然という用語は、材料が植物に由来することを意味する。本発明に有用な材料は、絹繊維、ケラチン繊維及びセルロース繊維である。ケラチン繊維の非限定例としては、羊毛繊維、キャメル毛繊維、などから成るグループから選択される繊維がある。セルロース繊維の非限定例としては、木材パルプ繊維、綿繊維、麻繊維、黄麻繊維、亜麻繊維及びそれらの混合物から成るグループから選択される繊維がある。
【００２７】
本発明に使用し得る合成材料の非限定例としては、アセテート繊維、アクリル繊維、セルロースエステル繊維、モダクリル繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリビニルアルコール繊維、レーヨン繊維及びそれらの混合物から成るグループから選択される繊維がある。これらの合成材料の幾つかについて実例を示すと、Ａｃｒｉｌａｎ^（Ｒ）、Ｃｒｅｓｌａｎ^（Ｒ）、アクリロニトリル系繊維、Ｏｒｌｏｎ^（Ｒ）のようなアクリル系；セルロースアセテート、Ａｒｎｅｌ^（Ｒ）及びＡｃｅｌｅ^（Ｒ）のようなセルロースエステル繊維；ナイロン（例えば、Ｎｙｌｏｎ６、Ｎｙｌｏｎ６６及びＮｙｌｏｎ６１０）のようなポリアミド；Ｆｏｒｔｒｅｌ^（Ｒ）、Ｋｏｄｅｌ^（Ｒ）及びＤａｃｒｏｎ^（Ｒ）のようなポリエステル；ポリプロピレン及びポリエチレンのようなポリオレフィン；ポリビニルアセテート繊維及びそれらの混合物がある。
【００２８】
天然材料から製造される不織基板は、大抵の場合には細かい網目のワイヤスクリーン上に繊維の液体懸濁液から形成させるウェブまたはシートから成る。
【００２９】
天然材料から製造された本発明に有用な基板は多様な種類の市販資源から得ることができる。本発明に使用し得る適当な市販紙層の非限定例を以下に挙げる：Ａｉｒｔｅｘ^（Ｒ）、これは坪量約７７．６ｇｓｍ（７１ｇｓｙ）を有しているエンボス加工した空気保有セルロース層であり、ＪａｍｅｓＲｉｖｅｒＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ，ＧｒｅｅｎＢａｙ，ＷＩから入手可能；Ｗａｌｋｉｓｏｆｔ^（Ｒ）、これは坪量約８２．０ｇｓｍ（７５ｇｓｙ）を有しているエンボス加工した空気保有セルロース系材料、ＷａｌｋｉｓｏｆｔＵ．Ｓ．Ａ．，ＭｏｕｎｔＨｏｌｌｙ，ＮＣから入手可能。
【００３０】
合成材料から製造された本発明に有用な基板もまた多様な種類の市販資源から得ることができる。本発明に使用し得る適当な不織層材料の非限定例を以下に挙げる：ＨＦＥ−４０−０４７、これは約５０％のレーヨンと５０％のポリエステルとを含有し、坪量約４７．０ｇｓｍ（１平方ヤードあたり４３グラム（ｇｓｙ））を有している目の荒い水分保有材料であり、Ｖｅｒｔｅｃ，Ｉｎｃ．，Ｗａｌｐｏｌｅ，Ｍａから入手可能；ＨＥＦ１４０−１０２、約５０％のレーヨンと５０％のポリエステルとを含有し、坪量約６１．２ｇｓｍ（５６ｇｓｙ）を有している目の荒い水分保有材料であり、Ｖｅｒａｔｅｃ，Ｉｎｃ．，Ｗａｌｐｏｌｅ，Ｍａから入手可能；Ｎｏｖｅｎｅｔ^（Ｒ）１４９−１５１、これは約６９％のレーヨンと約２５％のポリプロピレンと約６％の綿とを含有し、坪量約１０９．４ｇｓｍ（１００ｇｓｙ）を有している熱接着格子パターン材料であり、Ｖｅｒａｔｅｃ，Ｉｎｃ．，Ｗａｌｐｏｌｅ，Ｍａから入手可能；ＨＥＦＮｕｂｔｅｘ^（Ｒ）１４９−８０１、これは約１００％のポリエステルを含有し、坪量約７６．６ｇｓｍ（７０ｇｓｙ）を有しているネップのある目の荒い水分保有材料であり、Ｖｅｒａｔｅｃ，Ｉｎｃ．，Ｗａｌｐｏｌｅ，ＭＡから入手可能；Ｋｅｙｂａｋ^（Ｒ）９５１Ｖ、これは約７５％のレーヨンと約２５％のアクリル繊維とを含有し、坪量約４７．０ｇｓｍ（４３ｇｓｙ）を有している乾式形成された目の荒い材料であり、ＣｈｉｃｏｐｅｅＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ，ＮｅｗＢｒｕｎｓｗｉｃｋ，ＮＪから入手可能；Ｋｅｙｂａｋ^（Ｒ）１３６８、これは約７５％のレーヨンと約５％のポリエステルとを含有し、坪量約４２．７ｇｓｍ（３９ｇｓｙ）を有している目の荒い材料であり、ＣｈｉｃｏｐｅｅＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ，ＮｅｗＢｒｕｎｓｗｉｃｋ，ＮＪから入手可能；Ｄｕｒａｌａｃｅ^（Ｒ）１２３６、これは約１００％のレーヨンを含有し、坪量約４３．８ｇｓｍ（４０ｇｓｙ）を有している目の荒い水分保有材料であり、ＣｈｉｃｏｐｅｅＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ，ＮｅｗＢｒｕｎｓｗｉｃｋ，ＮＪから入手可能；Ｄｕｒａｌａｃｅ^（Ｒ）５９０４、これは約１００％のポリエステルを含有し、坪量約４３．７ｇｓｍ（４０ｇｓｙ）−約１２５．８ｇｓｍ（１１５ｇｓｙ）を有している目の荒い水分保有材料であり、ＣｈｉｃｏｐｅｅＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ，ＮｅｗＢｒｕｎｓｗｉｃｋ，ＮＪから入手可能；Ｓｏｎｔａｒｏ^（Ｒ）８８６８、これは約５０％のセルロースと約５０％のポリエステルとを含有し、坪量約６５．６ｇｓｍ（６０ｇｓｙ）を有している水分保有材料であり、ＤｕｐｏｎｔＣｈｅｍｉｃａｌＣｏｒｐ．から入手可能。
【００３１】
本発明の目的に最も好ましい基板は不織基板、特に、レーヨン／ポリエステル混紡の不織基板であり、混紡重量比は１０：９０−９０：１０、好ましくは２０：８０−８０：２０、最適には４０：６０−６０：４０である。最も有用な基板は７０：３０の不織レーヨン／ポリエステル混紡から成る拭取り用加工製品である。
【００３２】
１−１００枚、好ましくは５−５０枚の単葉の拭取りシートを取り出し用ポーチまたは容器、好ましくは不透湿性のポーチまたは容器に収容するとよい。貯蔵中及び取り出しの合間にはポーチまたは容器を再シールできるのが好ましい。１枚の拭取りシートを収容したポーチを使用してもよい。
【００３３】
本発明の水不溶性基板は、各々が異なる組織及び研磨性を有している２つまたはそれ以上の層から成り得る。異なる組織は、異なる組合せ材料を使用した結果として得られてもよく、または、研磨性の皮膚剥脱用表面と穏やかなクレンジング作用のある柔軟性の吸収用表面とを有している基板を使用した結果として得られてもよい。更に、基板の個々の層が異なる色を有するように製造し、これによってユーザーが個々の表面を容易に見分けられるようにしてもよい。本発明は、異なる組織及び異なる研磨性を有している２つ以上の層をもつ基板に適しているであろうが、同一構造をもつ単層基板または多層基板を使用したときにも湿性の系が最良効果を発揮し得る。
【００３４】
基板に対する含浸組成物の量は、重量比で約２０：１−１：２０、好ましくは１０：１−約１：１０、最適には約２：１−約１：２の範囲でよい。
【００３５】
本発明の含浸組成物は更に、揮発性品種及び不揮発性品種のシリコーンを含有し得る。典型的な揮発性シリコーンは、ＤｏｗＣｏｒｎｉｎｇ２４４、２４５、３４４及び３４５として市販されているシクロメチコーンである。線状の揮発性ジメチコーンも適当である。不揮発性シリコーンとしては、２センチストークスよりも大きい粘度をもつポリジメチルシロキサン、及び、ジメチコーンコポリオールとしても知られたシリコーンコポリオールがある。後者の市販資源はＤｏｗＣｏｒｎｉｎｇ１９３である。シリコーンの量は、含浸組成物の重量の約０．０１−約２０重量％、好ましくは約０．５−約３重量％の範囲でよい。
【００３６】
モノマー型及びポリマー型のカチオン性コンディショニング剤も本発明の目的に役立つ。ポリマー型の例は、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性デンプン、ジアリル第四アンモニウム塩とアクリルアミドとのコポリマー、第四級化ビニルピロリドンビニルイミダゾールポリマーポリグリコールアミン縮合物、第四級化コラーゲンポリペプチド、ポリエチレンイミン、カチオン化シリコンポリマー（例えば、アモジメチコーン）、商標ＤｏｗＣｏｒｎｉｎｇ９２９で別の成分との混合物として提供されるカチオン性シリコンポリマー（カチオン化エマルジョン）、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンとのコポリマー、カチオン性キチン誘導体、カチオン化グアーガム（例えば、ＪａｇｕａｒＣ−Ｂ−Ｓ、ＪａｇｕａｒＣ−１７、ＪａｇｕａｒＣ−１６、など、ＣｅｌａｎｅｓｅＣｏｍｐａｎｙ製）、第四アンモニウム塩ポリマー（例えば、ＭｉｒａｐｏｌＡ−１５、ＭｉｒａｐｏｌＡＤ−１、ＭｉｒａｎｏｌＤｉｖｉｓｉｏｎｏｆｔｈｅＲｈｏｎｅＰｏｕｌｅｎｃＣｏｍｐａｎｙ製）である。ＢＡＳＦＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎによってＬｕｖｉｑｕａｔ^（Ｒ）ＰＱ１１として市販されているポリクオタニウム−１１が最も好ましい。
【００３７】
モノマー型カチオン性コンディショニング剤の例は、一般構造：
【００３８】
【化１】

の塩である。式中の、Ｒ^１は、１２−２２個の炭素原子を有しているアルキル基、または、１２−２２個の炭素原子を有している芳香族、アリールもしくはアルカリール基から選択され、Ｒ^２、Ｒ^３及びＲ^４は独立に、水素、１２−２２個の炭素原子を有しているアルキル基、または、１２−２２個の炭素原子を有している芳香族、アリールもしくはアルカリール基から選択され、Ｘ⁻は、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、硫酸塩、メチル硫酸塩、エチル硫酸塩、トシラート、ラクチル酸塩、クエン酸塩、グリコール酸塩、及び、それらの混合物から選択されたアニオンである。更に、アルキル基はまた、エーテル結合、または、ヒドロキシもしくはアミノ置換基を含み得る（例えば、アルキル基がポリエチレングリコール部分及びポリプロピレングリコール部分を含有し得る）。アニオンは好ましくはリン酸塩であり、特に好ましくはＢＡＳＦＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎからＬｕｖｉｑｕａｔ^（Ｒ）ＭｏｎｏＣＰとして入手可能なヒドロキシエチルセチルジモニウムホスフェートである。
【００３９】
アミノシリコーン第四化合物も同様に使用し得る。ＣＴＦＡによってシリコーンクオタニウム８と命名されておりＳｉｌｔｅｃｈＩｎｃから入手可能なＳｉｌｑｕａｔＡＤが最も好ましい。
【００４０】
各カチオン性物質の量は、含浸組成物の重量の約０．０５−約５重量％、好ましくは約０．１−約３重量％、最適には約０．３−約２．５重量％の範囲でよい。
【００４１】
本発明の組成物に水結合剤を含有させるのが好ましい。多価アルコールのような水溶性結合剤が特に好ましい。典型的な多価アルコールとしては、グリセロール（グリセリンとしても知られる）、ポリアルキレングリコールがあり、より好ましくはアルキレングリコール及びそれらの誘導体、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びそれらの誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ヘキシレングリコール、１，３−ブチレングリコール、１，２，６−ヘキサントリオール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロール及びそれらの混合物がある。最良結果を得るための水結合剤は好ましくはグリセリンである。また、ポリエチレングリコール（約２００−約２，０００，０００の範囲の平均分子量、ＰＥＧ−９Ｍ及びＰＥＧ−１４Ｍが好ましい）及びヘキシレングリコールも特に好ましい。ある種の組成物にはヘキシレングリコールが不適当なのでヘキシレングリコール以外のポリオールを使用する必要がある。水結合剤の量は、組成物の重量の約０．５−約５０重量％、好ましくは約１−約３０重量％の範囲内の任意の値でよい。
【００４２】
使い捨て一回使用型の本発明の身体手入れ用クレンジング製品は、起泡性界面活性剤とコンディショナーとを含むクレンジング組成物を水不溶性基板に別々にまたは同時に添加するかまたは含浸させることによって製造される。この場合、得られる製品は湿性である。“別々に”という用語は、界面活性剤とコンディショナーとを先に混合することなく任意の順序で順次に加えることを意味する。“同時に”という用語は、界面活性剤とコンディショナーとを、先に混合するかまたは混合しないで同時に加えることを意味する。
【００４３】
界面活性剤とコンディショナーと水結合剤とその他の何らかの任意成分とを、当業者に公知の任意の手段によって水不溶性基板に添加するかまたは含浸させ得る。例えば、噴霧、レーザープリンティング、飛沫散布、浸漬、浸透またはコーティングなどによって添加することができる。
【００４４】
処理実施例及び比較実施例中を除いて、または、別の明白な指示がある場合を除いて、本明細書中の材料の量を表す全ての数値は“約”という用語で修飾されることを理解されたい。
【００４５】
“含む”という用語は、その後に記述された要素に限定されることなく、明記されていないが主要なまたは副次的な機能的重要性を有している要素を包含することを意味する。言い換えると、段階、要素または任意選択要素を完全に網羅する必要はない。“含んでいる”または“有している”という用語が使用されている場合、これらの用語は、上記に定義の“含む”に等価であることを意味する。
【００４６】
以下の実施例は本発明の実施態様をより十分に説明するであろう。本文中及び特許請求の範囲に記載されたすべての部、パーセンテージ及び割合は別の指示がない限り重量基準の値である。
【実施例１】
【００４７】
レーヨン／ポリエステル基板に含浸させる本発明の典型的な配合物を以下の配合組成の成分から調製した。
【００４８】
【表１】

【００４９】
表の配合物を２．０グラムのレーヨン／ポリエステルシートあたり２．０グラムの被膜が形成されるように基板に塗布した（７５２ｍｍ×１９０ｍｍの領域）。
【００５０】
この実施例について泡の品質／安定性を比較した。改造形のＲｏｓｓ−Ｍｉｌｅｓ泡試験機を使用した。２００ｍｌの水に入れた３枚のクロスで拭取りシート（ｔｏｗｅｌｅｔｔｅ）の起泡パラメーターを測定した。結果を以下の表に示す。
【００５１】
【表２】

【００５２】
また、上述の拭取りシートの２つについては消費者試験を行った。試験は、１１８人のパネリストによる回答に基づいたものである。結果を以下の表ＩＩＩに示す。
【００５３】
【表３】

【００５４】
表ＩＩＩに報告した結果に基づくと、２５％の水を含む実施例１の配合物を含ませた拭取りシートが有意に好ましい。水を３−４％しか含まないＯｌａｙ^（Ｒ）の拭取りシートはクリーム状の泡を十分に生じることがなく、本発明の拭取りシートよりも泡立ちが遅く、使用後の皮膚の柔軟感及び潤い感も劣っていた。
【実施例２】
【００５５】
本発明を表す一連の組成物を表ＩＶに示す。これらの組成物を１：１の重量比で不織ポリエステル基板に含浸させる。
【００５６】
【表４】

【００５７】
【表５】

【００５８】
【表６】

【実施例３】
【００５９】
この実施例は含浸組成物の粘度と起泡特性に対する粘度の影響とを報告している。３つの配合物を調製した。これらを以下の表に示す。
【００６０】
【表７】

【００６１】
【表８】

【００６２】
サンプルＡは高粘度含浸組成物を使用した。十分な量の泡が得られたが、泡立ちは遅かった。比較的低粘度の含浸組成物を使用したサンプルＢは泡立ちは速かったが、泡の総量が比較的少なかった。サンプルＣは中間範囲の粘度をもつ組成物を添加した拭取りシートであった。このサンプルは十分な量の泡を短時間のうちに発生した。

Claims

（ｉ）水不溶性基板と、
（ｉｉ）基板に含浸させた、
（ａ）泡立つに十分な量で存在する少なくとも１つの起泡性界面活性剤と、
（ｂ）水と、
を含むクレンジング組成物と、
を含み、
水が製品の１５重量％よりも多いが４０重量％よりも少ない量で存在し、及び、上記組成物が３０ｍｍの波形平行プレートを備えたＨａａｋｅＣＶ２０レオメーターによって２３℃で測定して５０−３００，０００ｃｐの粘度を有している、実質的に湿性のクレンジング製品。
粘度が１００−２５０，０００ｃｐの範囲であることを特徴とする請求項１に記載の製品。
粘度が１５０−１００，０００ｃｐの範囲であることを特徴とする請求項１または２に記載の製品。
粘度が４００−１０，０００ｃｐの範囲であることを特徴とする請求項１から３のいずれか一項に記載の製品。
起泡性界面活性剤の全量と水との重量比が１：１０−５：１の範囲であることを特徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載の製品。
少なくとも１種類の起泡性界面活性剤が水不溶性基板に付着した含浸組成物の全重量の０．５−６０重量％の量で存在することを特徴とする請求項１から５のいずれか一項に記載の製品。
水不溶性基板が不織基板、製織基板、水分保有基板及び空気保有基板から成るグループから選択されるシートであることを特徴とする請求項１から６のいずれか一項に記載の加工製品。
界面活性剤がアニオン性界面活性剤であることを特徴とする請求項１から７のいずれか一項に記載の加工製品。