JP2019094278A - 汗及び/又は皮脂の除去方法 - Google Patents

汗及び/又は皮脂の除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メイクアップ化粧料を落とすことなく、肌上の汗及び/又は皮脂を除去する方法を提供する。【解決手段】疎水性繊維及び親水性繊維から構成され、親水性繊維に対する疎水性繊維の質量比が、(疎水性繊維/親水性繊維)=5/95〜55/45である不織布に、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):(A)HLB10以上のノニオン性界面活性剤 0.01〜2.5質量%、(B)(b1)2価アルコール及び/又は(b2)3価アルコール 0.5〜10質量%、(C)油剤 2質量%未満、(D)水を含有し、成分(B)として、(b1)及び(b2)を含有する場合、(b1)に対する(b2)の質量比((b2)/(b1))が1未満である組成物を、含浸させてなるシートを、メイクアップ化粧料を塗布した肌の上から押し拭きする汗及び/又は皮脂の除去方法。【選択図】なし

Description

本発明は、汗及び/又は皮脂の除去方法に関する。
従来、皮膚、特に顔面に付着している汚れを除去するための清浄用シートとして、油性物質吸収ドライシートや、水性組成物含浸ウェットシートが知られている。
ドライシートの例として、汎用されている脂取り紙以外に、油の拭き取り効果に優れ、化粧前の肌表面、化粧後に肌に浮き出した油分を拭き取り、化粧のり、化粧後の肌のてかり防止を目的として、親油性繊維からなる特定の繊維密度、目付を有する不織布で構成される化粧用脂取りシートが提案されている(特許文献1参照)。ウェットシートの例としては、肌表面に浮き出た過剰な皮脂や汚れを効果的に除去することを目的として、特定の厚さ及び曲げ硬さのシート基材に、水性媒体を含浸させてなるシート状化粧料が提案されている(特許文献2参照)。また、水系洗浄剤の保持能に優れ、メイク汚れや皮脂汚れに対して高い洗浄力を発揮させることを目的として、セルロース繊維及び合成繊維からなる水流交絡の不織布に、水系洗浄剤組成物を含有させてなる皮膚洗浄用シートが提案されている(特許文献3参照)。
特開平11−290127号公報 特開2002−255737号公報 特開2001−314342号公報
脂取り紙や特許文献1に記載される化粧用脂取りシート等のドライシートでは、シートに皮脂を吸着して、肌に浮き出た皮脂を肌から除去することが可能である一方、べたつきの原因となる汗はシートに吸着できないため、使用後も汗が肌に残るため、べたつきがとれず、すっきりと汚れが落とせたとの感触が得られるものではなかった。また、ドライシートでは皮脂によって崩れ、皮脂に混ざった崩れたメイクアップ化粧料を肌から絡め取ることができずに、そのまま肌に残ってしまっており、使用後に化粧直しをしても、化粧がきれいに仕上がらないという問題があった。
また、特許文献2、3のウェットシートは、汗、皮脂や、メイクアップ化粧料を除去して肌を清浄にすることを目的としたものであるため、メイクアップ化粧料を塗布した肌の上から適用して、メイクアップ化粧料は落とさず、肌上の汗、皮脂に混ざった崩れたメイクアップ化粧料のみを除去することを目的としたものではなく、落としたくないメイクアップ化粧料までも除去してしまうというものであった。そのため、汗や皮脂をとってさっぱりしたいと思っても、拭き取り後にメイクアップ化粧料を塗布し直さなければならないため、化粧直しに時間がかかり、日常的にメイクアップをしている女性にとって使いにくいという問題があった。
したがって、日常的にメイクアップをしている女性にとって、メイクアップ化粧料を落とさずに、肌のべたつきと皮脂、また、皮脂に混ざった崩れたメイクアップ化粧料だけを取り除き、かつ、使用者に汚れがすっきりと落ちた肌感触を提供する方法が切望されていた。
このような課題に鑑み、メイクアップ化粧料を落とさずに、肌のべたつきと皮脂、また、皮脂に混ざった崩れたメイクアップ化粧料だけを取り除き、使用者に汚れがすっきりと落ちた肌感触を提供する方法を探索した結果、本発明者は、疎水性繊維及び親水性繊維を特定の割合で組み合わせた不織布に、特定量のノニオン性界面活性剤、2価及び/又は3価アルコールを特定の割合で含有する水系の組成物を含有させてなるシートを用いて、メイクアップ化粧料を塗布した肌の上から押し拭きすることで、メイクアップ化粧料を落とすことなく、肌上の汗並びに/又は皮脂及び皮脂に混ざった崩れたメイクアップ化粧料を効果的に除去できることを見出した。
本発明は、疎水性繊維及び親水性繊維から構成され、親水性繊維に対する疎水性繊維の質量比(疎水性繊維/親水性繊維)が、5/95〜55/45である不織布に、
次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)HLB10以上のノニオン性界面活性剤 0.01〜2.5質量%
(B)(b1)2価アルコール及び/又は(b2)3価アルコール 0.5〜10質量%、
(C)油剤 2質量%未満、
(D)水
を含有し、成分(B)として、(b1)及び(b2)を含有する場合、(b1)に対する(b2)の質量比((b2)/(b1))が1未満である組成物を、含浸させてなるシートを、
メイクアップ化粧料を塗布した肌の上から前記シートで押し拭きする汗及び/又は皮脂の除去方法に関する。
また、本発明は、疎水性繊維及び親水性繊維から構成され、親水性繊維に対する疎水性繊維の質量比が、(疎水性繊維/親水性繊維)=5/95〜55/45である不織布に、
次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)HLB10以上のノニオン性界面活性剤 0.01〜2.5質量%、
(B)(b1)2価アルコール及び/又は(b2)3価アルコール 0.5〜10質量%、
(C)油剤 2質量%未満
(D)水
を含有し、成分(B)として、(b1)及び(b2)を含有する場合、(b1)に対する(b2)の質量比((b2)/(b1))が1未満である組成物を、含浸させてなる皮膚清浄用シートに関する。
本発明によれば、ファンデーション等のメイクアップ化粧料を肌に塗布した上から適用でき、メイクアップ化粧料は落とさずに、肌上の汗並びに/又は皮脂及び皮脂に混ざった崩れたメイクアップ化粧料を効果的に除去することができ、使用後のすっきり感が良好で、肌の乾燥がなく、肌をなめらかにすることができる。さらに皮脂によって崩れ、皮脂と混ざったメイクアップ化粧料も肌から除去することができるため、化粧を落とさずに直接化粧直しが可能で、しかも化粧をきれいに仕上げることができる。また、組成物の不織布への含浸性が良好であり、製造しやすいものである。
本発明で用いる不織布は、疎水性繊維及び親水性繊維で構成される。メイクアップ化粧料を落とさずに、皮脂のとれを良好にし、組成物の不織布への含浸を良好にする観点から、親水性繊維に対する疎水性繊維の質量比は、(疎水性繊維/親水性繊維)=5/95〜55/45であり、10/90〜50/50が好ましく、15/85〜45/55がより好ましく、20/80〜40/60がさらに好ましい。
親水性繊維としては、特に制限がなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、コットン、パルプ、麻、レーヨンなどが挙げられる。これらのうち、価格が安価であり、市場での入手性が良く、かつ肌への密着性が良好で肌あたりの良さを向上させる観点から、コットン、パルプ及びレーヨンから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、コットン及びレーヨンから選択される1種又は2種を含むことがより好ましく、コットン及びレーヨンを含むことがさらに好ましい。
疎水性繊維としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ナイロン等のポリアミド系繊維、ポリアクリルニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリウレタン繊維等の合成繊維が挙げられる。これらのうち、価格が安価であり、市場での入手性が良い観点から、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレンテレフタレートから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましい。
また、不織布への皮脂の吸着を向上させる観点から、ポリエチレン−ポリエステルなどからなる鞘部分が相対的に低融点とされる芯鞘型複合繊維、サイドバイサイド型複合繊維、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/ナイロン、ポリプロピレン/ポリエチレンからなる各成分の一部が表面に露出している分割型複合繊維、及びポリエチレンテレフタレート/エチレン−プロピレン共重合体からなる一方の成分の熱収縮により分割する熱分割型複合繊維から選択される1種又は2種以上を含むことが好ましい。
特に繊維が細く、しなやかで物理的にメイクアップ化粧料を掻き取りにくく、また皮脂との接触面積を増加させて皮脂のとれを向上させる観点から、分割型複合繊維を用いるのが好ましい。分割型複合繊維としては、ポリエチレンテレフタレートに、ポリプロピレン、又はナイロンを組み合わせたものが前記の観点から好ましい。
これらの親水性繊維及び疎水性繊維は、それぞれ1種単独又は2種以上を併用して用いてもよい。
不織布の密度は、肌あたりを良好にし、肌にやさしく押し当てるだけで組成物を放出しやすく、べたつきをとって、さっぱりとした感触を向上させる観点から、0.15g/cm3 未満が好ましく、0.14g/cm3以下がより好ましく、0.12g/m2以下がさらに好ましく、また、シートで肌を押し拭きしても肌についているメイクアップ化粧料が落ちにくく、組成物を不織布に含浸しやすく、不織布への組成物の保持性を良好にする観点から、0.08g/cm3以上が好ましく、0.10g/cm3以上 がより好ましい。
また、不織布の坪量は、取り扱いやすさや、加工のしやすさといった点から、35〜80g/m2 が好ましく、38〜65g/m2 がより好ましく、40〜55g/m2 がさらに好ましいく、42〜48g/m2 がさらに好ましい。
さらに、不織布の厚みは、押し拭きしやすく、肌あたりの良さを維持する観点から、0.25〜0.50mmであるのが好ましく、0.30〜0.45mmがより好ましく、0.35〜0.40mmがさらに好ましい。なお、本発明における不織布の厚みの測定方法は、実施例に記載の方法による。
本発明において、組成物に用いられる成分(A)のノニオン性界面活性剤は、ノニオン性界面活性剤の製剤への溶解性及び溶解後の製剤の温度安定性を良好にし、シートで肌を押し拭きしてもメイクアップ化粧料が落ちず、組成物の不織布への含浸を良好にする観点から、HLB10以上であり、HLB12以上が好ましく、HLB13以上がより好ましく、またHLB18以下が好ましく、HLB15以下がより好ましい。
ここで、HLB(親水性−親油性のバランス〈Hydrophilic-Lypophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、非イオン性界面活性剤については、グリフィン(GRIFFIN)の定義による、25℃におけるHLB値を意味する。グリフィンによるHLB値は、J.Soc.Cosm.Chem.,1954,5:p.249−256において定義されている。
2種以上の非イオン性界面活性剤から構成される混合界面活性剤のHLBは、次式のように、各非イオン性界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平均したものである。
混合HLB=Σ(HLBx×Wx)/ΣWx
HLBxは、非イオン性界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン性界面活性剤Xの質量(g)を示す。
成分(A)のノニオン性界面活性剤としては、通常の皮膚洗浄剤・化粧料に用いられるものであれば制限されないが、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、(ポリ)アルキルグリセリルエーテル、アルキルアルカノールアミド等が挙げられる。これらのうち、組成物の不織布への含浸性を良好にする観点から、ノニオン性界面活性剤としては、分岐もしくは多鎖のアルキル基を持つ構造のものが好ましい。分岐アルキル基を持つノニオン性界面活性剤としては、イソステアリル基、ヘキシルデシル基及びオクチルドデシル基から選択される1種以上を持つノニオン性界面活性剤を含むことが好ましく、イソステアリル基、ヘキシルデシル基及びオクチルドデシル基から選択される1種以上を持つポリオキシエチレンアルキルエーテルを含むことがより好ましい。また、多鎖のアルキル基を持つ構造としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル及びポリエチレングリコール脂肪酸エステルから選択される1種以上を含むことが好ましく、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル及びポリエチレングリコール脂肪酸エステルから選択される1種以上を含むことがより好ましい。
特に溶解後の製剤の温度安定性を維持し、メイクアップ化粧料の取れなさを向上させる観点から、イソステアリル基、ヘキシルデシル基及びオクチルドデシル基から選択される1種以上を持つポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル及びポリエチレングリコール脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましい。
これらの界面活性剤は1種又は2種以上を組合わせて用いることができる。
成分(A)の含有量は、組成物の不織布への含浸を良好にする観点から、組成物中に0.01質量%以上であり、0.05質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、また、肌上のメイクアップ化粧料のとれを抑制する観点から、2.5質量%以下であり、2質量%以下が好ましく、1.2質量%以下がより好ましく、0.8質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、組成物中に0.01〜2.5質量%であり、0.01〜2.0質量%が好ましく、0.05〜1.2質量%がより好ましく、0.1〜0.8質量%がさらに好ましい。
成分(B)は、(b1)2価アルコール及び/又は(b2)3価アルコールであり、シートによる押し拭きした後の肌の乾燥を抑えることができる。
(b1)2価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール等が挙げられる。これらのうち、組成物の不織布への含浸のしやすさ、皮脂のとれの良さを向上させ、肌の乾燥を抑制する観点から、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブチレングリコール及びジプロピレングリコールから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、1,3−プロパンジオール及び1,3−ブチレングリコールから選択される1種又は2種を含むことがより好ましく、1,3−ブチレングリコールを含むことがさらに好ましい。
また、(b2)3価アルコールとしては、例えば、グリセリン等の水酸基を3個含有するポリオール(3価のポリオール)が挙げられる。
成分(B)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができるが、組成物の不織布への含浸のしやすさ、皮脂のとれの良さを向上させ、べたつきなく肌の乾燥を抑制する観点から、(b1)2価アルコールを含むことが好ましい。
成分(B)として、(b1)及び(b2)を組合わせて用いる場合、べたつき、肌の乾燥を抑制する観点から、(b1)に対する(b2)の質量比(b2)/(b1)が1未満であり、0.7以下が好ましく、0.5以下がより好ましく、0.3以下がさらに好ましい。
成分(B)の含有量は、肌の乾燥を抑制する観点から、組成物中に0.5質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、べたつきを除去し、すっきりとした感触を向上させる観点から10質量%以下であり、9質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましく、7質量%以下がさらに好ましい。
成分(C)の油剤は、押し拭き後の肌の乾燥を抑え、肌のうるおい感を向上させることができる。油剤としては、通常の皮膚洗浄剤・化粧料に用いられるもので、25℃で液状のものが好ましく、炭化水素油、エステル油、植物油、シリコーン油等が含まれる。
本発明における液状とは、25℃において粘度が20,000mPa・s以下のものをいう。粘度は、B型粘度計(VISCOMETER TVB−10M(TOKI SANGYO CO.,LTD製)を用い、25℃で測定する。
成分(C)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができる。成分(C)の含有量は、メイクアップ化粧料を落とさずに、べたつきのとれを良好にする観点から、組成物中に2質量%未満であり、1質量%未満が好ましく、0.5質量%未満がより好ましく、実質的に含有しないことがさらに好ましい。
また、油剤を用いる場合には、シートで肌を押し拭き後に肌に油性感が残るのを抑制し、べたつきのとれを良好にする観点から、後述する(E)エタノールと併用することが好ましい。成分(C)と成分(E)を併用する場合、油剤の含有量に対するエタノールの含有量比(エタノール/油剤)は、シートで肌を押し拭き後に肌に油性感が残るのを抑制し、べたつきのとれを良好にする観点から、2〜80が好ましく、3〜60がより好ましい。
成分(D)の水は、組成物の溶媒として用いられシートの使用中〜使用後にかけてみずみずしい感触を付与することができる。
成分(D)の含有量は、べたつきの取れを良好にし、すっきりとした感触を向上させる観点から、組成物中に75質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、85質量%以上がさらに好ましく、また、99.49質量%以下が好ましく、98質量%以下がより好ましく、96質量%以下がさらに好ましい。
本発明で用いる組成物は、さらに、(E)エタノールを含有することができ、肌に冷涼感を与え、すっきりとした感触を高めることができる。
エタノールの含有量は、べたつきのとれを良好にする観点から、組成物中に0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、また、メイクアップ化粧料を落とさずに、肌の乾燥を抑制する観点から、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、7質量%以下がさらに好ましい。
本発明で用いる組成物は、さらに、(F)水溶性高分子を含有することができ、押し拭き後の肌になめらかさを与えることができる。
成分(F)の水溶性高分子は、通常の皮膚洗浄剤・化粧料用いられるものであればいずれでも良く、例えば、アクリル酸/アクリル酸アルキルクロスポリマー等のアクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキルの共重合体、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基が付加したセルロース、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。
アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキル共重合体としては、例えば、ペムレンTR−1、ペムレンTR−2、カーボポールETD2020、カーボポール1382、カーボポール1342(以上、Lubrizol Advanced Materials社製)、AQUPEC HV−501ER(住友精化社製)等の市販品を使用することができる。
また、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基が付加したセルロースは、セルロースの水酸基における水素原子の一部がヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基で置換されているものであり、これら以外の置換基を有していても良い。
具体的には、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。
例えば、ヒドロキシエチルセルロースでは、CELLOSIZE QP52000H(ダウ・ケミカル社製)、HECダイセル SE400、SE500、SE600、SE850、SE900(以上、ダイセルファインケム社製)等;ヒドロキシプロピルメチルセルロースでは、METOLOSE 60SH、65SH(以上、信越化学工業社製)、BENECEL E50、E4M、E10M、F4MC、K99C、K4M、K15M、K35M、K100M、K200M(以上、ASHLAND社製)等の市販品を使用することができる。
ポリエチレングリコールとしては、肌の乾燥を抑制し、肌のなめらかさを良好にする観点から、質量平均数分子量が1000以上が好ましく、1500以上がより好ましく、2000以上がさらに好ましく、また、25000以下が好ましく、15000以下がより好ましく、8000以下がさらに好ましい。
ポリエチレングリコールとしては、具体的には、PEG4000、PEG6000、PEG20000(日油社製)等の市販品を使用することができる。
成分(F)含有量は、肌のなめらかさを向上させる観点から、0.01質量%以上が好ましく、0.03質量%以上がより好ましく、0.05質量%以上がさらに好ましく、また、水溶性高分子は多量に含有すると押し拭き後のベタツキの原因となるため、べたつきを抑制しつつ、また組成物の不織布への含浸しやすさを向上させる観点から、0.30質量%以下が好ましく、0.25質量%以下がより好ましく、0.20質量%以下がさらに好ましい。
本発明で用いる組成物は、組成物の不織布への含浸を良好にする観点から、25℃における粘度が50mPa・s以下であることが好ましく、1〜40mPa・sがより好ましく、2〜30mPa・sがさらに好ましく、5〜20mPa・sがよりさらに好ましい。かかる組成物の粘度は、成分(F)の水溶性高分子の含有量を適宜増減することより調製することができる。
本発明で用いる組成物は、さらに、(G)粉体を含有することができ、押し拭き後のべたつきを抑え、すっきり感を向上させるとともに、肌すべりを良好にし、肌のなめらかさを向上させることができる。
成分(G)の粉体としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも使用することができる。
粉体のうち、無機粉体としては、例えば、タルク、無水ケイ酸(シリカ)、マイカ、カオリン、セリサイト、酸化チタン皮膜雲母(雲母チタン)、酸化亜鉛、酸化チタン、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。
これらのうち、べたつきを抑え、肌のなめらかさを向上させる観点から、タルク、酸化チタン、無水ケイ酸(シリカ)、マイカ、カオリンから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、タルク、酸化チタン及び無水ケイ酸(シリカ)から選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましく、タルク及び無水ケイ酸(シリカ)から選択される1種又は2種を含むことがさらに好ましい。
また、有機粉体としては、ポリメチルメタクリレート(商品名:マイクロスフェア[松本油脂製薬社製])、ポリメチルシルセスキオキサン(商品名:トスパール[GE東芝シリコーン社製])、ジメチルポリシロキサン重合体(商品名:トレフィル[東レ・ダウコーニング・シリコーン社製])、(メタクリル酸ラウリル/メタクリル酸Na)クロスポリマー(商品名:ソフケアST[花王社製])、オクテニルコハク酸デンプンエステルアルミニウム(商品名:ドライフロー[ナショナルスターチ社製])等が挙げられる。
これらのうち、べたつきを抑え、肌のなめらかさを向上させる観点から、ポリメチルシルセスキオキサン、ジメチルポリシロキサン重合体及び(メタクリル酸ラウリル/メタクリル酸Na)クロスポリマーから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、(メタクリル酸ラウリル/メタクリル酸Na)クロスポリマーを含むことがより好ましい。
成分(G)の粉体は、1種又は2種以上を用いることができる。成分(G)の含有量は、べたつきを抑え、肌のなめらかさを向上させる観点から、組成物中に0.1質量%以上が好ましく、1.5質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、10質量%以下が好ましく、9質量%以下がより好ましく、7質量%以下がさらに好ましい。また、成分(G)の含有量は、組成物中に0.1〜10質量%が好ましく、1.5〜9質量%がより好ましく、3〜7質量%がさらに好ましい。
本発明で用いる化粧料は、成分(A)以外の界面活性剤を含有することができる。かかる界面活性剤としては、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、HLB10未満のノニオン性界面活性剤等が挙げられるが、メイクアップ化粧料を落とさずに、べたつきのとれを良好にする観点から、組成物中に1質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以下であることがより好ましく、0.1質量%以下であることがさらに好ましく、実質的に含有しないことがさらに好ましい。
本発明で用いる組成物は、さらに、肌の乾燥を抑制する観点から、成分(B)以外の多価アルコールを含有することができる。かかる多価アルコールとしては、例えば、4価以上の多価アルコールが挙げられ、具体的にはジグリセリン、ポリグリセリン、グルコース、マルトース、キシリトール、ラクチトール、パラニチット、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、エリスリトール、トレハロース、グルコシルトレハロース、ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド等が挙げられ、1種又は2種以上含むことができる。
成分(B)以外の多価アルコールの含有量は、べたつきを抑制する観点から、組成物中に3質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましく、0.1質量%以下であることがさらに好ましく、実質的に含有しないことがさらに好ましい。
本発明で用いられる組成物は、更に、通常の洗浄剤・化粧料に用いられる成分、例えば、保湿剤、油性成分、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤、キレート剤、増粘剤、塩類、香料、冷感剤、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、植物エキス等を含有することができる。なお、これらの各剤は、各剤としての用途に限られず、目的に応じて他の用途、例えば、冷感剤を香料として使用したり、他の用途との併用として、たとえば、冷感剤と香料としての効果を奏するものとして使用することができる。
本発明で用いる組成物は、通常の方法により、成分(A)〜(D)、必要により成分(E)〜(G)及びその他の任意成分を混合し、均一に攪拌することにより製造される。25℃で固体の原料を含む場合は、固体原料が溶解する温度まで加熱して溶融又は他の成分に溶解した後に、全成分を均一に混合、攪拌することにより、製造することができる。例えば、成分(D)を60〜80℃に加熱し、成分(A)〜(C)、必要により成分(E)〜(G)及びその他の任意成分を順次混合し、攪拌して溶解し、30℃に冷却することにより、製造することができる。
本発明においては、前記不織布に、前記組成物を、含浸させてなるシートを用いる。
組成物の不織布への含浸率は、不織布の擦れによる肌負担及び、メイクアップ化粧料の物理的な除去を抑え、使用時のみずみずしさの両立の観点から、不織布質量に対して、200〜800質量%であるのが好ましく、250〜750質量%がより好ましく、300〜700質量%がさらに好ましい。
含浸方法は、特に制限されず、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、不織布に組成物を滴下又は噴霧する方法や、不織布を組成物中に浸漬する方法が挙げられる。組成物の含浸後は、組成物中からの成分(例えば、成分(D)、成分(E))の揮発を防止するため、密封性の良いアルミパウチ等で包装するのが好ましい。
本発明のシートの用途としては、特に制限なく利用できるが、医薬品、医薬部外品、化粧料として好ましく利用できる。具体的には皮膚清浄用シート、デオドラント用シート等として好適に利用できる。特にメイクアップ化粧料を肌に塗布した上から用いることで、汗や皮脂を効果的に除去することが可能な点から、メイクアップ化粧料を肌に塗布した上から用いる皮膚清浄用シートとして好適に利用できる。
また、本発明の製品形態として、不織布と組成物とを組み合せてセット又はキット(皮膚清浄用キットなど)とし、使用時に組成物を不織布に含浸させて用いる形態としてもよい。この場合、不織布と組成物を、別個の包装形態として供給することが好ましい。使用時の組成物の不織布への含浸量は前記と同様である。
本発明においては、上記のようにして得られたシートを、ファンデーション等のメイクアップ化粧料を塗布した肌の上から押し拭きすることにより、汗並びに/又は皮脂及び皮脂に混ざった崩れたメイクアップ化粧料を効果的に除去することができる。
なお、押し拭きするとは、脂取り紙の様態で肌の上から軽く押えるように清拭することであり、肌上を拭き取りする行為とは全く異なる。
本発明の効果が発現するメカニズムは定かではないが、シート内の疎水性繊維が肌上に浮き出た皮脂や皮脂に混ざった崩れたメイクアップ化粧料を吸着して除去するというメカニズムを発現しつつ、水系の組成物が、シートを肌に押し拭きすることで不織布から放出され、べたつきの元となる汗のみを溶解して取り除くというメカニズムが同時に発現していることで、汗並びに/又は皮脂及び皮脂に混ざった崩れたメイクアップ化粧料が肌上から効果的に除去され、肌をすっきりとさせる効果を生じていることが推測される。
この性質を利用し、メイクアップした女性の肌の上から、親水性繊維と疎水性繊維が特定比率の不織布に、特定の水系の組成物を含浸させたシートでやさしく押し拭きすることで、肌についたメイクアップ化粧料は落とさずに、汗並びに/又は皮脂及び皮脂に混ざった崩れたメイクアップ化粧料のみが肌上から効果的に除去されることは誠に驚くべき事である。
実施例における評価は、以下に示す方法に従って行った。
(1)不織布の厚み:
各シートの厚みは、一般短繊維不織布試験方法(JIS L 1913)の「厚さ」試験の方法A方に基づき、定圧厚さ測定器(S-10908型、テクロック社製)を用い、不織布の任意の5か所の厚みを測定し、その平均値とした。
(2)皮脂のとれ:
PSプレート(バランスディッシュ 型番BD−3、アズワン社製)にモデル皮脂(綿実油を油溶性色素(オイルオレンジSS、東京化成工業社製)にて着色したもの)20μLを滴下して、2cm×2cmの範囲に均一に塗り広げた。予め8cm×8cmに裁断した不織布に各組成物をポリスポイトにより規定量不織布全体に含浸させたシートを2つ折りにしたものをモデル皮脂上に置き、500gの荷重をかけて5秒間押さえた。その後、シートを取り除き、残った皮脂量を、以下の基準で目視により評価した。
1:皮脂が全く減っていない。
2:皮脂がやや減っている。
3:皮脂が減っているが、PSプレートは露出していない。
4:皮脂がわずかに残り、PSプレートの一部が露出している。
5:皮脂がほとんど残っておらず、PSプレート全体が露出している。
(3)メイクアップ化粧料のとれなさ:
PSプレート(バランスディッシュ 型番BD−3、アズワン社製)にリキッドファンデーション(プリマヴィスタ 化粧のり実感リキッドファンデーション オークル05番、花王社製)(以下、FDと記す)を5mgとり、2cm×2cmの範囲に均一に塗り広げた。予め8cm×8cmに裁断した不織布に各組成物をポリスポイトにより規定量不織布全体に含浸させたシートを2つ折りにしたものをリキッドファンデーション上に置き、500gの荷重をかけて5秒間押さえた。シートに取れたメイクアップ化粧料の色を、以下の基準で目視により評価した。
1:シートにFD塗布領域全域のFDが濃く転写している。
2:シートにFD塗布領域全域のFDが薄く転写している。
3:シートにFD塗布領域の一部にFDが薄く転写している。
4:シートにFD塗布領域の一部にFDがごくわずか転写している。
5:シートにFDが全く転写していない。
(4)使用性評価:
予め14cm×20cmに裁断した不織布に各組成物をポリスポイトにより規定量不織布全体に含浸させたウェットシートを4つ折りにしたものを、20〜40代女性による専門パネラー5名の前腕に約500gの力で5秒間の押し当てを、同じ場所で連続して5回繰り返した後、「べたつきのとれ」、「肌が乾燥しない」、「肌あたりの良さ」、「肌のなめらかさ」につき、以下の基準で、肌の感触を官能評価した。評価値は、専門パネラー5名の平均値(少数点以下第1位四捨五入)で示す。
(a)べたつきのとれ
1:肌にべたつきが強く感じられる。
2:肌にべたつきがやや強く感じられる
3:肌にべたつきが多少感じら得る
4:肌にべたつきがほとんど感じられない
5:肌にべたつきが全く感じられず、さっぱりと感じる。
(b)肌が乾燥しない:
1:肌の乾燥によるつっぱり感を強く感じる。
2:肌の乾燥によるつっぱり感を多少感じる
3:肌にうるおい感を多少感じる
4:肌にうるおい感をやや強く感じる。
5:肌にうるおい感を強く感じる。
(c)肌あたりの良さ:
1:肌滑りが悪く、肌あたりに硬さを感じる。
2:肌滑りがやや悪く、肌あたりにやや硬さを感じる。
3:肌滑りがやや良く、肌あたりもやや柔らかい。
4:肌すべりが良く、肌あたりも柔らかい。
5:肌すべりが非常に良く、肌あたりも非常になめらかである。
(d)肌のなめらかさ:
1:肌に滑らかさを感じない。
2:肌にあまり滑らかさを感じない。
3:わずかに滑らかさを感じる。
4:やや滑らかさを感じる。
5:肌に滑らかさを感じる。
(5)組成物の含浸しやすさ:
各組成物50μLを不織布に約1cmの高さから滴下したとき、液が含浸していく様子を目視により観察し、以下の基準で評価した。
1:滴下後5秒超経過してもしみ込まない。
2:表面に液だまりができて、滴下後3秒超、5秒以内でしみ込む。
3:表面に液だまりができて、滴下後1秒超、3秒以内でしみ込む。
4:瞬間的な液だまりができて、滴下後1秒以内にしみ込む。
5:直ちにしみ込んで広がる(液だまりが見られない)。
(6)粘度:
各組成物の粘度は、B型粘度計(VISCOMETER TVB−10M、TOKI SANGYO CO.,LTD製)を用い、ローターNo.M2、60回転/分、25℃にて測定した。
実施例1
表1に示す成分を混合して組成物を調製した。表2に示す不織布に前記組成物を、含浸率が400質量%となるよう含浸させ、ウェットシートを製造した。得られたウェットシートを用い、前記「皮脂のとれ」、「メイクアップ化粧料のとれなさ」、「べたつきのとれ」、「肌が乾燥しない」、「肌あたりの良さ」及び「組成物の含浸しやすさ」を評価した。結果を表2に併せて示す。
Figure 2019094278
Figure 2019094278
実施例2
実施例1と同様にして、表3に示す組成の組成物を、以下に示す組成の不織布に含浸させ、ウェットシートを製造した。得られたウェットシートについて、「皮脂のとれ」、「メイクアップ化粧料のとれなさ」、「べたつきのとれ」、「肌が乾燥しない」及び「組成物の含浸しやすさ」を評価した。結果を表3に併せて示す。
(不織布)
疎水性繊維:PET/PP=50/50分割繊維
親水性繊維:コットン/レーヨン=70/30
疎水性繊維/親水性繊維(質量比):20/80
坪量:45g/m2
厚み:0.40mm
密度:0.14g/cm3
含侵率:400質量%
Figure 2019094278
実施例3
実施例1と同様にして、表4に示す組成の組成物を、以下に示す組成の不織布に含浸させ、ウェットシートを製造した。得られたウェットシートについて、「皮脂のとれ」、「メイクアップ化粧料のとれなさ」、「べたつきのとれ」、「肌が乾燥しない」及び「組成物の含浸しやすさ」を評価した。結果を表4に併せて示す。
(不織布)
疎水性繊維:PET/ナイロン=50/50分割繊維
親水性繊維:コットン/レーヨン=70/30
疎水性繊維/親水性繊維(質量比):20/80
坪量:45g/m2
厚み:0.37mm
密度:0.12g/cm3
含侵率:400質量%
Figure 2019094278
実施例4
実施例1と同様にして、表5に示す組成の組成物を、以下に示す組成の不織布に含浸させ、ウェットシートを製造した。得られたウェットシートについて、「皮脂のとれ」、「メイクアップ化粧料のとれなさ」、「べたつきのとれ」、「肌が乾燥しない」及び「組成物の含浸しやすさ」を評価した。結果を表5に併せて示す。
(不織布)
疎水性繊維:PET/ナイロン=50/50分割繊維
親水性繊維:コットン/レーヨン=70/30
疎水性繊維/親水性繊維(質量比):20/80
坪量:45g/m2
厚み:0.37mm
密度:0.12g/cm3
含侵率:400質量%
Figure 2019094278
実施例5
実施例1と同様にして、表6に示す組成の組成物を、以下に示す組成の不織布に含浸させ、ウェットシートを製造した。得られたウェットシートについて、「皮脂のとれ」、「メイクアップ化粧料のとれなさ」、「べたつきのとれ」、「肌が乾燥しない」及び「組成物の含浸しやすさ」を評価した。結果を表6に併せて示す。
(不織布)
疎水性繊維:PET/ナイロン=50/50分割繊維
親水性繊維:コットン/レーヨン=70/30
疎水性繊維/親水性繊維(質量比):20/80
坪量:45g/m2
厚み:0.37mm
密度:0.12g/cm3
含侵率:400質量%
Figure 2019094278
実施例6
実施例1と同様にして、表7に示す組成の組成物を、以下に示す組成の不織布に含浸させ、ウェットシートを製造した。組成物の粘度を測定するとともに、得られたウェットシートについて、「皮脂のとれ」、「メイクアップ化粧料のとれなさ」、「べたつきのとれ」、「肌が乾燥しない」、「肌のなめらかさ」及び「組成物の含浸しやすさ」を評価した。結果を表7に併せて示す。
(不織布)
疎水性繊維:PET/ナイロン=50/50分割繊維
親水性繊維:コットン/レーヨン=70/30
疎水性繊維/親水性繊維(質量比):20/80
坪量:45g/m2
厚み:0.37mm
密度:0.12g/cm3
含侵率:400質量%
Figure 2019094278
実施例7
実施例1と同様にして、表8に示す組成の組成物を、以下に示す組成の不織布に含浸させ、ウェットシートを製造した。得られたウェットシートについて、「皮脂のとれ」、「メイクアップ化粧料のとれなさ」、「べたつきのとれ」、「肌が乾燥しない」、「肌のなめらかさ」及び「組成物の含浸しやすさ」を評価した。結果を表8に併せて示す。
(不織布)
疎水性繊維:PET/ナイロン=50/50分割繊維
親水性繊維:コットン/レーヨン=70/30
疎水性繊維/親水性繊維(質量比):20/80
坪量:45g/m2
厚み:0.37mm
密度:0.12g/cm3
含侵率:400質量%
Figure 2019094278
参考例1
実施例1 A−2で得られたウェットシートを用いて、押し拭きではなく、拭き取りを行った際の「皮脂のとれ」、「メイクアップ化粧料のとれなさ」、「べたつきのとれ」、「肌が乾燥しない」、「組成物の含浸しやすさ」及び「肌あたりの良さ」を評価した。具体的には、「皮脂のとれ」、「メイクアップ化粧料のとれなさ」においては、500gの荷重をかけて5秒間押さえる押し拭き処理を、500gの加重をかけながら、ウェットシートを一方向に1cm/sの早さで3秒間移動させる拭き取り処理を行った。また、「べたつきのとれ」、「肌が乾燥しない」、「肌あたりの良さ」においては、約500gの力で5秒間の押し当てる押し拭き処理を、約500gの力で一方向に1cm/sの早さで3秒間移動させる拭き取り処理を行った。
結果を表9に併せて示す。
Figure 2019094278

Claims (7)

  1. 疎水性繊維及び親水性繊維から構成され、親水性繊維に対する疎水性繊維の質量比が、(疎水性繊維/親水性繊維)=5/95〜55/45である不織布に、
    次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)HLB10以上のノニオン性界面活性剤 0.01〜2.5質量%、
    (B)(b1)2価アルコール及び/又は(b2)3価アルコール 0.5〜10質量%、
    (C)油剤 2質量%未満、
    (D)水
    を含有し、成分(B)として、(b1)及び(b2)を含有する場合、(b1)に対する(b2)の質量比((b2)/(b1))が1未満である組成物を、含浸させてなるシートを、
    メイクアップ化粧料を塗布した肌の上から押し拭きする汗及び/又は皮脂の除去方法。
  2. 組成物が、25℃における粘度が50mPa・s以下である請求項1記載の汗及び/又は皮脂の除去方法。
  3. 組成物が、さらに、(E)エタノールを含有する請求項1又は2記載の汗及び/又は皮脂の除去方法。
  4. 組成物が、さらに、(F)水溶性高分子を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の汗及び/又は皮脂の除去方法。
  5. 組成物が、さらに、(G)粉体を含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の汗及び/又は皮脂の除去方法。
  6. 疎水性繊維及び親水性繊維から構成され、親水性繊維に対する疎水性繊維の質量比(疎水性繊維/親水性繊維)が、5/95〜55/45である不織布に、
    次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)HLB10以上のノニオン性界面活性剤 0.01〜2.5質量%、
    (B)(b1)2価アルコール及び/又は(b2)3価アルコール 0.5〜10質量%、
    (C)油剤 2質量%未満、
    (D)水
    を含有し、成分(B)として、(b1)及び(b2)を含有する場合、(b1)に対する(b2)の質量比((b2)/(b1))が1未満である組成物を、含浸させてなる皮膚清浄用シート。
  7. 疎水性繊維及び親水性繊維から構成され、親水性繊維に対する疎水性繊維の質量比(疎水性繊維/親水性繊維)が、5/95〜55/45である不織布と、
    次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)HLB10以上のノニオン性界面活性剤 0.01〜2.5質量%、
    (B)(b1)2価アルコール及び/又は(b2)3価アルコール 0.5〜10質量%、
    (C)油剤 2質量%未満、
    (D)水
    を含有し、成分(B)として、(b1)及び(b2)を含有する場合、(b1)に対する(b2)の質量比((b2)/(b1))が1未満である組成物を組み合わせてなる、皮膚清浄用キット。
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