JP5548117B2 - 化粧料含有シート - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料含有シートに関する。
肌を清拭する際に化粧料を含浸させたシートが用いられている。このような化粧料含有シート(シート状化粧料)は、目的により洗浄剤、清涼剤、殺菌剤、香料等の成分を含む化粧料をシートに含浸させたものであって、肌の汚れを除去しつつ、快適な肌感触が得られることが期待されている。快適な肌感触を得るためには、清拭した後の乾燥性を高めたり、また粉体を配合して肌をシートで清拭する際に粉体を肌に残留させることでさらさら感や滑らかさを付与することが検討されている。
例えば、特許文献1には、清拭後の肌に効率よく粉体が移行して快適な使用感を付与するために、粉体、不飽和脂肪酸、酸化防止剤を含有する水性媒体をシート状基材に含有させることが記載されている。
特開2006−45169号公報
酸化防止剤(抗酸化剤)は、一般に化粧料の酸化による変質を抑えるために配合されているが、化粧料の形態や使用法によっては粉体の有無に関わらず、清拭時のべたつき感やぬるつきを呈する場合があった。そのため、特許文献1に記載されたような酸化防止剤を配合した技術では、粉体を配合しても、べたつき感の持続性や清拭時のぬるつきを抑制するには、なお改善の余地があった。
本発明者らは、特定量のトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを用いることにより、酸化防止剤を配合しても清拭時のぬるつきを抑制できるとともに、清拭後のべたつき感を抑制できることを見出した。
すなわち、本発明によれば、(A)トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを0.01質量%以上5質量%以下、(B)酸化防止剤、(C)クエン酸、乳酸、リンゴ酸、リン酸、及び塩酸からなる群から選ばれる少なくとも1種以上、及び水を含有し、かつpHが6〜9の液状化粧料を、シート状基材に含浸させた化粧料含有シートであって、上記シート状基材の全質量に対する上記液状化粧料の質量を、20質量%〜700質量%とする化粧料含有シートが提供される。
本発明によれば、清拭時のぬるつきを抑制しつつ、清拭後のべたつき感も抑制できる化粧料含有シートが提供される。
以下、本発明の化粧料含有シートに含浸される液状化粧料、及び化粧料含有シートの実施形態について説明する。
[液状化粧料]
(A)トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンは、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオールである。トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンは、緩衝剤として広く知られている。しかしながら、化粧料含有シートによる清拭時のぬるつきを抑制しつつ、清拭後のべたつき感を抑制するために、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを用いることに着目した従来例は存在していなかった。
液状化粧料全体に対する成分(A)の含有量は、0.01質量%以上5質量%以下である。清拭時のぬるつき感と清拭後のべたつき感を抑制し、効果の持続性を向上させる観点から、好ましくは0.06質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上である。また、肌感触を良好にする観点から、液状化粧料全体に対し、好ましくは1.8質量%以下、より好ましくは1質量%以下である。
(B)酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール、δ−トコフェロールなどのビタミンE及びその誘導体;チオタウリン、メマツヨイグサ抽出液、β−カロチン、カテキン化合物、フラボノイド化合物、ポリフェノール化合物などを例示することができる。カテキン化合物は緑茶エキス等として用いることができる。この中でも、清拭時のぬるつき感を抑制する観点から、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、又はδ−トコフェロールが特に好ましい。これらの酸化防止剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
液状化粧料全体に対する成分(B)の含有量は、酸化防止の観点から、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上であり、酸化防止効果とぬるつき感及びべたつき感の抑制とのバランスの観点から、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下である。
また、酸化防止効果と、ぬるつき感及びべたつき感の抑制とのバランス、それらの効果の持続性の観点から、成分(A)と成分(B)の比率は、(A)/(B)の質量比で、0.1〜50であることが好ましく、特に0.3〜30であることが好ましい。
本発明の成分(C)は、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、リン酸、及び塩酸からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の酸類である。成分(A)及び成分(B)に加えて、ヒドロキシカルボン酸であるクエン酸、乳酸、及びリンゴ酸、または無機酸であるリン酸や塩酸を併用することにより、肌への刺激やぬるつき感及びべたつき感を抑制して肌感触を良好にでき、また汚れの除去効果を良好にするとともに、製剤の安定性を向上できる。
液状化粧料全体に対する成分(C)の含有量は、清拭により汚れを除去する観点から、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上であり、肌感触を良好にする観点から、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下である。
本発明の液状化粧料の媒体は水であり、液状化粧料全体に対する含有量は好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上である。これにより、シート状基材へ含浸がしやすく、また化粧料含有シートの肌への使用感が良好となり、またべたつき感が抑制できる。また、シート状基材へ含浸しやすく、また含浸シートの肌への使用感の点で、99.5質量%以下が好ましい。
また、本発明の液状化粧料は、pHが6以上9以下であり、肌への刺激の抑制と、ぬるつき感及びべたつき感の抑制とのバランスの観点から、pH6.8〜8であることが好ましい。
また、本発明の液状化粧料は、必要に応じて、さらに以下の成分を配合してもよい。
本発明の液状化粧料は、さらに、肌感触を良好にして、また製剤の安定性を向上させ、シートへ保持しやすくするため、(D)非イオン性界面活性剤を含むことが好ましい。非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキルエーテル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド類等が挙げられる。
このうち、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、アルキルグリコシド類、ポリオキシアルキレンC8−C20脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミドが好ましい。
より具体的には、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類としては、ポリオキシエチレンヘキシルデシルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテルが好ましい。アルキルグリコシド類としては、アルキル基の炭素数8〜14で、糖(グルコース)の縮合度1〜2のものが好ましい。脂肪酸アルカノールアミドとしては、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましく、またモノアルカノールアミド、ジアルカノールアミドのいずれでもよいが炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基を有するものが好ましい。脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、オレイン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、パーム核油脂肪酸メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド等が挙げられる。
これらの非イオン性界面活性剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。この中でも、清拭時のぬるつき感および清拭直後のべたつき感抑制や、シート状基材への保持性の観点から、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、より具体的にはポリオキシエチレンラウリルエーテルが好ましい。
液状化粧料全体に対する成分(D)の含有量は、清拭直後のべたつき感抑制の観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、清拭3時間後のべたつき感抑制の観点から、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下である。
本発明の液状化粧料は、また(E)ポリプロピレングリコール類を含むことが好ましい。ポリプロピレングリコール類は、保湿剤として皮膚に適度にうるおいを与えることができる。ポリプロピレングリコール類としては、プロピレングリコールの重合度が2〜12のものが好ましく、特にジプロピレングリコール、平均重合度3であるトリプロピレングリコール(PPG−3)、平均重合度7であるポリプロピレングリコール(PPG−7)が好ましい。
液状化粧料全体に対する成分(E)の含有量は、肌感を良好にし、うるおいを与える観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であり、清拭時のぬるつき感および清拭後のべたつきのなさの観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下である。
(その他の成分)
本発明の液状化粧料には、上記成分に加え、本発明の効果を害さない範囲で、球状粉体、水溶性高分子、抗菌剤、アルコール類、保湿成分、抗炎症剤、美白剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、香料等、必要に応じて通常化粧料に配合される他の成分を配合してもよい。
本発明の液状化粧料は、球状粉体の配合により、清拭した後のさらさら感が向上する。本発明において、球状粉体とは、形状が略球状の粉体をいい、完全な球形であることを必要としない。
球状粉体としては、通常、懸濁重合などによって得られる有機合成高分子からなる球状粉体や無機粉体を使うことができる。例えば、ナイロン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリメタクリル酸メチル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、ポリメチルシルセスキオンサン、オルガノポリシロキサンエラストマー等のシリコーン系樹脂、架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂等の合成ポリマー粉体が挙げられる。無機粉体としては無水ケイ酸等の粉体が挙げられる。また、これらの球状粉体は、シリコーン処理、フッ素処理、金属石鹸処理、脂肪酸処理などの疎水化処理を行ったものでもよい。
例えば、ナイロン樹脂として、SP−500(東レ)等;ポリスチレン系樹脂として、ファインパール(住友化学工業)、テクポリマーSB(積水化成品工業)、ファインパウダーSGP(綜研化学)等;ポリエチレン樹脂として、フロービーズ(住友精化)等;ポリメタクリル酸メチル系樹脂として、マツモトマイクロスフェアーM(松本油脂製薬)、テクポリマーMB(積水化成品工業)、ファインパウダーMP(綜研化学)等;シリコーン系樹脂として、KMP−590、KSP−105(以上、信越化学工業)、トスパール130、トスパール145、トスパール2000B(以上、GE東芝シリコーン);無機粉体として、サンスフェアH−121(AGCエスアイテック)などの市販品を用いることができる。また、架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂としては、(メタクリル酸ラウリル/メタクリル酸ナトリウム)クロスポリマーの合成ポリマーが挙げられる。清拭後、時間が経過してもさらさら感を得る観点から、KMP−590(信越化学工業)、(メタクリル酸ラウリル/メタクリル酸ナトリウム)クロスポリマーが好ましい。これらを1種又は2種以上を用いることができる。
球状粉体の粒径としては、0.5〜30μmの範囲に全粉体の60質量%以上が存在することが、肌感触を高める上で好ましく、粒径1〜10μmの粉体が全粉体の80質量%以上であることが特に好ましい。一方、粒径が0.5μm未満の粉体は肌の感触に対してほとんど効果がないか、又はきしむような不快感を与えるため少ない方が好ましく、また粒径が30μmを超える粉体の混入は少ない方が良い。したがって、これらの粉体の量は全粉体の40質量%未満であることが好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。また、肌感触の観点からは粒径が200μm以上の粉体を実質的に含まないことが望ましい。
液状化粧料全体に対する球状粉体の含有量は、肌感触向上の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、清拭後に白っぽくならないようにする観点から、好ましくは40質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。なお、球状粉体は、液状化粧料に配合する以外に、シート状基材に直接担持させるなどの他の方法により加えてもよい。
また、本発明の液状化粧料は、水溶性高分子を配合することにより、球状粉体、油性物質等を均一に分散しつつ安定的に存在させ、使用性を向上できる。さらに、液状化粧料に適度な粘性を与え、利便性を良好にできる。
水溶性高分子としては、天然高分子、半合成高分子、合成高分子のいずれでも用いうる。天然高分子の例としては、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸等が挙げられる。半合成高分子としては、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロース等の変性多糖類の半合成多糖系高分子が挙げられる。合成高分子としてはカルボマー、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸Na、アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体等のアクリル系ポリマー;ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、カチオン化ポリビニルピロリドン等があげられる。このうち、カルボマー、アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が好ましい。カルボマーの市販品としては、カーボポール910、カーボポール934、カーボポール940、カーボポール941、カーボポール980、カーボポール981(以上Lubrizol Advanced Materials,Inc.製)等;アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体の市販品としては、カーボポール1382、カーボポールETD2020、PEMULEN TR−1、PEMULEN TR−2(以上Lubrizol Advanced Materials,Inc.製)等;ヒドロキシプロピルセルロースの市販品としては、HPC−M、HPC−H(日本曹達製)等;カルボキシメチルセルロースナトリウムの市販品としては、CMCダイセル(ダイセル化学工業製)等があげられる。この中でも特に、アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体が好ましい。
液状化粧料全体に対する水溶性高分子の含有量は、清拭直後のべたつき感抑制の観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上であり、清拭3時間後のべたつき感抑制の観点から、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下である。
本発明の液状化粧料は、さらに抗菌剤を含むことができる。抗菌剤としては、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、銀担持無機粒子、塩化リゾチーム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム(CPC)、3,4,4'−トリクロロカルバニリドからなる群から選ばれる少なくとも1種以上である。銀担持無機粒子としては銀担持ゼオライト、銀担持カンクリナイト等が挙げられる。この中でも、さらさら感の持続性とぬるつきの少なさの観点から、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、塩化ベンザルコニウムが好ましい。これらの抗菌剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
液状化粧料全体に対する抗菌剤の含有量は、抗菌効果の観点から、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上であり、皮膚刺激性の観点から、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは1.0質量%以下である。また、成分(A)トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンに対する抗菌剤の含有量比は、抗菌効果とぬるつきの少なさの観点から、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン:抗菌剤=5000:1〜1:500が好ましく、特にぬるつきを抑制する観点から500:1〜1:100が好ましい。
アルコール類としては、エチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、バチルアルコール、ベヘニルアルコール等が好ましい例として挙げられ、これらは1種を単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。
保湿成分としては、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール類、グリセリン、ソルビトール、グリシンベタイン、アミノ酸類、N−アミジノ−L−プロリン、セラミド、コレステリルエステルなどが挙げられる。
抗炎症剤としては、グリチルリチン酸塩、β−グリチルレチン酸、アラントイン、インドメタシン、グアイアズレン、グアイアズレンスルホン酸塩などが挙げられる。
美白剤、紫外線吸収剤(UVケア剤)としてはビタミンC誘導体(アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウムなど)、アルブチン、コウジ酸、カミツレエキス、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、サリチル酸オクチル、オキシベンゾンなどが挙げられる。
pH調整剤としては、成分(C)の酸類以外で通常化粧料に用いられる酸成分の他、アルカリ金属炭酸塩、水酸化アルカリ金属等、アンモニア等の無機塩基類、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパンジオール等のアルカノールアミン類等の塩基成分も用いうる。ただし、これら塩基成分は清拭時のぬるつきや経時でのべたつきを増す可能性がある。また、本発明の成分(A)のトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンは塩基成分としての機能も併せ持つ。従って、これら塩基成分の含有量は少ないほうが好ましい。
[化粧料含有シート]
(含浸率)
本発明の化粧料含有シートの含浸率は、シート状基材の全質量に対する液状化粧料の質量%である。本発明において、含浸率は、液状化粧料を含浸する前のシート状基材に対してある量の液状化粧料を含浸させた時の増加分を含浸率として設定される。含浸率は、化粧料含有シートの質量(a)を測定した後に、化粧料含有シートを十分水洗・乾燥させてシート状基材の質量(b)を再度測定し、その差を含浸された液状化粧料の質量として下記式から求められる。
含浸率(%)=(a−b)/b×100
本発明の化粧料含有シートの含浸率は、清拭時の感触の良さという観点から、20質量%以上700質量%以下であることが好ましく、150質量%以上500質量%以下であることがより好ましい。
(製法)
本発明の化粧料含有シートは、上記液状化粧料をシート状基材に含浸させることにより得られる。含浸の方法としては、特に制限はなく、公知の含浸方法が挙げられる。
(シート状基材)
シート状基材としては、天然繊維の不織布及び織布、合成繊維の不織布及び織布、両者を混合した不織布及び織布のいずれをも使用することができる。具体的には、例えばレーヨン、アセテート、アクリル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド、コットン、キュプラ及びこれらを混綿したものの不織布又は織布、さらに湿式又は乾式パルプシート、熱可塑性樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等)で強化したパルプシートなどが挙げられる。この中でも使用感及び有効成分の肌への移行性に優れる点で、パルプ、レーヨン、リヨセル、コットン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、キュプラを主成分とするシート状基材が好ましい。
シート状基材は、1枚のみで構成されてもよいし、2枚以上を重ねて構成されたものでもよい。パルプについては、柔らかさと強度を両立するために薄いパルプを重ね合わせて用いることが好ましく、さらに熱可塑性樹脂で強化したパルプは、エンボス処理により適度な厚み(嵩高さ)を付与でき、かつ皮膚を濡らしすぎないので好ましい。
シート状基材の製造方法としては、特に制限はなく、スパンレース式、サーマルボンド式、浸漬接着式、ニードルパンチ式、スパンボンド式、ステッチボンド式、及び、メルトブローン式等、各々の目的、シート状基材の材質、使用部位等に応じて適宜選択することが可能である。
(形態、包装)
本発明の化粧料含有シートは一辺が2〜5cmのパフや、10〜30cm程度のペーパータオル用に切断されたものが使いやすくて好ましい。容器は密閉できるものであればなんでもよく、据え置き用の箱あるいは携帯用の袋状のものが好適に用いられる。化粧料含有シートはこれらの容器にそのまま、あるいは折りたたみ、あるいは、巻き上げた状態で収納される。化粧料含有シートはひとつの容器に数枚〜数百枚を一括で収容して包装してもよいし、個別に包装してもよい。
(使用方法)
本発明の化粧料含有シートは、顔、腕、首筋等の肌に直接清拭して使用される。使用される場所、時間帯に制限はなく、屋外、屋内のいずれにおいてもいつでも好適に用いられる。本発明の化粧料含有シートは、清拭後のべたつきのなさ、さらさら感の持続性に優れるため、特に汗が出やすい外出前や外出時などに使用することで、快適な肌感触が持続できる。
本発明の化粧料含有シートは、(A)トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンと、(B)酸化防止剤と、上記成分(C)と、を組み合わせてpH6〜9とした液状化粧料を用いることにより、清拭時のぬるつきの抑制と、清拭後のべたつきの抑制をはじめて実現したものである。さらに、清拭直後だけでなく、その後のべたつき及びさらさら感の持続性を向上させることができるものである。そのため、従来技術では、さらさら感を得るために粉体を配合した場合、粉体による白残りが発生する場合があったが、本発明の化粧料含有シートは、粉体を用いなくてもさらさら感が得られるため、白残りの問題は発生せず、広く使用することができる。また、清拭後のきしみ感をも抑制することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
次に、本発明の実施例について説明する。
(合成例1:(メタクリル酸ラウリル/メタクリル酸ナトリウム)クロスポリマーの合成)
ビーカーにラウリルメタクリレート(LMA)82g、メタクリル酸(MAA)3g、エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)15g、ラウロイルパーオキサイド2gを仕込み混合攪拌して溶解させた。ここにN−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム(SMT)0.75gを溶解させたイオン交換水400gを加え、ホモミキサーで水中に分散した上記単量体成分のの粒径が2.2μmになるまで分散させた。
次に、4つ口フラスコにこの分散液を注ぎ込み、攪拌しながら窒素置換を30分行った。オイルバスによりフラスコ内部の温度を80℃まで加温し、80℃に達してから5時間保持して重合を行った後、室温まで冷却した。重合した粒子の分散液に1NのNaOH3.9gを滴下して中和を行い、樹脂粒子分散液を得た。該樹脂粒子分散液を凍結乾燥し、水を乾燥させることにより(メタクリル酸ラウリル/メタクリル酸ナトリウム)クロスポリマー(平均粒径2.2μm)を得た。
(実施例1〜12及び比較例1〜4)
表1に示す組成の液状化粧料について、常法により、全量が100質量%となるように、各成分(質量%)を均一に混合して調製した。得られた液状化粧料を用いて、再生セルロースシート(坪量40g/m)上に塗工することにより含浸させて化粧料含有シート(シート状化粧料)を調製した。得られた化粧料含有シートを用いて、以下の評価を行った。その結果を表1に示す。
(含浸率の測定)
調製された化粧料含有シートの含浸率は、下記の方法で測定した。
化粧料含有シート1枚の質量(a)を測定し、その質量の300倍の水道水中でもみ洗いを30秒行った。洗浄に用いた水道水を捨て、再度同量の水道水でもみ洗いを30秒行った。さらに繰り返し、もみ洗いを5回行った後にシート状基材を湿度40%の環境で24時間乾燥させ、乾燥させたシート状基材の質量(b)を測った。次式より、含浸率を求めた。
含浸率(%)=(a−b)/b×100
実施例及び比較例で使用した化粧料含有シートの含浸率は、いずれも400%であった。
(pHの測定)
液状化粧料のpHは、HORIBA pH METER F−22を用いて測定した。
(評価方法)
専門のパネラー10人が各化粧料含有シートを用いて肌を清拭し、以下の各項目について、評価基準にしたがい、専門パネラー10人により評価を行った。結果は、評価基準の平均値をとり、その値から下記のように判定した。結果を合わせて表1に示す。
(判定)
◎ :評価基準の平均値が、5以上〜6以下
○ :評価基準の平均値が、4以上〜5未満
○△:評価基準の平均値が、3以上〜4未満
△ :評価基準の平均値が、2以上〜3未満
× :評価基準の平均値が、1以上〜2未満
(1)清拭時のぬるつきのなさ
評価基準
6:全くぬるつかない
5:ほとんどぬるつかない
4:あまりぬるつかない
3:どちらともいえない
2:ややぬるつく
1:ぬるつく
(2)清拭直後の肌のきしみのなさ
評価基準
6:全くきしまない
5:ほとんどきしまない
4:あまりきしまない
3:どちらともいえない
2:ややきしむ
1:きしむ
(3)清拭直後の肌のべたつきのなさ
評価基準
6:全くべたつかない
5:ほとんどべたつかない
4:あまりべたつかない
3:どちらともいえない
2:ややべたつく
1:べたつく
(4)清拭3時間後のべたつきのなさ
評価基準
6:全くべたつかない
5:ほとんどべたつかない
4:あまりべたつかない
3:どちらともいえない
2:ややべたつく
1:べたつく
(5)清拭3時間後のさらさら感
評価基準
6:非常にさらさらする
5:さらさらする
4:ややさらさらする
3:どちらともいえない
2:あまりさらさらしない
1:さらさらしない
Figure 0005548117
*1:POE(9)ラウリルエーテル エマルゲン109P(花王株式会社製)
実施例で得られた化粧料含有シートを使用した場合、清拭時のぬるつき感および清拭直後のきしみ感、清拭直後および3時間後のべたつき感、清拭後3時間後のさらさら感のいずれも良好であった。また、いずれも拭取り清拭性に問題はなかった。トリス(ヒドロキシ)アミノメタンを含まない比較例1は、清拭時のぬるつき感、清拭直後および経時でのべたつき感、清拭後3時間後のさらさら感のいずれも劣るものであった。ヒドロキシカルボン酸でない酸を用いた比較例2は、特に清拭時のぬるつき感を有するものであった。また、pHが低い比較例3およびpHが高い比較例4は、清拭時のぬるつき感や清拭直後のべたつき感、3時間後のさらさら感に劣るものであった。
(実施例13〜17)
実施例1と同様に、表2に示す組成の液状化粧料について化粧料含有シートを調製し、上記と同様の評価を行った。その結果を合わせて表2に示す。
Figure 0005548117
表2より、ノニオン界面活性剤にPPG−7を併用することにより、清拭時のぬるつきのなさに加えて、塩酸を用いた実施例17が他より少し劣るものの清拭直後のべたつき感も改善したことが分かった。
(実施例18〜23)
実施例1と同様に、表3に示す組成の液状化粧料について化粧料含有シートを調製し、上記と同様の評価を行った。その結果を合わせて表3に示す。
Figure 0005548117
*2:(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))コポリマー:ペムレンTR−1(Lubrizol Advanced Materials)
*3:(メタクリル酸ラウリル/メタクリル酸ナトリウム)クロスポリマー:合成例1
*4:ポリメチルシルセスキオキサン:KMP590(信越化学工業株式会社製)
*5:無水ケイ酸:サンスフェアH−121(AGCエスアイテック株式会社製、平均粒径12μm)

Claims (5)

  1. (A)トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを0.01質量%以上5質量%以下、
    (B)酸化防止剤、
    (C)クエン酸、乳酸、リンゴ酸、リン酸、及び塩酸からなる群から選ばれる少なくとも1種以上、
    及び水を含有し、かつpHが6〜9の液状化粧料を、シート状基材に含浸させた化粧料含有シートであって、
    前記シート状基材の全質量に対する前記液状化粧料の質量が、20質量%〜700質量%であることを特徴とする化粧料含有シート。
  2. 成分(A)と成分(B)の比率が、(A)/(B)質量比で0.1〜50である請求項1に記載の化粧料含有シート。
  3. 成分(B)が、ジブチルヒドロキシトルエン、又はδ−トコフェロールである請求項1又は2に記載の化粧料含有シート。
  4. 前記液状化粧料は、(D)非イオン性界面活性剤、をさらに含有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の化粧料含有シート。
  5. 前記液状化粧料は、(E)ポリプロピレングリコール類、をさらに含有する請求項1乃至4いずれか一項に記載の化粧料含有シート。
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