JP2021084862A - プレシェーブ用シート状化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気シェーバーを用いてシェービングする際に、電気シェーバーの肌への適度な密着力を発現させるとともに、剃り残しを抑制する技術を提供する。【解決手段】不織布と、不織布に含浸された化粧料組成物と、を含み、化粧料組成物が、成分(A):エタノール 10質量%以上39質量%以下、成分(B):ノニオン性界面活性剤 0.01質量%以上0.30質量%以下、および成分(C):水 59質量%以上89質量%以下を含み、化粧料組成物が成分(D):多価アルコールを含むとき、成分(D)の含有量が1.2質量%以下である、プレシェーブ用シート状化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、プレシェーブ用シート状化粧料に関する。
安全剃刀等の手動の剃刀で髭や体毛を剃る際、泡立てた石鹸やシェービング剤で髭等を濡らして剃るシェービング、いわゆるウェットシェービングがおこなわれている。
一方、髭剃り等に電気シェーバーを用いる場合、通常、肌に直接シェーバーをあててドライシェービングがなされる場合が多い。
また、シェービング剤を用いたドライシェービングに関する技術として、特許文献1(特開平10−203936号公報)に記載のものがある。同文献には、低級アルコールと、粉末と、液状油分と、炭素数が12〜24の高級アルコールと、特定のアルキル変性カルボキシビニルポリマーとを含有する乳液状パウダー化粧料を電気カミソリのプレシェーブ用化粧料として用いることが記載されている。
特開平10−203936号公報
上述のシェービング剤を用いる技術について本発明者らが検討したところ、電気シェーバーを用いてシェービングする際に、電気シェーバーの肌への適度な密着力を発現させるとともに、剃り残しを抑制するという点で改善の余地があった。
本発明によれば、
不織布と、前記不織布に含浸された化粧料組成物と、を含み、
前記化粧料組成物が、以下の成分(A)、(B)および(C):
(A)エタノール 10質量%以上39質量%以下
(B)ノニオン性界面活性剤 0.01質量%以上0.30質量%以下
(C)水 59質量%以上89質量%以下
を含み、
前記化粧料組成物が成分(D):多価アルコールを含むとき、前記化粧料組成物中の前記成分(D)の含有量が前記化粧料組成物全体に対して1.2質量%以下である、
プレシェーブ用シート状化粧料が提供される。
本発明によれば、
前記本発明におけるプレシェーブ用シート状化粧料が包装材内に収容されている、包装体が提供される。
また、本発明によれば、
前記本発明におけるプレシェーブ用シート状化粧料で肌を清拭した後、電気シェーバーを用いて前記肌をシェービングすることを含む、シェービング方法が提供される。
本発明によれば、電気シェーバーを用いてシェービングする際に、電気シェーバーの肌への適度な密着力を発現させるとともに、剃り残しを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、組成物に含まれる各成分はいずれも単独でまたは2種以上を組み合わせて含むことができる。また、本明細書中、数値範囲を表す「〜」は、断りがなければ、以上から以下を表し、上限値および下限値をいずれも含む。
以下、本発明の実施の形態について、説明する。
(プレシェーブ用シート状化粧料)
本実施形態において、プレシェーブ用シート状化粧料は、具体的には電気シェーバーでのシェービングの前後に用いられるものであって、好ましくは電気シェーバーでのシェービングの前に用いられるものである。
プレシェーブ用シート状化粧料は、不織布と、不織布に含浸された化粧料組成物と、を含む。化粧料組成物が、以下の成分(A)、(B)および(C)を含む。
(A)エタノール 10質量%以上39質量%以下
(B)ノニオン性界面活性剤 0.01質量%以上0.30質量%以下
(C)水 59質量%以上89質量%以下
化粧料組成物が成分(D):多価アルコールを含むとき、化粧料組成物の成分(D)の含有量は化粧料組成物全体に対して1.2質量%以下である。
本発明者らは、電気シェーバーでのシェービングに際し、上述の構成のプレシェーブ用シート状化粧料を用いることにより、電気シェーバーの肌への適度な密着力を発現させるとともに、剃り残しの発生を抑制することを新たに見出した。
さらに具体的には、本実施形態におけるプレシェーブ用シート状化粧料で肌を清拭した後、電気シェーバーでシェービングすることにより、電気シェーバーの肌への密着性と電気シェーバーの滑り性とのバランスを向上させることができる。また、これにより、たとえば少ないストローク数で効率良くシェービングすることや、好ましい深剃り感を得ることも可能となる。
また、電気シェーバーによるシェービングに際し、本実施形態におけるプレシェーブ用シート状化粧料で肌を清拭することにより、たとえば、肌に爽快感をもたらすとともに、過度の刺激感を抑制することも可能となる。
また、たとえば洗顔にかえてプレシェーブ用シート状化粧料で顔を清拭し、その後シェービングすることにより、シェービング後の洗顔を不要として、洗顔〜シェービングの一連の工程を簡便にしたり、時間短縮したりすることも可能となる。
また、電気シェーバーでシェービングした後に、再度プレシェーブ用シート状化粧料で顔を清拭することで、肌に付着した髭カス等を除去することも可能となる。
以下、各構成をさらに具体的に説明する。
(不織布)
不織布は、具体的にはシート状化粧料の基材となる。
不織布の材料として、具体的には、リヨセル、キュプラ、レーヨン、アセテート、アクリル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド、コットン、パルプおよびこれらを混綿したものが挙げられる。他の例として、パルプ、レーヨンおよびコットンの少なくとも1つが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂で強化されたシート等が挙げられる。このとき、パルプ、レーヨン、コットンおよび熱可塑性樹脂の割合において、パルプ、レーヨン、コットンが全体に占める質量比は、清拭時の使用感を好ましいものとする観点から、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは80質量%以上であり、また、100質量%未満である。
化粧料組成物の保持性に優れる観点から、不織布の材料は、好ましくはコットンおよびレーヨンからなる群から選択される1または2以上の材料であり、より好ましくはコットンおよびレーヨンである。不織布の材料がコットンおよびレーヨンであるとき、全体に占める質量比は、化粧料組成物の保持性と液放出性の観点から、好ましくはコットンが50質量%以上であり、より好ましくは55質量%以上、さらに好ましくは60質量%以上であり、また、好ましくは95質量%以下であり、より好ましくは90質量%以下、さらに好ましくは85質量%以下である。
不織布の材料がパルプであるとき、やわらかさと強度との両立の観点から、薄いパルプを重ね合わせて用いることが好ましく、さらに熱可塑性樹脂で強化したパルプは、エンボス処理により適度な厚さ(嵩高さ)を付与でき、かつ肌を濡らしすぎないので好ましい。さらに、ヒートシールにより複数枚のシートを部分的に貼り合わせることで、柔らかく、拭きごたえのある厚さのあるシートにより良好な使用感を提供できる。
不織布の平均坪量は、化粧料組成物の保持性や、清拭時の感触が良好である観点から、好ましくは20g/m2以上であり、より好ましくは40g/m2以上である。
同様の観点から、不織布の坪量は、好ましくは150g/m2以下であり、より好ましくは100g/m2以下である。
なお、平均坪量は、JIS L 1913に準拠し、不織布を一定面積の寸法に切り出してその質量(g)を測定し、これを1m2の質量に換算して求めることができる。
不織布の厚さは、拭きごたえがあり、清拭時に良好な使用感を与える点から、好ましくは0.15mm以上であり、より好ましくは0.30mm以上である。
同様の観点から、不織布の厚さは、好ましくは1.30mm以下であり、より好ましくは0.90mm以下である。
ここで、不織布の厚さは、押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージによる測定により得られる。
不織布は、具体的にはシート状であり、顔等の肌を清拭しやすい形状および大きさとすることが好ましい。
上記の観点から、不織布の形状は、たとえば矩形状とすることができる。矩形の一片の長さは、たとえば10〜35cm程度、好ましくは15〜30cm程度である。
(化粧料組成物)
化粧料組成物は、たとえば皮膚洗浄用化粧料であってもよい。また、化粧料組成物の性状として、不織布への含浸性を高める観点、および、化粧料組成物をより速乾性のものとする観点から、好ましくは液状である。
化粧料組成物は、前述の成分(A)、(B)および(C)を含み、また、前述の成分(D)をさらに含んでもよい。以下、各成分についてさらに具体的に説明する。
(成分(A))
成分(A)は、エタノールである。
化粧料組成物中の成分(A)の含有量は、肌の爽快感を高める観点、および、清拭後の肌の速乾性を高める観点から、化粧料組成物全体に対して10質量%以上であり、好ましくは14質量%以上、より好ましくは18質量%以上、さらに好ましくは23質量%以上である。
また、肌への過度の刺激感を抑制する観点から、成分(C)の含有量は、化粧料組成物全体に対して39質量%以下であり、好ましくは38質量%以下、より好ましくは32質量%以下、さらに好ましくは30質量%以下、さらにより好ましくは25質量%以下である。
(成分(B))
成分(B)は、ノニオン性界面活性剤である。成分(B)として、たとえば、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシドが挙げられる。
このうち、清拭時のぬるつき感および清拭直後のべたつき感抑制や、不織布への保持性の観点から、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルグリコシド、ポリオキシアルキレンC8−C20脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミドが好ましい。
より具体的には、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンヘキシルデシルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等が挙げられる。
アルキルグリコシドとしては、アルキル基の炭素数8〜14で、糖(グルコース)の縮合度1〜2のもの等が挙げられる。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレンソルビタンヤシ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等が挙げられる。
脂肪酸アルカノールアミドとしては、炭素数8〜18、中でも炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましく、またモノアルカノールアミド、ジアルカノールアミドのいずれでもよいが炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基を有するものが好ましい。
脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、オレイン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、パーム核油脂肪酸メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド等が挙げられる。
成分(B)は、清拭時のぬるつき感および清拭直後のべたつき感抑制や、不織布への保持性の観点から、好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選択される1または2以上の化合物である。
また、化粧料組成物中の成分(B)の含有量は、シェーバーの肌への密着性を好ましいものとする観点から、化粧料組成物全体に対して0.01質量%以上であり、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上である。
また、シェーバーの肌への密着性を好ましいものとする観点から、化粧料組成物中の成分(B)の含有量は、化粧料組成物全体に対して0.30質量%以下であり、好ましくは0.25質量%以下、より好ましくは0.15質量%以下である。
(成分(C))
成分(C)は、水である。化粧料組成物中の水の含有量は、たとえば化粧料組成物中の水以外の成分を除いた残部とすることができる。
また、化粧料組成物中の成分(C)の含有量は、肌への過度の刺激感を抑制する観点から、化粧料組成物全体に対して59質量%以上であり、好ましくは60質量%以上、より好ましくは65質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上、さらにより好ましくは72.5質量%以上である。
また、清拭後の肌の速乾性を高める観点から、化粧料組成物中の成分(D)の含有量は、化粧料組成物全体に対して89質量%以下であり、好ましくは85質量%以下であり、より好ましくは84質量%以下、さらに好ましくは80質量%以下、さらにより好ましくは75質量%以下である。
(成分(D))
成分(D)は、多価アルコールであって、分子構造中にアミノ基を含まないものである。
成分(D)として、たとえば、炭素数2以上8以下の多価アルコールおよびこれらの重合体が挙げられる。成分(D)は、さらに具体的には、エチレングリコール、グリセリン、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール、ソルビトール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコールおよびこれら多価アルコールの重合体からなる群から選択される1種または2種以上である。
多価アルコールの炭素数は、シェーバーの肌への密着性を好ましいものとする観点から、好ましくは2以上、より好ましくは3以上であり、また、好ましくは8以下であり、より好ましくは6以下である。
多価アルコールの重合体として、たとえば、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコールが挙げられる。多価アルコールの重合体の数平均分子量は、好ましくは100以上であり、より好ましくは150以上であり、また、好ましくは3000以下であり、より好ましくは2000以下である。ここで、多価アルコールの重合体の数平均分子量は、ポリスチレンを標準試料とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(gel permeation chromatography:GPC)により測定される。
シェーバーの肌への密着性、シェーバーの滑りを好ましいものとする観点から、化粧料組成物は成分(D)を含み、成分(D)が、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコールからなる群から選択される1または2以上の化合物である。
化粧料組成物が成分(D)を含まないとき、化粧料組成物中の成分(D)の含有量は0質量%である。
また、化粧料組成物が成分(D)を含むとき、化粧料組成物中の成分(D)の含有量は、電気シェーバーの肌への密着性を高める観点から、化粧料組成物全体に対して0質量%超であり、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上、さらにより好ましくは0.4質量%以上である。
一方、1ストロークでの剃り量を大きくする観点から、化粧料組成物中の成分(D)の含有量は、化粧料組成物全体に対して1.2質量%以下であり、好ましくは0.9質量%以下、より好ましくは0.7質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以下、さらにより好ましくは0.3質量%以下である。
また、化粧料組成物は、成分(A)〜(D)以外の成分を含んでもよい。
たとえば、化粧料組成物は、洗浄剤をさらに含んでもよく、好ましくはトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンをさらに含む。
このとき、化粧料組成物中のトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンの含有量は、洗浄性向上の観点から、化粧料組成物全体に対して好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.03質量%以上、さらに好ましくは0.05質量%以上である。
また、製剤安定性向上の観点から、化粧料組成物中のトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンの含有量は、化粧料組成物全体に対して好ましくは1質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.3質量%以下である。
化粧料組成物のpHは、肌への刺激性を低減する観点から、好ましくは4.5以上であり、より好ましくは5.0以上であり、また、好ましくは7.5以下であり、より好ましくは7.0以下である。
次に、シート状化粧料の製造方法を説明する。
シート状化粧料の製造方法は、たとえば、化粧料組成物および不織布を準備する工程と、化粧料組成物を不織布に含浸させる工程と、を含む。
化粧料組成物を不織布に含浸させる工程において、含浸方法に制限はなく、たとえば、スプレーやエアーガン等を用いて化粧料組成物を不織布に噴霧して含浸させる方法や、スリット型のノズル等を用いて化粧料組成物を直接シート基材に塗布して含浸させる方法が挙げられる。
不織布への化粧料組成物の含浸率は、拭き取り後の爽快感の観点から、不織布の質量に対して好ましくは200質量%以上であり、より好ましくは300質量%以上、さらに好ましくは320質量%以上である。
また、清拭後の速乾の観点から、化粧料組成物の含浸率は、不織布の質量に対して好ましくは500質量%以下であり、より好ましくは480質量%以下、さらに好ましくは475質量%以下である。
(包装体)
本実施形態において、包装体は、たとえば本実施形態におけるシート状化粧料が包装材に収容されたものであり、好ましくは密封されたものである。
包装体の材料に制限はなく、たとえばアルミシート(アルミ箔)やシリカ蒸着フィルム等のバリア層を挟んでその表裏両面を例えばポリエチレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等により構成された合成樹脂フィルム層で覆った積層フィルム等とすることができる。
また、包装体の形状に制限はなく、たとえばピロー袋、ガゼット袋、パウチ、箱、ボトル、ジャー等とすることができる。
1つの包装材内に、1枚のシート状化粧料が収容されていてもよいし、2枚以上のシート状化粧料が収容されていてもよい。また、1つの包装材内に、2枚以上のシート状化粧料が連結した状態で収容されていてもよい。このとき、たとえば不織布にミシン目が設けられていてよく、使用する分のシート状化粧料をミシン目に沿って切り取って用いることができる。
シート状化粧料は、たとえば折りたたんだ状態または巻いた状態で収納される。
(シェービング方法)
次に、プレシェーブ用シート状化粧料を用いるシェービング方法を説明する。
本実施形態において、シェービング方法は、本実施形態におけるプレシェーブ用シート状化粧料で肌を清拭した後、電気シェーバーを用いて肌をシェービングすることを含む。また、シェービング方法は、好ましくは電気シェーバーでシェービングした後に、再度プレシェーブ用シート状化粧料で顔を清拭することで、肌に付着した髭カスや体毛等を除去することを含む。
プレシェーブ用シート状化粧料によって清拭される肌は、たとえば頭皮以外の肌であり、好ましくは顔、首、腕、脚等であり、より好ましくは顔〜首である。また、シェービング方法は、好ましくは電気シェーバーによる髭剃り方法である。
髭剃りに際してプレシェーブ用シート状化粧料を用いるとき、髭を剃りたい部位をシート状化粧料で清拭してもよいし、顔や首全体をシート状化粧料で清拭して洗顔してもよい。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
(実施例1〜16、比較例1〜7)
表1〜表3に示す配合で各例の化粧料組成物を調製し、これを表1〜表3に記載の含浸率となるように不織布に含浸させて、各例のシート状化粧料を得た。ここで、比較例7では、化粧料組成物を不織布に含浸させずに液状の組成物としてそのまま用いた。
ここで、表1〜表3において、各成分の含有量はアクティブ量である。
(化粧料組成物の調製方法)
水相に各成分を投入して各例の化粧料組成物を調製した。
(シート状化粧料の製造方法)
不織布(コットン70質量%/レーヨン30質量%、20cm×25cm、平均厚さ0.33mm、平均坪量45g/m2)に各例で得られた化粧料組成物をまんべんなく染み込ませた後、液をなじませて均一に含浸させた。
(評価)
各例で得られたシート状化粧料(比較例7では液状化粧料)を用いて顔を清拭した後、電気シェーバー(パナソニック社製、ES−RL15)による髭剃りをおこない、「シェーバーの肌密着」、「シェーバーの滑り」、「1ストロークで剃れるヒゲ量」、「清拭後の乾く時間(s)」、「拭き取り後の爽快感」および「拭き取り後の刺激感」の各項目を評価した。評価結果を表1〜表3にあわせて示す。
評価方法および各項目の評価基準は以下のとおりである。
(髭剃り方法)
各例で得られたシート状化粧料で首筋の髭が生えている部位を身体との付け根側から顎に向けて一方向に2回清拭した直後、首筋の髭が生えている部位を身体との付け根側から顎に向けて一方向に1回剃った。
比較例7では、得られた液状化粧料を首筋の髭が生えている部位を身体との付け根側から顎に向けて一方向に2回清拭した直後、首筋の髭が生えている部位を身体との付け根側から顎に向けて一方向に1回剃った。
「シェーバーの肌密着」
成人男性パネルが、清拭30秒後のシェーバーの肌への密着性を以下の基準で評価し、点数が5点以上8点以下である場合を適度な肌密着性があると判定した。
10:強烈に密着する
9:非常強く密着する
8:強く密着する
7:僅かに強く密着する
6:密着する
5:少し密着する
4:僅かに密着する
3:ごく僅かに密着する
2:ほぼ密着しない
1:密着しない
「シェーバーの滑り」
成人男性パネルが、清拭30秒後のシェーバーの滑り性を以下の基準で評価し、点数が5点以上7点以下である場合を適度な滑りがあると判定した。
10:非常によく滑る
9:よく滑る
8:滑る
7:やや滑る
6:僅かに滑る
5:ごくわずかに滑る
4:ごく僅かに滑りにくい
3:僅かに滑りにくい
2:滑りにくい
1:非常に滑りにくい
「1ストロークで剃れるヒゲ量」
成人男性パネルが、首筋のヒゲを1ストローク剃った後の肌上のヒゲを手触りにて以下の基準で評価し、点数が6点以上である場合を合格とした。
10:非常に多く剃れている
9:多く剃れている
8:やや多く剃れている
7:多く剃れている
6:剃れている
5:僅かに剃れている
4:ごくわずかに剃れている
3:やや剃れていない
2:ほとんど剃れていない
1:剃れていない
「清拭後の乾く時間(s)」
清拭後肌が乾くまでの時間を官能(触感)にて評価し、40秒までを合格とした。
「拭き取り後の爽快感」
成人男性パネルが、清拭直後の肌の爽快感を以下の基準で評価し、点数が4点以上である場合を合格とした。
10:強烈な冷涼感
9:非常に強い冷涼感
8:強い冷涼感
7:やや強い冷涼感
6:冷涼感
5:やや弱い冷涼感
4:弱い冷涼感
3:僅かな冷涼感
2:ごくわずかな冷涼感
1:冷涼感がない
「ふき取り後の刺激感」
成人男性パネルが、清拭直後の肌の刺激感を以下の基準で評価し、点数が8点以下である場合を合格とした。
10:強烈な刺激感
9:非常に強い刺激感
8:強い刺激感
7:やや強い刺激感
6:刺激感
5:やや弱い刺激感
4:弱い刺激感
3:僅かな刺激感
2:ごくわずかな刺激感
1:刺激感がない
Figure 2021084862
Figure 2021084862
Figure 2021084862
*1 ポリオキシエチレンラウリルエーテル:エマルゲン108、花王社製
*2 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO)、エマノーンCH−60、花王社製
表1〜表3より、各実施例で得られたシート状化粧料は、「シェーバーの肌密着」、「シェーバーの滑り」、「1ストロークで剃れるヒゲ量」、「清拭後の乾く時間(s)」、「拭き取り後の爽快感」および「拭き取り後の刺激感」の効果のバランスに優れていた。

Claims (8)

  1. 不織布と、前記不織布に含浸された化粧料組成物と、を含み、
    前記化粧料組成物が、以下の成分(A)、(B)および(C):
    (A)エタノール 10質量%以上39質量%以下
    (B)ノニオン性界面活性剤 0.01質量%以上0.30質量%以下
    (C)水 59質量%以上89質量%以下
    を含み、
    前記化粧料組成物が成分(D):多価アルコールを含むとき、前記化粧料組成物中の前記成分(D)の含有量が前記化粧料組成物全体に対して1.2質量%以下である、
    プレシェーブ用シート状化粧料。
  2. 前記化粧料組成物が液状である、請求項1に記載のプレシェーブ用シート状化粧料。
  3. 前記化粧料組成物が前記成分(D)を含み、
    前記成分(D)が、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコールからなる群から選択される1または2以上の化合物である、請求項1または2に記載のプレシェーブ用シート状化粧料。
  4. 前記成分(B)が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選択される1または2以上の化合物である、請求項1乃至3いずれか1項に記載のプレシェーブ用シート状化粧料。
  5. 前記不織布への前記化粧料組成物の含浸率が、200質量%以上500質量%以下である、請求項1乃至4いずれか1項に記載のプレシェーブ用シート状化粧料。
  6. トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンをさらに含む、請求項1乃至5いずれか1項に記載のプレシェーブ用シート状化粧料。
  7. 請求項1乃至6いずれか1項に記載のプレシェーブ用シート状化粧料が包装材内に収容されている、包装体。
  8. 請求項1乃至6いずれか1項に記載のプレシェーブ用シート状化粧料で肌を清拭した後、電気シェーバーを用いて前記肌をシェービングすることを含む、シェービング方法。
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