JP4780895B2 - ウェットタイプの脂取り紙 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状化粧料に関し、詳しくは、皮膚表面に浮き出た過剰な皮脂や汚れを効果的に除去することができ、使用後においてはさっぱりとした実感が得られるシート状化粧料、特に、ウェットタイプの脂取り紙及び皮膚洗浄用のシート状化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
顔面に存在する皮脂腺は、身体の他の部位に比べて大きく、またその数も多いことから、顔面の皮膚は皮脂の分泌が盛んであるために脂っぽくなり易い。この状態で化粧すると、化粧料が皮膚に馴染み難くなるために、化粧前に皮膚上の過剰な皮脂を除去するのが一般的である。また、元来、皮脂腺は女性よりも男性の方が大きいことから、分泌される皮脂量も多く、皮膚上に浮き出る過剰な皮脂も男性の方が多い。このため、近年、顔面上の過剰な皮脂を除去する化粧料は、女性のみならず、男性においても需要が高い。特に男性においては、皮脂を除去する化粧料にその効果を肌で実感でき、使用後にさっぱりとした使用感や爽快感が得られるものを求める傾向にある。
【0003】
この過剰な皮脂を簡便に取り除くための化粧料として、従来から脂取り紙が使用されている。多くの脂取り紙は、吸脂性を有する麻やパルプなどの植物繊維で抄紙した紙が用いられており、紙そのものにより吸脂するために、皮膚上の皮脂を除去できたとしても、使用後に肌のさっぱりとした感触や爽快感が得られず、使用者は効果性を肌で実感することができなかった。
【0004】
この点に関し、近年、植物繊維パルプと無機填料との凝集により生じた模様が吸脂された皮脂によって消失する脂取り紙(特開平10−298030号公報)や、多孔質延伸フィルムを脂取り紙として使用することにより吸脂するとフィルムが透明化する脂取り紙(特開平11−239517号公報)が創出されている。これらの脂取り紙は、吸脂効果を目視により確認することができるが、依然として使用後の肌にさっぱりとした感触や清涼感を実感できるものではなかった。
【0005】
一方、顔面は、皮脂の他、汗も分泌される。特に、夏場や運動後には、汗が多量に分泌されるために不快感が生じる。皮膚表面の汗などの汚れを簡便に除去する化粧料として、皮膚洗浄用シート状化粧料なる商品が上市されている。皮膚洗浄用シート状化粧料は、一般に、皮膚洗浄液を含浸した不織布により肌を拭くことで、皮膚上の汗などの汚れを除去するものである。したがって、用いられる不織布は、水性媒体を十分に保持でき使用時の肌感触の使用感が良好なものが求められることから、柔らかで厚みのあるものが用いられている。
【0006】
しかしながら、従来の皮膚洗浄用シート状化粧料に用いられる不織布は、皮膚洗浄液の保持能力が高いものが用いられるため、不織布に多量の液を含浸させておかなければ、肌に押し当てた際に、含浸された液の有効量が肌上に移行せず、皮脂や汗などの汚れを効果的に除去することができないと言った問題を有していた。
【0007】
また、皮膚洗浄用シート状化粧料は、通常は積層して包装具に収納されていることから、従来の柔らかく厚みのある不織布では積層して収納すると嵩が高くなり、枚数が増えると携帯性に劣るといった問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、厚みが薄く、曲げ硬さの高い、即ち、薄くて硬いシート状基材に水性媒体を含浸させることにより、少ない含浸量で皮膚表面に浮き出た過剰な皮脂や汚れを効果的に除去することができるシート状化粧料を提供することを課題とする。更には、使用後においてはさっぱりとした感触や爽快感が得られるウェットタイプの脂取り紙、並びに、これら使用感に加え、携帯性にも優れる皮膚洗浄用シート状化粧料を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
即ち、請求項1に係る発明は、厚さが0.1〜0.3mmで、かつ、縦方向及び横方向の曲げ硬さが1.0〜5.0mN・cmであり、目付量が45〜65g/mであり、水に対する最大含浸率が250〜500%である、紙又は不織布のシート状基材に、少なくとも、水、低級アルコール及び非イオン界面活性剤を含有する水性媒体を含浸させてなり、脂取り紙の態様で肌を押し拭きして使用することを特徴とするウェットタイプの脂取り紙に関する。
請求項に係る発明は、前記水性媒体に、更に清涼剤が含有されてなることを特徴とする請求項に記載のウェットタイプの脂取り紙に関する。
請求項に係る発明は、前記水性媒体に、更に薬用成分が含有されてなることを特徴とする請求項又はに記載のウェットタイプの脂取り紙に関する。
請求項に係る発明は、前記薬用成分が、殺菌剤、抗炎症剤及び収斂剤からなる群より選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項に記載のウェットタイプの脂取り紙に関する。
請求項に係る発明は、前記シート状基材1重量部に対し、前記水性媒体の0.5〜3.5重量部が含浸されてなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のウェットタイプの脂取り紙に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係るシート状化粧料は、厚みが薄く、曲げ硬さの高い、即ち、薄くて硬いシート状基材に水性媒体が含浸されてなる。係る構成により、低含浸量の水性媒体で皮膚上に浮き出た過剰の皮脂や汚れを効果的に除去することができる。
【0011】
先ず、本発明に用いられる水性媒体について説明する。シート状基材に含浸される水性媒体は、低級アルコールや水が用いられ、エタノール及び/又はイソプロパノールと水との混合物を用いるのが好ましい。また、低級アルコール/水の混合比は、5/95〜85/15とするのが好ましい。この理由は、混合比が5/95未満の場合、皮脂の除去効果に優れないうえ、使用後に肌へのべたつき感が残るために、また、混合比が85/15を超えると、低級アルコールの皮膚刺激が生じる場合があるうえ、シート状基材に含浸された水性媒体が蒸散してしまうために、いずれの場合にも好ましくないからである。
【0012】
また、使用後の肌に爽快感を付与するために清涼剤を配合することもできる。
配合される清涼剤は、化粧料に配合できるものであれば特に限定されないが、例えば、メントール、メンチルグリセリルエーテルなどのメントール誘導体、カンフル等が挙げられ、メントールを用いるのが好ましい。
【0013】
その配合量は、水性媒体中0.01〜5.0重量%とするのが好ましく、より好ましくは、0.05〜2.0重量%である。この理由は、0.01重量%未満の配合量の場合、配合の効果が望めないために、また、5.0重量%を超えて配合すると、過度の清涼感による刺激が生ずるために、いずれの場合にも好ましくないからである。
【0014】
また、水性媒体には、薬用成分、例えば、殺菌剤、抗炎症剤、収斂剤等を配合することもできる。殺菌剤としては、具体的には、安息香酸又はその塩、パラヒドロキシ安息香酸エステル類、ウンデシレン酸、レチノイン酸又はその誘導体、サリチル酸又はその塩、ソルビン酸又はその塩、デヒドロ酢酸又はその塩、クレゾール又はその誘導体、チモール又はその誘導体、フェノール又はその誘導体、クロロヘキシジン又はその誘導体、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、ハロカルバン、フェノキシエタノール、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルジアミノエチルグリシン液、感光素101号、感光素201号、感光素401号、ヒノキチオール、イオウ、スルファミン、チアミンラウリル硫酸塩、酸化亜鉛、塩化メチルロザニリン等を例示することができる。
【0015】
抗炎症剤としては、アラントイン、イクタモール、イソプロピルアミノカプロン酸又はその塩、イプシロンアミノカプロン酸、インドメタシン、グアイアズレン、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、アセチルサリチル酸、マレイン酸クロルフェニラミン、塩化リゾチーム、塩酸ジフェンヒドラミン、甘草エキス、エイジツエキス、カマズレン、シコンエキス、ヒドロコルチゾン、γ−オリザノール等を例示することができる。
【0016】
収斂剤としては、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、スルホ石炭酸亜鉛などの金属塩、タンニン酸、クエン酸、乳酸、コハク酸などの有機酸等を例示することができる。
【0017】
薬用成分の配合量は、水性媒体中0.01〜5.0重量%とするのが好ましく、より好ましくは、0.05〜3.0重量%である。この理由は、0.01重量%未満の配合量の場合、配合の効果が望めないために、また、5.0重量%を超えて配合すると、皮膚刺激が発生したり、使用後に好ましくない残存感が発生するために、いずれの場合にも好ましくないからである。
【0018】
また、水性媒体には、皮脂の除去効果を高めるために、界面活性剤を配合することもできる。配合される界面活性剤は、非イオン性界面活性剤を用いるのが好ましく、具体的には、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール等を例示することができる。これらのうち、硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを用いることが好ましい。本発明に好適に用いられる硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加物としては、具体的には、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を、また、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルが挙げられる。
【0019】
非イオン界面活性剤の配合量は特に限定されないが、水性媒体中0.01〜5.0重量%とすることが好ましく、0.05〜3.0重量%とするのがより好ましい。この理由は、0.01重量%未満の配合量の場合、添加の効果が望めないために、また、5.0重量%を超えて配合すると、使用後にべたつき感が生じるために、いずれの場合にも好ましくないからである。
【0020】
尚、本発明に係る水性媒体には、その効果を損なわない範囲であれば、上記した成分の他、キレート剤、脂肪酸、油脂、ロウ類、炭化水素、シリコーン油、糖類、アミノ酸、ペプチド、ビタミン類、紫外線吸収剤、酸化防止剤、保湿剤、無機又は有機粉体、香料、防腐剤等を目的に応じて適宜配合することもできる。
【0021】
次に、本発明に用いられるシート状基材について説明する。本発明に用いられるシート状基材は、厚みが薄く、曲げ硬さの高い、即ち、薄くて硬いものが好適に用いられる。かかるシート状基材を用いることで、含浸される水性媒体量を少量にすることができるうえ、使用時にシート状基材が折れ曲がることを防ぐことから使用性に優れる。また、脂取り紙の態様で肌を押し拭きすることにより、皮膚表面上の過剰な皮脂を効果的に除去することができる。更には、皮膚洗浄用シート状化粧料の態様で使用した場合には、効果的に皮脂や汗などの皮膚上の汚れを拭き取ることができるうえ、積層して収納したとしても嵩高くなく携帯性に優れる。
【0022】
シート状基材の厚さは、0.1〜0.3mmの範囲とするのが好ましく、より好ましくは、0.15〜0.3mmである。この理由は、厚さが0.1mm未満の場合には、水性媒体の有効量を含浸することができないうえ、十分な曲げ硬さが得られないために、また、0.3mmを超えると、使用感に劣るうえ、積層時の良好な携帯性が得られないために、いずれの場合にも好ましくないからである。
【0023】
尚、本発明におけるシート状基材の厚さとは、日本工業規格「一般短繊維不織布試験方法(JIS L 1913)」の「厚さ」試験の方法A法に規定される測定機を用い、荷重2.0kPaで測定した場合の厚さを意味する。測定機器としては、圧縮弾性試験機(中山電気産業 )、デジシックネステスタ(東洋精機製作所)、圧縮率、圧縮弾性率測定装置(インテック)等が例示される。
【0024】
シート状基材の硬さとは、曲げ硬さのことである。本発明における曲げ硬さとは、日本工業規格「一般短繊維不織布試験方法(JIS L 1913)」の「剛軟度 41.5°カンチレバー法」に準じた方法での測定値を意味する。この値が大きい程、シート状基材が曲げに対し硬いことを表す。
【0025】
本発明に係るシート状基材の曲げ硬さは、縦方向及び横方向において、共に1.0〜10.0mN・cmであることが好ましく、より好ましくは1.0〜7.0mN・cm、更に好ましくは1.5〜5.0mN・cmである。この理由は、曲げ硬さが1.0mN・cm未満の場合、使用時にシート状基材が折れ曲がり、使用性に劣るために、また、10.0mN・cmを超える場合には、過度の硬さにより、肌上での良好な使用感が得られないために、いずれの場合にも好ましくないからである。
【0026】
シート状基材の目付量は、30〜70g/mであることが好ましく、より好ましくは45〜65g/mである。この理由は、目付量が30g/m未満とすると、十分な液含浸性が得られないために、また、70g/mを超えると、嵩高くなり、携帯性を損なうために、いずれの場合も好ましくないからである。
【0027】
また、本発明のシート状基材は、最大含浸率が100〜500%の範囲にあるものを用いるのが好ましく、より好ましくは150〜400%、更に好ましくは250〜350%である。この理由は、最大含浸率が100%未満のシート状基材の場合、シート状基材が水性媒体を保持する能力に劣り、皮脂や汗などの汚れを効果的に除去することができないために、また、最大含浸率が500%を超えるシート状基材の場合、少ない含浸量で、効果的に皮膚表面の皮脂や汚れを除去できないために、いずれの場合にも好ましくないからである。尚、本発明における最大含浸率とは、単位重量当たりのシート状基材が含浸することのできる水の最大重量を意味し、次式(式1)で算出することができる。
【式1】
Figure 0004780895
【0028】
本発明に係るシート状化粧料は、上記した如く、薄くて硬いシート状基材を用いることで、シート状基材に含浸される水性媒体の絶対量が少なくてすみ、しかも、肌に押し当てた際に、含浸媒体の大部分を皮膚上に移行させることができるので、皮膚表面に浮き出た過剰な皮脂や汚れを効果的に除去することができる。本発明で用いられるシート状基材は、上記した厚さ並びに縦方向及び横方向の曲げ硬さを有するものであれば、織布、不織布、紙のいずれもが用いられる。具体的には、アクリル、レーヨン、ポリエステル、アセテート等の合成繊維やコットン等の天然繊維、及びこれらの混綿による織布又は不織布や、麻やパルプ等による紙を例示することができる。これらのうち、使用感、加工のし易さ等から、不織布又は紙を用いることが好ましい。
【0029】
尚、不織布とは一般には、「繊維を均一な厚みとなるように分散、堆積させてシート状物(ウェブ)をつくり、繊維が脱落しないよう、何らかの方法で結合させ(機械的に絡み合わせたり、化学的あるいは熱処理を行い)形態安定性をもたせたシートあるいはマット状構造をもつ布状物質」(不織布の製造と応用、第1頁、株式会社シーエムシー発行)であり、また、紙とは一般には、「植物繊維を水に分散させて薄く平らに広げ、樹脂または糊を加えすきあげ、脱水乾燥させたもの」(日本語大辞典、第385頁、講談社発行)である。従って、上記記載からすると、不織布と紙とを明確に区別することができない場合もあることから、本発明における不織布には紙にも該当するものも含まれる。また、本発明における紙には、不織布にも該当するものも含まれる。
【0030】
また、不織布又は紙を用いる場合、強度を得るために単層のシートを二層又は多層に圧着させたものを用いるのが好ましく、上記した厚さ及び縦方向及び横方向の曲げ硬さを有するものであれば、重ねる層数はいずれであってもよく、また、エンボス処理を施してもよい。
【0031】
尚、本発明で好適に用いられるシート状基材としては、例えば、TCF405(商品名、二村化学社製)、SHALERIA CR050(商品名、旭化成社製)、コットエース C060S/A02(商品名、ユニチカ社製)、M1−30−2PE(商品名、伊野紙社製)等を例示することができる。
【0032】
本発明のシート状化粧料を得る場合、シート状基材に含浸させる上記水性媒体の含浸量は、皮膚表面上の皮脂や汗などの汚れを効果的に除去できる量であれば特に限定されないが、シート状基材1重量部に対し、0.5〜3.5重量部を含浸させるのが好ましく、0.75〜2.5重量部とするのがより好ましい。この理由は、含浸量が0.5重量部未満の場合、皮脂や汗などの除去効果に劣るために、また、3.5重量部を超えると、過度の液量により使用後のさっぱりとした感触に劣るために、いずれの場合にも好ましくないからである。
【0033】
また、シート状基材に上記した水性媒体を含浸させる方法としては、例えば、折りたたみ、積層にした状態のシート状基材に水性媒体を注入して含浸させる方法や、裁断前にスプレー法や印刷法等により水性媒体を含浸させ、その後裁断し積層する方法等を例示することができる。
【0034】
かくして得られる本発明に係るシート状化粧料は、通常の場合、包装具に収納されて使用される。尚、包装具の形態は特に限定されないが、含浸された水性媒体の揮発を防止することができる包装具を用いることが好ましい。また、包装具を構成する素材としては、例えば、内面に金属層が積層又は蒸着された樹脂製の包装具を例示することができる。
【0035】
以上詳述した本発明に係るシート状化粧料は、身体の皮脂や汗などの除去に用いることができ、特に、皮脂分泌量の多い顔面部に好ましく用いることができる。また、シート状化粧料の形態としては、ウェットタイプの脂取り紙、皮膚洗浄用シート状化粧料、薬用シート状化粧料、デオドラント用シート状化粧料、プレシェーブ用シート状化粧料、アフターシェーブ用シート状化粧料などを例示することができ、ウェットタイプの脂取り紙や皮膚洗浄用シート状化粧料の形態とするのが好ましく、ウェットタイプの脂取り紙とするのがより好ましい。
【0036】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。尚、配合量は重量%である。
【0037】
(試験例1:シート状基材の物性)
表1に記す市販の不織布A〜Hのそれぞれについて、後述する方法により、シート状基材の厚さ、曲げ硬さ、及び最大含浸率を測定した。
【0038】
<シート状基材の厚さの測定>
JIS試験法「一般短繊維不織布試験方法(JIS L 1913)」の「厚さ」試験の方法A法を参考とし、圧縮弾性試験機(中山電気産業社製)を用い、温度20±2℃、湿度65±5%の環境下に24時間以上放置した2500mm以上のシート状基材A〜Hの試験片各10枚について、荷重2.0kpa(レファレンスプレート4cm)で厚さを測定した。まず、厚さ測定器の上側円形水平版に2.0kPaの圧力をかけ、0点を調整後、試験片を所定位置に乗せ、2.0kPaの圧力を10秒かけて厚さを0.01mmまで測定した。試験片10枚について同様に行い、平均値を求めた。結果を表1に記す。
【0039】
<シート状基材の曲げ硬さの測定>
JIS試験法「一般短繊維不織布試験方法(JIS L 1913)」の「剛軟度 41.5°カンチレバー法」記載の「カンチレバー型試験機」に準じた方法により、シート状基材A〜Hの縦方向及び横方向の各曲げ硬さをそれぞれ測定した。即ち、温度20±2℃、湿度65±5%の環境下に24時間以上放置したシート状基材A〜Hについて、縦方向(製造方向)及び横方向(縦方向に対して垂直方向)の試験片(25±1)×(250±1)mmの各6枚のについて、以下の方法により測定した。
装置を水平な場所に設置し、試験片の一端をプラットホームの前端に合わせて置き、試験片の上に定規を載せた。定規と試験片を一緒に斜面の方向に緩やかに一定速度で押し出た。試験片が斜面に接触するまで定規を移動し、8±2秒間放置した後、試験片の突き出た長さを1mm単位で測定した。裏面についても同様に繰り返し測定した。突き出た長さの半分の長さを曲げ長さとし、4つの測定値(表2回、裏2回)の平均値を算出した。更に縦方向及び横方向の各6枚の試験片の曲げ長さの平均値を求めた。得られた曲げ長さより、次式(式2)によって縦方向及び横方向のそれぞれの曲げ長さ(G)を計算した。得られた結果を表1に記す。
【式2】
G(mN・cm)=m×C×10−3
(式中、mは試験片の単位面積当たりの質量(目付け;g/m)を表し、Cは全平均の曲げ長さ(cm)を表す。)
尚、上記式において、9.81m/sの加速度は、10m/sに丸めて用いた。
【0040】
<シート状基材の最大含浸率の測定>
20cm×20cmの各3枚のシート状基材A〜Hの各重量を予め測定した。これらを25±2℃の精製水の水槽に1分間浸したのち、水中から取り出して水平棒上にシートの一端を固定し、水滴がシート状基材から落下しなくなるまで水を切った後の重量を測定し、平均値を求めた。尚、最大含浸率は、次式(式3)により算出した。結果を表1に記す。
【式3】
Figure 0004780895
【0041】
【表1】
Figure 0004780895
【0042】
(試験例2:皮膚洗浄用シート状化粧料)
次に、シート状基材A〜Hを用い、下記操作に従い実施例1〜4及び比較例1〜4の皮膚洗浄用シート状化粧料を調製した。
なお、実施例1〜4及び比較例1〜4は、参考例である。
【0043】
下記組成の水性媒体を定法により調製し、20×20cmの前記シート状基材A〜Hの各1重量部に対して、1.5重量部含浸させて、実施例1〜4及び比較例1〜4の各試料を調製した。
Figure 0004780895
【0044】
<含浸液の肌への移行性の評価>
実施例1〜4及び比較例1〜4の各試料を1枚とり、肌に押し当てた際、含浸液が肌上へ移行しウェット感が得られるかについて、専門パネラー10名により評価した。結果を表2に示す。尚、評価基準は、ウェット感が満足なものを2点、やや満足なものを1点、不満なものを0点とし、その合計点が14〜20点を○、7〜13点を△、0〜6点を×とした。
【0045】
<汚垢除去効果の評価>
実施例1〜4及び比較例1〜4の各試料を1枚とり、顔面上の皮脂や汗などの汚垢を拭き取った際の汚垢除去効果を、専門パネラー10名により評価した。結果を表2に記す。尚、評価基準は、使用後の汚垢除去効果に満足なものを2点、やや満足なものを1点、不満なものを0点とし、その合計点が14〜20点を○、7〜13点を△、0〜6点を×とした。
【0046】
<使用後の肌のさっぱり感の評価>
実施例1〜4及び比較例1〜4の各試料を1枚とり、顔面上の汚垢を拭き取った後のさっぱり感を、専門パネラー10名により評価した。結果を表2に示す。尚、評価基準は、さっぱり感に満足なものを2点、やや満足なものを1点、不満なものを0点とし、その合計点が14〜20点を○、7〜13点を△、0〜6点を×とした。
【0047】
<清涼感の評価>
実施例1〜4及び比較例1〜4の各試料を1枚とり、顔面上の汚垢を拭き取った後の清涼感を、専門パネラー10名により評価した。結果を表2に示す。尚、評価基準は、清涼感が高いものを2点、やや高いものものを1点、低いものを0点とし、その合計点が14〜20点を○、7〜13点を△、0〜6点を×とした。
【0048】
<50枚積層物の携帯性の評価>
実施例1〜4及び比較例1〜4の各試料を50枚積層し、アルミパウチで包装したものの携帯性を、専門パネラー10名により評価した。結果を表2に示す。尚、評価基準は、携帯性に満足なものを2点、やや満足なものを1点、不満なものを0点とし、その合計点が14〜20点を○、7〜13点を△、0〜6点を×とした。
【0049】
【表2】
Figure 0004780895
【0050】
表2の結果から、本発明に係るシート状化粧料を皮膚洗浄用シート状化粧料として用いた場合、使用時に肌に押し当て際に含浸液が十分に肌上に移行し、皮脂や汗などの汚垢除去効果に優れ、使用後はさっぱりとした実感を付与することができ、しかも積層して包装容器に収納しても携帯性に優れることが分かる。また、清涼剤の配合の効果も十分に得られることが分かる。
【0051】
(試験例3:ウェットタイプ脂取り紙)
シート状基材A〜Dを用い、下記操作に従い実施例5〜8のウェットタイプの脂取り紙を調製した。また、比較例としては、市販の脂取り紙をそのまま用いた。すなわち、比較例5として紙製脂取り紙Iを、比較例6としてフィルム製脂取り紙Jを、比較例7として紙製メントール入り脂取り紙Kを、比較例8として紙製粉体入り脂取り紙Lをそれぞれ用いた。
【0052】
下記組成の水性媒体を定法により調製し、10×10cmの前記シート状基材A〜Dの各1重量部に対して、2.0重量部含浸させ、実施例5〜8の各試料を調製した。
Figure 0004780895
【0053】
<使用性の評価>
実施例5〜8及び比較例5〜8の各試料を1枚とり、額〜鼻(Tゾーン)の部位を押し拭きした際の使用性について、専門パネラー10名により評価した。結果を表3に記す。尚、評価基準は、使用性が良いものを2点、やや使用性が良いものを1点、使用性が悪いものを0点とし、その合計点が14〜20点を○、7〜13点を△、0〜6点を×とした。
【0054】
<皮脂除去効果の評価>
実施例5〜8及び比較例5〜8の各試料を1枚とり、額〜鼻(Tゾーン)の部位を押し拭きした後の肌のてかりを、専門パネラー10名により評価した。結果を表3に記す。尚、評価基準は、肌のてかりを除去できたものを2点、やや除去できたものを1点、除去できなかったものを0点とし、その合計点が14〜20点を○、7〜13点を△、0〜6点を×とした。
【0055】
<使用後のさっぱり感の評価>
実施例5〜8及び比較例5〜8の各試料を1枚とり、額〜鼻(Tゾーン)の部位を押し拭きした後のさっぱり感を、専門パネラー10名により評価した。結果を表3に記す。尚、評価基準は、さっぱり感に満足なものを2点、やや満足なものを1点、不満なものを0点とし、その合計点を算出し、合計点が14〜20点を○、7〜13点を△、0〜6点を×とした。
【0056】
<清涼感の評価>
実施例5〜8及び比較例5〜8の各試料を1枚とり、額〜鼻(Tゾーン)の部位を押し拭きした後の清涼感を、専門パネラー10名により評価した。結果を表3に示す。尚、評価基準は、清涼感が高いものを2点、やや清涼感が高いものものを1点、清涼感が低いものを0点とし、その合計点が14〜20点を○、7〜13点を△、0〜6点を×とした。
【0057】
【表3】
Figure 0004780895
【0058】
表3の結果から、本発明に係るシート状化粧料をウェットタイプ脂取り紙として用いた場合、使用性及び皮脂除去効果に優れ、使用後はさっぱりとした実感を付与することができることが分かる。また、清涼剤の配合の効果も、十分に発揮させることができることが分かる。
【0060】
(実施例
10cm×10cmの前記シート状基材Dの1重量部に対し、下記処方の水性媒体1.8重量部を含浸させて、ウェットタイプ脂取り紙を得た。
エタノール 40.0
メントール 0.3
ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 0.3
1,3−ブチレングリコール 0.1
香料 0.1
メチルパラベン 0.1
精製水 残分
合計 100.0重量%
得られたウェットタイプ脂取り紙は、使用性及び皮脂除去効果に優れ、使用後はさっぱりとした実感及び高い清涼感を付与することができた。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明に係るシート状化粧料は、厚さが0.1〜0.3mmで、かつ、縦方向及び横方向の曲げ硬さが1.0〜5.0mN・cmであり、目付量が45〜65g/mであり、水に対する最大含浸率が250〜500%である、紙又は不織布のシート状基材に、少なくとも、水、低級アルコール及び非イオン界面活性剤を含有する水性媒体を含浸させてなり、脂取り紙の態様で肌を押し拭きして使用するものであるから、少ない量の水性媒体で皮膚表面に浮き出た過剰な皮脂や汚れを効果的に除去することができ更には、使用後においてはさっぱりとした感触や爽快感が得られるウェットタイプの脂取り紙提供することができる。

Claims (5)

  1. 厚さが0.1〜0.3mmで、かつ、縦方向及び横方向の曲げ硬さが1.0〜5.0mN・cmであり、目付量が45〜65g/mであり、水に対する最大含浸率が250〜500%である、紙又は不織布のシート状基材に、少なくとも、水、低級アルコール及び非イオン界面活性剤を含有する水性媒体を含浸させてなり、脂取り紙の態様で肌を押し拭きして使用することを特徴とするウェットタイプの脂取り紙。
  2. 前記水性媒体に、更に清涼剤が含有されてなることを特徴とする請求項に記載のウェットタイプの脂取り紙。
  3. 前記水性媒体に、更に薬用成分が含有されてなることを特徴とする請求項又はに記載のウェットタイプの脂取り紙。
  4. 前記薬用成分が、殺菌剤、抗炎症剤及び収斂剤からなる群より選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項に記載のウェットタイプの脂取り紙。
  5. 前記シート状基材1重量部に対し、前記水性媒体の0.5〜3.5重量部が含浸されてなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のウェットタイプの脂取り紙。
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