JPS6011885B2 - 二層型クレンジングロ−ション - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、静暦時には透明な油性層と水性層が明確に分
離した美麗な外観を呈しており、振糧使用する時は油性
層が水性層中に均一に分散乳化して何時も均質な乳液を
形成保持し、肌に（さっぱりとした）、清涼感等のフィ
ーリングの良好な感触（柔軟化作用）を与え油性汚れや
、皮脂、分泌物等を容易に除去し得る。

二層型クレンジングローションに関する。従来、皮膚に
付着した汚れや、皮膚から分泌された脂肪を取り除き、
肌を清潔にするための単層型の化粧水としては、ベルツ
水、ベルツ水に界面活性剤を配合したアルカリ性化粧水
や、湿潤剤一界面活性剤ーアルコールー水係の透明クレ
ンジングローション等がよく知られている。

しかし、ベルツ水や前記のアルカリ性化粧水は洗浄作用
や皮膚柔軟化作用が可成り良好である反面、アルカリ性
でかつ多量のグリセリンを含有しているため皮膚を痛め
やすい欠点がある。更に前記のような透明クレンジング
ローションは、酸性であるので皮膚を痛める欠点が無い
が、油性汚れの洗浄作用が非常に弱くまた皮層の柔軟化
作用も充分ではなし、。特公昭５２−２８８５１号公報
には、ピロリドンカルボン酸ナトリウム５０％水溶液を
１０〜８０％とエチルアルコールを５〜８１％、界面活
性剤を５〜８１％配合してらなる多層型化粧料が開示さ
れている。

しかしながらこの多層型化粧料はピロリドンカルボン酸
ナトリウムによる保温効果、及び透明な水性層とアルコ
ール層の分離効果を目的としているため、実施例の化粧
水も日焼け止め用化粧水や、実白用化粧水にとどまり、
また洗浄効果に乏しい。更に、ビタミンＡ、Ｄ、Ｅを配
合した二層型の栄養化粧水として、スクワラン７％、グ
リセリン２．０％、ポリオキシヱチレン（２０モル）ソ
ルビタンテトラオレィン酸ヱステル０．２％、第１リン
酸ソーダ０．２％、エチルアルコール５％、水８５．５
％、香料、防腐剤及びビタミンＡ〜 Ｄ、Ｅを各適量配
合した化粧水も知られている。しかしながら、この二層
型化粧水も洗浄効果に乏しく、クレンジングローション
として使用することができないし、また振濠後の分離速
度も比較的遠く、透明度の高い美しい界面を生成し難い
。本発明は、前記従釆技術を悉く改良したものであって
、その目的とするところは、静暦時には、油性層と水性
層の二層に分離した美しい外観を呈しており、振濠使用
時には油性層が水性層中に均一に乳化分散して均質な乳
液を形成保持し肌をさっぱりした感触、清涼感等のフィ
ーリングの良い感触と柔軟化作用を与えながら、皮膚表
面の油性汚れや皮脂、分泌物を容易に除去、清浄化し得
る二層型クレンジングローションを提供することにある
。

すなわち、本発明は、主要成分として、ポリオキシアル
キレンアルキルフエニルエーテル０．０２〜１重量％と
、イソプロピルミリステート１〜３の重量％と、ポリエ
チレングリコール１〜１０重量％と、リン酸二水素カリ
ウム０．１〜１．の重量％と、水を３０〜９５重量％混
合してなる二層型クレンジングローションである。以下
、本発明の実施の態様を詳説する。

本発明に使用するポリオキシアルキレンアルキルフエニ
ルエーテルは、一般式 （式中でＲは炭素数６〜１８のアルキル基、Ｒ’は−Ｃ
舷−ＣＨ２一基または基であ り、ｎは２〜２０の整数である。

）で表わされる化合物であって、その一種または二種以
上組合せて使用される。

その使用量は組成物（二層型クレンジングローション）
の重量に対して０．０２〜１重量％、好ましくは０．１
〜０．６重量％である。０．０２重量％よりも少ないと
油性層（油分）を水性層に均一に分散、乳化することが
できず、また油性汚れの均一な除去が困難となる場合が
ある。

また１重量％よりも多くなると、振盤静置後の二層分離
に長時間を要し、油性層（油分の層）、水性層及びその
界面に汚りを生じて、透明美麗な二層を形成し難くなる
ので好ましくない。ィソプロピルミリステートの使用量
は、組成物重量に対して１〜３の重量％、好ましくは３
〜２５重量％である。１重量％よりも少なくなると、油
性汚れの除去（洗浄）効果がわろくなり、３の重量％よ
りも多くなると、使用時及び使用後（拭き取り後）に油
っぽい（べとつき）感じのわるし、感触を与えるので好
ましくない。

ポＩＪエチレングリコールの使用量は組成物重量に対し
て１〜１の重量％、好ましくは２〜７重量％である。

１重量％よりも少なくなると、感触および皮膚柔軟化作
用がわろくなりやすい。

１の重量％よめも多くなるとべとつき感を与えて感触が
著しくわろくなるので好ましくない。

リン酸二水素カリウムの使用量は組成物重量に対して０
．１〜１．の重量％、好ましくは０．１〜０．り重量％
である。

０．１重量％よりも少ないと、油性層、水性層の少なく
とも一つの層または両層の界面に汚りを生じて外観がわ
るくなり、更に二層に分離（復元）する時間が長くなる
ので好ましくない。

１重量％よりも多くなると、使用時または使用後の感触
がわろく（バサッくように）なりまた振縁時における油
性層の水性層への均一分散（乳化）が困難となって、油
性汚れを均一に除去し難くなったり、また振顔後の二層
分離が早過ぎる場合がある。

水の使用量は、３０〜９５重量％、好ましくは５０〜９
の重量％である。

本発明の二層型クレンジングローションは「前記の構成
成分によて、前記目的を達成し得るが、更に飽和脂肪族
低級アルコール（エチルアルコール、プロピルアルコー
ル）、液状の高級脂肪族炭化水素（スクワラン、流動パ
ラフィン）を適量配合する場合は、振糧時の油分の均一
乳化分散、静眉時の二層分離復元性、洗浄（クレンジン
グ）時及び清浄後の感触等を更に向上することができる
。

飽和脂肪族低級アルコールとしては、例えばエチルアル
コール、プロピルアルコールが好ましい。

その使用量は組成物重量に対して３の重量％以下、好ま
しくは１０〜２の重量％である。３の重量％よりも多く
なると、皮膚を刺激したり感触をわろくするので好まし
くない。

液状の高級脂肪族炭化水素としては「例えばスクワラン
、流動パラフィン等が好ましい。

その使用量は、組成物重量に対して１５重量％以下好ま
しくは３〜１の重量％である。１５重量％よりも高くな
ると感触がわろくなり、また水性層と油性層の界面が濁
る場合があるので好ましくない。

本発明の二層型クレンジングローションは油性層と水性
層は透明であって、美しい外観を呈しているが、その少
なくとも片方の層に水溶性色素や油溶性色素を溶解し、
同色又は異色に着色することによって、更に美麗な外観
を形成し得る。

本発明の二層型クレンジングローションは、静畳時、保
存時には、透明な油性層と水性層が明瞭な一線（界面）
を画して二層（通常、少なくとも一方の層が着色してい
る）に分離した美麗な外観を呈しており、振濠、使用時
には油性層が水性層中に分散乳化して何時も均質、一定
濃度の乳液状を形成し、肌表面の皮脂分泌物や種々の油
性汚れを残留することなく極めて容易に除去し清浄化し
得ると共に、拭き取り後の肌にさっぱり感、清涼感等の
フィーリングの良い感触を与え、肌を柔軟化してなめら
かなうるおし、のある肌に保つことができる。更に、使
用後（静暦後）は何時も適度、短時間に清澄な油性層と
水性層の二層に復元して、美麗な外観を保持、観賞する
ことができる。また長期保存しても、安定で前記使用時
の油層分散性、クレンジング効果、静贋時の二層復元性
‘こ異状を来たすことがない等、商品価値の極めて高い
ものである。以下、本発明の実施例を説明する。実施例
に示す部とは重量部を、％とは重量％を意味する。

二層型クレンジングローションの特性、効果は、振濠時
の油性層と水性層の混和性、振濠静遣した時の外観（水
性層、油性層及び両層の界面の状態）、油性汚れ（口紅
）の除去し易さをしらべて、使用し易さ、外観の美しさ
、クレンジング効果を判断した。

｛１’ 使用し易さ 試料ローションを容器に入れ‐定回数振浸した後、静遣
してから二層に分離し始めるまでの時間を測定し、その
時間が２０〜３０分間の場合は良好（適度）、１０〜２
■ご間はや）不良（や）早い）、１び分未満は不良（早
過ぎる）である。

この分離速度が早過ぎると、使用中に度々振覆しなけれ
ばならず、また何時も一定濃度のローションを施用する
ことが困難となり、使用し難い。【２｝ 外観 振濠静置後、分離した油性層、水性層及びその界面の透
明性、汚りの有無等を肉眼観察によりしらべた。

‘３｝ クレンジング効果 二酸化チタン５．０％、赤色２０４号０．６％、燈色２
０４号５．０％、キヤンデリラロゥ９．３％、赤色２２
３号０．２％、固形パラフィン８．０％「 ミッロウ５
。

０％、力ルナウパロウ５．０％「 ラノリン１１．０％
「ヒマシ油４４．８％、ィソプロピルミリステート１０
％からなる口紅を油性汚れとして、これを前腕届側部に
ｌｃ虎の広さに塗布した後、カット線１個に約ｌｃｃの
試料ローションを付着して、５回軽く拭き取り、口紅の
取れ易さをしらべた。

実施例 １下記第１表に示す処方の本発明（１〜４）の
二層型クレンジングローションを次の如くして調製した
。

即ち所要量のイソプロピルミリステート（ＩＰＭ）また
は流動パラフィンとの混合物に油熔性染料を加えて室温
にて溶解する（油層部）。水に平均分子量２００ポリエ
チレングリコール（ＰＥＧ）とリン酸二水素カリウム（
第１リン酸カリウム）と水溶性染料とエチレンンオキサ
ィド付加モ数５モルのポリオキシェチレンノニルフェニ
ルェーテル（ＰＯＥＮＰＥ）または更にエチルアルコー
ルを加えて溶解する（水性層部）。次に前記水性層部を
添加し、混合することにより調製した。・ 次に第１表の各二層型クレンジングローションの特性効
果をしらべた。

その結果を第２表に示す。第２表 （注）：尚６ヶ月保存したのちの特性（効果）を再度し
らべたが、大きな変化が無く安定であることを確認した
。

比較例 １ リン酸二水素カリウムを使用せず、かつ水を８２．７部
使用する他は、実施例１の本発明１と同様に行なった。

得られたローションの外観は振濠後４畑時間でも水性層
と油性層及びその界面は著しく乳濁しており、単層乳濁
ローションの外観に酷似していた。参考例 １ スクワラン７．岱部、グリセリン２．礎部、ポリオキシ
エチレン（２０モル）ソルビタンテトラオレイン酸ェス
テル０．２部、エチルアルコール５．０部、水８５．５
部、水溶性染料及び油溶性染料を各適量部使用して、前
記実施例１の製造法に準じて二層型ローションを調整し
た。

次に、実施例１と同様にして二層型クレンジングローシ
ョンとしての特性をしらべた。その結果、二層分離速度
は１０分で早くてや）使用し難く、分離した水性層、油
性層及びその界面は僅かに濁っていた。またそのクレン
ジング効果は、パネラー５０人中極めて良好が５人、良
好が１２人、普通が２７人、や〉不良が６人であった。
実施例 ２ ポリオキシエチレンノニルフエノールエーテルの代りに
、ポリオキシェチレン（６モル）オクチルフェノールェ
ーテルを使用する他は、実施例１の本発明４と同様に行
なった。

その結果得られた二層型クレンジングローションの二層
分離速度は２７分で使用し易く、分離した油性層と水性
層及びその界面は清澄透明にして美麗な外観を呈してい
た。そのクレンジング効果は極めて良好１８人、良好１
７人、普通１５人でや）不良及び不良は０人であった。
また感触の良好は３６人、普通１４人、不良は０人であ
った。比較例 ２ リン酸二水素カリウムを使用せずかつ水を６９．７部使
用する他は実施例１の本発明２と同様に行なった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 主要成分として、ポリオキシアルキレンアルキルフ
   エニルエーテル０．０２〜１重量％と、イソプロピルミ
   リステート１〜３０重量％と、ポリエチレングリコール
   １〜１０重量％と、リン酸二水素カリウム０．１〜１．
   ０重量％と、水を３０〜９５重量％混合してなる二層型
   クレンジングローシヨン。