JP3656209B2 - 白濁液状化粧料 - Google Patents

白濁液状化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP3656209B2
JP3656209B2 JP03296899A JP3296899A JP3656209B2 JP 3656209 B2 JP3656209 B2 JP 3656209B2 JP 03296899 A JP03296899 A JP 03296899A JP 3296899 A JP3296899 A JP 3296899A JP 3656209 B2 JP3656209 B2 JP 3656209B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cloudy
polyoxyethylene
liquid cosmetic
component
over time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP03296899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000229812A (ja
Inventor
昇 児林
達也 姫野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Priority to JP03296899A priority Critical patent/JP3656209B2/ja
Publication of JP2000229812A publication Critical patent/JP2000229812A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3656209B2 publication Critical patent/JP3656209B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、水中に親油性ノニオン界面活性剤及び油分が安定に分散している、外観が白濁状態の液状化粧料、更に詳しくは、使用時のべたつき感が無く、保湿効果に優れ、しかも、外観の白濁状態が経時的に変化しない安定な白濁液状化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、少量の油分を配合した白濁液状化粧料は、可溶化型透明化粧料に比べて、肌への保湿効果に優れることから、特に乾燥肌質の人向けに使用されている。この白濁液状化粧料は、外観の白濁状態の調整や経時安定性を確保するのが難しく、親油性界面活性剤と親水性界面活性剤及び油分の配合量や配合比率を種々選択して、調製していた。
【0003】
しかしながら、この白濁液状化粧料に、より高い保湿効果を付与するために、油分および界面活性剤の配合量を増やした場合、べたつき感が増加してしまい、化粧料の使用感触が低下してしまうという問題があった。また、外観の不透明感を高める目的で、親油性ノニオン界面活性剤の配合量を親水性界面活性剤よりも多く配合すると、外観の白濁状態が経時的に不安定になる場合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはこのような状況に鑑み、鋭意研究した結果、特定の親油性ノニオン界面活性剤と特定の親水性界面活性剤及び油分を特定量含有する白濁液状化粧料に、カラギーナンを特定量含有させることにより、使用時のべたつき感が無く、保湿効果に優れ、しかも、外観の白濁状態が経時的に変化しない安定な白濁液状化粧料が得られることを見出し本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は 次の成分(a)〜(d):
(a)HLBが7以下の親油性ノニオン界面活性剤 0.01〜2重量%(以下、単に「%」と略す。)
(b)HLBが10以上の親水性界面活性剤 0.01〜2%
(c)油分 0〜2%
(d)カラギーナン 0.01〜0.5%
とを含有し、成分(a)と成分(b)の重量比が(a):(b)=1:1〜5:1であることを特徴とする白濁液状化粧料を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について詳細に説明する。
本発明の白濁液状化粧料における、白濁とは、分光光度計において、500nmの光の透過率を測定した時、蒸留水の透過率を100%とした場合に、60%以下の領域を示すものである。
【0007】
本発明に用いられる成分(a)HLBが7以下の親油性ノニオン界面活性剤としては、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンセスキイソステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル、グリセリルモノオエレート、グリセリルジステアレート等のグリセリン脂肪酸エステル、ジグセリンモノオレエート、ジグリセリンモノイソステアレート、ジグリセリンジオレエート、デカグリセリンペンタオレエート、デカグリセリンペンタイソステアレート、デカグリセリンデカイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のヒマシ油誘導体、ポリエチレングリコールモノオレエート等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン等の界面活性剤等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。この中でも、使用時のべたつき感が無く、外観の白濁状態の経時的安定性がより良好なものは、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンセスキイソステアレート等のソルビタン脂肪酸エステルである。
【0008】
本発明の白濁液状化粧料における、成分(a)HLBが7以下の親油性ノニオン界面活性剤の含有量は、0.01〜2%である。含有量が0.01%未満では、良好な白濁化粧料を得ることが難しく、また、2%を超えて含有すると、経時安定性及び使用性の観点から好ましくない。
【0009】
本発明に用いられる成分(b)HLBが10以上の親水性界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。アニオン性界面活性剤としては、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、酢酸ベタイン、アルキルアミノ酢酸ベタイン、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム塩、アルキルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。ノニオン性界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリルモノオレエート、ポリオキシエチレンモノイソステアレート等のポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールモノイソステアレート等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン等のポリオキシエチレン付加型ノニオン界面活性剤が挙げられる。この中でも、外観の白濁状態の経時安定性がより良好なものは、ポリオキシエチレン付加型ノニオン界面活性剤である。
【0010】
本発明の白濁液状化粧料における、成分(b)HLBが10以上の親水性界面活性剤の含有量は、0.01〜2%である。含有量が0.01%未満では、良好な白濁化粧料を得ることが難しく、また、2%を超えて含有すると、経時安定性及び使用性の観点から好ましくない。
【0011】
本発明の白濁液状化粧料における、成分(a)と成分(b)の含有量の重量比は、(a):(b)=1:1〜5:1である。成分(a)含有量が上記成分(b)との重量比未満であると、白濁状態が経時的に透明化する傾向にあり、また、成分(a)含有量が上記成分(b)との重量比を超えると、経時的に油分の分離やクリーミング等が起こり、どちらの場合も経時安定性が悪くなる。
【0012】
本発明に用いられる成分(c)油分としては、スクワラン、流動パラフィン等の炭化水素類、オリーブ油、ホホバ油、ミンク油等の動植物油、ミリスチン酸イソプロピル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジステアリル等のエステル油、メチルポリシロキサン・メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0013】
本発明の白濁液状化粧料における、成分(c)油分の含有量は、0〜2%である。2%を超えて油分を含有させた場合は、乳化のために大量の界面活性剤が必要となり、経時安定性及び使用性の観点から好ましくない。
【0014】
本発明に用いられる成分(d)カラギーナンとしては、例えば、海藻抽出物として得られるガラクトースとアンヒドロガラクトースを主成分とし、硫酸基をもつ多糖類であり、カッパーカラギーナン、イオターカラギーナン、ラムダーカラギーナン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0015】
本発明の白濁液状化粧料における、成分(d)カラギーナンの含有量は、0.01〜0.5%である。含有量が、0.01%未満では、保湿効果が低下し、0.5%を超えて含有させると、使用性の観点から好ましくない。
【0016】
本発明の白濁液状化粧料における水の含有量は、上記成分(a)〜(d)を安定に分散させるのに十分な量であり、概ね、70〜99.97%である。
【0017】
本発明の白濁液状化粧料には、上記成分に加えて、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、成分(d)以外の他の水溶性高分子、紫外線吸収剤、保湿剤、酸化防止剤、リパーゼやプロテアーゼ等の酵素類、水溶性アスコルビン酸誘導体、レゾルシンやイオウ等の薬剤、防腐剤、清涼剤、色素、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0018】
本発明の白濁液状化粧料は、化粧水、美容液、アフターシェーブローション等のスキンケア製品、ヘアートニック、ヘアーリキッド、養毛料、整髪料等のヘアケア製品、化粧直しミスト、プレメーキャップ用ローション等に用いることができる。
【0019】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0020】
実施例1〜5及び比較例1〜3:白濁化粧水
下記表1に示す組成の白濁化粧水を製造し、保湿効果及びべたつき感の無さ等の使用性、経時安定性について以下の評価方法により、評価した。
【0021】
【表1】
Figure 0003656209
【0022】
(製法)
A:成分1〜5を70℃に加熱し、均一に溶解する。
B:成分6〜9を混合溶解する。
C:BにAを加え、均一に混合して白濁化粧水を得た。
【0023】
(使用性の評価方法)
実施例1〜5及び比較例1〜3の白濁化粧水を化粧歴10年以上の女性30人に使用してもらい、「保湿効果」及び「べたつき感の無さ」について、良いと感じた人数により、以下の基準に従って評価し、結果を表1に併せて示した。
〔評価基準〕
良いとした人数
24〜30名:◎
17〜23名:○
10〜16名:△
9名以下 :×
【0024】
(経時安定性の評価方法)
実施例1〜5及び比較例1〜3の白濁化粧水を50℃の恒温槽に一ヶ月間放置し、外観の変化(白濁状態)を目視にて、以下の基準で評価し、結果を表1に併せて示した。
〔評価基準〕
変化なし :○
透明度の上昇又はクリーミングが僅かに有る :△
透明度の上昇又は油分の分離、
クリーミングが明らかに認められる。 :×
【0025】
表1の結果から明らかなように、実施例1〜5の白濁化粧水は、保湿効果に優れ、べたつき感が無く、経時安定性にも優れたものであった。それに対して、比較例では全ての項目を満足するものは、得られなかった。
【0026】
Figure 0003656209
【0027】
(製法)
A:成分1〜5を70℃に加熱し、均一に溶解する。
B:成分6〜11を混合溶解する。
C:BにAを加え、均一に混合して白濁美容液を得た。
実施例6の白濁美容液は、保湿効果に優れ、べたつき感が無く、経時安定性にも優れたものであった。
【0028】
Figure 0003656209
【0029】
(製法)
A:成分1〜7を70℃に加熱し、均一に溶解する。
B:成分8〜11を混合溶解する。
C:BにAを加え、均一に混合して白濁化粧水を得た。
実施例7の白濁化粧水は、保湿効果に優れ、べたつき感が無く、経時安定性にも優れたものであった。
【0030】
【発明の効果】
本発明の白濁液状化粧料は、使用時のべたつき感が無く、保湿効果に優れ、しかも、外観の白濁状態が経時的に変化しない安定なものである。

Claims (1)

  1. 次の成分(a)〜(d):
    (a)HLBが7以下の親油性ノニオン界面活性剤 0.01〜2重量%
    (b)HLBが10以上の親水性界面活性剤 0.01〜2重量%
    (c)油分 0〜2重量%
    (d)カラギーナン 0.01〜0.5重量%
    とを含有し、成分(a)と成分(b)の重量比が(a):(b)=1:1〜5:1であることを特徴とする白濁液状化粧料。
JP03296899A 1999-02-10 1999-02-10 白濁液状化粧料 Expired - Lifetime JP3656209B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03296899A JP3656209B2 (ja) 1999-02-10 1999-02-10 白濁液状化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03296899A JP3656209B2 (ja) 1999-02-10 1999-02-10 白濁液状化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000229812A JP2000229812A (ja) 2000-08-22
JP3656209B2 true JP3656209B2 (ja) 2005-06-08

Family

ID=12373715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03296899A Expired - Lifetime JP3656209B2 (ja) 1999-02-10 1999-02-10 白濁液状化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3656209B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4768176B2 (ja) * 2001-09-28 2011-09-07 株式会社コーセー 液状化粧料
JP5906839B2 (ja) * 2012-03-13 2016-04-20 日油株式会社 化粧料
JP6074169B2 (ja) * 2012-06-14 2017-02-01 株式会社コーセー 印象老化の予防または改善のための方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000229812A (ja) 2000-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3202173B2 (ja) 化粧品及び/または皮膚科用の水反応性活性成分を含有する安定な水/油/水型エマルション
KR101005468B1 (ko) 수중유형 유화 모발 화장료
Azeem et al. Emerging role of microemulsions in cosmetics
JP5495757B2 (ja) 水性クレンジング化粧料
JPH01287008A (ja) スキンコンディショニング組成物
DE60221525T2 (de) Kosmetisches zwei-phasen-roll-on-produkt
US11904039B2 (en) Cosmetic composition for makeup removal comprising water-soluble surfactant and oil-soluble surfactant
KR20040042876A (ko) 유중수형 에멀젼 화장용 조성물
CN109908004B (zh) 一种多重乳液防晒化妆品及其制备方法
KR20080074315A (ko) 유화타입의 2층상 클렌징 화장료 조성물 및 제조 방법
JPH07256085A (ja) ポリオールを含有する油中水型エマルジョン及びそれを含有する化粧料組成物
JPS61293903A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP2003327506A (ja) 透明化粧料組成物
WO2024083001A1 (zh) 稳态双层型化妆水及其制备方法
JPH0662385B2 (ja) 乳化組成物
JP3656209B2 (ja) 白濁液状化粧料
JPS6078907A (ja) 二層型化粧料
CN113101239B (zh) 一种多相包裹微乳化洁颜油及其制备方法
EP0679388B1 (fr) Composition cosmetique et/ou dermatologique notamment pour dépigmenter la peau, ses utilisations
KR100245796B1 (ko) 저점도의 유중수적형 화장료 조성물
CN114514012A (zh) 皮肤外用剂
JP4768176B2 (ja) 液状化粧料
JP7414458B2 (ja) 水性化粧料
JP6685692B2 (ja) 皮膚外用剤
JP3499343B2 (ja) 化粧オイル

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080318

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140318

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term