JP2000229812A - 白濁液状化粧料 - Google Patents
白濁液状化粧料Info
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Abstract
しかも、外観の白濁状態が経時的に変化しない安定な白
濁液状化粧料を提供する。 【解決手段】HLBが7以下の親油性ノニオン界面活性
剤 0.01〜2重量%、HLBが10以上の親水性界
面活性剤 0.01〜2重量%、油分 0〜2重量%、
カラギーナン 0.01〜0.5重量%を含有し、前記
親油性ノニオン界面活性剤と前記親水性界面活性剤の重
量比が1:1〜5:1であることを特徴とする白濁液状
化粧料。
Description
界面活性剤及び油分が安定に分散している、外観が白濁
状態の液状化粧料、更に詳しくは、使用時のべたつき感
が無く、保湿効果に優れ、しかも、外観の白濁状態が経
時的に変化しない安定な白濁液状化粧料に関するもので
ある。
少量の油分を配合した白濁液状化粧料は、可溶化型透明
化粧料に比べて、肌への保湿効果に優れることから、特
に乾燥肌質の人向けに使用されている。この白濁液状化
粧料は、外観の白濁状態の調整や経時安定性を確保する
のが難しく、親油性界面活性剤と親水性界面活性剤及び
油分の配合量や配合比率を種々選択して、調製してい
た。
り高い保湿効果を付与するために、油分および界面活性
剤の配合量を増やした場合、べたつき感が増加してしま
い、化粧料の使用感触が低下してしまうという問題があ
った。また、外観の不透明感を高める目的で、親油性ノ
ニオン界面活性剤の配合量を親水性界面活性剤よりも多
く配合すると、外観の白濁状態が経時的に不安定になる
場合があった。
状況に鑑み、鋭意研究した結果、特定の親油性ノニオン
界面活性剤と特定の親水性界面活性剤及び油分を特定量
含有する白濁液状化粧料に、カラギーナンを特定量含有
させることにより、使用時のべたつき感が無く、保湿効
果に優れ、しかも、外観の白濁状態が経時的に変化しな
い安定な白濁液状化粧料が得られることを見出し本発明
を完成するに至った。
(d): (a)HLBが7以下の親油性ノニオン界面活性剤
0.01〜2重量%(以下、単に「%」と略す。) (b)HLBが10以上の親水性界面活性剤 0.01
〜2% (c)油分 0〜2% (d)カラギーナン 0.01〜0.5% とを含有し、成分(a)と成分(b)の重量比が
(a):(b)=1:1〜5:1であることを特徴とす
る白濁液状化粧料を提供するものである。
する。本発明の白濁液状化粧料における、白濁とは、分
光光度計において、500nmの光の透過率を測定した
時、蒸留水の透過率を100%とした場合に、60%以
下の領域を示すものである。
以下の親油性ノニオン界面活性剤としては、ソルビタン
モノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビ
タントリオレエート、ソルビタンモノイソステアレー
ト、ソルビタンセスキイソステアレート等のソルビタン
脂肪酸エステル、グリセリルモノオエレート、グリセリ
ルジステアレート等のグリセリン脂肪酸エステル、ジグ
セリンモノオレエート、ジグリセリンモノイソステアレ
ート、ジグリセリンジオレエート、デカグリセリンペン
タオレエート、デカグリセリンペンタイソステアレー
ト、デカグリセリンデカイソステアレート等のポリグリ
セリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油等のヒマシ油誘導体、ポリエチレングリコールモノオ
レエート等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエ
チレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレン
コレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オル
ガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレンアルキル共
変性オルガノポリシロキサン等の界面活性剤等が挙げら
れ、これらを一種又は二種以上用いることができる。こ
の中でも、使用時のべたつき感が無く、外観の白濁状態
の経時的安定性がより良好なものは、ソルビタンモノオ
レエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタント
リオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソル
ビタンセスキイソステアレート等のソルビタン脂肪酸エ
ステルである。
(a)HLBが7以下の親油性ノニオン界面活性剤の含
有量は、0.01〜2%である。含有量が0.01%未
満では、良好な白濁化粧料を得ることが難しく、また、
2%を超えて含有すると、経時安定性及び使用性の観点
から好ましくない。
0以上の親水性界面活性剤としては、アニオン性界面活
性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及びノニ
オン性界面活性剤が挙げられ、これらを一種又は二種以
上用いることができる。アニオン性界面活性剤として
は、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸塩等が挙げられる。両性界面活性
剤としては、酢酸ベタイン、アルキルアミノ酢酸ベタイ
ン、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。カチオ
ン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム塩、ア
ルキルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。ノニオ
ン性界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキ
シエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンソルビ
タンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタン
モノオレエート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレングリセリルモノオレエ
ート、ポリオキシエチレンモノイソステアレート等のポ
リオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、ポリエチ
レングリコールモノイソステアレート等のポリエチレン
グリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエ
チレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレン
コレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステ
リルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリ
シロキサン等のポリオキシエチレン付加型ノニオン界面
活性剤が挙げられる。この中でも、外観の白濁状態の経
時安定性がより良好なものは、ポリオキシエチレン付加
型ノニオン界面活性剤である。
(b)HLBが10以上の親水性界面活性剤の含有量
は、0.01〜2%である。含有量が0.01%未満で
は、良好な白濁化粧料を得ることが難しく、また、2%
を超えて含有すると、経時安定性及び使用性の観点から
好ましくない。
(a)と成分(b)の含有量の重量比は、(a):
(b)=1:1〜5:1である。成分(a)含有量が上
記成分(b)との重量比未満であると、白濁状態が経時
的に透明化する傾向にあり、また、成分(a)含有量が
上記成分(b)との重量比を超えると、経時的に油分の
分離やクリーミング等が起こり、どちらの場合も経時安
定性が悪くなる。
は、スクワラン、流動パラフィン等の炭化水素類、オリ
ーブ油、ホホバ油、ミンク油等の動植物油、ミリスチン
酸イソプロピル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソ
ステアリン酸ジステアリル等のエステル油、メチルポリ
シロキサン・メチルフェニルポリシロキサン等のシリコ
ーン油等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いる
ことができる。
(c)油分の含有量は、0〜2%である。2%を超えて
油分を含有させた場合は、乳化のために大量の界面活性
剤が必要となり、経時安定性及び使用性の観点から好ま
しくない。
ンとしては、例えば、海藻抽出物として得られるガラク
トースとアンヒドロガラクトースを主成分とし、硫酸基
をもつ多糖類であり、カッパーカラギーナン、イオター
カラギーナン、ラムダーカラギーナン等が挙げられ、こ
れらを一種又は二種以上用いることができる。
(d)カラギーナンの含有量は、0.01〜0.5%で
ある。含有量が、0.01%未満では、保湿効果が低下
し、0.5%を超えて含有させると、使用性の観点から
好ましくない。
量は、上記成分(a)〜(d)を安定に分散させるのに
十分な量であり、概ね、70〜99.97%である。
加えて、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、成分
(d)以外の他の水溶性高分子、紫外線吸収剤、保湿
剤、酸化防止剤、リパーゼやプロテアーゼ等の酵素類、
水溶性アスコルビン酸誘導体、レゾルシンやイオウ等の
薬剤、防腐剤、清涼剤、色素、香料等を本発明の効果を
損なわない範囲で配合することができる。
液、アフターシェーブローション等のスキンケア製品、
ヘアートニック、ヘアーリキッド、養毛料、整髪料等の
ヘアケア製品、化粧直しミスト、プレメーキャップ用ロ
ーション等に用いることができる。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
水 下記表1に示す組成の白濁化粧水を製造し、保湿効果及
びべたつき感の無さ等の使用性、経時安定性について以
下の評価方法により、評価した。
較例1〜3の白濁化粧水を化粧歴10年以上の女性30
人に使用してもらい、「保湿効果」及び「べたつき感の
無さ」について、良いと感じた人数により、以下の基準
に従って評価し、結果を表1に併せて示した。 〔評価基準〕 良いとした人数 24〜30名:◎ 17〜23名:○ 10〜16名:△ 9名以下 :×
び比較例1〜3の白濁化粧水を50℃の恒温槽に一ヶ月
間放置し、外観の変化(白濁状態)を目視にて、以下の
基準で評価し、結果を表1に併せて示した。 〔評価基準〕 変化なし :○ 透明度の上昇又はクリーミングが僅かに有る :△ 透明度の上昇又は油分の分離、 クリーミングが明らかに認められる。 :×
〜5の白濁化粧水は、保湿効果に優れ、べたつき感が無
く、経時安定性にも優れたものであった。それに対し
て、比較例では全ての項目を満足するものは、得られな
かった。
が無く、経時安定性にも優れたものであった。
が無く、経時安定性にも優れたものであった。
たつき感が無く、保湿効果に優れ、しかも、外観の白濁
状態が経時的に変化しない安定なものである。
14)
Claims (1)
- 【請求項1】 次の成分(a)〜(d): (a)HLBが7以下の親油性ノニオン界面活性剤
0.01〜2重量% (b)HLBが10以上の親水性界面活性剤 0.01
〜2重量% (c)油分 0〜2重量% (d)カラギーナン 0.01〜0.5重量% とを含有し、成分(a)と成分(b)の重量比が
(a):(b)=1:1〜5:1であることを特徴とす
る白濁液状化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03296899A JP3656209B2 (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 白濁液状化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03296899A JP3656209B2 (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 白濁液状化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000229812A true JP2000229812A (ja) | 2000-08-22 |
JP3656209B2 JP3656209B2 (ja) | 2005-06-08 |
Family
ID=12373715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03296899A Expired - Lifetime JP3656209B2 (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 白濁液状化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3656209B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003104863A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Kose Corp | 液状化粧料 |
JP2013189392A (ja) * | 2012-03-13 | 2013-09-26 | Nof Corp | 化粧料 |
JP2013255761A (ja) * | 2012-06-14 | 2013-12-26 | Kose Corp | 印象老化の予防または改善のための方法 |
-
1999
- 1999-02-10 JP JP03296899A patent/JP3656209B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003104863A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Kose Corp | 液状化粧料 |
JP2013189392A (ja) * | 2012-03-13 | 2013-09-26 | Nof Corp | 化粧料 |
JP2013255761A (ja) * | 2012-06-14 | 2013-12-26 | Kose Corp | 印象老化の予防または改善のための方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3656209B2 (ja) | 2005-06-08 |
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