JP2019094267A - 皮膚洗浄用シート化粧料 - Google Patents

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一博 志賀
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Abstract

【課題】優れた製剤安定性を発揮するとともに、皮脂汚れ除去効果に優れ、使用感が良好な皮膚洗浄用シート化粧料の提供。【解決手段】不織布と、前記不織布に含浸された化粧料組成物とを含むシート化粧料において、前記液状組成物が、成分A:エタノール、成分B:メントール、メンチルグリセリルエーテル、及びメンチルピロリドンカルボン酸の群から選ばれる冷感付与剤、成分C:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、並びに成分D:ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン直鎖脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレン分岐脂肪酸グリセリル、直鎖脂肪酸ポリグリセリル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の群から選ばれる非イオン性界面活性剤を含有することを特徴とする皮膚洗浄用シート化粧料とする。【選択図】なし

Description

本発明は皮膚洗浄用シート化粧料に関する。
皮膚洗浄用シート化粧料は、シート基材に化粧料組成物を含浸させて形成される。皮膚洗浄用シート化粧料としては、汗、皮脂汚れや古い角質などの汚れを拭き取って肌を清潔に保つことを主目的とするボディ用の皮膚洗浄用シート化粧料、洗顔やメイク落としを主目的とするフェイス用の皮膚洗浄用シート化粧料などが知られている。
特にボディ用の皮膚洗浄用シート化粧料には、近年、汚れを拭き取り、べたつき感を抑えるだけでなく、使用後にさっぱりとした使用感や清涼感を付与することが求められている。
そこで、皮脂汚れや古い角質などの汚れを取り除くために種々の界面活性剤が配合されている(例えば、特許文献1〜3を参照)。しかし、界面活性剤を高配合すると、優れた汚れ除去効果が得られる反面、べたつきや刺激などが生じて使用感が悪化するだけでなく、界面活性剤自体の析出が生じ易くなり製剤安定性に劣るといった問題がある。
一方、使用後にさっぱりとした使用感や清涼感を付与するために、メントールなどの冷感付与剤が配合されている。しかし、冷感付与剤を高配合すると、優れた清涼効果が得られる反面、刺激が生じて使用感が悪化するだけでなく、冷感付与剤自体の析出が生じ易くなり製剤安定性に劣るといった問題がある。また、溶剤であるエタノールの配合量を高めて清涼効果を付与する試みもなされているが、エタノールを高配合すると刺激が生じ易くなるといった問題がある。
そのため、界面活性剤や冷感付与剤の析出が生じることがなく、優れた製剤安定性を発揮するとともに、皮脂汚れ除去効果に優れ、拭き取り時の使用感が良好な皮膚洗浄用シート化粧料の開発が望まれている。
特開平11−21211号公報 特開2001−181134号公報 特開2006−45097号公報
本発明の目的は、優れた製剤安定性を発揮するとともに、皮脂汚れ除去効果に優れ、拭き取り時の使用感が良好な皮膚洗浄用シート化粧料を提供することにある。
本発明者は、鋭意検討した結果、不織布に含浸させる液状組成物に、エタノールと、特定の冷感付与剤と、特定の非イオン性界面活性剤の2種とを配合することにより、界面活性剤や冷感付与剤の析出が生じることがなく、優れた製剤安定性を発揮するとともに、皮脂汚れ除去効果に優れ、拭き取り時の使用感が良好な皮膚洗浄用シート化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、不織布と、上記不織布に含浸された液状組成物とを含むシート化粧料において、上記液状組成物が、成分A:エタノール、成分B:メントール、メンチルグリセリルエーテル、及びメンチルピロリドンカルボン酸の群から選ばれる冷感付与剤、成分C:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、並びに成分D:ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン直鎖脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレン分岐脂肪酸グリセリル、直鎖脂肪酸ポリグリセリル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の群から選ばれる非イオン性界面活性剤を含有することを特徴とする皮膚洗浄用シート化粧料を提供する。
上記化粧料組成物100質量%中の上記成分Aの含有量は、20〜60質量%であることが好ましい。
上記成分Cが、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテルであることが好ましい。
上記化粧料組成物中の、上記成分Cと上記成分Dの質量含有比が、C:D=3:1〜1:3であり、上記成分Cと上記成分Dの質量の総和が、0.05〜1質量%であることが好ましい。
本発明の皮膚洗浄用シート化粧料は、界面活性剤や冷感付与剤の析出が生じることがなく、優れた製剤安定性を発揮するという効果を奏する。また、本発明の皮膚洗浄用シート化粧料は、皮脂汚れ除去に優れた効果を発揮し、拭き取り時の使用感に優れるという効果を奏する。
本発明の皮膚洗浄用シート化粧料は、不織布と、上記不織布に含浸された化粧料組成物とを含む。なお、本明細書においては、本発明の皮膚洗浄用シート化粧料を構成する上記不織布を「本発明の不織布」と称する場合がある。また、本発明の皮膚洗浄用シート化粧料を構成する上記化粧料組成物を「本発明の化粧料組成物」と称する場合がある。本発明の皮膚洗浄用シート化粧料は、本発明の不織布、及び本発明の化粧料組成物以外の構成成分を含んでいてもよい。
[本発明の不織布]
本発明の不織布は、本発明の化粧品組成物が含浸可能なシート状の支持体であり、本発明の皮膚洗浄用シート化粧料において、シート基材としての役割を担っている。上記不織布としては、シート化粧料として上記化粧料組成物を含浸できるものであれば特に限定されない。
上記不織布を構成する繊維(材質)としては、本発明の効果を十分に発揮させることができるのであれば特に限定されず、例えば、天然繊維、化学繊維などが挙げられる。具体的な天然繊維としては、例えば、綿(コットン)、パルプ、セルロース、麻などの植物繊維;毛(ウール)、絹(シルク)などの動物繊維などが挙げられる。一方、具体的な化学繊維としては、例えば、金属繊維などの無機繊維;リヨセル(テンセル)などの精製繊維;レーヨン、カゼイン繊維などの再生繊維;アセテートなどの半合成繊維;ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタンなどの合成繊維などが挙げられる。本発明で用いられる不織布は、上記繊維の1種又は2種から構成される不織布であっても良く、上記繊維の3種以上から構成される不織布であっても良い。
上記不織布の構造は、積層構造を有するものであっても、積層構造を有さないものであっても、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されない。上記不織布としては、特に限定されないが、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、サーマルボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スティッチボンド不織布などが挙げられる。また、不織布表面にエンボス加工処理が施されていても良い。エンボス加工処理としては、特に限定されず、例えば、裏面を押し上げて浮かす(したがって裏面は凹む)方式や、表面に特殊なインクを付着することで凸部を形成する(裏面は凹まない)方式などが挙げられる。
[本発明の化粧料組成物]
本発明の化粧料組成物は、成分A:エタノール、成分B:メントール、メンチルグリセリルエーテル、及びメンチルピロリドンカルボン酸の群から選ばれる冷感付与剤、成分C:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、並びに成分D:ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン直鎖脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレン分岐脂肪酸グリセリル、直鎖脂肪酸ポリグリセリル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の群から選ばれる非イオン性界面活性剤を含有する。
成分Aは、エタノールである。本発明の化粧料組成物中に成分Aを配合することにより、拭き取り使用時のべたつき感を抑えるとともに、後述する成分Bである特定の冷感付与剤による清涼効果を高めることができる。なお、上記エタノールは、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されない。
成分A含有量は、拭き取り使用時のべたつき感を抑えて、十分な清涼効果を発揮させる観点、並びに拭き取り使用時の皮膚刺激を抑える観点から、化粧料組成物100質量%中、20質量%〜60質量%であることが好ましく、25質量%〜55質量%であることがより好ましい。上記含有量が20質量%未満では、後述する成分Bなどの析出が生じ易くなり、拭き取り時の使用感が悪化するために好ましくない。上記含有量が60質量%を超えると、拭き取り使用時の皮脂溶解性に劣るだけでなく、使用時の刺激が懸念され、本発明の効果を十分に得られないために好ましくない。
成分Bは、メントール、メンチルグリセリルエーテル、及びメンチルピロリドンカルボン酸の群から選ばれる冷感付与剤である。本発明の化粧料組成物中に成分Bを配合することにより、使用時に心地よい清涼効果を付与することができる。成分Bは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
成分B含有量は、拭き取り使用時に十分な清涼効果を発揮させる観点から、化粧料組成物100質量%中、0.05質量%〜0.6質量%であることが好ましく、0.1質量%〜0.4質量%であることがより好ましい。上記含有量が0.05質量%未満では、十分な清涼効果を発揮することができないために好ましくない。上記含有量が0.6質量%を超えると、製剤の安定性に劣り、析出が生じ易くなるだけでなく、使用時の刺激が懸念されるために好ましくない。上記成分Bの含有量は、化粧料組成物中に配合される全ての成分Bの含有量の合計量である。
成分Cは、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルである。本発明の化粧料組成物中に成分Cを配合することにより、製剤の安定性を高めるだけでなく、拭き取り時の皮脂溶解性を高め、皮膚洗浄効果を発揮させることができる。
上記成分Cを構成する酸化エチレン(オキシエチレン基)の数平均付加モル数は、特に限定されないが、例えば、10〜40の範囲であることが好ましい。また、上記成分Cを構成する酸化プロピレン(オキシプロピレン基)の数平均付加モル数は、特に限定されないが、例えば、3〜10の範囲であることが好ましい。
上記成分Cとしては、例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテルなどが挙げられる。成分Cは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記成分Cの中でも、拭き取り時の皮脂溶解性に優れた効果を発揮する観点から、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテルを好適に用いることができる。具体的なポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレン(12)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテルなどが挙げられる。なお、括弧内の数値は、酸化エチレン(ポリオキシエチレン基)の数平均付加モル数、並びに酸化プロピレン(オキシプロピレン基)の数平均付加モル数を表す。
成分Cは、市販品を用いることができる。市販品としては、特に限定されないが、ポリオキシエチレン(12)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテルの市販品としては、例えば、NIKKOL PEN−4612(商品名,日本サーファクタント工業社製)などが挙げられる。ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテルの市販品としては、例えば、ブラウノン DC−620(商品名,青木油脂工業社製)、NIKKOL PEN−4620(商品名,日本サーファクタント工業)などが挙げられる。ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテルの市販品としては、例えば、ブラウノン DC−630(商品名,青木油脂工業社製)、NIKKOL PEN−4630(商品名,日本サーファクタント工業)などが挙げられる。
成分C含有量は、拭き取り時の皮脂溶解性を高め、皮膚洗浄効果を発揮する観点から、化粧料組成物100質量%中、0.02質量%〜0.5質量%であることが好ましく、0.05質量%〜0.3質量%であることがより好ましい。上記含有量が0.02質量%未満では、皮脂溶解性に劣るために好ましくない。上記含有量が0.5質量%を超えると、製剤の安定性に劣るだけでなく、べたつきなどの使用感が悪化するために好ましくない。上記成分Cの含有量は、化粧料組成物中に配合される全ての成分Cの含有量の合計量である。
成分Dは、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン直鎖脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレン分岐脂肪酸グリセリル、直鎖脂肪酸ポリグリセリル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の群から選ばれる非イオン性界面活性剤である。本発明の化粧料組成物中に成分Dを配合することにより、拭き取り時の皮脂溶解性を更に高め、格段に優れた皮膚洗浄効果を発揮させることができる。成分Dは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテルなどが挙げられる。上記ポリオキシエチレンアルキルエーテルを構成する酸化エチレン(オキシエチレン基)の数平均付加モル数は、特に限定されないが、例えば、2〜30の範囲であることが好ましい。
上記ポリオキシエチレン直鎖脂肪酸グリセリルとしては、例えば、ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルなどが挙げられる。上記ポリオキシエチレン直鎖脂肪酸グリセリルを構成する酸化エチレン(オキシエチレン基)の数平均付加モル数は、特に限定されないが、例えば、5〜10の範囲であることが好ましい。
上記ポリオキシエチレン分岐脂肪酸グリセリルとしては、例えば、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルなどが挙げられる。上記ポリオキシエチレン分岐脂肪酸グリセリルを構成する酸化エチレン(オキシエチレン基)の数平均付加モル数は、特に限定されないが、例えば、3〜60の範囲であることが好ましい。
上記直鎖脂肪酸ポリグリセリルとしては、例えば、モノカプリル酸グリセリル、モノラウリン酸ポリグリセリル、モノミリスチン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、モノオレイン酸ポリグリセリル、ジステアリン酸ポリグリセリル、トリステアリン酸ポリグリセリルなどが挙げられる。上記直鎖脂肪酸ポリグリセリルを構成するポリグリセリン鎖の数平均付加モル数は、特に限定されないが、例えば、2〜10の範囲であることが好ましい。
上記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を構成する酸化エチレン(オキシエチレン基)の数平均付加モル数は、特に限定されないが、例えば、5〜50の範囲であることが好ましい。
成分D含有量は、拭き取り使用時の皮脂溶解性を更に高め、優れた皮膚洗浄効果を発揮する観点から、化粧料組成物100質量%中、0.02質量%〜0.5質量%であることが好ましく、0.05質量%〜0.3質量%であることがより好ましい。上記含有量が0.02質量%未満では、皮脂溶解性に劣るために好ましくない。上記含有量が0.5質量%を超えると、製剤の安定性に劣るだけでなく、べたつきなどの使用感が悪化するために好ましくない。上記成分Dの含有量は、化粧料組成物中に配合される全ての成分Dの含有量の合計量である。
本発明の化粧料組成物においては、拭き取り使用時の皮脂溶解性を更に高め、格段に優れた皮膚洗浄効果を発揮させる観点から、上記成分Cと上記成分Dの質量含有比が、C:D=3:1〜1:3の範囲で調製することが好ましく、C:D=2:1〜1:2の範囲で調製することがより好ましい。また、上記成分Cと上記成分Dの質量の総和が、化粧料組成物100質量%中、0.05〜1質量%の範囲で調製することが好ましく、0.1〜0.6質量%の範囲で調製することがより好ましい、0.1〜0.4質量%の範囲で調製することが更に好ましい。
本発明の化粧料組成物の残部には水が用いられる。用いられる水は、特に限定されないが精製水であることが好ましい。水の含有量は、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、水らしいさっぱりとした感触を付与する観点から、化粧料組成物100質量%中、40〜80質量%とすることが好ましく、45〜75質量%とすることがより好ましい。
本発明の化粧料組成物には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、上記成分の他、化粧料に用いられる成分を用途、目的に応じて別途配合することができる。
本発明の化粧料組成物の製造方法は、公知の方法で調製することができる。例えば、ディスパー等で攪拌し、各成分を均一化する方法などが挙げられる。
[皮膚洗浄用シート化粧料]
本発明の皮膚洗浄用シート化粧料は、本発明の不織布と、本発明の不織布に含浸された本発明の化粧料組成物とを必須の構成として含む。
本発明の皮膚洗浄用シート化粧料における、本発明の不織布に対する含浸された本発明の化粧料組成物の質量割合は、本発明の不織布100質量部に対して、本発明の化粧料組成物が300〜550質量部であることが好ましく、350〜500質量部であることがより好ましい。
本発明の皮膚洗浄用シート化粧料の形状はシート状である。これにより、肌を拭く使用形態での使用性に優れるとともに、携帯性にも優れる。シートの平面形状は、特に限定されないが、例えば、正方形、長方形、台形、菱形、円形、楕円形、半円形、三日月形、樽形、鼓形などの形状が挙げられる。また、前記シートには、切れ込み部、くり抜き部、凹凸部などの成型が施されていても良い。本発明の皮膚洗浄用シート化粧料のシートの片面の表面積は、特に限定されないが、使用性、携帯性、包装性等の観点から、100〜500cmであることが好ましい。
本発明の皮膚洗浄用シート化粧料は、乾燥防止、外出時の携帯性、使用時の取り扱い性などの観点から、包装容器に収納されることが好ましい。本発明の皮膚洗浄用シート化粧料は1枚ごとに個別包装されていてもよいし、生産コスト、生産効率などの観点から、複数枚の本発明の皮膚洗浄用シート化粧料が同一包装容器内に収納されていてもよい。1つの包装容器に収納される本発明の皮膚洗浄用シート化粧料の枚数は、特に限定されないが、2〜50枚(/1包装容器)が好ましい。本発明の皮膚洗浄用シート化粧料は、二つ折り、三つ折り、四つ折り等に折り畳んで包装容器に収納されていることが好ましい。
上記包装容器としては、例えば、袋体(包装袋)、箱状容器などが挙げられる。上記包装容器は、本発明の化粧料組成物の揮発を抑制できるものが好ましい。上記包装容器の材質としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などの樹脂;アルミニウムなどの金属などが挙げられる。上記包装容器としては、軽量であり優れた揮発防止効果を有する観点から、表面に金属層が積層又は蒸着された樹脂製の包装容器(特に、包装袋)が好ましく、より好ましくは表面にアルミニウム蒸着された樹脂製の包装袋である。
本発明の皮膚洗浄用シート化粧料は、本発明の不織布に本発明の化粧料組成物を含浸させることにより製造しうる。本発明の不織布に本発明の化粧料組成物を含浸させる方法は、特に限定されず、例えば、折りたたまれた状態の本発明の不織布に本発明の化粧料組成物を注入し含浸させる方法、本発明の不織布に本発明の化粧料組成物をスプレーする方法、印刷法を用いて本発明の不織布に本発明の化粧料組成物を含浸させる方法、本発明の化粧料組成物中に本発明の不織布を浸す方法などが挙げられる。
本発明の皮膚洗浄用シート化粧料は、主に、皮膚(肌)を拭き取るために用いられる。本発明の皮膚洗浄用シート化粧料により拭き取る部位としては、特に限定されず、例えば、顔面(例えば、額、目元、目じり、頬、口元など)や、腕、肘、手の甲、指先、足、膝、かかと、首、脇、背中などが挙げられる。本発明の皮膚洗浄用シート化粧料としては、例えば、シート洗顔料(洗顔シート)、ボディ用拭き取りシート、ウェットティッシュ、使い捨ておしぼり、お尻拭きシート、メイク落としシートなどが挙げられる。中でも、本発明の皮膚洗浄用シート化粧料は、皮脂汚れ除去に優れた効果を発揮できるため、ボディ拭き取り用に特に好ましく用いられる。なお、本発明の皮膚洗浄用シート化粧料は、例えば、化粧品、医薬部外品、医薬品、雑貨のいずれであってもよい。
以下、本発明を実施例などに基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。なお、配合量は、特記しない限り「質量%」を表し、全て純分に換算した量である。
(試料の調製)実施例1〜12、比較例1〜6
表1〜表3に記載した組成に従い、実施例、及び比較例の各化粧料組成物を常法により調製した。さらに、上記化粧料組成物を、パルプ100%(フタムラ科学社製、商品名「TCF405WJ」)の不織布に、不織布100質量部に対して化粧料組成物を450質量部の質量割合で含浸させ、実施例、及び比較例の各皮膚洗浄用シート化粧料(シートサイズ:25cm×20cm、長方形)を作製した。
なお、下記試験例1、及び試験例2の評価は、上記化粧料組成物を用いて評価を行い、下記試験例3の評価は、上記皮膚洗浄用シート化粧料を用いて評価を行った。
表1〜表3に記載の各成分の詳細は、以下の通りである。
<成分A>
エタノール:宝酒造株式会社製、商品名「95°一般発酵アルコール」
<成分B>
メントール:高砂香料社製、商品名「MENTHOL JP COS SP」
メンチルグリセリルエーテル:高砂香料社製、商品名「クーリングエージェント10」
メンチルピロリドンカルボン酸:Givaudan社製、商品名「QUESTICE LIQUID」
<成分C>
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル(20E.O.)(6P.O.):青木油脂工業社製、商品名「ブラウノン DC−620」
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル(30E.O.)(6P.O.):日本サーファクタント工業社製、商品名「NIKKOL PEN−4630」
<成分D>
ポリオキシエチレンセチルエーテル(7E.O.):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX 107」
ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル(10E.O.):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX 1820」
ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリル(6E.O.):交洋ファインケミカル社製、商品名「ハイバーオイルCC−6」
ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル(7E.O.):ミヨシ油脂社製、商品名「MファインオイルCOG−7M」
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(6E.O.):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX GWIS−106」
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20E.O.):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX GWIS−120」
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(60E.O.):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX GWIS−160」
ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20E.O.):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX GWIS−220EX」
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(30E.O.):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX GWIS−330」
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(60E.O.):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX GWIS−360」
ラウリン酸ポリグリセリル(10):太陽化学社製、商品名「サンソフトQ−12Y−C」
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.):日本サーファクタント工業社製、商品名「NIKKOL HCO−20」
<他成分>
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(10E.O.):日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX 810」
イソステアリン酸ポリグリセリル(10):日本サーファクタント工業社製、商品名「NIKKOL DECAGLYN 1−ISV」
トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.):花王社製、商品名「レオドール TW−S320V」
(試験例1:製剤安定性)
実施例、及び比較例の各化粧料組成物を、25℃の恒温槽に1週間保管した。次いで、各試料を恒温槽から取出した直後の系の状態を以下の評価基準に従い目視にて評価した。結果を表1〜表3に記載する。
<製剤安定性の評価基準>
○(良好):析出が認められない、又は澱による白濁が認められない
×(不良):析出が認められる、又は澱による白濁が認められる
(試験例2:皮脂溶解性)
赤色色素を練り込んで調製した下記皮脂モデル組成物を湯浴上で再溶解させた後、該組成物2μLを24ウェルのマイクロプレートに注入し、25℃の条件下で12時間乾燥した。次いで、実施例、及び比較例の各化粧料組成物500μLを各ウェル内にそれぞれ注入し、25℃の条件下で6時間静置した。静置後、皮脂溶出割合を皮脂とともに溶出した赤色色素の色合い(濃さ)により目視判定し、皮脂溶解性試験とした。結果を表1〜表3に記載する。
なお、上記試験例1にて、析出、又は澱による白濁が認められた化粧料組成物については、皮脂溶解性試験に供していない。
<皮脂モデル組成物>
トリグリセリド 41.0質量%
ジグリセリド 2.2質量%
脂肪酸 16.1質量%
スクワラン 12.0質量%
ワックスエステル 25.0質量%
コレステロール 1.4質量%
コレステロールエステル 2.0質量%
色素(Oil Red O) 0.3質量%
合計 100.0質量%
<皮脂溶解性の評価基準>
○(良好):比較例1と比較して濃い色を呈している(皮脂溶出量が多い)
×(不良):比較例1と比較して同程度の色を呈している(皮脂溶出量が少ない)
(試験例3:使用感)
実施例、及び比較例で得られた各皮膚洗浄用シート化粧料1枚で、片方の前腕、及び上腕、並びに片側の首周りを、それぞれ5往復拭き取り、拭き取り時の使用感(皮脂汚れ除去によるさっぱり感)について以下の評価基準に従い官能評価した。結果を表1〜表3に記載する。
なお、上記評価は、専門評価員10名で行い、協議して評価結果を決定した。
<使用感の評価基準>
○(良好):使用感に優れる
×(不良):使用感に劣る
Figure 2019094267
Figure 2019094267
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表1〜表3の結果から、製剤安定性に優れ、皮脂汚れ除去に優れた効果を発揮する化粧料組成物を不織布に含浸させた本発明の皮膚洗浄用シート化粧料は、拭き取り時の使用感が良好であることが分かる。

Claims (4)

  1. 不織布と、前記不織布に含浸された化粧料組成物とを含むシート化粧料において、
    前記液状組成物が、下記成分A、成分B、成分C、及び成分Dを含有することを特徴とする皮膚洗浄用シート化粧料。
    成分A:エタノール
    成分B:メントール、メンチルグリセリルエーテル、及びメンチルピロリドンカルボン酸の群から選ばれる冷感付与剤
    成分C:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル
    成分D:ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン直鎖脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレン分岐脂肪酸グリセリル、直鎖脂肪酸ポリグリセリル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の群から選ばれる非イオン性界面活性剤
  2. 前記化粧料組成物100質量%中の前記成分Aの含有量が、20〜60質量%である請求項1に記載の皮膚洗浄用シート化粧料。
  3. 前記成分Cが、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテルである請求項1又は2に記載の皮膚洗浄用シート化粧料。
  4. 前記化粧料組成物中の、前記成分Cと前記成分Dの質量含有比が、C:D=3:1〜1:3であり、前記成分Cと前記成分Dの質量の総和が、0.05〜1質量%である請求項1〜3の何れか一項に記載の皮膚洗浄用シート化粧料。
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