JP6576793B2 - シート化粧料 - Google Patents

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本発明はシート化粧料に関する。
シート化粧料は、シート基材に化粧料組成物を含浸させて形成される。シート化粧料としては、汗、皮脂汚れや古い角質等の汚れを拭き取って肌を清潔に保つことを主目的とするボディ用シート化粧料、メイク落としや洗顔を主目的とするフェイス用シート化粧料等が知られている。
特にボディ用シート化粧料には、近年、汚れを拭き取り、べたつき感を抑えて使用後にさっぱりとした使用感を与えるだけでなく、更に肌にサラサラ感やスベスベ感を付与することが求められている。
従来、シート基材に含浸する化粧料組成物に粉体を配合し、使用後の肌にサラサラ感やしっとり感を付与する技術が知られている。しかし、粉体を含有させると、粉体の種類や配合量によっては、使用感が損なわれたり、肌への白浮きが生じやすくなったりするという問題がある。
例えば、引用文献1および2等には、粉体の配合による白残りを改善し、肌にサラサラ感を付与するシート化粧料が記載されている。しかしながら、肌にスベスベ感を付与することについては考慮されていない。
シート化粧料において、肌への白浮きを抑制しながら、肌にサラサラ感およびスベスベ感の両方を付与することは達成されていないのが現状である。
特開2002−201109号公報 特開2000−1424号公報
本発明の目的は、肌を拭き取ることでさっぱりとした使用感を付与できるシート化粧料であって、白浮きが少なく、使用後の肌にサラサラ感およびスベスベ感の両方を付与できるシート化粧料を提供することである。
本発明者は、鋭意検討した結果、タルクおよびシリカを所定の含有量で併用した化粧料組成物を、所定の不織布に含浸させたシート化粧料とすることで、使用後の肌のサラサラ感およびスベスベ感の両方に優れたシート化粧料が得られることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は、不織布と、上記不織布に含浸された化粧料組成物とを含むシート化粧料であって、
上記不織布が、目付が60〜100g/m、セルロース繊維の含有量が95〜100質量%である不織布であり、
上記化粧料組成物が、タルク、シリカ、炭素数1〜4の低級アルコール、および水を含み、上記タルクの含有量が2.0〜9.5質量%、上記シリカの含有量が3.0〜8.0質量%、上記低級アルコールの含有量が20.0〜60.0質量%である化粧料組成物であり、
上記不織布100質量部に対する上記化粧料組成物の質量割合が300〜500質量部であることを特徴とするシート化粧料を提供する。
上記化粧料組成物は、さらに、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、およびオレイン酸エチルからなる群より選ばれたエステル油を含むことが好ましい。
本発明のシート化粧料は、肌を拭き取ることでさっぱりとした使用感を付与できるシート化粧料であって、白浮きが少なく、使用後の肌にサラサラ感およびスベスベ感の両方を付与できる。なお、特に限定されないが、サラサラ感は、肌を擦る際に感じられる、肌の摩擦が低い感触をいう。また、スベスベ感は、肌を擦る際に感じられる、滑らかな触感(凹凸が少ない感触)をいう。さらに、白浮きとは、シート化粧料を使用した後に粉体等の残留により肌が白くなったり、白い痕跡が残ったりする現象をいう。
本発明のシート化粧料は、不織布と、上記不織布に含浸された化粧料組成物とを含む。なお、本明細書においては、本発明のシート化粧料を構成する上記不織布を「本発明の不織布」と称する場合がある。また、本発明のシート化粧料を構成する上記化粧料組成物を「本発明の化粧料組成物」と称する場合がある。本発明のシート化粧料は、本発明の不織布および本発明の化粧料組成物以外の構成成分を含んでいてもよい。
<不織布>
本発明の不織布は、本発明の化粧料組成物が含浸可能なシート状の支持体であり、本発明のシート化粧料において、所謂シート基材の役割を担う。
上記不織布としては、特に限定されないが、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、サーマルボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スティッチボンド不織布等が挙げられる。中でも、スパンボンド不織布が好ましい。
本発明の不織布は、セルロース繊維を必須成分として含む。上記セルロース繊維とは、セルロースを主成分とした繊維を示し、例えば、綿、パルプ、麻、リンター、カポック等の植物繊維を原料とする天然セルロース繊維;レーヨン、アセテート等の植物のセルロースを用いて調整した半天然セルロース繊維等が挙げられる。中でも、天然セルロース繊維が好ましく、特に好ましくはパルプである。上記セルロース繊維は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。また、2種以上の上記セルロース繊維からなる混紡繊維を用いてもよい。なお、本発明の不織布は、セルロース繊維以外の成分を含んでいてもよい。
本発明の不織布100質量%中の、セルロース繊維の含有量は、95〜100質量%であり、より好ましくは98〜100質量%、さらに好ましくは100質量%である。セルロース繊維の含有量が95〜100質量%であることにより、肌あたりが柔らかく、使用感に優れる。
本発明の不織布には、上記セルロース繊維以外の繊維(その他の繊維)を含んでいてもよい。その他の繊維としては、例えば、シルク等の天然セルロース繊維以外の天然繊維;ナイロン繊維、ポリエステル繊維(例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維等)、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維(例えば、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維等)等の合成繊維などが挙げられる。上記その他の繊維は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。また、2種以上の上記その他の繊維からなる混紡繊維を用いてもよい。但し、合成繊維は硬いため、合成繊維を含む不織布は肌あたりが悪く使用感に劣るという理由から、本発明の不織布には含有しないことが好ましい。
本発明の不織布には、エンボス加工処理を施してもよい。上記エンボス加工処理としては、特に限定されず、例えば、裏面を押し上げて浮かす(したがって裏面は凹む)方式や、表面に特殊なインクを付着することで凸部を形成する(裏面は凹まない)方式等が挙げられる。
本発明の不織布の目付は、60〜100g/mである。目付が60〜100g/mであることにより、肌を拭く際に、不織布が丸まらず使用感に優れる。また、シート化粧料の単位面積あたりの化粧料組成物の含浸量が多くなる。これにより、シリカおよびタルクの肌への付着量が多くなるため、使用後の肌のサラサラ感およびスベスベ感が向上する。さらに、肌の広範囲に使用する場合にも十分な効果が得られ、特にボディ用のシート化粧料などとして用いる場合の使用性が向上するため好ましい。
本発明の不織布は、公知慣用の製造方法により製造することができる。また、本発明の不織布は市販品を用いることもできる。市販品としては、例えば、フタムラ化学株式会社製、商品名「TCF404WJ」;フタムラ化学株式会社製、商品名「TCF407SWJ」;フタムラ化学株式会社製、商品名「TCF406」;フタムラ化学株式会社製、商品名「TCF408」;フタムラ化学株式会社製、商品名「TCF208」;フタムラ化学株式会社製、商品名「TCF516」;株式会社クラレ製、商品名「クラフレックスJP0451B070」;株式会社クラレ製、商品名「クラフレックスJP2760B084」;伊野紙株式会社製、商品名「MI−30−2PE」等が挙げられる。
<化粧料組成物>
本発明の化粧料組成物は、タルク、シリカ、炭素数1〜4の低級アルコール、および水を必須成分として含む。また、本発明の化粧料組成物は、さらに、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、およびオレイン酸エチルからなる群より選ばれたエステル油を含むことが好ましい。さらにまた、本発明の化粧料組成物は、その他の成分を含んでいてもよい。本発明の化粧料組成物は、不織布に含浸されて用いられる、所謂含浸液である。
上記化粧料組成物に含まれ得る成分、即ち、タルク、シリカ、炭素数1〜4の低級アルコール、水、上記エステル油やその他の成分はそれぞれ、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記タルクとしては、特に限定されず、化粧料組成物に一般的に用いられているタルクを使用することができる。肌に優れたスベスベ感を付与するという点からは、肌に貼り付いて肌の凹凸をカバーし、滑らかな感触を付与する平板形状のタルクを用いることが好ましい。
上記タルクの吸油量は、特に限定されないが、18〜50ml/100gが好ましい。また、上記タルクの平均粒径D50は、特に限定されないが、0.5〜25μmが好ましい。本明細書中のタルクの吸油量はJIS K5101に記載の測定方法に準拠して測定される値である。また、本明細書中のタルクの平均粒径D50はレーザー回折法により測定される値である。
本発明の化粧料組成物100質量%中の、タルクの含有量は、2.0〜9.5質量%であり、より好ましくは4.0〜8.0質量%である。タルクの含有量が2.0質量%以上であることにより、肌に滑らかなスベスベ感を付与することができる。一方、タルクの含有量が9.5質量%以下であることにより、白浮きを抑制することができる。上記タルクの含有量は、本発明の化粧料組成物中の全てのタルクの含有量の合計である。
上記シリカとしては、特に限定されず、化粧料組成物に一般的に用いられているシリカを使用することができる。シリカを用いることにより、シリカ粒子が肌上で転がる感触を与えることができるためと考えられるが、肌を擦る際に肌の摩擦が低い感触(サラサラ感)を付与することができる。肌に優れたサラサラ感を付与するという点からは、肌への摩擦抵抗の低減に優れる球状シリカを用いることが好ましく、真球状シリカを用いることがさらに好ましい。
上記シリカの吸油量は、特に限定されないが、20〜120ml/100gが好ましい。また、上記シリカの平均粒径D50は、特に限定されないが、1〜15μmが好ましい。本明細書中のシリカの吸油量はJIS K5101に記載の測定方法に準拠して測定される値である。また、本明細書中のシリカの平均粒径D50はレーザー回折法により測定される値である。
本発明の化粧料組成物100質量%中の、シリカの含有量は、3.0〜8.0質量%であり、より好ましくは4.0〜7.0質量%である。シリカの含有量が3.0質量%以上であることにより、肌への摩擦抵抗を低減して、肌にサラサラ感を付与することができる。一方、シリカの含有量が8.0質量%以下であることにより、きしみ感、かさつき感や白浮きを抑制することができる。上記シリカの含有量は、本発明の化粧料組成物中の全てのシリカの含有量の合計である。
上記炭素数1〜4の低級アルコールとしては、炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖の脂肪族アルコールを挙げることができ、特に限定されないが、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等が挙げられる。中でも、エタノールが好ましい。
本発明の化粧料組成物100質量%中の、炭素数1〜4の低級アルコールの含有量は、20.0〜60.0質量%であり、より好ましくは30.0〜50.0質量%である。炭素数1〜4の低級アルコールの含有量が20.0質量%以上であることにより、速乾性に優れるため、さっぱりとした使用感を付与し、サラサラ感を向上させることができる。一方、炭素数1〜4の低級アルコールの含有量が60.0質量%以下であることにより、肌の油分や水分を必要以上に拭き取ることを防ぎ、つっぱり感を抑制することができる。上記炭素数1〜4の低級アルコールの含有量は、本発明の化粧料組成物中の全ての炭素数1〜4の低級アルコールの含有量の合計である。特に、エタノールの含有量が上記範囲を満たすことが好ましい。
上記水としては、特に限定されないが、精製水を用いることが好ましい。本発明の化粧料組成物100質量%中の、水の含有量は、特に限定されないが、30.0〜70.0質量%が好ましく、より好ましくは40.0〜60.0質量%である。
本発明の化粧料組成物は、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、およびオレイン酸エチルからなる群より選ばれたエステル油(少なくとも1のエステル油)を含有することが好ましい。上記エステル油は、分子量が小さく、揮発しやすいため、使用後にべたつき感が残りにくい。上記エステル油を含有することで、スベスベ感を向上させ、上記炭素数1〜4の低級アルコールによるツッパリ感を緩和することができる。上記エステル油は、アジピン酸ジイソプロピルであることが好ましい。
本発明の化粧料組成物100質量%中の、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、およびオレイン酸エチルからなる群より選ばれたエステル油の含有量は、特に限定されないが、0.5〜2.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜1.5質量%である。上記エステル油の含有量が0.5質量%以上であることにより、肌の滑りがよくなりスベスベ感を向上させることができ、更に上記炭素数1〜4の低級アルコールによるツッパリ感を緩和することができる。また、粉体による肌への白浮きを抑制することができる。一方、上記エステル油の含有量が2.0質量%以下であることにより、べたつき感を抑制することができる。上記エステル油の含有量は、本発明の化粧料組成物中のアジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、およびオレイン酸エチルの含有量の合計である。特に、アジピン酸ジイソプロピルの含有量が上記範囲を満たすことが好ましい。
本発明の化粧料組成物は、上記成分以外の成分(その他の成分)を含有してもよい。その他の成分としては、特に限定されないが、例えば、界面活性剤、紫外線吸収剤、タルクおよびシリカ以外の粉体、多価アルコール、酸化防止剤、防腐剤、香料、着色剤、キレート剤、清涼剤、増粘剤、植物抽出液、ビタミン類、中和剤、アミノ酸、pH調整剤、美白剤、抗炎症剤、殺菌剤、制汗剤、消臭剤等が挙げられる。
本発明の化粧料組成物は、常法により製造することができる。例えば、上記各成分を混合し、公知の方法、具体的には、パドルミキサー等で攪拌する方法等で、各成分を均一化する方法が挙げられる。
<シート化粧料>
本発明のシート化粧料は、本発明の不織布と、本発明の不織布に含浸された本発明の化粧料組成物を必須の構成成分として含む。本発明のシート化粧料は、本発明の不織布および本発明の化粧料組成物以外の構成成分を含んでいてもよい。
本発明のシート化粧料における、本発明の不織布に対する含浸された本発明の化粧料組成物の質量割合は、本発明の不織布100質量部に対して、本発明の化粧料組成物が300〜500質量部であり、より好ましくは350〜450質量部である。
本発明のシート化粧料の形状はシート状である。これにより、肌を拭く使用形態での使用性に優れ、携帯性にも優れる。シートの平面形状は、特に限定されないが、例えば、四角形(例えば、正方形、長方形等)、三角形等の多角形;円形、楕円形、半円形;三日月形;樽形;鼓形;キャラクターの形状等が挙げられる。中でも、生産性、使用性や梱包性の観点からは四角形が好ましい。本発明のシート製品には、切れ込み部、くり抜き部、凹凸部等の成型が施されていてもよい。本発明のシート化粧料のシートの片面の表面積は、特に限定されないが、使用性、携帯性、包装性等の観点から100〜500cmが好まし。
本発明のシート化粧料は、乾燥防止、外出時の携帯性、使用時の取り扱い性等の観点から、包装容器に収納されることが好ましい。本発明のシート化粧料は1枚ごとに個別包装されていてもよいし、生産コスト、生産効率等の観点から、複数枚の本発明のシート化粧料が同一包装容器内に収納されていてもよい。1つの包装容器に収納される本発明のシー
ト化粧料の枚数は、特に限定されないが、2〜50枚(/1包装容器)が好ましい。本発明のシート化粧料は、二つ折り、三つ折り、四つ折り等に折り畳んで包装容器に収納されていることが好ましい。
上記包装容器としては、例えば、袋体(包装袋)、箱状容器等が挙げられる。上記包
装容器は、本発明の化粧料組成物の揮発を抑制できるものが好ましい。上記包装容器の材質としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の樹脂;アルミニウム等の金属等が挙げられる。上記包装容器としては、軽量であり優れた揮発防止効果を有する観点から、表面に金属層が積層又は蒸着された樹脂製の包装容器(特に、包装袋)が好ましく、より好ましくは表面にアルミニウム蒸着された樹脂製の包装袋である。
本発明のシート化粧料は、本発明の不織布に本発明の化粧料組成物を含浸させることにより製造しうる。本発明の不織布に本発明の化粧料組成物を含浸させる方法は、特に限定されず、例えば、折りたたまれた状態の本発明の不織布に本発明の化粧料組成物を注入し含浸させる方法、本発明の不織布に本発明の化粧料組成物をスプレーする方法、印刷法を用いて本発明の不織布に本発明の化粧料組成物を含浸させる方法、本発明の化粧料組成物中に本発明の不織布を浸す方法等が挙げられる。
本発明のシート化粧料は、主に、皮膚(肌)を拭き取るために用いられる。本発明のシート化粧料により拭き取る部位としては、特に限定されず、例えば、顔面(例えば、額、目元、目じり、頬、口元等)や、腕、肘、手の甲、指先、足、膝、かかと、首、脇、背中等が挙げられる。本発明のシート化粧料としては、例えば、シート洗顔料(洗顔シート)、ボディ用拭き取りシート、ウェットティッシュ、使い捨ておしぼり、お尻拭きシート、メイク落としシート等が挙げられる。中でも、本発明のシート化粧料は、白浮きが少なく、使用後の肌にサラサラ感およびスベスベ感を付与できるため、ボディ拭き取り用に特に好ましく用いられる。なお、本発明のシート化粧料は、例えば、化粧品、医薬部外品、医薬品、雑貨のいずれであってもよい。
本発明のシート化粧料の使用方法は、特に限定されないが、肌上の汚れ、古い角質や皮脂等を拭き取る方法が挙げられる。本発明のシート化粧料は、肌上を拭いて使用するだけで、汚れ等が拭きとられるだけでなく、白浮きが少なく、肌に十分なサラサラ感およびスベスベ感を与えることができるため、肌上を拭いて使用する拭き取り用シート化粧料とすることが好ましい。
本発明のシート化粧料は、白浮きが少なく、使用後の肌にサラサラ感およびスベスベ感を付与できるという理由から、メイク落としを主目的とするクレンジング用シート化粧料としてよりも、顔面やボディなどの肌上の、汗、皮脂汚れや古い角質等を拭き取り、べたつきを抑え、さっぱりとした使用感を与えることを主目的とする皮膚洗浄用シート化粧料としてより好ましく用いられる。従来、主にボディ用のシート化粧料としては、夏場の使用感などを考慮して、サラサラ感(肌を擦る際に感じられる肌の摩擦が低い感触)の強いものが一般的であった。しかし、このようなシート化粧料に対しては、主に女性使用者などからは、肌が強く乾燥したカサカサした感触を感じるといった不満が生じていた。本発明は、このような問題点を解消し、サラサラ感に加えて、肌を擦る際に滑らかな触感(凹凸が少ない感触)、即ち、スベスベ感を付与することができる。このため、さっぱりとした使用感に加え、肌にサラサラ感およびスベスベ感を求める傾向の強い、女性向けのシート化粧料として特に好ましく用いられる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。なお、配合量は、特記しない限り「質量%」を表し、全て純分(即ち、各成分の含有量)に換算した量である。
実施例1〜10、比較例1〜6
(シート化粧料の作製)
表1および2に記した組成に従い、実施例および比較例の各化粧料組成物を常法により調製した。さらに、上記化粧料組成物を、パルプ(セルロース繊維)100質量%の不織布(スパンボンド不織布、エンボス加工処理あり、目付:80g/m)に、不織布100質量部に対して化粧料組成物を400質量部の質量割合で含浸させ、実施例および比較例の各シート化粧料(シートサイズ:10cm×15cm、長方形)を作製した。
表1および2に記載の各成分の詳細は、以下の通りである。
シリカ:商品名「SILICA PEARL 20CG」、日揮触媒化成株式会社製、球状
タルク:商品名「タルクMS」、日本タルク株式会社製、平板状
(評価)
実施例および比較例で得られた各シート化粧料1枚で、片方の前腕及び片側の首回りをそれぞれ5往復拭き取り、拭き取り部分の化粧料組成物が乾燥した後に、サラサラ感、スベスベ感、白浮きの無さ、速乾性、刺激の無さについて評価した。
上記評価は、専門評価員3名により、25℃、湿度50%RHの恒温恒湿の条件下で実施した。
上記刺激の無さ以外の評価については、下記評価基準で判定し、結果を表1および2に記載した。なお、全ての実施例および比較例について、刺激は感じなかった。
<サラサラ感の評価基準>
◎(優れる):使用後の肌に十分にサラサラ感を感じる。
○(良好):◎と比較すると劣るが、使用後の肌にサラサラ感を感じる。
×(不良):使用後の肌にサラサラ感を感じない。又は、かさつきを感じる。
<スベスベ感の評価基準>
◎(優れる):使用後の肌に十分にスベスベ感を感じる。
○(良好):◎と比較すると劣るが、使用後の肌にスベスベ感を感じる。
×(不良):使用後の肌にスベスベ感を感じない。
<白浮きの無さの評価基準>
◎(優れる):使用後の肌に白浮きがない。
○(良好):使用後の肌にわずかな白浮きを生じるが、使用可能。
×(不良):使用後の肌に白浮きが顕著に生じる。
<速乾性の評価基準>
◎(優れる):使用後、肌に付いた化粧料組成物がすぐに乾き、速乾性に優れる。
○(良好):◎と比較すると劣るが、使用後、肌に付いた化粧料組成物がすぐに乾き、速乾性がある。
×(不良):使用後、肌に付いた化粧料組成物が乾くのに時間がかかり、速乾性に劣る。






Figure 0006576793
Figure 0006576793
(※1)サラサラ感なし
(※2)かさつき感あり
表1および2の結果より、各実施例は、肌を拭き取ることでさっぱりとした使用感を付与できるシート化粧料であって、白浮きが少なく、使用後の肌にサラサラ感およびスベスベ感の両方を付与できるシート化粧料であった。一方、本願発明の構成を充足しない各比較例は、本願発明の効果を十分に発揮できないものであることが分かる。
比較例7
実施例10で得られた化粧料組成物を、パルプ(セルロース繊維)100質量%の不織布(スパンボンド不織布、エンボス加工処理あり、目付:50g/m)に、不織布100質量部に対して化粧料組成物を400質量部の質量割合で含浸させ、シート化粧料(シートサイズ:10cm×15cm、長方形)を作製した。上記シート化粧料は、サラサラ感がなく、サラサラ感が不良(×)であった。
比較例8
実施例10で得られた化粧料組成物を、実施例10と同じ不織布に、不織布100質量部に対して化粧料組成物を250質量部の質量割合で含浸させ、シート化粧料(シートサイズ:10cm×15cm、長方形)を作製した。上記シート化粧料は、サラサラ感がなく、サラサラ感が不良(×)であった。

Claims (2)

  1. 不織布と、前記不織布に含浸された化粧料組成物とを含むシート化粧料であって、
    前記不織布が、目付が60〜100g/m、セルロース繊維の含有量が95〜100質量%である不織布であり、
    前記化粧料組成物が、タルク、シリカ、炭素数1〜4の低級アルコール、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、およびオレイン酸エチルからなる群より選ばれたエステル油、並びに水を含み、前記タルクの含有量が2.0〜9.5質量%、前記シリカの含有量が3.0〜8.0質量%、前記低級アルコールの含有量が20.0〜60.0質量%、前記エステル油の含有量が0.5〜2.0質量%である化粧料組成物であり、
    前記不織布100質量部に対する前記化粧料組成物の質量割合が300〜500質量部であることを特徴とするシート化粧料。
  2. 前記タルクの含有量が4.0〜8.0質量%、前記シリカの含有量が4.0〜7.0質量%、前記低級アルコールの含有量が30.0〜50.0質量%である請求項1に記載のシート化粧料。
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