JP2023058844A - シート化粧料 - Google Patents

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愛 森川
Ai Morikawa
康輝 稲田
Yasuteru Inada
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Abstract

【課題】皮脂除去効果に優れ、使用後の肌にさらさら感および適度な保湿感を付与し、さらに使用後の肌がふっくらと柔らかくなるシート化粧料を提供すること。【解決手段】シート基材と、上記シート基材に含浸された化粧料組成物とを含むシート化粧料であって、上記化粧料組成物が、成分A:オキシアルキレンの重合度が5~30のポリオキシアルキレンメチルグルコシド、成分B:吸油量が100~500ml/100gのシリカ、成分C:エタノールおよび成分D:水を含有し、上記化粧料組成物中の成分Aの含有量が0.1~0.9質量%、成分Bの含有量が0.1~0.6質量%、成分Cの含有量が8.0~40.0質量%であるシート化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、シート化粧料に関する。
シート化粧料は、顔や体を拭き取ることで肌上の皮脂と汗を除去し、洗浄後のようなさらさら感を付与することを目的に使用される。従来は、皮脂除去効果およびさらさら感に加え、使用後の肌にさっぱり感を付与することも目的としたシート化粧料が主であったが、さっぱり感ではなく適度な保湿感や肌をふっくらと柔らかくする効果が求められている。
使用後の肌に効果的なさらさら感を付与することを目的として特定の吸油量を有する粉体をシート化粧料中の化粧料組成物に配合する技術が知られている(特許文献1および2等)。これまで、さらさら感とさっぱり感との両方を付与できるシート化粧料は知られているが、さらさら感と保湿感との両方を付与でき、さらに肌がふっくらと柔らかくなるシート化粧料とすることは困難であった。
特開2003-261419号公報 特開2004-345980号公報
本発明は、皮脂除去効果に優れ、使用後の肌にさらさら感および適度な保湿感を付与し、さらに使用後の肌がふっくらと柔らかくなるシート化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、シート基材と、上記シート基材に含浸された化粧料組成物とを含むシート化粧料であって、上記化粧料組成物が、成分A:オキシアルキレンの重合度が5~30のポリオキシアルキレンメチルグルコシド、成分B:吸油量が100~500ml/100gのシリカ、成分C:エタノールおよび成分D:水を含有し、上記化粧料組成物中の成分Aの含有量が0.1~0.9質量%、成分Bの含有量が0.1~0.6質量%、成分Cの含有量が8.0~40.0質量%であるシート化粧料とすることで、皮脂除去効果に優れ、使用後の肌にさらさら感および適度な保湿感を付与し、さらに使用後の肌がふっくらと柔らかくなるシート化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は
〔1〕シート基材と、上記シート基材に含浸された化粧料組成物とを含むシート化粧料であって、
上記化粧料組成物が、下記の成分A、成分B、成分Cおよび成分Dを含有し、
上記化粧料組成物中の成分Aの含有量が0.1~0.9質量%、成分Bの含有量が0.1~0.6質量%、成分Cの含有量が8.0~40.0質量%であるシート化粧料、に関する。
成分A:オキシアルキレンの重合度が5~30のポリオキシアルキレンメチルグルコシド
成分B:吸油量が100~500ml/100gのシリカ
成分C:エタノール
成分D:水
本発明のシート化粧料は、皮脂除去効果に優れ、使用後の肌にさらさら感および適度な保湿感を付与し、さらに使用後の肌がふっくらと柔らかくなるという効果を奏する。
本実施形態に係るシート化粧料は、シート基材と、上記シート基材に含浸された化粧料組成物とを含む。なお、本明細書において、「~」を用いて数値範囲を示す場合、その両端の数値を含むものとする。
<化粧料組成物>
本実施形態に係る化粧料組成物は、オキシアルキレンの重合度が5~30のポリオキシアルキレンメチルグルコシド、吸油量が100~500ml/100gのシリカ、エタノール、および水を必須の成分として含有する。
なお、本明細書においては、上記所定のポリオキシアルキレンメチルグルコシドを「成分A」;上記所定のシリカを「成分B」;上記エタノールを「成分C」;上記水を「成分D」と称する場合がある。
本実施形態に係る化粧料組成物に含有される上記各成分の含有量は、それぞれ、化粧料組成物中の合計の含有量が100質量%以下となるように、記載の範囲内から適宜選択することができる。
[成分A:ポリオキシアルキレンメチルグルコシド]
成分Aは、オキシアルキレンの重合度が5~30のポリオキシアルキレンメチルグルコシドである。成分Aを含むことにより、さらさら感を損なわずに使用後の肌に適度な保湿感を付与することができ、さらに使用後の肌をふっくらと柔らかくすることができる。成分Aは、一種のみを使用してもよいし、二種以上を使用してもよい。
成分Aにおけるオキシアルキレンの重合度は、5~30であり、10~25が好ましく、15~25がさらに好ましい。上記重合度が5以上であることにより、使用後の肌に適度な保湿感を付与することができ、使用後の肌をふっくらと柔らかくすることができる。上記重合度が30を超えると、使用後の肌につっぱり感が感じられる。また、成分Aにおけるオキシアルキレンを構成するアルキレンは、エチレンまたはプロピレンが好ましく、エチレンがさらに好ましい。
成分Aとしては、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、ポリオキシエチレンメチルグルコシドを例示することができる。成分Aの市販品としては、例えば、日油株式会社製の商品名「マクビオブライドMG-10P(オキシアルキレンの重合度が10のポリオキシプロピレンメチルグルコシド)」、商品名「マクビオブライドMG-20P(オキシアルキレンの重合度が20のポリオキシプロピレンメチルグルコシド)」、商品名「マクビオブライドMG-10E(オキシアルキレンの重合度が10のポリオキシエチレンメチルグルコシド)」、商品名「マクビオブライドMG-20E(オキシアルキレンの重合度が20のポリオキシエチレンメチルグルコシド)」等が挙げられる。
本実施形態に係る化粧料組成物中の成分Aの含有量は、適度な保湿感付与および肌をふっくら柔らかくする効果の観点から、0.1質量%以上であり、0.3質量%以上が好ましい。また、皮脂除去効果およびさらさら感の観点から、0.9質量%以下であり、0.6質量%以下が好ましい。
[成分B:シリカ]
成分Bは、吸油量が100~500ml/100gのシリカである。成分Bを含むことにより、皮脂除去効果に優れ、使用後の肌に優れたさらさら感を付与することができる。成分Bは、一種のみを使用してもよいし、二種以上を使用してもよい。
成分Bにおける吸油量は、優れた皮脂除去力とさらさら感付与の観点から、100ml/100g以上であり、120ml/100g以上が好ましく、200ml/100g以上がさらに好ましい。また、500ml/100g以下であり、450ml/100g以下が好ましく、400ml/100g以下がさらに好ましい。なお、本明細書において、成分Bの吸油量は、JIS K 5101に記載の測定方法に準拠して測定される値である。
上記成分Bの平均粒子径は、特に限定されないが、さらさら感付与効果を向上する観点から、3μm以上が好ましく、6μm以上がより好ましく、8μm以上がさらに好ましい。また、粉浮きを抑制する観点からは、50μm以下が好ましく、40μm以下がより好ましく、30μm以下がさらに好ましい。なお、本明細書において、成分Bの平均粒子径は、レーザー回折法により測定される値である。
本実施形態に係る化粧料組成物中の成分Bの含有量は、優れた皮脂除去力とさらさら感付与の観点から、0.1質量%以上であり、0.2質量%以上が好ましい。また、肌をふっくら柔らかくする効果の観点、および使用後の肌にきしみ感が生じることを抑制するという理由から、0.6質量%以下であり、0.4質量%以下が好ましい。
[成分C:エタノール]
成分Cはエタノールである。本実施形態に係る化粧料組成物は、シート化粧料の使用時の速乾性や清涼感を向上する目的で、エタノールを含有する。
本実施形態に係る化粧料組成物中の成分Cの含有量は、使用時の速乾性が向上し、べたつきがなく適度な保湿感が得られるという理由から、8.0質量%以上であり、10.0質量%以上が好ましく、12.0質量%以上がより好ましい。また、速乾性が高すぎることによるべたつきを抑制できるという理由から、40.0質量%以下であり、38.0質量%以下が好ましく、36.0質量%以下がさらに好ましい。
[成分D:水]
成分Dは水であり、特に限定されないが、精製水が好ましい。
本実施形態に係る化粧料組成物中の成分Dの含有量は、特に制限されず、成分A、B、C、およびその他の成分を除いた残部を、その含有量とすることができる。本実施形態に係る化粧料組成物中の成分Dの含有量は、59.0~91.0質量%が好ましい。
[その他成分]
本実施形態に係る化粧料組成物は、上記成分A、B、CおよびD以外の成分(その他成分)を含有していてもよい。その他の成分としては、特に限定されないが、例えば、界面活性剤、多価アルコール、油脂、炭化水素油、ロウ、エステル油、高級脂肪酸、シリコーン油、高級アルコール、紫外線吸収剤、成分B以外の粉体、酸化防止剤、防腐剤、香料、着色剤、キレート剤、清涼剤、増粘剤、植物抽出液、ビタミン類、中和剤、アミノ酸、pH調整剤、収斂剤、美白剤、抗炎症剤、殺菌剤、制汗剤、消臭剤、動植物抽出物、金属イオン封鎖剤等の添加剤等が挙げられる。
上記界面活性剤としては、例えばノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。
上記ノニオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルキロールアミド等が挙げられ、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましい。これらのノニオン性界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(34)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(4)ポリオキシプロピレン(30)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(34)ポリオキシプロピレン(23)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン(12)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテル等が挙げられる。アルキル基の炭素数は8~24が好ましい。オキシエチレンの平均付加モル数は、特に限定されないが、2~100が好ましく、5~90がより好ましい。オキシプロピレンの平均付加モル数は、特に限定されないが、2~100が好ましく、5~90がより好ましい。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルの市販品としては、例えば、青木油脂工業株式会社製の商品名「ブラウノン DC-620」、商品名「ブラウノン DC-630」等が挙げられる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましい。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(25)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油等が挙げられる。なお、括弧内の数値は、オキシエチレン(エチレンオキシド)の付加モル数を表す。オキシエチレンの平均付加モル数は、特に限定されないが、2~100が好ましく、4~90がより好ましい。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の市販品としては、例えば、日光ケミカルズ株式会社製の商品名「NIKKOL HCO-60」、商品名「NIKKOL HCO-50」等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤を含有する場合の化粧料組成物中の含有量は、特に限定されないが、可溶化剤としての機能が充分に発揮されるという理由からは、0.05質量%以上が好ましく、0.1質量%以上が好ましい。また、べたつきが抑制されるという理由から、2.0質量%以下であり、1.5質量%以下が好ましく、0.6質量%以下がより好ましい。
上記アニオン性界面活性剤としては、高級脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩、N-アシルグリシン塩、N-アシルグルタミン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルカルボン酸塩、アルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸およびその塩、N-アシルサルコシンおよびその塩、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸塩等が挙げられる。
上記カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有3級アミン塩等のアミン塩;モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩;アルキルピリジニウム塩等の環式4級アンモニウム塩;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
上記両性界面活性剤としては、アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、N-アシルアミノエチル-N-2-ヒドロキシエチルグリシン塩等のグリシン型両性界面活性剤;アルキルアミノプロピオン酸塩、アルキルイミノジプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;アルキルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。
上記多価アルコールとしては、例えば、グリコール類、グリセリン類、糖アルコール等が挙げられ、グリコール類およびグリセリン類が好ましく、グリコール類がより好ましい。上記多価アルコールとしては、としては、例えば、1,3-ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、グリセリン、ジグリセリン等が挙げられる。これらの多価アルコールは、1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールを含有する場合の化粧料組成物中の含有量は、特に限定されないが、保湿感が向上するという理由から、0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1.0質量%以上がさらに好ましい。また、べたつきが抑制されるという理由から、10.0質量%以下が好ましく、6.0質量%以下がより好ましく、3.0質量%以下がさらに好ましい。
上記高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等が挙げられる。
上記成分B以外の粉体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、無機粉体や有機粉体が挙げられる。また、粉体は、天然物、造粒物、複合粉体等いずれの由来であってもよい。粉体の形状は、特に限定されず、例えば、球状、燐片状、板状、粉末状等が挙げられる。
上記成分B以外の粉体の具体例としては、例えば、デンプン、ナイロン、ポリスチレン、ポリウレタン、シリコーン、セルロース、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、シルセスキオキサン等の有機粉体;タルク、ヒドロキシアパタイト、酸化亜鉛、酸化チタン、成分B以外のシリカ等の無機粉体が挙げられる。上記の中でも無機粉体が好ましく、肌に貼り付いて肌の凹凸をカバーし、滑らかな感触を付与する観点からタルクがより好ましい。これらの粉体は、1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記成分B以外の粉体を含有する場合の化粧料組成物中の含有量は、特に限定されないが、0.05~0.5質量%が好ましく、0.1~0.3質量%がより好ましい。
清涼剤としては、例えば、メントール、1,8-シネオール等が挙げられ、メントールが好ましい。
清涼剤を含有する場合の化粧料組成物中の含有量は、特に限定されないが、0.005~2.0質量%が好ましく、0.05~1.0質量%がより好ましい。
<シート基材>
本実施形態に係るシート基材の材料は、上記化粧料組成物を含浸可能であれば特に限定されない。通常化粧品として用いられるシート基材を適宜使用可能である。
シート基材としては、例えば、天然繊維、合成繊維または半天然繊維からなる織布または不織布等が挙げられる。含浸性および使用感をより一層良好にする観点からは、上記シート基材は、不織布が好ましい。
上記天然繊維としては、綿、パルプ、シルク、セルロース、麻、リンター、およびカボック等が挙げられる。上記合成繊維としては、ナイロン、ポリエステル繊維、ポリアクリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、およびポリエチレンテレフタレート繊維等が挙げられる。上記半天然繊維としては、レーヨン、およびアセテート等が挙げられる。上記の繊維は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
シート基材の表面は、エンボス加工されていてもよい。また、上記シート基材には、フィルム基材が含まれる。
シート基材に上記化粧料組成物を含浸させる方法は特に限定されず、公知の方法が採用可能である。
<シート化粧料>
本実施形態に係るシート化粧料における、シート基材に対して含浸された本実施形態に係る化粧料組成物の質量割合は、特に限定されないが、皮脂除去効果の観点から、シート基材100質量部に対して、150質量部以上が好ましく、250質量部以上がより好ましい。また、使用感の観点から、600質量部以下が好ましく、500質量部以下がより好ましい。
本実施形態に係るシート化粧料の形状はシート状である。これにより、肌を拭く使用形態での使用性に優れ、携帯性にも優れる。シートの平面形状は、特に限定されないが、例えば、四角形(例えば、正方形、長方形等)、三角形等の多角形;円形、楕円形、半円形;三日月形;樽形;鼓形;キャラクターの形状等が挙げられ、生産性、使用性や梱包性の観点からは四角形が好ましい。また、本実施形態に係るシート化粧料には、切れ込み部、くり抜き部、凹凸部等の成型が施されていてもよい。本実施形態に係るシート化粧料のシートの片面の表面積は、特に限定されないが、使用性、携帯性、包装性等の観点から100~500cm2が好ましい。
本実施形態に係るシート化粧料は、乾燥防止、外出時の携帯性、使用時の取り扱い性等の観点から、包装容器に収納されることが好ましい。本実施形態に係るシート化粧料は、1枚ごとに個別包装されていてもよいし、生産コスト、生産効率等の観点から、複数枚の本実施形態に係るシート化粧料が同一包装容器内に収納されていてもよい。1つの包装容器に収納される本実施形態に係るシート化粧料の枚数は、特に限定されないが、2~50枚(/1包装容器)が好ましい。特に、本実施形態に係るシート化粧料は複数枚積層し保存した後に使用する際に上下間で使用感の差異が小さいため、10枚(/1包装容器)以上であってもよい。本実施形態に係るシート化粧料は、二つ折り、三つ折り、四つ折り、十字四つ折り等に折り畳んで包装容器に収納されていることが好ましい。
包装容器としては、例えば、袋体(包装袋)、箱状容器等が挙げられる。上記包装容器は、本実施形態に係る化粧料組成物の揮発を抑制できるものが好ましい。上記包装容器の材質としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の樹脂;アルミニウム等の金属等が挙げられる。上記包装容器としては、軽量であり優れた揮発防止効果を有する観点から、表面に金属層が積層または蒸着された樹脂製の包装容器(特に、包装袋)が好ましく、表面にアルミニウム蒸着された樹脂製の包装袋がより好ましい。
本実施形態に係るシート化粧料は、シート基材に本実施形態に係る化粧料組成物を含浸させることにより製造することができる。シート基材に化粧料組成物を含浸させる方法は、特に限定されず、例えば、折りたたまれた状態のシート基材に化粧料組成物を注入し含浸させる方法、シート基材に化粧料組成物をスプレーする方法、印刷法を用いてシート基材に化粧料組成物を含浸させる方法、化粧料組成物中にシート基材を浸す方法等が挙げられる。
本実施形態に係るシート化粧料は、肌上の皮脂汚れを充分に除去することができ、かつさらさら感および適度な保湿感の付与効果に優れ、さらに、使用後の肌がふっくらと柔らかくなる。本実施形態に係るシート化粧料により拭き取る部位としては、特に限定されず、例えば、顔面(例えば、額、目元、目じり、頬、口元等)や、腕、肘、手の甲、指先、足、膝、かかと、首、脇、背中等が挙げられ、なかでも顔面に使用するシート化粧料として好適に使用される。
本実施形態に係るシート化粧料としては、例えば、シート洗顔料(洗顔シート)、ボディ用拭き取りシート、ウェットティッシュ、使い捨ておしぼり、お尻拭きシート、メイク落としシート等が挙げられる。なお、本実施形態に係るシート化粧料は、例えば、化粧品、医薬部外品、医薬品、雑貨のいずれであってもよい。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
以下、実施例および比較例において用いた各種材料をまとめて示す。
[成分A]
ポリオキシエチレンメチルグルコシド:日油株式会社製、商品名「マクビオブライド MG-20E」(ポリオキシアルキレンの重合度:20)
[成分B]
シリカ1:AGCエスアイテック株式会社製、商品名「サンスフェア H-122」(平均粒子径:12μm、吸油量:300ml/100g)
シリカ2:AGCエスアイテック株式会社製、商品名「サンスフェア H-51」(平均粒子径:5μm、吸油量:150ml/100g)
[その他成分]
結晶セルロース粉末:旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名「セオラス PH-F20JP」
デンプン粉末:Nouryon社製、商品名「DRY-FLO PURE」(オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウム、吸油量:約50ml/100g)
タルク:日本タルク株式会社製、商品名「タルクMS」(吸油量:26ml/100g)
ノニオン性界面活性剤1:青木油脂工業株式会社製、商品名「ブラウノンDC-620」(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル)
ノニオン性界面活性剤2:日光ケミカルズ株式会社製、商品名「NIKKOL HCO-60」(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油)
(実施例および比較例)
表1および表2に示した組成(配合量)に従い各成分を混合し、化粧料組成物調製した。得られた化粧料組成物を、不織布100質量部に対して300質量部となるように含浸させ、試験用シート化粧料を得た。得られた試験用シート化粧料で、顔面を拭き取ることで使用し、使用後の肌の状態について下記の項目を評価した。
(1)皮脂除去感
A(優れる):皮脂の残り感がなく、使用前の不快感が全く感じられない。
B(良好):充分に皮脂が除去された感じがあり、使用前の不快感がほとんど感じられ
ない。
C(不良):皮脂除去が不充分であり、不快感が残っている。
(2)さらさら感
A(優れる):充分なさらさら感が感じられる。
B(良好):さらさら感が感じられるが、Aより劣る。
C(不良):さらさら感が感じられない。
(3)保湿感
A(優れる):適度な保湿感が感じられる。
B(良好):保湿感が感じられるが、Aより低い。
C1(不良):保湿感が感じられない。
C2(不良):べたつきを感じる。
(4)肌の柔らかさ
A(優れる):ふっくらとした柔らかさが感じられる。
B(良好):ふっくらとした柔らかさが感じられるが、Aより劣る。
C(不良):柔らかさが感じられない。
Figure 2023058844000001
Figure 2023058844000002
処方例1~5、シート化粧料
表3に示す化粧料組成物1~5を、シート基材100質量部に対して300質量部含侵させて得られるシート化粧料を、本発明の処方例として示す。
Figure 2023058844000003

Claims (1)

  1. シート基材と、前記シート基材に含浸された化粧料組成物とを含むシート化粧料であって、
    前記化粧料組成物が、下記の成分A、成分B、成分Cおよび成分Dを含有し、
    前記化粧料組成物中の成分Aの含有量が0.1~0.9質量%、成分Bの含有量が0.1~0.6質量%、成分Cの含有量が8.0~40.0質量%であるシート化粧料。
    成分A:オキシアルキレンの重合度が5~30のポリオキシアルキレンメチルグルコシド
    成分B:吸油量が100~500ml/100gのシリカ
    成分C:エタノール
    成分D:水
JP2021168602A 2021-10-14 2021-10-14 シート化粧料 Pending JP2023058844A (ja)

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