JPH0452049Y2 - - Google Patents

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JPH0452049Y2
JPH0452049Y2 JP1986184458U JP18445886U JPH0452049Y2 JP H0452049 Y2 JPH0452049 Y2 JP H0452049Y2 JP 1986184458 U JP1986184458 U JP 1986184458U JP 18445886 U JP18445886 U JP 18445886U JP H0452049 Y2 JPH0452049 Y2 JP H0452049Y2
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JP
Japan
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intermediate layer
nonwoven fabric
wet
pattern
fibers
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JP1986184458U
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Decoration Of Textiles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は複合布の構造に関する。さらに詳しく
は、乾燥時には上品な淡い色や模様が透けて見え
るかあるいは見えないが、濡らして使用するとき
は色や模様が浮きあがつて見える布に関する。
本考案の利用分野としては、一般的なワイパ
類、使いすておしぼりや使いすてタオル、化粧用
ガーゼ類、パツプ剤基布、ベツドシーツなどであ
るが、これらに限られず使用時に水その他の液体
に濡らしたり、濡れたりするものであればどのよ
うなものにでも用いることができる。
[従来の技術] 従来より表面に色や模様を施した布は存在す
る。しかし乾燥時に色や模様が淡く透けて見え湿
潤時に色や模様が浮きあがつて見える布は存在し
ておらない。
[考案が解決しようとする問題点] 使用しないとき、すなわち乾燥時には色や模様
が淡くみえて上品な趣が味わえあるいはほとんど
見えないが、使用するとき濡らしたりあるいは濡
れたりしたとき色や模様が浮きでると従来にない
面白みが味わえる。
そのような布があれば、意匠的にも斬新とな
り、ワイパ類やタオル、化粧用ガーゼなどに実用
性にプラスアルフアした風雅な趣のある布製品を
提供することができる。
本考案はかかる事情に鑑み考案されたものであ
る。
[問題点を解決するための手段] 本考案の複合布の構造は、表面層として不織布
を用い、2枚の表面層の間にフイルム(本明細書
でいうフイルムにはシートも含まれる)または不
織布の中間層が接合されてなり、かつ中間層に記
号、模様もしくは色彩またはこれらを結合したも
の(以下、模様などという)が設けられており、
前記表面層の不織布が乾燥時において中間層の記
号、模様もしくは色彩またはこれらの結合物が浮
きでて見えず、一方、水などに濡れたときに浮き
でて見えるように形成されていることを特徴とす
る。
なお、この表面層の不織布は、繊維のデニール
やバインダの有無、厚さなどによつて中間層の模
様などの見え方は異なるが、上記条件を満たすも
のであればどのようなものであつてもよい。
[作用] 本考案において、乾燥時には表面層を透して中
間層に設けられた模様などを見とおすことになる
が、このばあい表面層の粗い繊維の隙間から模様
などを見るので模様が見えないかあるいは淡くマ
イルドに現われる。しかし使用時などに水のよう
な液体に濡らしたり濡れたりしたときは表面層の
繊維の間に液体が保水され表面層が透明度を増
す。そのため中間層の模様などが乾燥時よりもは
つきりと現われる。
ともあれ本考案においては、乾燥時よりも湿潤
時に模様などが見えやすく変化するという点に特
徴がある。本考案においては、表面層の厚さや中
間層の色調などによつて、模様などが劇的に鮮か
に変化することが一般に好ましいが、少しはつき
り現われる程度に変化するものも含まれるもので
ある。
このようにして本考案では淡い模様などと鮮か
な輪郭のはつきりした模様などのように性格の異
なる2種の意匠を演出することができる。
[実施例] つぎに本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例にかかる複合布の斜
視図、第2図は第1図に示された複合布の部分断
面図、第3図は本考案における模様などの現われ
方の説明図である。
第1〜2図において、Aは複合布、1および2
は表面層、3は中間層である。
表面層1,2として用いられる不織布は、とく
に制限なくどのような種類のものでもよいが、キ
ユプラを素材とする不織布が好ましい。
キユプラはコツトンリンターを主原料として製
造される再生繊維であり、コツトンリンターを主
原料としているため綿と同じように吸湿性、吸汗
性があり、かつ肌ざわりも良いという特性があ
る。したがつて前記表面層1,2がキユプラを素
材とする不織布のばあいは前記キユプラの特性を
一般的に継承しているという特徴がある。そのよ
うなキユプラを原料とする不織布としては、たと
えば旭化成工業(株)製のベンリーゼシリーズがあ
る。
また前記表面層1,2は一般的な乾式法不織布
あるいは湿式法不織布を用いてもよい。湿式法不
織布としては、化合繊維やパルプなどを組み合せ
た不織布があり、乾式法不織布よりも高い均一性
を要求されるばあいに用いるとよい。
中間層3としてはフイルムまたは不織布が用い
られる。
前記フイルムとしては熱可塑性フイルムでも非
熱可塑性フイルムでもよく、熱可塑性フイルムと
しては、たとえばポリエチレンフイルムやEVA
フイルム、ポリエステルフイルムなどが、また非
熱可塑性フイルムとしてはセロフアンフイルムや
ビニロンフイルムなどが用いられる。
前記不織布としては、熱可塑性繊維からなる不
織布でも非熱可塑性繊維からなる不織布でもよ
く、熱可塑性繊維からなる不織布としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフイン
系の繊維やポリエステル繊維、それらとエチレン
−酢酸ビニル共重合体やポリビニルアルコールな
どとの複合繊維などの不織布などがある。また非
熱可塑性繊維からなる不織布としては、レーヨン
繊維やパルプ、ビニロン繊維などの不織布などが
ある。
表面層1,2の不織布と中間層3との接合は中
間層3が熱可塑性を有するばあいは熱プレスで行
うことができる。熱プレスは平ロールで行つても
よく、微細な凸凹をつけるためエンボス加工用ロ
ールで行つてもよい。また中間層3が熱可塑性を
有しない不織布であるばあいは、抄き合せにより
接合することができる。さらに表面層1,2と中
間層3とは接着剤で接着してもよい。このばあい
中間層3の不織布またはフイルムの表面に耐水性
を付与するための樹脂などを被着させ接着するの
が好ましい。用いられる樹脂などとしては、アク
リル酸エステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合体系樹脂、ウレタン系樹脂、SBR、NBR、
MBRその他一般に乾式法不織布の製造に使用さ
れる接着性樹脂類がある。
中間層3には模様など、すなわち記号、模様も
しくは色彩またはこれらを結合したものが設けら
れる。本明細書において記号とは、文字、数字、
標識などをいい、模様とは点、線または面あるい
は色彩などによつてあらわされた装飾的構成をい
う。また色彩は単一色を施したばあいをいい二色
以上の色彩を施したばあいは色彩と模様の組合せ
と観念される。
これら模様などを中間層3に設けるには、グラ
ビア、オフセツトその他の印刷による方法、使用
繊維の先染め法、それらの繊維を用いた抄き込み
法、捺染やどぶ漬けによる後染め法などの染色に
よる方法、顔料の抄き込み、接着樹脂への顔料混
ぜ込みによる含浸定着による含浸接着法などが用
いられる。
本考案において表面層1,2がキユプラを素材
とする不織布のばあい、キユプラのもつ吸湿性、
吸汗またコツトンリンターが主原料であるため、
さわやかさが感じられ、伸縮性や風合いが非常に
タオルに近くなるばあいがある。また表面層1,
2自体がタオルに似た風合いを有していることに
加え、エンボス加工をしたときは形成された凹凸
があることにより、ウエツトな状態でも拭い感が
良くなる。つまり肌に対し軟らかく、しかもべと
つかないザラザラした感じがえられる。
中間層3に耐水性が付与されているばあいは、
耐洗濯性が向上し、くり返し使用が可能な簡易ふ
きんとして用いるばあいなどに便利となる。
以上のごとき複合布Aの厚さとしては、用途に
応じ自由に設定できるが、たとえば0.05〜5mm、
とくに0.1〜2mmが用いられる。表面層1,2と
しては10〜200g/m2、中間層3の不織布として
は10〜200g/m2、中間層3がフイルムのばあい
10〜100ミクロンが一般的である。
叙上のごとき複合布Aは第1図に示されるよう
な長方形や、その他の適宜の形状と寸法に裁断さ
れ製品化される。製品化され用いられる用途とし
ては、たとえばワイパー類一般、使いすておしぼ
り、使いすてタオル、化粧用ガーゼ類、パツプ剤
基布、ベツドシーツ、ウエツトテイシユー、清浄
綿などがあげられるが、これらに限られず、使用
時に水その他の液体に濡らしたり、濡れたりする
ものであればどのようなものにでも用いることが
できる。
本考案の複合布Aは第3図に示されるように乾
燥時には表面層1,2の不織布によつて中間層3
に施されている模様Pが覆われているのでかすん
で淡くみえるが、水などの液体Wに濡れたとき
は、光が水分を通過するので模様Pが非常に鮮か
に見えるようになる。
そのような変化は水などに濡れるとすぐさま反
応するので使用者に劇的な感じを与え、宣伝の媒
体あるいはフアツシヨン性演出の手段として従来
にない優れた手段を提供するものである。
[考案の効果] 本考案によれば、乾燥時には模様などが淡くみ
えて上品な趣が味わえ、使用するとき濡らしたり
あるいは濡れたりしたとき模様などが鮮かに浮き
でて見え劇的な感じが味わえる複合布がえられ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例にかかわる使いすて
おしぼりの斜視図、第2図は第1図に示された使
いすておしぼりの部分断面図、第3図は本考案に
おける模様などの現われ方の説明図である。 図面の主要符号、A……複合布、1,2……表
面層、3……中間層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 表面層として不織布を用い、2枚の表面層の
    間にフイルムまたは不織布の中間層が接合され
    てなり、かつ中間層に記号、模様もしくは色彩
    またはこれらを結合したものが設けられてお
    り、前記表面層の不織布が乾燥時において中間
    層の記号、模様もしくは色彩またはこれらの結
    合物が浮きでて見えず、一方、水などに濡れた
    ときに浮きでて見えるように形成されてなる複
    合布の構造。 2 前記表面層が、キユプラを素材とする不織布
    である実用新案登録請求の範囲第1項記載の複
    合布の構造。
JP1986184458U 1986-11-29 1986-11-29 Expired JPH0452049Y2 (ja)

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JP1986184458U JPH0452049Y2 (ja) 1986-11-29 1986-11-29

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JPS6388431U JPS6388431U (ja) 1988-06-08
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004209082A (ja) * 2003-01-07 2004-07-29 Daio Paper Corp 衛生薄葉紙および衛生薄葉紙ロール
JP2005245739A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Toray Ind Inc タオルおよびその製造方法

Cited By (3)

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