JPH09300536A - 装飾シート - Google Patents

装飾シート

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JPH09300536A
JPH09300536A JP11610296A JP11610296A JPH09300536A JP H09300536 A JPH09300536 A JP H09300536A JP 11610296 A JP11610296 A JP 11610296A JP 11610296 A JP11610296 A JP 11610296A JP H09300536 A JPH09300536 A JP H09300536A
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transparent resin
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Masataka Oshima
正敬 大島
Yasuo Kita
康雄 北
Hiroshi Sasaki
宏 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体感にあふれた光沢感をもつ装飾シートの
提供。 【解決手段】 基材2に透明樹脂層3を積層したドレー
プ性を有する装飾シートであって、基材2は凹凸面1を
もち、該凹凸面1に光沢層4を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装飾シート、詳し
くは袋物素材、テーブルクロス、食卓用マット、バスル
ームのカーテンなどに使用される装飾シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光沢を有する装飾シート
としては、シート基材の表面に金色や銀色の光沢層を印
刷したものがよく知られており、これら装飾シートは、
テーブルクロスやバスルームのカーテンシートなどに広
く使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単にシート基
材の表面に金色や銀色の光沢層を印刷しただけでは、該
基材の表面で光沢層が光り輝くのみで、立体感に富み深
みのある光沢感をだすことはできない。
【0004】この発明の主な目的は、立体感にあふれた
光沢感をもつ装飾シートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、基材2に透明樹脂層3を積
層したドレープ性を有する装飾シートであって、基材2
は凹凸面1をもち、該凹凸面1に光沢層4を設けた。
【0006】また、請求項2記載の発明は、光沢層4を
金属光沢又は真珠光沢をもつ成分により構成した。
【0007】また、請求項3記載の発明は、凹凸面1に
おける凹部5の深さ及び凸部6の高さをそれぞれ異なら
しめた。
【0008】また、請求項4記載の発明は、凹凸面1に
おける各々の凹凸形状を、受けた光を互いに異なる角度
で反射させ、反射させた光を同一の点又は線上に集光さ
せるような形状に形成した。
【0009】さらに、請求項5記載の発明は、透明樹脂
層3と光沢層4との間に、印刷層16を設けた。
【0010】
【発明の作用及び効果】請求項1記載の発明によれば、
光沢層4は基材2の凹凸面1に設けられているので、か
かる光沢層4を立体的に見ることができ、しかも、この
光沢層4で反射して透明樹脂層3からでていく光は、透
明樹脂層3と空気との境界で屈折するので、基材2の凹
凸面1が強調されるように見ることができ、より立体感
に溢れた深みのある光沢感をだすことができる。
【0011】請求項2記載の発明によれば、光沢層4が
金属光沢又は真珠光沢をもつ成分により構成されている
ので、光沢層4は強い光沢を放ち、より一層に光り輝い
た装飾シートを得ることができる。
【0012】請求項3記載の発明によれば、凹凸面1に
おける凹部5の深さ及び凸部6の高さをそれぞれ異なら
しめているので、凹凸面1はより立体感に富んだ形状と
なり、より一層、立体感に溢れた深みのある光沢感をだ
すことができる。
【0013】請求項4記載の発明によれば、凹凸面1に
おける各々の凹凸形状を、受けた光を互いに異なる角度
で反射させ、反射させた光を同一の点又は線上に集光さ
せるような形状に形成しているので、光沢層4は反射し
た光を集光させるレンズの作用をもち、凹凸面1をより
立体的に浮き上がったように見せることができる。
【0014】請求項5記載の発明によれば、透明樹脂層
3と光沢層4との間に設けた印刷層16によって凹凸面
1を強調したり、或いは強調しなかったりできるので、
任意に凹凸感を強調できて意匠性に富んだ装飾シートを
得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1に示す。
図1は装飾シートの拡大断面図で、凹凸面1をもつ基材
2に透明樹脂層3を積層しており、前記凹凸面1には、
光沢層4が設けられている。
【0016】前記基材2としては、テーブルクロスやバ
スルームのカーテンシートなどとして用いた場合に垂れ
る性質、すなわちドレープ性をもつシートであって、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
ナイロン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルなどの汎用の
合成樹脂シート、またはこれらと生布との複合シートが
用いられ、柔軟性の面からは塩化ビニルシートが好適に
用いられる。
【0017】この基材2は、透明性又は半透明性のシー
ト、または前記の複合シートであってもよい。
【0018】前記基材2に設けられる凹凸面1は、図1
に示すように、凹部5の深さ及び凸部6の高さをそれぞ
れ同じ深さ及び同じ高さで繰り返し設けるほか、図2に
示すように、凹部5の深さ及び凸部6の高さをそれぞれ
異ならしめて設けてもよい。この場合には、凹凸面1は
より立体感に富んだ形状となり、後で詳述する光沢層4
を設けた場合には、立体感に溢れた深みのある光沢感を
だすことができる。
【0019】また、図3に示すように、凹凸面1におけ
る各々の凹凸形状を、受けた光を互いに異なる角度で反
射させ、反射させた光を同一の点又は線上に集光させる
ような形状に形成してもよい。この凹凸形状において、
反射させた光を同一の点に集光させるものは、所謂フレ
ネルレンズと呼ばれる同心円状に配列された段付きレン
ズの形状をもつものであって、また、反射させた光を同
一の線上に集光させるものは、この同心円状に配列され
た段付きレンズを平行状に配列した形状をもつもので、
何れの凹凸形状においても、光沢層4は反射した光を集
光させるレンズの作用をもつので凹凸面1をより立体的
に浮き上がったように見せることができる。
【0020】さらに、凹凸面1の形態としては、凹部
5、凸部6または凹凸部5、6でスポット状、直線状、
曲線状の形態を構成して、幾何学模様、レース柄、刺繍
柄のような任意のデザインを配してもよい。
【0021】前記凹凸面1に設けられる光沢層4は、入
射した光線の反射率が高いものであれば何れでもよく、
金属光沢や真珠光沢のように強い光沢を放つものが好ま
しい。凹凸面1に金属光沢層を設ける場合には、市販の
金属転写紙などから金属箔を転写するか、若しくは、例
えばアルミニウムペイントなど金属粉末を含有する塗料
を塗布することにより行われる。また、凹凸面1に真珠
光沢層を設ける場合には、酸化チタン粉末などを含有す
るパールインキを塗布することにより行われる。
【0022】そして、前記基材2に積層される透明樹脂
層3は、透明な合成樹脂シートであれば、前記基材2と
同様のものを用いてよく、好適には塩化ビニルシートが
用いられる。また、この透明樹脂層3は、図1の如く、
基材2における凹凸面1側に積層するか、或いは基材2
が透明性又は半透明性のシートである場合には、図4の
如く基材2における反凹凸面1側に積層してもよい。
【0023】さらに、透明樹脂層3と光沢層4との間
に、印刷層16を設けてもよい。
【0024】この印刷層16は、グラビア印刷やオフセ
ット印刷など公知の印刷方法により設けることができ、
例えば、図5に示すごとく、透明部17と不透明部18
とを組み合わせた印刷層を設けることによって、凹凸面
1を強調したり、或いは強調しなかったりできるので、
任意に凹凸感を強調できて意匠性に富んだ装飾シートを
得ることができる。
【0025】本発明の装飾シートの製造方法としては、
例えば図6に示す装置のように、予め光沢層4を設けた
基材2をロール状に巻いておいて、このロール状巻物1
1から基材2を長尺状に引き出す。そして、基材2の何
れか一方の面に、リバースロール8を介して貯蔵槽7に
溜めたペースト状の透明性樹脂3を塗布する。
【0026】次に、加熱ロール9と押圧ロール10とを
回転自由に対設させて、この押圧ロール10に凹凸面を
形成しておく。そして、基材2が押圧ロール10に形成
された凹凸面と接するような状態で、ペースト状の透明
性樹脂3が塗布された基材2をこれらロール9、10間
に通過させる。
【0027】ペースト状の透明性樹脂3は、加熱ロール
9と押圧ロール10との間を通過するあいだにゲル化
し、基材2もまた加熱ロール9と押圧ロール10との間
を通過するあいだに凹凸面1が形成される。
【0028】前記押圧ロール10としては、シリコン樹
脂や電鋳メッキなどを用いて製作した複製型などが使用
できる。
【0029】さらに、図6に示すごとく、もう一対の加
熱ロール12と押圧ロール13とを用いて、例えば、ポ
リエステルフィルムなどからなる透明性の表面保護材1
4を基材2における透明性樹脂3側に貼り合わせてもよ
い。
【0030】このようにして得られた装飾シートは、ロ
ール状巻物15として再び巻き取られ、立体感にあふれ
た光沢感をもち、テーブルクロスやバスルームのカーテ
ンシートなどに好適に使用される。
【0031】尚、本発明の装飾シートを製造する他の方
法としては、押出成形機により透明性樹脂3を押し出し
て基材2に貼着させるなどしてもよい。また、発泡シー
トなどからなる裏打材14を、基材2における反透明性
樹脂3側に貼り合わせてもよい。
【0032】
【実施例】
実施例1 基材2として白色不透明の塩化ビニルシートを用い、こ
の基材2に金色転写紙から金色層を転写して光沢層4を
設けた。次いで、前述した図6に示す装置において、透
明性樹脂3として塩化ビニルペーストを用い、また押圧
ロール10に亀甲模様の凹凸面を、凹部深さ及び凸部高
さをそれぞれ異ならしめて形成したものを用いて、前記
基材2の光沢層4側に、リバースロール8を介して貯蔵
槽7に溜めた塩化ビニルペーストを塗布した。
【0033】そして、基材2の反光沢層4側が押圧ロー
ル10に形成された凹凸面と接するような状態で、塩化
ビニルペーストが塗布された基材2をロール9、10間
に通過させ、塩化ビニルペーストをゲル化させると共に
基材2に亀甲模様の凹凸面1を形成した。
【0034】このようにして得られた装飾シートは、亀
甲模様が光輝きながら立体的に見え、バックに加工した
ところ装飾性に優れたものが得られた。
【0035】実施例2 基材2として透明の塩化ビニルシートを用い、この基材
2にパールインクを塗布して光沢層4を設けた。次い
で、前述した図6に示す装置において、透明性樹脂3と
して塩化ビニルペーストを用い、また押圧ロール10に
樹木のデザインを配した凹凸面を形成したものを用い
て、前記基材2の光沢層4側に、リバースロール8を介
して貯蔵槽7に溜めた塩化ビニルペーストを塗布した。
【0036】そして、基材2の反光沢層4側が押圧ロー
ル10に形成された凹凸面と接するような状態で、塩化
ビニルペーストが塗布された基材2をロール9、10間
に通過させ、塩化ビニルペーストをゲル化させると共に
基材2に樹木のデザインを配した凹凸面1を形成した。
【0037】このようにして得られた装飾シートは、樹
木のデザインが光輝きながら立体的に見え、シャワーカ
ーテンに加工したところ装飾性に優れたものが得られ
た。
【0038】実施例3 基材2として透明の塩化ビニルシートを用い、この基材
2に銀色転写紙から銀色層を転写して光沢層4を設け、
次いで基材2における光沢層4を設けた他の面に白色不
透明部と青色透明部とからなる印刷層16を印刷した。
次いで、前述した図6に示す装置において、透明性樹脂
3として塩化ビニルペーストを用い、また押圧ロール1
0に、同心円状のフレネルレンズ形状の模様を複数配し
た凹凸面を形成したものを用いて、前記基材2の印刷層
16側に、リバースロール8を介して貯蔵槽7に溜めた
塩化ビニルペーストを塗布した。
【0039】そして、基材2の光沢層4側が押圧ロール
10に形成された凹凸面と接するような状態で、塩化ビ
ニルペーストが塗布された基材2をロール9、10間に
通過させ、塩化ビニルペーストをゲル化させると共に基
材2にフレネルレンズのデザインを配した凹凸面1を形
成した。
【0040】このようにして得られた装飾シートは、印
刷層16の青色透明部においては、レンズの作用により
凹凸面1が光輝きながら浮き上がったように見え、ま
た、印刷層16の白色不透明部においては、立体感のな
い状態が見られるので、凹凸面が強調されたり、或いは
強調されなかったりして、意匠性に富んだ装飾シートを
得ることができた。この装飾シートをテーブルクロスに
加工したところ装飾性に優れたものが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 装飾シートの部分拡大断面図
【図2】 装飾シートの部分拡大断面図
【図3】 装飾シートの部分拡大断面図
【図4】 装飾シートの部分拡大断面図
【図5】 装飾シートの部分拡大断面図
【図6】 装飾シートの製造装置を説明する概念図
【符号の説明】
1…凹凸面 2…基材 3…透明樹脂層 4…光沢層 5…凹部 6…凸部 16…印刷層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材(2)に透明樹脂層(3)を積層し
    たドレープ性を有する装飾シートであって、基材(2)
    は凹凸面(1)をもち、該凹凸面(1)に光沢層(4)
    を設けていることを特徴とする装飾シート。
  2. 【請求項2】 光沢層(4)が金属光沢又は真珠光沢を
    もつ成分により構成されている請求項1記載の装飾シー
    ト。
  3. 【請求項3】 凹凸面(1)における凹部(5)の深さ
    及び凸部(6)の高さをそれぞれ異ならしめている請求
    項1又は2に記載の装飾シート。
  4. 【請求項4】 凹凸面(1)における各々の凹凸形状
    を、受けた光を互いに異なる角度で反射させ、反射させ
    た光を同一の点又は線上に集光させるような形状に形成
    している請求項1〜3の何れかに記載の装飾シート。
  5. 【請求項5】 透明樹脂層(3)と光沢層(4)との間
    に、印刷層(16)を設けている請求項1〜4の何れか
    に記載の装飾シート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002080135A1 (fr) * 2001-03-28 2002-10-10 Sanyo Electric Co., Ltd. Plaque a zones d'ombre et de lumiere, modele tridimensionnel, et systeme de commande y relatif
JP2006289849A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Nakai Meihan Kk パール模様装飾体
JP2013022833A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Toppan Printing Co Ltd 印刷物
JP2013154670A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Toyoda Gosei Co Ltd 装飾部材

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JP2013154670A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Toyoda Gosei Co Ltd 装飾部材

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