JP4642132B2 - モニタヒンジ装置 - Google Patents
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Description
この発明は、モニタの開閉と位置決めを行うモニタヒンジ装置に関する。
近年の乗用車では、後部座席の乗員のために、テレビ、DVD、ゲームなどのためのモニタが設置されるものがある。3列シートや対面シートなどを備えている車両においては、モニタは車両の天井に備えられる。このようなモニタは、乗員の着座状態、つまり前向き、後ろ向き、リクライニング状態などに応じて画面の向きを変えられるようになっていることが望まれる。つまり、出し入れの開閉だけでなく、向き変えの回転(自転)ができるようになっていることが望まれる。また、このような要望は、車両だけではなく、モニタを備えた設備であれば生ずる。
モニタを開閉させ、かつ自転させるヒンジ装置として、特許文献1には携帯電話などで採用される「ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器」が開示されている。特許文献1に開示のヒンジ装置は、第1部材と第2部材との連結部(枢着部)に配するベース体に回動ヒンジ装置を組み込んで、例えば第1部材に対してこの回動ヒンジ装置によりベース体を回動自在に連結すると共に、このベース体の前記回動軸と直交する方向に自転回動ヒンジ装置を組み込んで、これに第2部材を連結する構造としている。更に、所定角度に回動した状態で保持するカム係合により回動位置保持機構を備えた構造としている。
しかし、特許文献1に開示のヒンジ装置は、自転回動の角度に関係なくモニタの開閉角度は所定の角度に保持する構造であるため、例えばモニタを見る角度(視認角度)をモニタ画面から120度とし、120度位置に保持機構を設けた場合、モニタを自転回動した後では、モニタ画面から60度の位置(180度−120度)でモニタが保持されてしまう。そのため、視聴者は、モニタを自転回動した後に、モニタの開閉動作を行うとモニタが完全に開かない60度の状態で保持機構が働くため不快感を与えてしまう。また、モニタを自転回動した後に、モニタ画面を正面から120度の開閉位置にした場合、本構成ではモニタは保持されない、という課題があった。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、モニタを開閉し、かつ開いた状態で自転させて向きを変えることができるだけでなく、向きを変えた状態で所定の位置に位置決めすることができるモニタヒンジ装置を提供することを目的とする。
この発明に係るモニタヒンジ装置は、モニタを第1回転中心軸に対し開閉自在とし、第1回転中心軸に対し開方向に回転されたモニタを、第1回転中心軸と直交する第2回転中心軸に対し回転可能とすると共に、モニタを取り付ける側に一対のブラケットを設け、これらのブラケットに、第1回転中心軸に対し回転可能にベースを支持すると共に、このベースに対し第2回転中心軸方向に移動可能にエレベータベースを設ける一方、モニタには、第2回転中心軸を中心とするガイドスクリュ溝が切られたモニタシャフトを設け、このモニタシャフトをベースに回転可能に取り付けると共にエレベータベースに貫通させ、更に、エレベータベースに、モニタシャフトのガイドスクリュ溝に係合し、回転によりエレベータベースを第2回転中心軸方向に移動させるスクリュ機構を設け、エレベータベースとブラケットとの間に、モニタを前記第1回転中心軸に対し所定量回転させた位置で位置決めし、かつ第2回転中心軸に対し回転されたモニタを第1回転中心軸に対し所定量回転させた位置で位置決めする位置決め手段を備えたものである。モニタを開いた状態で、第2回転中心軸に対し回転させる前と後とでのモニタの回動位置での位置決めは、カム機構などを介して位置決めできる位置を変更することにより行う。
この発明によれば、モニタを収納状態から第1回転中心軸を中心に回転させた状態で所定の角度に位置決めできるだけでなく、モニタ第2回転中心軸を中心に回転(自転)させた状態でも第1回転中心軸を中心として回転させて所定の角度で位置決めすることができ、使用者の種々の使用状態に対応することができる。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面にしたがって説明する。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
実施の形態1は、本発明に係るモニタヒンジ装置を車両の車室内天井面に設置されるモニタ装置に適用したものである。図1A−図1Gは、実施の形態1に係るモニタヒンジ装置を備えたモニタ装置の一連の開閉、自転動作を示す図であり、図2は、そのモニタ装置で採用されている、実施の形態1に係るモニタヒンジ装置の分解斜視図、図3はそのブラケットの拡大図、図4は、モニタの回転位置規制機構の分解斜視図、図5A−図5Eは、モニタヒンジ装置によるモニタの回転動作を示す斜視図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
実施の形態1は、本発明に係るモニタヒンジ装置を車両の車室内天井面に設置されるモニタ装置に適用したものである。図1A−図1Gは、実施の形態1に係るモニタヒンジ装置を備えたモニタ装置の一連の開閉、自転動作を示す図であり、図2は、そのモニタ装置で採用されている、実施の形態1に係るモニタヒンジ装置の分解斜視図、図3はそのブラケットの拡大図、図4は、モニタの回転位置規制機構の分解斜視図、図5A−図5Eは、モニタヒンジ装置によるモニタの回転動作を示す斜視図である。
図1A−図1Gに示すように、モニタ装置1は、車両の天井面(モニタを取り付ける側)に設けられたモニタ収納部であるモニタ収納ケース2と、このモニタ収納ケース2に対し回転(開閉)して出し入れ可能となっているモニタ3とからなっている。モニタ3の一方の面には画面3aが設けられている。モニタ3は、その一端部(基端部)に設定された第1回転中心軸(以下、「第1軸」と略す)Xを中心に回転することにより、例えば図1Cに示すようにモニタ収納ケース2に対し開かれる。モニタ3は、図1Dに示すようにモニタ収納ケース2に対し90度開いた状態で、第1軸Xに対し直交しかつモニタ3の画面3aに平行な第2回転中心軸(以下、「第2軸」と略す)Yを中心として180度回転されることにより図1Eに示すように反転される。更に、モニタ3は、反転された状態でも、図1Gに示すように、モニタ収納ケース2に収納することができる。なお、以降の説明においては、第1軸Xに対する角度にかかわらず、モニタ3が、第2軸Yに対し回転する前の状態(図1A−図1D)にあるときを正規の状態と呼び、第2軸Yに対し180度回転させて反転させた状態を、第1軸Xに対する角度にかかわらず(図1E−図1G)、反転状態又は反転した状態と呼ぶ。
モニタ3の他端部(先端部)とモニタ収納ケース2との間には、モニタ3をモニタ収納ケース2に対しロック又はアンロックするロック機構4が設けられている。モニタ3の先端側端面の中央部には、ロック機構4の一方側のロック部材としてロック穴5があけられている。ロック穴5は、図1Bに示すように、第1軸Xに直交し、かつモニタ3の幅方向及び厚み方向の中心を通る第2軸Y上に設けられている。モニタ収納ケース2側には、他方側のロック部材として、ロック穴5に係合・離脱可能な爪部6aを有するロック爪部材6が軸7により回動可能に設けられている。ロック爪部材6の軸7に対し爪部6aと反対側には操作部6bがあり、この操作部6bに、爪部6aをロック穴5に押し込むばね力がばね8により付与されている。操作部6bのばね8と反対の側には、ボタン9が設けてあり、このボタン9は、モニタ収納ケース2の表面に露出している。ボタン9を押すことにより、ロック爪部材6が回動して爪部6aがロック穴5から離脱し、モニタ3は、第1軸Xを中心として下方に開かれる。また、モニタ3をモニタ収納ケース2に押し込めば、モニタ3がばね8のばね力に抗して爪部6aを押し込みながらモニタ収納ケース2の中に入り込み、ロック穴5が爪部6aの位置に来ると爪部6aがロック穴5に入り込み、モニタ3はロックされる。爪部6aの先端には、モニタ3に押されて容易に回動し得るように斜面がつけてある。
なお、モニタ収納ケース2内のモニタ3の面(画面3aが設けられている表面の画面3a以外の部分及び裏面3b)が当たる部分にはゴムクッション10が設けられている。モニタ3を収納したときには、モニタ3の面とゴムクッション10とは接触し、又は一定の距離を保つようになっている。ゴムクッション10は、モニタ3の収納時にモニタ3をモニタ収納ケース2内に押し込んだときの緩衝となると共に、収納状態にあるモニタ3の振動等による異音の発生、モニタ3の傷付きを防止する。
図1A−図1Gに基づき、このモニタ装置1の動きの一例を説明すると、図1A及び図1Bはモニタ3がモニタ収納ケース2に収納された状態であり、この状態で、ボタン9を押すことによりロック爪部材6の爪部6aがロック穴5から外れ、モニタ3は第1軸Xを中心として回転して開かれる。図1Cは、開かれたモニタ3を、更に、その画面3aがF方向からの視認(視聴)に適した位置(閉状態から120度回転した位置)まで回動して位置決めした状態を示す。視認に適した位置は、乗員の着座状態等に応じていくつかの位置が選択できるようになっている。図1Dは、モニタ3が閉位置に対し90度回転した状態を示す。モニタ3は、この状態を基準位置(自転基準位置)として第2軸Yを中心として回転(自転)される。図1Eには、図1Dの状態に対しモニタ3が180度自転した状態を示す。モニタ3は、反転した状態で、第1軸Xを中心に回転して所定の視認位置に位置決めできる。図1Fには、図1Eに示す反転した状態から所定角度(閉状態に対し60度)回転され、E方向からの視認に適した位置に位置決めされた状態を示す。つまり、例えば、車室内において前方を向いている乗員にとっての視認位置(図1C)から、後方を向いている乗員にとっての視認位置に画面3aの位置が変更された状態である。更に、図1Gは、反転した状態のモニタ3をその状態でモニタ収納ケース2に収納した状態を示す。画面3aは天井面に収まった状態であり、例えば、乗員がシートをリクライニング状態にした場合に視認しやすい状態である。
次に、図2の分解斜視図に基づき、上記のようなモニタ3の第1軸X及び第2軸Y回りの回転動作を実現するモニタヒンジ装置11を説明する。組み立てた状態については、モニタヒンジ装置11の動作を示す図5A−図5Eを参照する。
モニタ3は平たい直方体状をなし、前述したようにその一面には画面3aが設けられている。モニタ3の上面3cの中央部には、第2軸Yを中心軸とする円筒状のモニタシャフト12が設けられている。モニタシャフト12の根元近くにおいてその外周面にはリング状のモニタシャフト溝13が形成され、モニタシャフト12の上部においてその外周面にはらせん状のガイドスクリュ溝14が形成されている。
モニタ3は平たい直方体状をなし、前述したようにその一面には画面3aが設けられている。モニタ3の上面3cの中央部には、第2軸Yを中心軸とする円筒状のモニタシャフト12が設けられている。モニタシャフト12の根元近くにおいてその外周面にはリング状のモニタシャフト溝13が形成され、モニタシャフト12の上部においてその外周面にはらせん状のガイドスクリュ溝14が形成されている。
モニタシャフト溝13より下側においてモニタシャフト12の根元部分には、リング状の自転位置保持プレート15が一体的に嵌め込まれる。モニタシャフト12の根元部分の外周面には2つの平坦面12a(図2では一方のみ現れている)が形成されている。図4に示すように、自転位置保持プレート15の内周16には直線部16aが形成され、直線部16aを平坦面12aに嵌め合わせることにより、自転位置保持プレート15はモニタシャフト12と一体とされる。
自転位置保持プレート15の表面には、後述するベース側との係合によりモニタ3の自転位置を保持するための自転位置保持凸部17が直径方向に2つ設けられている。自転位置保持プレート15の外周面には、後述するベース側のストッパが当たってモニタ3の回転を規制するための当接部18a、18bが直径方向に設けられている。これらの当接部18a、18bは、自転位置保持凸部17から円周方向に対しわずかにずれた位置に設けられている。
モニタシャフト12に固定された自転位置保持プレート15の上に、細長い板状のベース19が重ねられる。ベース19の中央部には穴20があけられており、ここにモニタシャフト12が通される。図2に示す状態でベース19の上面となる面には、穴20に臨ませてシャフト保持プレート21、22が取り付けられる。シャフト保持プレート21、22は、半円弧状の保持部21a、22aを有しており、これらの保持部21a、22aが、モニタシャフト12のモニタシャフト溝13にその両側から挟むように嵌合される。このように保持されることにより、モニタシャフト12は、ベース19に対し回転可能で、軸方向には移動不能とされている。
ベース19には、前記自転位置保持プレート15の表面に設けられた自転位置保持凸部17が係合し得る自転保持溝23があけられている。モニタ3が第2軸Y回りに回転して自転位置保持凸部17がベース19の自転保持溝23に係合することにより、モニタ3は、ベース19に対し所定の位置に位置決めされることになる。
一方のシャフト保持プレート21には、図4に示すように下方に突出させた回転ストッパ24が設けられており、この回転ストッパ24は、ベース19の自転保持溝23を貫通してモニタシャフト12側の自転位置保持プレート15の外周面に延びている。従って、モニタ3をベース19に対し回転させれば、前述のように、自転位置保持凸部17が、ベース19の自転保持溝23に係合することによりディテント感をもって位置決めされるが、それ以上回転させようとしても、回転ストッパ24が、当接部18a又は18bに当たって回転しないようになっている。
車両の天井面側(モニタ収納ケース2)には所定の間隔をあけて一対のブラケット25、26が設けられている。これらのブラケット25、26には、第1軸Xを中心とするベース支持穴27があけられている。一方、ベース19の両端は上方に折り曲げられた軸取り付け部19aとなっており、これらの軸取り付け部19aに、一直線上にモニタ開閉軸28がそれぞれ設けられている。モニタ開閉軸28の先端部は、平坦面を形成した(Dカットした)板ばね取り付け部29となっている。モニタ開閉軸28は、ブラケット25、26のベース支持穴27に通される。モニタ開閉軸28の、ブラケット25、26から突出する板ばね取り付け部29には、板ばね取り付け部29と同形状の断面形状の穴30を有する摺動板ばね31が穴30でもって通されて取り付けられている。摺動板ばね31のブラケット25、26側の面には係合凸部32が設けてあり、この係合凸部32が、摺動板ばね31のばね弾性力によりブラケット25、26に弾力的に押し付けられる。よって、モニタ3は、モニタ開閉軸28によりブラケット25、26に対し第1軸Xを中心として回動可能であり、しかも摺動板ばね31が係合凸部32でもってブラケット25、26に弾力的に押し付けられているから、適度な摺動抵抗をもって回動される。この実施の形態1では、摺動板ばね31が摺動抵抗を発生させる摺動機構となっている。なお、図示は、していないが、摺動板ばね31は、板ばね取り付け部29にナットを締め付けたり、板ばね取り付け部29をかしめたりすることにより、ブラケット25、26側に押し付けられる。
ベース19上には、二つのガイドピン33が立てられており、これらのガイドピン33にガイド穴34を通すことによりエレベータベース35がガイドピン33に沿って移動可能に設けられている。エレベータベース35は細長い板状となっており、その中央部には第2軸Yと同心のボス36が設けられ、このボス36に、モニタシャフト12が通される。エレベータベース35の上面には、リング状の調整プレート37が取り付けられる。調整プレート37の中央部には、モニタシャフト12を通す穴38が設けられており、その縁部には直径方向に対向するスクリュ係合ピン39が設けられている。これらのスクリュ係合ピン39が、モニタシャフト12のガイドスクリュ溝14に係合される。従って、モニタ3が第2軸Y回りに回転されることによって、ガイドスクリュ溝14との係合を介してスクリュ係合ピン39が移動されることにより調整プレート37と共にエレベータベース35が第2軸Y方向に移動(昇降)される。
調整プレート37のエレベータベース35への取り付けは、調整プレート37に設けられた長穴40を通してビス40aをエレベータベース35に締め付けることにより行う。従って、調整プレート37は、長穴40の長さ分回転方向に位置調整可能となっている。
エレベータベース35の両端は上方に折り曲げられてロック板ばね部41となっている。ロック板ばね部41は、鋼板などの金属で成形されているエレベータベース35の一部であるので、金属のもつ弾性を有している。これらのロック板ばね部41には、外向きに突出する係合凸部42が設けられている。
一方、ブラケット25、26には、図3に示すように、ベース支持穴27の中心(第1軸X)を中心とする、半径の異なる円周(半径R1と半径R2)上に係合穴43a、43b及び44a、44bが設けられている。半径R1は、モニタ3が正規の状態にあるときのエレベータベース35の係合凸部42に対応する位置であり、半径R2は、モニタ3が反転した状態にあるときの第2軸Y回りに自転された後のエレベータベース35の係合凸部42に対応する位置である。つまり、(R2−R1)はエレベータベース35の移動量に相当する。これらの係合穴43a、43b、44a、44bは、モニタ3を正規の状態において、又は反転させた状態において、所定の視認位置に位置決めするためのものであり、その鉛直方向に対する角度は適宜決められる。この実施の形態1では、係合穴43a、44aは、鉛直方向に対し30度の位置に、係合穴43b、44bは60度の位置に設けられている。係合穴43a、43b、44a、44bは、凹状でもよいし、貫通穴であってもよい。この実施の形態1では、係合凸部42、係合穴43a、43b、44a、44bが位置決め手段を構成する。ブラケット25、26の係合穴43a、43b方向の縁には、ストッパ45が設けられている。このストッパ45は、モニタ開閉軸28の端部の摺動板ばね31が当たることにより、モニタ3が所定量以上回転することを防止する。
次に、この実施の形態1に係るモニタヒンジ装置によるモニタ3の位置決め動作について図5A−図5Eを参照して説明する。
図5Aは、モニタ3がモニタ収納ケース2に収納されているときのモニタヒンジ状態である (図1A、B参照)。この状態から、ボタン9を押すことにより爪部6aがモニタ3側のロック穴5から外れて、モニタ3は、第1軸Xであるモニタ開閉軸28を中心として下方に回動できるようになる。図5Bには、モニタ3を引き出して回転させ、乗員にとって視認しやすい位置に設定した状態を示す。図5Bに示す状態は、図1Cと同様、閉じた状態から120度回転させた状態である。つまり、この状態では、エレベータベース35のロック板ばね部41の係合凸部42が、ブラケット25、26の係合穴43bに係合して位置決めされている。モニタ開閉軸28の端部の摺動板ばね31の凸部32が弾力的にブラケット25、26に押し付けられているので、モニタ3を回動させるときには、適度な摺動抵抗が生ずる。トルクでみれば、モニタ3を回転させるのに適度なトルクが必要となる。ブラケット25、26側に弾力的に押し付けられている係合凸部42が係合穴43a、43bに嵌まり込むことによりディテント感が生ずる。つまり、位置決め位置に位置決めされたことが感じられる。
図5Aは、モニタ3がモニタ収納ケース2に収納されているときのモニタヒンジ状態である (図1A、B参照)。この状態から、ボタン9を押すことにより爪部6aがモニタ3側のロック穴5から外れて、モニタ3は、第1軸Xであるモニタ開閉軸28を中心として下方に回動できるようになる。図5Bには、モニタ3を引き出して回転させ、乗員にとって視認しやすい位置に設定した状態を示す。図5Bに示す状態は、図1Cと同様、閉じた状態から120度回転させた状態である。つまり、この状態では、エレベータベース35のロック板ばね部41の係合凸部42が、ブラケット25、26の係合穴43bに係合して位置決めされている。モニタ開閉軸28の端部の摺動板ばね31の凸部32が弾力的にブラケット25、26に押し付けられているので、モニタ3を回動させるときには、適度な摺動抵抗が生ずる。トルクでみれば、モニタ3を回転させるのに適度なトルクが必要となる。ブラケット25、26側に弾力的に押し付けられている係合凸部42が係合穴43a、43bに嵌まり込むことによりディテント感が生ずる。つまり、位置決め位置に位置決めされたことが感じられる。
モニタ3を反転させるには、先ず図5Cに示すようにモニタ3を自転基準位置に移動する。この状態で、モニタ3を自転(第2軸Y回りに回転)させれば、回転するモニタシャフト12のガイドスクリュ溝14と係合するスクリュ係合ピン39が押し上げられてエレベータベース35が上昇する。図5Dには、モニタ3を180度反転(自転)させた状態を示す。モニタ3を180度自転させると、モニタ3側の自転位置保持プレート15の自転位置保持凸部17が、ベース19側の自転保持溝23に嵌合する。モニタ3を回転操作する乗員は、自転位置保持凸部17と自転保持溝23との嵌合を感ずることができるので、モニタ3を確実に180度反転した位置に操作できる。図5C及び図5Dからわかるように、モニタ3が反転してエレベータベース35が上昇することにより、係合凸部42は、係合穴43a、43bの円周上(半径R1)から係合穴44a、44bの円周上(半径R2)に移動する。
この状態からモニタ3を第1軸X回りに回動させることにより、画面3aを乗員にとって視認しやすい位置にすることができる。モニタ3を回転させることにより、エレベータベース35の係合凸部42が半径R2の円周上を移動し、係合凸部42が係合穴44a又は44bに嵌合することにより位置決めがなされる。図5Eは、係合凸部42が係合穴44bに嵌合した状態、つまり鉛直方向に対し30度回転した位置で固定された位置決めされた状態である。
前述したように、モニタ3は、図5D、図5Eに示す反転させた状態から更に第1軸X回りに回転させることにより、図1Gに示したように、画面3aを下向きにした状態でモニタ収納ケース2内に収納することができる。前述したように例えばリクライニング状態で視認しやすい状態となる。
なお、この実施の形態1では、正規の状態での位置決め位置と反転状態での位置決め位置とを同じ角度としているが(閉位置に対し120度、150度)、位置決め角度は、正規の状態側と反転状態側とで同じにする必要はなく、別々に設定できる。
この実施の形態1に係るモニタヒンジ装置11によれば、モニタ3を、正規の状態だけでなく反転状態においても、所定の角度に位置決めすることができ、しかも反転した状態でもモニタ収納ケース2に収納することができ、使用者にとっては極めて使い勝手のよいものとなる。係合凸部42が、係合穴43a、43b、44a、44bに係合して位置決めされるので、振動等があっても位置決め状態が維持される。また、モニタ3の回転時に、ブラケット25、26に摺動接触する摺動板ばね31を用いているので、モニタ3の回転操作時に適度な抵抗が得られる。更に、カム機構を構成するガイドスクリュ溝14とスクリュ係合ピン39との係合状態を調整プレート37の位置を変えることにより調整できるようにしてあるので、係合穴43a、43b又は44a、44bとロック板ばね部41の係合凸部42との係合が確実となるように調整でき、製造ばらつき等による影響を吸収することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係るモニタヒンジ装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。図6は、実施の形態2に係るモニタヒンジ装置の分解斜視図、図7はそのブラケットの拡大図、図8は、モニタヒンジ装置によるモニタの回転動作を示す側面図である。なお、説明にあたって、図1−図5に示した実施の形態1における構成部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明は省略する。
実施の形態2に係るモニタヒンジ装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。図6は、実施の形態2に係るモニタヒンジ装置の分解斜視図、図7はそのブラケットの拡大図、図8は、モニタヒンジ装置によるモニタの回転動作を示す側面図である。なお、説明にあたって、図1−図5に示した実施の形態1における構成部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明は省略する。
このモニタヒンジ装置51におけるベース19の両端の軸取り付け部19aに取り付けられているモニタ開閉軸28の先端側に軸部52が設けられている。これらの軸部52は、ブラケット25、26のベース支持穴27に通され、ブラケット25、26から突出する部分は止め具53をかしめることなどにより留められている。つまり、実施の形態1とは異なり、モニタ開閉軸28上には摺動板ばね31は取り付けられない。
エレベータベース35の両端部は折り曲げられて軸取り付け部54とされ、そこに板ばね用軸55が取り付けられている。板ばね用軸55の先端部は、平坦面56aが形成され、その断面形状が略I形の板ばね取り付け部56となっている。そして、板ばね取り付け部56に、ブラケット25、26の外側から摺動板ばね57が取り付けられる。摺動板ばね57には、略I形の穴を有するボス部58が設けられており、このボス部58の略I形の穴に、板ばね取り付け部56が嵌合され、摺動板ばね57は、板ばね用軸55と回転方向に一体とされている。摺動板ばね57には、ブラケット25、26に設けられた係合穴43a、43b及び44a、44bに係合し得る係合凸部59が設けられている。
ブラケット25、26には、摺動板ばね57のボス部58が摺動可能に嵌合し、摺動板ばね57の移動の案内をする板ばね摺動ガイド溝60が設けられている。板ばね摺動ガイド溝60は、モニタ開閉軸28の中心(第1軸X)から、モニタ3が正規の状態にあるときの板ばね用軸55の中心までの距離を半径(R3)とする円弧状の内側ガイド部60aと、モニタ開閉軸28の中心(第1軸X)から、モニタ3が反転状態にあるときの板ばね用軸55の中心までの距離を半径(R4)とする円弧状の外側ガイド部60bとを有している。つまり、R4とR3との差は、係合穴43a、43b及び係合穴44a、44bが設けられている円の半径差と同様、エレベータベース35の移動差となっている。板ばね摺動ガイド溝60は、更に、これらの内側ガイド部60aと外側ガイド部60bとを鉛直方向においてつなぐ直線ガイド部60cとからなっている。
モニタ3が正規の状態で第1軸Xを中心に回転されると、摺動板ばね57のボス部58は、板ばね摺動ガイド溝60の内側ガイド部60aを移動する。つまり、内側ガイド部60aは、図1Aに示す収納状態から、摺動板ばね57の係合凸部59が係合穴43bに係合し得る位置(最大限開く位置)までをカバーできる長さとなっている。直線ガイド部60cは、モニタ3が自転基準位置(図1D、図1E)から自転されるときにエレベータベース35が昇降するときの摺動板ばね57のボス部58の案内となる。モニタ3が反転状態となると、摺動板ばね57のボス部58は、外側ガイド部60bに移動し、ボス部58が、外側ガイド部60b内を移動する範囲でモニタ3を回動することができる。つまり、この実施の形態2では、摺動板ばね57の係合凸部59が、ブラケット25、26の係合穴44a、44bに係合し得る範囲をカバーできる長さに設定されている。勿論、必要に応じて、内側ガイド部60a、外側ガイド部60bの長さは適宜設定される。モニタ3を反転させた状態でモニタ収納ケース2に収納するようにするには(図1G)、外側ガイド部60bも内側ガイド部60aの下端と同じ位置まで延ばして形成される。
直線ガイド部60cと内側円弧部60a、外側円弧部60bとをつなぐ部分はカットされて、ガイド面60dとされている。このガイド面60dがあることにより、モニタ3の開閉角度が多少自転基準位置からずれたとしても、つまりモニタ3が図1D、1Eに示す、鉛直状態から少しずれていたとしても、摺動板ばね57のボス部58がこれらのガイド面60dに誘われるので、モニタ3を確実に自転させることができる。
次に、このモニタヒンジ装置51によるモニタ3の正規の状態、反転状態における所定位置での位置決め動作について説明する。
モニタ収納ケース2から取り出されたモニタ3を所定の位置に位置決めするには、モニタ3を押してモニタ3を第1軸Xであるモニタ開閉軸28を中心として回転させる。モニタ3、ベース19、エレベータベース35は、第1軸Xを中心とする回転方向には一体となっているので、エレベータベース35に取り付けられている摺動板ばね57も回動し、その係合凸部59が係合穴43a又は43bに嵌まり込むことにより、その位置に位置決めされる。摺動板ばね57の移動は、そのボス部58が板ばね摺動ガイド溝60の内側ガイド部60aに沿ってガイドされることによりなされる。図8(a)には、係合凸部59が係合穴43bに係合した状態、つまり鉛直方向に対し30度回転された状態を示す。この移動に際し、摺動板ばね57の係合凸部59は、弾性力をもってブラケット25、26の表面に押し付けられているので、適度な摺動抵抗をもって、適度なトルクを必要として移動される。
モニタ収納ケース2から取り出されたモニタ3を所定の位置に位置決めするには、モニタ3を押してモニタ3を第1軸Xであるモニタ開閉軸28を中心として回転させる。モニタ3、ベース19、エレベータベース35は、第1軸Xを中心とする回転方向には一体となっているので、エレベータベース35に取り付けられている摺動板ばね57も回動し、その係合凸部59が係合穴43a又は43bに嵌まり込むことにより、その位置に位置決めされる。摺動板ばね57の移動は、そのボス部58が板ばね摺動ガイド溝60の内側ガイド部60aに沿ってガイドされることによりなされる。図8(a)には、係合凸部59が係合穴43bに係合した状態、つまり鉛直方向に対し30度回転された状態を示す。この移動に際し、摺動板ばね57の係合凸部59は、弾性力をもってブラケット25、26の表面に押し付けられているので、適度な摺動抵抗をもって、適度なトルクを必要として移動される。
モニタ3を反転させるには、図8(b)に示すようにモニタ3を反転基準位置に移動し、この状態でモニタ3を第2軸Y回りに回転させる。モニタ3と共にモニタシャフト12が回転することにより、ガイドスクリュ溝14とスクリュ係合ピン39との係合を介してエレベータベース35が上昇する。図8(c)には、エレベータベース35と共に摺動板ばね57が上昇した様子を示す。このエレベータベース35の移動は、摺動板ばね57のボス部58が板ばね摺動ガイド溝60の直線ガイド部60cに沿ってガイドされることによりなされる。なお、モニタ3が正確に反転基準位置になっていなくても、内側ガイド部60aと直線ガイド部60cとの間に、ガイド面60dが設けてあるので、ボス部58がガイド面60dに案内されて摺動板ばね57は確実に上方に直線移動される。
エレベータベース35が上昇すると、ボス部58は外側ガイド部60bに移動し、摺動板ばね57の係合凸部59は、ブラケット25、26の係合穴44a、44bの円周上に来る。この状態でモニタ3を押すことにより、モニタ3を、第1軸Xであるモニタ開閉軸28を中心として回転することができる。このとき、摺動板ばね57のボス部58は、摺動ガイド溝60の外側ガイド部60bに案内されて移動する。図8(d)は、係合凸部59が、係合穴44bに係合して位置決めされた状態を示す。つまり、反転したモニタ3が、鉛直方向に対し30度回転された状態である。
この実施の形態2に係るモニタヒンジ装置51によれば、モニタ3の第1軸X回りの移動が、摺動板ばね57のボス部58と、板ばね摺動ガイド溝60との係合を介してなされるので、モニタ3は正確に移動される。また、板ばね摺動ガイド溝60には、内側ガイド部60a、外側ガイド部60bと直線ガイド部60cとの接続部にガイド面60dを形成してあるので、モニタ3が反転基準位置に正確に回転されていなくても、ボス部58はガイド面60dに案内されて確実に移動される。つまり、モニタ3の姿勢は修正されるのである。この実施の形態2では、摺動板ばね57と係合穴43a、43b及び係合穴44a、44bが位置決め手段を構成している。
実施の形態3.
実施の形態3に係るモニタヒンジ装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態3は、モニタを回転可能に支持するブラケットには係合穴を設けず、係合穴を有する別のブラケットを設けて、構造の簡素化、コンパクト化を図ったものである。図9は、実施の形態3に係るモニタヒンジ装置の分解斜視図であり、図10A−図10Eは、実施の形態3に係るモニタヒンジ装置によるモニタの回転動作を示す斜視図である。なお、説明にあたって、図1−図5に示した実施の形態1における構成部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明は省略する。
実施の形態3に係るモニタヒンジ装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態3は、モニタを回転可能に支持するブラケットには係合穴を設けず、係合穴を有する別のブラケットを設けて、構造の簡素化、コンパクト化を図ったものである。図9は、実施の形態3に係るモニタヒンジ装置の分解斜視図であり、図10A−図10Eは、実施の形態3に係るモニタヒンジ装置によるモニタの回転動作を示す斜視図である。なお、説明にあたって、図1−図5に示した実施の形態1における構成部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明は省略する。
この実施の形態3に係るモニタヒンジ装置101においては、ベース19の両端のモニタ開閉軸28を支持するブラケット102、103には、係合穴43a、43b、44a、44bは設けられていない。モニタ開閉軸28の端部である板ばね取り付け部29には、摺動板ばね31が取り付けられ、その係合凸部32は、ブラケット102、103の表面に弾力的に押し付けられている。
ベース19には、実施の形態1と同様にエレベータベース104が昇降可能に取り付けられているが、このエレベータベース104は、実施の形態1で示したエレベータベース35よりモニタ3の幅方向の長さが短くなっている。エレベータベース104その他の構造は、実施の形態1で示したものと同じである。例えば、長さの短いエレベータベース104の両端部には、ロック板ばね部41が形成され、そこに係合凸部42が設けられている。
モニタ収納ケース2側には、係合ブラケット105が固定されている。係合ブラケット105は一対の係合プレート106、107を有している。係合プレート106、107は、ロック板ばね部41に沿って延びており、係合凸部42が弾力的に当たる。係合プレート106、107には、実施の形態1でブラケット25、26に設けたのと同様の配置で、係合穴108a、108b(半径R1の円周上)及び係合穴109a、109b(半径R2の円周上)が設けられている。係合ブラケット105は、その長さが短く、図10A−図10Eに示すように、ブラケット102、103の間に収まる。この実施の形態3では、係合凸部42、係合穴108a、108b及び係合穴109a、109bが位置決め手段を構成している。
この実施の形態3に係るモニタヒンジ装置101の動作を、図10A−図10Eに基づいて説明する。図10Aは、モニタ3がモニタ収納ケース2に収納されているときのモニタヒンジ装置101の状態である (図1A、B参照)。図10Bには、モニタ3を引き出して回転させ、乗員にとって視認しやすい位置に位置決めした状態を示す。図10Bに示す状態は、図1Cと同様、閉じた状態から120度回転させた状態である。この状態では、エレベータベース104のロック板ばね部41の係合凸部42が、係合プレート106、107の係合穴108bに係合して位置決めされている。モニタ開閉軸28の端部の摺動板ばね31が弾力的にブラケット102、103に押し付けられているので、モニタ3を回動させるときには、適度な摺動抵抗が生ずる。
モニタ3を反転させるには、先ず図10Cに示すようにモニタ3を自転基準位置に移動する。この状態で、モニタ3を自転(第2軸Y回りに回転)させれば、回転するモニタシャフト12のガイドスクリュ溝14と係合するスクリュ係合ピン39が押し上げられてエレベータベース104が上昇する。図10Dには、モニタ3を180度自転させた状態を示す。モニタを180度自転させると、モニタ3側の自転位置保持プレート15の自転位置保持凸部17が、ベース19側の自転保持溝23に嵌合する(図4参照)。モニタ3を回転させる乗員は、自転位置保持凸部17と自転保持溝23との嵌合を感ずることができるので、モニタ3を確実に180度反転した位置に操作できる。図10C及び図10Dからわかるように、モニタ3が反転してエレベータベース104が上昇することにより、係合凸部42は、係合穴108a、108bの円周上(半径R1)から係合穴109a、109bの円周上(半径R2)に移動する。
この状態からモニタ3を第1軸X回りに回動させることにより、画面3aを乗員にとって視認しやすい位置にすることができる。モニタ3を回転させることにより、エレベータベース104の係合凸部42が半径R2の円周上を移動し、係合凸部42が係合穴109a又は109bに嵌合することにより位置決めがなされる。図10Eは、係合凸部42が係合穴107bに嵌合した状態、つまり鉛直方向に対し60度回転した位置で位置決めされた状態である。
前述したように、モニタ3は、図10D、図10Eに示す反転させた状態から更に第1軸X回りに回転させることにより、図1Gに示したように、画面3aを下向きにした状態でモニタ収納ケース2内に収納することができる。
この実施の形態3に係るモニタヒンジ装置101によれば、実施の形態1と同様の効果を奏するだけでなく、位置決めのための係合穴を設ける部材を、モニタ開閉軸を支持するブラケット102、103とは別の係合ブラケット105を設けて、そこに係合穴108a、108b、109a、109bを設けるようにしたので、エレベータベース104などの構成部品の小型化を図ることができる。また、ブラケット102、103で支持する回転部品がモータ開閉軸28だけになるので、それを覆うための意匠を容易に作製することができ、美観を損なうことがない。
なお、この実施の形態3においても、係合ブラケット105の係合プレート106、107に、実施の形態2の板ばね摺動ガイド溝60と同様のガイド溝を設けると共に、エレベータベース104の両端に板ばね用軸を設けて摺動板ばねを設けるようにすることもでき、その場合には、実施の形態2と同様、操作の確実性が向上する等の効果が得られる。
実施の形態4.
実施の形態4に係るモニタヒンジ装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態4に係るモニタヒンジ装置は、エレベータベースを使わず、モニタシャフトの回転を、カムを介して横方向移動に変換し、かつカムの位相を変えることにより、モニタが正規の状態にあるときと反転状態にあるときとで、係合穴に係合する係合凸部が交代されるようにしたものである。図11は、実施の形態4に係るモニタヒンジ装置の分解斜視図であり、図12−図15はモニタヒンジ装置の動作の説明図である。なお、説明にあたって、図1−図5に示した実施の形態1における構成部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明は省略する。
実施の形態4に係るモニタヒンジ装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態4に係るモニタヒンジ装置は、エレベータベースを使わず、モニタシャフトの回転を、カムを介して横方向移動に変換し、かつカムの位相を変えることにより、モニタが正規の状態にあるときと反転状態にあるときとで、係合穴に係合する係合凸部が交代されるようにしたものである。図11は、実施の形態4に係るモニタヒンジ装置の分解斜視図であり、図12−図15はモニタヒンジ装置の動作の説明図である。なお、説明にあたって、図1−図5に示した実施の形態1における構成部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明は省略する。
このモニタヒンジ装置201のモニタ3の上面3cに、第2軸Yを中心としてモニタシャフト202が設けられている。モニタシャフト202は、板状で細長いベース203の中央部に、軸方向には移動不能で回転のみ可能に取り付けられている。ベース203の両端部にはモニタ開閉軸204が取り付けられている。一方、車両の天井側(モニタ収納ケース2)には、間隔をあけてブラケット205、206が設けられており、これらのブラケット205、206には、第1軸Xを中心とするベース支持穴207が設けられている。ベース203の両端のモニタ開閉軸204は、ブラケット205、206のベース支持穴207に通されて回転可能に支持される。これらのブラケット205、206には、モニタ3を所定の位置に位置決め固定するための係合穴43a、43b及び係合穴44a、44bが設けられている。
ベース203の中央部にはボス部208が設けられ、このボス部208にモニタシャフト202は通される。モニタシャフト202の上端部は平坦面209aを有するカム取り付け部209となっており、ここに、カム取り付け部209の横断面形状と同様の形状の穴210を有するカムプレート211が穴210を嵌合させることにより取り付けられている。つまり、カムプレート211は、モニタシャフト202と一体に回転可能となっている。
カムプレート211の表裏両面にはそれぞれ一対のカム溝212a、212bと213a、213bが形成されている。カムプレート211の裏面に形成されている一対のカム溝(以下、第1カム溝という)212a、212bは、その下面から見た様子を表す図13(c)、図15(c)に示すように渦巻状となっており、つまり外周近くから徐々に内側に向かう溝となっており、各第1溝212a、212bは略180度の範囲にわたっている。各第1カム溝212a、212bの始端及び終端は第1軸Xと平行な線上に位置している。カムプレート211の表面に形成されている一対のカム溝(以下、第2カム溝という)213a、213bは、第1カム溝212a、212bとは逆向きに渦巻状となっており、つまり、逆向きに外周近くから徐々に内側に向かう溝となっており、各第2溝213a、213bも略180度の範囲にわたっている。各第2カム溝213a、213bの始端及び終端も第1溝212a、212bと同様に第1軸Xと平行な線上に位置している。
ベース203上には、端部がカムプレート211の裏面縁部に臨む一対の第1アーム214が、第1軸Xと平行に配されると共に、端部がカムプレート211の表面縁部に臨む一対の第2アーム215が、第1軸Xと平行に配されている。これらのアーム214、215には長穴216、217が設けられ、ベース203に設けられた支持ピン218により第1軸X方向に微小量移動可能に支持されている。一対の第1アーム214の各カムプレート211側の端部には、それぞれカムピン219が設けられ、モニタ3が正規の状態にあるときには、カムピン219は、図13(c)に示すようにカムプレート211の第1カム溝212a、212bの外周側に位置する端部に係合する。一対の第2アーム215の各カムプレート211側の端部には、それぞれカムピン220が設けられ、モニタ3が正規の状態にあるときには、カムピン220は、図13(a)に示すようにカムプレート211の第2カム溝212a、212bの内周側に位置する端部に係合する。
第1アーム214の外側の端部は下方に折り曲げられ、その端部には弾性材製のロック板ばね221が取り付けられている。ロック板ばね221の外面には係合凸部222が設けられている。この係合凸部222は、ブラケット205、206の係合穴43a、43bが設けられている円周上に位置する。第2アーム215の外側の端部は上方に折り曲げられ、その端部には弾性材製のロック板ばね223が取り付けられている。ロック板ばね223の外面には係合凸部224が設けられている。この係合凸部224は、ブラケット205、206の係合穴44a、44bが設けられている円周上に対応している。係合穴43a、43bと係合穴44a、44bとが設けられている円周差は、第1軸Xに対する係合凸部222と224との半径差に相当する。この実施の形態4では、カムプレート211、第1、第2アーム214、215、係合凸部222、224、係合穴43a、43b、44a、44bが位置決め手段を構成している。
次に、このモニタヒンジ装置201による動作について説明する。
図12、13は、モニタ3をモニタ収納ケース2から引き出し、第1軸X回りに90度回転した状態である。第1アーム214の端部の係合凸部222は、ブラケット205、206に設けられた係合穴43a、43bの円周上にあり、かつ図12に示すようにブラケット205、206の表面に弾力的に押し付けられた状態にある。一方、第2アーム215の端部の係合凸部224は、図12に示すようにブラケット205、206の表面から離れている。従って、この状態からモニタ3を押して第1軸X回りに更に回転させれば、係合凸部222が係合穴43a又は43bに係合することにより、乗員の望む視認位置に位置決めされる(図1C参照)。
図12、13は、モニタ3をモニタ収納ケース2から引き出し、第1軸X回りに90度回転した状態である。第1アーム214の端部の係合凸部222は、ブラケット205、206に設けられた係合穴43a、43bの円周上にあり、かつ図12に示すようにブラケット205、206の表面に弾力的に押し付けられた状態にある。一方、第2アーム215の端部の係合凸部224は、図12に示すようにブラケット205、206の表面から離れている。従って、この状態からモニタ3を押して第1軸X回りに更に回転させれば、係合凸部222が係合穴43a又は43bに係合することにより、乗員の望む視認位置に位置決めされる(図1C参照)。
モニタ3を反転(自転)させる場合には、先ずモニタ3を反転基準位置に移動する。次いで、モニタ3を第2軸Y回りに180度回転させる。モニタ3が回転すると、モニタ3と一体のモニタシャフト202及びカムプレート211も回転する。カムプレート211が180度回転すると、第1カム溝212a、212bの外周側の端部に係合していた第1アーム214の端部のカムピン219は、図15(c)に示すように、第1カム溝212a、212bの移動によりその内側端部に係合することになる。つまり、一対の第1アーム214は、微小距離内側に移動され、図14に示すように、外側端部の係合凸部222はブラケット205、206の表面から離れる。逆に、第2カム溝213a、213bの内側端部に係合していた第2アーム215の端部のカムピン220は、図15(c)に示すように、第2カム溝213a、213bの移動によりその外周側端部に係合することになる。つまり、一対の第2アーム215は、微小距離外側に押し出され、図14に示すように、外側端部の係合凸部224がブラケット205、206の表面に押し付けられる。
この後モニタ3を第1軸X回りに回転させれば、係合凸部224が、係合穴44a又は44bに係合することにより、乗員の望む角度にモニタ3を位置決めすることができる。
この実施の形態4に係るモニタヒンジ装置201によれば、実施の形態1に係るモニタヒンジ装置と同様の効果を奏するだけでなく、エレベータベースが不要となり、小型の部品で構成することができ、製作上の面で有利となる。
実施の形態5.
実施の形態5に係るモニタヒンジ装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態5に係るモニタヒンジ装置は、かさ歯車機構によりモニタの回転、自転を行うようにしたものである。図16は、モニタヒンジ装置の斜視外観図であり、図17はモニタヒンジ装置の分解斜視図、図18はその一部の拡大図、図19A−図19Eは動作の説明図である。なお、説明にあたって、図1−図5に示した実施の形態1における構成部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明は省略する。
実施の形態5に係るモニタヒンジ装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態5に係るモニタヒンジ装置は、かさ歯車機構によりモニタの回転、自転を行うようにしたものである。図16は、モニタヒンジ装置の斜視外観図であり、図17はモニタヒンジ装置の分解斜視図、図18はその一部の拡大図、図19A−図19Eは動作の説明図である。なお、説明にあたって、図1−図5に示した実施の形態1における構成部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明は省略する。
モニタヒンジ装置301のモニタ3の上面に設けられているモニタシャフト302の上部にはベース303を介してかさ歯車304がビス305により固定されている。モニタシャフト302は、ベース303に対し回転自在に取り付けられている。ベース303上においてかさ歯車304の両側にはシャフトホルダ306、307がビス308により固定されている。シャフトホルダ306、307には第1歯車シャフト309、第2歯車シャフト310がそれぞれ回転自在に支持されている。第1歯車シャフト309及び第2歯車シャフト310のかさ歯車304側の端部には、かさ歯車304に噛み合う第1かさ歯車311、第2かさ歯車312が取り付けられている。この実施の形態においては、これらの第1かさ歯車311、第2かさ歯車312の緒元は、かさ歯車304と同じにしてある。つまり、かさ歯車304の回転量と、かさ歯車304により回転される第1、第2かさ歯車311、312の回転量とは同じとなる。
車両側(モニタ収納ケース2)には、間隔をあけてブラケット313、314が設けられており、ブラケット313、314に設けた、第1軸Xを中心とする取り付け穴315に、歯車シャフト309、310の他端部が通され、ナット316を締め付けることにより留められる。ブラケット313、314のそれぞれ内側面には、箱型の回り止め部材317がビス318により固定される。回り止め部材317のブラケット313、314と反対側の面には、第1、第2歯車シャフト309、310を通すためのシャフト通し穴319が設けられており、このシャフト通し穴319を通して歯車シャフト309、310は箱型の回り止め部材317を貫通してブラケット313、314に留められている。
各回り止め部材317内には、モニタ3を所定の位置に位置決めするためのカム機構320が収められている。これらのカム機構320はブラケット313側と314側とでは対称的な配置となっているが、構造は同じである。歯車シャフト309、310には、カム機構320の構成部材として、板状でリング状をなすカム係合部材321が回転不能に取り付けられ、カム機構320のもう1つ構成部材であるリング状のカムプレート322がカム係合部材321に当接して設けられている。カムプレート322は歯車シャフト309、310の軸方向には固定されていない。図19A−図19Eに示すように、カムプレート322の外周の直径方向二箇所(頂部と底部)には回り止め突起322aが突設されている。一方、回り止め部材317の上面及び下面には、回り止めスリット317aが形成されており、これらの回り止めスリット317aに回り止め突起322aが嵌合することにより、カムプレート322は回転不能とされている。各カムプレート322とブラケット313、314との間には弾性部材としてばね323が設けられ、このばね323により、カムプレート322は、カム係合部材321に弾力的に押し付けられている。
カム係合部材321のカムプレート322と対面する面には、位相を変えかつ半径方向にも位置を変えて係合凸部324a、324bが設けられている。カムプレート322のカム係合部材321と対面する面には、位相を変えかつ半径方向にも位置を変えて二組の係合溝325a、325bと326a、326bが設けられている。カムプレート322は、回り止め部材317により回転不能となっているので、係合溝325a、325b、326a、326bの配置状態は固定である。この実施の形態5では、カム機構320が位置決め手段を構成する。
次に、この実施の形態5に係るモニタヒンジ装置301によるモニタ3の回動位置決め動作について図19A−図19Eを参照して説明する。なお、図19A−図19Eの各図には、モニタ3の状態と併せて、その状態に対応する、左側のブラケット314側のカム機構320の状態を示してある。
図19Aは、図1A、1Bに示したように、モニタ3がモニタ収納ケース2内に収容されている状態である。この状態からロック機構4(図1B参照)を解除すると、モニタ3は第1軸Xを中心として下方に回動(開く)ことができる。このモニタヒンジ装置301では、第1軸Xは、歯車シャフト309、310の中心軸である。モニタ3を下方に回動すると、モニタシャフト302に固定されているかさ歯車304により第1かさ歯車311、第2かさ歯車312が同じ方向に回転され、図19Aに示すように、各カム機構320におけるカム係合部材321は矢印方向に回転される。図19Bに示すように、モニタ3が所定量回転されると、カム係合部材321の係合凸部324a、324bが、カムプレート322の係合溝325a、325bに嵌合し、モニタ3の位置決めがなされる。図19Bに示す例は、モニタ3が閉位置に対して120度回転した状態で位置決め固定された状態である。
この正規の状態でモニタ3を回転させて位置決めをするとき、カムプレート322側における係合凸部324a、324bの移動範囲に相当する範囲には、正規の状態での位置決めのための係合溝225a、225bしか存在しない。
この正規の状態でモニタ3を回転させて位置決めをするとき、カムプレート322側における係合凸部324a、324bの移動範囲に相当する範囲には、正規の状態での位置決めのための係合溝225a、225bしか存在しない。
モニタ3を反転させるには、図19Cに示すように、先ずモニタ3を反転基準位置に移動させる。つまり、閉位置に対し90度の状態(鉛直方向を向く状態)にする。そして、モニタ3を第2軸Y回りに回転させる。例えば、図16、19Cにおいて矢印Aで示す方向回りに回転(自転)させる。モニタ3を矢印A回りに自転させると、モニタシャフト302上のかさ歯車304との噛み合いにより第1かさ歯車311は、矢印B1回りに回転し、第2かさ歯車312は、矢印B2回りに回転する。第1歯車シャフト309、第2歯車シャフト310も同方向に回転し、カム機構320におけるカム係合部材321も同方向に回転する。図19Cには、図17で見て左側のブラケット314側のカム機構320が示してあるので、カム係合部材321は、B2方向に回転する。
モニタ3が反転、つまり第2軸Y回りに180度回転すると、図19Dに示すように、カム係合部材321もB1方向に180度回転し、係合凸部324a、324bの配置状態も図19Cに示した状態と180度位相を変えた状態となる。この状態からモニタ3を第1軸X回りに回転(矢印方向)させることにより、反転状態にあるモニタ3の画面3aを視認位置に位置決めすることができる。モニタ3を図19E中の矢印方向に回転させると、モニタシャフト302に固定されているかさ歯車304により第1かさ歯車311、第2かさ歯車312が同じ方向に回転され、図19Eに示すように、各カム機構320におけるカム係合部材321は矢印方向に回転され、モニタ3が所定量回転されると、カム係合部材321の係合凸部324a、324bが、カムプレート322のもう1組の係合溝326a、326bに嵌合し、モニタ3の位置決めがなされる。右側のブラケット313側のカム機構320においても同じ動作がなされる。図19Eに示す例は、モニタ3が閉位置に対して60度の位置で位置決め固定された状態である。
カム機構320においては、カムプレート322に常にカム係合部材321側へのばね力を付与しているので、係合凸部324a、324bの係合溝325a、325b又は326a、326bへの係合が、ディテント感をもって操作者に伝えられる。
この実施の形態5では、モニタ3の正規の状態、反転状態とも、1つの位置決め位置のみを示してあるが、カムプレート322側の係合溝を正規状態側及び反転状態側でそれぞれ複数組設けることにより、複数位置での位置決めができるようになる。
実施の形態5に係るモニタヒンジ装置301によれば、実施の形態1の効果を奏するだけでなく、かさ歯車304、311、312、歯車シャフト309、310などの形状の小さい部品の組み合わせからなり、全体としてコンパクトに構成することができる。
実施の形態6.
実施の形態6に係るモニタヒンジ装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。図20は、実施の形態6に係るモニタヒンジ装置の分解斜視図であり、図21A−図21Eは、実施の形態6に係るモニタヒンジ装置によるモニタの回転動作を示す斜視図である。なお、説明にあたって、図1−図5に示した実施の形態1における構成部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明は省略する。
実施の形態6に係るモニタヒンジ装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。図20は、実施の形態6に係るモニタヒンジ装置の分解斜視図であり、図21A−図21Eは、実施の形態6に係るモニタヒンジ装置によるモニタの回転動作を示す斜視図である。なお、説明にあたって、図1−図5に示した実施の形態1における構成部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明は省略する。
このモニタヒンジ装置401のモニタ3の上面に設けられたモニタシャフト402は、ベース403に回転可能、軸方に移動不能に支持される。ベース403の両端には、モニタ開閉軸404が取り付けられている。これらのモニタ開閉軸404、ブラケット405、406(実施の形態1におけるブラケット25、26に相当)に設けられたベース支持穴407に通され、回転可能に支持される。ベース支持穴407の中心軸が第1軸Xであり、ベース403は、第1軸Xを中心として回転可能となっている。ブラケット405、406には、実施の形態1におけるような係合穴43a、43b、44a、44bは設けられていない。ブラケット405、406の外側に突出するモニタ開閉軸404端部には、ブラケット405、406の面に弾力的に押し付けて摺動板ばね408が取り付けられている。他の実施の形態でも説明したが、この摺動板ばね408がブラケット405、406に弾力的に接触することにより、モニタ3を回転させる際の適度な摺動抵抗を発生させる。つまり、モニタ3を摺動させるのに適度なトルクが必要となる。
モニタシャフト402には、スプリングベース409が固定されている。スプリングベース409は、モニタシャフト402の上部に嵌合する筒部409aと、筒部409a上の板部409bとを備え、筒部409aがビス410によりモニタシャフト402に固定されている。スプリングベース409の板部409bには、第1軸Xと平行な方向において対向させてロック板ばね411、412が立てられている。ロック板ばね411と412とは高さが異なり、その先端部内側面には、第1係合凸部413、第2係合凸部414が設けられている。
モニタ収納ケース2側には、ブラケット415が取り付けられている。ブラケット415は、ロック板ばね411、412に沿うように延びる第1係合用プレート416、第2係合用プレート417を有している。正面(図20の状態)から見て右側の第1係合プレート416には、正規の状態にあるモニタ3を、第1軸Xを中心として回転させたときに前記第1係合凸部413が係合する係合穴418a、418bが設けられており、また反転状態にあるモニタ3を、第1軸Xを中心として回転させたときに前記第2係合凸部414が係合する係合穴419a、419bが設けられている。正面から見て左側の第2係合プレート417にも同様に、正規の状態にあるモニタ3を、第1軸Xを中心として回転させたときに前記第2係合凸部414が係合する係合穴420a、420bが設けられており、また反転状態にあるモニタ3を、第1軸Xを中心として回転させたときに前記第1係合凸部413が係合する係合穴421a、421bが設けられている。この実施の形態6では、第1、第2係合凸部413、414、係合穴418a、418b、419a、419b、係合穴420a、420b、421a、421bが位置決め手段を構成する。
次に、この実施の形態6に係るモニタヒンジ装置401の位置決め動作を、図21A−図21Eに基づき説明する。図21Aは、モニタ3がモニタ収納ケース2に収納されているときのモニタヒンジ装置401の状態である。この状態で、ロック機構4(図1B参照)を解除することによりモニタ3は下方に回動できるようになる。図21Bには、モニタ3を引き出して第1軸Xを中心として回転させ、乗員にとって視認しやすい位置に設定した状態を示す。この状態は、第1係合凸部413が第1係合プレート416の係合穴418bに係合し、第2係合凸部414が第2係合プレート417の係合穴420bに係合した状態である。
モニタ3を反転させるには、先ず図21Cに示すようにモニタ3を自転基準位置に移動する。この状態で、モニタ3を自転(第2軸Y回りに回転)させると、回転するモニタシャフト402と一体のスプリングベース409も第2軸Yを中心として回転し、反転(180度回転)すると、図21Dに示すように、第1係合凸部413が第2係合プレート417に押し付けられ、第2係合凸部414が第1係合プレート416に押し付けられた状態となる。
この状態からモニタ3を第1軸X回りに回動させることにより、画面3aを乗員にとって視認しやすい位置にすることができる。モニタ3を回転させることにより、第1係合凸部413が第2係合プレート417に押し付けられて移動し、第2係合凸部414が第1係合プレート416に押し付けられて移動する。第1係合凸部413が、第2係合プレート417上の係合穴421a又は421bに係合し、第2係合凸部414が第1係合プレート416上の係合穴419a又は419bに係合することにより、モニタ3は位置決めされる。図21Eは、第1係合凸部413が係合穴421bに係合し、第2係合凸部414が係合穴419bに係合した状態である。
この実施の形態6に係るモニタヒンジ装置401によれば、実施の形態1と同様の効果を奏するだけでなく、モニタシャフト402上に係合凸部413、414を設けた構造となっており、係合凸部413、414が係合する係合プレート416、417も小型のブラケット415となっているので、多くの部品をコンパクトにすることができ、構造のより簡素化が図れる。
この発明に係るモニタヒンジ装置は、自動車などの車両以外にも、向きを変更して視聴等する要請のあるモニタ装置すべてに適用できる。
以上のように、この発明に係るモニタヒンジ装置は、モニタを開いた状態で自転させて向きを変えることができるとともに向きを変えた状態で所定位置に位置決めすることができるように構成したので、自動車の車室内天井に設けられる後部座席用モニタなどに用いるのに適している。
Claims (10)
- モニタを第1回転中心軸に対し開閉自在とし、前記第1回転中心軸に対し開方向に回転された前記モニタを、前記第1回転中心軸と直交する第2回転中心軸に対し回転可能とすると共に、
前記モニタを取り付ける側に一対のブラケットを設け、これらのブラケットに、前記第1回転中心軸に対し回転可能にベースを支持すると共に、このベースに対し前記第2回転中心軸方向に移動可能にエレベータベースを設ける一方、前記モニタには、前記第2回転中心軸を中心とするガイドスクリュ溝が切られたモニタシャフトを設け、このモニタシャフトを前記ベースに回転可能に取り付けると共に前記エレベータベースに貫通させ、更に、前記エレベータベースに、前記モニタシャフトのガイドスクリュ溝に係合し、回転により前記エレベータベースを前記第2回転中心軸方向に移動させるスクリュ機構を設け、前記エレベータベースと前記ブラケットとの間に、前記モニタを前記第1回転中心軸に対し所定量回転させた位置で位置決めし、かつ前記第2回転中心軸に対し回転された前記モニタを前記第1回転中心軸に対し所定量回転させた位置で位置決めする位置決め手段を備えることを特徴とするモニタヒンジ装置。 - 前記第1回転中心軸を中心に回動可能に支持された前記モニタの中心部に前記第2回転中心軸が存在し、前記モニタの先端における前記第2回転中心軸上に、前記モニタを、前記モニタを取り付ける側に固定するロック機構のロック部を設けたことを特徴とする請求項1記載のモニタヒンジ装置。
- 前記モニタの前記第1回転中心軸を中心とする回転時に摺動抵抗を付与する摺動機構を設けたことを特徴とする請求項1記載のモニタヒンジ装置。
- 前記スクリュ機構は、前記モニタシャフトの周面に形成されたガイドスクリュ溝と、前記エレベータベース側に設けられ、前記ガイドスクリュ溝に係合する係合ピンとからなり、前記係合ピンの位置を調整可能としてあることを特徴とする請求項1記載のモニタヒンジ装置。
- 前記位置決め手段が、前記ブラケット側に、前記第1回転中心軸を中心として前記エレベータベースの移動量半径を異にする円周上にそれぞれ形成された複数の位置決め凹部と、前記エレベータベース側に支持され、前記ブラケットの表面に弾力的に当接しかつ前記モニタの前記第1回転中心軸を中心とする回転により前記位置決め凹部に係合する係合凸部とからなることを特徴とする請求項1記載のモニタヒンジ装置。
- 前記エレベータベースに設けられた係合凸部軸に前記係合凸部が固定されており、前記ブラケットには、前記複数の位置決め凹部と同数でかつ前記位置決め凹部と同じ半径差で形成された円弧状の溝とこれらの円弧状の溝をつなぐ半径方向の溝とからなるガイド溝が形成され、このガイド溝に、前記係合凸部が固定された前記係合凸部軸が嵌合し、更に前記円弧状の溝と半径方向の溝との接続部に、前記係合凸部を案内する案内部が形成されていることを特徴とする請求項5記載のモニタヒンジ装置。
- 前記モニタを取り付ける側における前記一対のブラケットの内側に位置決め係合用プレートを設け、この位置決め係合用プレートに、前記第1回転中心軸を中心とし前記エレベータベースの移動量分半径を異にする円周上にそれぞれ前記位置決め用凹部を形成し、前記エレベータベース側に、前記位置決め係合用プレートの表面に弾力的に当接しかつ前記モニタの前記第1回転中心軸を中心とする回転により前記位置決め凹部に係合する係合凸部を設けたことを特徴とする請求項1記載のモニタヒンジ装置。
- 前記モニタを取り付ける側に一対のブラケットを設け、このブラケット間に、前記第1回転中心軸を中心軸として回転可能にベースを設け、前記モニタに前記第2回転中心軸を中心軸として設けられたモニタシャフトを、前記ベースに回転可能に取り付け、前記モニタシャフトに、前記第2回転中心軸を中心とするカムプレートを一体に設け、前記カムプレートの一方の面には、円周方向に半径が変化する一対の第1カム溝を設けると共に、他方の面には、前記第1カム溝とは円周方向逆方向に半径が変化する第2カム溝を設け、前記第1回転中心軸と平行に延び、一端を向き合わせた一対の第1アームの一端部を前記第1カム溝に係合させ、前記第1回転中心軸と平行に延び、一端を向き合わせた一対の第2アームの一端部を前記第2カム溝に係合させ、前記第1アーム及び第2アームの他端に、前記ブラケットに弾力的に押し付けられる第1及び第2係合凸部をそれぞれ設けると共に、前記ブラケットに、前記モニタが前記第2回転中心軸回りに所定量回転されたときに前記第1係合凸部が係合する第1係合凹部及び前記モニタが前記第2回転中心軸を中心に回転した状態で前記第1回転中心軸を中心に所定量回転したときに係合する第2係合凹部を設けてあることを特徴とする請求項1記載のモニタヒンジ装置。
- 前記モニタを前記第2回転中心軸に対し回転したときに前記第1回転中心軸を回転させる回転方向変換機構を設け、係合凸部を有するカム係合部材を前記第1回転中心軸と一体的に設ける一方、前記モニタが設けられる側に支持して、前記モニタが前記第1回転中心軸を中心に所定量回転されたときに前記係合凸部が係合する係合溝、及び前記モニタを前記第2回転中心軸を中心に所定量回転させて前記第1回転中心軸を中心に所定量回転させたときに前記係合凸部が係合する係合溝を有するカム部を設け、更に前記係合凸部と前記係合溝とを弾力的に押し付ける付勢手段を備えてなることを特徴とする請求項1記載のモニタヒンジ装置。
- 前記モニタシャフトに前記第1回転中心軸から距離の異なる係合凸部を設ける一方、前記モニタを支持する側に前記異なる係合凸部に対応する係合プレートを設け、前記係合プレートに、前記モニタを前記第2回転中心軸回りに所定量回転させたときに一方の係合凸部が係合する係合溝を設けると共に、前記モニタを前記第2回転中心軸回りに所定量回転させた状態で前記第1回転中心軸回りに所定量回転させたときにもう一方の係合凸部が係合する係合溝を設け、更に、前記係合凸部を前記係合溝に付勢する付勢手段を設けてあることを特徴とする請求項1記載のモニタヒンジ装置。
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