JP4639973B2 - 画像投影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)共振ミラーを用いてレーザ光をラスタースキャンし画像をスクリーンに投影する画像投影装置に関する。
従来、例えばパーソナルコンピュータに保存された画像をスクリーンに投影するにはプロジェクタ(画像投影装置)が利用される。
この画像投影装置における画像の投影方式としては、投影すべき画像を表示させた透過型の液晶パネルの一面側から強力な光を透過させて光学画像を生成し、この光学画像を光学レンズを通し拡大してスクリーンに投影する透過光方式がある。
一方で、投影すべき画像の画素を構成するRGB3色のレーザ光線をスクリーン上に照射しラスタースキャンして投影するレーザ光スキャン方式がある(例えば、特許文献1参照。)。
このようなレーザ光スキャン方式による画像投影装置の場合、レーザ光をスキャンさせるためにマイクロメカニカルミラーやガルバノミラー等を用いる必要がある。特許文献1には、ミラーとして所謂ジンバル構造のものを使用してもよいことが記載されている。
またジンバル構造のミラーとしてMEMS共振ミラーが市販されている(例えば、非特許文献1参照。)。
特開2003−021800号公報 日本信号株式会社、"ECO SCAN"[online]、製品情報、[平成17年5月25日検索]、インターネット<URL:http://www.signal.co.jp/vbc/mems/index.html>
前記従来のレーザ光線をラスタースキャンするデバイスにおいては、メカニカルミラーを必要とするが、非特許文献1に示されるようなMEMS応用の共振ミラーを用いた場合は、高速でスキャンする水平スキャンにおいて共振動作を用いる。
しかし、この共振動作の際にはスキャン動作に伴うスキャン速度がサインカーブを描いて変化するために、水平走査の中央部に比べて左右の切り返し部分のスキャン速度が遅く変化する。このため、スクリーン上に表示される投影画像の中央部が暗くなって左右の縁辺部が明るくなってしまうという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、MEMS共振ミラーを用いてレーザ光線をラスタースキャンする場合でも、投影画像の明度が均一になるような画像投影装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の画像投影装置は、MEMS共振ミラーを用いてレーザ光をラスタースキャンし画像をスクリーンに投影する画像投影装置において、投影すべき画像を記憶する画像メモリと、画像表示の1フレームに相当する値を、下位桁を水平方向に対応するアドレス値、上位桁を垂直方向に対応するアドレス値としてカウントするフレームカウンタと、このフレームカウンタによるカウント値の下位桁をコサイン演算するコサイン演算手段と、前記フレームカウンタによるカウント値の上位桁をステップ変換するステップ変換手段と、前記コサイン演算手段によるコサイン演算出力と前記ステップ変換手段によるステップ変換出力に従い前記画像メモリをアドレスするアドレス手段と、前記フレームカウンタによるカウント値の下位桁をサイン演算するサイン演算手段と、前記アドレス手段によりアドレスされた画素データの値を前記サイン演算手段を介して出力する画像データ出力手段と、を備えことを特徴としている。
請求項2に記載の画像投影装置は、前記請求項1に記載の画像投影装置において、前記ラスタースキャンの水平方向速度の変化に対応してレーザ光の発光強度を調整する制御手段を備えたことを特徴としている。
請求項に記載の画像投影装置は、前記請求項1に記載の画像投影装置において、前記ラスタースキャンの水平方向左右両端の一定期間において、投影画像の出力を禁止することを特徴としている。
請求項に記載の画像投影装置は、前記請求項1に記載の画像投影装置において、前記ラスタースキャンは垂直方向に飛び越し走査することを特徴としている。
請求項に記載の画像投影装置によれば、水平方向のラスタースキャン速度の変化に対応してレーザ光の発光強度を調整するので、スクリーン上に投影された画像の輝点を均等な明るさにできるようになる。
請求項に記載の画像投影装置によれば、前記請求項1に記載の画像投影装置において、水平方向のラスタースキャンの左右両端の一定期間において、投影画像の出力を禁止するので、垂直方向スキャンを伴うミラー旋回動作の不安定期でしかも水平スキャン速度の変動が著しい左右両端部分の画像出力をブランクにしてより歪みのない画像を投影できるようになる。
よって、本発明によれば、MEMS共振ミラーを用いてレーザ光線をラスタースキャンする場合でも、投影画像の明度が均一になるような画像投影装置を提供できる。
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るMEMS共振ミラーによりレーザ光線をラスタースキャンしてスクリーンに画像投影する画像投影装置を用いた画像投影システムの構成を示すブロック図である。
この画像投影装置は、画像投影制御回路10をはじめとして、この画像投影制御回路10から出力されるR,G,B3原色の画像信号に応じた赤色レーザ光線,緑色レーザ光線,青色レーザ光線をそれぞれ発光出力するための光学レンズ系Lを含む赤レーザ光源12R,緑レーザ光源12G,青レーザ光源12B、各レーザ光源12R,12G,12Bからのレーザ光線を1画素密度のRGBレーザ光線LRGBに集束させるためのトライクロイックプリズム13、及びこのトライクロイックプリズム13により集束されて出力された1画素密度のRGBレーザ光線LRGBをスクリーン14の方向に反射すると共に当該スクリーン14の被投影面14aに対してラスタースキャンするためのMEMS共振ミラー15を主な構成要素として備えている。
そして、画像投影制御回路10への画像情報源として、パーソナルコンピュータ11が接続される。なお、投影すべき画像はパーソナルコンピュータ11にて記憶管理されて出力される画像データに限らず、デジタルカメラ等、各種画像,映像機器から出力される画像情報であればよい。
画像投影制御回路10(図2参照)には、パーソナルコンピュータ11から出力された画像情報信号を入力するためのシステムインターフェイス16、システムインターフェイス16により入力された画像情報信号に基づき1画面分の画像データを記憶するための半導体メモリからなるフレームメモリ17、システムインターフェイス16により入力された画像情報信号およびフレームメモリ17に記憶された1画面分の画像データに従いR,G,B3原色の各画像信号SigR,SigG,SigBを各画素毎にそれぞれ前記赤レーザ光源12R,緑レーザ光源12G,青レーザ光源12Bに出力すると共に、これに伴いMEMS共振ミラー15に対する垂直スキャン制御信号SigYおよび水平スキャン制御信号SigX(ラスタースキャン制御信号)を出力するためのミラー/レーザコントローラ18が備えられる。
図2は、前記画像投影装置における画像投影制御回路10の内部構成を示すブロック図である。
図3は、前記画像投影制御回路10のミラー/レーザコントローラ18に備えられる垂直スキャン制御信号SigYにより飛び越し走査を行わせるためのステップ変換回路を説明するための図である。
MEMS共振ミラー15は、非特許文献1で示されるように、周囲に永久磁石を配したシリコンウエハを加工してなるジンバル状のミラーを有し、当該ミラー内に配線されている電線に電流を流して電磁的に動作させ、その電流波形を制御することでミラーの向きをX方向およびY方向に旋回させるもので、このMEMS共振ミラー15については一般に商品化されている。
MEMS共振ミラー15は、ミラーの大きさや重さ、ステムの弾性などの組み合わせによって固有の振動数を有し、この固有振動数にあわせて電流波形を制御して首振り運動させることで、比較的高速でしかも低消費電力で駆動できる特徴がある。一方、固有振動数に関係なく一定の電流を流すことで、ある角度に安定させ、電流の大きさをステップ状に変化させて異なる角度に遷移させる、スタティック駆動と呼ばれる駆動方法もあるが、この場合、固有振動数よりもずっと低い周波数、すなわち、ゆっくりとしか遷移動作させることができない特徴がある。
本画像投影装置においては、X方向の駆動信号として正負の矩形波形を交互に与えることで水平方向の高速首振り運動をさせ、Y方向には電流値を変化させた駆動信号を与えることで垂直方向のスタティック駆動を行わせる。
図4は、前記画像投影システムにおけるMEMS共振ミラー15の水平方向首振り動作の様子をグラフにして示す図である。
図5、図6は、MEMS共振ミラー15の垂直方向の首振り動作を説明するための図である。
図7は、MEMS共振ミラー15の垂直首振り動作に伴いミラーがステップ応答して安定するまでの様子を拡大波形にして示す図である。
輝度の高い光点をラスタースキャンして画像を表示する場合、フレーム周波数は60Hz以上必要であるとされる。ここで、本画像投影装置において、走査線数を600本とし、フレーム周波数を60Hzとする場合は、ライン周波数が36KHzとなる。
しかし、ミラーの首振り動作は、テレビジョン信号におけるビームスキャン波形と同様に、例えば図5で示すような、のこぎり波形に対応させて動作させるのが理想であるが、前述した通りMEMS共振ミラー15が有する特徴から、1mm角程度のスタティック駆動によりこのようなのこぎり波形に対応させた首振りのステップ動作をさせ、当該首振り動作を36KHzの周波数で行わせるのは無理である。
そこで、本実施形態の画像投影装置においては、36KHzの4分の1である9KHzの共振周波数で首振り動作するように共振ミラー15を設計し、1往復で2ラインの線を描くように動作させる。この場合に、60Hzのフレーム周波数とするとライン数が300本になってしまうので、フレーム周波数を30Hzとし、そのかわりに1フレームを2フィールドに分け、60Hzのフィールド周波数で1本おきにラインを描くことで、1フィールド目で奇数ラインを2フィールド目で偶数ラインを描き、合わせて600本のラインを描くように構成する。この手法はテレビジョンなどにおける飛び越し走査と呼ばれる技術手法と同様である。
すなわち、本実施形態の画像投影装置におけるMEMS共振ミラー15では、その飛び越し走査を行わせるために、図6で示すように、折り返しの際の首振りのステップ量を2分の1にして、上りでは2,4,6,8,10,12の段を、下りでは11,9,7,5,3,1の段を走査するようにする。同図6では、ステップ数が上り下りそれぞれ6段で合計12段であるが、600本の走査線数とする場合には300段ずつのステップ数にすればよい。
縦方向の首振り動作は、図5で示したようなのこぎり波形に対応させて動作させるのがテレビジョンなどと同様で一般的な手法であるが、当該図5で示したのこぎり状の階段波形では、一番上の段から下の段に切り替わるときの角度変異量が大きく、ミラーがステップ応答して安定するまでの時間が長くなってしまうので、一番上から戻るときに一気に一番下までは戻らず、そのまま逆方向にステップ動作する方法を採用するものである。
図4で示すMEMS共振ミラー15の水平方向首振り動作の様子において、縦軸tは時間、横軸xは首振り角度である。つまり、サインカーブを描いているグラフが時間tに対するスクリーン14上の輝点の動きを表現している。ここで、実際のスクリーン14上では、ミラーの縦方向スキャン(垂直走査)がステップ動作をするので、図4のa点からb点までとc点からd点までの線はスクリーン上で横一直線の表示となる。一方、b点からc点までとd点からe点まではミラーが縦方向にステップ応答しているので直線となることができない。そこで、このような垂直スキャンが伴うところの水平スキャンの両端の部分での画像の投影を禁止する。
すなわち、図6で示したMEMS共振ミラー15の首振り動作の波形は、これはそのままミラーに印加する信号電流に対応しているが、実際のミラーの動きは、当該ミラーが持っている慣性モーメントなどの影響によって、応答動作を開始してから安定するまでに時間が掛かるので、図7に示すように、各ステップ応答動作の初期に不安定動作期間tmが存在する。
この図7において、a点、b点、c点、d点、e点の時間的な位置は前記図4で示したMEMS共振ミラー15の水平方向首振り動作の該当する位置(a点〜e点)と同じである。
このように、水平方向の共振スキャンの左右両サイドに表示しない(RGBレーザ発光しない)期間を設けて、その間に垂直方向のステップ動作の過渡応答が安定するように構成するとこで、投影画像に対して歪みを生じさせる恐れを完全に無くすことができ、高精細な画像投影を行うことができるようになる。
前記MEMS共振ミラー15のラスタースキャン動作によって行われるスクリーン14上での輝点の横方向の運動は、図4上部の円により示すとおり、当該円の軌跡上を点が一定の角速度で運動する動きに置き換えると解りやすい。
水平方向Xの首振り角度の大きさはx軸上の値で表現できる。すなわち、首振り角度x0=cosθtで表すことができる。また、水平方向スキャン(水平走査)の速さは縦軸上の大きさで表現できる。すなわち、首振り速度y0=sinθtで表すことができる。このことにより、水平ラインの中央部分での走査速度は速く、両端に行くに従って遅くなることがわかる。
そこで、本実施形態の画像投影システムでは、各レーザ光源12R,12G,12Bから出力されるレーザ光によって水平方向に走査されるスクリーン14上の輝点が均等な明るさになるように、レーザ光源12R,12G,12Bの発光駆動制御を行う構成とする。
前記図2、図3で示した画像投影制御回路10における各機能ブロックの動作について説明する。
画像投影制御回路10において、まず、ミラー/レーザコントローラ18内のクロックジェネレータ19により発生させた基準信号に従って、フレームカウンタ20が計数動作する。このフレームカウンタ20によるカウントデータは、その下位桁の値が図4の回転角θtとなり、ラスタースキャンにおけるX軸(水平)方向の位置を表現し、上位桁の値がラスタースキャンにおけるY軸(垂直)方向の位置を表現する。
このフレームカウンタ20から得られる下位桁の値はcosθ演算器23で演算された後、アドレスマルチプレクサ22を経由してフレームメモリ17のX方向のアドレス情報として与えられ、上位桁の値はステップ変換回路21にて変換された後にアドレスマルチプレクサ22を経由してフレームメモリ17のY方向のアドレス情報として与えられ、当該フレームメモリ17の記憶位置を画素単位で指し示す。
フレームメモリ17には図4のサインカーブのa点―b点間、c点―d点間に相当する範囲をX方向のサイズとして画像データが記憶されているものとする。この結果フレームメモリ17から画素単位で読み出されてデータラッチされたRGB3原色に分けられた画像データが、各対応するD/AコンバータR(D/A),G(D/A),B(D,A)によりアナログの各画像信号SigR,SigG,SigBに変換され、各色のレーザ発光器(光源)12R.12G,12Bによる発光出力を制御する。
このように、前記フレームカウンタ20によるカウントデータの下位桁の値(X軸方向位置)は、cosθ演算器23を通してからアドレス情報としてアドレスマルチプレクサ22に与えられる。すなわち、前述したように、MEMS共振ミラー15の共振駆動における首振り角度は前記式[x0=cosθt]で与えられるので、フレームカウンタ20からのカウントデータの下位桁の値(X軸方向位置)をθtとして代入し、得られたx0をアドレス情報としてアドレスマルチプレクサ22に与えることで、X軸(水平)方向の首振り角度に合わせた位置でフレームメモリ17からの画像データの読み出しとそのRGB3原色レーザ光線の出力を行うことができる。
また、前述したように、MEMS共振ミラー15によるX軸方向のスキャン速度は、その首振り角度θtに応じて前記式[y0=sinθt]に従い変化する。そこで、前記アドレスマルチプレクサ22からフレームメモリ17に与えられたアドレス情報に応じて当該フレームメモリ17から出力されるRGB3原色の各画像データを、各対応するsinθ演算器23R,24G,24Bを通して出力させることで、スキャン速度の速い中央の走査部分ではより強い発光強度となるような画像データに、速度の遅い両端の走査部分ではより弱い発光強度となるような画像データにコントロールして、投影画像におけるX軸(水平)方向の見た目の明るさが均一になるように構成する。
また、フレームカウンタ20から出力されるカウントデータの下位桁の値(X軸方向位置)から、MEMS共振ミラー15の水平方向旋回動作が図4に示す正弦波運動するようにコントロールする正負の矩形波信号を生成する必要がある。そこで、このカウントデータ下位桁値とエッジ位置指定レジスタ25から与えられる画像エッジ位置値とを比較して、一致したら出力信号を反転させるようにコンパレータ26が動作するようにして、フレームカウンタ20の下位桁の進行に応じて矩形波形の水平スキャン制御信号SigXが出力されるようにする。
エッジ位置指定レジスタ25からは、画像データの立ち上がりエッジ位置と立下りエッジ位置の2つの位置情報が与えられるようにしてもよいし、立ち上がりエッジ位置だけが与えられて、後はコンパレータ26の内部回路により1/2デューティの波形が出力されるよう構成してもよい。
MEMS共振ミラー15には、アンプ2(A2)を通して水平スキャン制御信号SigXとしての矩形波の駆動電力が与えられるが、共振周波数領域ではミラーは図4で示したような正弦波運動をすることになる。
次に、MEMS共振ミラー15のY軸(垂直)方向の制御について説明する。
フレームカウンタ20にてカウントされるカウントデータの上位桁の値は、MEMS共振ミラー15によるラスタースキャンにおけるY軸(垂直)方向の位置を指し示す値となる。
このフレームカウンタ20から出力されるカウントデータの上位桁の値(Y軸方向位置)は、ステップ変換回路21を通して三角波形飛び越し走査信号となる値に変換されてからアドレスマルチプレクサ22を経由してフレームメモリ17のアドレス情報として与えられる。また、同カウントデータの上位桁の値(Y軸方向位置)は、D/Aコンバータ(D/A)を通してアナログデータに変換され、アンプ1(A1)を通し垂直スキャン制御信号SigYとしてMEMS共振ミラー15に与えられる。
ステップ変換回路21は、前述したようにのこぎり波形を三角波形飛び越し走査信号となる値に変換する回路であり、図3で示すように、最上位ビットの値によって下位ビットを反転させるためのEX−OR(排他的論理和回路)を組み合わせた演算回路を有する。あるいはフレームカウンタ20から出力されるカウントデータの上位桁の値(Y軸方向位置)について、その最上位ビットを出力の最下位ビットに割り当てる回路として構成としても良い。
したがって、前記構成の画像投影装置によれば、MEMS共振ミラー15を用いて水平スキャンを共振スキャンで、垂直スキャンをスタティックスキャンで行い、フレームカウンタ20によるカウントデータをアドレスマルチプレクサ22にセットしてフレームメモリ17のアドレスを指示しRGB3原色の各画素画像データを出力してレーザスキャンを行う際に、水平方向のラスタースキャン速度の変化に対応してレーザ光の発光強度を調整するようにしたのでクリーン14上の輝点が均等な明るさになる。
なお、前記実施形態では、フレームカウンタ20からのカウントデータの下位桁値(X軸方向位置)を、cosθ演算器23を通してMEMS共振ミラー15の共振駆動における首振り角度式[x0=cosθt]のθtとして代入し、得られたx0をアドレス情報としてアドレスマルチプレクサ22に与えることで、X軸(水平)方向の首振り角度に合わせた位置でフレームメモリ17からの画像データの読み出しとそのRGB3原色レーザ光線の出力を行う構成としたが、画像情報供給源のパーソナルコンピュータ11において予めcosθ演算を施した結果のフレームメモリ17のアドレスに画像データを書き込むようにし、前記cosθ演算器23を用いず、前記カウンタデータ値をそのままフレームメモリ17のアドレスとして与える構成としてもよい。
さらに、前記実施形態では、MEMS共振ミラー15によるX軸方向のスキャン速度は、その首振り角度θtに応じて式[y0=sinθt]に従い変化するので、フレームメモリ17から出力されるRGB3原色の各画像データをsinθ演算器23R,24G,24Bを通して出力させることで、スキャン速度の速い部分ではより強い発光強度となるような画像データに、速度の遅い部分ではより弱い発光強度となるような画像データにコントロールする構成としたが、画像情報供給源のパーソナルコンピュータ11において予めsinθ演算を施した結果の画像データをフレームメモリ17に書き込む構成としてもよい。
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
本発明の実施形態に係るMEMS共振ミラーによりレーザ光線をラスタースキャンしてスクリーンに画像投影する画像投影装置を用いた画像投影システムの構成を示すブロック図。 前記画像投影装置における画像投影制御回路10の内部構成を示すブロック図。 前記画像投影制御回路10のミラー/レーザコントローラ18に備えられる垂直スキャン制御信号SigYにより飛び越し走査を行わせるためのステップ変換回路を説明するための図。 前記画像投影システムにおけるMEMS共振ミラー15の水平方向首振り動作の様子をグラフにして示す図。 MEMS共振ミラー15の垂直方向の首振り動作(その1)を説明するための図。 MEMS共振ミラー15の垂直方向の首振り動作(その2)を説明するための図。 MEMS共振ミラー15の垂直首振り動作に伴いミラーがステップ応答して安定するまでの様子を拡大波形にして示す図。
符号の説明
10 …画像投影制御回路
11 …パーソナルコンピュータ
12R…赤レーザ光源
12G…緑レーザ光源
12B…青レーザ光源
13 …トライクロイックプレズム
14 …スクリーン
15 …MEMS共振ミラー
16 …システムインターフェイス
17 …フレームメモリ
18 …ミラー/レーザコントローラ
19 …クロックジェネレータ
20 フレームカウンタ
21 …ステップ変換回路
22 …アドレスマルチプレクサ
23 …cosθ演算器
24R,24G,24B…sinθ演算器
25 …エッジ位置指定レジスタ
26 …コンパレータ
SigY …垂直スキャン制御信号
SigX …水平スキャン制御信号
SigR,SigG,SigB…RGB3原色の各画像信号

Claims (4)

  1. MEMS共振ミラーを用いてレーザ光をラスタースキャンし画像をスクリーンに投影する画像投影装置において、
    投影すべき画像を記憶する画像メモリと、
    画像表示の1フレームに相当する値を、下位桁を水平方向に対応するアドレス値、上位桁を垂直方向に対応するアドレス値としてカウントするフレームカウンタと、
    このフレームカウンタによるカウント値の下位桁をコサイン演算するコサイン演算手段と、
    前記フレームカウンタによるカウント値の上位桁をステップ変換するステップ変換手段と、
    前記コサイン演算手段によるコサイン演算出力と前記ステップ変換手段によるステップ変換出力に従い前記画像メモリをアドレスするアドレス手段と、
    前記フレームカウンタによるカウント値の下位桁をサイン演算するサイン演算手段と、
    前記アドレス手段によりアドレスされた画素データの値を前記サイン演算手段を介して出力する画像データ出力手段と、
    を備えことを特徴とする画像投影装置。
  2. 前記ラスタースキャンの水平方向速度の変化に対応してレーザ光の発光強度を調整する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
  3. 前記ラスタースキャンの水平方向左右両端の一定期間において、投影画像の出力を禁止することを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
  4. 前記ラスタースキャンは垂直方向に飛び越し走査することを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
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