JP4638677B2 - 透光式表示パネルの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、家庭電化製品、オフィスオートメーション関連機器、車両の計器、工業分野及び医療分野における検査機器等の他、携帯電話、釣り具等のスポーツ用品など、多くの製品分野において幅広く利用することができる。
特に使用頻度の高い白色系の表示部を形成する場合には、色成分である酸化チタンが少量ではあるが分解される傾向にあり、レーザー光の照射により遮光層と共に透光性表示層の一部が焼失してしまい、ピンホールやスジ模様などの弊害が生じることがある。この弊害は、レーザー出力、照射速度、遮光層の膜厚、透光性表示層の膜厚などを厳密に調整したとしても、完全に回避することは難しい。
また、遮光層表面を、銀色系、金色系、クリーム色系等の明色な色調とする場合には、レーザーマーキング加工を用いることができず、且つ明色層のみで遮光することは難しいため、通常、カーボンブラック等を含む黒色系塗料を下塗りし、次いで、所望の明色の色調に仕上げ、黒色系の遮光層と共に焼失させる必要がある。その場合、レーザーマーキング加工時の分解生成物(ヤニ状物質、スス状物質)が、明色の遮光層上、更には着色表示部周辺に付着してしまう。黒色系の遮光層のみの場合には目立たないが、明色の遮光層表面上では、明らかに分解生成物の付着状態が確認され、非常に見苦しい外観となってしまう。また、付着している分解生成物は、芳香族、脂肪族系の不乾燥物質と、カーボン、金属酸化物などの混合物と考えられ、これらの洗浄は容易ではなく、遮光層を無傷のまま除去することは事実上困難である。
更に、遮光層の表層が、白色系、クリーム色系などの明色系の色調となっている場合、下層である黒色系の遮光部の焼失に伴って除去されるが、その画線相当部には、遮光層焼失時の気化エネルギーによる持上げ、熱エネルギーによる分断が生じることがあり、画線が乱れることがある。
(1)透光性基板と、
該透光性基板の一方の面に形成された遮光層と、
該遮光層の該透光性基板側とは反対の面に形成された剥離層と、を備える表示パネル用基板の該剥離層側からレーザーマーキング加工を行い、該剥離層及び該遮光層に所定パターンの切り欠き部を形成する切り欠き部形成工程と、
少なくとも、該透光性基板の上記一方の面のうち該切り欠き部の底に位置する部分、
該切り欠き部の内側面に位置する該遮光層及び該剥離層の切断面部分、及び
該剥離層の該遮光層側とは反対の面のうち該剥離層側から該切り欠き部をみたときに該切り欠き部の縁に位置する部分、に透光性表示層を形成する透光性表示層形成工程と、
上記剥離層上に、粘着テープを当接させ、該粘着テープを引っ張ることにより、該剥離層を剥離する剥離工程と、を備える透光式表示パネルの製造方法であって、
該剥離工程においては、該透光性表示層のうちの、該切り欠き部の底に位置する部分と、その他の部分とを断裂させて、該切り欠き部の底に位置する部分を残すとともに、その他の部分は該剥離層とともに剥離除去することを特徴とする透光式表示パネルの製造方法。
(2)上記表示パネル用基板を形成する表示パネル用基板形成工程を更に備える上記(1)に記載の透光式表示パネルの製造方法。
(3)上記透光性基板の該遮光層が形成された面と反対側の面に、調光層を形成する調光層形成工程を更に備える上記(1)又は(2)に記載の透光式表示パネルの製造方法。
(4)上記透光性基板の該遮光層が形成された面と反対側に、調光層が形成されて光源からの光を上記透光性基板にガイドするライトガイドを配設するライトガイド配設工程を更に備える上記(1)又は(2)に記載の透光式表示パネルの製造方法。
(5)上記透光性表示層の形成は、インクジェット方式の印刷で行う上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の透光式表示パネルの製造方法。
(6)上記遮光層は、明色系の色調の表層部を備える上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の透光式表示パネルの製造方法。
(7)上記明色系の色調が、白色系、クリーム色系、銀色系及び金色系の色調のうちのいずれかである上記(6)に記載の透光式表示パネルの製造方法。
(8)上記透光性表示層の膜厚は、10μm以下である上記(1)乃至(7)のいずれかに記載の透光式表示パネルの製造方法。
また、インクジェット方式の印刷等により調光層又は調光層が形成されたライトガイドを形成した場合には、所定パターンに透光される各透光性表示部の照度を容易に均一にすることができる。
更に、透光性表示層の形成をインクジェット方式の印刷で行う場合には、膜厚を十分に薄くすることができるため、透光性表示層形成時に付着した剥離層上の余分な透光性表示層を剥離層と共に容易に剥離することができ、透光性表示部の画線が乱れるのを十分に抑制することができる。更には、印刷の濃淡、色調、文字、絵柄の変更等をコンピュータ制御のみで行うことができ、これまでにない色調表現も可能になる。また、従来の印刷法のように印刷版も必要とせず、印刷技術に熟練度も必要としない。
本発明の透光式表示パネルの製造方法は、透光性基板1と、透光性基板1の表面又は裏面に(一方の面に)形成され且つ所定パターンの切り欠き部22を有する遮光層21と、この切り欠き部22に形成された透光性表示部31と、を備える透光式表示パネル[図1(遮光層21等が透光性基板1の表面に形成されたもの)及び図2(遮光層21等が透光性基板1の裏面に形成されたもの)参照]の製造方法であって、透光性基板と、この透光性基板の表面又は裏面に(一方の面に)形成された遮光層と、この遮光層の表面に(遮光層の透光性基板側とは反対の面に)形成された剥離層と、を備える表示パネル用基板の剥離層側からレーザーマーキング加工を行い、該剥離層及び遮光層に所定パターンの切り欠き部を形成する切り欠き部形成工程と、
少なくとも、該透光性基板の上記一方の面のうち該切り欠き部の底に位置する部分、該切り欠き部の内側面に位置する該遮光層及び該剥離層の切断面部分、及び
該剥離層の該遮光層側とは反対の面のうち該剥離層側から該切り欠き部をみたときに該切り欠き部の縁に位置する部分、に透光性表示層を形成する透光性表示層形成工程と、
上記剥離層上に、粘着テープを当接させ、該粘着テープを引っ張ることにより、該剥離層を剥離する剥離工程と、を備える。
該剥離工程においては、該透光性表示層のうちの、該切り欠き部の底に位置する部分と、その他の部分とを断裂させて、該切り欠き部の底に位置する部分を残すとともに、その他の部分は該剥離層とともに剥離除去することを特徴とする。
上記「切り欠き部形成工程」では、透光性基板と、この透光性基板の表面又は裏面に(一方の面に)形成された遮光層と、この遮光層の表面に(遮光層の透光性基板側とは反対の面に)形成された剥離層と、を備える表示パネル用基板の剥離層側からレーザーマーキング加工が行われ、遮光層に所定パターンの切り欠き部が形成される。
この表示パネル用基板は特に限定されず、透光性基板に遮光層及び剥離層が予め形成されたものを用いてもよいし、以下の方法等により形成されたものを用いてもよい。
例えば、この表示パネル用基板は、透光性基板の表面又は裏面に(一方の面に)遮光層を形成し、その後、形成された遮光層の表面に(遮光層の透光性基板側とは反対の面に)剥離層を形成することで得ることができる。また、表面又は裏面に(一方の面に)遮光層が形成された透光性基板における遮光層の表面に(遮光層の透光性基板側とは反対の面に)剥離層を形成することで得ることもできる。
この基板の形状は特に限定されず、目的及び用途に応じて適宜選択でき、平板であってもよいし、湾曲されたものであってもよい。また、この基板は、無色透明であってもよいし、着色透明であってもよい。
この遮光層を形成するためのインクとしては、バインダとなるアクリル樹脂、塩化ビニル樹脂等に、カーボンブラック、或いは黒色系の顔料、染料などの十分な隠蔽力を有する色料が配合されたものを用いることができる。特にカーボンブラックが配合されたインクを用いることが好ましい。このカーボンブラックの含有量は、インクを100質量%とした場合に、3〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは5〜12質量%である。
遮光性のインクの印刷手段は、特に限定されず、例えば、インクジェット方式の印刷、シルク印刷、タンポ印刷、スプレー塗布等の方法が用いられる。
また、この遮光層は、十分な隠蔽力を有する色料が配合された上記インクにより形成された遮光部と、この遮光部の表面に印刷され且つ銀色系、金色系、クリーム色系等の明色系の色調を有する表層部と、を備える遮光層とすることもできる。
遮光層の膜厚は、5〜40μmとすることが好ましく、より好ましくは10〜35μm、更に好ましくは20〜35μmである。この膜厚が5μm以上の場合、外部からの衝撃、或いは他の物品との接触等による遮光層の耐傷付き性、耐剥離性がより向上する。一方、膜厚が40μm以下の場合、レーザーマーキング加工による加工性がより向上する。
この剥離層は、例えば、ノリ剤を遮光層上に塗布して乾燥することにより形成することができる。このノリ剤は、乾燥後に剥離が可能であり、遮光層を傷めることがないものであれば特に限定されず、剥離層と遮光層とが完全に密着するのではなく、僅かに付着する程度に剥離層が形成できるものがより好ましい。
このノリ剤は、水性であっても、油性であってもよい。これらのうち、水性のものが好ましい。水性のノリ剤としては、例えば、メチルセルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)及びポリビニルメチルエーテル(PVM)等を水又は水と親水性の低級アルコール(例えば、エタノール、イソプロパノール等)との混合溶液に溶解又は分散させたものを用いることができる。更には、株式会社ミノグループ製、商品名「アクアマスキング」等の市販品を用いてもよい。また、油性のノリ剤としては、エチルセルロース等を、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等の溶剤に溶解又は分散させたものを用いることができる。更に、これらの各種ノリ剤は、レーザーマーキング加工時の加工性を向上させるために、カーボンブラック、ニカワ色料及び墨汁等の加工色料などが配合されたものであってもよい。特にカーボンブラックが配合されたノリ剤を用いることが好ましい。このカーボンブラックの含有量は、特に限定されないが、例えば、ノリ剤を100質量%とした場合に、1〜10質量%とすることが好ましく、より好ましくは1〜5質量%である。
また、水性のノリ剤には、乾燥時の収縮を抑制するために、尿素等が配合されていてもよい。この尿素の含有量は、ノリ剤を100質量%とした場合に、5質量%以下であることが好ましく、より好ましくは1〜3質量%である。
上記塗布手段は特に限定されず、例えば、スプレー塗布、ハケ塗り、シルク印刷及びタンポ印刷等の方法により行うことができる。
また、乾燥時には、水性のものは完全乾燥させると、収縮による内部応力のため、後述のレーザーマーキング加工により形成された切り欠き部近辺がめくれ上がることがあるため、高湿度状態で数分放置するなどして、乾燥状態を適宜調整することが好ましい。
上記切り欠き部に形成されるパターンは特に限定されず、文字や記号であっても、絵柄であってもよく、所望のパターンを形成することができる。
上記「透光性表示層形成工程」では、少なくとも上記切り欠き部に透光性表示層が形成される。
上記「透光性表示層」を切り欠き部のみに形成することで透光性表示部を形成することができるが、この場合には、透光性表示層の印刷時に厳密な位置精度が要求される。そのため、この透光性表示層は、通常、切り欠き部よりも大きめに部分的に形成されるか、剥離層の全面に形成され、後述の剥離層の剥離工程により剥離層上に形成された余分な透光性表示層が剥離層と共に剥離除去され、切り欠き部に透光性表示部が形成される。このような場合、透光性表示層を形成する際に厳密な位置精度が要求されないので好ましい。また、剥離層を剥離する際、剥離層上に形成された余分な透光性表示層が、後述の粘着テープ等により挟持されて断裂されるため、切り欠き部のみに正確に透光性表示層(透光性表示部)を形成した場合よりも画線部の乱れが抑制される。
また、この透光性表示層は、レーザーマーキング加工後に形成されるのでレーザーマーキング加工による損傷を受けず、ピンホール、スジ模様のない光沢のある透光性表示部を得ることができる。
更に、透光性表示層の色調や模様等は特に限定されず、各切り欠き部ごとに色調や模様等を調整したり、一の切り欠き部に形成される表示部の色調や模様等を調整したりすることができる。
透光性塗料は特に限定されず、例えば、バインダとなるアクリル樹脂、塩化ビニル樹脂等に、透明な顔料、染料などの透光性表示層の透明性を大きく損なうことのない色料が配合されたものを使用することができる。
また、塗布手段は特に限定されず、例えば、インクジェット方式の印刷、シルク印刷、タンポ印刷、スプレー塗布等の方法が用いられる。なかでも、インクジェット方式の印刷により行うことが好ましい。この場合、透光性表示層の膜厚を十分に薄くすることができるため、更には切り欠き部の側面側に形成される透光性表示層の膜厚を透光性基板から離れるにつれて薄くなるように傾斜させること(図5参照)が容易にできるため、剥離層上の余分な透光性表示層を剥離層と共に容易に断裂除去することができ、透光性表示部の画線が乱れるのを十分に抑制することができる。また、印刷の濃淡、色調、文字、絵柄の変更等をコンピュータ制御のみで行うことができ、これまでにない色調表現も可能になる。
この透光性表示層の膜厚は、10μm以下とすることが好ましく、より好ましくは1〜10μm、更に好ましくは2〜10μm、特に好ましくは2〜8μmである。この膜厚が10μm以下の場合、剥離層を剥離する際に、剥離層に付着した余分な透光性表示層と、切り欠き部に形成された透光性表示層とが、容易に断裂するため、切り欠き部に形成された透光性表示部の画線の乱れが殆ど生じない。
上記「剥離工程」では、上記表示パネル用基板における上記剥離層が上記遮光層上から剥離される。
剥離層の剥離方法は特に限定されないが、例えば、剥離層の表面に粘着テープ等を当接させ、引っ張ることにより剥離させることができる。この引っ張りによって、剥離層は遮光層の一面から余分な透光性表示層と共に剥離され、遮光層の所定の切り欠き部に必要な透光性表示層が残り、透光性表示部が形成される。
本発明の透光式表示パネルの製造方法においては、上記剥離工程よりも後に、上記遮光層、上記透光性表示部の表面をクリア層によりオーバーコーティングするクリア層形成工程を備えていてもよい。
このクリア層は、上記遮光層及び上記透光性表示部の全面に形成されていてもよいし、部分的に形成されていてもよい。特に、前記透光性表示部を極力薄く形成し、遮光層を含めて全面に形成すれば、剥離時の作業性を向上させることができ、且つ透光性表示部の画線の乱れをより抑制することができる。更には、パネル表面の耐傷付き性を向上させることができる。
尚、このクリア層は、吹付け塗装、タンポ印刷及びシルク印刷等の方法により形成することができる
更に、本発明の透光式表示パネルの製造方法は、上記基板の裏面側(遮光層が形成された面と反対側)に調光層が形成されて光源からの光を上記透光性基板にガイドするライトガイドを配設するライトガイド配設工程を備えていてもよい。例えば、図9に示すように、透光性基板1の裏面側(遮光層が形成された面と反対側の面側)に、調光層63を備えるライトガイド7、いわゆる導光板が配設されたものを得ることができる。
また、上記ライトガイドとしては、優れた透明性を有するアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等からなる一般的に使用されているものをそのまま用いることができる。
実施例1
[1]透光式表示パネルの製造
(1)表示パネル用基板Aの製造
図3に示すように、アクリル系樹脂により構成され且つ透光性を有する基板1の表面(視認される側)に、シルク印刷法により、黒色系の遮光部(下層部)と、明色系の色調(銀色系)の表層部とを備える遮光層20[膜厚;30μm(遮光部:15μm、表層部:15μm)]を形成した後、遮光層20の表面に、カーボンブラックを配合した水性のノリ剤(株式会社ミノグループ製、商品名「アクアマスキング」)を、スプレー塗布法により塗布して、剥離層4(膜厚;8μm)を形成し、表示パネル基板Aを得た。
図4に示すように、剥離層4上から、レーザーマーキング加工(使用装置;レーザーマーキング装置、株式会社キーエンス製、型式「MD−Y9700」)を行い、所定部分の剥離層4及び遮光層20を焼失させ、所定パターンの切り欠き部22を形成した。この際、焼失された層の分解生成物は全て、剥離層4上に付着しており、切り欠き部22を有する遮光層21には何の影響もなかった。
図5に示すように、上記(2)で形成された切り欠き部22及びその周辺の剥離層4上に、インクジェット方式の印刷により透光性塗料を塗布し、透光性表示層30(膜厚;2μm)を形成した。尚、この際、切り欠き部の側面側に形成される透光性表示層30の膜厚を透光性基板1から離れるにつれて薄くなるように傾斜させた。
図6に示すように、余分な透光性表示層32及び剥離層4の表面に、粘着テープ5を当接させ、この粘着テープ5を引っ張ることにより、剥離層4を剥離させると共に余分な透光性表示層32を必要部分と断裂させ、透光性基板1と、この透光性基板1の表面に形成され且つ所定パターンの切り欠き部22を有する遮光層21と、切り欠き部22に形成された透光性表示部31と、を備える透光式表示パネル(図1参照)を製造した。
実施例1の透光式表示パネルでは、レーザーマーキング加工により生じる生成分解物の遮光層への付着は全く見られなかった。また、レーザーマーキング加工よりも後に透光性表示部を形成しているため、この表示部がレーザー照射により損傷を受けることもなかった。
更には、切り欠き部の側面側に形成される透光性表示層の膜厚を透光性基板から離れるにつれて薄くなるように傾斜させたため、剥離層上の余分な透光性表示層を剥離層と共に容易に断裂除去することができた。
上記のことから、本発明の製造方法によれば、レーザーマーキング加工による分解生成物の付着等の影響がなく、ピンホールやスジ模様のない透光性表示部及び遮光層を備える透光式表示パネルを遮光層等の色調の制約を受けず且つ容易に形成することができた。
Claims (8)
- 透光性基板と、
該透光性基板の一方の面に形成された遮光層と、
該遮光層の該透光性基板側とは反対の面に形成された剥離層と、を備える表示パネル用基板の該剥離層側からレーザーマーキング加工を行い、該剥離層及び該遮光層に所定パターンの切り欠き部を形成する切り欠き部形成工程と、
少なくとも、該透光性基板の上記一方の面のうち該切り欠き部の底に位置する部分、
該切り欠き部の内側面に位置する該遮光層及び該剥離層の切断面部分、及び
該剥離層の該遮光層側とは反対の面のうち該剥離層側から該切り欠き部をみたときに該切り欠き部の縁に位置する部分、に透光性表示層を形成する透光性表示層形成工程と、
上記剥離層上に、粘着テープを当接させ、該粘着テープを引っ張ることにより、該剥離層を剥離する剥離工程と、を備える透光式表示パネルの製造方法であって、
該剥離工程においては、該透光性表示層のうちの、該切り欠き部の底に位置する部分と、その他の部分とを断裂させて、該切り欠き部の底に位置する部分を残すとともに、その他の部分は該剥離層とともに剥離除去することを特徴とする透光式表示パネルの製造方法。 - 上記表示パネル用基板を形成する表示パネル用基板形成工程を更に備える請求項1に記載の透光式表示パネルの製造方法。
- 上記透光性基板の該遮光層が形成された面と反対側の面に、調光層を形成する調光層形成工程を更に備える請求項1又は2に記載の透光式表示パネルの製造方法。
- 上記透光性基板の該遮光層が形成された面と反対側に、調光層が形成されて光源からの光を上記透光性基板にガイドするライトガイドを配設するライトガイド配設工程を更に備える請求項1又は2に記載の透光式表示パネルの製造方法。
- 上記透光性表示層の形成は、インクジェット方式の印刷で行う請求項1乃至4のいずれかに記載の透光式表示パネルの製造方法。
- 上記遮光層は、明色系の色調の表層部を備える請求項1乃至5のいずれかに記載の透光式表示パネルの製造方法。
- 上記明色系の色調が、白色系、クリーム色系、銀色系及び金色系の色調のうちのいずれかである請求項6に記載の透光式表示パネルの製造方法。
- 上記透光性表示層の膜厚は、10μm以下である請求項1乃至7のいずれかに記載の透光式表示パネルの製造方法。
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