JPH10105062A - 記録用シート及びこれを用いた点灯式スイッチ - Google Patents
記録用シート及びこれを用いた点灯式スイッチInfo
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Abstract
できる記録用シートであって、所望の表示物の形状に切
断したプラスチックフィルムの部分を粘着層によりシー
ト上に保持することができ、使用時に剥離した際に粘着
層が表示物に残存しない記録用シートを提供する。 【解決手段】 基材層上に粘着層、プラスチックフィル
ム層、記録層をこの順に設けてなる記録用シートであっ
て、粘着層が硬化型の粘着剤からなり、基材層を剥離し
たときに粘着層が基材層上に残存する記録用シート。
Description
ジェット、レーザプリンタ及び各種電子写真複写機等に
よる各種記録法、並びに各種印刷法により記録するため
の記録用シートに関し、透明なプラスチック上に表示を
有する表示物を作製するための記録用シートに関するも
のである。
おいてはスイッチ部分等においてその機能を示す表示を
設ける必要がある。例えば、内部に装着されたランプ等
により押圧部分自体が点灯し、押圧部分内部に表示され
た文字等が認識できるようにした点灯式スイッチの表示
は、従来所望の表示の形状をスイッチ押圧部分の内側あ
るいは外側に彫刻しその部分にインクを載せることによ
り形成されていた。
イッチの表示部分21は、例えば、下側に凹部を有する
透明な外側カバー22とその凹部にはめ込まれるプラス
チック部材23からなり、プラスチック部材23の上部
表面に所望の表示を彫刻し、その彫刻部分にインクをの
せることにより表示24を得ていたものである。しかし
この工程は時間を要し、従ってコストも高い。
クフィルムに表示を印刷し、剥離層を剥離して粘着層を
有するプラスチックフィルムを表示を所望する位置に貼
付することができる記録用材料もある。しかしこのよう
な材料は剥離層を剥離すると粘着層は表示を記録したプ
ラスチックフィルム側に残存するものであり、表示を有
するプラスチックフィルムを所望の位置に貼付するのに
は好適であるが、その際粘着層と被貼付物との間に空気
等が残存しやすく、表示物の美観を損ねるという欠点が
あった。
ム単体に表示を印刷するということも考えられるが、上
記のような表示物は比較的小さいものが多いことから、
それらを表示に必要な大きさに切断するとバラバラの小
さい断片となってしまい、使用までの間極めて取り扱い
にくい。一方、切断せずにシート状のままとしておくと
使用する際に所望の形状に切断しなければならず、取り
扱いが不便になることに加えて美麗な表示を得ることが
困難になる。
スチックフィルム上に所望の表示を印刷できる記録用シ
ートであって、表示を印刷するプラスチックフィルムは
基材層上に粘着層を介して設けられており、プラスチッ
クフィルムの部分を所望の表示物の形状の断片に予め切
断しておいてもそれらは粘着層により基材層に接着され
ていることからシートの形状のまま取り扱うことがで
き、使用する際には予め所望の形状に切断されたプラス
チックフィルムの表示物を基材層から容易に剥離して使
用することができ、しかもプラスチックフィルムを剥離
すると前記粘着層は基材層上に残存する記録用シートを
提供することを目的とするものである。
基材層上に粘着層、プラスチックフィルム層、記録層を
この順に設けてなる記録用シートであって、粘着層が硬
化型の粘着剤からなり、基材層を剥離したときに粘着層
が基材層上に残存する記録用シートにより達成される。
いては、記録層が、ガラス転移点が10℃以下の透明性
樹脂と有機樹脂微粒子とを混合して、へイズ値が4〜1
0%となるようにしたトナー易接着層であることを特徴
とする。
からなる粘着層を形成して所望の程度硬化させた後に、
プラスチックフィルム層及び記録層を順次積層するか、
または当該所望の程度硬化させた粘着層上に、記録層を
設けたプラスチックフィルム層を、記録層を設けた表面
とは反対面側のプラスチックフィルム層表面と当該粘着
層とが接するように積層することを特徴とする、上記の
記録用シートの製造方法を提供する。
トの記録層側に所望の表示を形成した後に、基材層及び
粘着層を剥離除去して得られた表示物を使用して表示を
得た点灯式スイッチも提供する。
添付の図面を参照して説明する。
的な部分断面を示す図である。本発明の記録用シート1
においては、基材層2上に、粘着層3、プラスチックフ
ィルム層4、記録層5が設けられている。さらに貯蔵時
のシートのブロッキング等を防止するため等の目的で設
けられる表面処理層6を基材層及び記録層の外側の表面
に有していてもよい。本発明の記録用シートにおいて
は、上記記録層側の表面に感熱転写、インクジェット、
レーザプリンタ及び各種電子写真複写機等による各種記
録法、あるいは通常のインクを使用する各種の印刷方法
により所望の表示が形成される。そしてその形成された
表示の周囲を所望の大きさにプラスチックフィルム層ま
での厚さをオートカッター等により切断し表示物を得
る。この表示物は切断した後もその下にある粘着層によ
り基材層上に保持されるので、本発明の記録用シートは
所望の表示を形成し、プラスチックフィルム層を切断し
た後にも製造時の記録用シートの形状のまま取り扱え
る。そして切断されたプラスチックフィルム層からなる
表示物を使用する際には、プラスチックフィルム層の表
示物部分を基材層から容易に剥離することができ、しか
も粘着層は基材層上に残存し(即ち、図1のAで示した
部分がら上下に分離する)、所望の表示が形成された記
録層を有するプラスチックフィルム層のみからなる表示
物が得られる。
は、上記のようにプラスチックフィルム層から形成され
る表示物を剥離して使用するまでそれらを接着して一定
の大きさのシート状の形状に維持しておくために設けら
れるものであり、そのような目的を達成できるようなシ
ート状材料であれば特に限定されるものではない。但
し、この基材層上には例えば、後記するように粘着層を
設け、それを所望程度硬化した後にプラスチックフィル
ム層を積層するが、プラスチックフィルム層を剥離した
ときに粘着層が基材層に残存するようにするために、上
記のようにして形成された粘着層に対して十分な接着力
を示すものでなければならない。
テル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、アセチルセルロース等の材料からなるプラスチッ
クシート、紙、金属、その他の材料のシートが挙げられ
る。耐熱性、機械的強度、寸法安定性、コスト等の点か
らポリエステルのフィルムあるいはシートが好ましい。
基材層の厚さは特に制限されないが、好ましくは75〜
125μm程度である。
チックフィルム層は、所望の表示物となる部分であっ
て、目的とする表示物に適するものであればその材料は
特に限定されるものではない。例えば、上記の基材層の
材料として挙げたプラスチック材料からなるプラスチッ
クフィルムとすることができる。同様に、耐熱性、機械
的強度、寸法安定性、コスト、透明性等の点からポリエ
ステルフィルムを使用することが好ましい。プラスチッ
クフィルム層の厚さは特に制限されないが、好ましくは
25〜100μm程度である。
粘着層を介して接合されるが、基材層とプラスチックフ
ィルム層を分離した際に粘着層が基材層側に残存するよ
うにする。このように分離時に粘着層を必ず基材層側に
残存させるためには、粘着層の材質として硬化型の粘着
剤を使用し、例えば、基材上に当該粘着剤を塗布した後
に、光または熱により所望程度硬化させてからプラスチ
ックフィルム層を積層すればよい。
り所望程度硬化させることにより、後に積層するプラス
チックフィルム層との接着力を、基材層との接着力より
低くして、粘着層とプラスチックフィルム層との界面で
剥離できるようにするものである。
剤、基材層及びプラスチックフィルム層の材質に応じて
適宜変更されるものであるが、レーザプリンタやPPC
等による記録時に作業性を害しない程度の接着力を保持
している必要がある。例えば、粘着剤として熱硬化型の
粘着剤を使用し、基材層及びプラスチックフィルム層と
してポリエステルフィルムを使用する場合は、通常、1
時間〜4日間程度、30〜60℃程度の温度で熱処理す
ることで所望の性能を得ることができる。
ム系、ビニルエーテル系、シリコーン系、ポリエステル
系等の粘着剤が挙げられ、より具体的には、ポリエステ
ル樹脂、ポリアクリル酸エステル及びアクリル酸エステ
ル共重合体、ポリ酢酸ビニル及び酢酸ビニル共重合体、
ポリビニルアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ゴ
ム、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が使用可能であ
る。
ト等の硬化剤、ロジン、変性ロジン、ロジンエステル、
テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等の天然物及び
その誘導体、クマロン・インデン樹脂、スチレン樹脂、
フェノール樹脂、キシレン樹脂等の合成樹脂等からなる
タッキファイヤー等を添加して、粘弾性挙動や界面特性
を調節することもできる。
粘着層を製造する方法と同様の方法で製造でき、上記の
ような粘着剤を水や適当な有機溶剤に溶解あるいは分散
し、基材層の材料の上にロールコーティング、バーコー
ティング、エアナイフコーティング、スプレーコーティ
ング等の各種コーティング法、あるいはグラビア印刷等
を用いて塗布し、乾燥させることにより形成することが
できる。粘着層の厚さは通常、1〜30μm程度である
が、特に20μm以下とすることが好ましい。また、粘
着層用塗布液を塗布した後、プラスチックフィルム層を
積層するまでの、乾燥、熱処理等の間に取り扱いやすく
するために、一時的に粘着層上に離型シートを設けても
よい。このような離型シートは、従来の粘着シートの離
型紙等に用いられている、離型性を有する高分子等、例
えば、シリコン系樹脂、アルキッド系樹脂、ウレタン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、アミノ系樹脂、フェノール
系樹脂、オクタデシルイソシアネート系樹脂、(メタ)
アクリル酸エステル/シリコーン共重合体樹脂、シリコ
ーン変性4級アンモニウム塩重合体系樹脂、シリコーン
変性ウレタン樹脂等から選択された材料を単独であるい
は混合物として含む材料からなるシート、あるいはポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、紙等のフィルムまたはシートの表面を上記のような
離型性を有する材料で処理したものを用いることができ
る。
記のプラスチックフィルム層を積層する。プラスチック
フィルム層は、熱硬化後の粘着層上に、離型シートを設
けた場合はそれを除去した後に載置し、圧力を加えて圧
着することにより積層できる。圧着の条件はプラスチッ
クフィルム層の粘着層に対する必要な接着が得られるよ
うに適宜選択することができるが、通常は室温、または
40〜60℃程度の温度に加熱して3〜6kg/m2 程度の
圧力を加えることにより行う。
チックフィルム層の上に記録層を設ける。この場合、プ
ラスチックフィルム層を形成するプラスチックフィルム
の粘着層に貼り合わせられる表面とは逆の表面に予め記
録層を設けたものを上記のように粘着層上に積層するこ
とによりプラスチックフィルム層と記録層を同時に積層
してもよく、記録層を形成する工程上その方が有利であ
る。
写、インクジェット、レーザプリンタ及び各種電子写真
複写機等による各種記録法、あるいは通常のインクを使
用した各種印刷法によりプラスチックフィルム上に表示
を形成することを可能とするために設けられるもので、
従来からこのような目的に使用されるものを用いること
ができる。
ば、高分子結着剤と無機粒子及び/または有機粒子を含
む層とすることができる。
剤は熱可塑性樹脂または硬化性樹脂から選択できる。熱
可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリエステルアミド、ポリビニルアセタール、ポリ
塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリイ
ミド、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、ポリメチルペンテン、ポリオレフィン、ハロゲン化
ポリオレフィン、アルキド樹脂、ポリアミドイミド、ケ
イ素樹脂、フッ素樹脂、これらのポリマーを構成するモ
ノマーの共重合体、これらのポリマーのブレンド物等が
挙げられる。
する樹脂であり、例えば、フェノール樹脂、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂、架橋型有機ケイ素樹脂、反応型モノ
マーを含むポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合体に
架橋剤を加えて架橋したもの等が挙げられる。また、ト
ナーによる表示の形成を意図する場合には、(メタ)ア
クリル酸エステル/スチレン共重合体やグラフト共重合
アクリル樹脂、例えば幹鎖組成としてポリメチルメタク
リレート、枝鎖組成としてN−メチロールアクリルアミ
ドやヒドロキシエチルメタクリレート等を共重合したも
のがトナーとの密着性の点で特に好ましい。
酸化チタン、アルミナ、酸化鉛、酸化ジルコニウム等の
金属酸化物、炭酸カルシウム、チタン酸バリウム、硫酸
バリウム等の塩類等、有機粒子としては、例えば、スチ
レン/ジビニルベンゼン共重合体、メラミン樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂等からなるもの
が挙げられる。これらの粒子は単独の材料からなるもの
であってもよく2種以上混合して用いてもよい。
いが、一般に0.1〜20μmの範囲が適当である。ま
た高分子結着剤と粒子の重量比は100/1〜100/
200程度の範囲にあることが好ましい。また上記の高
分子結着剤と粒子、それらの混合比等は、得られる表示
物の透明性が損なわれないように選択することが好まし
い。
る場合には、本発明の記録用シートの記録層は、特に良
好なトナー接着性とブロッキング防止を両立させるた
め、本発明者らが先に提案した特開平7−301937
号に開示される特定のトナー易接着層とすることが好ま
しい。
ナー易接着層は、ガラス転移点が10℃以下の透明性樹
脂と有機樹脂微粒子とからなり、シート全体のへイズ値
が4〜10%の範囲となるようにしたものである。本発
明においては、基材層及び粘着層を除いた、プラスチッ
クフィルム層、記録層及びその上の任意の表面処理層を
含むシート全体のへイズ値が4〜10%の範囲となるよ
うにする。
接着性を得るためにガラス転移点が10℃以下のものを
使用する。トナー接着性の点から熱可塑性樹脂が好まし
い。具体的には、ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂等
が挙げられる。ガラス転移点が10℃以下の透明性樹脂
は、常温において粘着性を有しており、主として接着剤
等に用いられているが、この粘着性により良好なトナー
接着性が得られる。ガラス転移点が高くなるに従ってト
ナー接着性は低下するので、使用する透明性樹脂はガラ
ス転移点がなるべく低いものが好ましい。
ために添加され、例えばシリコーン樹脂微粒子、フッ素
樹脂微粒子、アクリル樹脂微粒子、ポリエチレン樹脂微
粒子等を使用することができる。これらの樹脂微粒子の
中でも、ブロッキング防止という点で特にシリコーン樹
脂微粒子が好ましい。このような有機樹脂微粒子は無機
粒子とは異なり粒径や形状が均一であるため、透明性を
失うことなくブロッキングを効果的に防止することがで
きる。さらに、微粒子であるにもかかわらず塗工液での
分散性が非常によく、塗工液の作製が容易であるという
利点も合わせ持つ。
着層の塗膜面から突出するように選択する。この有機樹
脂微粒子の突出によりブロッキングが防止される。従っ
て粒径はトナー易接着層の塗膜の厚さにもよるが、通常
は1〜5μmの範囲が好ましい。
子を多く添加しすぎると透明性に加えてトナー接着性も
低下してしまうので、基材層と粘着層を剥離した後にシ
ート全体のヘイズ値が4〜10%の範囲となるように透
明性樹脂と有機樹脂微粒子を混合する。ヘイズ値を4〜
10%の範囲とすることにより、透明性、トナー接着
性、及び耐ブロッキング性といった要件の全てを満足す
ることができる。尚、本発明にいうへイズ値は、JIS K
7105に従って測定した値をいうものである。
い範囲で、必要により界面活性剤、滑剤、分散剤等を添
加してもよい。
要な成分を適当な溶媒等に溶解あるいは分散し、上記の
ような公知の方法で塗布し、乾燥させることにより形成
することができる。記録層の厚さは通常、0.4〜4μ
m程度、好ましくは1〜3μm程度である。
記録層の外側の表面に表面処理層を有していてもよい。
表面処理層は、例えば静電気による貼り付きなどを防止
することを目的とした帯電防止層とすることができる。
帯電防止層は例えば、バインダー成分中に含まれる公知
の帯電防止剤や公知のポリマー帯電防止剤を上記のよう
な塗布方法で塗布することにより形成することができ
る。そのような帯電防止剤としては、4級アンモニウム
塩等のカチオン系ポリマー、ポリ塩化ビニルやポリエチ
レングリコール、アルキルアミン等の非イオン系ポリマ
ー、カルボン酸やスルホン酸等のアニオン系ポリマー、
ポリアミン誘導体、アルキルホスフェート等の陰イオン
界面活性剤、両性イオン界面活性剤、非イオン型界面活
性剤等が挙げられる。
記録する際の良好な印字性能を維持するためには、記録
用シートの表面電気抵抗値が1×108 〜1×1010Ω
程度であることが望ましい。電気抵抗値を1×108 Ω
以上とすることにより良好な印字性能を維持することが
でき、1×1010Ω以下にすることにより給紙ミスや走
行不良を防止することができる。従って、帯電防止層の
塗布量は、表面電気抵抗値が上記の範囲になるようにす
ることが好ましい。尚、上記のような記録層を使用した
場合、その上に帯電防止層を積層してもトナー接着性が
低下することはない。これは、記録層のトナー接着力が
十分に高く、帯電防止層が積層されてもその影響を受け
ないからである。
る。
ム(ルミラーS10、東レ製)上の一方の面に下記の組
成を有する帯電防止層塗布液を乾燥膜厚が0.5μmと
なるようにバーコーターで塗布し乾燥させた。 帯電防止層塗布液 帯電防止剤(スタチサイド:A.c.L製) 0.1重量部 イソプロピルアルコール 150重量部 その後、ポリエステルフィルムの帯電防止層を設けた表
面とは反対側の表面にポリエチレン粘着剤(B−25
5、日栄化工製)を熱硬化後の厚さが20μmとなるよ
うに塗布し、塗布した粘着層の上に離型シートとして坪
量70gのグラシン紙の表面にポリエチレン層を設けた
もの(ポリエチレン層側が離型表面)を積層し、40℃
に72時間保持して粘着層を熱硬化させた。
フイルム(ルミラーT60、東レ製)の一方の面に下記
の組成を有する記録層(トナー易接着層)塗布液を乾燥
膜厚が3.0μmとなるようにバーコーターで塗布し乾
燥させた。 記録層塗布液 ポリエステル樹脂 40重量部 (バイロン500:東洋紡績製、Tg=4℃) シリコーン樹脂微粒子 (粒径3μm) 0.1重量部 (トスパール130:東芝シリコーン製) メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 200重量部 さらに上記で設けた記録層上に上記と同様に帯電防止層
を設けた。この記録層と帯電防止層とを設けたポリエス
テルフィルムを、前記のポリエステルフィルム上に形成
した粘着層の上に、グラシン紙を除去した後に、前記記
録層を設けたのとは反対側のポリエステルフィルムの表
面が粘着層の表面に接するように載置し、40℃で全体
に4 kg/m2の圧力をかけて両者を接合して本発明の記録
用シートを得た。
ーザープリンタ(TN−7270PSJ、東芝製)でト
ナー画像を形成し、カッティングプロッターで印字の周
囲を印字面から帯電防止層と記録層が設けられた方のポ
リエステルフィルムまでの厚さで適当な大きさにカット
して表示物として利用する部分を分離できるようにし、
一方基材層のポリエステルフィルムは切断されず、最初
の記録用シート全体の寸法のまま取り扱えるようにし
た。
ろ、粘着層は全て基材層のポリエステルフィルム上に残
り、表示物として使用する方のポリエステルフィルムに
は全く付着せず、透明なフィルム上に印字された美麗な
表示物が得られた。
5cm×5cmにカットしたものを12枚重ね、約4 k
g/m2の圧力をかけて70℃、RH0% で3日間保存した
ところ、全くブロッキングは観察されず、良好な状態で
保存できた。
れば、プラスチックフィルムの部分を所望の表示物の形
状に予め切断しておいても粘着層により基材層に保持さ
れていることからシートの形状のまま取り扱うことがで
き、使用する際には予め所望の形状に切断されたプラス
チックフィルムの表示物を基材層から容易に剥離して使
用することができるので、極めて取り扱いやすい。
場合に粘着層は表示物に残存しないことから美麗な表示
物を得ることができる。
は、例えば点灯式スイッチの押圧部分内部に挿入して点
灯式スイッチの表示を得ることができる。例えば、図3
に断面図で示すように、点灯式スイッチの表示部分31
において、トナー等により形成された表示34を有する
本発明の記録用シートから得られた表示物35を従来の
点灯式スイッチの表示部分に使用されていたのと同様な
形状の外側カバー32と内側プラスチック部材33の間
に挟持させることにより点灯式スイッチの表示が得られ
る。このように本発明の記録用シートによれば、前記従
来技術のように彫刻によらず、レーザープリンタ等で表
示を印字できることから、特に多種類少量生産が要求さ
れる点灯式スイッチの表示を安価に迅速に製造すること
ができる。
イッチの表示に限定されず、各種の表示物を多品種少量
生産等のニーズに答えながら低いコストで製造すること
を可能とするものである。
る。
断面図である。
使用して得られた点灯式スイッチの表示部分の概略部分
断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 基材層上に粘着層、プラスチックフィル
ム層、記録層をこの順に設けてなる記録用シートであっ
て、粘着層が硬化型の粘着剤からなり、基材層を剥離し
たときに粘着層が基材層上に残存する記録用シート。 - 【請求項2】 記録層が、ガラス転移点が10℃以下の
透明性樹脂と有機樹脂微粒子とを混合して、へイズ値が
4〜10%となるようにしたトナー易接着層であること
を特徴とする請求項1記載の記録用シート。 - 【請求項3】 基材層上に硬化型の粘着剤からなる粘着
層を形成して所望の程度硬化させた後に、プラスチック
フィルム層及び記録層を順次積層するか、または当該所
望の程度硬化させた粘着層上に、記録層を設けたプラス
チックフィルム層を、記録層を設けた表面とは反対面側
のプラスチックフィルム層表面と当該粘着層とが接する
ように積層することを特徴とする請求項1記載の記録用
シートの製造方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の記録用シートの記録層側
に所望の表示を形成した後に、基材層及び粘着層を剥離
除去して得られた表示物を使用して表示を得た点灯式ス
イッチ。
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---|---|---|---|
JP25950696A JP3892508B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 記録用シート及びこれを用いた点灯式スイッチ |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10105062A true JPH10105062A (ja) | 1998-04-24 |
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JP (1) | JP3892508B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002347183A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-04 | Kimoto & Co Ltd | 印刷用シート |
JP2005246408A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Hakueisha:Kk | 透光式表示パネルの製造方法 |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP25950696A patent/JP3892508B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4638677B2 (ja) * | 2004-03-02 | 2011-02-23 | 株式会社箔栄社 | 透光式表示パネルの製造方法 |
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