JP3021781U - 意匠表示用パンチングシ−トと該意匠表示用パンチングシ−トを用いた意匠表示シ−ト - Google Patents

意匠表示用パンチングシ−トと該意匠表示用パンチングシ−トを用いた意匠表示シ−ト

Info

Publication number
JP3021781U
JP3021781U JP1995009711U JP971195U JP3021781U JP 3021781 U JP3021781 U JP 3021781U JP 1995009711 U JP1995009711 U JP 1995009711U JP 971195 U JP971195 U JP 971195U JP 3021781 U JP3021781 U JP 3021781U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
design
sheet
design display
base sheet
based ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995009711U
Other languages
English (en)
Inventor
源三 内村
國利 沼田
Original Assignee
株式会社テクノワ−クス
増本 淳子
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社テクノワ−クス, 増本 淳子 filed Critical 株式会社テクノワ−クス
Priority to JP1995009711U priority Critical patent/JP3021781U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3021781U publication Critical patent/JP3021781U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外側から所望の意匠が認識できながら、内側
から外側を透視できるように、透光性を抑制した合成樹
脂製の基盤シート1を用い、その意匠の再現にカラーコ
ピーのトナー、水性インクのプリンター或いは油性イン
クの印刷が用い得るようにすること。 【解決手段】 合成樹脂製の基盤シート1に多数の小孔
2を等間隔で穿孔して透光性を抑制した意匠表示用パン
チングシート。 前記基盤シート1の一側面1aを実質
的に白色として意匠表示用面3に構成し、該意匠表示用
面3に、水性インキに対する親水性、コピーのエポキシ
系トナー樹脂に対する相容性及び印刷用油性インキに対
する親油性を備えた被膜4を備え、且つ、前記基盤シー
ト1の他側面1bを暗色に構成してある。 この意匠表
示用パンチングシートに、水性インキに対する親水性、
コピーのエポキシ系トナー樹脂に対する相容性及び印刷
用油性インキに対する親油性を備えた被膜4を備えて意
匠表示シートとした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する分野】
本考案は、透光性を抑制した意匠表示用パンチングシート及び該意匠表示用パ ンチングシートを用いた意匠表示シートに関し、特に、自動車のリアーウィンド ウ或いは店舗のショーウィンドウ等に広告用、デザイン用として、カラーコピー 、インクジェットプリンター或いは印刷(凸版、シルク印刷等)を用いて所望の 文字、図形を載せることのできるところの透光性を抑制した意匠表示用パンチン グシート及び該意匠表示用パンチングシートを用いた意匠表示シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
本考案者は、既に、特願平6ー104946号において、自動車のリアウイン ドウ等を通して入射される太陽光線を遮光し、車内に対する断熱を行い得ること ができながら、車外に対して所望の意匠を表示できるようにした装置について提 案をしている。 かかる装置は、リアウインドウの内側に、透明のパネルを設け、このパネルに 透過光量を抑制するスリットを形成したシートを貼りつけ、このシートの車内側 を黒色にし、外側に所望の意匠を形成(転写乃至印刷等の手段)するようしたも のである。
【0003】 この装置によって、車内に対する遮光と断熱を行いながら車外に対して所望の 意匠(広告乃至デザイン効果)を表示できるようになったが、次の如き問題も抱 えていた。 車内のリアーウィンドウの近くに透明のパネルを設置する必要がある等の構 造的な煩雑さがあって、コスト高となる。 透光性を抑制するスリット方式は、光の非透過部分への意匠の印刷乃至転 写が精度を要求されるもので、簡単には出来難い。 光りが透過光量するスリットが通常水平に入れられているので、目前のスリ ットからの透過性(車外を見ることができること)に問題はないが、光りの非 透過部分が左右(水平)に連続していることで、目の左右視野における車外に 対する透過性(車外を見ることができること)が今一つ優れない。
【0004】 そこで、上記項の問題を解決するべく、シートを車外から直接にリアーウィ ンドウ等へ貼ることを考え、このために、耐候性に優れた合成樹脂製のシートを 用いることを考えた。 また、上記項の問題を解決するべく、光の非透過部分(スリットを形成する 両サイドの帯状体)に合致した所望意匠の位置合わせを必要とする印刷等を行う 必要がないようにする一つの方法として、パソコン出力のインクジェット或いは カラーコピー機による複写を用いることができないかと考えた。 そして、上記項の問題を解決するべく、水平スリットに比べ、目視条件が目 前、その左右において出来るだけ差が出ないように、多数の小孔を穿孔する方式 を考えた。 即ち、合成樹脂製のシートに先ず多数の小孔を開けておき、このシートをコピ ー機に通して所望の意匠を複写しようと考えたのである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述のように、合成樹脂製のシートを用いることで、耐候性が増して車外から 直接に接着することができるようになり、また、多数の小孔を穿孔する方式を採 ることによって、スリットよりも優れた透光性の抑制を達成することができ、し かも、穿孔後のシートに対して単にコピーをしたりインクジェットのプリントを するだけであるので、従来のように位置合わせの為の精度の高い印刷技術が必要 ないことが分かった。
【0006】 しかし、このような合成樹脂製のシート、例えば、通常一般に用いられている ポリエチレンテレフタレートは、パソコン出力のインクジェットの水性インキを 載せることが出来ないと共にカラーコピー機のトナー(通常、エポキシ系樹脂) を載せることも出来難いという新たな問題が発生した。
【0007】 特に、意匠の印字乃至複写手段として普及しているパソコン出力機のインクジ ェットのプリントやカラーコピー機は、水性インクとエポキシ系の樹脂粉(トナ ー)という、相反する素材を用いるものであるから、これらの両方に対して適応 する合成樹脂製の基材シートを準備することは不可能であった。 そこで、本考案者は、種々の公知の基材シートを選択し、実験を行ったが好ま しい結果を得ることができず、また、基材シートそのものの改良を打診してみた が、上述の要求を満たす素材を案出することが出来ないことが分かった。
【0008】 本考案は、かかる現状に鑑み、透光性を抑制でき、しかも、簡単なコピー機や プリンター或いは印刷(凸版、シルク印刷等)により所望の意匠を表示できると ころの意匠表示用パンチングシートと、該意匠表示用パンチングシートを用いて 所望の意匠を備えたところの意匠表示シートを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の第1の考案にかかる請求項1の意匠表示用パンチングシートは、上記 課題を解決する為に、 合成樹脂製の基盤シート1に多数の小孔2を等間隔で穿孔し、これら多数の小孔 2を介しての透過光量を面積比で10%乃至50%の範囲に抑制した意匠表示用 パンチングシートであって、 前記基盤シート1の一側面1aを実質的に白色として意匠表示用面3に構成し 、 該意匠表示用面3に、水性インキに対する親水性、コピーのエポキシ系トナー 樹脂に対する相容性及び印刷用油性インキに対する親油性を備えた被膜4を備え 、この被膜4を、微細ポーラスを備えたセラミック微粉を混入した合成樹脂で構 成し、且つ、 前記基盤シート1の他側面1bを暗色に構成してある、 という手段を講じた。
【0010】 本考案に於いて、等間隔の小孔2とは、厳密な等間隔である必要はなく、実質 的に等間隔となっていれば良い。 また、基盤シート1の一側面1aを実質的に白色とするというのは、白色の塗 装を施してもよいし、基盤シート1の素材に白色顔料を混入することで、その素 材自体を白色としたものでも良い。 更に、上記被膜4を備えるのは、基盤シート1に対するコーティングにより、 敷設する手段を採ることができる。 また、基盤シート1の他側面1bを暗色に構成するというのは、好ましくは黒 色に着色されることで、この方法としては、黒色樹脂塗料を塗布する方式でもよ いし、また、別途黒色シートを貼り付ける方法と採ってもよい。
【0011】 本考案の第2の考案にかかる請求項2の意匠表示シートは、上記目的を達成す るべく、 合成樹脂製の基盤シート1に多数の小孔2を等間隔で穿孔して透光性を抑制した 意匠表示シートであって、 上記多数の小孔2を介しての透過光量を面積比で10%乃至50%の範囲に構 成し、 前記基盤シート1の一側面1aを実質的に白色として意匠表示用面3に構成す ると共にその他側面1bを暗色に構成し、 前記意匠表示用面3に、水性インキに対する親水性、コピーのエポキシ系トナ ー樹脂に対する相容性及び印刷用油性インキに対する親油性を備えた被膜4を備 え、且つ、この被膜4を、微細ポーラスを備えたセラミック微粉を混入した合成 樹脂で構成し、 前記被膜4に所望のカラーコピー意匠層5又は油性インキ意匠層8を備え、 該カラーコピー意匠層5又は油性インキ意匠層8の外側に紫外線遮断層6を備 えてある、 という手段を講じたのである。
【0012】 また、本考案の第3の考案にかかる請求項3の意匠表示シートは、上記目的を 達成するべく、 合成樹脂製の基盤シート1に多数の小孔2を等間隔で穿孔して透光性を抑制した 意匠表示シートであって、 上記多数の小孔2を介しての透過光量を面積比で10%乃至50%の範囲に構 成し、 前記基盤シート1の一側面1aを実質的に白色として意匠表示用面3に構成す ると共にその他側面1bを暗色に構成し、 前記意匠表示用面3に、水性インキに対する親水性、コピーのエポキシ系トナ ー樹脂に対する相容性及び印刷用油性インキに対する親油性を備えた被膜4を備 え、且つ、この被膜4を、微細ポーラスを備えたセラミック微粉を混入した合成 樹脂で構成し、 前記被膜4に所望の水性インキ意匠層7を備え、 該水性インキ意匠層7の外側に紫外線遮断層6を備えてある、 という手段を講じたのである。
【0013】
【考案の実施の形態】
第1の考案にかかる請求項1の要旨によれば、耐候性に優れた合成樹脂製の基 盤シート1を用いるものでありながら、その一側面1aに水性インキに対する親 水性とコピーのエポキシ系トナー樹脂に対する相容性及び印刷用油性インキに対 する親油性を備えた被膜4を備えたことで、インクジェットのプリンターでも、 カラーコピー機でも、また、印刷(凸版、シルク印刷等)でも、所望の意匠を載 せることができるのである。
【0014】 そして、その基盤シート1に多数の小孔2を等間隔で穿孔して透光性を抑制す るので、穿孔後の基盤シート1にプリンターによる印刷或いはコピーをすれば済 み、従来のスリット方式の如き意匠部分と透光性部分との精度の高い位置合わせ の印刷が不要である。 そして、前記基盤シート1の一側面1aが白色で、そこへの意匠の載りを鮮明 に現出することができなら、他側面1bを暗色に構成することで、内側から外側 を見たときのコントラストが鮮明となって、外側の透視性が高まるのである。
【0015】 そして、上記被膜4が、微細ポーラスを備えたセラミック微粉を混入した合成 樹脂で構成されていることで、水性インキをセラミック微粉の微細ポーラス捉え 、トナー及び油性インクを合成樹脂で捉えることができて、水性インク、トナー 樹脂、油性インクに兼用できるのである。
【0016】 また、上記多数の小孔2を介しての透過光量を面積比で10%乃至50%の範 囲に構成したので、光りの透光性を最小限に抑えながら、外部の透視を良好に保 ち、且つ、外側への所望の意匠を載せたときの意匠の再現性が良好に保たれるの である。
【0017】 本考案の第2の考案にかかる請求項2の意匠表示シートによれば、上述した意 匠表示用パンチングシートを用いることによる種々の作用を発揮しならがら、そ の被膜4に、所望のカラーコピー意匠層5又は油性インク意匠層8を備えること で、広告或いはデザイン的な目的を達することができて、これを例えば自動車の リアーウィンドウに貼れば、内部から外部を透視できながら、外部に対して所望 の意匠を発現できるのである。 そのカラーコピー意匠層5を備えるのは、上記 意匠表示用パンチングシートを単にコピー機に通すだけで簡単に実施できるので あり、また、油性インク意匠層8を備えるのは、凸版印刷機等により簡単に実施 できる。 このことは、所望の意匠についても、各人の所望の意匠が例えば、個 人の絵画、写真等を再現できることを意味する。
【0018】 勿論、自動車に用いた場合に、光りの透過光量を抑制したことによる車内に対 する断熱作用を発揮すると共に、カラーコピー意匠層5の外側に紫外線遮断層6 を備えてあることで、紫外線をカットして日焼けを防止できることになる。
【0019】 そして、上記被膜4が、微細ポーラスを備えたセラミック微粉を混入した合成 樹脂で構成されているので、コピーと水性インクのプリンター及び凸版等の印刷 による意匠の発現が一層良好に併用できることになる。
【0020】 また、本考案の第3の考案にかかる請求項3の意匠表示シートによれば、上述 した意匠表示用パンチングシートを用いることによる種々の作用を発揮しならが ら、その被膜4に、所望の水性インキ意匠層7を備えることで、広告或いはデザ イン的な目的を達することができて、これを例えば自動車のリアーウィンドウに 貼れば、内部から外部を透視できながら、外部に対して所望の意匠を発現できる のである。 その水性インキ意匠層7を備えるのは、上記意匠表示用パンチング シートに対してパソコン等のプリンターで出力すれば簡単に実施できるのである 。 このことは、所望の意匠についても、各人の所望の意匠が例えば、パソコン 入力画像のデータを自由に処理した個人のイラスト等を再現できることを意味す る。
【0021】 勿論、自動車に用いた場合に、光りの透過光量を抑制したことによる車内に対 する断熱作用を発揮すると共に、水性インキ意匠層7の外側に紫外線遮断層6を 備えてあることで、紫外線をカットして日焼けを防止できることになる。 また、上記被膜4が、微細ポーラスを備えたセラミック微粉を混入した合成樹 脂で構成されているので、コピーと水性インクのプリンター及び凸版等の印刷に よる意匠の発現が一層良好に併用できることになる。
【0022】
【実施例】
本考案の第1の考案にかかる意匠表示用パンチングシートについて、図1乃至 図3に基づいて詳述する。 図1及び図2に示すように、合成樹脂製、ここではポリエチレンテレフタレー ト(Pet)を用いた薄い基盤シート1に、パンチングにより多数の小孔2を等 間隔で穿孔して透光性を抑制している。 この小孔2は、ここでは直径1ミリで 、面積当たり約15%を占める程度、約2平方センチあたり約80個を穿孔して いる。 この透光性の比率は、10%乃至50%において、十分な透視性(内側 から外側を透かして見ることができる)を得ることができながら、十分な遮光性 を発揮するのに適していることが実験において確認された。 しかし、遮光性を 高めるべく5%前後の透光性を得るような穿孔方式を採っても、比較的満足でき る透視性が維持できることも分かっており、従って、必要とあれば、このような 面積比率での穿孔を行っても良い。
【0023】 前記基盤シート1は、この実施例では、白色顔料(亜鉛、チタン等)をポリエ チレンテレフタレートに混入することで、それ自体を白色に構成してあり、それ 故に、その一側面1aを実質的に白色として意匠表示用面3に構成している。 このように白色顔料を混入するのではなく、透明なポリエチレンテレフタレー トの基盤シート1を製造しておいて、実質的に白色の樹脂塗料で着色する方法を 採ってもよく、また、実質的に白色の別途フィルムシートを準備して貼り付ける 方式を採ってもよい。
【0024】 前記意匠表示用面3に、水性インキに対する親水性、コピーのエポキシ系トナ ー樹脂に対する相容性及び印刷用油性インキに対する親油性を備えたを備えた被 膜4を備えている。 この被膜4は、接着性を有する合成樹脂、例えば、エポキ シ系樹脂4bに微粉のセラミック4aを混入してたものであり、これを溶剤によ って液状化して基盤シート1にコーティングしている。 このコーティングがさ れると、図3の拡大断面図のような状態が想像できる。
【0025】 前記基盤シート1の他側面1bを暗色に構成してある。 この実施例では、前 記基盤シート1に黒色の樹脂塗料の塗装膜1cがコーティングされている。 この塗装膜1cには、感圧性の接着剤が塗布されていて、これに離型シート1 dが着脱自在に貼着されている。
【0026】 このように構成された意匠表示用パンチングシートの使用については、前記意 匠表示用面3にカラーコピーを載せるか、インクジェットのプリンターによる印 刷或いは凸版等の油性インクの印刷を行うことになり、所望の意匠(図4〜図8 参照)が載せられた後に、これを、前記離型シート1dを剥がして自動車のリア ーウィンドウ(図6参照)或いは店舗のガラスウィンドウ等に貼ることになるが 、後述の第2考案以降の実施例の説明と重複することになるので、ここでの詳細 な説明を省く。
【0027】 次に、本考案の第1の考案たる意匠表示用パンチングシートに所望の意匠を載 せたところの第2の考案たる意匠表示シートについて述べる。 この意匠表示シートは、合成樹脂製の基盤シート1に多数の小孔2を等間隔で 穿孔して透光性を抑制した意匠表示シートに関するものであり、上記多数の小孔 2を介しての透過光量を面積比で10%に構成し、前記基盤シート1の一側面1 aを実質的に白色として意匠表示用面3に構成すると共にその他側面1bを暗色 としての黒色に構成し、前記意匠表示用面3に、水性インキに対する親水性、コ ピーのエポキシ系トナー樹脂に対する相容性及び印刷用油性インキに対する親油 性を備えた被膜4を備えた点において、第1の考案と実質的に同じである。
【0028】 ここでは、図4に示すように、前記被膜4に所望のカラーコピー意匠層5を備 えている点及び該カラーコピー意匠層5の外側に紫外線遮断層6を備えてある点 が先の実施例と相違する。 即ち、前記被膜4のコピーのエポキシ系トナー樹脂に対する相容性を利用して 、これをカラーコピー機に通し、図5に示す如く、所望のカラー画像(ここでは 英文字A)を載せるようにしたものである。 図5において、カラー文字A以外 の小孔2の周囲の部分は、白色であり、図示していないが裏面は黒色(塗装層1 c)である。 これを自動車のリアウインドウに実施したのが、図6に示すもの である。
【0029】 そして、このカラーコピー意匠層5(英文字A)の上に紫外線遮断層6を備え たのである。 この紫外線遮断層6は、別途準備の紫外線吸収剤、例えば、公知 のベンゾフェノン系或いはベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を混入したフィ ルムを基盤シート1の全面に貼着している。 しかし、フィルム形式でなく、前 述の紫外線吸収剤を、カラーコピー意匠層5に定着可能な樹脂溶剤でスプレーし て定着させる方式を採ってもよいことは勿論である。
【0030】 更に、本考案の第1の考案たる意匠表示用パンチングシートに所望の意匠を載 せたところの第3の考案たる意匠表示シートについて述べる。 この意匠表示シートは、合成樹脂製の基盤シート1に多数の小孔2を等間隔で 穿孔して透光性を抑制した意匠表示シートに関するものであり、上記多数の小孔 2を介しての透過光量を面積比で30%に構成し、前記基盤シート1の一側面1 aを実質的に白色として意匠表示用面3に構成すると共にその他側面1bを暗色 としての黒色に構成し、前記意匠表示用面3に、水性インキに対する親水性、コ ピーのエポキシ系トナー樹脂に対する相容性及び印刷用油性インキに対する親油 性を備えた被膜4を備えた点において、第1及び第2の考案と実質的に同じであ る。 1cは、基盤シート1の裏面の黒色の塗装層である。
【0031】 この実施例では、図7に示すように、前記被膜4に所望の水性インキ意匠層7 を備えている点が異なり、また、該水性インキ意匠層7の外側に紫外線遮断層6 を備えてある点は先の実施例と同じである。 即ち、前記被膜4の水性インキに対する親水性を利用して、これに、パソコン の出力プリンターのインクジェット(水性インキ)により、所望の意匠(文字、 図形等)を印字するのである。
【0032】 尚、先の実施例と同様に、水性インキ意匠層7の外側に、先の実施例で述べた 紫外線遮断層6を備えてあるが、そのベンゾフェノン系或いはベンゾトリアゾー ル系の紫外線吸収剤を、基盤シート1に混入する方式を採って、この紫外線遮断 層6を、この基盤シート1そのものとしても良い。 但し、この場合には、上述 した穿孔の小孔2を通過する紫外線をカットすることができないことは勿論であ る。
【0033】 最後に、本考案の第2の考案の意匠表示シートの一部改変例について述べる。 この意匠表示シートは、合成樹脂製の基盤シート1に多数の小孔2を等間隔で 穿孔して透光性を抑制した意匠表示シートに関するものであり、上記多数の小孔 2を介しての透過光量を面積比で50%に構成し、前記基盤シート1の一側面1 aを実質的に白色として意匠表示用面3に構成すると共にその他側面1bを暗色 としての黒色に構成し、前記意匠表示用面3に、水性インキに対する親水性、コ ピーのエポキシ系トナー樹脂に対する相容性及び印刷用油性インキに対する親油 性を備えた被膜4を備えた点において、第2の考案と実質的に同じである。 尚 、1cは、基盤シート1の裏面の黒色の塗装層である。
【0034】 この改変例では、図8に示すように、前記被膜4に所望の油性インキ意匠層8 を備えている点が先の実施例と異なが、この油性インキ意匠層8は、油性という 性質を持っている点において、コピーのエポキシ系トナー樹脂と実質的に同じで あるが故に、この第2の考案の改変例としたものである。 また、該油性インキ意匠層8の外側に紫外線遮断層6を備えてある点は先の実 施例と同じである。 即ち、前記被膜4の油性インキに対する親油性を利用して、これに、油性イン クを用いる凸版印刷機(或いはシルク印刷機等)により、所望の意匠(文字、図 形等)を印字するのである。
【0035】 尚、先の実施例と同様に、油性インキ意匠層8の外側に、先の実施例で述べた 紫外線遮断層6を備えてあるが、そのベンゾフェノン系或いはベンゾトリアゾー ル系の紫外線吸収剤を、基盤シート1に混入する方式を採って、この紫外線遮断 層6を、この基盤シート1そのものとしても良い。 但し、この場合には、上述 した穿孔の小孔2を通過する紫外線をカットすることができないことは勿論であ る。
【0036】
【考案の効果】
本考案の第1の考案にかかる請求項1の構成によれば、透光性を十分に抑制し 、内側から外側を透視できながら外側から所望の意匠を認識できる意匠表示シー トの基材となる意匠表示用パンチングシートを提供できるが、特に、その意匠を 、耐候性に優れた合成樹脂製シートを用いながら、水性インキでも、カラーコピ ーのトナー(エポキシ系樹脂)の両方でも載せることができるのであり、それに よって、パソコン出力等の水性インキのインクジェットプリンターや、コピー機 を用いることで所望の意匠を発現できるという顕著な効果を奏する。
【0037】 そして、上記被膜4が、微細ポーラスを備えたセラミック微粉を混入した合成 樹脂で構成されているので、水性インキをセラミック微粉の微細ポーラス捉え、 トナーを合成樹脂で捉えることができて、インクジェットのプリンターやコピー 機のような、水性、樹脂(油性)の両方に兼用できる利点がある。
【0038】 更に、上記多数の小孔2を介しての透過光量を面積比で10%乃至50%の範 囲に構成したので、光りの透光性を最小限に抑えながら、外部の透視を良好に保 ち、且つ、外側への所望の意匠を載せたときの意匠の再現性が良好に保たれる利 点がある。
【0039】 また、本考案の第2の考案にかかる請求項2の意匠表示シートによれば、上述 した意匠表示用パンチングシートを用いることによる種々の作用、効果を発揮し ならがら、その被膜4に、所望のカラーコピー意匠層5又は油性インク意匠層8 を備えることで、自動車のリアーウィンドウや店舗のショウウィンドウに貼って 広告或いはデザイン的な効果を発揮できると共に内部から外部を透視できながら 、遮光(及び断熱)作用を発揮できる。
【0040】 そして、カラーコピー意匠層5又は油性インク意匠層8は、上記意匠表示用パ ンチングシートを単にコピー機に通すだけ、或いは凸版印刷機等を用いるだけで 簡単に実施できるので、低コストで実施できるのである。 また、カラーコピー意匠層5又は油性インク意匠層8の外側に紫外線遮断層6 を備えてあることで、紫外線をカットして日焼けを防止できる利点も存する。
【0041】 また、上記被膜4が、微細ポーラスを備えたセラミック微粉を混入した合成樹 脂で構成されているので、コピーと水性インクのプリンターによる意匠の発現が 一層確実、且つ良好に併用できる利点がある。
【0042】 更に、本考案の第3の考案にかかる請求項3の意匠表示シートによれば、上述 した意匠表示用パンチングシートを用いることによる種々の作用、効果を発揮し ならがら、その被膜4に、所望の水性インキ意匠層7を備えることで、広告或い はデザイン的な目的を達することができて、これを例えば自動車のリアーウィン ドウに貼れば、内部から外部を透視できながら、外部に対して所望の意匠を発現 できる利点がる。
【0043】 特に、その水性インキ意匠層7は、上記意匠表示用パンチングシートに対して パソコン等のプリンターで出力すれば簡単に実施できるという利点がある。 こ のことは、表示する所望の意匠についても、各人の所望の意匠が例えば、パソコ ン入力画像のデータを自由に処理した個人のイラスト等を再現できることを意味 する。
【0044】 また、上記被膜4が、微細ポーラスを備えたセラミック微粉を混入した合成樹 脂で構成されているので、コピーと水性インクのプリンターによる意匠の発現が 一層確実、且つ良好に併用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる第1発明の意匠表示用パンチン
グシートの一部を略示した全体の斜視図である。
【図2】本考案にかかる意匠表示用パンチングシートの
図1のAーA線断側面図である。
【図3】本考案にかかる意匠表示用パンチングシートの
一部の拡大縦断側面図である。
【図4】本考案にかかる第2発明の意匠表示シートの一
部断面斜視図である。
【図5】本考案にかかる第2発明の意匠表示シートの要
部正面図である。
【図6】本考案にかかる第2発明の意匠表示シートを自
動車に適用した全体の斜視図である。
【図7】本考案にかかる第3発明の意匠表示シートの一
部断面斜視図である。
【図8】本考案にかかる第2考案の一部改変例を示す意
匠表示シートの一部断面斜視図である。
【符号の説明】
1 基盤シート 1a 一側面 1b 他側面 1c 塗装層 2 小孔 3 意匠表示用面 4 被膜 5 カラーコピー意匠層 6 紫外線遮断層 7 水性インキ意匠層 8 油性インキ意匠層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60J 3/00 J G03G 7/00 B // E06B 9/24 A

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の基盤シート1に多数の小孔
    2を等間隔で穿孔し、これら多数の小孔2を介しての透
    過光量を面積比で10%乃至50%の範囲に抑制した意
    匠表示用パンチングシートであって、 前記基盤シート1の一側面1aを実質的に白色として意
    匠表示用面3に構成し、 該意匠表示用面3に、水性インキに対する親水性、コピ
    ーのエポキシ系トナー樹脂に対する相容性及び印刷用油
    性インキに対する親油性を備えた被膜4を備え、この被
    膜4を、微細ポーラスを備えたセラミック微粉を混入し
    た合成樹脂で構成し、且つ、 前記基盤シート1の他側面1bを暗色に構成してある、
    意匠表示用パンチングシート。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製の基盤シート1に多数の小孔
    2を等間隔で穿孔して透光性を抑制した意匠表示シート
    であって、 上記多数の小孔2を介しての透過光量を面積比で10%
    乃至50%の範囲に構成し、 前記基盤シート1の一側面1aを実質的に白色として意
    匠表示用面3に構成すると共にその他側面1bを暗色に
    構成し、 前記意匠表示用面3に、水性インキに対する親水性、コ
    ピーのエポキシ系トナー樹脂に対する相容性及び印刷用
    油性インキに対する親油性を備えた被膜4を備え、且
    つ、この被膜4を、微細ポーラスを備えたセラミック微
    粉を混入した合成樹脂で構成し、 前記被膜4に所望のカラーコピー意匠層5又は油性イン
    キ意匠層8を備え、 該カラーコピー意匠層5又は油性インキ意匠層8の外側
    に紫外線遮断層6を備えてある、意匠表示シート。
  3. 【請求項3】 合成樹脂製の基盤シート1に多数の小孔
    2を等間隔で穿孔して透光性を抑制した意匠表示シート
    であって、 上記多数の小孔2を介しての透過光量を面積比で10%
    乃至50%の範囲に構成し、 前記基盤シート1の一側面1aを実質的に白色として意
    匠表示用面3に構成すると共にその他側面1bを暗色に
    構成し、 前記意匠表示用面3に、水性インキに対する親水性、コ
    ピーのエポキシ系トナー樹脂に対する相容性及び印刷用
    油性インキに対する親油性を備えた被膜4を備え、且
    つ、この被膜4を、微細ポーラスを備えたセラミック微
    粉を混入した合成樹脂で構成し、 前記被膜4に所望の水性インキ意匠層7を備え、 該水性インキ意匠層7の外側に紫外線遮断層6を備えて
    ある、意匠表示シート。
JP1995009711U 1995-08-21 1995-08-21 意匠表示用パンチングシ−トと該意匠表示用パンチングシ−トを用いた意匠表示シ−ト Expired - Lifetime JP3021781U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995009711U JP3021781U (ja) 1995-08-21 1995-08-21 意匠表示用パンチングシ−トと該意匠表示用パンチングシ−トを用いた意匠表示シ−ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995009711U JP3021781U (ja) 1995-08-21 1995-08-21 意匠表示用パンチングシ−トと該意匠表示用パンチングシ−トを用いた意匠表示シ−ト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3021781U true JP3021781U (ja) 1996-03-08

Family

ID=43157107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995009711U Expired - Lifetime JP3021781U (ja) 1995-08-21 1995-08-21 意匠表示用パンチングシ−トと該意匠表示用パンチングシ−トを用いた意匠表示シ−ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3021781U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000001534A1 (fr) * 1998-07-03 2000-01-13 Sony Chemicals Corp. Materiau a imprimer pour imprimante a jet d'encre
WO2000038931A1 (fr) * 1998-12-25 2000-07-06 Mastermind Co., Ltd. Procede d'impression a l'aide d'une imprimante a jet d'encre

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000001534A1 (fr) * 1998-07-03 2000-01-13 Sony Chemicals Corp. Materiau a imprimer pour imprimante a jet d'encre
WO2000038931A1 (fr) * 1998-12-25 2000-07-06 Mastermind Co., Ltd. Procede d'impression a l'aide d'une imprimante a jet d'encre

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0778802B1 (en) Image transfer method for one-way vision display panel
US6258429B1 (en) One-way see-thru panel and method of making same
CA2269794C (en) Method for forming durable images on substrates
JP2009528188A (ja) 金属化を用いる基板の部分印刷
US8394477B2 (en) Vision control panel assembly with a contrasting colored liner
US20020068141A1 (en) Set for producing labels
JP3021781U (ja) 意匠表示用パンチングシ−トと該意匠表示用パンチングシ−トを用いた意匠表示シ−ト
US7018501B1 (en) One-way see-thru panel and method of making same
JP2004226478A (ja) 透視性ステッカー及びその製造方法
JPH0962189A (ja) 意匠表示用パンチングシ−トと該意匠表示用パンチングシ−トを用いた意匠表示シ−ト
JP4509876B2 (ja) 光学フィルター
JP3080805U (ja) 窓ガラス用半透過光フィルム
CN202106779U (zh) 一种透明喷绘膜
CN111183025A (zh) 片材构件以及片材构件的制造方法
KR200190447Y1 (ko) 금박인쇄물
DE602004002402T2 (de) Substrat mit einem vertraulichen muster
JP3085504U (ja) 遮光印刷物
KR20000008579U (ko) 차광성 배면을 구비한 유리창 부착용 스티커
JP3208162U (ja) 意匠可能な保護フィルム
JP2005232889A (ja) 一方向透視性化粧シートの製造方法
KR200258086Y1 (ko) 반사시트를 이용한 광고판
JP2004090582A (ja) 抽選券およびその製造方法
JP2002328609A (ja) ラベル帳票
KR101092652B1 (ko) 양면현수막 및 그의 제작 방법
JP3018697U (ja) 合成樹脂製カード用シート