JP5670956B2 - 装飾ガラス板の製造方法及び装飾ガラス板 - Google Patents

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Description

本発明は、既存の熱線反射ガラス板の金属薄膜層(熱線反射膜層)上にUV印刷によって模様等をマスキング印刷し、金属薄膜層の露出部分をエッチング液により除去し、その後UV印刷部を金属薄膜層から剥離することにより、マスキング印刷部分に対応する金属薄膜層とガラス板表面部からなる装飾模様を有する装飾ガラス板の製造方法及びその方法により製造された装飾ガラス板に関するものである。
従来、ガラス板に装飾模様を施す方法としては、透明ガラス板にスクリーン印刷の手法によって塩化ビニル系樹脂インクにより樹脂皮膜層の模様を印刷し、その後、ガラスの模様面全体に金属蒸着法或いはスパッタリング法によって金属薄膜層を形成し、その後、樹脂皮膜層の可溶溶剤を金属薄膜層を介して上記樹脂皮膜層に浸透させ、これにより上記樹脂皮膜層を溶解すると共に、当該樹脂皮膜層の部分の金属薄膜層を離散させ、これにより上記溶解した樹脂皮膜層に対応する透明部分と残りの金属薄膜層部分による模様を形成する方法が知られている(特許文献1)。
また、ガラス板に型シールフィルムを貼着して透明ガラス面による模様を形成し、その後、ガラス面全面に銀引き処理を行い、その後型シールフィルムを剥離することにより、当初の透明ガラス面に対応する銀引き面と、当初の型シールフィルム面に対応するガラス透明面による模様を形成し、その後、当該ガラスの面全体を酸化防止のため透明樹脂で被覆する方法が知られている(特許文献2、図2参照)。
特開平2−248299号 特開平9−175838号
ところで、特許文献1の方法は、スクリーン印刷後にガラス板の全面に、金属蒸着法又はスパッタリング法によって金属薄膜を形成する必要があるので、金属蒸着又はスパッタリングの設備が必要であり、大掛かりな製造設備が必要となる、という課題がある。
一方、特許文献2の方法は、ガラス面全体の銀引き設備が必要であると共に、模様を形成する銀引き面が露出するため、酸化防止のために最終工程としてガラス面全体を透明樹脂で被覆する加工が必要であり、製造工程数が増加すると共に、ガラス面全体を樹脂で被覆するので、ガラス面の透明性が損なわれ、装飾としての効果が低下する、との課題がある。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、既存の熱線反射ガラス板の熱線反射膜層としての金属薄膜層上にUV印刷によって模様をマスキング印刷し、金属薄膜層の露出部分をエッチング液により除去し、その後UV印刷部分を金属薄膜層から剥離する、という簡易な方法により装飾効果の高い装飾ガラス板を製造することができる装飾ガラス板の製造方法及びその方法により製造された装飾ガラス板を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、
第1に、一面にスパッタリング法により熱線反射膜としての金属薄膜層が形成された市販の熱線反射ガラス板の上記一面に、UV印刷機によりUVインキによるUV印刷を施すことにより紫外線により硬化乾燥された上記UVインキによるUV印刷層からなるUV印刷部と、UV印刷が施されておらず上記熱線反射膜としての上記金属薄膜層が露出した金属薄膜層露出部とからなる任意の模様を形成する第一工程と、上記第一工程による上記UV印刷層が形成された後、直ちに上記UV印刷が施された上記熱線反射ガラス板の上記一面全体をエッチング液に浸漬し、上記金属薄膜層露出部における上記金属薄膜層をエッチング液に溶出して当該金属薄膜層露出部における金属薄膜層のみを上記一面から除去する第二工程と、上記第二工程における上記一面からエッチング液を排除して上記金属薄膜層露出部に対応する透明なガラス板表面が露出した透明なガラス板表面部を形成する第三工程と、上記第三工程における上記UV印刷部が形成された上記一面全体に粘着テープを貼着し、上記UV印刷部の表面全体に上記粘着テープの粘着面を密着させる第四工程と、上記第四工程のガラス板から上記粘着テープを剥離することにより、上記UV印刷層の上記粘着テープ側の面を上記粘着テープの上記粘着面側に貼り付かせ、同時に上記UV印刷層の上記金属薄膜層側の面は上記金属薄膜層から剥離させることにより、上記UV印刷部の全体を上記粘着テープと共に上記金属薄膜層から剥離し、これにより上記UV印刷部が施されていた部分に対応する上記熱線反射膜としての上記金属薄膜層と透明な上記ガラス板表面からなる模様を形成する第五工程と、からなることを特徴とする装飾ガラス板の製造方法からなるものである。
したがって、例えば市販の熱線反射ガラス板の熱線反射膜としての金属薄膜層が形成された一面に既存のUV印刷機によって任意の模様をUV印刷し、その後エッチング液によって金属薄膜層露出部における金属薄膜層を除去し、その後、UV印刷部全体に粘着テープを一旦貼着してから、当該粘着テープを剥離することにより、上記UV印刷部を上記粘着テープと共に上記金属薄膜層から剥離することができ、これによりUV印刷部によってマスキングされていた金属薄膜層(例えばミラー効果のある層)とエッチングによって金属薄膜層が除去されたガラス板表面部(例えば透明なガラス部分)とからなる装飾模様を形成することができる。このように構成すると、スパッタリング法や銀引き等の設備を用いることなく、既存の熱線反射ガラス板を使用し、UV印刷、エッチング等の簡単な方法により効果的な装飾ガラス板を製造することができる。
第2に、上記金属薄膜層はクロム(Cr)、又はクロム(Cr)及びスズ(Sn)から構成されており、上記エッチング液はクロムエッチング液である上記第1記載の装飾ガラス板の製造方法からなるものである。
上記金属薄膜層は例えばクロムから構成された熱線反射膜、又はクロム及びスズから構成された熱線反射膜であり、市販されている既存の熱線反射ガラスを使用することができる。上記クロムエッチング液は例えば硝酸塩及び過塩素酸を主成分とする市販のクロムエッチング液を使用することができる。このように構成すると、クロム等による金属薄膜層の形成された既存の熱線反射ガラス板を使用することができ、エッチング液も市販のクロムエッチング液を使用することができるので、装飾効果の高い装飾ガラス板を低コストで製造することができる。
第3に、上記粘着テープはセロハンテープである上記第1又は2記載の装飾ガラス板の製造方法からなるものである。
このように構成すると、UV印刷によるマスキングを例えば市販の一般的なセロハンテープを使用して剥離することができるため、装飾効果の高い装飾ガラス板を低コストで製造することができる。
上記UV印刷機は例えば既存のUVインクジェット印刷機を使用することができる。このように本発明はUV印刷によるマスキングを施すものであるため、既存のUV印刷機をそのまま使用することができ、UV印刷機を使用して各種模様を簡単にマスキング印刷することができる。
本発明は上述のように、既存の熱線反射ガラス板を利用でき、スパッタリング法や銀引き等の大掛かりな設備を用いることなく、UV印刷、エッチング等の簡単な方法により効果的な装飾ガラス板を製造することができる。
また、低コストで製造可能でありながら、例えばミラー効果のある金属薄膜層の形成された部分と、金属薄膜層が存在しない例えばガラス透明部分とから模様が構成されるため、極めて装飾効果の高い装飾模様を実現することができる。
また、例えばクロム等による金属薄膜層の形成された既存の熱線反射ガラス板を使用することができ、エッチング液も市販のクロムエッチング液を使用することができるので、装飾効果の高い装飾ガラス板を低コストで製造することができる。
また、マスキング印刷は既存のUV印刷機を使用することができため、UV印刷機を使用して各種模様を簡単にマスキング印刷することができる。
本発明に係る装飾ガラス板を製造するための熱線反射ガラス板の分解斜視図であり、(a)はマスキングされる模様の一例を示す図、(b)は板ガラスと金属薄膜層を示す図、(c)はUV印刷が施された熱線反射ガラス板を示す図である。 (a)は同上熱線反射ガラス板の周囲にビニルテープを貼着する状態を示す熱線反射ガラス板の斜視図、(b)はエッチング液槽にエッチング液を流入する状態を示す熱線反射ガラス板の斜視図である。 (a)は同上熱線反射ガラス板にセロハンテープを貼着する状態を示す同上熱線反射ガラス板の斜視図、(b)は(a)の熱線反射ガラス板からセロハンテープを剥離している状態を示す熱線反射ガラス板の斜視図、(c)はUV印刷部を剥離した後の装飾ガラス板を示す斜視図である。 (a)は熱線反射ガラス板の側面図、(b)はUV印刷部を形成した本発明の第一工程における熱線反射ガラス板の側面図、(c)(d)はエッチング液に浸漬した本発明の第二工程における熱線反射ガラス板の側面図、(e)はエッチング液を除去した本発明の第三工程における熱線反射ガラス板の側面図である。 (a)はセロハンテープを貼着した本発明の第四工程における熱線反射ガラス板の側面図、(b)はセロハンテープを剥離する状態を示す本発明第五工程における熱線反射ガラス板の側面図、(c)は完成した装飾ガラス板の側面図である。 同上熱線反射ガラス板のガラス板表面部と金属薄膜層とのエッジ部分の拡大断面を示す概念図である。 (a)は熱線反射ガラス板の正面図、(b)はUV印刷を施した熱線反射ガラス板の正面図、(c)は装飾ガラス板の正面図である。 (a)は熱線反射ガラス板の正面図、(b)はUV印刷を施した熱線反射ガラス板の正面図、(c)は装飾ガラス板の正面図である。
以下、本発明における装飾ガラス板の製造方法及び装飾ガラス板について詳細に説明する。
図1において、1は熱線反射ガラス板であり、本発明に係る装飾ガラス板を製造するための基本となるものである。
この熱線反射ガラス板1(図1(b)、図4(a)参照)は、無色透明の板ガラス1’(例えば厚4mm又は6mm)の一面1a全面にスパッタリング法によって熱線反射膜としての金属薄膜層2が形成されている。上記金属薄膜層2は例えばクロム(Cr)による薄膜であり、金属薄膜層2の厚さは約100nmである。またスパッタリング法による上記金属薄膜層2は、上記クロムのみによるものに限らず、少なくともクロム(Cr)及びスズ(Sn)を含む金属薄膜(クロムとスズから構成された金属薄膜(厚さ約100nm))であっても良い。
このような熱線反射ガラス板1は、形成された熱線反射膜としての上記金属薄膜層2によって光の反射によるミラー効果を有するものであり、例えば商業ビルの省エネ用の窓ガラスとして一般に使用されており、市販品を用いることができる。
第一工程として、この熱線反射ガラス板1の上記金属薄膜層2が形成された側の面(以下、この面を「一面1a」という)側において、上記金属薄膜層2上に、紫外線硬化型インキ、所謂UV(Ultraviolet)インキ3”によって模様3(図1参照)をUV印刷する。印刷する模様3は任意であるが、ここでは説明の容易さから、図1に示すような格子模様3’とする。
この格子模様3’の内、菱形のハッチング部分は任意の色(例えば黒色一色)のUVインキ3”が全面に塗布された面であり、当該部分を、任意の色のUVインキ3”が塗布されたUV印刷部3aという。また、これらUV印刷部3a間のライン部分は、UVインキ3”が塗布されておらず、上記ガラス板1’の上記金属薄膜層(熱線反射膜層)2が露出している部分であり、当該ライン部分を金属薄膜層露出部4という(図1(c)、図4(b)参照)。
従って、上記熱線反射ガラス板1の上記一面1aの上記金属薄膜層2上に、UVインキ3”を格子模様状に塗布し、上記UV印刷部3aと上記金属薄膜層露出部4による格子模様3’を形成し、その後、上記UVインキ3”が塗布された表面の全面に紫外線(例えば波長が約315nm〜400nmの紫外線)を照射することにより、上記UVインキ3”を硬化乾燥させ、上記格子模様3’によるUV印刷を施す(図1(c)参照)。このUV印刷は、既存のUV印刷機を用いて行うことができる。上記熱線反射ガラス板1において、上記UV印刷が施された面をUV印刷面5、UV印刷部3aの印刷層をUV印刷層3a’という(図1(c)、図4(b)参照)。
当該工程により、上記金属薄膜層2上に上記UV印刷部3a(UVインキ3”)による菱形模様のマスキングが施された状態となる。従って、上記UV印刷部3a間のライン状の上記金属薄膜露出部4における金属薄膜層2は、上記UV印刷部3a(UVインキ3”)によるマスキングが施されておらず、金属薄膜層2が露出した状態となっている(図4(b))。
第二工程として、上記UV印刷した表面側(UV印刷面5)をエッチング液9(クロムエッチング液)に浸漬し、上記金属薄膜層露出部4における金属薄膜層2をエッチング液に溶出させる(図4(c)(d)参照)。ここで、クロムによる金属薄膜層2、又はクロムとスズによる上記金属薄膜層2を溶解するため、硝酸塩(例えば硝酸第2セリウムアンモニウム)及び過塩素酸を主成分とするクロムエッチング液9を使用する。
ここで上記UV印刷層3a’の紫外線による硬化乾燥は瞬時に行われるため、第一工程によりUV印刷層3a’が形成された後、UV印刷部3aを直ちにクロムエッチング液9に浸漬することができる。
具体的には、図2(a)に示すように、上記UV印刷を施したUV印刷面5側の上記熱線反射ガラス板1の周囲の全周にビニルテープ7を貼着し、当該ビニルテープ7の上縁7aを上記熱線反射ガラス板1のUV印刷面5の側に突出させることにより、上記熱線反射ガラス板1のUV印刷面5の全周にエッチング液の流出防止壁7’を形成し、上記UV印刷面5側に、当該防止壁7’によるエッチング液槽8を形成する(図2(b)参照)。
その後、上記エッチング液槽8内にエッチング液9を流し込み(図2(b)参照)、上記UV印刷面5の全域が上記エッチング液9内に完全に浸漬した状態とする(図4(c)参照)。この状態において、上記UV印刷面5のUV印刷部3a及び上記金属薄膜層露出部4が上記エッチング液9に浸漬された状態となる(図4(c)参照)。一方、上記UV印刷部3aによってマスキングされた金属薄膜層2の部分にはエッチング液9は接触しない。
そして、上記UV印刷面5の全域に上記エッチング液9が浸漬した図4(c)の状態で3時間〜4時間放置する。
この間、上記金属薄膜層露出部4における金属薄膜層2は、上記エッチング液9に溶出し、上記3時間〜4時間放置することによって、上記金属薄膜層露出部4における金属薄膜層2は完全にエッチング液9に溶出してしまい、従って、金属薄膜層露出部4に対応する部分は板ガラス1’の透明部分(ガラス板表面部)4’が露出した状態となる(図4(d)参照)。
一方、上記UV印刷部3aが施された金属薄膜層2、即ち、UV印刷部3aの裏面側に位置する金属薄膜層2(以下、この部分を「金属薄膜層2’」という)は、UV印刷部3aによってマスキングされた状態となっており、上記エッチング液9に接触することがないため、溶出することなく現状態を維持する(図4(d)参照)。
特に本発明はUV印刷によりマスキング層(UV印刷部3a)が形成されているので、UVインキ3”を紫外線により短時間で硬化乾燥させることができ、従って、第一工程から第二工程に移行してUV印刷面5を直ちにエッチング液9に浸漬しても、エッチング液9がUV印刷層3a’を介して金属薄膜層2に浸透することなく、上記金属薄膜層2を効果的にマスキングすることができるという効果がある。
第三工程として、上記UV印刷面5上のエッチング液9の除去を行う。具体的には、上記第二工程にて金属薄膜層露出部4における金属薄膜層2が除去された熱線反射ガラス板1を傾ける等して、上記エッチング液9を上記印刷面5から除去する。
すると、図4(e)に示すように、UV印刷を施したUV印刷部3aに対応する金属薄膜層2’は残存し、UV印刷部3aが存在しない金属薄膜層露出部4は板ガラス1’の透明部分4’が露出した状態の板ガラスが形成される(図4(e)参照)。
尚、この段階で上記ビニルテープ7を取り除き、上記UV印刷面5表面に残存するエッチング液9をアルコールで拭いて除去する。
第四工程として、図3(a)に示すように、上記UV印刷面5の全域にセロハンテープ(粘着テープ)10を隙間なく貼着する。尚、セロハンテープ10の幅が上記UV印刷面5の全域をカバーできない場合は、図3(a)に示すように、所定幅のセロハンテープ10を並列に隙間なく貼着する。このとき、セロハンテープ10の粘着面10aが上記UV印刷面5のUV印刷部3aの全域に貼着されるように、両者を隙間なく確実に貼り着け密着する(図5(a)参照)。ここでセロハンテープ10は市販の透明フィルムからなるセロハンテープを使用することができる。
第五工程として、図3(b)に示すように、上記貼着したセロハンテープ10を剥離することにより、上記セロハンテープ10と共にUV印刷部3aを上記金属薄膜層2’から剥離していく。上記セロハンテープ10を剥離していくと、上記UV印刷部3aも上記セロハンテープ10の粘着面10aにくっついて、上記金属薄膜層2’から剥がれて行く(図5(b)、図3(b)参照)。
即ち、上記第四工程のガラス板から上記セロハンテープ10を剥離することにより、上記UV印刷部3a(UV印刷層3a’)の上記セロハンテープ10側の面を上記セロハンテープ10の上記粘着面10a側に貼り付かせ、同時に上記UV印刷部3a(UV印刷層3a’)の上記金属薄膜層2’側の面は上記金属薄膜層2’から剥離させることにより、上記UV印刷部3aの全体を上記セロハンテープ10と共に上記金属薄膜層2’から剥離し、これにより上記UV印刷部3aが施されていた部分に対応する金属薄膜層2’と上記ガラス板表面部4’からなる模様の施された装飾ガラス板11を製造することができる(図5(c)参照)。
よって、上記セロハンテープ10の全体を板ガラスから剥離していくことにより、上記金属薄膜層2’上に存在していた上記UV印刷部3aの全体を剥離することができ、結果として図5(c)、図3(c)に示すように、UV印刷部3aに対応する位置にあった金属薄膜層2’のみを上記板ガラス1’表面上に残すことができる。これにより、金属薄膜層2’とガラス板表面部4’による模様3を構成することができる。
このように市販のセロハンテープ10を用いてUV印刷部3aを金属薄膜層2’から容易かつ奇麗に剥離することができる。これは、UVインキ3”によるUV印刷によると、UVインキ3”をUVランプの紫外線によって急速に硬化乾燥させるため、硬化時のインキ皮膜の収縮率が比較的大きく、そのため油性インキ等による自然乾燥インキに比べて金属薄膜層2’との密着性が比較的低いことに起因するものと考えられる。
即ち、UV印刷によると、エッチング時のマスキング膜として十分に機能するが、UVインキ3”の皮膜の収縮に起因する金属薄膜層2’との密着性の低さが逆にプラスに作用し、セロハンテープ10を密着させることにより、UV印刷部3aのセロハンテープ10側の面の上記粘着面10aとの接着力が、UV印刷部3aの金属薄膜層2’の側の面の金属薄膜層2’との接着力を上回り、その結果、上記セロハンテープ10を剥離することにより、上記UV印刷部3aを容易に上記金属薄膜層2’から剥離することができるものと考察される。
尚、金属薄膜層2’はスパッタリング法によってクロム金属原子(又はクロム及びスズ金属原子)を板ガラス表面に被着することにより形成されているものであるので、上記セロハンテープ10の剥離時に、上記UV印刷部3aと共に板ガラス表面から剥離することはない。
以上の工程により、上記UV印刷部3aに対応する金属薄膜層2’の模様部分のみが残存し、UV印刷部3aが存在しない部分(当初のライン状の金属薄膜層露出部4)は板ガラス1’の透明部分4’からなる装飾ガラス板11(図5(c))を完成させることができる(図3(c)参照)。
この装飾ガラス板11は、スパッタリング法により形成されたミラー効果のある金属薄膜層(熱線反射膜)2’により模様が構成されており、当該金属薄膜層2’による模様と模様の間は、板ガラス1’の透明部分4’により構成されているため、ミラー効果によるシャープな菱形模様が浮かび上がり、非常に装飾性の高い装飾ガラス板11を実現することができる。
また、図6に示すように、スパッタリング法による金属薄膜層2’は極めて薄いので(例えば約100nm)、UV印刷層3a’によって効果的にマスキングしてエッチング処理することにより、エッチングにより溶解除去された部分(透明部分4’)と残存する金属薄膜層2’との境界部分(図5のエッジ部分e,e)を極めてシャープに形成することがでるという効果がある。
これにより、完成した模様は残存する熱線反射膜としての金属薄膜層2’と金属薄膜層が除去されたガラス透明部分4’との境界(エッジ部分e,e)が極めてシャープであり、金属薄膜層2’の部分とそれ以外の透明部分4’が複雑に入り組んだ極めて精細、精密な模様もくっきりとした輪郭でクリアに形成することができ、自由にマスキング模様を設定できる既存のUV印刷機を利用できる点も相俟って、極めて装飾効果の高い装飾ガラス板を形成することができる。
図7(a)から図7(c)に示すものは、上記実施形態で説明した模様を形成するための工程を示すものであり、図7(a)は熱線反射ガラス板1、図7(b)は当該ガラス板1にUV印刷を施してUV印刷部3aと金属薄膜層露出部4を形成したもの、図7(c)は金属薄膜層露出部4の金属薄膜をエッチングにより除去して透明部分4’にすると共に、上記UV印刷部3aを剥離して熱線反射膜としての金属薄膜層2’による模様を形成した装飾ガラス板11を示すものである。
図8(a)から図8(c)に示すものは、上記UV印刷部3aと金属薄膜層露出部4を逆転したものであり、本発明によれば、このように熱線反射ガラス板1の金属薄膜層(熱線反射膜層)2をUV印刷による模様に沿って除去することにより、各種の装飾模様を熱線反射ガラス板に簡易に形成することができる。
1 条件
(1)使用した熱線反射ガラス板
スパッタリング法により、金属薄膜層(熱線反射膜)が形成された熱線反射ガラス板。本実施例ではタミヤ製作所製の熱線反射ガラス(高性能熱線反射ガラス、レフ−E)を使用した。ガラス板のサイズは、200mm(縦)×300mm(横)×4mm(厚)、熱線反射膜はクロム(Cr)とスズ(Sn)を含む金属から構成されている。
(2)マスキング方法
熱線反射ガラス板の金属薄膜層(熱線反射膜層)が形成された一面に、格子模様3’のUV印刷を施した。
UV印刷には既存のUV印刷機(株式会社ミマキエンジニアリング製のUVインクジェット印刷機)を使用し、UVインキはインクジェット用UVインキの黒色一色(ブラック)を使用した。尚、UVインキの成分は、カーボンブラック、アクリル酸エステル、有機顔料を含む。
(3)使用したエッチング液
硝酸塩及び過塩素酸を含むクロムエッチング液(佐々木化学薬品株式会社製のクロムエッチング液)を使用した(各成分の含有量:硝酸塩15〜20%、過塩素酸5〜10%)。
(4)エッチング液の浸漬時間
3時間
(5)UV印刷の剥離に使用したセロハンテープ
市販のセロハンテープ(日東電工CSシステム社製のダンプロンプロ(登録商標))を使用した(幅50mm)。
2 実施例
(1)第一工程
図4(a)に示す熱線反射ガラス板1の金属薄膜層(熱線反射膜)2の面に、図1(a)に示す格子模様3’をUV印刷機にてUV印刷した。これにより、図1(c)、図4(b)に示すように、黒色のUV印刷部3aと金属薄膜層露出部4からなる格子模様3’が形成された板ガラス11Aを得た。
(2)第二工程
図1(c)、図4(b)に示す板ガラス11Aの周囲にビニルテープ7を巻き付けて、上記UV印刷面5にエッチング液槽8を形成した。その後、上記エッチング液槽8にクロムエッチング液9を流し込み、上記UV印刷面5の全域を上記クロムエッチング液9に浸漬した(図2(b)、図4(c)参照)。この状態で3時間放置した。
金属薄膜層露出部4における金属薄膜層2は上記クロムエッチング液9に溶出し、3時間経過時点では上記金属薄膜層露出部4における金属薄膜はクロムエッチング液9に完全に溶解し、板ガラス1’の透明部分4’が露出した状態の板ガラス11Bを得た(図4(d))。
(3)第三工程
上記板ガラス11Bを傾ける等して、上記クロムエッチング液9を廃棄し(図4(e))、上記ビニルテープ7を除去した。さらに、板ガラス表面をアルコール等で拭き取ってクロムエッチング液9を完全に除去した。これにより、UV印刷部3aと透明部分4’から構成された板ガラス11Cを得た(図4(e))。
(4)第四工程
上記第三工程で得た板ガラス11Cの表面にセロハンテープ10を隙間なく貼着し(図3(a))、上記UV印刷部3a上の全域にセロハンテープ10の粘着面10aを密着させ板ガラス11Dを得た(図5(a))。
(5)第五工程
上記第四工程の板ガラス11Dの上記セロハンテープ1を端部から剥がした(図5(b)参照)。上記セロハンテープ10の端部を上記板ガラス11D表面から剥離すると、上記UV印刷部3aにおけるUV印刷層3a’は、上記セロハンテープ10の上記粘着面10a側に貼り付いて上記セロハンテープ10と共に上記金属薄膜層2’から容易に剥離した(図5(b)参照)。
よって、全ての上記セロハンテープ10を上記板ガラス11D表面から剥離することにより、UV印刷部3aを構成する全てのUV印刷層3a’は上記セロハンテープ10の上記粘着面10a側に貼り付いて上記金属薄膜層2’から剥離することができた。
従って、当該第五工程により、模様を構成するUV印刷部3aに対応する部分における熱線反射膜としての金属薄膜層2’のみが残存し、ミラー効果のある金属薄膜層2’と透明部分4’から構成される格子模様3’が形成された装飾ガラス板11(11E)を得た(図5(c)、図3(c)参照)。
また、上記実施例では、熱線反射膜としてクロムとスズからなる金属薄膜層2が形成された熱線反射ガラス板を使用したが、クロムからなる金属薄膜層2が形成された熱線反射ガラス板を使用しても同様の効果が得られた。
また、上記第四工程にて使用する粘着テープは、同社製品に限らず、市販の一般的なセロハンテープを使用することができる。
3 比較例
金属薄膜層に対するマスキング方法として、UVインキによるUV印刷ではなく、市販の金属表面処理用のマスキング剤(例えば太陽化工社製マスクエースS等のトルエン、キシレンを主成分としたマスキング剤)を用いたスクリーン印刷によってマスキング層の形成を行い、その他の工程(第一工程〜第五工程)は上記実験例と同様として、装飾ガラス板の製造を試みた。
この比較例によると、上記第二工程において長時間(約3時間)エッチング液に浸漬することによりマスキング層のマスキング剤がエッチング液に反応してマスキング層に対応する部分の金属薄膜層が変色してしまうという好ましくない現象が起きた。これはマスキング剤の硬化に時間を要したので、エッチング液に浸漬した段階において、マスキング剤が完全に硬化していないことに起因するものと考察される。
また、第五工程においてセロハンテープを貼着後、該テープを剥離してもマスキング層が金属薄膜層から容易に剥離しない箇所が現れ、容易にマスキング層を剥離できなかった。これは本発明におけるUVインキによるUV印刷と比較して、マスキング剤と金属薄膜層2’との密着性が高過ぎることに起因するものと考察される。
以上の比較例と対比した結果、本発明におけるUVインキを使用したUV印刷によるマスキングが、マスキング層の剥離に極めて有効であることがわかった。
本発明は以上のように、既存の熱線反射ガラス板1を利用することができ、スパッタリング法や銀引き等の大掛かりな設備を用いることなく、UV印刷、エッチング等の簡単な方法により効果的な装飾ガラス板を製造することができる。
また、低コストで製造可能でありながら、例えばミラー効果のある金属薄膜層(熱線反射膜)の形成された部分と、金属薄膜層が存在しないガラス透明部分とから模様が構成され、その境界部分をシャープに形成できるため、精密な模様を含めて極めて装飾効果の高い装飾模様を実現することができる。
また、例えばクロム膜又はクロムとスズによる金属薄膜層の形成された既存の熱線反射ガラス板を使用することができ、エッチング液も市販のクロムエッチング液を使用することができるので、装飾効果の高い装飾ガラスを低コストで製造することができる。
また、マスキング模様は既存のUV印刷機を使用することができため、UV印刷機の機能を使用することにより各種模様を簡単にマスキング印刷することができる。
本発明に係る装飾ガラス板の製造方法及び装飾ガラス板は、簡易な工程により、低コストで装飾効果の高い装飾ガラス板を製造することができるので、量産にも適しており、オフィスビルの窓ガラス、オフィス内の仕切ガラス、家具のガラス等、各種の用途に利用することができる、極めて汎用性の高いものである。
1 熱線反射ガラス板
1a 一面
2,2’ 金属薄膜層
3 模様
3a UV印刷部
3a’ UV印刷層
3” UVインキ
4 金属薄膜層露出部
4’ 透明部分(ガラス板表面部)
9 クロムエッチング液(エッチング液)
10 セロハンテープ(粘着テープ)
10a 粘着面
11 装飾ガラス板

Claims (3)

  1. 一面にスパッタリング法により熱線反射膜としての金属薄膜層が形成された市販の熱線反射ガラス板の上記一面に、UV印刷機によりUVインキによるUV印刷を施すことにより紫外線により硬化乾燥された上記UVインキによるUV印刷層からなるUV印刷部と、UV印刷が施されておらず上記熱線反射膜としての上記金属薄膜層が露出した金属薄膜層露出部とからなる任意の模様を形成する第一工程と、
    上記第一工程による上記UV印刷層が形成された後、直ちに上記UV印刷が施された上記熱線反射ガラス板の上記一面全体をエッチング液に浸漬し、上記金属薄膜層露出部における上記金属薄膜層をエッチング液に溶出して当該金属薄膜層露出部における金属薄膜層のみを上記一面から除去する第二工程と、
    上記第二工程における上記一面からエッチング液を排除して上記金属薄膜層露出部に対応する透明なガラス板表面が露出した透明なガラス板表面部を形成する第三工程と、
    上記第三工程における上記UV印刷部が形成された上記一面全体に粘着テープを貼着し、上記UV印刷部の表面全体に上記粘着テープの粘着面を密着させる第四工程と、
    上記第四工程のガラス板から上記粘着テープを剥離することにより、上記UV印刷層の上記粘着テープ側の面を上記粘着テープの上記粘着面側に貼り付かせ、同時に上記UV印刷層の上記金属薄膜層側の面は上記金属薄膜層から剥離させることにより、上記UV印刷部の全体を上記粘着テープと共に上記金属薄膜層から剥離し、これにより上記UV印刷部が施されていた部分に対応する上記熱線反射膜としての上記金属薄膜層と透明な上記ガラス板表面からなる模様を形成する第五工程と、
    からなることを特徴とする装飾ガラス板の製造方法。
  2. 上記金属薄膜層はクロム、又はクロム及びスズから構成されており、上記エッチング液はクロムエッチング液である請求項1記載の装飾ガラス板の製造方法。
  3. 上記粘着テープはセロハンテープである請求項1又は2記載の装飾ガラス板の製造方法。
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