JPH05318148A - 光透過性材料のレーザーによる模様形成法 - Google Patents

光透過性材料のレーザーによる模様形成法

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JPH05318148A
JPH05318148A JP4133392A JP13339292A JPH05318148A JP H05318148 A JPH05318148 A JP H05318148A JP 4133392 A JP4133392 A JP 4133392A JP 13339292 A JP13339292 A JP 13339292A JP H05318148 A JPH05318148 A JP H05318148A
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JP
Japan
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laser
light
film
metallic film
glass plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP4133392A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Watanabe
幸宏 渡辺
Mizuki Nishi
瑞樹 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Central Glass Co Ltd filed Critical Central Glass Co Ltd
Priority to JP4133392A priority Critical patent/JPH05318148A/ja
Publication of JPH05318148A publication Critical patent/JPH05318148A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来技術の問題点を解消し、光透過性材料に容
易かつ効率的に文字、図柄模様を形成できる。 【構成】光透過性材料、特にガラス板のレーザーによる
模様形成法に関し、該材料の少なくとも一面に光吸収性
の金属質膜を形成し、これに所望軌跡に沿ってレーザー
ビームを照射、走行するようにしたことからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は金属質膜を有する光透過性材料、
好適にはガラスの模様形成法に関し、特にそのレーザー
による模様形成法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】一般に物品にレーザー照射し
て所望局部を食刻し、模様形成することは公知の技術事
項である。
【0003】特開平2-225347号にはガラスのマーキング
法に関し、ガラス上に金属酸化物の薄膜を配設し、該膜
の上方からレーザー光を照射するようにしたこと、金属
酸化物の薄膜を、その微粉末を含む液を塗布することに
より形成すること等が開示されている。
【0004】しかしこの方法では照射部に汚濁残査が生
ずるためこれを除去する必要があること、また塗布法に
よる成膜であるため膜厚が厚く、これを除去するにはレ
ーザー照射をより充分に行わなければならない等の点に
おいて難点があり採用し難い。本発明はこれらの問題点
を解消し、容易かつ効率的に模様を描くことのできる光
透過性材料のレーザーによる模様形成法を提供するもの
である。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は光透過性材料
のレーザーによる模様形成法に関し、光透過性材料の少
なくとも一面に光吸収性の金属質膜を形成し、これに所
望軌跡に沿ってレーザービームを照射、走行するように
したこと、光透過性材料がガラスであり、レーザー光が
YAG レーザーであること、さらに金属質膜がスパッタリ
ング法、真空蒸着法、化学蒸着法、湿式還元メッキ法、
メタリコン法、熱分解法により成膜したものであるこ
と、加えて一面に金属質鏡膜、さらに裏止塗膜を積層
し、鏡体を形成した光透過性材料の他の面側より所望軌
跡に沿ってレーザービームを照射、走行するようにした
ことからなる。
【0006】本発明において光透過性材料とはガラス、
樹脂等広範囲のものが対象となるが、レーザー光を50%
を超えて透過するもの、好適には70%以上透過するもの
であればよく、一例としてガラス板を推奨するものであ
る。
【0007】本発明にいう模様形成とはレーザー照射に
より金属質膜を変質、変色させたり、該部の金属質膜を
蒸発したりして文字、図柄その他の模様を形成すること
をいう。
【0008】レーザーは前記のように光透過性材料を透
過するものであればエキシマーレーザーその他適宜各種
レーザーが採用できるが、例えばガラス板の場合YAG レ
ーザー (波長1.06μm ) が好適に採用でき、ソーダ石灰
系ガラス、アルミノ珪酸系ガラス、ほう珪酸系ガラス等
多くのガラスが適用され、さらにポリカーボネート、ポ
リアクリレート等多くの樹脂は上記波長域のものを殆ど
透過するので都合がよい。従ってこれら光透過性材料の
表面の全面または適所に、レーザー光を吸収する金属質
膜を形成しておけばレーザー照射局部に熱が発生して該
部の膜を変色または蒸発せしめ、あるいはその熱により
融点の低い樹脂等の場合その表層を食刻せしめることが
できる。
【0009】金属質膜の形成は公知の各種膜付け手段が
採用できるが、前記のごとくスパッタリング法、真空蒸
着法、化学蒸着法、湿式還元メッキ法、メタリコン法、
熱分解法により成膜するのが適当である。
【0010】金属も例えばYAG レーザーの場合殆どの金
属が吸収作用を有するので適用でき、例えば金、銀、
銅、アルミニウム、クロム、ニッケル、ステンレススチ
ール等が好適である。
【0011】特にガラスは機能性付与等の目的で各種金
属質膜、例えば電磁遮蔽膜、導電膜、熱線反射膜を膜付
けするケースが多いが、これらに好適に模様形成でき
る。また鏡の場合は、ガラスの一面に銀膜、銅膜、さら
に裏止塗膜を積層形成したり、ガラスの一面にアルミニ
ウム膜、裏止塗膜を積層形成するケースが殆どであるが
これを膜形成していないガラス面側からレーザー照射す
るようにすれば容易に模様形成することができる。
【0012】レーザー照射手段としては、例えば石英フ
ァイバー等の細繊維、あるいはこれらを集束した太い繊
維束等適宜採用できる。
【0013】
【実施例】以下本発明を実施例に基づき説明する。 (実施例1)添付図1の部分概略斜視図において、1 が
例えば厚み5mm の湾曲したソーダ石灰系ガラス板、2 が
ガラス板 1の前面側一面に形成した熱線反射性金属質膜
であり、ステンレススチール、窒化チタンを積層し、総
膜厚約400Aからなる。
【0014】3 はロボットアームの一端を示し、4 はロ
ボットアームに担持された例えば石英ガラスからなる光
ファイバー束であって約100 〜500 μm の直径を有し、
従ってファイバーの先端からは同径のレーザー光束が熱
線反射性金属質膜2 に照射される。なお光ファイバーは
図示しない公知のYAG レーザー発信装置に接続されるも
のである。
【0015】本実施例においてはガラス板1 に波長1.06
μm 、出力100W、発射パルス 200Hz、走査速度 30m/min
の条件でYAG レーザーを照射した。図はその状態を示
し、ライン5 に示すような金属質膜部分が蒸発飛散した
白抜き (透明) 模様が形成された。
【0016】なおガラス板の背面側に熱線反射性金属質
膜を形成し、前面側からレーザー照射してもよく、ある
いはガラス板両面に熱線反射性金属質膜を形成し一方の
面側からレーザー照射してもよい。後者の場合はレーザ
ー出力が小さい場合は一方の面のみ、レーザー出力が大
きい場合は両面に模様を形成できる。
【0017】(実施例2)図2の部分概略側断面図にお
いて1aが厚み5mm のソーダ石灰系ガラス板、2aがガラス
板1aの下面側に銀膜、銅膜を積層形成した反射膜で総膜
厚約 200〜300Aである。6 はアルキッド系樹脂よりなる
裏止塗料層でその膜厚は約60〜80μm である。
【0018】実施例1 同様 3はロボットアームの一端を
示し、4 はロボットアームに担持された石英ガラスから
なる光ファイバー束であり径約 100〜500AのYAG レーザ
ー光束をガラス板1aを通して反射膜2aに照射せしめるも
のである。
【0019】本実施例においてはガラス板1aに波長1.06
μm 、出力100W、発射パルス 200Hz、走行速度 10m/min
の条件でレーザー照射した。図はその状態を示し、反射
膜2aのレーザー照射部の金属質膜および該部の裏止塗料
部分は蒸発飛散することにより、該部に白抜き (透明)
模様5aを形成せしめることができた。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、レーザー光により容易
に光透過性材料への模様形成ができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例にかかる部分概略斜視図である。
【図2】別の態様にかかる部分概略側断面図である。
【符号の説明】
1 、1a ガラス板 2 熱線反射性金属質膜 2a 反射膜 4 光ファイバー 5 模様

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過性材料の少なくとも一面に光吸収性
    の金属質膜を形成し、これに所望軌跡に沿ってレーザー
    ビームを照射、走行するようにしたことを特徴とする光
    透過性材料のレーザーによる模様形成法。
  2. 【請求項2】光透過性材料がガラスであり、レーザー光
    がYAG レーザーであることを特徴とする請求項1記載の
    光透過性材料のレーザーによる模様形成法。
  3. 【請求項3】金属質膜がスパッタリング法、真空蒸着
    法、化学蒸着法、湿式還元メッキ法、メタリコン法また
    は熱分解法により成膜したものであることを特徴とする
    請求項1または2記載の光透過性材料のレーザーによる
    模様形成法。
  4. 【請求項4】一面に金属質鏡膜、さらに裏止塗膜を積層
    し、鏡体を形成した光透過性材料の他の面側より所望軌
    跡に沿ってレーザービームを照射、走行するようにした
    ことを特徴とする請求項1ないし3記載の光透過性材料
    のレーザーによる模様形成法。
JP4133392A 1992-05-26 1992-05-26 光透過性材料のレーザーによる模様形成法 Pending JPH05318148A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10304371A1 (de) * 2003-02-04 2004-08-12 Magna Naturstein Gmbh Verfahren zur Bearbeitung der Oberflächen transparenter Werkstoffe mittels Laserstrahl und nach diesem Verfahren hergestellte Produkte
JP2007513804A (ja) * 2003-12-11 2007-05-31 バイエリッシェ モートーレン ウエルケ アクチエンゲゼルシャフト 点状レーザー放射により金属被覆成形体にグラフィック要素を形成させる方法
KR100964574B1 (ko) * 2009-07-23 2010-06-21 주식회사 에스코넥 금속 소재의 표면에 대한 레이저 컬러 마킹방법
JP2013241298A (ja) * 2012-05-19 2013-12-05 Hamashin Glass Inc 装飾ガラス板の製造方法及び装飾ガラス板

Citations (3)

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JPS60224588A (ja) * 1984-04-20 1985-11-08 Seiko Instr & Electronics Ltd レ−ザ−を用いたマ−キングの方法
JPH02134683A (ja) * 1988-11-14 1990-05-23 Marui Kogyo Kk 表示体の表示部形成方法

Patent Citations (3)

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