JP3156704U - 描線入り鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】文字などの描線が二重に見えず、長期間の使用によっても剥げず、さらに繊細な文字などの描線が一品であっても安定して明記することが可能な描線入り鏡を提供する。【解決手段】描線入り鏡は、透明基板11の表面側又は裏面側からYAGレーザ光Lを照射し、反射層12、保護層13及び透明基板11の裏面の一部を除去することによりパターンを描いたマイクロクラック20を発生させ、該マイクロクラック20内に埋め込まれる、もしくは、マイクロクラック20を覆う着色層21が設けられている。着色層21は、彩色用塗料が採用され、その色彩がマイクロクラック20の部分でのみ色付きの描線1として透明基板11の表面から視認されている。【選択図】図1
Description
本考案は、鏡本体に名前や模様などの描線を明記した描線入り鏡に関する。
鏡は、透明なガラスなどの透明基板の裏面に銀からなる反射層を設け、この反射層を保護層によって被覆したものであるが、鏡の隅部に、社名や商標など(以下、「文字」と総称する。)を明記した描線入り鏡も提供されている。文字が透明基板の表面にインクなどによって塗布された描線入り鏡は、インクが剥げやすいだけでなく、文字が反射層に反射して、二重に見えるという不具合を有するものとなっている。
そのため、透明基板の裏面に文字を明記する方法も提案されている。この方法は、透明基板の裏面に文字を明記し、その後、透明基板を清浄したうえで反射層を設けなければならないため、製造工程が複雑となり、少量多品種ないし一品生産に不向きなものとなっている。
このような各不具合を解消した鏡の製造方法が特許文献1に記載されている。この鏡の製造方法は、透明基板の裏面に反射層を設けた鏡を形成した後に、YAGレーザ光を透明基板を通して反射層に照射し、反射層の一部に画像(文字)を形成することを特徴としている。
この鏡の製造方法によれば、反射層の一部に画像が形成されるため、画像が二重に見えないだけでなく、長期間使用されても画像が剥げず、さらに、鏡を製造した後に画像を形成するため、少量多品種の鏡を好適に製造することができる。
特許文献1に記載された鏡の製造方法にあっては、YAGレーザ光が透明基板を損傷させないように、YAGレーザ光の出力調整範囲が極めて狭くされており、そのため、加工の安定性に欠け、さらに、繊細な文字などを形成することができないという不具合を有するものになっている。
そこで、本考案は、文字などの描線が二重に見えず、長期間の使用によっても剥げないようにし、さらに繊細な文字などの描線が一品であっても安定して明記することが可能な描線入り鏡を提供することを課題とする。
本考案に係る描線入り鏡は、透明基板の裏面に反射層を設け、該反射層を保護層で被覆した鏡本体に描線を明記した描線入り鏡であって、前記透明基板の表面側又は裏面側からYAGレーザ光を照射し、反射層、保護層及び透明基板の裏面の一部を除去することによりパターンを描いたマイクロクラックを発生させ、該マイクロクラック内に埋め込まれる、もしくは、マイクロクラックを覆う着色層が設けられていることを特徴としている。
この描線入り鏡によれば、着色層の色彩がパターンを描いたマイクロクラックの部分でのみ色付きの文字などの描線として透明基板の表面から視認することができる。そして、透明基板の表面側又は裏面側からYAGレーザ光を照射することにより、描線を個別に、換言すれば一品であっても安定して明記することができ、また、この描線が透明基板の裏面側に明記されることによって、描線は二重に見えないだけでなく、長期間の使用によっても剥げることがないようにされている。
本考案によれば、文字などの描線を個別に明記した描線入り鏡が提供されるため、例えば、この描線入り鏡は、名前などを明記した各自の持ち物として、あるいはプレゼント用として使用することができる。
本考案に係る描線入り鏡の一実施形態について図1ないし図3を参照しながら説明する。この描線入り鏡は、ガラスやアクリル樹脂製板などの透明基板11の裏面に反射層12を設け、該反射層12を保護層13で被覆した鏡本体10に描線1を明記したものであるが、YAGレーザ光(以下、「レーザ光」という。)Lによって透明基板11の裏面に描線1を明記したことを特徴としている。描線1として、英文字、片仮名、平仮名などによる名前(名、氏、氏名)、その他の文字、マーク、線画、模様などが明記される。
反射層12は、レーザ光Lが照射されて蒸発する銀やアルミニウムなどが透明基板11の裏面に蒸着されることによって設けられる。また、保護層13は、レーザ光Lが照射されて蒸発する塗料によって形成されている。
そして、透明基板11の裏面に描線1を明記するため、鏡本体10は、図2に示すような桝状の支持台100に載せられる。支持台100は、基盤101の周囲に枠部102を設けたものとされ、枠部102が鏡本体10の保護層13の周囲を支持し、保護層13と基盤101との間に空間部103を設けるようにされている。また、支持台100に載せられた鏡本体10の透明基板11の上方には、集光レンズ110が配置されている。
そして、レーザ光Lとして例えば、波長が1.06μm、平均出力3W、繰返し1kHzのシングルモードYAGレーザパルス光を用い、焦点距離が7cmのレンズを用いる場合は、反射層12に焦点が合い、レーザ光L又は鏡本体10を移動させる。あるいは、マルチモードの平均出力50W、繰返し5kHzのパルスYAGレーザ光Lを用い、焦点距離が10cmのレンズを用いることにより、焦点を反射層12よりも後方約5mmの位置に設定してもよい。
このようなレーザ光Lは、レーザ光発信装置(図示せず)から照射され、集光レンズ110によって任意の直径に集光され、焦点が反射層12に一致し、又は反射層12の後方に合わせられ、反射層12及び保護層13を加熱する。すると、反射層12及び保護層13が溶融し、図3に示すように、この部分にマイクロクラック20が発生する。また、レーザ光Lの焦点が透明基板11の裏面に近接ないし一致させ、あるいは大きなエネルギのレーザ光Lが照射することにより、透明基板11の裏面にもマイクロクラック20が発生する。
なお、支持台100の基盤101と鏡本体10の保護層13との間に空間部103が設けられているため、溶融した残渣が、鏡本体10の保護層13に付着することなく空間部103内に堆積し、このことによって、マイクロクラック20が良好に発生する。
そして、レーザ光L又は鏡本体10を移動させることにより、マイクロクラック20が線状になり、描線1のパターンが描かれる。続いて、このマイクロクラック20に埋め込まれる着色層21が設けられて描線入り鏡が完成する。着色層21は、鏡本体10の裏面に彩色用塗料が塗布されることによって設けられる。
この描線入り鏡を正面から見ると、マイクロクラック20によって描かれたパターンに彩色された描線1が名前などの文字や模様などとして視認される。着色層21は、任意の色彩の着色塗料を選択することができるため、描線1は、使用者の好みの彩色が施される。
なお、マイクロクラック20が小さいと、マイクロクラック20内に着色塗料が浸透しないが、このような場合であっても、着色塗料がマイクロクラック20を覆う着色層21となるため、正面から見られた描線入り鏡は、マイクロクラック20内で僅かな光の乱反射が起こり、光輝のある幻想的なパターンを視認することができるものとなる。
また、着色層21は、彩色用塗料でなく、マイクロクラック20を覆うホログラム(図示せず)を反射層12に貼付することによって設けてもよい。この描線入り鏡は、ホログラムによって虹色の描線1を視認することができるものとなる。
いずれにしても、描線1は透明基板11の表面でなく、裏面に明記されていることにより、長期間の使用によって剥げたり、二重に見えたりしないものとされている。また、この描線入り鏡は、名前などを個別に明記されるため、オリジナリティが発揮される。
なお、本考案は、前記の実施形態に限定することなく、種々変更することができる。例えば、着色層21は、着色塗料やホログラム以外に色付きのテープや紙などによって設けてもよい。また、レーザ光は、透明基板11の裏面側から照射することにより、保護層13、反射層12から透明基板11の裏面にマイクロクラック20を発生させてもよい。
1………描線
10……鏡本体
11……透明基板
12……反射層
13……保護層
20……マイクロラック
21……彩色用塗料
L………YAGレーザ光
10……鏡本体
11……透明基板
12……反射層
13……保護層
20……マイクロラック
21……彩色用塗料
L………YAGレーザ光
Claims (1)
- 透明基板の裏面に反射層を設け、該反射層を保護層で被覆した鏡本体に描線を明記した描線入り鏡であって、
前記透明基板の表面側又は裏面側からYAGレーザ光を照射し、反射層、保護層及び透明基板の裏面の一部を除去することによりパターンを描いたマイクロクラックを発生させ、該マイクロクラック内に埋め込まれる、もしくは、マイクロクラックを覆う着色層が設けられていることを特徴とする描線入り鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009007676U JP3156704U (ja) | 2009-10-28 | 2009-10-28 | 描線入り鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009007676U JP3156704U (ja) | 2009-10-28 | 2009-10-28 | 描線入り鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3156704U true JP3156704U (ja) | 2010-01-14 |
Family
ID=54860473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009007676U Expired - Fee Related JP3156704U (ja) | 2009-10-28 | 2009-10-28 | 描線入り鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3156704U (ja) |
-
2009
- 2009-10-28 JP JP2009007676U patent/JP3156704U/ja not_active Expired - Fee Related
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