JP4638075B2 - 混合茶の製造方法並びに装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は製茶手法に関するものであり、特に異種性状の茶葉を混合加工する方法並びに装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
従来より消費者の嗜好の多様化に応えるため、種々の性状の異なる茶葉を荒茶段階でブレンドすることにより、独自の混合茶として提供することが行われている。このような荒茶のブレンドは、個々の性状の茶葉を専用の製茶装置で荒茶に仕上げた後に行われるものであり、個々の荒茶を、消費者の嗜好を最もよく把握している卸売り、小売りの段階に供給した時点で行われていた。
そして上述したような手法に因み、例えば煎茶と釜煎り茶とをブレンドした混合茶を得る場合には、その製造装置としては当然、煎茶用の製造装置及び釜煎り茶用の製造装置を別々に設ける必要があるが、現実には産地、消費地等の関係から、ほとんどの製茶工場はどちらか専用の装置のみを具え、専ら単一種の荒茶を製造している。
しかしながら製茶工場の段階で前記混合茶の製造を行え得るような対応が求められてくると、煎茶及び釜煎り茶双方の製造設備を具備することが必要となり、当然それぞれの設備維持コストの負担も増加せざるをえない。
【0003】
【開発を試みた技術的課題】
本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、混合茶の製造を製茶工場の段階でより合理的に行うことのできる新規な混合茶の製造方法並びに装置の開発を技術課題とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載の混合茶の製造方法は、生茶葉を加熱することにより生茶葉に含まれる酸化酵素を不活性化させた後、引き続いてこの状態の茶葉を揉乾加工して荒茶を製造する方法において、前記酸化酵素を不活性化させるための工程を含む始発加工工程を複数種選択できるようにするとともに、この始発加工工程に続く後段加工工程を共通させるようにし、個々の始発加工工程においてそれぞれ異なる処理の施された茶葉をブレンドした状態で揉乾加工するようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、複数種の荒茶の製造設備を具備しながらも、それぞれの設備維持コストを低く抑えることができる。
また、混合茶を製茶工場において量産することができるとともに、卸売り、小売りの段階での混合工程を排除することができるため、混合茶の製造コストを低減することが可能となる。
更にまた、特に異なる性状の茶葉は、水分を含んでいる状態で混合されるため、個々の性状の茶葉を荒茶の段階で混合する場合とは異なった香気、滋味の混合茶を得ることができる。
更にまた、いずれか一方の始発加工工程のみを用いるようにすれば、従来手法と何ら変わることなく、製茶加工を行うことができる。
【0005】
また請求項2記載の混合茶の製造方法は、前記要件に加え、前記複数の始発加工工程のうち少なくとも一つの始発加工工程は煎茶を製造するための蒸熱工程を含み、更に少なくとも他の一つの始発加工工程は釜煎り茶を製造するための殺青工程を含んでいることを特徴として成るものである。
この発明によれば、蒸熱工程において形状、水色、滋味等を引き出し、一方、殺青工程において香気を引き出すことができるため、香気、滋味に優れた混合茶を得ることができる。
【0006】
また請求項3記載の混合茶の製造方法は、前記請求項1記載の要件に加え、前記複数の始発加工工程はそれぞれが煎茶を製造するための蒸熱工程を具えて成るものであり、個々の蒸熱工程による茶葉の蒸し度を異ならせることを特徴として成るものである。
この発明によれば、異なる蒸し度の加工茶葉をブレンドした状態で揉乾加工するため、いままでにない形状、水色、香気、滋味を有する煎茶を製造することができる。
【0007】
更にまた請求項4記載の混合茶の製造方法は、前記要件に加え、前記後段加工工程は粗揉工程以降の工程であることを特徴として成るものである。
この発明によれば、種々の荒茶製造において供される装置を共通させることにより、設備のイニシャルコスト及びランニングコストと最小限に抑えることができる。
【0008】
また請求項5記載の混合茶の製造装置は、生茶葉を加熱することにより生茶葉に含まれる酸化酵素を不活性化させる工程と、引き続いてこの状態の茶葉を揉乾加工する工程とを具えて成る製茶装置において、前記酸化酵素を不活性化させるための工程を含む始発加工工程を複数種選択できるように具えるとともに、この始発加工工程に続く後段加工工程を共通させるようにし、個々の始発加工工程においてそれぞれ異なる処理の施された茶葉をブレンドした状態で揉乾加工できるように構成したことを特徴として成るものである。
この発明によれば、複数種の荒茶の製造設備を具備しながらも、それぞれの設備維持コストを低く抑えることができる。
また、混合茶を製茶工場において量産することができるとともに、卸売り、小売りの段階での混合工程を排除することができるため、混合茶の製造コストを低減することが可能となる。
更にまた、特に異なる性状の茶葉は、水分を含んでいる状態で混合されるため、個々の性状の茶葉を荒茶の段階で混合する場合とは異なった香気、滋味の混合茶を得ることができる。
更にまた、いずれか一方の始発加工工程のみを用いるようにすれば、従来手法と何ら変わることなく、製茶加工を行うことができる。
【0009】
また請求項6記載の混合茶の製造装置は、前記請求項5記載の要件に加え、前記複数種の始発加工工程のうち少なくとも一つの始発加工工程には蒸熱機を具え、更に少なくとも他の一つの始発加工工程には、いり葉機を具えていることを特徴として成るものである。
この発明によれば、蒸熱工程において形状、水色、滋味等を引き出し、一方、殺青工程において香気を引き出すことができるため、香気、滋味に優れた混合茶を得ることができる。
【0010】
更にまた請求項7記載の混合茶の製造装置は、前記請求項5記載の要件に加え、前記複数種の始発加工工程はそれぞれが蒸熱機を具えたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、異なる蒸し度の加工茶葉をブレンドした状態で揉乾加工するため、今までにない形状、水色、香気、滋味を有する煎茶を製造することができる。
【0011】
更にまた請求項8記載の混合茶の製造装置は、前記請求項5、6または7記載の要件に加え、前記後段加工工程は粗揉機以降の製茶機器を具えて成ることを特徴として成るものである。
この発明によれば、種々の荒茶製造において供される装置を共通させることにより、設備のイニシャルコスト及びランニングコストと最小限に抑えることができる。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明について、まず混合茶の製造装置Dについてその構成を説明し、続いてこの装置の作動状態と併せて混合茶の製造方法について説明する。
図1中符号Dで示すものが混合茶の製造装置であって、この装置は始発加工工程L1を複数種具えるとともに、この始発加工工程L1に続く後段加工工程L2を共通させるようにして構成される。この実施の形態では一例として煎茶と釜煎り茶とをブレンドした混合茶を得るための構成を採るものであり、前記始発加工工程L1は、煎茶を製造するために直列的に配した蒸熱工程S1及び葉打ち工程S2を具えた始発加工工程L11と、釜煎り茶を製造するための殺青工程S3を具えた始発加工工程L12とを並列的に配して構成した。
【0013】
そして前記蒸熱工程S1には蒸熱機1を具えるものであり、煎茶製造工場において従来より用いられている公知のものが適用される。この蒸熱機1は、生茶葉A1を蒸気によって加熱することにより、生茶葉A1に含まれる酸化酵素を不活性化させるための装置であり、網胴攪拌式、送帯式等適宜のものが適用される。
【0014】
一方、前記葉打ち工程S2には葉打機2を具えるものであり、煎茶製造工場において従来より用いられている公知のものが適用される。この葉打機2は大風量の乾燥機であって、若芽の蒸し葉、深蒸し葉、被覆原葉の蒸し葉等、蒸し露の付着しやすい蒸し葉に熱風をあてることにより、色沢や香味の改善を図る装置であり、回分式、連続式等適宜のものが適用される。
【0015】
また前記殺青工程S3には、いり葉機3を具えるものであり、釜煎り茶製造工場において従来より用いられている公知のものが適用される。このいり葉機3は、生茶葉A1を熱した釜で炒って加熱することにより、生茶葉A1に含まれる酸化酵素を不活性化させるための装置であり、回分式、連続式等適宜のものが適用される。
なお始発加工工程L1には後述する後段加工工程L2に具えた機器を含むようにしてもよい。
【0016】
次に上述のように構成される始発加工工程L1に続く後段加工工程L2について説明する。後段加工工程L2は、この実施の形態では一例として煎茶加工工場における粗揉工程以降の工程を、前記葉打ち工程S2及び殺青工程S3の後段に共通させるように配したものであって、煎茶製造工場において従来より用いられている公知の粗揉機5、揉捻機6、中揉機7、精揉機8及び乾燥機9を具えて構成される。
【0017】
以下これら後段加工工程L2を構成する諸部材について簡単に説明する。
まず前記粗揉機5は、回転する主軸に具えた葉ざらいと揉み手によって茶葉を攪拌・加圧しながら平均して加熱空気にさらしながら水分を蒸発させる装置であり、箱型固定式、丸胴型回転式等適宜のものが適用される。
【0018】
また前記揉捻機6は、茶葉をまとめて揉圧しながら混合し、粗揉の揉み不足を補うと同時に、茶葉各部分の水分むらを解消させるための装置であって、茶葉を収容して回転する容器、それを加圧することのできる蓋体、加圧した茶葉を受ける揉盤等を具えて構成されるものである。
【0019】
更にまた前記中揉機7は、回転するドラム内に茶葉を入れて攪拌し、主軸に具えた揉み手によって茶葉を揉みながら熱風にさらして平均に水分を除きながらよれ形をつけ、茶葉を整形しやすいものにするための装置である。
【0020】
更にまた前記精揉機8は、茶葉の形状を整えて締まりを良くし、光沢を出すために使用される装置であり、揉み釜に具えた凹凸面を有する揉盤と、この上方に位置して前後に動く揉み手及び茶葉の循環装置等を具えて構成されるものである。
【0021】
更にまた前記乾燥機9は、前記精揉機8から送られてくる生乾きの茶葉を、加熱空気にさらして水分を除去し、その間の熱により香気を引き立たせるようにする装置である。そして棚式、送帯式、回転式等適宜のものが適用される。
なお後段加工工程L2には、中揉み機、再乾機等を具えるようにしてもよい。
【0022】
本発明の混合茶の製造装置Dは、一例として上述したように構成されるものであり、以下この装置を用いた本発明の混合茶の製造方法について、煎茶と釜煎り茶とをブレンドした混合茶を得る場合を例に挙げて説明する(図1参照)。
なおこの実施の形態では、同品種の生茶葉A1をそれぞれ始発加工工程L11及びL12における蒸熱工程S1及び殺青工程S2に供給することにより、二種の異なる処理を施すものであるが、もちろん異品種の生茶葉を用いてそれぞれ異なる処理を施すようにしてもよい。
【0023】
〔蒸熱工程及び葉打ち工程による加工〕
まず始発加工工程L11における蒸熱工程S1及び葉打ち工程S2においては煎茶加工の蒸熱及び葉打ちを行うものであり、蒸熱機1により生茶葉A1を蒸気加熱することにより、生茶葉A1に含まれる酸化酵素を不活性化させ、つづいて葉打機2により蒸し葉に熱風をあて、色沢や香味の改善を図る。
なお葉打工程S2における加工が済んで葉打機2から排出された茶葉を加工茶葉A2と呼ぶ。
【0024】
〔殺青工程による加工〕
一方、始発加工工程L12における殺青工程S3においては釜煎り茶加工の煎り葉を行うものであり、いり葉機3により生茶葉A1を熱した釜で炒って加熱することにより、生茶葉A1に含まれる酸化酵素を不活性化させる。
なお殺青工程S3における加工が済んで、いり葉機2から排出された茶葉を加工茶葉A3と呼ぶ。
【0025】
〔加工茶葉の混合及び後段加工工程による加工〕
そして葉打工程S2によって加工が施された加工茶葉A2と、殺青工程S3によって加工が施された加工茶葉A3とを後段加工工程L2における最初の加工装置である粗揉機5に投入するものであり、以降、これら加工茶葉A2及び加工茶葉A3はブレンドされた状態で揉乾加工が施されるものである。
なお加工茶葉A2及び加工茶葉A3の混合比率の調整は、前記蒸熱機1またはいり葉機3の前段に配した生葉流量計を具えた給葉機10、30によって行うものである。
また前記粗揉機5に投入する前の段階において、適宜の混合装置を用いて加工茶葉A2及び加工茶葉A3を均等にブレンドし、この状態で粗揉機5に投入するようにしてもよい。
【0026】
そして引き続いて揉捻機6、中揉機7、精揉機8及び乾燥機9による加工処理が施され、荒茶A4が得られるものである。
この荒茶A4は、始発加工工程L1において異なる処理の施された茶葉を、水分を含んでいる状態でブレンドし、この状態で揉乾加工を施したものであるため、それぞれ別工程で得られた煎茶及び釜煎り茶の荒茶を混合したものとは異なった香気、滋味のものとなる。
【0027】
【他の実施の形態】
本発明は上述した実施の形態を基本となる実施の形態とするものであるが、本発明の技術的思想に基づいて、以下に示すような実施の形態を採ることもできる。
すなわち上述の基本となる実施の形態では、混合茶の製造装置Dにおける始発加工工程L1を、蒸熱工程S1を含む始発加工工程L11と、殺青工程S3を含む始発加工工程L12とを具えたものとして構成したが、この始発加工工程L1の構成を異ならせることも可能である。具体的には図2に示すように、始発加工工程L11及び始発加工工程L12にそれぞれ蒸熱工程S11、S12を具えるようにするものであり、更にこれら蒸熱工程S11、S12にそれぞれ葉打工程S21、S22を併設する。なお後段加工工程L2については、基本となる実施の形態と同様に、粗揉機5、揉捻機6、中揉機7、精揉機8及び乾燥機9を具えるものとした。
【0028】
そしてこのようにして構成された混合茶の製造装置D1を用いて、同品種の生茶葉A1を始発加工工程L11及びL12における蒸熱工程S11及び蒸熱工程S12にそれぞれ供給することにより、二種の異なる処理を施すものである。
すなわち蒸熱工程S11での蒸熱条件と、蒸熱工程S12での蒸熱条件を異ならせるものであり、一例として蒸熱工程S11で若蒸しを行って形状、水色の良さを引き出し、一方、蒸熱工程S12では深蒸しを行って滋味を引き出すようにする。
なお前記蒸熱工程S11及び蒸熱工程S12にそれぞれ葉打工程S21及び葉打工程S22を併設するのは、異なる蒸熱処理を施された茶葉それぞれに適した葉打ちを行うためである。そして葉打ち工程S21から排出された茶葉を加工茶葉A6と呼び、一方、葉打ち工程S22から排出された茶葉を加工茶葉A7と呼ぶ。
【0029】
そしてこれら加工茶葉A6と、加工茶葉A7とを後段加工工程L2における最初の加工装置である粗揉機5に投入するものであり、以降、これら加工茶葉A6及び加工茶葉A7はブレンドされた状態で揉乾加工が施されるものである。
【0030】
そして引き続いて揉捻機6、中揉機7、精揉機8及び乾燥機9による加工処理が施され、荒茶A8が得られるものである。
この荒茶A8は、始発加工工程L1において異なる処理の施された茶葉、すなわち若蒸しを行って形状、水色の良さを引き出すようにした茶葉と、深蒸しを行って滋味を引き出すようにした茶葉とをブレンドし、この状態で揉乾加工を施したものであるため、今までにない形状、水色、香気、滋味を有するのものとなる。
なおこのような混合茶の製造装置D1の構成を採った場合には、異品種の生茶葉をそれぞれ始発加工工程L11及び始発加工工程L12に投入することにより、今までにない形状、水色、香気、滋味を有する荒茶を製造することができる。
【0031】
更にまた混合茶の製造装置Dの改変例としては、始発加工工程L1を二以上の複数種が選択できるように構成することもできる。
また始発加工工程L1に含まれる製茶機器は、蒸熱機1、葉打機2及びいり葉機3に限定されるものではなく、上述した二種の実施の形態において後段加工工程L2に含まれていた機器を始発加工工程L1に含むようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、混合茶の製造を製茶工場の段階でより合理的に行うことができ、更に今までにない混合茶を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混合茶の製造装置を示すブロック図である。
【図2】他の実施の形態で言及した混合茶の製造装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
D 混合茶の製造装置
D1 混合茶の製造装置
L1 始発加工工程
L11 始発加工工程
L12 始発加工工程
S1 蒸熱工程
S11 蒸熱工程
S12 蒸熱工程
S2 葉打ち工程
S21 葉打ち工程
S22 葉打ち工程
S3 殺青工程
L2 後段加工工程
1 蒸熱機
2 葉打機
3 いり葉機
5 粗揉機
6 揉捻機
7 中揉機
8 精揉機
9 乾燥機
10 給葉機
30 給葉機
A1 生茶葉
A2 加工茶葉
A3 加工茶葉
A4 荒茶
A6 加工茶葉
A7 加工茶葉
A8 荒茶

Claims (8)

  1. 生茶葉を加熱することにより生茶葉に含まれる酸化酵素を不活性化させた後、引き続いてこの状態の茶葉を揉乾加工して荒茶を製造する方法において、前記酸化酵素を不活性化させるための工程を含む始発加工工程を複数種選択できるようにするとともに、この始発加工工程に続く後段加工工程を共通させるようにし、個々の始発加工工程においてそれぞれ異なる処理の施された茶葉をブレンドした状態で揉乾加工するようにしたことを特徴とする混合茶の製造方法。
  2. 前記複数の始発加工工程のうち少なくとも一つの始発加工工程は煎茶を製造するための蒸熱工程を含み、更に少なくとも他の一つの始発加工工程は釜煎り茶を製造するための殺青工程を含んでいることを特徴とする請求項1記載の混合茶の製造方法。
  3. 前記複数の始発加工工程はそれぞれが煎茶を製造するための蒸熱工程を具えて成るものであり、個々の蒸熱工程による茶葉の蒸し度を異ならせることを特徴とする請求項1記載の混合茶の製造方法。
  4. 前記後段加工工程は粗揉工程以降の工程であることを特徴とする請求項1、2または3記載の混合茶の製造方法。
  5. 生茶葉を加熱することにより生茶葉に含まれる酸化酵素を不活性化させる工程と、引き続いてこの状態の茶葉を揉乾加工する工程とを具えて成る製茶装置において、前記酸化酵素を不活性化させるための工程を含む始発加工工程を複数種選択できるように具えるとともに、この始発加工工程に続く後段加工工程を共通させるようにし、個々の始発加工工程においてそれぞれ異なる処理の施された茶葉をブレンドした状態で揉乾加工できるように構成したことを特徴とする混合茶の製造装置。
  6. 前記複数種の始発加工工程のうち少なくとも一つの始発加工工程には蒸熱機を具え、更に少なくとも他の一つの始発加工工程には、いり葉機を具えていることを特徴とする請求項5記載の混合茶の製造装置。
  7. 前記複数種の始発加工工程はそれぞれが蒸熱機を具えたことを特徴とする請求項5記載の混合茶の製造装置。
  8. 前記後段加工工程は粗揉機以降の製茶機器を具えて成ることを特徴とする請求項5、6または7記載の混合茶の製造装置。
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